不安しか無い “iTunesは3つのアプリに分割される”

 悪い予感しかしない。一番が「Podcastアプリでは機械学習により、コンテンツが見つけやすくなります」。iOS のミュージックと podcast は Apple のおせっかいで使いにくくなる一方だ。podcast は過去にライブラリのデータをユーザーの確認なしに消すという暴挙をやってのけている。

 Apple の「見つけやすくなる」なんて信じられない。ランキングの上位を「おすすめ」とかで押し付けてくるだけだろう。しかもそのランキングは硬直化していて、同じ番組だけが並んでいるだけだ。自分がやってるような個性的な(www)番組は絶対に上がらない。自分がやってるものが上がらないのはランキングとして正しいと言えるかもしれないが、他の人が個人でやられている購読者の少ない番組も、内容と無関係に、上がってきていないはずだ。そういう番組とは出会う機会すら無い。

 問題なのは内容と無関係ということだ。ダウンロード数が多いとか購読者数が多い番組を誰もが聴きたいわけではない。Apple のおせっかい機械学習が今のランキングシステムを基本にしているとしたら、購読者数が少なくても自分にははまるような番組との出会いの機会は減る一方だ。(まあ、今でも、Runcas180なんて podcast 界では無だが)。

 後、iPhone のライブラリのメンテが面倒になる気がする。今は PC にUSBでつないで iTunes で音楽やポッドキャストのライブラリをメンテナンスできるが、コンテンツの種類によって違うアプリを起動しなければならないなら不便になるだけだ。

 iPhone 上でプレイリスト作るのなんかめんどくさいだろ。

 まあ、こういう発想自体がジジイなのかもしれない。プレイリスト作るのなんか諦めて、勝手に選んでもらった曲をストリーミングで垂れ流す時代なのかもしれない。podcast も特定の番組を探して聴くのではなくて、散髪屋のBGMで流れている浜村淳を聴かされるようになるのかもしれない。

 それって楽しいのか?

iTunesは3つのアプリに分割される #WWDC19

WWDC 2019では、かつてApple(アップル)の成長の原動力でもあったmacOSの「iTunes」が、Music、Podcast、TVの3アプリに分割されると発表されました。

Musicアプリは音楽の視聴や管理に、Podcastはその名のとおりPodcastの視聴に、そしてTVアプリでは映像コンテンツが取り扱われます。なお、Podcastアプリでは機械学習により、コンテンツが見つけやすくなります。さらにTVアプリは4K HDRやDolby Atmosに対応し、ShowtimeやHBOのコンテンツが楽しめます。

これにより、iTunesにストアやらPodcastやらが詰め込まれていたごちゃごちゃ状態が、かなり改善されることになります。また、iPhoneを接続した際にはファインダーのサイドバーに端末が表示され、同期などの操作ができるなど、実際には細かく機能が分割されているようです。

現時点では、この変更によりiTunesからどのような機能が削除されたのかは案内されていません。例えば、MusicアプリでCDのラッピングができるのか…などなど、古いメディアをお持ちの方は気になるところでしょう。macOS 10.15の開発者向けプレビューは本日から配布が開始されるので、そのような詳細も徐々に明らかになるはずです。

iPhone Bad, the Rest Good(コモディティ化の波は確実に)

 こうなることは決まっていた。アメリカ、ヨーロッパ、日本ではだいぶ前、多分 iPhone 6 の頃、から伸び率は頭打ちで巡航状態に入っていたと思う。自分も 3GS から 4S は2年で機種変更したがその次以降は3年周期での買い替えだ(今回のXsへの買い替え1年というのはイレギュラー)。8にするときにも iPhone 6 に不満があったわけではなく、Freetel priori2 を使っている親に 6 を使わせようという魂胆があっての買い替えだった。

 自分に限らず iPhone の買い替えサイクルは伸びているだろう。毎年カメラの性能が上がったと提灯マスコミは取り上げるが、SNS に投げる写真なんて iPhone 6 のもので十分だった。ストレージ容量も自分は 128GB もあれば余裕(8からは128GBがなくなったので256GBだが)。iPhone に限らずだが、大半の人にとってスマートフォンはもうコモディティだ。それに対する依存度も必要度も高まっているが、新製品が出たからと行って次々に買い替えたいようなものではなくなった。

 Apple も当然このことは気づいていて、市場を拡大することで販売数量の増加を続けてきた。一番大きな中国への進出がそれだった。中国市場の需要がほぼ一巡したのだ。このことは何年も前に予想したとおりだ(バックナンバー探すの面倒だからリンク貼れないけどWW)。

Apple’s Q1 2019 Results: iPhone Bad, the Rest Good – TidBITS

 iMac と Macbook をあわせてもウェアラブル(Apple watch と Airpods)と同等というのは寂しかった。iPad が健闘しているということも意外だった。Mac 製品の値下がりと iPad の値上がりとで1台あたりの売上金額の差が減っていることもあるかもしれないが。PCがここまで減っているとは・・・

 Mac はコモディティとなって久しい。アルミニウムボディになってから大きなデザインの変更はない(Mac Pro は別だが)。新製品の性能が上がったから買い替えたいということはない。自分は iMac 27 2013 late だが、起動が遅くなったことくらいで何ら問題ないし買い替える気もない(というか、一番使ってるのは DELL の 2009 年製 precision T3500 という win 10 だが、こちらも不満はない)。

 PCも回線もインフラになっている。

TiBITS の拾い読みはマカーの嗜み

mac scrapbook  最近は英語版が送られてきた時にサマリーを読んで、気になった記事だけを読み、わからないところがあったときだけ日本語版でフォローしている。日本語版を遡っていて面白い時期を読み飛ばしていた。

AirPods の半分を十分の一の価格で」:自分が愛用しているフルワイヤレス・ヘッドセット X1Tの片耳用みたいな感じだ。日本のテック系サイトでは高価なワイヤレスヘッドセットしか話題にならないが、TidBITS は違う。自分が買ったものはステレオで、本体同士をペアリングするというプロセスが有るが、それ以外の操作は一緒だ(つまり、電源のオン・オフ以外ほとんどできることはない)。

 落とした時のことが怖くて気楽に使えないという本末転倒な状態より、遠慮なく使えることの方が UX を豊かにしてくれると思う。

Apple の来るべき APFS ファイルシステムが意味するもの」:これについては知らなかった。もう iOS のアップデートで何が改善されるかなんてリストを読み込んだりしなくなった。

 iPad Air 2 のアップデートを行ったが特に何の実感もなかった。最近はツムツムとTwitterとEvernote、Kindleくらいしか起動しないからなぁ・・・

OS X の隠れた宝: コピーとペースト」:書式なしでテキストをペーストしたいときにはTeachtextにペーストしてからコマンド+Xでクリップボードに取り込み直している。これは Windows でも使える。ただ、Mac の標準エディタは起動が遅いので、スティッキーノートみたいな書式を持たないメモアプリのほうが速いかもしれない(Windows ではメモ帳を使っている)。

 Control-K と Control-Y は完全に初耳だった。どのバージョンからあったんやろ・・・

 クリップボードといえば、スクラップブックはどうなってるんだろう。スクラップブックがあれば一々アプリを起動せずに、ファイルを作ったりせずに済む作業は数知れない。マルチタスキングが出来なかった当時のPC用OSにあってDAは画期的だった・・・

 ただ、会社では Windows、自宅では Mac OS X を使っている身としては、OS に依存した操作を深く追求するということはしたくない。なので、UI 拡張系ユーティリティは使わない。それに、今は自宅(社宅)でも Windows だから。会社でも自宅でも Mac の人が心底羨ましい。

Appleが「最高のノートPCメーカーランキング2017年版」で急落かぁ

 Macbook も iMac や iPad のようなフェーズに入るのか・・・一応、クリップしておく。

不動の王者だったAppleが「最高のノートPCメーカーランキング2017年版」で5位に急落 – GIGAZINE
毎年優れたノートPCのメーカーを選出しているランキング「The Best Laptop Brands」の2017年版が発表されました。2010年から不動の首位を守り続けてきたAppleが、2017年でなんと5位まで急落するという大きな変動が起きています。

The Best Laptop Brands of 2017 – Ratings and Report Cards – Laptop Mag
http://www.laptopmag.com/articles/laptop-brand-ratings

The Best Laptop Brandsは「レビュー(35点満点)」「デザイン(15点満点)」「サポート(20点満点)」「イノベーション(10点満点)」「価格&品揃え(15点満点)」「保証(5点満点)」の6項目の総合点により、ノートPCメーカー10社をランキング形式で並べたもの。2017年はLenovoが初めて1位に輝き、昨年3位だったASUSが2位、昨年2位だったDellが3位になっています。6年連続で1位を維持し続けたAppleは、Acerと同点の5位まで滑り落ち、大番狂わせの結果になっているのがわかります。

Apple watch watcher の憂鬱

アップル、「iPhone」販売台数が過去最高に–第1四半期決算 CNET
Appleは2017会計年度第1四半期の決算を発表した。過去最高の四半期売上高で業績目標を大きく上回り、「iPhone」の販売台数も過去最高を記録した。

 売上高は784億ドル、純利益は179億ドル(1株あたり3.36ドル)だった。

apple 2016-1Q

 iPhone、Mac、iPad については表のとおりだ。

 気になる Apple watch は other products にまとめられている。other products で大きなものは Apple watch、Apple TV、iPod だ。iPod と Apple TV がこの四半期で大きく変動したとは考えられないので、変化のほとんどが Apple watch のものだろう。

 2016年7月~9月の四半期と比較すると、大きく売上を伸ばしたように見える。が、これは新製品発売前の買い控えからのリバウンドでしか無い。それも、前年同期比で売上を伸ばすほどの勢いはなかったことが分かる。iPod や Apple TV の減少も含まれているが、少なくとも大きく売上を伸ばしていないのは間違いない。第一世代の不満点の多くを解消して実用性が上がったと思われる(自分調べ) Series 2 を持ってしても減少の歯止めができなかったのだ。

 ということは、スマートウォッチ市場全体も、前年同期比では縮小傾向といえるだろう。他メーカーのスマートウォッチが Apple watch の減少分をカバーするほど売上が増えていなければではあるが。他メーカーの全部の売上を足しても Apple watch の数分の一でしかないガリバー型市場ではそんなことはあり得ない。というより、実際には他のスマートウォッチメーカーも売上を減らしている可能性が高い。フィットネス・トラッカーで唯一の勝ち残りといっても過言ではない Fitbit ですらこの状態だから。

Fitbit、従業員の6%を削減へ
 ウェアラブル大手のFitbitは米国時間1月30日、「およそ110名の従業員を対象とした人員削減」を行うと発表した。これは同社の全従業員のおよそ6%に相当する。

 スマートウォッチ・ウォッチャーとして、次のイベントは回線付き Android Wear 2.0 端末の発表・発売だ。スマートフォンに依存しないスマートウォッチが市場にどれくらい受け入れられるか楽しみだ。これで駄目なら、電池の大幅な性能アップを待つしか無いだろう。

で、Tim さん。「それなしには生きていけなくなり、想像もつかない新機能」って何?

Tim Cock 買い換える気がなくても Apple の新製品の発表は気になるのがマカー。といっても、夜中にストリーミングを観るほどでは、今は、ない。数カ月前からかなり確度の高いリーク情報が流れるので、当日はその答え合わせに近い。「アップルのティム・クックCEO、iPhone 7の「想像もつかない新機能」を予告(engadget 2016/05/05)」についても、半ば懐疑的に「あればいいなぁ」という程度だった。本気で待っていたらがっかりイリュージョンだっただろう。普通の時刻に寝て良かったw

 今回はほとんどリーク通り。FeliCa、plus のデュアルカメラ、防水、3.5mmジャック廃止(ライトニングヘッドフォン)、Apple watch のリニューアル。これらは全てリーク情報で流れていたとおりだった。SE(iPhone5)の後継になるような小型モデルが同時にリリースされるという希望的観測レベルの意見が流れたりもしていたが、これについてはハズレ(これがないことについては、SE が発売された時に自分が予想していたがTwitterに書いて満足したらしい。このブログのログには残っていない・・・残念)。

 自分的には FeliCa 搭載はどうでもいい。防水機能についても、半年前までは全く興味がなかった。「風呂はいる時くらい、100円ショップの防水袋に入れりゃええやん」と思っていたし、実際、困ったことはなかった。家族全員が浸水で壊したこともなかったし。

 しかし、ランニングを始めてから防水機能が欲しくなった。ランニングのログを取るためにiPhoneを身に付けるのは必須だ。その際に汗が問題になる。気温が25度を超えるような中を走るとシャワーを浴びたかのように汗を掻く。なので、今は防水袋に入れている。ただでさえ邪魔な iPhone 6 なのに、防水袋で邪魔さが増幅される。袋越しの操作も面倒になる。防水機能が付けばこれが解消される。

 防水機能もFeliCa対応もAndroidでは珍しいことではないが、Android に乗り換えるきっかけになる程ではなかった。それは日本の市場で iPhone が一人勝ちなのを見れば分かる。それまでガラケーやAndroidでこれらを使っていた人の多くが iPhone に機種変更したということだ(それ以前に、FeliCaが使われていなかったのかもしれない)。

 Apple にとって Apple pay を日本に根づかせるための橋頭堡を築いたことはビジネス的には大きいかもしれないが、田舎の一ユーザにはどうでもいいこと。近所のスーパーが Apple pay に対応しないかぎり自分には無縁な機能だから。

 Apple watch 2 について、一番気になる電池の持ちについて全然触れられていないのはなんで?全く改善が進んでいないからか?

 性能的な進化については、初代を触ったことがないので分からない。時計なので防水機能がついたことは正常進化だと思う。直接身につけるデバイスには風呂に水没させてもいい程度の防水機能は必要だろう。

 後、Apple watch 2 に GPS チップが載ったのも正しい方向だ。GPSや心拍のログを iPhone なしで残せるならランニングにiPhoneを持ち運ぶ必要がなくなる。そうなると FeliCa 搭載の価値も大きく上がる。いざというときにコンビニや対応自販機で買い物ができるのなら心強い。自分が住んでいるような田舎ではコンビニ間の距離は長く、FeliCa対応自販機もほとんどないが・・・普及が進めば田舎の自販機でもFeliCa対応されていく・・・かなぁ・・・

 純正のワイヤレスヘッドフォンは3時間しか使えないので、自分にはなしだ。この製品の性能が足りないというより、この方式の限界だろう。少なくともこのタイプのワイヤレスヘッドセットで使用時間が3時間を超えるものはない。使用可能時間が5時間を過ぎたら検討の対象にしたい。今使っているワイヤレスヘッドセットはケーブルでiPhoneとつなぐものよりはずっとマシだが、ランニングの時には背中のケーブルがうっとうしいから。

Apple Watch アプリ開発者が減ってるらしい

 ほぼ予想通りに苦戦しているようだ。開発者コミュニティからプラットフォームとして見放されると辛いだろう。WWDC で新しSDKやAPIが公開されるかもしれないが、Apple watch のハードウェア的な限界があるだろうから、自分が時計屋に走りたくなるようなアプリが出るとは思えない。

 Apple watch 2 が発表されて Pebble 2 以上の電池の持ちとコストパフォーマンスなら Pebble 2 をキャンセルするが、その可能性は限りなく小さい。

 個人的にはフィットネス・トラッカーを作って欲しい。仕様は下記の通り。

  1. 精度の高い心拍センサー
  2. ヘルスケアと連動する運動トラッキングアプリ
  3. 7日の連続稼働(実際には5日くらいでOK)
  4. マイクロUSBまたはライトニングでの充電
  5. 10気圧以上の防水
  6. Jawbone Up3 程度の大きさ(腕時計と一緒にできること)
  7. (自転車用のセンサー(Pano Bike など)のサポート)

 6は重要かもしれない。ここで何回も書いたが、「お気に入りの高級時計を持っているような人がその時計を外してデジタルおもちゃを付けるか」ということだ。そして、スイス製の高級腕時計を見せびらかすような人こそが Apple 製品を支えているといっていい。高級腕時計を外すこと無く付けられるデバイスこそが求められているのではないだろうか。

 自分としては7が実現されたら嬉しいが、ケイデンスセンサーを腕につけても見えないので微妙か。それより、PanoBike が HealthKit に対応してヘルスケアに自転車の走行記録を渡せれば十分かもしれない。

情報源: ヤバいんじゃ? Apple Watch離れ、アプリ開発で深刻か : ギズモード・ジャパン

「Apple Watch を 1 年間使って感じたこと」を読んで感じたこと

 3~4日に一回、2 時間程度の充電でよくなり、iPhone を持たずにジョギングに行ける程度の機能(2時間程度の音声再生、心拍・速度・距離表示、運動ログの保存)を持つようになれば買うだろう。

 ただし、仮にスマートウォッチがそうなったとしてもそのインパクトはスマートフォンには及ばないだろうし、普及率もそれほど上がらないだろう。

「Apple Watch」をあらためて評価する–発売後1年間使って感じたこと – CNET Japan

 どれか1つのモデルを薦めてほしいと言われたら、今でもエントリーレベルのSportを選ぶだろう。あまり大金をつぎ込まないほうがいい。前もって警告しておくが、早ければ2016年9月にも新モデルが発表される可能性がある。Apple Watchは、個人的には、ないよりはあった方がいい。違う考えの人もいるだろう。今、どうしても試したいという人以外は、しばらく待った方がいい。

 こちらはギズモードの記事。ほぼ同じ論調。

【レビュー】僕がApple Watchを1年でヤメた本当の理由 : ギズモード・ジャパン

Apple Watchについて尋ねられたら、あれはお金と時間の無駄だって答えるようにしています。きっとこの問題をアップルはApple Watch 2でも解決できないでしょうね。仮に「Apple Watch 3」を出してもダメだし、でも「Apple Watch 4」くらいなら、なんとかなってるかもしれない…。

AppleがキーボードアプリのDryftを密かに買収してAndroidを猛追

スプリットキーボードに可能性を感じたこともありました・・・
スプリットキーボードに可能性を感じたこともありました・・・
 「猛追」ねぇ・・・どうせ、日本語ではメリットないんだろう。3GS の頃に買った、TextExpander もまともに使えたことがないし。

 アメリカのベンチャーも日本語の仮名漢字変換について深く理解していないのだろう。Google 日本語入力が移植されて辞書を共有されるのが自分としては嬉しいが、iOS に与するような事はしないよね・・・

 純正のFEP(あえてFEPといおう)も、3GS の頃よりははるかに良くなったので、以前ほどサードパーティのFEPへの渇望はなくなったというのもある。個人的に改善して欲しいポイントは、iPad で外付けキーボードを使った時の FEP の挙動を mac OS X のものと同じようにすることだけだ。

AppleがキーボードアプリのDryftを密かに買収してAndroidを猛追 | TechCrunch Japan
Appleは、密かにキーボードアプリを開発するスタートアップのDryftを買収していた。TechCrunchでは買収は昨年の終わり頃に行われたという情報を得た。

Randy MarsdenのLinkedInのプロフィールから、買収時期を推測できる。彼は昨年の9月にAppleに入社したと記されている。MarsdenはDryftのChief Technology Officerを務めていた。また彼はSwypeの共同ファウンダーでもあり、今はApple内のキーボード開発を牽引している。AppleがDryftの資産、それともMarsdenを含めたメンバーの才能のどちらに重きを置いて、買収に至ったのは定かではない。最終的な契約金額といった内容も開示されていない。
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Apple watch エコシステムはサードパーティのオアシスたるか?

150729AppleWatchBslt-01 Apple watch のスマートウォッチにおけるシェアが70%を超えているという記事があった。そんなことは発売前から分かっていたことだ。スマートウォッチに興味があって買う気があっても Apple watch が出るまではと待っていた人たちの潜在需要が集中したのだから。Android のスマートウォッチを出している企業も Apple watch にシェアを奪われてガッカリとはしていないだろう。

 それより気になるのは Apple watch は iPod や iPhone のように市場に浸透するかどうかだ。Apple watch は iPhone としか連携しないので、Apple watch が市場に浸透し「スマートウォッチってなんやねん?」という層に受け入れられれば、もっと大きな Android のチープ端末を使っているユーザに訴求できるからだ。新しもの好きで比較的裕福な層が多い Apple ユーザにすら十分浸透できないのであれば、Android のチープ端末を使っている市場に受け入れられるのは絶望的だろう。

 ここに来て、興味深い動きが出てきた。Apple は Apple watch をリリースするにあたって、ファッション性を重視してきた。そして、やっとというか出るべくしてというか、サードパティからファッション性を重視した周辺機器(と言うのか?)が現れた(Apple Watchをエレガントに彩るクロコダイルレザーバンド : ギズモード・ジャパン)。iPhone が現れてケースという市場が生まれたように、スマートウォッチ用バンドという市場が生まれた。これは Apple の強みだ。iPhone がエコシステムを築いたように Apple watch が周辺産業を巻き込んだエコシステム構築できれば、Apple watch の将来に薄日がさす。

 スマートウォッチが難しいということは前にも書いた。iPhone 市場の大半を占める 16GB iPhone キャリアモデルを使うようなユーザが同判断するか年末くらいには見えてくるだろうか。