マカーの楽しみといえば? WWDC の噂話

wwdc13-about-main[1] 次期製品のうわさ話だ。

 昔は MacWorld expo というイベントが定期的にあり、キーノートで Appl の CEO がキーノートを行うのが通例だった。2008 年だったかに Jobs が MacWorld への参加をとりやめてから、Apple の新製品は Apple が突然開く記者会見と WWDC だけになった。このうち WWDC だけが毎年同時期に開催されるので、小学生にとっての夏祭りのような熱狂をマカーにもたらすのだ。

 ただ、WWDC (Worls Wide Deperoppers Conference)という名前の通り、新製品発表・販売の場所ではないので、ここで新製品の発表が行われることは少ない。WWDCで開かれる新OSの説明やAPIの使い方(非公開)を開発者が持ち帰り、自分のアプリに組み込み、OSのバージョンアップに備えられるようにすることが目的なので、OS 自体も完成品でない場合が多い。なので、OS X にしても iOS にしても、秋から冬にかけての発売になることが多い。今年も、iOS 7 は 9 月か 10 月のリリースになるだろう。iOS デバイスについては、機種によっては OS の発表を待たずにリリースされるかもしれないが、基本は秋くらいになると思われる。

 ここまでで、多くのサイトで行われた予想を列記して星取りしてみたい。

うわさ 予想
iOS 7 出る。リリースは秋
Mac OS X(Mountain Lion)の次バージョン 出る。リリースは冬
iPhone 5S(or 6) 出ない
iPad 5 出ない
iPad mini 2 出ない
iPod シリーズ 出ない
MacBook の Haswell 化 出る。今後のすべての CPU は HAswell。ただし、発売は機種ごとに異なり未定
MacBook Air Retina 出る。唯一の新製品ライン。個人的にはIGZOを搭載して欲しい。そうなったらシャープの株が跳ね上がる
Mac Pro 出ない。誰も待ってないんじゃない?
iMac Retina 出ない。高精細液晶の市況軟化待ち
iTV(Apple TV) 出る。セットトップボックスのリニューアル
iRadio 出ない。
新 iTunes 出る。TVかRadioサービスが始まったら必ずアップデートされる

 個人的には、iOS 7 で API が開放され、4S でもテザリングが出来るようになり、サードパーティの IM が使えるようになればいいと思う。前者はキャリアの都合、後者は Jobs の亡霊により実現不可能だろう。ということで、iOS 7 がリリースされても 4S をアップデートするかは未定。必要なアプリのアップデートが受けられなくなるまでは目一杯 iOS 6.1.1 で引っ張るつもり。

 Mac OS X には特に不満はない、というより、Mountain Lion を買ったのにアップデートしていないくらい関心がない。購入時に入っていた Reoperd より軽くなったし安定も良くなった。特に、安定については圧倒的で、Lion にしてからシステムの突然死が皆無になり、強制終了しなければならない状態になった記憶もない。ハードが古い(2007モデル)こともあり、サービスが増えて重くなるくらいならこのまま行けるところまで行くという考えもある。

見ずに打てるキーボード Fleksy (Android, iOS)

 技術的には日本語入力でお馴染みの予測変換の延長上だろう。予測変換の場合には間違えたら間違えた入力をそのまま反映させるが、このキーボードは「入力されたデータが間違っている可能性がある」ことを前提に絞込みを行うらしい。Google の「もしかしてこれ」と似たようなものか。

 辞書を使った入力アシストキーボードは前にも見てきた。

 このIMの面白いのは入力されたキーや候補の単語を読み上げてくれることだ。専用の点字タイプライターを使用しなくてもいい。読み上げソフトと併用すれば、目が不自由でもスマートフォンを使ってコミュニケーションできる。

 ただし、辞書データが前提となるので、このまま日本語の入力には使えない。

 キー入力のインターフェースを辞書データを使ってアシストすることは日本語の辞書でも可能だろう。小さくて使っている人は少ない50音キーボードもこのアシストを使えばかなり快適になるのでは無いだろうか。文法解析を応用すれば、助詞や助動詞や活用語尾などで使われる文字を大きくできるはずだ。助詞や活用語尾で使われる文字は決まっている。「は」「が」「へ」「に」といったしょっちゅう使う文字が他の文字と同じ大きさである必要はない。統計的処理を加えれば、「この文字のあとはこの文字」というのがかなりの精度で予測できるはずだ。

 iPhone 4S にFleksyを入れてみたが、iOS の制限でIMの代替としては使えないので、「英語入力はこちらで」ということにも使えない。英語の文章を多量にかく人で Android 端末を使っている人なら選択肢の一つとして入れておいてもいいかもしれない。 

見ずに打てるキーボード Fleksy が Android版ベータ開始、透明モードも追加 – Engadget Japanese

画面を見ずに打てるキーボード Fleksy が Android版のベータテストを開始しました。リンク先の Google+ Fleksy コミュニティに参加後、Google Play からベータ版をダウンロードできます。

iOS版が無料アプリとして先行リリースされた Fleksy は、読み上げと高度な予測・訂正エンジンにより、画面を見なくても打てる欧文ソフトウェアキーボード。
続きを読む 見ずに打てるキーボード Fleksy (Android, iOS)

何が出るのか WWDC

 開発者向けのカンファレンスだから、消費者向けの製品が発表にならないのが普通なんだよね。以前は Mac World exipo に Apple が参加しそこで製品を紹介するというのが恒例になっていたが、それをやらなくなったために、定期的な発表はWWDCしかなくなった。そのため、一般メディアまでもが注目してあーだこーだと予測するようになった。もちろん、自分も大好きwww

 Mac シリーズには何か動きがあるかもしれない。Air と iMac に Retina 搭載モデルの追加(非 Retina も平行販売)はあるかもしれない。intel の CPU の世代交代に合わせた Haswell 搭載 MacBook pro は今回発表されるかどうかは別として10月までにリリースされるのは間違いないだろうが、こちらは単なるCPUの世代交代なので、Mountain Lion の次のバージョンに合わせてリリースになるのではないだろうか。ただし、もう、市場を興奮させるようなものは無いのではないだろうか・・・

mini に retina モデルを追加し現行モデルと同じ価格にして、現行の mini 16GB は19,800にするというのはどうだろう。こうすれば、噂される NEXUS 7 の新型にも充分対抗できるかと思うが。

 ただ、mini の retina の解像度が分からない。iPad 3 は iPad 2 の4倍の解像度なので、読み替えは簡単だった。mini は iPad 2 と同じだったので何の読み替えも必要がなかった(その分UIのサイズが縮小してしまっているが)。mini は当然 iPad 2 よりは解像度は高くなっている。なので、iPad 3 のように旧モデルの4倍にする必要はない。しかし、中途半端な解像度を設定すると補完が難しくなる。ベクターデータならいいが、アプリが使っているUI要素は絵の場合が多い。

 iOS 7 はこれらを解決するのではないだろうか。そして、現行 iPad mini が縮小された画面で不便に感じているのも解消される(iOS 7 用に UI を書きなおしったアプリだけだろうが)。

 iWatch については全然興味ないのでどうでもいい。今も腕時計つけてないし。運動のログなら SUUNTO を持ってるし。

 Mac OS X の次期 OS について何らかの発表があるかもしれないが、これもほぼ完成域に達しているから、大きなアップデートにはならないと思っている。もし、大きなアップデートになったら、自分の iMac にはインストール出来ないかもしれない。

 とりあえず、wWDC のキーノートの日はカレンダーに入れておこう。

何が出るのか? WWDCの発表内容を大胆予測! : ギズモード・ジャパン
・新型iPhoneの発表はない!
・次世代時計・iWatchが発表される
・全てのプロダクトがRetina化
・iOS 7の発表

iOS 7ではインターフェースのデザインが一新されるという情報があります。iPhoneシリーズはハードウェアとしては素晴らしい完成度だと思いますので、ソフトの方で革新的なアップデートを期待したい所です。

iOS 7では現在ベータ版の「Siri」の強化を期待します。Siriとアプリの連携がスムーズになると、格段に使い勝手がアップします。

携帯電話から物理キーボードを無くすことに成功したAppleですので、次のステージではキーボードすら触らなくても操作できるようになってほしいです。

個人的な要望としては、「テザリング」や「WiFiのオンオフ」が通知センターから出来るようになると嬉しいです。

・OSX 10.9の発表

大きなアップデートではなく、よりiOSとの親和性の高いOSが発表されると予想します。予想する連携の一つは、新しいOSでSiriが搭載される可能性に期待したいです。僕もアラームの設定などでSiriを良く使うのですが、OS XでもSiriが使えると便利で面白いですよね。

知的自転車は何処へ|Apple Patents A Tool Allowing Non-Developers To Build Apps

Apple_cycle_1 これが、開発パワーを「一般人」に解放するものだとしたら嬉しいが Jobs の亡霊はそれを許さないのだろう。

 iPod や iPhone で Apple デバイスに触れるようになった人は知らないだろうが、20年くらい前の Macintosh には HyperCard というアプリが標準搭載されていた。厳密には、日本のアップルコンピュータ株式会社が販売したモデルには標準で同梱はされておらず、箱に同梱されているハガキを送ったら後日送られてくるというシステムを採用していた(原田社長のときやったんちがうかな)。米国内版では箱に同梱されていたのにだ。HyperCard は簡易オーソライズツールであり、プログラミング環境でもあった。独特の開発環境をもちオブジェクト指向を非常にわかりやすい形で(その分限界はあったが)提示してくれた。

 Basic のコンピュータは実行環境=開発環境だった。その後、OS と開発環境は切り離されたが、HyperCard は再びユーザに開発環境を与えてくれるものだった。そして、Jobs が唱えていた「知的自転車」を具現化するものがこの HyperCard だった。

 ところが、Jobs が NEXT から復帰してからは流れは変わった。コンピュータはプログラミングとは切り離されたコンシューマプロダクツに成った。そして、Apple は成功した。これは自分の妄想だが、Jobs が最初に望んでいたのは、オーサリングやプログラミングといった創造的作業を誰でもできるようにコンピューティングパワーを解放することだったのではないか。それを象徴するのが知的自転車という言葉であり HyperCard だった。ところが、Apple を追われれ、NEXT でも知的創造を推し進めるようなワークステーションを開発しようとした。が、こちらもビジネスとしては失敗した。そこで、Jobs は思い知らされたのではないだろうか。

 大半の人間には HyperCard は求められていないという事実を。創造するためのコンピューティングパワーではなく、消費するためのメディアとしてコンピュータのパワーとネットワークを使うほうが儲かるということを。

 それからは、Apple はコンシューマー向けプロダクツに特化したブラックボックスとして iMac を世に送り出した。次が iPod で iPhone、iPad へと流れていく。この間、パソコンは OS X (Next step の移植だが)、intel CPU への移行という難事業を行なってきたが、ブラックボックスの完成度は高まる一方で、ユーザにプログラミングするような環境を解放するようなツールは作らなかった(本来の開発環境は公開したが、一般人の手に負える代物ではない)。

 このA Tool Allowing Non-Developers To Build Appsが 2012 年の HyperCard になるのか・・・

Apple Patents A Tool Allowing Non-Developers To Build Apps | TechCrunch

飽和に達しそうなアプリストア, 新人はわずかに全体の2〜3%

 前に書いたアキバのメイドカフェの閉店についての考察と同じ基本的な誤りを犯している。2~3%という数字だけを見て「少なそうだから、その理由を考えてみた」というものでしかない。「2%」というのが多いのか少ないのかはそれだけでは分からない。予防接種の副作用による死亡率が 2% だとしたらすぐにその予防接種は止めなければならないくらい「高い」と考えるべきだし、社内セミナーで居眠りする人間の割合が 2% なら「低い」と考えそのセミナーは続けるべきだろう。これは、前提となる(期待されるあるいは予想される)数字と比較しているからだ。

 「予防接種の副作用による死亡率」や「社内セミナーで居眠りする人の割合」などの期待値は議論しなくてもほぼ同じような数値を共有しているだろう。前者なら 0.001% 以下であることが期待されているだろうし後者なら10%くらいは珍しくないだろう(20人の会議室で2~3人が寝ている姿は日常茶飯事だろう)。つまり、「新人の割合が 2%」というのが高いのか低いのかはこの調査では全くわからないのだ。Windows や Mac OS などの商用アプリの開発者の新人の割合がこれより高いのか低いのかと比較して初めて、開発者がどのプラットフォームに投資するのがいいかの参考になるのだろう。

 iTunes store も Google play も数が大きくなったということでしかないだろう。古くからの開発者は既存ユーザという資産を持っているし知名度も高い。累積した結果での順位付けなら既存開発者が上に並ぶのは当然だ。それが分かっているから、新しいプラットフォームができたらユーザー数が少なくて投資の回収ができないことが分かっていても参入する開発者がいるのだ。プラットフォームが育てば、その中で先行利益を得て後で回収するという戦略だ。今、上位に並んでいる企業は iOS や android から資金を回収できるかどうかわからない頃から資源を投下し、OS のアップデートやハードの進化に合わせてアプリをアップデートしてきた企業だ。後発者が厳しいのは当然だ。

 「iOS のアプリも Android のアプリも、プラットフォームとしての規模が大きくなり新規参入が難しくなった」ということでしかないのではないか。アプリの数がわずかしかなかった頃はそれぞれのカテゴリで上位に入ることが簡単だったが、数が増えたので難しくなったというのは、ユーザにとってプラットフォームの熟成とカスを掴まされる危険性の低下を意味することだろう。

 一方、新しいアイデアを持った挑戦者が評価されるチャンスを失う可能性が増えているというのも事実でこれは別の課題だろう。

飽和に達しそうなアプリストア, 新人はわずかに全体の2〜3%

アプリストアの分析サービスを提供しているDistimoが今日発表したレポートによると、iPhone App Storeの最上位250社のパブリッシャー(デベロッパ企業)のうち、“新人”はわずかに2%にすぎない。AndroidのストアであるGoogle Playでは、3%だ。今日のモバイルアプリストアでヒット作を生むことがいかに難しいかを、これらの数字は物語っている。

同じレポートによると、小さな国では新人の比率がやや高くて、Google PlayもiPhone App Storeも共に6%だ。

最上位250社の全売上額の中で、新人たちのシェアはどれぐらいだとお思いか? iPhone App Storeでは、わずかに0.25%、Google Playでは1.2%だ。非常に厳しい市場である。

Google Playでは、新人が比較的好調なのは最初の一瞬だけだ。これらのことが暗示しているのは、ストアが、あるいは市場が、完全な飽和状態に達しているのかもしれない、ということだ。数の多さでいえば、やや先輩であるiOS Storeの方がGoogle Playより多いのだけれど。

迫る足音:iOS 7のトラフィックが先週から急増

ios-7[1] iOS 7 が今年の秋頃にリリースされるのは確実だ。iPhone や iPad の新モデルが出るのも確実だが、時期は分からない。iPhone 4S はサポートされるとは思うが、自分がインストールするのはかなり先になるとおもわれる。それくらい今の環境が快適だから。

 UI について、革の背景とかはちょっとダサイと思っていたが、フラットなものがベストとも思わない。最近のアップデートで Dropbox や Google のアイコンがのっぺりしたものになったが、以前の四角いコンデンサのような艶のあるアイコンのほうが好きだ。また、アプリのUIでもボタンやコントロールが平面に描かれただけのものはクールかも知れないが分かりにくいので好きではない。

 SE/30上の HyperCard のようなバキッと直感的なオブジェクトと考え抜かれた色使いが理想だ。

iOS 7のモバイル・トラフィックが先週から急増―来月のAppleのWWDC開催を控えてプレビュー版のテストが追い込み段階か? | TechCrunch Japan
Appleの例年のWorldwide Developers Conference(WDC)は早くも来月に迫っている。ここでiOS 7が公開される、少なくともプレビューが公開されるだろうというのが大方の予測だ。HTML5を利用してウェブサイトをタブレット用に最適化するサービスを提供している企業、Onswipeが、この予測を裏付けるようなデータを発表した。 それによると、このところ提携サイトのトラフィックに現れるiOS 7デバイスの数が急増しているという。

過去1週間、OnswipeはiOS 7搭載のiPhoneとiPadの数が急増していることを発見した。特にクパチーノ(Apple本社所在地)とサンフランシスコを発信地とするものが多いという。

iOS 7デバイスのトラフィックのうち、サンフランシスコが18.75%、クパチーノが17.9を占めていたということだ。iOS 7のトラフィックが最高だったのは5月2日で、Onswipeを利用しているサイトのiOSのユニーク訪問者の23%を占めた。大部分はiPhone(75%)だったが、iPadも4分の1を占めていた。

Appleは通常、iOSを社内でテストし、続いてプレビュー版を登録デベロッパーに公開する。プレビュー版で数ヶ月テストを経たのちに一般公開という運びになる。現在iOS7のユーザーが急増しているということはAppleがWWDCでのプレビュー版の公開に向けて社内テストの追い込みにかかっていることを推測させる。これはAppleはiOS7をスケジュールどおりに出荷するために全社のリソースをこれに集中しているという情報とも一致する。

OnswipeではiOS 7のトラフィックが増加しているというだけでなく、この新OSのユーザーが何に関心を持っているかという情報も明かした。Onswipeによれば、iOS7のテスト・ユーザーはレコードのターンテーブルやフロントカメラで自画撮りビデオをサポートするようになった最近のVineのアップデート、 Appleの株価動向、キッド・カディのラップ音楽などに興味があるようだ。これらがAppleのエンジニアの最近のお気に入りなのだろうか?

iOS 7の内容については、伝統のスキューモーフィズム色を薄めたフラットなビジュアル・デザインが採用される、メールやカレンダーなどコアな機能が大幅にアップデートされるといった噂は出ているものの、 確実と思われる情報はまだほとんどない。だが真相が明らかになるまでもうそう長く待つ必要はなさそうだ。

Evernote 再考

evernote-icon かなり以前に Evernote はインストールしていたが、月額アップロード制限が 40MB ではウェブのクリップには使いにくいと思って使っていなかった。アプリのUIも煩雑な気がして、シンプルなテキストエディタ系のアプリをネタ帳に使っていた。Simpletext.wsPlaintext を経て、昨年からは Mobislenote を使っていた。

 3月にEvernoteから「Penultimate ユーザに1ヶ月のプレミアムサービスを提供する」という内容のメールが届いた。Penultimate というのは iPad 用の手書きノートパッドアプリで以前買っていたものだった。Penultimate が Evernote に買収されたのを記念したサービスだった。Penultimate というグラフィックを Evernote とシンクロさせることで、ユーザのアップロード容量を増大させ有料プランに導こうという戦略だろう。もちろん、Penultimate のアカウントを入れなければ自動アップロードされないので、フォトストリームに書き出して Dropbox にアップロードすることは可能だが、快適性を大きく損なわれる(そのために Evernote は買収したのだから)。

 Penultimate が Evernote に買収されアップデートされた時に促されるままに Evernote のアカウントとパスワードを入力したら、Evernote の有料アカウントが発動し「4月12日までのアップロード制限が 1GB になりました」というメールが来た。そうなると使わないと損な気になる貧乏人。

 といっても、特に用途が思いつかないし、Web のクリップは Pocket にしていて移すのも面倒くさい。で、使っていなかったが、出張のレポート作成に使ってみてそのポテンシャルを再認識した。そして、PC版のソフトやモバイルアプリもアップデートされて以前より使いやすくなっていたことを知った。

 おそらくアプリの責任ではなく iOS の問題と思われるが、iPadでキーボード入力するときの不安定性は相変わらずだ。しかし、Evernote が落ちた時には再起動後に直前に入力したデータが残っていた。WordPress や Mobislenote と違い、テキストの取りこぼしがなかった(遭遇したのが具然書き込んだ直後だったのかもしれないが)。

 日本語ネイティブなアプリと同等に扱えるのも嬉しいポイントだ。(Mobislenote はシンプルで大好きなアプリだが、日本語の扱いの点では問題が多い。)

 TextEver という iOS アプリが思いの外快適で、iPhone や iPad から思いつきを一時保管するのを非常に効果的にできることも Evernote 再評価のきっかけとなった。これも電車の中で iPhone で書いたものを、iMac や iPad で編集したものだ。Evernote から WordPress に投げられたらいいのになぁ。

evernote テキストしか使わないのなら、60MB / 月で全く不自由しないし。

android アプリの進化っぷり

 Apple は Android に対してアプリの質と量で勝っているとアピールするが、ちょっとでも市場を増やしたいアプリメーカーの意向もあって、追い上げを行なっている。クラウド系のサービスで課金するビジネスモデルの場合にはクライアントの数が重要なので、iOS と Android の両方に同じアプリを作るところが大半だ。また、人気のアプリも大半が移植されている。

 中には、iOS アプリからスタートしたが、Android 版のほうが機能が上回っているケースも有る。
android-rajiru るじるらじる


20130420_rajiru-iOS iOS 版というか、iPhone 版。手抜きにも程がある。


20130420_android-instagram instagram も iPad より XOOM のほうが使いやすい。


20130420_instagram-iOS いつになったら iPad 版の instagram を出すんだろう。Facebook は。

iDisplay 導入記録03(iPad & XOOM)

共通

 全ての組み合わせにおいてレスポンスは悪いが、静止していれば全く問題はない。動画も結構動くし、本体のマウスでタブレットに表示したウィンドウのスクロールなども、画面が動いている時に動画圧縮モアレが見えるが、一瞬で収束するのでTV会議ほど不快ではない。

 端末側での操作(タップやスワイプによる操作)に対応しているとは書いてあり、実際に動作はするが使えるのはボタンのタップとウィンドウの移動程度だ。スクロールなどはレスポンスが悪すぎて使いものにならない。外部ディスプレイに徹して使うほうが快適だろう。

 これは、PC端末間のデータの転送レートによるので解決は不可能だろう。ディスプレイ側の入力に対するレスポンスを行うためにはディスプレイ側(タブレット)で入力されたデータを無線LAN経由でPCに送り、その結果を端末に送って表示しなければならないからだ。これが、PCのマウスによる操作とタブレットのタッチ操作に対するレスポンスの違いの原因だ。だから、無線LANという低速回線でデータをやり取りしている限り改善は難しいだろう。

 ただし、iMac に同時につないだら、XOOM のほうが明らかにレスポンスが悪かったので、端末の処理能力が原因となった遅延があるということが分かった。ということは、Android であっても、最近のクアッドコアのハイエンド機なら iPad 並の軽快感は出せる可能性はあるだろう。また、ソフトのバージョンアップ等で改善の余地はあるということかもしれない。

iDisplay-iPad-win Windows だとブラウザウィンドウがおかしくなる(この画面は Firefox を iPad に表示したものだが、XOOM でも、また他のブラウザの組み合わせでも同じ事になる)。

 Excel や Word ではそれなりに動くがブラウザは動きがおかしくなる Firefox と IE10 の動きがおかしい。なぜアプリによって動作が違うのかわからない。ブラウザは描画エンジンを自前で持っていて、iDisplay のドライバを使ってないのではないだろうか。


 以下はそれぞれの端末固有の特徴をとりあげる。

iPad 3 

 Retina ディスプレイだが、iDisplay で使う場合には 1024×768 として認識される。この解像度の違いのせいか、テキストが滲んで表示される。これが小さな文字の視認性を大きく下げることにつながっている。

 iPad につないだ Bluetooth キーボードから入力できるようになる(インサーションポインタがどのウィンドウに有ってもかまわない)。

 画面を2本指、3本指でタップするとモードの切替ができる。キーボードモードにすると画面にキーボードがせり上がってきて、狭くなるが画面上のスクロール用コントロールによってスコープを移動させられる。
(mac)
 Wi-Fiでしか繋げられないが一番快適な組み合わせ。もっさり感は否めないが、SAEZURI や iTuens を常駐させるには問題ない。

 タッチ操作もできなくはない。
(win)
iDisplay-win-xoom 画面上でスクロール(2本指スワイプ)が効く場所とそうでない場所がある。右のウィンドウで、左のペインは2本指ではスクロールできない(右のペインがスクロールされる)。

Android 4.0.3 XOOM iDisplay version 2.5.1

 液晶サイズは 1280×752 だが、小さくもできる。小さくするとデータの転送量が減るのでレスポンスは良くなる(らしい)。とりあえず一番小さくして使ってみているが、あまり速くも感じないし画質が悪くなったようにも感じない(USB接続だからかもしれないが)。

 動きが非常に悪い。マウスポインタの追随が悪いのでマウスをゆっくり動かしてポインタが追いついたことを確認した上でクリックしないと全然関係のないボタンやリンクを押したことになってしまう。

(Mac)
 iMac につないだ場合、画面の左右に白い帯ができる。

 USB ケーブルで繋ぐだけで USB 接続ができた。USB 給電の端末なら電池残量を気にすることなく利用することが可能だろう。

Windows 7 PC

 USB で接続するために苦労した。

 Excel を XOOM に表示した状態で操作し、そのウィンドウを PC に戻した後で、保存しようとすると動かなくなり、プログラムマネージャーから強制終了させるしかなくなる。しかし、Excel がフリーズしているわけではなく、入力待ちになっているというダイアログが表示される。おそらく、Excel が XOOM の表示領域にファイルダイアログを出しているのだろう。しかし、その描画が iDisplay で処理されず画面に表示されないために動けなくなるのだと思われる。一度この状態になってしまうと再起動しないとリセットされない。

 テキストエディタなどは正常に動き操作もできた。

iDisplay 導入記録02(iMac Desktop)

 iPad と XOOM をつないでみた。メインは iMac 2007 late,intel CoreDuo2, 4GB mem, 1TB HDD, Lion, NEC Aterm router 5GHz。

 iMac 20 インチあるので特に必要性は感じていないが、SAEZURI や RADIKO のウィンドウなど常時表示しておきたいが、操作しないようなウィンドウを常駐させるのには便利かもしれない。デスクトップ環境は iMac 2007 CoreDuo2 4GB,1TB HDD 。端末側のアプリは全て前回と同様。

インストール

iDisplay-mac01
 windows 版と同じページからインストーラーをダウンロードして実行するだけ。インストールされたバージョンは2.3.10。Windows のアプリより機能が多い。


iDisplay_imac Disconnect メニュー。複数の端末を繋いでいる場合には任意の端末だけを切り離すことが可能。


iDisplay-mac02-menu
Check for Updates…: ソフトのアップデートをチェックする。
IP address and Port informateion…: パソコンのIPアドレスとポートが表示される。端末側で手動で入力するときに使用する。iMac の場合には特に何もしなくても端末側の iDisplay を起動するだけで端末が見つかった。


iDisplay-mac04-preferences-1 Preferences ダイアログ。General では、パソコン起動時に iDisplay Desktop を開くように設定できる。下のスライダは最大同時接続数の設定。2台以上の端末を使いたいときにはここでその数にする必要がある。


iDisplay-mac04-preferences-2 Devices:接続履歴。この写真ではつながっている端末はない。


iDisplay-mac04-preferences-3 Security:つなげてもいい端末と繋がない端末を明示的に設定できる。同じLANに iDisplay を使っている人がいた場合に、自分が使っている端末以外の端末が勝手につながったりしないようにできる。


iDisplay-mac04-preferences-4 Display:端末別に接続のモードを固定しておくことができるらしい。


iDisplay-mac03 Mode :表示モードを選択できるが、使ったことがない。


 windows 版にあった display arrangement メニューが見当たらないので、位置を変える方法がわからず探しまわった。コントロールパネルのディスプレイで変更するのだった。つまり、Mac では iDisplay で接続されたモニタは OS レベルで外部のモニタとして認識されいるということ。当然、このほうがその上に載るアプリケーションとの互換性も高いことが期待されれる。

USB 接続(Android 限定)

 XOOM をUSBでつないでみたが、これは別のエントリにまとめて書く。

Memo

 全画面スクリーンショット(コマンド+3)は画面ごとに独立した画像ファイルとして保存される。

写真 2013-04-17 23 12 44 右は iMac に iPad と XOOM をつないだところ。発色の違いがよく分かる。iPad も XOOM もテキストが滲んでいるが、iPad の方がひどい。iPad は OS 上 1024×768 の外部モニタとして認識されているので、iMac から送られるデータは当然そのピクセル数分しかない。それを iPad 上の iDisplay で拡大してい表示している。この段階でにじみが発生するのだろう。

 デスクトップ画面がデフォルトのものになる。

 Android 版で USBでつないで解像度を下げるとレスポンスが少しマシになる(気がする)。