デルの回転式タブレット/ノートXPS 12にHaswellモデル、8時間超駆動に延長

 まだ諦めてなかったんだという印象が強いがビジネス的にはどうなんだろう。

 手段が目的化する奇形的進化はデジタルガジェットの常。クールな外観のためには重量や価格を犠牲にしても構わないと思える人だけにお使いいただきたい逸品。

 デザイン優先とされている Apple のノートPCのほうがはるかに堅実かつ保守的な作りをしていることが分かる。Windows は低価格の粗悪品と高価格なギミック満載と Apple の真似っ子プレミアムノートしかない。OS で差別化できないのだから仕方がないだろう。PC(Apple も含めて)というプラットフォームがコモディティー化しているからこの傾向は加速するのではないだろうか。

 もう、Apple からも PC についてはスタンダードな進化を続けるしかないのではないだろうか。

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デルの回転式タブレット/ノートXPS 12にHaswellモデル、8時間超駆動に延長 – Engadget Japanese
デルが回転式ヒンジのコンバーチブルノート XPS 12 をリフレッシュしました。XPS 12は通常のノートPCのようにも、12.5インチのディスプレイを回転させて閉じればタブレットとしても使える Ultrabook。

新モデルでは Haswell こと インテル第四世代 Core プロセッサを採用し、バッテリー駆動時間が前世代より3時間以上長い8時間43分に改善されました。
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Surface RT、7月14日から32GB版 349ドルで販売 米Staples

 日本に続いてアメリカでも RT のテコ入れが始まるらしい。生産はストップしているだろうから在庫が山積みになっていくことはないだろうが、Windows 8 搭載のノートPCの平均価格が下がっている中で RT の在庫は一刻も早く捌きたいだろう。このクラスの製品はナマモノと呼べるほど陳腐化が激しく、強力なライバルの値下げで一気に価値を失ってしまう。Surface RT が厳しいのは、Windows 搭載デバイスの脅威にさらされているところだ。

 気になるのは、期間終了後の価格をどうする気かだ。アメリカに先駆けてキャンペーンを打った日本では、アメリカのキャンペーンが始まる14日にキャンペーンが終了する。14日まで39,800円で売っていたものを15日以降に49,800円出してでも買おうとするだろうか?自分なら嫌だ。「Surface RT というのは 39,800 円(アメリカでは $348)の製品」という価値観が定着するからだ。これが消費者心理だ。期間限定キャンペーンは、期間内での購入を促進する効果はある。それまで 49,800 という価格で躊躇していた人に購入を踏み切らせるきっかけにはなっただろう。しかし、終わった途端リバウンドが来る。

 キャリアの期間限定キャンペーンも名前を変えて継続される。わかりにくいネーミングやオプション設定で値上げをするが、昔のような価格体系に戻すことはできない。ソフトバンクは、iPhone 5 の人気を利用してパケット料金を 1,000 円も上げたが、そんなことができたのは iPhone 5 という空前絶後の商品と、ライバルのおかげだ。もし iPhone 5 がソフトバンクからしか販売されなかったらパケット料金を上げることはできなかっただろう。au が iPhone を扱うようになってソフトバンクも大きな利益があったと思われる。

 ただ、この価格構成で市場がどのような反応を見せるのか、見せたのかは興味がある。少なくとも、近所のエディオンでは Surface のデモ機を触っている人を見たことがない。4~6月期、7~9月期の市場シェアを早く見てみたい。
 

マイクロソフトSurface RT、7月14日から32GB版 349ドルで販売 米Staples – Engadget Japanese
米国でマイクロソフトが Surface RT タブレットを大幅値下げするらしい、とのうわさに続いて、大手小売チェーン Staples が Surface RT 32GBモデルを349ドルで販売する広告を掲載しました。
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Surface RT値下げから透ける誤算:そこに市場はあんの?

 無関係な人間からしたら簡単に見えることでも当事者になったら見えなくなるんだろうか。Android 端末メーカーが良く「これで iPad に勝てる」とかいうお花畑発言をする。ここで取り上げられている「iPad購入をためらっている方にSurface RTの魅力を訴求したい」とうのもこのお花畑語録に加えるべきか。

 iPad を買おうかどうか迷っている人間は Surface RT なんて買わない。自転車を選んでいる人間にスクーターを持ってくるようなものだ。Surface はローエンドの Windows ノート PC の代替物として認知されている。そして、広告では散々「Officeが使える(から Windows PC の代わりなる)」とのメッセージを出した。

 「Surface RTが採用しているOSはWindows RT。当初の設計ではWindows向け既存アプリが動作する仕様だったが開発が難航、結局時間切れでソフトメーカー各社がWindows RT向けアプリを開発する仕様に急遽設計変更した」というのは初めて聞いた。Arm を採用した時点で既存の Windows ソフトが動かせないのなんか周知だったはずだ。リソースの大きな Windows PC で Arm を動かす(それに近いことを Mac OS は何度かやったがパフォーマンスは低かった)のならともかく、CPU パワーもメモリも少ないハード上でエミュレータを動かすことなど非現実的なことは誰も知っていると思っていた。

 「そのWindows RT対応アプリの開発が遅れている。業務用ソフトはもちろん、画像編集ソフト、年賀状作成ソフト、家計簿ソフトなど個人向け主要アプリの大半が、開発予定さえ立っていないという。」というのは肯定できない。年賀状作成や家計簿ソフトを使いたくて Surface RT を買おうかどうか検討するような人間はいない。自宅の PC で年賀状を印刷するような人間が今年の年賀状をどうしたと考えているんだろう。

 原因は「チグハグな販売戦略」ではなく、チグハグな製品コンセプトだ。Windows ノートPC製造メーカーを刺激しないようにしながらも Windows PC 購入見込み客に売るという綱渡りに無理があったのだ。Windows OS と Office を搭載したことをセールスポイントにしなければならなかった時点で RT の存在価値は無かったし、Pro はノートPCの需要”だけ”を侵食することは決定的だった。

 「米MSが現行モデルで流れた悪評や販売システムの失敗を、次世代モデルでどのようにリカバリーするのかに業界関係者の関心は移っている」とあるが、Windows 8 のライセンス条件変更によって RT の息の根は止められたと考えているんじゃないだろうか。RT が「ARM 搭載の Windows 互換ノートPCという市場はなかった」ことを教えてくれたのだから。

 過去のエントリを”Surface”で検索したら、同じ事を発売前から書いていた・・・リンクするの面倒くさいので興味が有る方は検索してください。

Surface RT値下げから透ける誤算 チグハグな販売戦略、増えないアプリ… (Business Journal) – Yahoo!ニュース

 日本マイクロソフト(日本MS)は、6月14日からMS製タブレット・Surface RTの本体価格を、全モデル一律1万円の値下げをした。値下げは7月14日までの期間限定。競合するアップルが5月31日、同社製タブレット・iPadを値上げしたのを機に、一気に攻勢をかけるのが狙いと見られている。
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Surfaceの値下げを敢行したマイクロソフトの狙いは情弱中年リーマンのMSロイヤリティ

SurfaceRT 「米国本社が驚くほどの販売実績に達していた」というのは実に味わい深い。4〜6四半期のタブレット市場でのシェアが楽しみだ。8月か9月に発表されるだろうシェア調査で自分の予想「Surface RT の売上台数は iPad の 1/10 以下で GALAXY や NEXUS にも及ばない」が当たるかどうか見届けたい。まあ、シェアがその他に埋もれていても、米国本社の予想がそれをはるかに下回った数字なら「驚くほどの販売実績に達していた」ということが嘘とはいえないがwww

 それは別として、さすがに M$ の樋口社長は Windows PC メーカーへの配慮を怠らない。Surtface が Windows PC の需要を侵食するという事実から目を背けようと必死なのだろう。まあ、実際、大した影響は及ぼしていないだろうが・・・

 少なくとも、Surface RT を買おうと思うユーザの大半は Windows PC と比較しての選択だろう。Office とキーボードにこだわるのなら最初から通常のタブレット(iPad、GALAXY、NEXUS、Kindle)は圏外だから。

追記:ASUS U24A-PX3230H silver blue ( 11.6 inch / i5-3230M / WIN8 ) U24A-PX3230H i5 搭載の Windows 8 PC が 48,847 円だ。Office 分 Surface RT のほうが安いが・・・ボーナス商戦でどちらを選ぶ人が多いか見ものだ。

iPad値上げの間隙を突き、Surfaceの値下げを敢行したマイクロソフトの狙いとは?:PC Online

 3月15日にSurface RTの国内販売を開始して以降、販売台数は日本マイクロソフトの当初予想を上回る形で推移。同社では、具体的な販売台数を明らかにしていないが、「米国本社が驚くほどの販売実績に達していた」(日本マイクロソフトの樋口泰行社長)というほどだ。

 樋口社長は、「Surface RTの対抗がiPadであるのに対して、Surface Proの対抗はMacBook Airになる」と公言してきたが、これまでの価格設定ではそのメッセージが伝わりにくかった。しかし、新たな価格では、Surface RTがiPadになるという位置づけがこれまで以上に鮮明になるのは確かだ。

 これについて、こちらの記事のほうがはるかに納得できる。結局、この値下げで Surface RT を買っちゃうのは、これから Windows 8 搭載タブレットが大きく値段が下がることを予想できない情弱さんだろう。Microsoft (というか Office)に根強い忠誠心を持つ中高年の情弱リーマンは良いカモに違いない。

 ただ、キーボード付きで 5 万円を切れるのだからローエンドの ATOM windows 8 ノートPC を葬る可能性があると思うが、ATOM の Windows 8 PC を買うような層が Surface のようなプラットフォームを求めているのかどうか分からない。

マイクロソフト、Surface RTを1万円値下げ。1か月限定で32GB 3万9800円 – Engadget Japanese
肝心の WIndows RT がマイクロソフト的にどこまで推しなのかよく分からず、ストアアプリも現時点ではネイティブWindows デスクトップアプリの置き換えはおろか他社のモバイルプラットフォームにも及ばず、ついでに今となっては x86 / Windows 8 タブレットでも軽量長時間駆動の製品が出てきたり、海外ではマイクロソフト以外のメーカーから発売された Windows RT タブレットが続々と値下げされていることなどから、今後の運命がいろいろな意味で注目されています。

明確に iPad が欲しい!と思って安かったから Surface にした、という悲喜劇がどの程度発生するかは分かりませんが、マイクロソフトとしては、標準でフル機能の Office が入っていること、PC周辺機器との親和性などを挙げ、PCライクに(つまりOffice用に)使える安いタブレットで迷う層の取り込みを狙ったようです。

さすが Microsoft : 「好調」Surface RT を値下げ(在庫処分www)

 あちこちに滲み出る負け惜しみが切ない。「Surface RTの販売数などは明らかにしていないが、ソーシャルメディア上で販売意欲を示すコメントが競合製品より多いことや、量販店で、Surface専用テーブルの展開が続いていることなどを、好調の“証拠”としてあげる」って、こんなもん全然証拠じゃない。ここで散々 Surface RT について取り上げたけど、買ってないし、ここを読んでいる人も買ってないだろう。ソーシャルディアの評判なんてそんなもんだ。定点観測している Edion JR 尼崎店(ミドリ電化の本店だったところ)にもテーブルはあるが 50cm 四方のテーブルで iPad の数分の一以下だ。しかも、iPad は大きな Apple ブースの一角であるのに対し、Surface は通路に面した棚一区画分で、他社の Windows 8 とかと同じ並びでしかない。(因みに触っている人を見たことがない)。

 後、残念なのは「『RTはクリアに、iPad対抗製品。そちらに注力した価格設定だ』――樋口社長は会見でこう述べ、集まった報道陣にiPad各モデルとの価格比較表を提示。“iPad対抗”を強く印象付けた。」という樋口社長の認識だ。ここでは繰り返し書いたが、Surface RT の敵は iPad や Android タブレット機ではなく。廉価版の Windows ノートPCだ。

 「樋口社長はSurfaceについて、『キーボードが付いていてUSB端子を備え、Officeが持てるのは、ものすごいバリュー』と改めてアピール。『これで3万9800円ということにまず飛びついていただきたい』と話す。」というのは明らかにおかしい。2つ目の発言で「これで」と言うと前の「キーボードが付いていてUSB端子を備え、Officeが持てる」という仕様を指していると思ってしまう。しかし、「これ」は 39,800円ではなく 47,800円だ。別売オプションを仕様の一部のようにアピールし価格を説明するときにはオプション抜きというのは質が悪い。

 これらを見ていると、樋口社長という人の誠実さに疑問を持ってしまう。

 ただし、戦略として、このタイミングで値下げしたのは正しいと思う。値下げをすれば Windows ノートPC に対して割安感を演出できるからだ。これで iPad や NEXUS、Kindle の売上が影響を受けるとは思えないが、少しは販売量の増加につながる可能性はある。

 さらに、実質終わった製品(Microsoft自らがとどめを刺した)の在庫を情弱に売りつけて処分できる。期間限定にしているが、期間が終わって価格が元に戻ったら売上はほぼゼロになるだろう。そうなってもいいようにこの期間中に売り切ってしまうという戦略だろう。

 Surface RT を通常価格で買った人がここまでに価格差を納得できるほど使い込んで楽しんでいればいいが、「買ってはみたものの、あんまり使ってないなぁ」という人は後悔が芽生えるかもしれない。登録者限定でアクセサリー割引とかノベルティ送付とかでサポートをすれば Microsoft への忠誠を高められるだろう。

「iPad値上げはチャンス」 「好調」のSurface RT、あえて値下げした理由 – ITmedia ニュース

 「iPadが値上げはチャンス。あっちが値上げするなら、こっちは下げようかなと」――日本マイクロソフトの樋口泰行社長は6月13日に開いた会見で、「Surface RT」の期間限定値下げを決めた背景について、ライバルAppleの名を挙げてこう話した。Surface RTの販売は「予想を超えるほど好調」だが、同社はタブレット市場では後発。ボーナス商戦に合わせて買い得感を演出し、一気にシェアを拡大したいという。

 Surface RTは、タブレット用OS「Windows RT」を搭載した10.6インチタブレット。価格は32Gバイト版が4万9800円、64Gバイト版が5万7800円だったが、それぞれ1万円値下げし、3万9800円、4万7800円とする。値下げは7月14日までの期間限定。

モデル 通常価格 限定価格 備考
Surface RT 32GB 49,800 39,800 KB無し
Surface RT 64GB 57,800 47,800 KB無し
Surface RT 32GB+タッチカバー 57,800 47,800 KB有り
Surface RT 64GB+タッチカバー 65,800 55,800 KB有り

値下げは「クリアに、iPad対抗」
 「RTはクリアに、iPad対抗製品。そちらに注力した価格設定だ」――樋口社長は会見でこう述べ、集まった報道陣にiPad各モデルとの価格比較表を提示。“iPad対抗”を強く印象付けた。
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 Surface値下げのきっかけは、円安の影響でAppleがiPadを値上げしたこと。「あっちが値上げするなら、こっちは下げようかなと。これをチャンスととらえて急遽、ボーナス商戦という、需要が高まる時に合わせてキャンペーンをすることにした」

 樋口社長はSurfaceについて、「キーボードが付いていてUSB端子を備え、Officeが持てるのは、ものすごいバリュー」と改めてアピール。「これで3万9800円ということにまず飛びついていただきたい」と話す。
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ThinkPad のタブレットはいつ来るの?2013/6 Windows 8 タブレット市況

 IBM のパソコン部門を買い取ってから高品質ノートPCの代名詞となった Lenovo Think pad だが、タブレットについては存在感を示せていない。

 ライセンス条件を適用される新モデルへの移行と、現行モデルの大幅値引が予想される。「Office は要らないけど、ThinkPad タブレットは欲しい」というお金持ちはもう少し待つのが吉だろう。

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 ThinkPad Tablet 2 は59,970 円に値引きしたものの Windows 8 タブレットの存在意義であるキーボードと Office を加えると9万円近くになる。

 ATOM プロセッサの Windows 8 は Office 搭載、キーボード付きで 5 万円を切りたいところだ。Think pad のプレミアを勘案しても 6 万円が上限だ。「128GB は 7 万円でも仕方がない」というのはヲタの発想かもしれないが。

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 上の金額には Office が含まれていない(オプションで 21000円)。Surface pro によって息の根を止められたといっていいだろう。

 Surface pro はタブレット市場を席捲することは無さそうだが、Ultrabook と対峙するようなハイエンドの Windows 8 タブレットのセレクションを行った。i5 搭載タブレットだからといって、上記のような価格付けはもう許されない。

2013年6月 Windwos 8 機の実売価格(価格ドットコム調べ)

 プロセッサの種類によって価格帯が分かれている。現行機種は Office とキーボードをつけると10万円を超えるが、ライセンス条件見直しにより次の価格改定ではキーボード込みで10万を切れるようになる。こうなると、iPad, Andoroid タブレットと Ultrabook との間の価格帯に安住の地を見つけられるかもしれない。もちろん、あっという間に Andorid タブレットと同じ競争市場になって、iPad はほとんど影響を受けないだろう。

 後、日本市場特有の事情として為替レートの変動による輸入品価格の上昇は考慮しなければならない。Apple は既に iOS デバイスの価格を改定した。これによって、全体の価格が押し上げられる可能性はある。最低でも1割の値上げは覚悟する必要があるだろう。と言うことは、NEXUS 7(16GB) の次機種が 2 万円を切るのは難しい。もちろん、メーカーの懐事情やシェアに対するこだわり、在庫の状態、日本市場への依存度などが違うので、Apple のように値上げするかどうかは分からないが。

model CPU clock mode ストレージ 解像度 最安値 Office
1 Atom Z2760 1.5 32 64 1366×768 42,499 No
2 Core i3 3217U 1.83 64 128 1920×1080 66,376 No
3 AMD Z60 1 64 128 1920×1080 59,850 No
4 Core i5 3337U 1.8 64 128 1920×1080 83,500 No
Surface Pro Core i5 3337U 1.8 64 128 1920×1080 94,799 Yes
Surface RT Tegra 3 2 32 64 1366×768 47,727 Yes

“Good bye RT” Windows 8タブレット向け、Officeをバンドルして大幅値下げへ

ja-MSJP_L_SurfacePro_Office_HB_256GB_H5W-00001 「8インチ Windows 8タブレット がなんと、Office入りで379ドル」のカラクリはこれだったようだ。対象をどうやって線引するんだろう。CPUの種類かメモリか液晶か・・・タブレット利用可能端末には同じ価格を適用し、パソコンには Office 別売というのが妥当か。

 Windows RT を葬ることで戦略が明確になる。

・タブレット(キーボード込)+Office ATOM、64GBSSD :50,000
・クラムシェル ATOM、HDD :50,000 (+office 20,000)
・クラムシェル intelCore、HDD :70,000(+office 20,000)
・タブレット(キーボード込)+Office intelCore、128GBSSD:100,000
・クラムシェル intelCore、128GB SSD :90,000(+office 20,000)

 タブレットに Office が標準搭載となることで、ノートPCより少しお買い得感が得られる。が、下の記事でボリュームゾーンとしている7インチタブレットの価格帯は難しいだろう。「ルール変更:「7インチ タブレットは $150未満 」ASUS MeMO Pad HD 7発表」で見たように、このゾーンの価格は $150 にまで下げられてしまったからだ。

 また、Office を必要としているようなユーザは Office が快適に動かせないような 7 インチモニタに満足するとは思えない。Office の UI はそんな小さなモニタを前提としていないし、Office で作っている書類はA4用紙を基本にして作っているはずだ。ワイドの7インチのモニタではまともに表示できない。7インチに合わせてレイアウトし直すのも非現実的かつ本末転倒だ。それなら Office が入っている意味が無い。

 今年の年末商戦のラインナップと価格帯が出揃ったら答え合わせをしたい。

【笠原一輝のユビキタス情報局】タブレットのWindowsライセンス見直しで始まるWintel“帝国の逆襲” ~Officeをバンドルして大幅値下げへ
 Microsoftは、COMPUTEX TAIPEIの会場においてPC業界の関係者や記者などを対象にしたイベントを開催し、2013年末までにリリースを予定しているWindows 8のアップデートバージョン(Windows 8.1、開発コードネームBlue)の詳細を明らかにした(発表内容に関しては別記事を参照)。

 最も重要なポイントはWindows 8.1の機能紹介の前に、さらっと発表したタブレット用のWindows 8にOfficeアプリケーションをバンドルした新しい価格モデルを用意するという点だ。価格モデルの詳細に関しては明らかにしなかったが、ある特定の条件を満たしたWindows 8タブレットは、Windows 8+Office(Word/Excel/PowerPoint/OneNote)のライセンス価格が安価になるとMicrosoftでは説明している。OEMメーカー筋の情報によれば、この新しいライセンス形態によりWindows+Officeの価格は大幅ディスカウントされる模様で、Officeという新しい価値をx86版Windowsタブレットに付加することで、GoogleやAppleとの戦いを優位に進めたいという意向だ。
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妥協だらけのプラットフォームを救うのは何をしても難しい(Windows RTのライセンスを値下げか?)

 引用記事にあるように他社からリリースされていたとは知らなかったので、「Windows RT=Surface RT」という認識だった。また、「8インチ Windows 8タブレット がなんと、Office入りで379ドル」に書いたように Windows 8 搭載機が Surface RT の価格帯まで降りてきてしまった。

 「Surface RT はリファレンス機だ」としていたが、追随するものがいなければ無意味だ。Android が他社の参入を招き入れられたのはライセンス料を取らなかったからに他ならない。寡占市場に参入するのは並大抵のことではない。Google は Android でそれをやってみせた(それ以前のスマートフォン市場は Apple、Blackberry、Nokia で占められていた)が、その際には「ハードウェアでもOSでも利益を上げない」というメッセージを出し続けた。だから、Apple や Blackberry などの垂直統合モデルに参入を阻まれていたハードウェアメーカの支持を得られたのだ。そして、Micorsoft の資金力を持ってすれば、同じような戦略で市場をこじ開けることが出来るのではと注目されたのだった。ところが、Microsoft の取った戦略はチグハグでわかりにくいものだった。

 Windows 8(RT)、Surface について書いたエントリを検索したら iPad について書いたものより多かった(リンクを下に並べておきますので、暇な時にでも下から読んでいくと面白いかもしれません)。この一年で一番楽しませてもらったのが Surface かもしれない。iPad 3 を持っていることが iPad 4 や mini への関心を持つことへの心理的障壁になったのかもしれない。

リンクの後ろにある(緑文字)書きは2013年6月時点

  • Surface RT は発売後五ヶ月で110万台、Surface Pro は一ヶ月で 40万台:「米Bloombergの推計によると、Microsoftは3月半ばまでに合計150万台のSurfaceを販売した。このうち2月に発売した『Surface with Windows 8 Pro(Surface Pro)』の台数は40万台で、いずれも同社の販売目標には達していない。 」(500万台用意したのに150万台しか売れていないというのは大赤字だろう
  • Windows RTは『Xbox』になるか『Zune』になるか?:「Windows 8 搭載マシンは、Surface pro を始め、高価なものが多いが、これも時間の問題だろう。ネットブックのような価格帯の Windows 8 機が出たら RT は完全に行き場を失う。」(出てしまった・・・
  • 価格次第>「Surface RT」日本発売へ–皆さんのご意見は?:「Surface RT が売れるかどうかは価格にかかっている。キーボード無しの 32GB が 49,800 円では駄目だ。」(ほぼ予想通り
  • Surfaceは、先頭誘導員かレーサーか?:「もし Surface pro が日本で発売されるとしても、春先と夏賞与が一段落する8月以降になるだろう。」(これは完全に読み違えた。ボーナス商戦に打って出るとは思わなかった
  • 「Surface Pro」数時間で完売  らしいが・・・:「「準備された数量が少なかったから売り切れた」のか「買いに来た人が予想をはるかに上回ったために供給が追いつかなかった」のか分からない」」(2013/6/7 も売り切れ演出が繰り広げられるだろう
  • 2013年「Surface」が日本上陸&大ヒットするか?:「プラットフォームとして先行する iOS と Android に対抗するためにはハードメーカーの力が必要だ。MS から OS を購入して利益を失う Android 互換機メーカーが意欲を失わない程度の価格付けにせざるを得ないのかもしれない(それでも、RT 搭載機がサードパーティから出ていないことを見ると、Windows RT というコンセプト自体が終わってるのかもしれない)。」(風前の灯だ
  • ガッカリイリュージョン 2012:「「タッチパネル画面付きラップトップ(=Windows RT,8)」の失敗と iOS 6 の地図」(問題は iOS 6 にがっかりしたのはユーザで Surface にがっかりしたのは Microsoft なこと。影響が大きいのは前者だが。
  • アメリカやけど、Windows 8 Pro版Surfaceの価格が発表される。:「これを観る限りでは、Surfaceは iPad のようなタブレットと競合というより、Windows 7 搭載のクラムシェル型(普通のノートPC)ノートPCとより強く競合しているように見える。そう考えればこの価格でいいかもしれない。しかし、それでいいのかどうかは知らない。」(いよいよ日本でも Surface Pro の発売が開始される。
  • さもありなん>マイクロソフト、Windows RT 版 Surface は「まずまず」の売上げ バルマーCEO:「中途半端な office とブラウザしかないような端末を iPad と同価格(キーボードを含めた場合)で買う人はほとんどいないだろう。」(実際はガッカリだった
  • Microsoft「Surface」は iPad を脅かす存在になる?:「Windows 8 機の機能と性能を持ち Windows RT 機の軽さと値段のマシンが出れば iPad の天下を覆すかもしれないが、今ある RT は iPad 以上にアプリがなく iPad や Android タブレットと同様に Windows PC と互換性がない。Windows 8 はノートPCと互換性がある(というより Windows ノートPCそのもの)が、クラムシェル型のノートPCと重さも価格も差がないという代物だ。」(iPad はもちろん Galaxy も脅やかせなかった。
  • レビュー記事2題(Windows8, WindowsRT):「数年に一回しかパソコンを更新しない一般ユーザには参考にすべき記事ではないだろう。」
  • 強襲揚陸艦が来る。マイクロソフト、年末商戦に向けてSurface500万台を生産予定:「ウォッチャーとして楽しみなのは、Windows RT 互換メーカーだ。Surface に対抗できるコストパフォーマンスのハードを作ることができるのか。Surface の価格が対 iPad で驚くほどの安さとは思えないレベルなのは、互換メーカーの参入を可能にするためのものかも知れない。」(これほど存在感を示すことなく終わるとは思わなかった。500万台を予定していたのに・・・
  • エコシステムへの影響は? Surface への Acer,Lenovo の反応::「Acer の反応が自然だと思う。この市場の製造販売からしか利益を挙げられない組立屋ではこの価格は難しいのではないか。しかも、WindowsRTのライセンス料が$75もするとなると、黙っていられないだろう。おそらく、Acerは10インチAndroid端末を売っても一台当たり$100も粗利益は無いだろう。その大半をMSに差し出せというのと同じだからだ。」(2013/6 に見直すという話が報道された
  • もう?>底辺への長い競争に突入したタブレット:「生き残れるのは、プレミア価格でも売れるiPadと、コンテンツプロバイダーと、コンテンツプロバイダーにOEM販売するメーカー、7インチ端末を1万円未満で出せる聞いたこともないメーカーだけだろう。そうなってくると、OS のライセンス料が $75 という Windows RT を自社ブランドで出せるメーカーは消えるしかなくなる。 この答えは来年の今頃までには出ているか。」(Windows RT 退場
  • Windows RTタブレットはWin 8タブより300ドル安?:「一番興味深いのは、Windows RT のライセンス価格だ。なんと $75 もするらしい。$200〜$500 の市場価格の商品に新たに $75 もの OS を負担することが可能だろうか。」
  • Microsoft Surfaceにさわってみた, 独特のこだわりで超力作になってる:「Windows8が長期的に戦うための足掛かりを作れるか windows CE や pen windows のように忘れ去られるのかどうか見守りたい。」(まだ個人TTが残っている。

Windows RT と Surface RT については下の記事で総括されているが、発売前に作った 500 万台を捌かないことには次機種を出すこともできないのではないだろうか。

Microsoft、Windows RTのライセンスを値下げか? ―妥協だらけのプラットフォームを救うのは何をしても難しい | TechCrunch Japan
今朝(米国時間6/3)のBloombergの記事によれば、MicrosoftはWindows RTのライセンス価格を値下げするという。MicrosoftはRTの低調なセールスにテコ入れするのに懸命なようだ。
続きを読む 妥協だらけのプラットフォームを救うのは何をしても難しい(Windows RTのライセンスを値下げか?)

IYHer 6月7日早朝全機発進!攻撃目標は Surface Pro!

 キーボードカバーが必須だろうから 128GB モデルで 11万円程度、256GB 13万といったところか。この価格をやすいと感じるか高いと感じるかは個人差だ。

 企業の購買部門担当者なら高いというだろう。同じ機能を持ったノートPCはもっと安く手に入る。ハイブリッド型最新パソコンが欲しい人は Vaio 11 と比較すると同等と感じるかもしれない。Microsoft ヲタな人なら、恐らく Windows RT を持っていると思うが、「6/7 の朝に量販店に並んでとりあえず買っとけ」だ。クレジットカードで買えば決済はボーナス支給後だ。

 WWDC では爆弾は投下されなさそうだし、Windows ノートPC Haswell への世代交代を睨んで様子眺めだ。家電量販店にとっても、PC の売上が転げ落ちるように低下し、タブレットとスマートフォンではカバーできていない現状の流れを帰る起爆剤として期待しているだろう。4月くらに Surface 取扱のチェーン店が増えたのもこれへの布石だったのかもしれない。そして、Surface pro が売れて Windows 8 への移行の機運が高まれば他メーカーの windows 8 PC の売上も伸びるかもしれない。Microsoft、家電量販店、他の Windows PCメーカー、提灯マスコミ。これらの期待を背負って 6/7 Surface pro が日本で発売される。

 これは欲しい。これ持って合コンに行けばキャーキャーまちがいなし。スタバで Office 2013 を使えば、Office が 2011 までしか出ていないマカーも指をくわえて眺めているしかないだろうwww あっ、Amazon で扱うようになったらアフィリエイトリンク貼るんでそれまで待ったもらってもいいかもwww Woodstrem の木沢さんにもぜひお買い上げいただきたい。

【速報】おまたせ! Surface Pro、6月7日より国内販売開始。初となる256GBモデルも! : ギズモード・ジャパン

溜めて~溜めて~。チラチラ見せて~。様子をうかがって~。出るかな~? 出しちゃうかなぁ~? で、

ヤッパリ出す!

だったら最初から出してよ! って言いたくなりますが、とうとう公式に発売が決定したようです。Surfaceの公式Facebookにて「Surface Pro」の国内発売を示すアナウンスが投稿されています。これによると発売日は6月7日。
続きを読む IYHer 6月7日早朝全機発進!攻撃目標は Surface Pro!

PC出荷台数30%減、日本のタブレット市場シェア(2012)

 前年同月比30%減というのは衝撃的だ。タブレットへの流れを食い止めるべくリリースされた Windows 8 がタブレットへの移行を促すという皮肉な結果に終わっているのではないだろうか。

 と同時に、Windows XP と 7 の完成度の高さも忘れてはならないだろう。未だに XP のシェアは全PCの数十パーセントはあるらしい。自分も、iMac に XP を入れている。特に困ったことも不満もない。98SE では連日ブルースクリーンと対面していたが XP ではほとんどない。7 に至っては会社で使っていてもハードウェアリセットをかけなければならないような自体に遭遇したことはない。これが個人がPCを買わなくなった理由の一つだろう。

 また、この記事にもあるようにデジタルガジェット予算のモバイルシフトがあったのかもしれない。XP や 7 を 8 にしたからといって、できることは増えない。「動画の視聴、年賀状印刷、スマートフォンの管理程度なら今のままで十分。どうせ金を使うならタブレットを買ってみよう」と考えるのは、ライトユーザにとっては自然なことだ。

1369292869-1 この記事で興味深かったのは、PC の出荷減少より、タブレットのシェアだ。日本市場の過半数を占めたとはいえ(全世界よりシェアは大きい) iPad は約 300 万台しかない。Apple の年間 iPad 出荷台数から考えると 10% にも満たない。多言語対応の iOS アプリでも日本語がサポートされていないことが増えてきたが、この数字を見れば納得がいく。

 後、「これで iPad と互角の戦いができる」と発売前に死んだような仕様の端末を紹介した NEC (屍を重ねるNEC。>「iPadに十分対抗できる」、NECが10.1型のAndroidタブレット端末)だが、100 万台の年間目標に対して、23.9 万台しかなかったことも覚えておきたい(国内だけで100万台と言ったわけではないが、NEC の端末が海外で何倍も売れているとは思えない)。

 また、iPad のシェアは iPad mini の発売をもってしても縮小傾向ということも事実だ。2012年は iPad 3 と iPad mini というヒット商品があったのにだ。これは、タブレット市場の平均購入価格が下がっていることと競争の激化を感じさせる。さらに、2位以下のシェアも面白い。ヲタ的には日本メーカーブランドの端末など全く眼中にないが、ジャパネットとか家電量販店のプッシュ販売力の前にはスペ厨の常識など通用しないのだろうか。

2012年度通期国内タブレット端末出荷概況(MMRI)
2013.5.23

  • 2012年度通期タブレット端末出荷台数は568万台(前年度比104.3%増)
  • Appleが298万台/52.5%でメーカー別・OS別シェア3年連続首位を獲得
  • Wi-Fiモバイルタブレット(画面8インチ未満)が急成長で市場を牽引
  • 2013年度タブレット端末出荷台数は690万台(21.5%増)と予測

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は5月23日、2012年度通期(12年4月~13年3月)の国内タブレット端末出荷台数の調査結果を発表した。出荷台数は前年度比104.3%増の568万台となり、前年度278万台から倍増した。半期別にみると、上期193万台(前年同期比82.1%増)、下期375万台(118.0%増)となった。
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