Apple iOSとAndroid―開発されるアプリ数の比率は依然2対1

開発されるアプリの数が 2:1 ということに注意が必要だ。iOS アプリと Android アプリとの本数が 2:1 なのではない。元々 Android がリリースされた時点で iOS アプリは10万本あったはず(あいまい)。その差がどんどん広がっているということだ。

 記事にもあるように、Android の断片化により、Android の場合はリリースされているアプリの全てが全てのアプリで使えるわけではない。自分が持っているマシンの選択肢の数を考えた場合、Android は iOS 端末の数分の一以下だ。

 じゃあ、Android が使いものにならないかというと実はそうではない。Windows はMac OS の数倍の対応アプリがあるが、Mac が使えないということはないのと一緒だ。人が端末にインストール出来る数には限界があり、そのうち定期的に使うアプリとなると更にその数分の一だ。1万本でも全部を試せるわけではない。

 また、iOS で人気のアプリは Android にも移植されることが多い。メジャーなアプリの大半はどちらの OS にも対応している。「Android 版が出たらいいな」と思っている iOS アプリは Flipboard と FMP Go , iMandalart くらいだ。このうち、Flipboard は既に移植が決定されている(Instagram もそのひとつだったが先日移植された)。

 問題なのは、自分の求めているものに出会える確率だ。ここで断片化の弊害の影響が大きくなる。大量に並んだアプリの中で自分の持っている端末で使えるものがどれか分からないのだ。しかも、対応しているはずのアプリでも UI が最適化されていなくて使いにくいものも多い。

 XOOM を ICS にしたら予想以上に快適になった。プラットフォームとしてベータバージョンを脱したようなイメージだ(iOS の場合には 4 がそのターニングポイントだったと思う)。しかし、Android の場合には未だに前バージョンや前々バージョンで足踏みしているユーザが大半で、最近まで新製品にすら旧バージョンのOSが載っていた。そして、携帯電話の契約の都合上これらのユーザの多くが2年近くは古いベータバージョンの端末を使い続ける。これらは、ユーザにとってもデベロッパーにとってもデメリット以外の何物でもないだろう。

 Android の売上の多くは日本市場で発売されているような高機能・高価格のものではなく、IDEOS のようなアップグレードパスのない廉価版スマートフォンだろう。これらは未だに Gingerbread を搭載して売られてハードウェア仕様から ICS へのアップデートはできないままだ。Google は自社の広告と情報収集ができればそれでいいので、これらの廉価版を締め出すことはしないのだろう。

Apple iOSとAndroidのエコシステムを比較する―開発されるアプリ数の比率は依然2対1.

iPad vs XOOM(Google音声入力) 音声入力対決

 ICS と iOS5 で音声入力が可能になった。昔の音声入力はプロタイプのような、駐車場の音声合成レベルのような使えない感じがつきまとっていたが、iPhone に搭載の Google 音声認識はかなり高いヒット率なので、iPad と XOOM(ICS) で比較してみた。

iOS

 iOS で音声認識をするには、キーボードのマイクボタンを押し、音声入力し、完了後マイクボタンを押して認識・入力を行うという流れになる。音声はメモリにバッファされるので、一回の操作で入力できる文章の長さには限界がある。また、認識は終了後に行われるので画面に入力中の文字は表示されない。

 長い文章を考えながら一気に入力するのには向かない。一文か二文程度で確定させてその文字を読みながら次の文章をある程度完成させてから入力させるのが良いだろう。

 ”クエッションマーク”で”?”。”てん”で”、”。”まる”で”。””改行”で”cr”が入力できるが、日本語の”「”などの記号を入力する方法がわからない。

”じゅうかけるはちいこーるはちじゅう” は “10 × 8 = 80″ と入力された記号の前後に半角空白を入れてくれる周到さだ。
iOS 音声認識の結果:一回の入力に制限があり以下の文章は「少なくともiOS」と「六は確実」の間で一度自動的に変換操作に入った。

米国時間で11日から開催のアップルwwdc 2012に備えて、会場料すでに設営が進んでいます。写真は申し込んウェストで見つかった(アイos六(の看板。文句は(世界で最も先進的なモバイルオペレーティングシステム(。
発表前の会場料完売中残るようおって隠したするものですが、 iOS六についてはわりと無造作に多数が設置されています。今年のwwdcで期待される発表のうち、少なくともiOS六は確実と思ってよさそうです。アップルのwwdc 2012キーノートは現地サンフランシスコで11日月曜日朝10時から、日本時間ではよく12日火曜日の午前2時から開始予定です。

Google 音声認識

 Google 音声入力は逐次変換を行い文字を確定する。日本語の IM の自動変換モードのようだ。なので、iOS のような文字の長さの制限がない。変換結果が画面上に表示されるので文章を考えるときに便利だ。ただし、途中で助詞の誤りや修正したい箇所が目についてしどろもどろになってしまい意味不明の文字列になってしまう場合もある。

 記号入力が出来ない。句読点や改行も入れられない。

 Android 標準のキーボードの一部として実装されているのではなく独立した IM として組み込まれているので、音声入力をするためにはキーボードを切り替えなければならない。このため、音声入力の途中でちょっとキーボードに戻って操作(句読点や改行を入れるといった操作)をして続けて入力を続けたいようなときに面倒。

”じゅうかけるはちいこーるはちじゅう” は “10*8 イコール 80 “ :”かける” を “*” に変換しているのは間違いではないが求めているものとは少し違う。また、”イコール” の前後に半角スペースがあるのは入力の際に少し間を開けたため。
Google 音声認識の結果:最初から最後まで一回で入力できた。

米国時間で11日から開催 – apple wwdc2010にそなえて展 会場安値に設定が住んでいます まる 写真は木金westで見つかった過去ios6 学校の看板ある文句は過去世界で最も先進的なのがいるオペレーティングシステムが高まる 改行 改行発表前の会場では考えたら泣く類を表格したりするものですが . ios6については割とムロさん達が設置されています円 今年のwwdcで期待される発表後.少なくともios6は確実とおもってさそうです appleのwwdc2012機能とは 天気 サンフランシスコで11日月曜日 10時から10 日本時間ではよく12日火曜日の午前2時から開始予定です ある

共通

 音声入力の精度を上げるには一分を頭の中で完成させてから入力を開始することが最重要だ。「えー」とか「でー」とか言って止まってしまうと「えー」が入力されるのではなく、前後と合わせて想像の付かないような珍妙な文章を作ってくれる。

 また、固有名詞の入力は難しい。”Moscone West”は”もすこーんうえすと”と発音したつもりだが、iOS は”申し込んウェスト”と認識し Google は”木金west”と認識した。これを防ぐことは難しいだろう。人名だともっと難しいだろう。

 また、日本語の同音異義語の変換ミス(ミスというのは酷かもしれないが)を修正して学習させる方法がない。

アップル WWDC 2012 会場に iOS 6 のバナー確認、「世界最先端のモバイルOS」 – Engadget Japanese
米国時間で11日から開催のアップル WWDC 2012 に備えて、会場ではすでに設営が進んでいます。写真は Moscone West で見つかった「iOS 6」の看板。文句は「世界でもっとも先進的なモバイルオペレーティングシステム」。

発表前の会場では看板や垂れ幕類を覆って隠したりもするものですが、iOS 6 についてはわりと無造作に多数が設置されています。今年の WWDC で期待される発表のうち、すくなくとも iOS 6 は確実と思ってよさそうです。アップルの WWDC 2012 キーノートは現地サンフランシスコで11日月曜朝10時から、日本時間では翌12日火曜日の午前2時から開始予定です。

学習

 個人の喋り方や発音の癖を学習させるモードがあるといいかも知れない。標準的な文を画面に表示させそれを何種類か読ませることでキャリブレーションできれば発音のくせによる誤認識は減らすことができるはずだ。

 同音異義語や固有名詞については IM の辞書を使うくらいしかないか。誤変換した時点で修正することが出来ればいいが、どうやって指示をすればいいのか分からない。

 人名については、日本ではこれからどんどん変換が難しくなるだろう。キラキラネームへの対応は不可能だ。逆に、そんな名前を変換できるような辞書にしたら普通の文章を打つときに困る可能性が出てくる。

可能性

 かなり実用レベルに近づいたと思う。しかし、実際に自分が音声入力をメインの入力方法にはしない。音声入力を使わない理由は認識率の低さによるものではないからだ。だから、今後記号やスペースなどの入力が改善されたとしても限られた用途でしか使わないだろう。なぜなら、音声入力の問題は使う場所を選ぶからだ。自宅に一人でいるときにはいいかもしれないが、移動中の電車でメールを書くときに音声入力は出来ないだろうし、日本のような大部屋で机を並べて仕事をしているような環境でも使えない。

 しかし、この技術はキーボードを扱えない人にとっては福音だ。目の不自由な人にとっても点字タイプライターで入力するより読みソフトと音声認識が充実することでテキストの入出力が従来より効率よりできることが期待できる。

 タッチ入力のキーボードを置き換えるのではなく、音声認識が活かされる使い方を考えていくことが重要だろう。

iPad ソフトウェアキーボードの快適さの正体

 下の写真は全て大きなイメージとリンクしているので拡大表示して見て欲しい。これが iPad のソフトキーボードの使いやすさの正体だ。もちろん、物理的な大きさの違いもある。が、それだけではない。

 スプリットキーボードで表示されていないキー入力ができるということは話題になった(これ知ってた?iPad分割キーボードの隠れたキー)。そして、予測変換のロジックを使って文字の判定エリアを動的に変えていたり、タッチされた位置の判定を実際にタッチされたところではなく扱っていることも特許の取得で明らかになった(タッチスクリーンにとってタッチの反応は命:iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」)。

 これはその延長上の現象かもしれないが、これらの UI の工夫が iPad の UX に大きく貢献していると思われる。

 指がAキーにかかっていないことが分かる。しかし、アプリにはAが入力されたとしてイベントが通知される。厳密にはミスタイプだが、このアシストのお陰で気づくことなく入力が続けられる。

 日本語のローマ字入力では子音と母音をセットにして打つことが多い。A段の音が他の段より多いかどうかは素人の自分には分からないが、少なくとも子音よりは多いことは経験的に分かる。また、Aは左手小指という右利きの人間にとって打ちやすい配置ではない。だから、このように誤差を許容することによる効果が大きい。

 物理キーボードではAはホームポジションのキーで、Aを打ちにくいとは感じないだろう。左手小指が担当するキーは Z と Q という滅多に使わないキーだから、ホームポジションに手を置いていれば母音の中では一番打ちやすいから。(tab、shift、fn などを押すこともあるが、これらは直接文字を入力するのとは違うので、一瞬手を止めてもストレスにならない。)

 ソフトウェアキーボードの場合は事情は全く異なる。指をキーの上に置いておけない。触れるだけで入力とみなされる。ソフトキーボードを使い慣れていないとこれに戸惑う。普段はキーの上に指を置いてキーを押すという習慣が付いているためについつい小指や薬指が接触してしまう(人間の手の構造からいって中指から小指が接地するのが自然だから)。手をキーボードの上に浮かせて保持しているとキーの場所が分かっていてもずれが生じる。これがソフトキーボードの使いにくさの原因だ。

 ソフトキーボードの使いにくさの原因とそれを改善するための方法を考えぬいたのが iOS のソフトキーボードだ。



 この写真では分かりにくいが、指はAキーにはかかっていない。むしろ接触点はZキーの端にかかっているくらいだ。それでもAが押されたことになっている。

 しかし、入力をしている人間の感覚からはこの位置に指があればAが反応して欲しいと思う。実際にタッチされた場所と画面上のGUIボタンの位置とがずれていることが前提になっているのだ。そして、そのずれの感覚を徹底的にチューニングした結果が今の iOS のタッチオペレーションの正体だ。センサーの性能やプロセッサのクロック周波数ではないのだ。これを見落としていては、何時まで経っても iPad を超える UX を提供する端末を作ることは不可能だ。

 日本のタブレット端末メーカーはこういった UI に関しては全てGoogleにおんぶにだっこで、ワンセグチューナーとか赤外線を搭載して差別化することに腐心しているからダメなのだ。


 キーとキーの間にどちらにも反応しない場所が存在する。画面上のボタンとの整合性という意味で間違ってはいない。接触している点(正確には面の中心部)が画面上のボタンの隙間になっているのだから。

 しかし、キー入力しているときに(入力フィールドにポインタがあってキーボードUIが起動してタッチされている状態が継続している場合)画面がタッチされたら、それはユーザが何らかのメッセージを端末に送っているということだ。文脈から考えれば当然にキーが押されたと判断すべきだ。物理キーボードにはそれが出来ないがソフトキーボードならそれができる。このような微妙な位置のときにAとするかZとするかはOSの判断だが(Apple なら間違い無く A とするところだが)、どちらかの入力があったとすべきだ。

XOOM #30 ICS おまけ

 とりあえず、感じたことを列記する

  • 日本語変換をお使う場合にはステータスエリアにキーボードアイコンが出る状態でなければならない。キーボードを使っていない状態では入力フィールドにタッチするだけでいいが、キーボードを使っているとこのモードになかなかならない。
  •  スクリーンキャプチャは動作しないケースがある。また、Androidタブレットは電源ボタンが機種によって配置が個性に富んでいて使いにくい機種もある。XOOMがまさにそうで、電源ボタンは背面で窪んでいる上に音量ボタンが小さく動きが固いので成功率は低い。
  •  Honucomb ときにはブラウザで WordPress に入力するとレスポンスが悪くて使い物にならなかったが、ICS 上では問題ない。XOOMのようなタブレットならPC用のデザインでも全く問題ない。レスポンスさえよければブラウザから入力するのも実用上問題がなくなった。もちろn、モバイル版の大きなメリットであるオフライン編集は使えないので、モバイルアプリを削除はしない。
  • iWnnのキーボードマッピングはJIS配列を前提としているので、US配列のキーボードを使うとちょっと不便。日本語フルキーボード for Android はちゃんとキーボードの表記通りに読み替えてくれる。素晴らしい。
    ただし、日本語フルキーボード for Android はキーボードで入力していてもソフトキーボードが表示されたままになる。せっかく、キーボードで入力エリアを広く使えるのに威力が半減だ。明示的にキーを消す設定もできるが、そうなると変換エリアが消えて先読み変換候補が表示されなくなったり、変換モードがかえられなくなったりする。また、画面上で入力位置をタップしようとするとインサーションポインタが予想外の位置に飛ぶことがあった。

 なお、キーボーの扱いは ISC の問題ではなく IM とキーボードのインターフェース周りがまだ成熟していないのが原因なのではないだろうか。これは、IM と OS のアップデートで解消されるとは思うが、いつになったらできるかは分からない。今のところ iOS デバイス+キーボードの快適さには及ばないがマシにはなった。Honeycomb の XOOM は iPad 2 の一周遅れだったが、ICS + XOOM は iPad 2 と同一周回になった。iPad 1012 とは周回遅れのままだが。

 ところで、キーボードの配列への対応については、iOS もできていない。iOS では、基本がUS配列で、純正のキーボードのみがJIS配列を自動的にキーマッピングを読み替えてくれると言う意地悪仕様だ。しかも、サードパーティのドライバを許さないので、サードパーティのキーボードを使いたい場合にはUS配列のキーボードを使うか、JIS 配列のキーボードのキートップにシールを貼るしかない。

iOS も Android もキーボードの API を見なおして PC のように柔軟に使えるようにして欲しい。

ソフトウェアキーボードの革命か?「iPadキーボードの理想はこれ(動画) : ギズモード・ジャパン」

ぜひリンク先の動画をご覧頂きたい。全く「この発想はなかった」だ。せっかくソフトウェアでキーボードを使っているのにジェスチャーを使わない手はない。

 iPad にかぎらず、iOS デバイスのソフトウェアキーボードの不満点は矢印キーがないことだ。iPhone のようにキーボードと編集箇所が近いデバイスなら手間は大して変わらないが、iPad は違う。15cm くらい移動しなければならない。これをキーボード上の 2 本指スワイプで実行出来れば入力の不可は大きく減らせる。XOOM (Honeycomb)のキーボードで唯一 iPad に優っているのはこの点だ。

 特に、矢印キーは日本語の入力で大きな問題となる。これは英語圏の人間には理解できないことだ。変換中の文字列の文節を変更したい時に矢印キーの有無は大きく関わる。これができないために、一度入力した文字を消して変換し直した後で同じ文字を入力するということが iOS の日本語入力では発生する。iOS 5.1 の日本語変換はまだ ATOK の文脈に沿った変換の域に達していない。語彙も不十分だ。だからこそ、文節の切り直しや文節の学習は必須だ。それをするためにも矢印キーがあると効果的なのだ。

 どなたか、Apple のサポートに連絡して採用を促して欲しい。Android ならサードパーティがこの機能を搭載する可能性があるが、iOS の場合には Apple が採用しない限り便利にはならないから。

 後、ジェスチャーで入力できると便利なのは TAB だ。フィールドを行ったり来たりするときに画面の入力フィールドをタッチしなければならないのは不便だ。ENTER に該当するボタンがあって次のフィールドに飛ぶアプリもあるが、そうでないアプリもある。だから、TAB はフィールドの移動、ENTER はページの submit に決めれば分かりやすいはずだ。Apple はサードパーティが開発したユーティリティを貪欲に取り込んだ。ここ10年以内に Mac ユーザになった人などは最初から入っていると思っているような機能でも個人やサードパーティが開発したものは多い。

編集をより早く、正確に。iPadキーボードの理想はこれ(動画) : ギズモード・ジャパン
ダニエル・フーパー(Daniel Hooper)さんという人が「この方が絶対いい!」というiPadキーボードのアイディアを動画にしました。確かにテキスト編集としては使いやすそう。シフトキー押してテキストを選択できる機能なんてまさに絶対欲しい機能です。カーソルも指1本でドラッグ、指2本なら素早く移動ができるというもの。ダニエルさんの思うベストなiPadキーボード。いかがです?

「Google DriveのローンチでDropboxへの影響甚大?」か?

 Dropbox のリードはまだ大きい。特に、iOS 版では他のアプリとのストレージのように使えるという点で他のサービスやアプリを大きく引き離している。無料の大容量スペースを売りにしたサービスは雨後の筍のように現れたが、結局「使える」のは Dropbox だ。Google Drive が現れることで Dropbox が値下げしてくれるとユーザとしては嬉しい。

 クラウドのストレージは多くあるし Dropbox 以外に、Yahoo! box、Sugarsync、Box.net、Ndirve、Quanpと合計で 100GB 以上を追加費用無しで使える。しかし、使っているのは Dropbox の無料アカウント 5GB だけだ。自分の場合は、Mac OS、Windows、iPhone、iPad、Androidの全ての専用アプリが用意されていることが必須。次が(これが一番ハードルが高いが)iOS のアプリの他のアプリとの連携が可能なことだ。ほとんどのサービスは二つ目の条件でふるい落とされる。

 他の iOS アプリのストレージとして使えるようにするのはサービス側だけでは駄目だ。この点で、後続のサービスは苦戦を強いられている(日本ローカールの Yahoo! box や Quanp は追いつく可能性はないだろう)。Google は map やカレンダーなどで API の開放を行いアプリ開発者との関係が深い。Google Drive がモバイル機器のストレージとして Dropbox の代替サービスとなれるかどうかはアプリ開発者に対して魅力的でありえるかどうかにかかっているだろう。

 iPhone アプリでデータを保存しようとした時に保存先として Google Drive が出るようになるかどうかが勝負だ。それができなければ、「Dropbox みたいなクラウドサービスを Google もやってるらしい」で終わる。

低料金、Googleドキュメントとも同期するGoogle DriveのローンチでDropboxへの影響甚大?
今日(米国時間4/24)、Googleは長らく噂に上っていたGoogle Driveをついにローンチした。Googleの歴史上、ローンチ以前にいちばん秘密が守られなかったプロジェクトといってよいだろう。Googe Driveのリリースは誰もが予期していた。ましてDropboxが驚いたとは思えない。今日までDropboxはオンライン・ストレージの事実上の標準といってよかったが、今後はどうなるだろう?

Google DriveがDropboxとあらゆる面で正面から対決する存在であるのは確かだ。Google DriveはまずDropboxの価格競争力を大きく削ぎ落した。Google DriveはGoogle Docsと完全に同期し、ファイルをオフラインで保存する。その他数多くの新機能が用意されている。こうした強力なサービスの登場はDropboxの将来に影を投げかけるものだ。

 ちなみに、iCloud はどうかというと、ほとんど使っていない。便利に使っているのは、Safari のリーディングリストと Photo Stream だ。iPhone で撮った写真を特別な操作不要で iPad で見られるのは面白い。ただ、30日間という制限はあまりに短い。結局、iPhoto にダウンロードした上で Flickr! にアップロードしなければならない。

 その他、iCloud を活用するには新しい iLife や iWork アプリが必要なので乗り切れないでいる。Mac をメインに使っているのなら迷わずデータを Apple に預けるが、自宅ではブログを書くのと wiki のメンテナンスをするくらいなので豚に真珠なのだ。退職したら Mac しか触らなくてよくなるから、iCloud を使うようになるかもしれないが、その時まで今のようなコンピュータが使われているかどうか分からない。

タッチスクリーンにとってタッチの反応は命:iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」

 タッチパネルの UI を考えるときに面で押された時にその面のどこの点をポイントの判定に使うかはドライバのセッティングだ。重要なのは、ユーザが本当にタッチした面のどこかではなく、ユーザがタッチした時にタッチしようとした場所がタッチされたと判定することだ。指のような面積があって、タッチポイントを隠してしまうようなものでタッチするときに意識と実際のタッチの場所は僅かにずれいてるのだろうと思う。にも関わらず iOS デバイスは違和感なく反応してくれる。これは、タッチパネルと OS の判定のロジックの勝利だろう。

 まあ、同じデバイスしか触っていなければ脳が補正をかけるから慣れてしまうだろうが、自分のように iPhone と Android タブレットを使っていると、Android に戻るたびに思った場所がタッチできなくてイライラする。自分の経験では上下が数ミリずれているようだ。厳密な意味でタッチした場所の中心点は XOOM のほうが正確なのかもしれないが、ユーザとしてタッチしようとしているのは数ミリずれているのだ。

 Android のタッチ位置認識がずれるのはハードウェアメーカーの怠慢か OS とドライバのチューニング不足とばかり思っていた。特許を取られていて使えないのが原因ならタッチパネルオペレーションのフェーズが終わるまで Android の UX は iOS デバイスに追いつくことは不可能だ。

 非常に興味深いのは、特定のキーを押された時に、「次のキーとして可能性の高いキーの認識面積を動的に変化させている」ということだ。そういえば、キーボードを分割して使うときには表示されていないキーがあるという記事を読んだことがあった。ここまでやれば初めてタッチスクリーンのソフトキーボードの意味がある。

 先読み変換候補を表示するイメージで続くであろうキーを予想することは難しくない。そして、今の iOS デバイスなら、特に iPad ならこの程度の先読みは余裕なんだろう。気になるのは、「じゃ、日本語はどうしてるんやろか」ということ。日本語のローマ字入力辞書を持っているんだろうか。日本語の場合は子音の次は母音が来ることが多いので、aiueoは常に大きいのかもしれない。体感では分からないが、明らかにタイピングのストレスが少ないのは事実だ。

 この技術は Apple の特許なので、他のモバイルメーカーは使うことはできない。ということは、XOOM が ICS になったとしてもタイピングが快適になることは無いということだ・・・

iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
 アップルのインターフェースの考え方を表す最も分かりやすい例が、同社が持つ特許広報(米国特許7844914)の中にある下の図AとBだ。iPhoneやiPadのようなタッチスクリーン操作を行う機器では、操作している人が狙って触れる画面上のポイントと、実際に触れている位置とでは若干のズレがあることを、アップルは突き止めた。具体的に説明すると、操作者が画面に触れているときの指の中心点は、実は操作する人が考えている位置よりも、爪半分ほど下にあるのだという。

 この場合、アップルは画面上に表示される「見せかけ」のキーボードとは別に、実際の入力のための別のキーボードを用意しているようだ。上記特許の場合、図Cが画面上の「見せかけ」のボタンは四角いが、実際のタッチセンサー上に配列されているボタンの配列や境界線は図Dのような6角形になっている。これならば指で触れるポイントが実際に狙っている位置から下ぶれしても、ある程度のミスを防げるというわけだ。

 だが、アップルが仕掛けた工夫はこれだけではない。タッチパネルによるキー入力の信頼性を向上させるために、同社は更なる技術を導入している。それが、次に入力されそうなキーはどれかをiOSが予測して、画面上の各キーボードの大きさを自在に変える、という「可変キーボード」と呼べる技術だ。

 3つ並んだキーボードの一番上は、まだテキストフィールドに何も入力されていない状態を指す。実はタッチパネル上のQWERTYキーボードの各キーは、1から10までの重み付けがされており、この状態ではすべてのキーの優先度が「5」と、同じ重み付けになっている。

 次に、英語で「Go」と入力したとき、キーボードがどのように変化するかを示したのが、真中の図だ。ここでiOSは「Go」の次に続きそうな文字は何かを、英語の辞書などから予測する。頻繁に使われそうなのは「God」や「Good」などの単語。そこで「D」は10、「O」は8と、文字キーの重み付けがほかの文字に比べて大きくなり、(画面上では何の変化もないが)実際のタッチセンサー上の当該文字キーが周囲のキーより大きくなるのだ。逆に「Go」の次に「k」が続くことは考えにくいため、Kの文字の重み付けは必然的に小さくなり、その結果センサー上のこのキーの大きさは小さくなる。

 このように、iOSのキー入力システムでは、文字が入力されるたびに、その場その場に応じて各文字キーの大きさを変えることで、スムーズな入力を実現できるようにしているのだ。なお、第3世代iPadで、タッチパネル上のQWERTYキーボードを使ってローマ字による日本語入力を試してみると、「K」「S」「T」などの子音を入力した直後は、「A」「I」「U」などの母音の感度が確実に高まっているのが分かる。

 見たままのデザインではなく、その裏で様々な処理を施すことで体感性能を上げる。アップルはインターフェースでも、実に細かい配慮を行っているのだ。

空っぽの本棚 Newsstand

日米のタブレット利用傾向にこんな違いが――電通総研調査 – 電子書籍情報が満載! eBook USER」で、日米のモバイル端末によるコンテンツ購買動向について調査結果について噛み付いた。精度は低そうだが、少なくとも日本のユーザがコンテンツ購入をする割合が少ないことは分かる(それがユーザの購買傾向なのか環境の影響なのかはこの調査からは分からない)。

 個人的には、日本のダウンロード販売コンテンツの環境の未成熟が原因だと考えている。何しろ、液晶パネルで本を読むのが大好きで、Zaurus を使っていた頃(10年以上前)から青空文庫を読んでいたほどの自分が iPhone や iPad で日本語のデジタルコンテンツをほとんど読んでいないことから分かる。

 第一にタイトルだ。これは言うまでもない。紙媒体の印刷業者と流通業者と一体になったコンテンツ隣接権利団体の既得権益を守るためロビー活動が原因だ。作家までもがこれに賛同するというのは実に残念だが、また別の機会に。


itunes store mag Newsstand というアイコンが iOS 5 で導入された。iPhone 4S にも iPad にも入っていて、3GS にも自動的に入った。試しに App Store をクリックしてみると、書店やコンビニに並んでいるような雑誌の名前が並んでいる。しかも無料だ。「なかなかやる」と思いながらタイトルの詳細説明を読んでみたら、無料なのはビュワーアプリだけでコンテンツは定期購読だった。

 問題はリストの「無料」という表記だ。月額いくらか書いておくのが筋だろう。仮に無料のものがあっても(おそらく無いが)、今のリストで見つけるためにはひとつひとつ詳細説明ページを開いてチェックしなければならない。
 商習慣の違いから

 さらに問題なのは、コンテンツそのものだ。紙版への配慮のせいか、どのタイトルも高い。紙とほとんど変わらない。紙や印刷費用、流通コストがかからないのにこの値段というのは納得できない。電子版にするコストも掛かるだろうし、サーバの維持管理にも費用はかかるから、紙や印刷費用、流通コスト全て分を引けとは言わないが、それにしても割引率が低すぎる。書店を通さないというだけで、中継ぎと書店の取り分、返品コストが出版社の取り分になる。これは、電子版にするコストより大幅に少ないだろう。そして、電子版において電子版化するコストは固定費だ。流通経費とは全く性格が異なる費用だ。安くてもたくさん売れば充分取り戻せる。というより、たくさん売ることが重要なのだ。にも関わらず、一冊あたりの売上を前提に価格を決めて暴利を貪ろうとしているように映る。これに反感を覚える。雑誌社としては、既存の紙媒体の流通業者への配慮から値段を下げたくても下げられないのかもしれないが、このような価格付けはコンテンツの価値についての納得性を失うことになる。

 また、日本の場合、従来から流通業者への配慮からだろうが、通販による雑誌の定期購読が盛んではなかった。雑誌の定期購読というと、企業向けのビジネス雑誌や専門誌がほとんどで、書店で扱っているような一般雑誌はあまりなかった。しかも、あっても、書店で買う価格より送料分が値引きされている程度だったり、価格は同一で送料分割増になっているものまであった。Lifeとか今はなきリーダースダイジェスト日本語版(本国版は健在)などは、3年契約すると単発で買う時の半額程度の価格になったのにだ。この価格体系は Newsstand にも引き継がれているために、英語版の価格体系を見てしまうと、日本語タイトルの割高さが際立ってしまう。

 Apple が本気で Newsstand を普及させたいなら、無料の定期更新の雑誌をここに入れるべきだ。内容的にはちょっとしたコラムと広告、新製品や周辺機器の紹介といった程度の小冊子でいいのだ。今からでも遅くないので作成していただきたい。

3年前のAndroid OSを使っているユーザー数未だに120万人も : ギズモード・ジャパン

 「使いたくても使えない」から古い OS を使っているというユーザが大半だろう。リリース後 2 年近くたった OS を搭載した端末が 2 年縛りの新製品としてリリースされているのが Android だ。iPhone も 4 はまだ販売され続けているが、少なくとも iOS 5 を動かすのに不自由はしない(ハードウェアに依存した機能や Siri のような Apple の政策上の制限がかかっているものは実行できないが)。それどころか、登場後3年になる 3GS でも iOS 5 は動く。快適とは言い難いが、少なくとも購入時よりはるかに進んだ UX が提供される(アプリの改善もあるが)。

 iPhone 4S とほぼ同時に購入した ideos は 2.2 で 3GS とほぼ同時期の初期リリースではないかと思われるが、当然のように OS のアップデートは行われない。4 は言わずもがな、2.3 にすらアップデートされない。2.2 に脆弱性が見つかっても誰のサポートも受けられない。これが Android を使うということだ。

 こんなページを読むようなヲタは引っかからないと思うが、2012年の春モデルの中にも 2.3 搭載機は多い。4へのアップグレードパスが明示されているものならともかく、ハードウェアの仕様上袋小路の端末も混じった地雷原であることを知って機種選びをしなければならない。ここが iPhone と違うところだ。

iPhone を買おうと思っているなら、今は「待ち」だ。5月か6月に発表されるであろう次機種を見てから買うのが正解。iPhone の場合には新機種の発売時期を予想し、待てるか待てないか、縛りは終わったか、月賦の残額は幾らかを考慮するだけでいい。後は、ストレージ容量と色も重要な要素だが、これは新機種とかタイミングとは関係なく決まるだろう。 これまでの iPhone シリーズは少なくとも 2 年間はアップデートされてきたので、「1年半も旧OSでショボーン」になる心配はない。

 ただ、この状況も別の面ではユーザのメリットにもなっている。Android がなければ Sim ロックフリーの端末が1万円未満で手に入ることは考えられなかったに違いない。

ハード/ソフト/ユーザーのすれ違い。3年前のAndroid OSを使っているユーザー数未だに120万人も : ギズモード・ジャパン

最新版のAndroidと言えば4.0のIce Cream Sandwich。昨年末の12月に4.0.3にアップデートされましたね。すでに5.0のJelly Beanが話題にあがっているというのに、未だに3年前も前にでた1.5のCupcakeを使っている人が約120万人もいるのです。IT業界の3年はかなりですよ。さらには、2年前にリリースされたFroyoを使ったいるユーザーは実に7500万人以上! 7500万人、これはかなりの数字です。

なぜこんなにたくさんの人が、旧型のソフトウェアを? そっちの方が使いやすいってことはないと思いますけれども。ユーザーの怠惰? 情報にうとい? Googleのせい? それはきっと、Androidの市場の甘さがあるのでしょう。Google、そしてスマートフォン製作会社は旧型モデルの端末のことをあまり考えてくれません。Googleが諦めるのか、ハード側が諦めるのか、新しくヴァージョンアップされていくAndroid OSは旧型では起動できないこと、機能が使用できないことが多々あります。
結局、ハードとソフトの作り手が違う。それが全ての原因ですよね。まぁ、わかりきっていた答えではありますけどさ。

札束の威力やいかに。/米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン

 ハードメーカー、OSメーカー、コンテンツ業者、様々なビジネスモデルを持った企業の思惑が重なる複雑な市場だ。その中、従来は大きなシェアを持ちながら蚊帳の外にいた2大メーカーが再度リングに上がる。両社の本気が伝わるような端末だ。大資本をバックに札束で他のユーザを奪おうというやり方は実にMSらしいやり方で清々しい。Nokia も昔の(といっても 10 年くらい前だが)ガリバーっぷりを発揮か。

 自分はこのデザインは大好きだ。iPhone 3G を買う前には 3 年近く NOKIA N73 (softbank 705 NK) を使っていた。Nokia が本国で出しているシリーズの端末も好きなデザインのものは多い。Windows8 についてはどうか分からない。後発の強みを活かして iOS を凌ぐような UX を提供しているのか。OS の選択肢が増えただけかは登場後何年かしないと評価できないだろう。

 問題は、「遅すぎたんじゃないか」ということだ。スマートフォンは携帯電話とは違う。PC的な性格を持っている。使い慣れた環境、愛用のアプリ、データ。これらが増えれば増えるほど便利になり手放せなくなる。同時に、他のプラットフォームに移ることが困難になることを意味している。

 この端末は主に、スマートフォンを使っていない携帯電話ユーザがスマートフォンに機種変更する際に選ばれることを狙っているのだろう。スマートフォンを欲しがるような人間で2,012にスマートフォンを持っていない人の数がどれくらい残っているのか。そろそろ2年縛りを終える Android 1 世代を買った新しもの好きが windows Phone に移行するかもしれないがこちらの数もそれほど多くはないのではないか。

 手を組んだ形の Microsoft と Nokia だが、利害関係が完全に一致しているわけではない。Microsoft としては、OS としての魅力を確かなものにするためにできるだけ早くシェアを増やしたいはずだ。そして、そのためには生産力のある中国・台湾・韓国メーカーにも Windows phone を出して欲しいところだろう。逆に Nokia は Windows Phone 市場の中ではトップでいたいはずだ(OS が滅びないようにある程度のシェアにはなって欲しいだろうが)。

 全然予測のつかない、iOS vs Android vs Windows Phone の三つ巴市場が2012年のスマートフォン市場だろう。自分は iOS アプリにどっぷり浸かっているので iOS が存続してくれれればいいし、そもそも2年くらいは端末を換えることはないので、対岸の火事だ。個人の予想としては、Android の勢いは押さえられず、iOS のシェアは減り、Windows Phone も数パーセントで推移するのではないだろうか。ただし、Android のメイン端末は、数年前までの携帯電話市場と一緒で、ケータイウォッチなどで紹介されるようなこともない無料端末だろう。そう、ここでもデスクトップ PC と同じことが起こるのだ。

米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン.

あら、すごいお値打ち価格よ。

米国で4月8日に発売されるNokiaのWindows Phone、Lumia 900。AT&Tが発表したその価格はなんと100ドル(約8200円)! 安い安い、これは安い! もちろん2年契約のしばりはありますが、それでもLTEスマートフォンが100ドルとは、驚愕の安さ。一体何があったのでしょうか。NokiaはかつてLumia 800を800ドル(約6万6000円)で発表したことがありましたが、今回のこの値段は破格。スマートフォンは、すでに価格競争の時代になったのでしょうか。あー、安い。