iOS アプリの一つのジャンルとしてカメラソフトがある。iPhone 4 からは iPhone 標準のカメラにも HDR 機能が追加された。今回は、iPhone 4S のカメラと Fusion HDR と Pro HDR で比較してみた。
iPhone 4 以降の標準カメラアプリで選べるHDRモード。最も高速。というか、iPhone 4S の場合普通に撮るのと全く変わらない。自然な雰囲気で普通に使っても問題ない。
ビルの色は目視したものに近い。逆光の空はかなり白飛びしているが、自然な表現といえる。
HDR Fusion:ビルの色がちょっと不自然に白っぽいのとビル自体の本来の陰影がなくなっているが、青空と雲の切れ間を表現したところはかなり目視に近い。
自分がダウンロードしたときは無料だったような記憶があるが、今は 170 円。
Pro HDR auto mode: ビルの色調はよく表現されているが、空が不自然。不安をかきたてるような映画のシーンのようだ。ビルの周りの空が縁取りのようになってしまうのもこのアプリの特徴だ。このアプリは明暗のそれぞれの絞りで撮った写真を保存して後でミックス出来る。Brightness, Contrast, Saturation, Warmth, Tintのパラメータを後で調整してイメージを調整することも可能だ。
特にオートで撮るとこの傾向が強い。
Pro HDR の面白いところは明るいところと暗いところをマニュアルで設定できるところだ。これを利用して、コントラストの少ないところを選ぶと不自然さを抑えることが可能。ここでは、ビルと青空を選択した。
ビルの色合いはこの写真が一番リアルに近い。暗点と明点でダイナミックレンジで両端が決まるというイメージなので、明るめのところを暗点にし暗めのところを明点にすることでHDRの不自然さを軽減することができる。また、これをうまく組み合わせることでいろんな表現ができるのもこのアプリの面白いところだ。