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全ての組み合わせにおいてレスポンスは悪いが、静止していれば全く問題はない。動画も結構動くし、本体のマウスでタブレットに表示したウィンドウのスクロールなども、画面が動いている時に動画圧縮モアレが見えるが、一瞬で収束するのでTV会議ほど不快ではない。
端末側での操作(タップやスワイプによる操作)に対応しているとは書いてあり、実際に動作はするが使えるのはボタンのタップとウィンドウの移動程度だ。スクロールなどはレスポンスが悪すぎて使いものにならない。外部ディスプレイに徹して使うほうが快適だろう。
これは、PC端末間のデータの転送レートによるので解決は不可能だろう。ディスプレイ側の入力に対するレスポンスを行うためにはディスプレイ側(タブレット)で入力されたデータを無線LAN経由でPCに送り、その結果を端末に送って表示しなければならないからだ。これが、PCのマウスによる操作とタブレットのタッチ操作に対するレスポンスの違いの原因だ。だから、無線LANという低速回線でデータをやり取りしている限り改善は難しいだろう。
ただし、iMac に同時につないだら、XOOM のほうが明らかにレスポンスが悪かったので、端末の処理能力が原因となった遅延があるということが分かった。ということは、Android であっても、最近のクアッドコアのハイエンド機なら iPad 並の軽快感は出せる可能性はあるだろう。また、ソフトのバージョンアップ等で改善の余地はあるということかもしれない。
Windows だとブラウザウィンドウがおかしくなる(この画面は Firefox を iPad に表示したものだが、XOOM でも、また他のブラウザの組み合わせでも同じ事になる)。
Excel や Word ではそれなりに動くがブラウザは動きがおかしくなる Firefox と IE10 の動きがおかしい。なぜアプリによって動作が違うのかわからない。ブラウザは描画エンジンを自前で持っていて、iDisplay のドライバを使ってないのではないだろうか。
以下はそれぞれの端末固有の特徴をとりあげる。
iPad 3
Retina ディスプレイだが、iDisplay で使う場合には 1024×768 として認識される。この解像度の違いのせいか、テキストが滲んで表示される。これが小さな文字の視認性を大きく下げることにつながっている。
iPad につないだ Bluetooth キーボードから入力できるようになる(インサーションポインタがどのウィンドウに有ってもかまわない)。
画面を2本指、3本指でタップするとモードの切替ができる。キーボードモードにすると画面にキーボードがせり上がってきて、狭くなるが画面上のスクロール用コントロールによってスコープを移動させられる。
(mac)
Wi-Fiでしか繋げられないが一番快適な組み合わせ。もっさり感は否めないが、SAEZURI や iTuens を常駐させるには問題ない。
タッチ操作もできなくはない。
(win)
画面上でスクロール(2本指スワイプ)が効く場所とそうでない場所がある。右のウィンドウで、左のペインは2本指ではスクロールできない(右のペインがスクロールされる)。
Android 4.0.3 XOOM iDisplay version 2.5.1
液晶サイズは 1280×752 だが、小さくもできる。小さくするとデータの転送量が減るのでレスポンスは良くなる(らしい)。とりあえず一番小さくして使ってみているが、あまり速くも感じないし画質が悪くなったようにも感じない(USB接続だからかもしれないが)。
動きが非常に悪い。マウスポインタの追随が悪いのでマウスをゆっくり動かしてポインタが追いついたことを確認した上でクリックしないと全然関係のないボタンやリンクを押したことになってしまう。
(Mac)
iMac につないだ場合、画面の左右に白い帯ができる。
USB ケーブルで繋ぐだけで USB 接続ができた。USB 給電の端末なら電池残量を気にすることなく利用することが可能だろう。
Windows 7 PC
USB で接続するために苦労した。
Excel を XOOM に表示した状態で操作し、そのウィンドウを PC に戻した後で、保存しようとすると動かなくなり、プログラムマネージャーから強制終了させるしかなくなる。しかし、Excel がフリーズしているわけではなく、入力待ちになっているというダイアログが表示される。おそらく、Excel が XOOM の表示領域にファイルダイアログを出しているのだろう。しかし、その描画が iDisplay で処理されず画面に表示されないために動けなくなるのだと思われる。一度この状態になってしまうと再起動しないとリセットされない。
テキストエディタなどは正常に動き操作もできた。