カレル・チャペック いろいろな人たち

 カレル・チャペックというチェコの作家のエッセイ「いろいろな人たち」。80年~90年も前の作品だが人についての文章は今でも全く色あせない。ちなみに、ロポットという言葉を作ったのがこの人で、その作品(ロボット)ではすでに、工場ロポットが意思を持って人間を襲うというストーリーだったらしい(読んでないw)。

 貧困や貧富の差について、キレイ事でない視線を向ける。厳しいようだが、美化して誤魔化そうとするどこかの政治家より遥かに誠実。

毛皮なしのシラミ

 この世界に貧窮と実際の物質的不足があるならば、この事実をやさしくおだやかに指摘することは望まぬようにしたい。貧窮は人々をぞっとさせるものであり、乱暴で人を脅かすやり方で述べられよう。・・・貧窮はいやしく野蛮で醜悪で汚いものである。貧窮に対抗する最大の主張は、人間の心は善でやさしい、ということではなく、人間の貧窮は残酷でぞっとするようなものだ、ということである。

 SNSで拡散する「XX叩き」や炎上の根源欲求もこれだろう。

われらが悪しき性格

そして誰かがあなた方に、どこそこでは大きな盗難事件や恐ろしいスキャンダルが起こっていると話してくれる時、あなた方の眼には興味と情熱がきらめき、まるでこの上なしの盗みと悪がこの世にあることが、この上なしの喜びを与えてくれるかのようである。もし誰かがこっそりと、どこそこではとても大きな美徳が示されたとか、気高い行為がなされたとかささやく時、あなた方がそんなに愉快に興奮することは決してないだろう。そんな場合はむしろ、そんなことはあるまいとか、そんな話にはきっとなにかひっかかるものがあるとかいう意味で、一定の保留を持ち込むことだろう。このことから明らかなように、われわれの心は、善よりむしろ悪に傾きがちである。ある人になにかの優秀性や美徳を認めたいという気持ちを起こさせるためには、最小限その人の仲間にならなければならない。しかし誰かが盗賊だとか危険な遊び人だとか、喜び勇んで思い込むには、個人的にも原則的にもその人の敵になる必要はない。そのためには、ありふれた、自然な人間の性向があれば十分なのである。

 今の、日本のスポーツ界にも当てはまる。買ったときだけ祭り上げるニワカも同じだし、プロ野球ファンはずっとそうだった。日本のプロスポーツが育たないのはこんな「ファン」ばっかりだからだ。そして、野茂やイチローがメジャーに行きたがったのもそのせいだろう。

「われわれの」対その相手

スポーツは人々にフェアプレーをすべきだと教育する。スポーツは純粋にわざの前にのみひざまずくことを教える、とよく言われる。失礼ながら、あの叫び声でわたしは異なる印象を持った。われわれにはわざは関係ない、勝つことだけが問題なのだ、ということである。・・・われわれはもはや、相手がよければよいほどわれわれのフランタの名誉は大きくなるのだ、ということさえ意識できない。・・・相手の側にはインチキと裏切りと謀略しかないと自分をだますなら、それによってわれわれは、自分たちのフランタばかりでなく自分自身をも卑しめてしまう。われわれはわざを正当に評価し、測定し、価値を与える能力を失ってしまう。・・・疑惑と罪を着せる事自体によって、この面でもあの面でも、わざをちゃんと見ることができなくなるのだ。これはもちろん、フェアプレーの終わりである。われわれは慢性的ないらいら状態になるだろう。ことが思うように運ばないと、恥だ、裏切りだと叫び、自分たちが傷つけられたという感じを持つ。それは非常に悪しきスポーツである。そして悪しきスポーツはもっとも悲惨な教育である。(フランタは作品が書かれた当時の作者の祖国のボクシング選手)

 ここでも、貧しい人間を切り捨てるブルジョアジーにも、明日のパンをどうするかに対して応えない野党(この時代なので対象がコミュニズムと言っているが)にも与しない。貧しさを礼賛することも当然ない。それは上にもある通り。

わたしはなぜコミュニストでないのか

二年、二十年もかかるとは、どうしたらよいのか?なにをそんなに冷淡に放置できるのか、そんな悲惨な状態でまだ冬の二ヶ月を、まだ二日をなんとか生きていかねばならぬのに?この点で助けるすべを知らず、または助けようと望まないブルジョアジーは、私にとって無縁である。しかし、助ける代わりに革命の旗をふりかざしてやってくるコミュニズムも、同じように無縁なのだ。

 男とか女とか人種とか、国籍とかで人を排除しようとする全てに送りたい。

わたしはなぜコミュニストでないのか

「森は黒い」と実に容易に言える。しかし森のなかには黒い木は一本もなく、赤か緑なのだ。一般には松の木かモミの木なのだから。「社会が悪い」と実に容易に言われる。しかし根本的に悪い人間がどこにいるか探し出して欲しい。野蛮な一般化なしに世界を判断するよう試みて欲しい。しばらく後には、原則的主張などは一かけらもなくなってしまうだろう。・・・誰かが「ドイツ人は嫌いだ」と言ったなら、「ドイツ人の中で暮らしてみたらどうだ」と私はその人に言いたい。そして一ヶ月後に、自分の家主の奥さんが嫌いかどうか、ゲルマン人の二十日大根売りの首を切ってやりたいとか、マッチを売ってくれるドイツ人のおばあさんの首を絞めてやりたいなどとおもっているかどうか、たずねてみたい。

 ただ、第二次世界大戦後思想の自由に対する限界に突き当たっているのではないか。神という存在が希薄になったことによる不安から新たな神を求めて右往左往しているのが現代ではないか。このことをチャペックは感じていたのだろうか。

発展はどこをめざすか

二千年、三千年のヨーロッパの歴史の中で、人間の精神はつねにより大きな思想の自由に向かって発展し、世俗および教会の権力と対抗してそれを戦い取ってきたが、それが人間の精神の永続的で逸脱することのない努力だったのか、またはそうでないのか?この年功を経た精神の自由を抑圧する教義がなにかあるとすれば、このような現実の発展にたいして何をなすべきだろうか?

※ただし、ヨーロッパの歴史認識については違和感があった。教会の権力と戦ったのなんか千年にも満たないだろうし、ヨーロッパの歴史が三千年というのは間違いだと思う。ギリシャやローマはヨーロッパの歴史じゃないだろう。

蛇足

kindle 縦書き例
気持ち悪い・・・
 中身とは無関係だが、Amazon の縦書きの本の中に変なフォントの作品があって気持ち悪い。この作品もその一つ。文字の形が美しくないという意味ではなく、中心が合ってない気がする。


kindle 縦書き例 赤線を入れたところ。文字の中心線が自分が思っているのとずれている。「国」はくにがまえと中の玉の中心が揃ってないのではと思う。

Runcas180 #054 雑談・ポッドキャスト紹介

 「どしゃみなふたり」と「名古屋でこっそり」の音源使用許可をいただきました。雰囲気が伝わればいいんですが。

ポッドキャスト:

音楽:

ご注意:番組で使っている音源はモノラルでかなり強く圧縮をかけています。本来の音質ではありませんので、ここで聴いたもので音質をご判断いただかないようお願いします。

 連絡:@runcas180

GARMIN ForeAthlete 630J 保護ガラスは優秀だった

 お守りみたいな気持ちで貼っていた保護ガラスに救われた。

 3日に走ったときにつまずいて転倒したことは書いた(トレーニングログ 2019/01/03 初コケ 9.9km)。そのとき左手から路上を一回転し、GARMIN をアスファルトの路面に押し付けたようになっていたらしい。下の写真の左の写真の状態になってしまった。。

 「保護ガラスが守っていると思っていたら、本体のガラスも割れていた」というのはよく聞くので剥がすのが怖くて先延ばしにしていたが、スペアのガラスが見つかったので、思い切って割れた保護ガラスを剥がした。

 ガラスを剥がしたのが中央の写真。ガラスは一部バラバラになりそうなところがあって、危ないのでテープを貼っている。それくらいひどく割れているが、本体の液晶には全くダメージがなかった。

 すぐに、スペアを張り直したのが右。ケースにすこし傷がついているが、全く問題ない。安い保護ガラスだったが、十分な性能だった。GARMIN に限らず、ランニングウォッチを使っている方には貼っておくことを強くおすすめしたい。GARMIN ForeAthlete 630J ガラスフィルム【2枚入り】で買える。ここには 630 とあるが220,230,235,620でも使えるはず。ボタン操作のみでいい機種ならそれほど神経質にならなくてもいいが、タッチ操作が必須な機種は貼っておいたほうがいいだろう。

Runcas180 #049 雑談回

 Amazon ゴールドカード
 Amazon prime
 Apple pay、mobile suica

参考:

ポッドキャスト:

音楽:

ご注意:番組で使っている音源はモノラルでかなり強く圧縮をかけています。本来の音質ではありませんので、ここで聴いたもので音質をご判断いただかないようお願いします。

 連絡:@runcas180

サンキューエイトプロテインを美味しく飲む方法

ザナチュラルキラーズのサンキューエイトプロテイン
 プロテインといえば「我慢して飲むのも」と思っていると思います。私もそう思っていました。まずいもの耐性は高いほうなので、Amazonのレビューでまずいと評判のプロテインも「こういうもの」と割り切って飲んでいました。しかし、サンキューエイトプロテインを飲んで認識が大きく改まりました。

 ここでは、サンキューエイトプロテインを美味しく飲む方法を試行錯誤してたどり着いた方法をまとめます。

 この方法を使えばサンキューエイトプロテインをバンホーテンココアのように美味しくいただけます。この方法自体がクラシックなバンホーテンココアの作り方を参考にしています。というより、その物ですww(ココアのおいしい入れ方)サンキューエイトプロテインはそれ自体に甘味料が含まれてますので砂糖は使いませんが。

サンキューエイトプロテイン
1
1:カップにサンキューエイトプロテインを入れる。この例では添付のスプーンすりきり2杯(約20g)。

 入れ物は何でも構いませんが、カップの底が曲線のほうが泡たてとの相性がいいようです。小さなボウルとかのほうが泡たてが使いやすいかもしれません。


サンキューエイトプロテイン
2
2:少し水を入れる。

 多すぎても少なすぎても溶かすのに苦労します。何回か失敗してつかんでください。

 右の写真では多分30ccくらいです。

サンキューエイトプロテイン
3
3:最初はこんな感じで、「まざるんかいな」と水を足したくなるかもしれませんが、これでちょうどです。ある程度混ざるまでは力を入れてゆっくり回します。

 混ざってくると泡たての間に入ったプロテインも溶け出てきます。

サンキューエイトプロテイン
4
4:ここまで来ると勢いよく混ぜても大丈夫。

 なめらかになるまで50回くらい混ぜます。ここで手を抜くと仕上がりがダマダマになります。

サンキューエイトプロテイン
5
5:牛乳を入れます。

 好みで調節します。濃い味が好きなのであまり入れていません。これは多分100ccくらい。

サンキューエイトプロテイン
6
6:仕上げに更にかき混ぜます。カップの底とか泡たてについたプロテインを落とす感じです。

最後に:
 ココアの代わりに何杯も飲みたくなるかもしれませんが、プロテインスコアが高いものなので、体質によっては過多になるので、ご注意ください。

 サンキューエイトプロテインはこちらからどうぞ。ザナチュラルキラーズが出演するライブ会場にもあります。本人から買えばサインをもらうことも可能です。CDと一緒に買って帰りましょう。

エンジン付きバイクでのツーリング 2018/10/24-25

routing
計画表と唯一のお土産
 息子と初めてバイクのツーリングに行った。

 息子がエンジン付きバイクに興味を持ち、Ninja250se を買ったのが3年前だった。そして、何回かそれを借りて日帰りのツーリングはした。最長は福井県から滋賀県に入り、琵琶湖の東岸を南下して京都市まで250kmくらいだった(半分はwazeの変種エリアを増やしたいためだったが、ログは残っていなかった・・・これは別の話)。

 今年に入り息子が急に(二輪の)大型免許を取った。そのときには「買う気ない」と言っていたが、オークションで大型の中古を物色していたらしく、9月頃に「これどう?」と言ってきた。その時に入札したYamahaのR1とかいうものは競り負けたが、しつこく見ていたらしく、何週間か後に「こっちは?」と言ってきたのがDucatiだった。そして、そのオークションに競り勝った。静岡まで新幹線で行き帰りは自走して受け取ってきていた。そして、9月の29日と30日にツーリングに行こうと予定していた。しかし、そう、9月29日から30日にかけては台風24号が日本列島を通った日だった。一週間近く前からの予報で大体の進路がわかったので火曜日には結論を出し、宿の予約をキャンセルした。

 息子はシフト勤務なので土日が休みになることはほとんどない(必要な場合には事前に申告して調整してもらう必要がある)ので、10月には土日で行ける日はなかった。なので、自分が息子の連休に合わせて休暇をとった。今回は、天気予報の降水確率も低く、しかも、長期予報から短期になるに従って降水確率が下がるという前回と逆のパターンで安心して当日を迎えられた。

 当日は、息子は京都市から出発し、自分の社宅に来て合流した。朝の早い仕事で早朝に出かけることに慣れている息子は6時半には出発していた。自分は7時半頃まで寝て、準備して待った。9時前くらいに息子が到着、少し休憩後出発。

 R9からR426、R178、R9、R431を通るルート設定で、適当に道に迷ったり、無料の自動車専用道路ができていて、楽だったが面白そうな海岸近くの道を走ることはあまりなかった。時間・距離の感覚がなくなっていて、宿泊先の境港まで早く着きたいという焦りもあって、退屈な移動になってしまった。

日本海を眺める息子26歳(姿勢がおかしいのは革ツナギのせいw)
 鳥取砂丘には昼過ぎについたが、ここの駐車場で痛恨のミスを連発してしまった。自分はMA-1を上に着ていた。そして、ポケットにiPhone8を入れていたのだが、かがんだ拍子にするりとiPhoneが路面に落ちてしまった。しかも、液晶面を下にして。液晶が割れるほどのダメージではなかったが傷は入った。少し凹みながらも歩きだしたときに、さっきと違うポケットに入れ直したiPhoneが落ちてしまった。今回も傷を増やしただけだが、同じミスを繰り返したことでさらに凹んだ。このiPhoneは少ししたら息子に譲る予定だったから余計だ。自分のならいいが、息子にやると決まってるものに傷を、自分のミスで付けてしまったことに落ち込んだ。Ninjaをこかしたときと同じだ。似たようなミスを続けてる・・・

 せっかくのツーリング中のしかも出だしで落ち込んでばかりいてもしょうがないし、落ち込んでいても傷が消えるわけではないので、気を取り直して、海の見える丘まで歩いた。

道の駅大栄、この付近はコナン押し
 リスータト後、道の駅で食堂に入ったら昼休憩時間帯だった。仕方ないので、息子が持ってきていたビスコとレーズンなんとかとエネルギージェルを立ったまま食べた。息子、「こういうことになりそうな気はしとったから、持ってきた」。正解だ。

 そこからは、米子までほとんど自動車専用道路で走った。100km/hくらいでの巡航はNinja250でも楽勝だが、Ducatiだとトップに入らないらしい・・・

 宿は、境港の市街地の手前だった。チェックインしたのが3時半くらいだったので、予想よりはるかに早く着いたのだった。しかし、ここでまた自分のミスが発覚。鳥取砂丘で預かったバイクのU字ロックのキーを紛失していた。U字ロックがNinjaの収納に入るか試したときに、「(息子は革ツナギでポケットがないから)キーはお父さんが持っとくわ」と言って、預かったのだった。そして、そのときにバイクのキーのキーホルダーにつけようかと思いながら、めんどくさくてMA-1のポケットに突っ込んだのだった。その後、一度だけポケットの中を探ったことがあった。途中でガソリンスタンドで給油したときに財布を出したのだ。その時以外一度も立ち寄ったりしていないから間違いないだろう。また息子のものを失ってしまった・・・「ほんま、俺、何やっとんねん・・」と沈んでしまった。

 しかし、そこで暗くなっていてももったいないし、予想より早く着いたので、水木しげるロードに散策に行った。「Ducati乗るときは革ツナギやないと」と息子が言うので、Ninjaに二人乗りして境港の駅近くに行った。止めるところを探すのに苦労したが、案内所で「駅の駐輪場使ってください」と言われたので、駐輪場の端っこにNinjaを停めて水木しげるロードに向かった。

 水木しげるロードを歩いてたら水木しげる記念館があって閉館まで時間があったので入ってみた。門構えでは小さなところかと思ったら、意外に大きくてたくさんの展示物があった。写真を撮っていいコーナーもあったが、面白く撮れそうにないので館内で撮ることはなかった。水木しげるロードではメフィストと鬼太郎の着ぐるみがいて可愛かった。薄暮の中での二人は面白そうだったが、まあ、パスするよねwww

 水木しげるロードに置かれた銅像はどれも面白いが、やはり馴染みの深い、水木しげるの創造したキャラクターのほうが面白いと思った。伝説の怪獣みたいなのは、水木しげオリジナルではないだろうし。自分にとって面白かったのは、昭和の建築物の雰囲気を残した建物だった。撮った写真も全部そんなものだ。

鳥取県のradiko。これでは普及は望めないだろうなぁ・・・
 近くの中華料理屋で夕食を食べ宿に戻った。今回のツーリングで一番スリリングだったのはこの二人乗りだった。何しろ、ほとんど二人乗りすることなんか考えてない車体なので、スリリングこの上ないww

 朝食付きのプランだった(それしかなかった)ので、7時に起きて朝食を食べた。食堂は見晴らしのいい5階で気持ちよく晴れた空と海を眺めながら食べることができた。しかも、予想よりはるかにまともな和洋の食べ物があって目移りした。朝から沢山は食べれないのでもったいない気がするほどだった。水木しげるロードまで遠い(3kmくらい)ので、電車で行くような人には向いていないが、車やバイクで行くなら全く問題ない場所で宿泊料も高くない。

 息子は朝が早い職場なので、あまり遅くならないようにルート設定。R181>R482>R318>R181>津山近辺で中国自動車道>適当に降りて篠山で分かれる。

 こちらも距離感がわからず、少し余裕をもたせたルートだった。

 途中で、植田正治写真美術館の看板があったので心動いたが、時間がどれくらいか読めないのでパスした。後で見たら通った道から2kmくらいしか離れてなかった。

津山ラーメン
勝央SAの津山ラーメン
 昼過ぎには高速に入っていて、SAで昼食を食べた。そこからは、息子が急ぐなら京都南まで高速を使うことにするつもりだったが、余裕があるのというので、滝野社インターチェンジで高速を降りて下道で帰った。篠山市まで二人で走り、自分はそこから北に、息子は東に走った。

 自分は、途中でワインディングを探して少し遠回りをして3時半くらいに社宅に着いた。息子は篠山から亀岡市を経由して京都市中京区まで帰り4時半頃に着いていた。

 精神的な余裕がなかったので、あまり寄り道できなかった。面白いマンホールもいっぱいあったが、わざわざ止まるのも難しくてほとんど撮れなかった。もう少し、下調べをして観光地というかそこにしかないものを味わうようなものにできたらと思うが、よく考えたら、自分が学生の頃ほとんど日本中をバイクで走ったが、信号待ちでしか止まらなかった県がいっぱいある。食べるのもめんどくさくてカロリーメイトをタンクバックに入れて自販機の缶コーヒーで流し込んでいた。

 まあ、その代わり、あそこの道は面白かったとか、景色が良かったとかの記憶は残る。今回は、大山の南斜面がきれいに見えた。482号線のワインディングも面白かった。

 とりあえず、大きなトラブルはなくてよかった。Ninja250SE は中古買取業者に売るので、こんなことは二度とできないかもしれない。楽しかった。

P.K.ディック トータル・リコール ディック短辺傑作選

 「悪夢器械」という紙の本で読んだ作品が大半だった。「悪夢機械」では、トータル・リコールは「追憶売ります」として、マイノリティ・リポートは「少数報告」というタイトルで収録されていた。映画が現代のカナ表記でヒットしたのでそれ以降語られる場合にはカナ表記が採用されているようだ。「悪夢機械」が絶版なので売り場で混乱することはないだろう。

訪問者

 ひいきメンの次のお題は「オススメSF作品」・・・難しいで書いていた。

 この作品がこの本の中で一番好き。環境を語る時に常に必要となる視点を端的に表現している。

 この作品を読むためだけに買ってもいいと思う。このブログ推奨作品だ。

非-O(Null-O)

 ディックの作品に対する感情にしては珍しく、違和感しか無かった。

  • 共感能力を一切持たない人間が、同じような人間に会えると知ってワクワクしたり、出会って喜んだりしている。
  • 宇宙は原子ではなくエネルギーの渦だということだが。今あるオブジェクトを「還元」しようとする信念はなんだろう。理論的にそうなるということが分かっているのなら放っておいてもそうなるだろう(時間はかかるかもしれないが)。
  • 架空の爆弾のような名前のモノを使って地球や太陽を「還元」するということだが、これについてのこじつけの説明すら無いのは手抜きだろう。そういう設定というのなら受け入れるが、太陽を「還元」できるような膨大なエネルギーを操れるなら地球なんか一瞬で跡形なくできるはずだ。なのに、中途半端に破壊して、その廃墟を見て悦に入っているし、生き残りの襲撃に耐えられずに宇宙船に乗って逃げている。
  • 恒星を「還元」できとして、宇宙全部の恒星を壊して回るつもりか?どんな目算があって旅立つのか全くわからない。

 完全に論理的な人物が何を動機に目的達成に向かうのかの説明がなされていないのが致命的だ。これは、AIが何を目指すのか目指さないのかにつながる問題だ。序盤で感情を持たない理性的な人間が提示された時に個々に説明があるのかと読み進めたが全く期待はずれ。

 理性的で感情を持たないタイプの人類が現れたらどうなるかの思考実験かもしれないが、想像が中途半端で残念なできだ。

世界をわが手に

 宇宙のシミュレーターという作品は子供の頃の学習の読み物で読んだ記憶があるが、この作品のオマージュだったのだろうか。

 ただ、太陽系の他の惑星に知的生命体がいないからという理由で地球に住む一般人が閉塞感を持つということが受け入れがたい。

 自分の住んでいる宇宙が誰かの世界球でないという保証はない。

マイノリティ・リポート

 映画の原作になった作品だが、映画を観ていないので映画との違いは知らない。

 予知とか超能力という設定を受け入れられれば面白いかもしれない。

トータル・リコール

 映画も観たが、映画とは別物。

 原作のほうが自分は好きだが、映画も別の娯楽作品として好き。

 原作自体が短いので映画化する際に付け加えたプロットやアクションがメインに描かれている。

 「胡蝶の夢」についての掘り下げは、原作・映画共にない。

fitbit charge 2 到着

fitbit charge 2 「なんで今さら」と思うかもしれないが、Apple watch series 3(LTE) は恐れていたとおり MVNO 運用できず、Android wear 2.0 の nano SIM スロットバージョンは日本では入手困難、GARMIN 630j はフィットネス・トラッカーとして使い物にならないということが判明。一方で、便利に使っていた Pebble 2 が使いものにならなくなってしまった。

 だから、2017年10月に fitbit charge 2 を買ったのだ。といっても、このタイミングで新品を買う意味もないので、eBay で中古品を落札した。この機種は人気機種らしく玉も多いが、落札者も多く正規の新品と比較してオークションでもあまり値段は下がっていなかった。機能的に charge 2 の上位に当たる Surge は$50程度で落札されているのに、charge 2 は$100前後が落札価格帯だった。何度か競り負けた後、buy it now で $99(+海外送料 $18) のものがあったので購入を決定した。

 箱に入っていなかったので安かったのかもしれないが本体と充電ケーブルさえあれば、自分には後は何もいらない。春に息子の charge 2 を使った経験があるし、fitbit charge HR を1年以上使っていた。当然 fitbit のアカウントも持っている。

 なので、箱から出したら充電して iPhone 8 とペアリングするだけだった。電池が完全に空になっていてなかなか充電が始まらなかったことと、ペアリングした途端ファームウェアのアップデートが始まったことに戸惑ったが、使い始めればなんの問題もない。

 fitbit は設定をスマホアプリでできるので数分もあれば一通りの設定が終わった。試行錯誤をしながらでも30分もかからないだろう。全設定を使いやすいアプリに集約するというのは正解だ。もちろん、GARMIN 630とは設定すべき項目の多さが桁違いに少ないことも大きいとは思う(だからこそ GARMIN はアプリで全部できるようにすべきだ)。

春に息子の charge 2 を借りたときの感想:
fitbit cahrge 2 setup
fitbit charge 2 heartrage monitor

GARMIN ForeRunner630J の感想まとめ

GARMIN ForeAthlete 630J (ForeRunner 630 の日本語化版)を買って約4ヶ月使ったので感想的なまとめをしたい。昨年出たモデルで、他に詳細なレビューを書かれている人がいるのでここでは自分が気づいたことだけを書く。
○外観
 外観は見たとおり。液晶の有効表示域と外枠の数ミリの差が残念だが、2016年の技術ではこれが限界なのだろう。そのうち外枠まで表示面が広がるのだろう。自分としては今の液晶の面積のままでいいから、ボディを小型化して欲しい。直径で5mmくらい小さくなれば嬉しい。多くの通信を行っているので非常に難しいとは思うが。

 外見で一番気に入らないのは色だ。630J がたたき売りになっているのは光学式心拍計がないことよりこの色のせいではないかと思うくらいだ。アメリカで売られている ForeRunner 630 には黒と青があり、青は 630J と同じだが、このぶどう色(マルサラというらしい)はない。黒の630Jがあったら、2,000円くらい高くてもそっちを選んだだろう。ちなみに、青も微妙な感じで今イチ。青でなくてこの色にしたのは通販で少し安かったから。

 ボディはプラスチックで高級感とか質感とは程遠いが、軽量化のためには必要な選択だったのだろう。ソーシャル・ウォッチ(造語)じゃないのでこれで十分。今時の自動車のような無意味な装飾やこけおどしのメッキパーツなどは要らない(そういう意味で、GARMIN が推している fenix シリーズには全く食指が動かない)。

 これだけの高機能・防水性能を持ちながらベルト込みで 44g しなかいというのは驚異的。普通の腕時計と同じ感覚で付けられる。

 ベルトは硬い。穴の間隔が近いのでフィット感は高い。ベルトは長い。海外モデルでワンサイズなので仕方がない。どうしても気になる場合には切ることもできるだろうが、切ることが前提のデザインではないので、切り口が残念な感じになりそうだ。

 fitbit charge HR と同様に、余りを止めておく輪っかの内側に突起がある。なので、着脱はちょっと不便だが、途中で外れてあまりがブラブラしてうっとうしいということはない(Pebble 2 ではよくある)。


○スクリーン
garmin 630 vs pebble 2 反射液晶を使っていた ZAURUS かゲームボーイカラーを思い出すような液晶パネルだ。省電力とタッチパネル、高解像度(ZAURUS と CGB は低解像度だったが)をバランスさせるための選択だったのだろう。広告のはめ込み写真とは全然印象が違うので期待しない方がいい。

 と書くと、批判しているようだが、自分は悪くない選択だと思っている。電池を大きくすればバックライトを点きっぱなしにできたかもしれないが、それではボディが大きくなり重量も増す。同時に、直射日光の下で見辛いというのも本末転倒だ。 また、Apple watch のように画面表示を消すというのもあり得ない。スポーツウォッチはいつでも一瞬で画面を確認できることが必要だから。

 ただ、他の選択肢も有ったのではと思う。マーケティング的に難しいかもしれないが、モノクロの液晶のほうが見易い可能性はある。スポーツウォッチに必要なのはミッキーマウスの文字盤ではない。必要な数値を一瞬で読み取れる視認性だ。

 画面の解像度が低い(Apple watch とくらべて)ので、凝った文字盤は斜め線がぎざぎざになる。

 全体にメニューのフォントが小さすぎる。余白が十分にあるのに読みづらいのはデザインセンスの問題だろう。この点、Pebble 2 は秀逸だ。モノクロのショボイ液晶なのに630より視認性が高い。さらに、日本語フォントは線が細く見づらい。せっかく通知が有っても文字が読めないので意味がない。

○操作感
 液晶はタッチパネルを兼ねている。が、あまり反応が良くない。ボタンでしかできないこととタッチしかできないこと両方でできることが混在していて分かりにくい。「ボタンで良くない?」と思ってしまう。ボタンででもできることをわざわざタッチパネルでやってる感が拭われない。ボタン前提で作られた操作体系の一部だけをタッチにしても全然効果的ではない。

 630J は解像度が高いが、日本語フォントの視認性が悪い。また、前機種との互換性を考慮してだろうが、文字が小さい。630以降の世代(235,735,935)の解像度と表示可能域をフルに使ったデザインにすればもっと使いやすいデバイスになるはずだ。

 GARMIN 630全体に言えることだが、操作体系に田舎の温泉旅館のような分かりにくさがある。この機能は本体でなければできないとか、アプリが必要とか、PCでないとできないとかあって、何かをしようと思った時にマニュアルを検索しなければならない。

 せっかくアプリがあるのだから、端末の設定や情報は全てアプリで確認・コントロールできるようにすべきだ。この点では fitbit シリーズは完璧だった。アプリで全設定ができるのは当然でwebから行った設定もアプリ経由で端末に反映された。

○GPS
 前にも書いたが、GPS の掴みは素晴らしいの一言。コールドスタートでも1分かからずに補足が完了する。昔、自転車で使っていた GARMIN eTREX VISTA Legende の数分の一だ。GPSヲタを喜ばせるような衛星データの表示などはないが。

 精度についても文句なしだ。eTREX よりも正確に走った道をトレースしている。谷間のようなところに入っても乱れることが少ない。GLONAS にも対応していることが功を奏しているのだろう。みちびきにも対応しているがこちらは運が良ければという感じだろう。

 A-GPS ファイルはスマホアプリ経由でダウンロードするらしい。特に意識する必要はない。

○ランニングアシスト
 データ表示画面はアクティビティの種類ごとに別々に設定できる。表示可能項目も多いが、自分の場合は小さい字は見えないので猫に小判だ。走行中に走り方にフィードバックできたらいいが、知ったからといってどうしようもないことも多いが。

○電池
 自分には十分。一回の充電で1時間程度のランのログを3~4回取れる。前日の移動を伴うような大会でも家を出る前にフル充電にしておけば不安はない。注意しなければならないのは心拍センサーの電池だ。心拍センサーの電池は残量がわからないし、取り替えるには工具が必要になる。なので、切れるのが嫌なら、定期的に交換する必要がある。電池はCR2032で自転車用のLEDランプ等で使えるので、早めに交換しても無駄にはならない。自分は2ヶ月に一回くらいのペースで交換するつもり。

○アドバンスド・ランニング・ダイナミクス(以下、ARD)
 興味深い。足の調子が悪かったときにバランスが崩れていたり、自分の癖が如実に現れる。走行中に確認することもできるが、走行中に修正することは難しいので、走行中に見ることはない。

 ARDを計測するには専用の胸バンド型心拍センサーが必要だ。この位置に取り付けるから左右のバランスや接地時間が計測できるのだから、腕時計型で完結しているトラッカーでは取れないものが取れる。

 ARDで取れる特徴的な指標は、接地時間・左右バランス・ケイデンス・ストライドの四つだ。これでランニングフォームの改善に取り組んでいる。

○パフォーマンス測定
 VO2max や乳酸閾値も参考になるが、こちらの改善は地道なトレーニングしかない。が、どういう条件で改善されるのかは分からない。

 特に、乳酸閾値に関してはいつ計測しているのかが定かではない。不定期に更新されている。また、乳酸閾値には心拍数とペースが表示されるが、ペースと心拍数が別々に増減する。

○リカバリーアドバイザー
 心拍センサーを付けて運動した際に、回復に要する期間が時間や日数で表示される。オーバーワークによる故障を防ぐためだろう。かなり安全を重視した設定になっている気がする。ただし、最後のトレーニングの強度からだけ算出しているので、回復に3日かかるという強度のトレーニングをした翌日にジョギングをしたらジョギング後のリカバリータイムだけが表示される。

 また、この指標は端末でしか確認できない。アプリやウェブサイトで確認することはできない。

○統計アナウンス
 STRAVA や Runkeeper のようなサービスと同様、スマートフォンアプリと接続している場合には、ラップ(時間や距離で設定可能)時に情報を通知してくれる(画面上にされる)。が、この音量が音楽やポッドキャストの音量に比べて小さい。STRAVA にしても Runkeeper にしても、その他のナビアプリにしてもアナウンスをするときにはその時に再生している音声の音量を落としてアナウンスするが、GARMIN connect は音楽等の音量を変えない上に(追記:当モデルでも音楽の再生音は小さくなっていた)音量が小さいから聞き取れない。

 アプリと他の音声再生との相対的な音量を調整できないので、音声コンテンツを聴きながら使うことは事実上不可能だ。天下の GARMIN なのに、なんでこんなアホな仕様なんだろう。これはGARMIN630の問題ではなく GARMIN connect というアプリの問題なので、アプリのアップデートで解決できる問題だ。早急に改善して欲しい。

この点ではやはり STRAVA や Runkeeper の専業メーカーが優秀だ。アナウンスの声の聞き取りやすさや統計の選択肢の多さ。そして、当然アナウンスを聞きやすくする工夫が凝らされている。特に Runkeeper は再生をストップして、再開時に少し巻き戻す(この言い方自体が伝わるかどうか分からないが)芸の細かさだ。

○ダウンロードコンテンツ
 ダウンロードコンテンツには、アプリ・watchface・ウィジェット・データの四種類がある。ダウンロードにはスマホアプリまたはPCが必須。

・アプリ
 630が持っていない機能を追加することが可能だが、数は少ない。

 スタートボタンを押したところから iQ メニューに移動し、選んで起動する必要があるので面倒。ほとんど使わなくなった。

・watchface(文字盤)
 インストール例として掲げられた写真と実際にインストールしたときの落差は大きい。液晶の発色が悪いので色を多用したデザインは逆に見づらい。一番見やすいのは標準のデジタルウォッチだ。Pebble のような楽しい文字盤はほとんどない。

・widget
 アプリと同じように機能を持ったアプリだが、時計表示をスクロールすれば表示されるところが違う。こちらのほうが起動が簡単。

 アプリ以上に数が少ない。

・data
 アクティビティ中に表示される文字盤。標準の画面でもカスタマイズできるが、標準のアクティビティ画面では設定できない組み合わせやデザインが選べる。

 一画面の情報量を多くすることができるが、多くすると文字が小さくなってしまい、老眼には辛い。また、走行中に参考にならない情報を増やしたところであまり意味はない。ランニング中に電池残量が見えたからといって充電することはできないし、レース中に現在時刻を知る必要もないだろう。

 結局、自分がよく表示するのは心拍のみが表示される画面だ。数字が大きくて読みやすいだけでなく色で心拍レベルが分かる。そして、現在心拍がわかれば運動レベルを上げ下げする参考になる。

○スマートウォッチ的機能
 スマートウォッチに求められることの多くはできることになっているが、はっきりいって全く使い物にならない。スマートウォッチとして日常的に使うことは諦めた。Pebble 2 のほうがはるかに便利。一番問題なのは信頼性がないこと。

 通知をフィルターできない。そもそも、文字が小さすぎて読めない。画面いっぱいに表示すればいいのに・・・

 アラームについては前に書いたとおり。平日が定休日の人は使えないだろう(休日でも同じ時刻に起きるという人なら無問題だが)。スマホアプリで設定することはできない。しかも、設定通りに機能しない。単発のアラームは正常に機能するが、繰り返しで設定したアラームは機能しないことが多い。ならないかもしれない目覚まし時計なんて危なすぎて使い物にならない。スマートフォンの目覚ましを併用しないといけないのなら最初から要らない。

○設定の謎
 ライフログという機能があるが、勝手にONになったりOFFになったりしている。閾値の値が更新されたりされなかったりする。

 アラームの件といい、実装が雑で不安定だ。あれもできますこれもできますと詰め込んだ物の大半は使われずに終わる。カタログの星取表で好成績を上げるためだけの機能でしかない。

○ウェブサービス
 ウェブサイトのアクティビティログは最高。アドバンスド・ランニングダイナミクスを大きな画面で見られるのは代えがたい。

○結論
 スマートウォッチやフィットネス・トラッカー的な用途にも使いたいというのならこの機種はやめたほうがいい。絶対後悔する。

 トレーニング用としては申し分ない。胸バンド式の心拍センサーが必要というのは面倒だが、胸バンド式のセンサーがなければアドバンスド・ランニング・ダイナミックスを確認するためには選択肢はない。

 価格は自分が買ったときより更に下がっている。ランニング・ウォッチに求められることは全てできる。今の価格(2017/10/16時点25,661円 amazon調べ)からすれば十分に価値のあるものだ。GARMIN(ガーミン) ランニングウォッチ GPS タッチパネル VO2Max ライフログ ForAthlete 630JをAmazonで買う。少し安い心拍センサー無しも並んでいるから要注意。心拍センサーがないとこれを選ぶ意味が全くない。

Boruit のヘッドライトを買ってみた

head light  手で持って走るのとヘッドライト無しで走れない季節になってきたので手で持たずに走れるLEDヘッドライトを買ってみた。

 例によって Aliexpress で買った。箱に入っていないしタグも保証書もマニュアルもないというバルクっぽい商品は久しぶりだ。メーカー名も一切記載されていない徹底ぶりだ。OEM 供給用の半製品のようなものなのではないだろうか。ここで買った。日本のAmazonでもこのメーカーの製品は扱っていたが、この製品はなかった。

 Specifications:
 * Emitter Type: White LED
 * Brightness/Lumens: Max Output 1000 Lumens brightness
 * Light Color:White
 * LED Lifespan: 50000 hours
 * Modes: 1mode +IR Sensor
 * Lighting Distance: About 100m
 *1*3.7v 18650 lithium ion battery
 * Switch Type: Clicky/Clickie
 * Lens:Acrylic Plastic Lens
 * Material: Aluminium
 * Color:Black
 *USB Rechargeble

 本体はで堅牢な感じだ。アルミダイキャストボディでUSB充電機能まで内蔵しているのでこの重さになってしまうのだろう。アルミボディの作りは普通。日本メーカーの名前がプリントされていても違和感はない。防水性はないが、弱点はUSB充電ポートだけだ。充電機能を持たせなければ十分に防水といえるケーシングだ。USB充電ポートにはゴムのフタがついているし、奥まった位置にあるので水没させなければ壊れる心配はなさそうだ。

 明るさについては、先日まで使っていた・・・とは比較にならない明るさとしかいない。最近の自転車についている明るいLEDライトと変わらないくらいというと分かるだろうか。1000ルーメンとあるが、他にルーメンを記載したライトを持っていないので、本当に1000ルーメンの明るさを発揮しているのかは分からない。ただ、平地の自転車(20km/hくらい)なら十分だと思われる。ただ、明るいので対向車や対抗する歩行者を照射しないように配慮は必要だろう。それくらいの明るさだ。

 IRセンサー付きと書いてあるが全然反応しないし、明るさの調整もできないが、ランニングでしか使わないから最高輝度付けっぱなしだろうからいい。

 ランニング用にしては少し重いかもしれない。単体の重さでは・・・と大差ないが頭に取り付けた時に揺れるのが気になりそうだ。・・・・・・

 なお、全く同じモデルで充電池が付属しない商品も出品されているので、確認してから買わないと割高になる。ちなみに、Boruit の電池は日本の Amazon にもあった。「18650 リチュウムイオン 充電池2本パック BORUIT 製造工場直入 4000mAh 正規品 3.7V」これが一本ついて$11なので、非常に割安だ。

 届いてすぐUSBで充電しようと、USB ケーブルを繋いだらボタンが緑色に点灯した。「普通充電時は赤やろ?満充電やからかな?」と思いながらスイッチを押してみたが反応しなかった。充電が不十分なのかとそのまま1時間近く様子を見た。サイドケーブルを外してスイッチを押したがライトは点灯しない。

 「不良品かぁ・・めんどくさいことになったなぁ。」と思いながら、電池を取り出してみた。すると、電池にシュリンクパッケージの透明のプラスチックが半分残っていた。しかも、+極をプラスチックがほとんど覆った状態だった。プラスチックを取り除いて本体に入れたら点灯した。ホッとした・・・その後、USBケーブルを繋いだらボタンが赤く点灯した。そのまま寝て起きたらボタンが緑色になっていて、正常に点灯した。

 昨晩、走るときに使ってみた。暗くなってからは走らないようにしていた歩行者・自転車専用道を通ってみたが不安なく走れた。重さと振動による揺れが不安だったが、恐れていたほどではなかった。ヘルメットの上に装着するのが一番しっくりしそうだが、ランニングの場合は無理なので、つばの短い帽子かなにかをかぶった上から装着するほうが良さそうだ。

running dynamics
赤い線以降がヘッドライトを装着後の走り。ただし、街灯があるところでは影響はなくなっている。

 ただ、一つ気づいた弊害は物理的なものではなく心理的なものだった。それは、走り出して数百メートル走ったところでやたらきつくなってきたことだった。その時はライトの中心が自分より4m位先になるように装着していた。そうすると視線が近くなりすぎて前かがみになって変にピッチが上がってしまったのだった。その後、ライトの角度を調整し視線を普段のようにするとましになった。

 それでも、自分の周辺は暗くて前方だけが明るいので、違和感があった。単に暗いだけなら感じない焦りのようなものを感じる。無意識に明るい方向に近づきたいと引っ張られているようで、スロージョグでいいと思っているのに5分30秒くらいのペースで走ってしまっていた。歩幅は短くなり、ピッチがやたら上がり、そのくせ接地時間は短いというすり足のような走りになっていたようだ。

 慣れで克服できるものか検証していきたい。ランニング用のライトは周辺光量もあるマルチLEDの方が適しているかもしれない。