パーフェクトストーム? Apples 15.43 million iPads

 Apple の9~12四半期売上が公表された。iPadは1545万台。前年同期比較 39% 、前四半期比較 11.1% 増加。市場全体の拡大ペースと比較してどうかがポイントだ。kidle fire は 12 月だけで 500 万台以上という中間報告があったので、ペース自体は同等ということだろう。

 同時に気になるのは、他のタブレットだ。市場拡大の波に乗れたのか Apple、Amazon の大波にのまれて消えたのか。

Apples Q1 hardware sales: 37 million iPhones, 15.43 million iPads, 5.2 million Macs, 15.4 million iPods — Engadget

We touched on the numbers in our report on Apple’s Q1 earnings, but the company’s throwing out a lot of “record” figures so we thought we’d take a moment to focus on just how its hardware sales stack up. The standout number is, of course, the 37.04 million iPhones sold during the quarter, which is up 128 percent from the same quarter a year ago (and up from 17 million in the previous quarter, a jump of 117 percent). That notably puts Apple back ahead of Samsung, which sold a total of 35 million total smartphones in its most recent quarter. And as if that wasn’t enough, Apple’s Tim Cook also said on the company’s earnings call that it could have sold even more if it had more supply.

iPad sales also set a new record with 15.43 million units sold during the quarter, which is a 111 percent jump from the 7.3 million sold a year ago, and a 39 percent increase from the 11.1 million moved in Q4 2011. Once again, however, iPods are the one category that continues to decline in the face of the growth of smartphones. Apple sold a total of 15.4 million iPods — over half of which were iPod touches — which represents a 21 percent decline from the 19.4 million sold a year ago. The holiday shopping season did boost sales considerably from the 6.6 million sold in the previous quarter, though.

Mac sales were also on the upswing, totaling 5.2 million units — a 26 percent increase year-over-year. Breaking things down further, that translates to 1.48 million desktops (including iMac, Mac Mini and Mac Pro), and 3.7 million laptops (including the basic MacBook, MacBook Air and MacBook Pro). As for the company’s “hobby,” the Apple TV, it rang up 1.4 million in sales for the quarter, and 2.8 million for the 2011 fiscal year. Fans of charts can get their fix after the break.

スマートフォン市場での意外な結果(iPhone の健闘)

 去年は、iPhone 4 の供給が間に合わずに需要に応えられず、複数メーカーで供給力をカバーした android にシェアを伸ばされた(販売台数では大幅に増加したが市場の成長率はそれ以上だった)。今年は十分な供給体制で臨んだということか。iPhone 4S は内部的には大きく変わったが、函体が大きく変わらなかったことが供給的には有利だった可能性もある。A5プロセッサも iPad 2 で経験を積んでラインの効率も上がっていただろうし。供給面で有利な条件が揃った年ではあった。

 また、iPhone 4S は発売後一月で年末商戦に入るというタイミングでの発表だったので、これまでの初夏に発表するより年末の消費期ドライブを受けられたかもしれない。

 印象的だったのは iPhone の上昇より RIM の低下だ。RIM はビジネス継続の危機といっていいだろう。他に金のなる木を持っている MS とは違うのだから、Windows Phone よりシェアは残っているとはいえ苦しいことには変わりないだろう。ただし、この調査は現在稼働しているデバイスの数を現わしているわけではないので、サービスと一体化したRIMのビジネスが危ないというわけではない。

 あと一つ、もっと驚いたことがあった。下のランキング表で iPhone 3GS が3位ということだ。3世代の端末が上位3位を独占ということはハイテクデバイスでは考えられないことだ。そして、このことは日本にいては分からない。こういった旧モデルが売れ続けていることは Apple の利益体質の強さに直結しているだろう。固定費への新規投資が全くない数年前に開発した機種だから iPhone 4S より一台当たりの利益率は高いかもしれない。

アメリカのクリスマス・シーズンのモバイル市場はiOSが猛追―43%でAndroidにほとんど並ぶ

by Sarah Perezon 2012年1月10日

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調査会社のNPDの最新のレポートによれば、アメリカのスマートフォン市場におけるiOSのシェア(販売台数)は2011年第3四半期の26%から、 10月-11月期には43%に躍進したという。Androidは第3四半期の60%からダウンしたものの、47%で依然トップの座を守った。

NPDは「スマートフォン市場では2011年を通してiOSとAndroidが他のプラットフォームを引き離し、2頭立てレースの様相を呈してきた」と要約している。

全体としてスマーフォン市場は拡大を続けている。10-11月に売れた携帯電話3台のうち2台はスマーフォンだったという。これは2010年第4四半期に比べて50%のアップとなる。

さらに、10-11月期の携帯ベストセラーのトップ10機種のうち9機種までがスマートフォンだった。Samsung、HTC、Motorlaは各社それぞれ少なくとも1機種をリスト送り込んでいる。AppleはiPhone 4Sが1位、iPhone 4も依然2位にランクインした。

iOSとAndroidが市場を支配しつつあることは歴然としている。以前の市場リーダー、RIMの販売台数は2010年第3四半期の20%から2011年10月-11月期には6%へと大幅にダウンした。

われわれはiOSとAndroidの成長に関して、モバイル市場の分析を専門とするFlurry fromが12月に発表したレポートを紹介している。それによると、2011年のクリスマス商戦でこの両プラットフォームが巨大な飛躍を遂げたという。クリスマスの1日だけで680万台のAndroidとiOSデバイスがアクティベートされた。12月の最初の20日間の平均アクティベーション数が150万台だったから353%のアップということになる。Flurryによれば2010年のクリスマス当時のアクティベーション数は280万だったという。activations, Flurry said.

われわれはアククティベーション数でのAndroidの急成長を報じてきた。GoogleのAndy Rubinは12月に、「毎日70万台以上のAndroid携帯がアクティベートされている」とツイートした。2011年6月の毎日50万台から20万台もアップしたことになる。モバイル市場の穴リアスト、Horace DediuはAsymcoで現在までにアクティベートされたAndroidデバイスのトータルは2億2400万台から2億5300万台の間と推定した。これに対して去年10月にAppleはiOSデバイスの販売合計は2億5000万台(iPod、iPadを含む)だと発表した。

ちなみに、調査会社のChitikaが今日(米国時間1/9)発表したレポートによれば、Androidのシェアは51.6%でトップ、iOS’が46.4%で2位ということだった。ただしこのデータは11月、12月の最後の週のウェブ広告のインプレッション数に基づいている。十分精度の高い調査とはいえないが、一年でもっともトラフィックの多い時期のトレンドを大まかに見るのには役立つだろう。

iPhoneがどれだけ売れたのか、正確に知るにはAppleの次の四半期業績報告を待つしかない。しかしNPDのデータの示唆するところではAndoroidとデッドヒートが繰り広げられているようだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+

Android携帯の新規登録は毎日70万台、総計2億5000万台に近づく

 マスコミは android スマートフォンが大好きだ。新製品がたくさん出て操作の難しい端末が出た方が、話題に事欠かなくていいんだろう。解説本も、機種別・キャリア別・OS別にちょこちょこっと書き換えただけで作ることができるし。iOS デバイスだと、例えば iPhone 4 を買ったときに解説本を買ったとしても、4S にしたり iPad を買ったとしても解説本を買う必要はない。android 端末はそうはいかない。

 「ただしこの数字にはiPodとiPadが含まれている」と書いているのに、「android には kindle fire も含まれてる」とか「タブレットが含まれている」と書かないのは何故だろう。これまで android タブレットは iPad の数分の一で含めても数に影響がなかったからかもしれないが、11月から12月にかけての kindle fire の数は(android 端末は従来と大差ないかもしれないが) iPad と拮抗しているかもしれない(台数で拮抗しても売上は半分以下だが)。

 android の売上数の上昇は事実だろう。日本でも機種ごとでは iPhone が圧倒的に一位だが、トータルの台数では android のほうが多いだろう。そして、海外では ideos U8150 のようなチープな端末が大きく伸びているはずだから。

Android携帯の新規登録は毎日70万台、総計2億5000万台に近づく.

Androidははますます高みに登りつつある。Andy Rubinが昨夜(米国時間12/21) ツイートしていたが、現在、1日当たり70万台がアクティベーションされているという。去る6月には1日当たり50万台だった。上に載せたグラフを見ればこの3年間でAndroidの成長の加速がいかに強烈かはっきりわかるだろう。グラフはAsymcoのHorace Dediuの制作。

Dediuの推計では、これまでにアクティベートされたAndroidデバイスの総計は2億2400万台から2億5300万台の間だという。これと比較して、10月にAppleはiOSデバイスの累計販売数が2億5000万台に達したと発表している。ただしこの数字にはiPodとiPadが含まれている。

iPhoneだけをみれば、Appleの1日あたり販売台数は、前四半期に1700万台売れたという数字を元に計算すれば約19万台だ。しかしこの数字には発売後の3日間、毎日130万台が売れたiPhone 4Sが入っていない。 Appleの次回の四半期報告までiPhone全体での正確な販売台数は分からないが、1日当たり70万台に達してはいないと思われる。

AppleとAndroidはこれまでもずっと巨大な数字を発表してはシーソーゲームを続けてきた。 Appleは好んでiOS全体での数字(iPodとiPadを含む)を使ってきたが、これはiOSアプリのデベロッパーを意識してのことだ。この数字が大きければ大きいほど市場も大きい。もちろんOSの市場性には分断化なども大きな要素となる。分断化か進めばそのプラットフォームで収益を上げるのがそれだけ難しくなる。

 自分の場合はヲタクなので、XOOM を入手したときも ideos U8150 を買った時も解説本は買わなかったが、操作性が違うので全く違う種類の端末を買った時のように戸惑った(楽しめた)。iPhone 3GS から iPhone 4S にした時も親の iPad 2 を買った時にも無かった感覚だった。iOS の場合には新しくなっても戸惑うことが少ない反面新しい発見も多くない。ハード依存の新機能が自分にとって大きなものなら別だが、OS やアプリのバージョンアップの方がはるかに刺激的だ。

 後、Android の場合は数では iPhone を圧倒したし、タブレットも近いうちに iPad を抜くだろう。しかし、それらの多くは日本市場ではあまりお目にかからないようなローエンドの製品でしかない。そのような端末を持つユーザは単にケータイをスマートフォンにする感覚で安い機種を選んだら android だったというだけだ。そしてそういう相手の商売では日本メーカーは連戦連敗だ。

 それとは別に、記事には疑問がある。復興アプリとか新しい企業が育つなんて android とは無関係の話だろう。たまたま、ツールとして android を選んだかもしれないが、ずっと android に固執する訳ではないだろう。むしろ、復興支援なんてプラットフォームを問わずにつながれるようにすべきで android ありきでは問題だろう。

Android、iPhoneを超え未知の領域へ – 週末スペシャル:ITpro.

 AndroidがiPhoneを追いかける立場を超え、“未知の領域”へ踏み込もうとしている。市場シェアの面でiPhoneを追い越し、アプリもiPhoneより短期間で10憶ダウンロードに達した。端末の多様性や柔軟性といった特徴を活用した企業システムの浸透が始まり、オープン性を生かした組み込みシステムでの用途も拡大している。コミュニティから復興アプリが生まれ、新しい企業も育ち始めている。

iTunes は iPhone の Time Machine

 娘のiPhone 4S が一週間くらい前から不調になって音が出なくなった。

 昨日、Apple Store 心斎橋で修理。というか、交換してきていた。電話なのに音が出ないのだから当然だろう。購入後1ヶ月で交換というのは、初期ロットを買ったマカーとして正しい道のりかww

 帰って、iTunes につないで復元したら元通り。iMacと一緒だ。バックアップした時の状態に戻る。壁紙もアプリの設定も全てが元通りだ。一部のオンラインサービスでパスワードを入れなおさなければならない所があったらしいが、大きな負担ではない。iTunes によるバックアップのおかげだ。

 XOOM や ideos U815 を使っていて不安なのはこれだ。一回もPCに繋いでいないし、つないでも iTunes のようなアプリケーションが存在しない。Android store で買ったアプリはサーバで管理してるようなので、再ダウンロードできるのかもしれない(無料アプリなら再ダウンロードすればいいだけだし)。しかし、ローカルで作ったデータはどうなるんだろう。写真やオフラインで保存したファイルがどうなるのか全くわからない。

 gmail や dropbox などクラウドにデータを保存しているものならいいが、そうでなければ消えてオシマイじゃないかな。さらに、PCでもそうだが、端末に残されたアカウント情報やアプリの設定や履歴(ゲームのスコアとか)が消えたときに復旧するには相当の時間がかかるだろう。

iPhone キーボード

 純正のメモがキーボード対応不完全だったことに気づいた。サードパーティ製のアプリだと今でもよく見る現象が起きる。WordPress や SimpleText、iMandalart といったメインアプリで発生しないので気付かなかった。

 しかし、Bluetooth HID プロファイルがサポートされた iOS4 のリリースから1年半も経ってるのに純正がこの状態とは情けない。

iPhone 4S + MP-0118 (bluetooth keyboard)

iOS 5 になってさらに快適に

 先日 XOOM とつないでみたキーボード(iPhone/MP-0118(bluetooth keyboard))を iPhone 4S につないでみた。本来このキーボードは iOS 4 がリリースされたとき、bluetooth キーボードがサポートされることを知り買ったものだから、iPhoneと使うのが標準のようなものだ。

 iPhone 3GS で実績があるので、iPhone 4S といってもトラブルはない。IM の辞書が賢くなったので快適さに磨きがかかった。MP-0118 固有の問題で H キーを速くタイピングすると、取りこぼしたりダブったりするので、HHK のように打つこと自体を楽しむような打ち方はできないが、XOOM と使う時よりははるかに快適かつ高速だ。

 iOS の場合にはモードの切替は Mac OS と同じで cmd + space。小さなキーなので押しにくいが、XOOM と使うときのキーコンビネーションよりはずっとやりやすい。失敗してもアプリが終わったりもしないし。

 キーボードが持ち運び重視な折りたたみなので本来のキーボード入力のパワーは出ていないが、入力重視のキーボードならパソコンでの入力と遜色の無い入力速度が出せると思う。タイピングの快適さと携帯性は両立しないので、自分の用途や頻度で決めるしかないだろう。

 XOOM の時にも書いたが、iOS でもキーボードからスリープが解除できる。XOOM の時程効果は大きくないが、物理ボタンを押すよりははるかに作業感がすくなくていい。キーボードで使っているときにはスタンドに立てかけたりしていることが多い。この状態でメニューボタンを押すにはiPhone をつかむようにして支えてボタンを押さなければならない。前からボタンを押しただけではスタンドごと動いてしまうからだ。その点、キータッチだけでスリープが解除されるのは快適だ。

 iPhone でキーボードを使うと快適な点のうち大きなものはすべて XOOM の不満の逆だ。変換候補が入力ポインタの近くに出ること。変換候補をスペースバー連打で選べること。変換候補を選んだ状態で次の入力を始めれば自動的に確定されることだ。

 iPhoneでは元々画面が小さく、変換候補と入力ポインタの距離が遠すぎることはないので、画面の下の方に候補が並んでもそれほど不便には感じないが、タブレットは違う。慣れないうちは変換候補ばかりを見ながら入力になるし、慣れてきたら入力ポインタ付近しか見なくなるだろう。どちらにしても予測変換のメリットは全くない。タブレットこそこのインライン変換が重要だと思われるが、Androidではそうなっていない。他の二点については議論の余地はないだろう。

iphone_BTKB

 インライン変換の便利さが右の写真でわかるだろう。さらに、この状態は「へ」と入力して表示された変換候補から「変換」を選んでいるところだが、操作は「h,e,スペース,スペース」の4回のキー操作だけだ。そして、このまま次のキー入力を開始すれば「変換」が本文に入る。Androidだと「h,e,n,k,a,n,n,スペース,enter」と9回キー操作しないと同じことができない。文字列が短いとこの程度のさだが学習が進み長い漢字文字列が予測候補に上がるようになれば差は広がる一方なのがわかるだろう。同時に注目してほしいのは、Android の場合には同じキーを連続で打つことがないことだ。タイプの回数差以上の違いがあるのだ。


課題は残るよいつまでも

 iOS でのキーボードの使用を絶賛するような書き方をしてきたが、完璧というわけではない。iOS ではソフトキーボードに矢印キーが無いので物理キーボードの矢印キーの有難さが Android の時より大きい。2〜3文字戻る時や画面の端にポインタを置きたいときに矢印キーがあると大変便利だ。このことは、iOS で物理キーボードを使うことによる便利さが素晴らしいというより、iOS のソフトキーボードに矢印キーがないことの不便さの裏返しでしかない。

 さらに、iOS デバイスでキーボードを使っていて残念なのは、何回でも繰り返すが、ホーム画面での操作をキーボードから出来ないことだ。Android では、ホーム画面のアイコンをキーボードの矢印で順番に選び Enter キーでアプリを起動できる。これは Windows でもできるし iOS と双子の OS である Mac OS X でもサポートされていることだ。あまり知られていないと思うが、Mac は昔からキーボードショートカットが多くて、かなりのことがマウスに手を移すことなくできた。これも Mac マシンを使い込むと快適になることの要因だったと思う。にも関わらず、iOS ではポインタ恐怖症あるいは懐かしの Apple cool のお陰で不便を強いられている。これは残念なことだと思う。

 もちろん、自分たちが思いもつかないような方法でポインタ不在の不便さそのものを無くしてしまうようなインターフェースが開発されるのなら喜ばしいが、そうはなっていない。

iPhone カーボンを身にまとう

iPhone-cover-env 注文していたカバーが届いた。moncarbon.comは台湾の会社だが、発送元は中国だった。発注後1週間かからずに届いたのには驚いた。

 カーボンのケースには2種類があったが、写真からは違いがよくわからなかったので、織り目がはっきりしているHoverCoat iPhone 4 Carbon Fiber Case – Midnight Black にしてみた。


iPhone-cover プラスチックだけのケースに比べて薄く装着しても大きくなった気がしない。また、全く遊びはなく、無理なテンションがかかったりもしてない。高精度で作られた製品だった。

 カーボンといっても、表面はプラスチックなので傷はつくだろうし、薄いので衝撃を吸収することもできないだろうから、プロテクト効果はほとんど期待できない。全面のガラスは全くカバーしていないので保護性能を期待する人には向かない。

iPhone 4Sのバッテリー問題について惜しい記事 gizmode

 アップデートしてしまうと検証は難しいが、アップデート後にバラツキがあるということなら話は別だ。gizmode の記事は個人では難しいテストをしていて興味深い。これによるとハードには問題がないということが分かる。

 残念なのは、あと一押しが足りないこと。同じハードとOSで電池の消耗度合いが異なることが突き止められたのなら、問題となる環境の特定も可能だったはずだ。電池の持ちの悪い端末の環境と同じものを二つのアカウントに再現し、アプリを半分ずつ消して電池の減りを見るを繰り返せば特定できたはずだ。そうすれば、特定のアプリが悪いのか特定のアプリとOSとの相互作用が問題なのかはわからないが、「このアプリを外せばいい」ということが分かるし、そのアプリの作者はアプリをアップデートすることも可能だろう。

 apple にとっても、原因となるパターンが解析されれば OS を修正するのも楽になるはずだ。

iPhone 4Sのバッテリー問題はハードの問題ではなさそう : ギズモード・ジャパン
iOS 5.0.1にアップデートしてもiPhone 4Sのバッテリーの問題が改善されない人がいるのは何故なのか? ソフトウェアのバグ…という線は考えられそうですが、ハードウェアの問題…という可能性は薄そうです。

ZDNetがアプリ開発者の男性に頼んで2台のiPhone 4Sでテストしてもらいました。ひとつはアイドル状態でバッテリーがすぐ減る問題のあるiPhone 4S、もうひとつはバッテリーに問題のないiPhone 4Sです。どちらも同時に買って、どちらもiOS 5.0.1を搭載し、どちらもAT&Tの回線で動いています。どちらも同じバッテリー寿命であるはずなのに、どうして片方はもう片方より早くバッテリーが減るんでしょう?

ハードウェアの問題かどうか調べるため、テストではまず両方ともバックアップをとって、工場出荷状態に戻しました(ファクトリーリセット)。その上で、各端末のバックアップを交換して復元してみたのです。つまり最初バッテリーに問題のあった端末にはバッテリーに問題のなかった端末から取ったソフトウェアを入れて復元し、バッテリーに問題のなかった端末にはバッテリーに問題のあった端末から取ったソフトウェアを入れて復元してみました。

バッテリーの問題がハードウェアからくる問題なら、バッテリーに問題のあった端末はソフトウェアを入れ替えてもバッテリーに問題が残る…はずですよね?

ところがテストではソフトウェアを入れ替えたら…直っちゃったんです。

ソフトウェアを入れ替える前まで激減りしていた方のバッテリーはいきなり持ちが良くなり、逆に、持ちが良かった方のバッテリーは激減りになってしまったのですね。

というわけでこのサンプリングテスト1回の結果から導き出される結論は、バッテリー問題はソフトウェアの問題であってハードウェアの問題ではない、ということ。つまり直せる。nanoみたいなバッテリー由来の問題じゃないんなら、早く直してもらいたいですねー。

IDEOS U8150 #08 UIについて

ideosU8150

 初めて使うプラットフォームは何であれ刺激があって楽しい。ユーザーインターフェースヲタだから。めんどくさいから以下 UI と書く。ついでに、言葉の整理をしておきたい。ここまでもいい加減に書いてきたので自分でも混乱しそうだから。まず、アイコン等が並ぶアプリ起動前の画面すべてを「ホーム画面」とする。そして、電源投入時に表示される画面を「トップ画面」とする。つまり、「トップ画面」は「起動時に表示されるホーム画面」のことになる。以下、このブログではこう表記する。

 iOS との相違点を中心に見ていきたい。なお、この機種特有のものもあるし、バージョン固有のものもあるので、全 android との比較ではないことをお断りしておく。

ステータスバー

 標準的な内容で迷うことはない。iOS5 が取り入れた通知もここから引き出す。

ホーム

  最初から5面のホーム画面があり、トップ画面は真ん中。この構成は XOOM とも一緒だった。アプリの数が増えて5枚で足りなくなったときにどうするのかは分からない。ideos 8150 では一画面当たり16個のアイコンが置けるが複数のセルを使うウィジェットを置くとアプリを置くスペースは当然減る。

 iOS では2面目以降はつくならい限りできない。また、トップは左から二番目に位置し、左端には検索画面が固定されている。つまり、2画面目以降は右に追加していくことになる。電源を入れたら左にスワイプすれば必ず目的のアプリに到達する。android の場合にはどちらか知っていなければ、行ったり来たりしなければならない。

 ホーム画面に、アプリケーションとブラウザのショートカットアイコンの他にウィジェットが置ける所やアイコンを自由な位置に置けるのは android の特徴だ。スマートフォンの画面では特にメリットは感じないが、XOOM ではアイコンを任意の位置に置けるのは便利だ。

 アプリケーションは別画面で管理されている。インストールされたすべてのアイコンが置かれているわけではない。ホーム画面上で削除してもアプリが残っていたり、アプリ画面から任意のホーム画面にアイコンを置く時に複数置けるのには戸惑った。android のホーム画面に置かれているのはアプリへのショートカットであると理解したら全ての謎が解けた。つまり、android のホーム画面に置かれたアイコンは只のポインタであって、アプリの管理とは別なのだろう。

3つのボタン

 iOS の最下行にあるバーをまねしたのかもしれないが、入れ替えられないので邪魔でしかない。この機種には物理的な電話機能呼び出しボタンがあり、アプリも存在するのだからあんなところに置く必要はない。ブラウザもそう。アプリボタンは特別だが、そんなにしょっちゅう使う機能でもないだろうから、メニューに入れておけば十分だ。そもそも、この機種では電話もブラウザもアプリの一つに過ぎない。特別扱いする必要を感じない。

シルクボタン

 なじめないのがこのシルクボタンだった。zaurus や palm を使っていた時には全く違和感なく使えていたが、iOS デバイスを使っているとフィードバックのないオブジェクトというものは見た目の問題だけでなく UI 上も誤りであることが分かる。フィードバックがあるボタンやスイッチはその物の動きや状態、触感によるフィードバックがある。非常にわかりやすい。しかし、シルク印刷のボタンには何もない。特に、ideos 8150 の場合は端末のレスポンスの悪さも手伝って、ボタンが認識されたのかどうか分からない。

 なぜバックボタンがハードになったらこんなに使いにくいのか考えた。android アプリは物理ボタンかシルクかに関わらず(機種による)バックボタンをOSにゆだねている。なので、アプリ内にバックボタンにあたるボタンやコントロール類を用意しない。他のアプリ内の画面遷移のトリガーは全て通常のコントロール(液晶画面に表示されるボタン等)で行えるのに、キャンセルとバックボタンだけはGUI画面の外側の物理ボタンやシルクボタンというのがUI上の問題なのだ。また、ほとんどのアプリはキャンセルボタンを用意せずにバックボタンに依存している。GUI画面内にダイヤログを表示してそのダイヤログの入力をキャンセルするのがダイヤログの外の更にアプリ画面の外のバックボタンというのは間違いだ。更に混乱に輪をかけるのが、アプリによっては画面内にコントロールを描く場合があるということだ。これだけでなく、アプリによっては横画面で使われるケースがあるモバイルデバイスでは持ち手に対する相対的位置が出鱈目になる。

 iOS の場合、アプリ内の画面遷移は全てアプリ画面内で完結される。だから、縦だろうが横だろうがコントロールはアプリによってコントロールされるので最適化される。メニューボタンは画面の外にあるが、アプリ内の遷移では使われないから違和感がないのだ。

 これについては、google も考えているのだろう。android 4 (ICS)では物理ボタンを廃するようUIのリファレンスモデルを変えた。アプリが追従するまでは当分この使いにくさは解消されないだろうし、ideos 8150 は4へのアップデートは無理だからこのままだ。

物理ボタン

 真ん中のボタンは物理的にも大きくて主張が強い割に出番がない。位置的に iOS のメニューボタンのようなもののように見えるが、そうではない。スリープを解除するときくらいしか使わない。実は他にも機能があり、他に windowsPC でブラウザを使うときのように、ターゲットをボタンの回りのリングで移動しボタンで enter を押すように使える。bluetooth でiOS デバイスを使っているときには切実に欲しい機能だが、この小さなデバイスでは使い道がない。

 左のボタンは電話機能へのホットボタン。自分的には全く要らないボタンだ。

 右のボタンはホームボタン。ほとんど使わない。

 結局、この小さなボディの1/4位を占める物理ボタン群が全く無駄といっていい残念なデザインだ。

横画面

 この端末で横画面で入力する機会はほとんどない。やはり、この端末の場合には横持ちすると左右対称ではないので、入力するのに違和感が大きい。横画面は横長のコンテンツ(Youtube 動画)を見るときにしか使えない。

 また、この端末は横画面で使おうとするきに、ボタンが右に来るように持たないといけない。ボタンを左にすると縦画面表示なってしまう。ハードの回転検出でそういう設定がされているんだろう。

 そもそも、シルク印刷されたボタンが縦持ちを強制しているので、2.3以前のバージョンの android 端末(2011/11現在で最新版も含む)では縦でも横でも同じように使えるというものは存在しないということだろう。

全体

 android 2.2 は標準では起動しているアプリを管理する方法がない。起動中の複数のアプリを切り替えていったり来たりができない。終わらせる方法もない。そもそも、他にどんなアプリが起動しているのか分からない。バックグラウンドで動いているアプリを終了させるアプリは多数でているが、OSでもサポートしてほしいところだ。(3と次バージョンの4では用意されている)。

 小さな画面に、種類の異なるコントロールが所狭しと並んでいる。コントロール類が多すぎる上に、重複した機能もある。

ずれ

 Simeji ほどの明らかなずれはないが、ブラウザなど画面上のオブジェクトとタップしたと思っている場所の認識がずれることが良くある。これは、この端末だけでなく XOOM でも感じることだ。android のタッチ認識のチューニングが自分と合っていないのか、iPhone のチューニングに慣れていてその差でずれるのかは分からない。しかし、iPhone を初めて触った時に、思ったところが反応するのに驚いた記憶があるので、iOS デバイスのチューニングレベルが高いのではないだろうか。ちなみに、iPhone の感覚でiPadを触っても全く違和感がないことも書き添えて置く。

 今のところ、android 端末は、ショップのデモ機以外では、海外モデルしか触ったことがないので、日本ブランドの端末でこのあたりがどれくらいの精度までチューニングされているかは分からない。ここらあたりは日本の技術者の意地を見せてほしいところだ。そして、そのことをもっとアピールすればいい。タッチスクリーン駆動型のデバイスではタッチのチューニングは全ての動作に影響を及ぼすのだから。(まあ、ちゃんとできてればの話だが・・・)

【緊急検証】を緊急検証ww

【緊急検証】iOS5.0.1でバッテリー連続駆動時間はどれだけ改善したか? #asciiplus

 「メールとソーシャルアプリは、送受信の件数によりバッテリー消費量に誤差が生じる恐れがあるので、どちらも送受信しないようにオフに設定しました。」に問題がある。条件を揃えて比較しようという姿勢は正しい。この点は評価できる。この観点すらない比較記事は多い。条件が揃えられない場合にはそのことを明記しなければならないがそれすらやっていないものは多い。

 結果についても、「改善が見られました」そされているが、電池残量表示の1%なんて誤差の範囲だろう。まして、こんな方法で一回しかやっていないのに結論めいたものを書くことが不誠実だろう。

理由:

  • アップデートにより改善されたものが検証されない可能性がある。今回のアップデートについては、というかいつも通り、Appleは詳細について説明していない。電池消耗が多かった原因がどのタスクによるものか分からない。
  • 携帯端末の消費電力の多くを占める通信をオフにしたのでは実際の使用に参考にならない
  • テスト前後で同じ端末を使ったようだが、アプリの中身は一切変わっていないのか説明がない。本来なら初期化した端末を使って試すべき。
  • 8時間使って4%しか減っていない(アップデート前)という時点で、通常の感覚と全く乖離している。8時間持ち歩いて4%しか減らない端末をどこのだれが「電池が異常に消耗する」というのだろう。

 たった数時間のテストをしただけで検証とは片腹痛い。よくもまあ、「緊急検証」などといえたもんだ。これがプロの仕事とは思えない。検証と呼ぶためには以下の手順くらいはしてほしい。この際に移動経路も固定しておけば、他機種との比較にも使えるものになるだろう。プロとして記事を買ってほしいならこれくらいしろよ。ここのような個人ブログじゃできないことをやらなくて「雑誌が売れない」と言っていてもダメだ(まあ、別の話だが)。

  1. 端末初期化
  2. アカウント新規作成
  3. 朝フル充電で午前7時にスタート
  4. 通勤中に固定的なホームページを閲覧(事前に準備しておく)
  5. 定型メールを送受信
  6. 定時間の電話を発受信
  7. 同じルートで同時刻に帰宅
  8. 23:00の電池残量を記録
  9. 3以降を3回繰り返す
  10. OSをアップデート
  11. 2と同じアカウントで復元
  12. 3以降を3回繰り返す
    1. 【緊急検証】iOS5.0.1でバッテリー連続駆動時間はどれだけ改善したか? #asciiplus

      来ましたね。iOS5.0.1へのアップデート。ACCNに深夜にいきなりディスられていて、ちょっとビックリ(泣)。それはさておき、涙で濡れた枕を乾燥機に放り込んだあと、気になる連続駆動時間について計測してみました!

       今回の計測時間はそれぞれ8時間。8時間後にバッテリー残量がどのくらい残っているのかを計測しました。iOS5.0版iPhone 4Sは11月11日、iOS5.0.1適用iPhone 4Sは11月12日に計測を行なっています。

       iCloud、通知センター、位置情報サービスなどは当然すべて同じ設定です。なお、メールとソーシャルアプリは、送受信の件数によりバッテリー消費量に誤差が生じる恐れがあるので、どちらも送受信しないようにオフに設定しました。

      iOS5.0時のiPhone 4S※8時間経過後に残り96%
      iOS5.0.1時のiPhone 4S※8時間経過後に残り97%

       結果は上記のとおり、iOS5.0.1適用前のバッテリー残量が96%、適用後が97%。つまりバッテリー消費量が4%から3%へとわずかながら改善が見られました。メールとソーシャルアプリをオフに設定しているので、誤差が生じる可能性は低く、バッテリー消費量が改善されていることは間違いないと言えます。

       とは言え、上記値は大幅な改善とは言えないレベルです。iOS5.0.1アップデート後も連続駆動時間に不満を感じている方は、以前ご紹介したバッテリー節約テクを設定してみてはいかがでしょう?