UI デザイナーの勝利または物忘れ対策の難しさ

 素晴らしい。iOS7以降から始まったマテリアルデザインだったかの流れは止まらず、色んな所にまで波及している。しかし、使い方を間違えるとコンビニコーヒーと同じ結果になる(それ以前から Windows 8 や Android がやっていたことは知っている。ただ、それが一気に社会に広まるきっかけは iOS という意味)。

 ほんとに素晴らしい。重要なのは視覚情報を小奇麗にしたってでかくしたってダメということは重要。

 個人の家の鍵とか財布とかもこの手が使えるかもしれない。ただし、一人暮らし限定だが。

HTCの新フラッグシップ「HTC U11」を握ったら、次世代スマホの入り口が見えた気がした

 いやいや「次世代端末の重要な機能に」ならへんって。

 ケースに入れられないのが致命的。また、スマートフォンを使うときにがっしりと握って使うことは少ない。持ち方を強制されるようなエルゴノミックデザインはスマートフォンには向かない。

 なお、「エルゴノミックデザインがだめ」ということではない。エルゴノミックデザインが向くデバイスとそうでないデバイスがある。使用されるシーンによってもそれは変わるということだ。

 自分はエルゴノミックデザインのトラックボールを快適に使っているが、マウスではシンプルで小さなものが好きだ。本体を動かすマウスと本体を固定して使うトラックボールとの違いだ。さらに、エルゴノミックデザインのマウスも使用状況によっては使いやすくなることも経験上知っている。CADソフトを使うときにはサンワサプライのエルゴマウスが最高だった。右手をマウスに固定しコマンドをキーボードで打ち込むというスタイルだとマウスとキーボードの間を移動する必要が無いので、理想的な角度でマウスを握ったままいられる。これは、テキスト入力がメインの事務作業では逆になる。

こういった人間の自然な動きでスマートフォンをコントロールするというのが、次世代端末の重要な機能になりそうだ。

情報源: HTCの新フラッグシップ「HTC U11」を握ったら、次世代スマホの入り口が見えた気がした(実機インプレ) – Engadget 日本版

トレッドミルに見る残念 UI

操作盤例
実際のパネルではないが、材質はこれと同じと思われる。
で 0.1km/h しか変化しないので、目的の速度にするのに時間がかかる。押しっぱなしにすれば連続的に上がっていくが、上がるスピードが一定でゆっくりなのでまどろっこしい。

 今の物理仕様を変えなくても加速ボタンならできるだろう(基盤の交換が必要になるだろうが)。物理的な仕様を変えられるなら km/h 単位ボタンの追加を提案したい(こちらは操作盤の全交換になる)。

 今の物理仕様でも 1km/h 単位なら問題を感じないだろう。0.1km/h で刻むことに意味があるとは思えない。

 因みに、体重や斜度の調整ボタンも同じボタンだが、全くストレスはない。ボタンで入力すべきカウント数(ボタンを押す回数)の違いだ。斜度の調整ボタンは 0.5% 刻みで大多数の人は 1% くらいにしかしない。1% だとカウント数は 2 だ。体重はもう少し多いが、デフォルトの数字から 20 カウントで大半の人はカバーできる(しかも操作は開始時一回だけでいい)。それに対し、速度を 10km/h まで上げるには 100 カウント必要だ(静止からスタートなので)。メタボおじさんのウォーキング(5km/h)でも 50 回必要になる。さらに、ランニング中にも上げ下げを行う。

 このように、数字を入力する UI であっても、扱う数字が変われば使い難くなる。UIを考える人は、「このボタンはどういう状況でどういったデータを扱う時に使われるのか」よく考える必要がある。

 まあ、液晶パネルにすれば全部解決できる問題だ。液晶パネルにしても UI や仕様の設計ミスによって使いづらくなる落とし穴はいくらでもあるが。

 なお、トレッドミルに限らずトレーニングマシンの情報については別に書く予定。

UI は単体で存在するのではない。

mens 右の写真は会社のビルのトイレの入口。元々は左のマークしか無かったのだが、先日右の資格の画像が貼り付けられた。スッキリとしていて新しいビルに合っているとは思った、が、分かりにくかった。

 男女のデザインを並べてやったのではないだろうか。男女のマークを並べれば、十分に識別できるに違いない。残念ながら、今回これが貼られたのは、構造上全く同じ視界に入らない所だった。

 単体で見たら「違い」の認識はできない。だから、それが何を意味しているのかすらよく分からなかった。

 このデザインがこのビルのためにだけに作られたものかどうかは分からない。なので、デザイナーというよりこれを選んだインテリアデザイナーに問題があるのかもしれない。トイレの入口が共通になっていて右か左に振り分けるためのものと入り口が離れている場合とでは必要な視覚情報はちがう。

 これはUI全てに共通する。このブログでは繰り返し、「大きさが変わればUIも変える必要がある。だから、iPhone と iPad の UI は変えないといけない。」と書いてきたが、それと同じことだ。

プリウスが店舗とかに突っ込みやすいのは、こんなシフトレバーにしたのが一番悪いと思う。

20150219_Bad-UI TL で回ってきてた。プリウスには一回も乗ったことがなかったのでこんなことが起きてるとは知らなかった。ひどいとしか言いようがない。レバー操作ミスで事故ったら訴えて良いレベルだろう。

 ひどいと考える理由は「そうする必要がないこと」に尽きる。従来型の直線的配置「P-R-N-D-2-1」にするスペースはある。Pは右のボタンらしいが、そんなものをわざわざ独立したボタンにすることで何のメリットがあるのか。

おらとりあ@クロさんはTwitterを使っています: "プリウスが店舗とかに突っ込みやすいのは、こんなシフトレバーにしたのが一番悪いと思う。 このレバー、DやR等に入れたあと、必ずこの位置に自動的に戻るんだぜ?。馬鹿じゃねーの?! ちなみにパーキング入れるときはシフトレバー使いません。

スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン

140925designforthumb03 大きさが違えばUIも変える必要があるということやノートPCのスクリーンをタッチパネルにするという愚かさについては繰り返し書いた。これに対する一つの回答としてTwiteeというアプリを紹介した。

 下の記事に指の届く範囲を調査した結果を見易く表現された図があった。

 iPhone6で残念なのは、Appleのこの問題に対する回答がダブルタッチによる画面シフトだったことだ。UIを見直すことなく、対処療法的な新しい方法を導入してお茶を濁すというのがPCにGUIを持ち込んだAppleらしくない。本当にそれは、考え抜いて、自分で試した上で決定したのかと問いたい。

 とにかく、iOS アプリの開発者も負担が増えた。iPhone シリーズだけで 4 種類の画面サイズが有り、iPad を合わせると 6 種類だ。Android に比べたら桁違いに少ないのは事実だが、iOS のメリットが損なわれたことは間違いない。問題は、様々な大きさのデバイスを出しながらそれに対するガイドラインが示されていないか不十分なことだ。

 Apple自体がダブルタップでホーム画面がシフトするようなトリッキーなことをやるようでは困る。

スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン : ギズモード・ジャパン

市場のモバイル端末のディスプレイサイズは、大きい方向へと統一されてきました。これは、もちろん悪いことではありません。しかし、今までの小さいサイズの端末と同じように5.5インチレヴェルの端末を扱っていては、ストレスが生まれます。親指の届く範囲には限りがあるのです。端末サイズが変われば、持ち方自体が変わっていきます。さすれば、それにともなったインターフェースというものが必要になってくるわけです。これは、アプリ開発者にも課される使命となりますね。

Fit late 2006 のインパネにダメだし又は温度計の不在に見る設計思想

注:これはFit 1.3A late 2006 を題材に自動車のインパネについて考えたものです。その後のモデルで改良されているかもしれません。

 インパネは運転者に情報を提供するための貴重なスペースだ。ハンドルから見えるインパネの物理的面積は限られている。ここをどう使うかはデザイナーというかメーカーの UI に対する考え方をも表現していると思う。先のエントリでは大好きな 145 のインパネとの比較だったので、ここでは Fit 2006 のインパネについて自分が問題と感じる点を整理したい。まず、実際のインパネの写真を見ていただきたい。
fit day mode

 最大の問題は、無駄な空白だ。インパネに表示すべき情報は増えた。三十数年前に自分が免許を取った当時の車(日産サニー)と比較すると、ABS、エアバッグ、イモビライザー、パワステ、変速状態、シートベルト未装着警告、半ドア警告といったランプが増えた。無駄な空白を置く余裕はない。にも関わらず、このインパネには不要部分が非常に多い。
fit-muda 右図の薄紫の部分がデットスペースだ。運転者に対して何等情報を適用していない。実際の情報を表示
するための要素を並べる有効面積を大幅に狭めてしまっている。

 上の写真を見れば分かるだろうが、筒の奥にパネルを置くようなレイアウトにしたため、筒の側面も斜めから見るときの無駄スペースになっている。また、助手席から見えない。

 有効面積が減ったためにインジケータランプの配置にしわ寄せがいっている。イモビライザーのランプがタコメーターのペインにあるのは意味不明だ。距離計が速度計のペインにないのも、温度計がないのも不満だ。今の状態でも燃料計を小さくし、低温・高温警告ランプを省けば温度計くらい置くスペースはできるはずだ。残量警告ランプがあるのだから燃料計など細かく刻む必要は無いのだから。

 個人的には、何で円筒状の3連メーターにしたのか分からない。Fit をシンボライズする図形として円があるのならともかく、そんなものはない。メーターとメーターの間に障害物を置く意味が分からない。そんな仕切りを置いて独立性を持たせることに何の意味もない。インジケータの性格によって整理するなら 145 のように、起動時にチェックするためのランプをメーターと別に並べればいい。それだけの余白は有るのだから。そして、メーター類を一つのペインに並べて、どうしても仕切りを入れたければ線でも入れればいい。そんなものが不要なことは 145 のインパネが示すとおりだが。

温度計

 Fit2006には温度計がない。そういえば、親の車もそうだった。Ipsum、Mark Xと乗り継いで先日 Ractis になったが、Ipsum 以降には温度計が無かったような気がする。始動時に青いランプが灯っているが高温警告のランプは見たことがない。「ランプが付いていなければ大丈夫だから気にするな」ということだろうか。

 145 の場合はかなり特殊だが、温度計はかなり意識していた。夏に平均速度が落ちると温度計の針が跳ね上がるからだ。渋滞では、エアコンを切るくらいしかできないが判断の材料にはなる。渋滞で水温が100度を超えたことはあったが、針がそれ以上動かなかったので、慌てずに済んだ。温度計を振り切る(120度)ようならすぐに止めたはずだ。その判断ができたのは温度計があるからだ。

 高温警告灯が突然灯ったらパニックになってしまうのではないか。それが付くのが、このまま大人しく走って様子を見るべきか、すぐにでも路肩に寄せてアイドリングした方がいいのかが分からない。

 場所がないのなら仕方が無いと思える。しかし、Fitのインパネには無駄な余白がある。燃料計もムダに大きい。燃料警告灯があるのだ距離で給油タイミングを計算している。ギリギリまで乗った経験で「145 なら満タンから650kmくらいは余裕」というのは誰でも持っているだろう。少なくとも、リアルタイムでフィードバックが必要なものではない。それに対して温度計はリアルタイムでなければ意味がない。人間に例えるなら、水温計は体温計で、燃費計は体重計だ。

 小さなことだが、「ドライバーと車とのコミュニケーション」をデザイナー(仕様作成者)がどう考えているかが現れていると思う。因みに、2014年モデルの右ペインには燃費計という訳の分からないものが付いている(温度計はない)。

Fit(late 2006)のメーターは残念

 色々と配慮が行き届いた Fit 1.3A (2006)だが、メーターにはがっかり。Alfaromeo 145 のインパネが自分には理想的だったせいで落差が大きいから余計に強く感じるのだろう。

145 day mode これが理想的。ペインは一つでシンプルにまとまっている。警告灯関係のランプは下にまとめられていてメーター付近には走行中に必要なデータのみが表示される。合理的で見易い。

エンジンを切って静止しているのに、タコメータが 500 rpm、スピードメーターが20km/hを指しているのは、「そいういもの」だ。「500rpmとか20km/h以下なんてメーターを確認している場合じゃないでしょ。」という割り切りだろうか。そっちより、260km/hまで刻むほうが無駄な気もするが。

fit day mode なぜか、3つに分けられて円柱の奥にメータが置かれている。丸い筒を並べているために無駄なスペースが多いし、メーターが筒の奥に有るために視認性が悪い。

 また、距離計には一つしか数字が表示されない。odd メーターなんて常時表示する必要はないかもしれない。「給油後何キロ走って、後どれくらいで給油する必要があるか」が分かればそれでいいという考え方もできる。しかし、長距離を走っている時で途中で給油したら目的地までどれくらいかを計算しなければなくなる。odd が表示されていれば、目的地までの距離は odd で xxxxkm くらいと覚えておくだけでいい。このへんはカーナビの普及で必要性が減ってきているのかもしれないが。液晶の上の余白に小さな文字でoddを表示することくらいは簡単だろうしコストもそれほど変わらないだろう。

 グラフィックについても残念感が漂う。こんな太いイタリック・ゴシック・ボールドを狭いメーター周りに並べる必要がわからない。中抜きした目盛線も無駄だ。一番無駄なのは外周のオレンジの帯。タコメータのレッドゾーンは意味がある。それ以外のオレンジの帯が何の情報をドライバーに提供しているのか。無駄な要素を増やすと肝心の針が目立たなくなる。

 悪いデザインのしわ寄せはタコメーターを見れば良く分かる、デザイン上小さくしたメーターに太い文字と目盛を入れたためにごちゃごちゃしている。文字と文字の間隔が近いのに副目盛まで刻んでいるから余計に悪い。タコメータなんて目安でしかないのだから細かく刻む必要などない。数字が飛んでいても構わないだろう。オートマのタコメーターなんて半分飾りなのだから。

 Fit のメーターの嫌いな所は夜になると更に強調される。
145 night mode これが Alfaromeo 145。実にスッキリしていて目にも優しい。暗い環境でメータを見ても眩しくないし、針も数字も必要にして十分な視認性だ。

fit night mode 光っている所の面積が広すぎる。メーターの外周の線が光るのでそう感じるのだろう。この色と輝度と面積なら暗いところとメーターを視線移動しても問題がないという実験がなされたのだろうとは思う(それなしにこれをホンダが採用するはずはないと思いたい)。しかし、だからといって無駄な要素を入れていいということではない。無駄な要素は極力減らすべきだ。装飾のためのデザインが優先し、運転に無関係な要素を盛り込むのは愚の骨頂だ。

This Incredible Tablet Keyboard Transforms to Fit Your Sloppy Fingers

http://dryft.com/ からタブレットに最適化したキーボードの提案が現れた。タブレットといえば、大きな画面を利用した QWERTY が主流で、ソフトキーボードの特性を活かしたカスタマイズ版が提案されてきたが、今のところスマートフォンにおけるスワイプキーボードのような標準と呼べるものは現れていない(ローマ字言語圏ではまだ勝負は付いていないと思われる)。

 dryft keyboard はQWERTY の変形アプローチで参入だ。従来のキーボードと違うのはキーの配列を動的に行うことのようだ。ユーザーが8本の指を画面に置いたらその位置をホームポジションの位置としてキーを配置する。なので、ホームポジションがどこにあるのかを目視しながらタイピングをしなくてもいいのだ。物理キーボードなら指の感触で無意識に位置を補正できるし、押し込まなければ反応しないので意識する必要はないが、タッチセンサーのソフトキーボードではそれがないために目指しなければならず、結果的に快適な入力環境とならない。ホームポジションを手の位置に合わせることで手をキーボードの位置に合わせる必要を無くするという考え方だ。

 そして、特定のキーを打つとそのズレをフィードバックして位置が変わるというのも面白い。その人の打ちグセ(Sを打つ時にキーの右側を打つことが多いといったくせ)によって配列が変わるのだ。

 これも、ソフトキーボードメリットを活かしたアプローチだ。ホームポジションに指をおいてタッチタイプできる人なら効率のよい入力が可能かもしれない。

 ただし、これは長文を打つときにしか役に立たないのではないだろうか。動画では両手を置くことでキーが現れているが、一々両手を置かないとキーが現れないのでは、例えば4桁のパスコード程度のものを入れたい時に不便だろう。また、片手でタブレットを持って片手で入力したいような場合にどのようなキーボードが現れるのだろうか。

 サイトに合ったベータテスト志願フォームに登録してみた。XOOMならトラブっても平気だし(日本語入力はできないだろうが)。

使い易いキーボードとは

 また、ソフトキーボード全般に言えることだが「結局QWERTYは覚える必要がある」ということだ。キーボードに革命を起こすなら、最新の言語と人体工学に基づいたキーの配列から提案して欲しい。QWERTY を知らない人間が最短で最高速で打てるようになるキーボードを提案して欲しい。

 マーケティングや現実にQWERTY配列を覚えているユーザが多いことからQWERTYをサポートすることは必要かもしれないが、そこから一歩踏み出すことがソフトキーボードなら可能だ。物理キーボードと同じ入力方法が便利という発想かもしれないが、フリックの例でも分かるようにそれが充分に合理的であればユーザは学習する。

 もう一度「使いやすさ」について考えて欲しい。自分はiPhoneの日本語入力ではフリックを使う。物理キーボードは当然QWERTYだ。全然混乱しないし覚えるのに苦労はしなかった。普段使っている物理的キーボードと配列が似ているというのは、物理的に異なるUIでは不要なのだ。

 今持っている入力環境で一番使いにくいのは、iPad で Ultrathin keyboard を使う際の iOS の日本語変換UIだ。UI全般ではなく、たったひとつ。変換候補の選択方法が独特であることだ。普段PC(会社でも自宅でも)で使っている Google 日本語入力では予測変換候補の選択をtabキーで行う。ことえり(Mac OS の標準IM)でもそうだ。にも関わらず、iOS ではスペースキーで行わなければならない。文字を入力して予測変換に目的の文字列が表示された時に反射的に tab キーを叩いてしまう。そうすると、入力中の文字列がそのまま確定されてしまう。このため、削除を連打し中途半端な文字を削除した上で入力し変換しなければならない。

 Ultrathin keyboard のできが悪かったり配列が違っているわけではない。ほとんど同じなのに一箇所だけ操作が違うからミスをするのだ。

 ここに「使いやすさ」の落とし穴がある。iPadに Ultrathin keyboard をつなぐと PC と同じように使える。配列も物理的フィードバックもほぼ同一だ。なのに、変換候補選択のキーだけが違うから間違うのだ。PCとスマートフォンくらいに物理的にUIが異なれば全然迷わない。頭が切り替わるからだ。

貧しい UI / UX への意識 cybermail

 会社では CyberMail というメールシステムを使っている。Cybermail は メールクライアントではなくサーバサイドの web mail インターフェースだ。

 これのセンスが悪い。デザインがダサい上に機能が不十分。フリーのソフトでもこれよりマシなものは多くあるだろうが、自社でインストールする能力がないので SI の言いなりに使わされている。

 訳の分からない UI の代表として右のメニューを挙げたい。これはメールのステータスを変えるためのメニューだが、既読と未読が別々に「+」と「-」がある。既読の「+」と未読の「-」、既読の「-」と未読の「+」の違いってなんだ?分ける必要があるか?