Android携帯の新規登録は毎日70万台、総計2億5000万台に近づく

 マスコミは android スマートフォンが大好きだ。新製品がたくさん出て操作の難しい端末が出た方が、話題に事欠かなくていいんだろう。解説本も、機種別・キャリア別・OS別にちょこちょこっと書き換えただけで作ることができるし。iOS デバイスだと、例えば iPhone 4 を買ったときに解説本を買ったとしても、4S にしたり iPad を買ったとしても解説本を買う必要はない。android 端末はそうはいかない。

 「ただしこの数字にはiPodとiPadが含まれている」と書いているのに、「android には kindle fire も含まれてる」とか「タブレットが含まれている」と書かないのは何故だろう。これまで android タブレットは iPad の数分の一で含めても数に影響がなかったからかもしれないが、11月から12月にかけての kindle fire の数は(android 端末は従来と大差ないかもしれないが) iPad と拮抗しているかもしれない(台数で拮抗しても売上は半分以下だが)。

 android の売上数の上昇は事実だろう。日本でも機種ごとでは iPhone が圧倒的に一位だが、トータルの台数では android のほうが多いだろう。そして、海外では ideos U8150 のようなチープな端末が大きく伸びているはずだから。

Android携帯の新規登録は毎日70万台、総計2億5000万台に近づく.

Androidははますます高みに登りつつある。Andy Rubinが昨夜(米国時間12/21) ツイートしていたが、現在、1日当たり70万台がアクティベーションされているという。去る6月には1日当たり50万台だった。上に載せたグラフを見ればこの3年間でAndroidの成長の加速がいかに強烈かはっきりわかるだろう。グラフはAsymcoのHorace Dediuの制作。

Dediuの推計では、これまでにアクティベートされたAndroidデバイスの総計は2億2400万台から2億5300万台の間だという。これと比較して、10月にAppleはiOSデバイスの累計販売数が2億5000万台に達したと発表している。ただしこの数字にはiPodとiPadが含まれている。

iPhoneだけをみれば、Appleの1日あたり販売台数は、前四半期に1700万台売れたという数字を元に計算すれば約19万台だ。しかしこの数字には発売後の3日間、毎日130万台が売れたiPhone 4Sが入っていない。 Appleの次回の四半期報告までiPhone全体での正確な販売台数は分からないが、1日当たり70万台に達してはいないと思われる。

AppleとAndroidはこれまでもずっと巨大な数字を発表してはシーソーゲームを続けてきた。 Appleは好んでiOS全体での数字(iPodとiPadを含む)を使ってきたが、これはiOSアプリのデベロッパーを意識してのことだ。この数字が大きければ大きいほど市場も大きい。もちろんOSの市場性には分断化なども大きな要素となる。分断化か進めばそのプラットフォームで収益を上げるのがそれだけ難しくなる。

 自分の場合はヲタクなので、XOOM を入手したときも ideos U8150 を買った時も解説本は買わなかったが、操作性が違うので全く違う種類の端末を買った時のように戸惑った(楽しめた)。iPhone 3GS から iPhone 4S にした時も親の iPad 2 を買った時にも無かった感覚だった。iOS の場合には新しくなっても戸惑うことが少ない反面新しい発見も多くない。ハード依存の新機能が自分にとって大きなものなら別だが、OS やアプリのバージョンアップの方がはるかに刺激的だ。

 後、Android の場合は数では iPhone を圧倒したし、タブレットも近いうちに iPad を抜くだろう。しかし、それらの多くは日本市場ではあまりお目にかからないようなローエンドの製品でしかない。そのような端末を持つユーザは単にケータイをスマートフォンにする感覚で安い機種を選んだら android だったというだけだ。そしてそういう相手の商売では日本メーカーは連戦連敗だ。

 それとは別に、記事には疑問がある。復興アプリとか新しい企業が育つなんて android とは無関係の話だろう。たまたま、ツールとして android を選んだかもしれないが、ずっと android に固執する訳ではないだろう。むしろ、復興支援なんてプラットフォームを問わずにつながれるようにすべきで android ありきでは問題だろう。

Android、iPhoneを超え未知の領域へ – 週末スペシャル:ITpro.

 AndroidがiPhoneを追いかける立場を超え、“未知の領域”へ踏み込もうとしている。市場シェアの面でiPhoneを追い越し、アプリもiPhoneより短期間で10憶ダウンロードに達した。端末の多様性や柔軟性といった特徴を活用した企業システムの浸透が始まり、オープン性を生かした組み込みシステムでの用途も拡大している。コミュニティから復興アプリが生まれ、新しい企業も育ち始めている。

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