iPad #04 発色

 これは XOOM との比較。XOOM にはマットの液晶保護シートが貼ってあるので解像度は差し引く必要があるが、色合いの違いは分かるだろう。自宅の蛍光灯の下というお世辞にも良い状態とはいえない環境下の露出も自分で決められないコンパクトデジカメの絵なので、大幅に差し引いて考えていただきたいが、違いは現れていると思う。

 iPad は彩度が非常に高くコントラストの高い発色をしている。XOOM のそれは iPad と比較すると白っぽく平板なのが分かる。Redtina の優位性をアピールするために見栄えのする発色を行なっているような気がする。機会があれば、実際の色が分かっている自分の写真で比較したい。

 ついでに iPhone 3GS、iPhone 4S と比較してみた。3GS の色温度の高さが際立っている。個人的にはこれが好きだった。一番黄色いのが iPhone 4S。ションベン液晶と呼ばれる所以だ(違う保護シートを貼っているのでその差もわずかにあるかもしれない)。iPad はその中間くらい。メニューバー付近が正しくグレーになっていることを考えると最も正しいのかもしれない。

 なお、蛍光灯下で発光体を撮っているので白が難しく、レタッチしたが目視と同等ではない。最後の写真など、iPadの本体はもっと白いはずだが、アイボリーのようになってしまった。ただし、差は表現できているので、参考にはなると思う。

 誤差を勘案した上でもいえるのは、「iPad の発色は自然で、iPhone 3GS の液晶は青っぽい。iPhone 4S の液晶はションベン(ただし個体差あり)」ということだ。

iPad #03 Retina の威力と次の一手は

 「新しい iPad」で最も大きな話題となったのは Retina ディスプレイだろう。しかし、自分はあまり重要視はしていなかった。グラフィックアプリを使う気もないしゲームもしないから。

 20 インチの iMac と並べてみた。iMac のほうがピクセル数が少ないというのだから驚く。


 青空文庫のために入力したデータを校正しているときにこの高解像度の力を知った。上がiMacで下がiPad。iMac では画数の多い漢字は雰囲気で判断し、紛らわしい文字は(20pt)くらいまで拡大していた。iPad ならその必要は殆ど無いだろう。「香靉谷」の画が見分けられるなんて・・・
 OCR でテキスト化するときに濁点と半濁点の認識によく失敗する。読んでこここパーソナル(Epson)は機能が貧弱で、パターンを登録して精度を上げるということができず、認識率が上がらない。一番困るのは画面上で見分けがつきにくいということだ。Retina な一々拡大する必要はない。

 
 XOOM(左)と比較してみた。XOOMにはマットの保護シートが貼ってあり、そのせいでシャープさは若干損なわれているが、それ以上の差がある。Retina では XOOM で見る時より2段階小さいフォントでも同等の視認性が確保できる。(XOOM でも windowsXP のMSゴシックよりははるかに読みやすい)


 これらを見ると、欲が出てくる。OCRの取り込みとテキスト化は iMac でやって、校正は iPad でやるということも十分考えられる。しかし、問題は、外字や存在しないしない文字の辞書を参照できないということだ。古い本は旧字体でなくても、JIS第二水準に収まらない文字が多い。これらは、UTF-8では入力できても青空文庫の原稿には使えない。そのためには、旧字体の辞書をpdf化したものから文字を探して注を入れなければならない。iMac で作業する場合には両方のファイルを開いて並べて作業できるが、iPad では全く無理。この時に一々フルスクリーンのアプリを切り替えてコピーして戻ってペーストという作業の手間をかけるのと高精細のモニタで作業するとのどちらが効率がいいかは分からない。iMac が Retina を搭載すれば全て解決だが、数年先になるだろう。

 今回の “The new iPad” という名前としたのは象徴的なことかもしれない。液晶パネルやCPUパワー、通信回線などの要素技術は出尽くした感がある。絶賛されているモニタだって、amsung が作ったものだ。Samsung のタブレットがこれと同じモニタを搭載してくるのは時間の問題だ。要素技術によるリードは数ヶ月しか保てない。要素技術をモデルのナンバリングに使うのはやめにしたということの宣言かもしれない。話はずれるが、そうなると次の iPhone は “iPhone 5” ではなく “The new iPhone” かもしれない。

 次の iPhone と iPad がこんなど素人のおっさんの予想をはるかに超えるもので有って欲しい。

iOS 5.1 on iPhone 4S は快調>「iOS 5.1」でバッテリ消費は改善されたか–ユーザーから賛否両論 – CNET Japan

「iOS 5.1」でバッテリ消費は改善されたか–ユーザーから賛否両論 – CNET Japan.

 前後で条件を揃えて計測したわけではないから正確とは言いがたいが、良くなったという印象はある。感じたこと。

  •  夜、満充電でACアダプタから外して約7時間後に95%以上残っていた。以前は90%くらいだった記憶がある。
  •  朝、50%くらいしかない状態で出かけて、通常の平日の使い方をして帰りに切れなかった。以前は、このパターンだと帰りの電車で使うことは出来なかった。
  •  朝満充電で出かけて、24時前後に30%以上残っていた。以前は10%を切っていた。

 後、最初にアップデートした時には普通に減っていたが、使い切り・満充電のサイクルを3回くらいした時くらいから、良くなった気がする。偶然そういう使い方だっただけかもしれないが・・・

知ってるかい?podcast て楽しいよ。

 自分は毎朝起きるとすぐに iMac の電源を入れる。そして、podcast の「更新」ボタンを押す。この時にNHKニュース以外の番組が更新されていると、喜んで iPod shuffle にドラッグ&ドロップする。これが日課だ。

 podcast は簡単に言うと、「ブログやホームページに置いた音声データをRSSの自動受信を使って自動的にダウンロードする仕組み」と言えるだろう(ポッドキャスト@Wikipedia)。iPod が爆発的に普及するのと同時期だったので、podcast とネーミングされたと記憶している。今では iTunes や iPhone、iPod に標準的なアプリとしてメニューに入っている。

 ボイスブログという名称を使っているホスティングサービスがあって、この名称はよく podcast を表していると思う。特に、個人の podcast はブログを音声化したものといってもいいだろう。CMSのお陰で個人や小規模の団体が簡単にブログ(ホームページ)を作れるようになったように、podcast でラジオ放送ができるようになった。podcast がラジオと異なるのは非同期であること。リスナーはPCやmp3プレーヤー(PSPも可)にダウンロードしたデータを好きなときに聴ける。そして、ダウンロードした音声データなので電波状況に左右されることがない。

 iTunes Music Store の頃から Apple は積極的に podcast の普及を後押ししてきた。iTunes のコンテンツの一つとしてポータルを提供してきた。そこに並ぶ番組は簡単に iOS デバイスに簡単に取り込むことができ、更新が自動的にダウンロードできることもできた。おそらく、この仕組がなければ今の podcast シーンは存在しないだろう。

 しかし、イマイチ盛り上がらないのもファンとして感じている。面白い番組を作ってもレスポンスがなく、順位も上がらない。このような状況の中、おおくの(というか大半の)番組は長く続かず更新が止まってしまった。その大きな原因が Apple の取り組みだと思う。

 初めて podcast を知ったユーザがまっさきに見るのは iTunes の podcast のタブだろう。そこの管理が杜撰なのだ。人気上位の番組の多くが更新が止まった番組だ。上位に入っているから上位に入り、上位にとどまる限り新しく登録する人が増えるという、ランキングシステムの構造そのままに、何年も前に更新が止まった番組が残っている。更新が止まった番組は登録しても新たにダウンロードされることもない。ラジオ番組でいつ聴いても同じ番組だったら聴かなくなるだろう。更新が止まった番組は登録者の数に限らず大幅にランキングを引き下げるべきだ。そうしないと、頑張って更新している現在の podcaster が報われない。その報われなさに疲れて去ってしまう。

 プロのページとアマチュアのページは分けて欲しい。アプリで有料と無料は分けてあるようにだ。自分は個人の podcast が好きだ。ここにしかないオリジナルコンテンツにこそ価値があると思うから。下に、おすすめのタイトルをリストしておくので、iTunes を使っている人は iTunes へのリンクから podcast に登録して iOS デバイスにダウンロードするといい。iOS デバイスを持っていなくても、iTunes を使っていなくてもあきらめなくてもいい。番組のサイトで flash プレーヤーで再生したり、音源をダウンロードして mp3 プレーヤーで聴くこともできる。

 podcast に馴染みのない人はニュース系から入るといいかもしれない。リストを作っていて、リアルな方言を楽しみにしていることを再確認した。

pure podcast

mac,bike,hoby

  • Apple news ワンボタンの声:マカーのためのマカーの podcast 。iOS デバイスを使っている人は登録すべき。週3回という個人とは思えないような頻度で更新が続く。ワンボタンをiTunesで聴く
  • 119mac:マカー向けのハウツー番組。20 年近くMac を使ってきた自分も知らない Tips が豊富。北関東弁トーク?119macをiTunesで聴く
  • 返ってきたぽんすちZ:「iPhone 大好き」がなまったタイトルということで内容は想像できるだろう。このブログでも繰り返し書いている、「apple 製品を楽しむ」ことを大事にしている番組。iPhone を使うのは Android を使うこととは別のこと。帰ってきたぽんすちZをiTunesで聴く
  • Apple keynotes:Apple公式のビデオポッドキャスト:Jobs のキーノートスピーチから最新の iPad の紹介までフルに残っている。英会話のトレーニングやプレゼンの参考、プレゼン資料の作り方の参考にもなるだろう。
  • サイクリングPodcast新番組:毎週土曜日に更新されることが多い自転車系podcast。3人または4人の自転車好きが主にレースと日本人の問題点について語る。

news

  • NHKラジオニュース:NHKラジオ第一のニュース。6,12,19,22時の4回更新。テレビのない我が家のニュースソースの一つ。
  • TOEIC presents:たまには英語の勉強も。どちらかと言うとビギナー向け。

Nike+ あんまり貢献とはならなかったが・・・

Nike+ Nike のキャンペーンで RUN Together というものがあった。ランナーが Nike+ を付けて 3月11日に走った距離(km)に500を乗じた金額を Nike が被災地に寄付するというイベントだ。Nike+ というSNS の参加者を増やすという狙いもあったのだろうが、その結果が被災地の人のためになるのなら誰も損をしない。

 息子にこの話をしたら、「じゃ、(実家に行っていたので、その)帰りに途中で降ろしてくれたらそこから歩いて帰る」。「よし、じゃ三田で」。で、新三田駅の近く、最近自分が自転車でよく通る自動車通行禁止の土手道に下ろした。自分はそのまま車で家に帰り、2時間ほどしたら息子が到着。思っていたより距離があったらしく11kmくらいあった。

 その後、ログ取り大好き人間としては看過することが出来ず、息子のシューズと iPhone を借りて歩いた。30分くらいで帰るつもりだったが、ルート選択を誤って1時間近く歩いた。しかし、サイズが合わない靴(シューズのサイズ27.5cm に対して自分が普段履いている靴のサイズは25.5cm)なので、脱げそうになるのでスピードも出ないし足も変な疲れ方をした。自分のシューズなら時速5.5kmくらいは余裕なのに4kmくらいしか歩けなかった。

 後で、ウェブサイトで確認したら、最高 2,000 万円ということで、自分が無理して歩かなくても軽く上限を越していた・・・まあ、そんなおせっかいが8,000人もいて、何キロも何十キロも歩いたり走ったりしたと考えるだけで心が暖かくなる。達成距離を人数で割ると平均で12km(合計96,000km)にもなる。

 Nike がサイコンを出してこのようなイベントをやるのなら 100km 走ったるけどなぁ(^^;

#eMeters というサイコンを介したSNSがあったが、こんなことをやる発想がないか・・・

「photosynth 」iPhone でパノラマ写真を撮る

photosynth icon 意外なことに、このアプリを作ったのは Microsoft だ。「Microsoft がその気になればこんなアプリを作れるんだよ」という技術デモなのか、Windows 8 マシンをリリースした時に iPhone から windows 8 への橋渡しになると考えてのことかは分からないが。iTunes store でダウンロード
 

 他にも”Panoramas”というパノラマ写真作成用の有料のアプリを持っているがほとんど使う機会がなかった。panoramas は既存の写真からパノラマイメージを合成するもので、後でパノラマになるように撮影しておく必要があった。三脚に固定したカメラを横に回転させなながら撮った写真を後で合成するようなケースでは威力を発揮するのかもしれないが、iPhone でパノラマに出来るような写真を撮るのは難しかった。

 photosynth はそんな横着な人間にも簡単にパノラマ写真を撮ることができる。このアプリはパノラマ写真を撮るためのUIとイメージの合成を行うエンジンを兼ね備えている。特にパノラマ写真を撮る際のUIが秀逸だ。先にとった写真のエッジになった時に勝手にシャッターが落ちる。なので、ユーザは手ブレをしないようにゆっくりと横に回転することと、必要な範囲が撮れた時にFinish をタップすることに集中すればいい。

 次々、横にイメージを継ぎ足していくという方法なので、最大画角という制限は存在しない。また、焦点距離は通常のままなので、ワイドレンズを使ったワイドとは違い遠近感をデフォルメするような効果もない。



panorama image 1 

panorama image 2 over 360

 下の写真は Finish を押すタイミングが遅く、同じ場所が二回写ってしまった。

 高画質または多ピクセルの写真を残せるオプションがあればさらにいいと思う。

 オリジナルのカメラに無い機能をアプリで追加できるのはスマートフォンの醍醐味だ。これはどんな高機能のデジタルカメラにもできない芸当だ。同じような方法で簡易にパノラマ写真が撮れるカメラは既にあるかもしれないが、その機能がアプリや iPhone のアップデートともに充実するようなことは考えられない。

 無料でアプリケーションのサイズは小さいので、パノラマ写真を撮る機会があまりなくても入れておいたほうが良い。これを使わない限り撮れない写真というものは存在する。

iOS アップデート祭りとその他大勢

同時発生の楽しさ

 iPadと時を同じくして iOS もバージョンアップ。apple が新しいバージョンのOSをリリースすると対応バージョンを使っているユーザ全員がその日のうちにアップデートできるのが iOS の楽しいところだ。

 Android は ICS 搭載機種が発売されて丸2ヶ月経っているのに、対応可能機種である、新品入手後半年程度しか経っていない、発売後1年未満の XOOM の ICS へのアップデートの目処は立っていない。

 「Siri が日本語に対応して面白い返事を聞かせてくれる」というときに、iOS デバイスなら一緒に遊べる。Android の場合こんな話題自体を見なかったが、もしあったとしても、コミュニティ全員が一緒に参加できることはできない。「今度 Samsung から出る ISC 対応の XX という機種はこんなことができるらしい」と言われても、既存ユーザは「ああ、そう」としかいいようがない。このような状態だから、Android ユーザはデバイスの OS のアップデートで楽しむ機会自体が存在しない。

 重要なのは同時性だ。「スライム肉まん」や「FFのポーション」の発売が盛り上がったのは広範囲で同時に行われたからなのだ。iOS のアップデートはそのようなネットイベントの一つとして成立している。ここが他のプラットフォームや端末と違うところなのだ。

iOS 5.1 感想

カメラ起動

 カメラ自体の機能の変化はよくわからないが、特別な操作をしなくてもロック画面からカメラを起動できるようになったのは便利だ。前のバージョンでロック画面でカメラ起動ボタンを表示することはできたが、ロック画面が出ると反射的に電源スライドをスワイプする癖が付いているので、結局ホーム画面から起動することが多かった。ロック画面に最初からアイコンが表示されているのは正解だ。スワイプで起動できるのも新鮮だ。

登録辞書

 iOS は 4 から日本語の辞書登録が可能になったが、なぜか iOS 5 へのアップデート時に辞書のメンテナンスができなくなっていた。新規登録はできたが、以前に登録した辞書の表示や編集ができなくなった。これが 5.1 で修正された。

 テキストデータからの一括登録ができるようになればさらに完成度は上がるだろう。

電池

 前後で条件を揃えた検証をしない限り結論は出せない。もう、アップデートしてしまったので検証はできない。自信を持って言えるのは「悪くはなっていない」ということだ。

Siri

 電話をかけるときに、一切の操作をせずに iPhone を耳に当てて「XXに電話」というだけでいいのは cool だ!

 しかし、コンシェルジュ的な使い方を、iPhone でネットをする時間のうち大半が電車の中というライフスタイルでは、する機会はほんどない。

フォトストリーム

 iOS 5.1 でフォトストリームの任意の写真を削除できるようになったので、使いやすくなった。これまでは、自動的・強制的にアップロードされ不要なものだけを削除することが出来なかったため、Twitter に投げるためだけのネタや業務上のメモなどPCに取り込んで終わるようなものが長期間残るので使わなかった。人によっては、もっと繊細な「問題」に発展していたケースがあったかもしれない。

 iPhoto のバージョンが古くて iCloud と同期ができないので iCloud での同期を使っていない。写真は定期的に USB を使って iMac 上の iPhoto にバックアプしていて大して負担でも無いので使うかどうか微妙だ。Flickr! との同期やアップロード、instagram との連携も合わせないと同じ写真が溜まってしまいかねない。

iPhone 用 HDR アプリ比較

 iOS アプリの一つのジャンルとしてカメラソフトがある。iPhone 4 からは iPhone 標準のカメラにも HDR 機能が追加された。今回は、iPhone 4S のカメラと Fusion HDRPro HDR で比較してみた。

iPhone 4S HDR iPhone 4 以降の標準カメラアプリで選べるHDRモード。最も高速。というか、iPhone 4S の場合普通に撮るのと全く変わらない。自然な雰囲気で普通に使っても問題ない。
 ビルの色は目視したものに近い。逆光の空はかなり白飛びしているが、自然な表現といえる。


HDR fusion HDR Fusion:ビルの色がちょっと不自然に白っぽいのとビル自体の本来の陰影がなくなっているが、青空と雲の切れ間を表現したところはかなり目視に近い。

 自分がダウンロードしたときは無料だったような記憶があるが、今は 170 円。


 Pro HDR auto mode: ビルの色調はよく表現されているが、空が不自然。不安をかきたてるような映画のシーンのようだ。ビルの周りの空が縁取りのようになってしまうのもこのアプリの特徴だ。このアプリは明暗のそれぞれの絞りで撮った写真を保存して後でミックス出来る。Brightness, Contrast, Saturation, Warmth, Tintのパラメータを後で調整してイメージを調整することも可能だ。
 特にオートで撮るとこの傾向が強い。


Pro HDR manual Pro HDR の面白いところは明るいところと暗いところをマニュアルで設定できるところだ。これを利用して、コントラストの少ないところを選ぶと不自然さを抑えることが可能。ここでは、ビルと青空を選択した。
 ビルの色合いはこの写真が一番リアルに近い。暗点と明点でダイナミックレンジで両端が決まるというイメージなので、明るめのところを暗点にし暗めのところを明点にすることでHDRの不自然さを軽減することができる。また、これをうまく組み合わせることでいろんな表現ができるのもこのアプリの面白いところだ。

ここダメ #01 iPhone のアラーム

 記念すべき1エントリ目は、みんな大好き iPhone だ。

 Apple の製品は全て紅毛碧眼のグローバル端末だ。日本語がちょっと苦手で、日本の習慣に馴染もうとしない頑固な面も持つマイペース野郎でもある。これは、漢字Talk6.0.3 から付き合ってきたマカーだからよく知っている。Mac や i デバイスはよく知っているつもりだし、iPhone で初めて Apple 製品を触ったようなニワカよりは付き合い方を知っているつもりだ。

 しかし、ここは直せよと思うことがある。一部、スマートフォンやキャリアの環境に依存することを iPhone の責にきするのはこのエントリの趣旨ではないので(それは別にやる)限定する。

 第一回はアラームだ。ガラケーから乗り換えた人が驚くことの一つだろう。「目覚ましに使えない」

 日本製(日本メーカーの製品という意味で、実際の組立が何処かは別)端末を使っていた頃は、寝る前に携帯の電源を切り枕元に置いて寝た。電池の消耗を防ぐのと夜中に配信されるメールマガジンの着信に起こされない為だった。朝、指定時刻に電源が入り指定時刻に好きな曲から作った着信音が鳴り、スヌーズを押すと設定した時間の後に再度アラームが鳴った。

 ところが、iPhone は指定時刻に起動する事はできない。スヌーズの間隔や回数を設定する事もできない。サードパーティのアラームアプリは電源投入以外の事はできるものが多い。しかし、Apple の制限のために使えないものになっている。標準の時計以外は、スリープ中にアラームを鳴らすことができないのだ。できるのは通知だけ(右の写真:iHandy software Alam Clock Pro)。そんなもんで目が覚めるくらいならアラームなんか要らんわ。

 アラームで目を覚ます方法はある。ただし、アラームアプリで目を覚ますためにはアプリを起動した状態にしたまま寝なければならない。固定電気式アラーム時計と考えれば同じともいえる。しかし、そのためだけに無駄に電池を消耗するのも充電するのもいやだ。iPhoneの場合には電池交換のコストが高い。電池そのものも高いし、それ以上に交換をしてもらうために必要となるコストが大きいのだ。

 アラームを目覚ましに使うことについては日本と海外とで認識が違うのかもしれない。iPhone 3GS の前に使っていた NOKIA の N73 も標準のアラームは似たようなものだったが、日本ではSoftBankに機能を制限されてスマートフォンとしてのポテンシャルは発揮できないままだったが、アプリを入れることで「少しマシに使える目覚まし」になった(その後、アプリがバージョンアップされてまともに動かなくなってしまったが・・・)。

タブレットの話題が尽きない

 2011年12月の決算結果が各社から発表された。これで、2011年末のモバイル端末の勢力図が見えてくる。

 予想通り好調だったのは Appe と Amazon 。両者とも記録的な売上を記録し、タブレット市場が順調に成長していることを示した。Amazon の Kindle fire は発表後数ヶ月で小型・低価格タブレット市場を制し Android のシェアの維持に貢献した。Android を全面に押し出さない、旧バージョンの端末によってプラットフォームのシェアを維持できたことは Google にとって複雑だろう。

Apple iPhone

 スマートフォン市場は iPhone 4S 効果が絶大だったのだろう。この記事で興味深いのは、最後のフレーズだ。実際、今ケータイショップに行っても、「簡単ケータイ」以外はほとんどが Android のスマートフォンなのだ。そして、ガラケーユーザは「かわいい」を基準に機種を選ぶのだろうから。

 この記事はアメリカの記事だが、日本の市場でもほぼ同じことが言えるように感じる。docomo と Verizon はそのまま入れ替えできそうだ。

iPhoneが「Android全部」を上回る:米Verizon社の販売 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム
多くの(ほとんどの?)Android携帯の購入者は、自分が買った携帯がスマートフォンだという自覚すらないように見える。これらの人々は、携帯電話に特に関心のない層がいつもそうしてきたように、好みの通信事業者の店に行って、そこそこの端末の中でいちばん安いものを選んでいるだけなのだろう。

Apple iPad

 皆無だっということはないだろうが、順調に売上が伸びたことで意気軒昂な Tim Cook。これについては、「iPadを低価格にしても、AmazonのKindle Fireが有利な理由 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム」にも同じ分析を逆からした記事がある。これについては、同感だ。7インチのタブレット(ブックリーダー)と10インチのタブレットは別のカテゴリだと思うから。そもそも、デフォルトの持ち方が違っていることからも分かる。

 にも関わらず Google や Android 端末メーカーはそれらを、単に大きさのバリエーションとしてしか捉えていない。だから、7インチでは専用の UI と電子本の流通に支えられた Android に対抗できず、10インチではビジネス文書を快適に扱える iPad に踏み潰されてしまうのだ。

 ということは、Amazon が 10 インチを出したり Apple が iPad 2 を安くしてもそれぞれのシェアを奪い合うことは無いということだ。そこにあるのは、ニッチな市場で赤字にあえいでいる Android 端末メーカーしかいない。コンテンツを持たない安いだけの 7 インチタブレットは iPad 旧モデルが $250 程度になれば完全に死ぬだろうが、Kindle fire は影響を受けない。同時に、Kindle fire が 10 インチのタブレットを出しても、ビジネス用途で実績を築いた iPad に対抗することは難しいがコンテンツプレーヤー的な Android 10 インチ端末は完全に息の根を止められる(ま、今でも息をしていないような端末が大半だろうが)。

ティム・クック:いずれタブレット市場がパソコン市場より大きくなる日が来る.

今期Appleに投げかけられている大きな疑問の一つは、iPadの販売の急成長が続くのかどうかだ。昨年AmazonはKindel Fireを200ドル(iPadのエントリー価格500ドルを大きく下回る)で投入し、熱烈なAppleファンでさえ今年中に発売が噂されるiPad 3が来るまでタブレットの購入を控えるのではないかと懸念されている。しかし、iPadの販売台数は予想をはるかに超える1540万台だった。今や〈91億ドル〉のビジネスである。2010年の発売以来総計5500万台のiPadが販売されている。

iPadの売れ行きは、CEO Tim Cookをさえ驚かせ続けている。今日(米国時間1/24)の収支会見で、Cookがこう予言した。「いずれタブレット市場がパソコン市場より大きくなる日が来ると思う」。

彼は、iPadはMacの販売を食っている、しかしWindows PCの売上をずっと多く食っている、という以前の発言を繰り返した。

Cookは、Kindle Fireの名前に言及することなく競合について語った。「私はみんなが本当はタブレットで複数のことをやりたがっていると考えている。だから、機能を限定したダブレットや電子リーダーを同じカテゴリーとは見ていない。iPadを欲しい人たちが、限られた機能で我慢するとは思えない」。

iPadの強みは、〈多目的〉なデバイスであり、わずかなメディア消費機能に限定されていないところにある、と彼は主張する。iPadアプリの数は「17万種類」以上で、他のタブレットのは桁が違う。「これは単なる製品ではない。次の10年に向けた戦略だ」とCookは語った。