札束の威力やいかに。/米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン

 ハードメーカー、OSメーカー、コンテンツ業者、様々なビジネスモデルを持った企業の思惑が重なる複雑な市場だ。その中、従来は大きなシェアを持ちながら蚊帳の外にいた2大メーカーが再度リングに上がる。両社の本気が伝わるような端末だ。大資本をバックに札束で他のユーザを奪おうというやり方は実にMSらしいやり方で清々しい。Nokia も昔の(といっても 10 年くらい前だが)ガリバーっぷりを発揮か。

 自分はこのデザインは大好きだ。iPhone 3G を買う前には 3 年近く NOKIA N73 (softbank 705 NK) を使っていた。Nokia が本国で出しているシリーズの端末も好きなデザインのものは多い。Windows8 についてはどうか分からない。後発の強みを活かして iOS を凌ぐような UX を提供しているのか。OS の選択肢が増えただけかは登場後何年かしないと評価できないだろう。

 問題は、「遅すぎたんじゃないか」ということだ。スマートフォンは携帯電話とは違う。PC的な性格を持っている。使い慣れた環境、愛用のアプリ、データ。これらが増えれば増えるほど便利になり手放せなくなる。同時に、他のプラットフォームに移ることが困難になることを意味している。

 この端末は主に、スマートフォンを使っていない携帯電話ユーザがスマートフォンに機種変更する際に選ばれることを狙っているのだろう。スマートフォンを欲しがるような人間で2,012にスマートフォンを持っていない人の数がどれくらい残っているのか。そろそろ2年縛りを終える Android 1 世代を買った新しもの好きが windows Phone に移行するかもしれないがこちらの数もそれほど多くはないのではないか。

 手を組んだ形の Microsoft と Nokia だが、利害関係が完全に一致しているわけではない。Microsoft としては、OS としての魅力を確かなものにするためにできるだけ早くシェアを増やしたいはずだ。そして、そのためには生産力のある中国・台湾・韓国メーカーにも Windows phone を出して欲しいところだろう。逆に Nokia は Windows Phone 市場の中ではトップでいたいはずだ(OS が滅びないようにある程度のシェアにはなって欲しいだろうが)。

 全然予測のつかない、iOS vs Android vs Windows Phone の三つ巴市場が2012年のスマートフォン市場だろう。自分は iOS アプリにどっぷり浸かっているので iOS が存続してくれれればいいし、そもそも2年くらいは端末を換えることはないので、対岸の火事だ。個人の予想としては、Android の勢いは押さえられず、iOS のシェアは減り、Windows Phone も数パーセントで推移するのではないだろうか。ただし、Android のメイン端末は、数年前までの携帯電話市場と一緒で、ケータイウォッチなどで紹介されるようなこともない無料端末だろう。そう、ここでもデスクトップ PC と同じことが起こるのだ。

米国Nokiaの新Windows Phoneがなんとたったの8000円! : ギズモード・ジャパン.

あら、すごいお値打ち価格よ。

米国で4月8日に発売されるNokiaのWindows Phone、Lumia 900。AT&Tが発表したその価格はなんと100ドル(約8200円)! 安い安い、これは安い! もちろん2年契約のしばりはありますが、それでもLTEスマートフォンが100ドルとは、驚愕の安さ。一体何があったのでしょうか。NokiaはかつてLumia 800を800ドル(約6万6000円)で発表したことがありましたが、今回のこの値段は破格。スマートフォンは、すでに価格競争の時代になったのでしょうか。あー、安い。

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