「Google DriveのローンチでDropboxへの影響甚大?」か?

 Dropbox のリードはまだ大きい。特に、iOS 版では他のアプリとのストレージのように使えるという点で他のサービスやアプリを大きく引き離している。無料の大容量スペースを売りにしたサービスは雨後の筍のように現れたが、結局「使える」のは Dropbox だ。Google Drive が現れることで Dropbox が値下げしてくれるとユーザとしては嬉しい。

 クラウドのストレージは多くあるし Dropbox 以外に、Yahoo! box、Sugarsync、Box.net、Ndirve、Quanpと合計で 100GB 以上を追加費用無しで使える。しかし、使っているのは Dropbox の無料アカウント 5GB だけだ。自分の場合は、Mac OS、Windows、iPhone、iPad、Androidの全ての専用アプリが用意されていることが必須。次が(これが一番ハードルが高いが)iOS のアプリの他のアプリとの連携が可能なことだ。ほとんどのサービスは二つ目の条件でふるい落とされる。

 他の iOS アプリのストレージとして使えるようにするのはサービス側だけでは駄目だ。この点で、後続のサービスは苦戦を強いられている(日本ローカールの Yahoo! box や Quanp は追いつく可能性はないだろう)。Google は map やカレンダーなどで API の開放を行いアプリ開発者との関係が深い。Google Drive がモバイル機器のストレージとして Dropbox の代替サービスとなれるかどうかはアプリ開発者に対して魅力的でありえるかどうかにかかっているだろう。

 iPhone アプリでデータを保存しようとした時に保存先として Google Drive が出るようになるかどうかが勝負だ。それができなければ、「Dropbox みたいなクラウドサービスを Google もやってるらしい」で終わる。

低料金、Googleドキュメントとも同期するGoogle DriveのローンチでDropboxへの影響甚大?
今日(米国時間4/24)、Googleは長らく噂に上っていたGoogle Driveをついにローンチした。Googleの歴史上、ローンチ以前にいちばん秘密が守られなかったプロジェクトといってよいだろう。Googe Driveのリリースは誰もが予期していた。ましてDropboxが驚いたとは思えない。今日までDropboxはオンライン・ストレージの事実上の標準といってよかったが、今後はどうなるだろう?

Google DriveがDropboxとあらゆる面で正面から対決する存在であるのは確かだ。Google DriveはまずDropboxの価格競争力を大きく削ぎ落した。Google DriveはGoogle Docsと完全に同期し、ファイルをオフラインで保存する。その他数多くの新機能が用意されている。こうした強力なサービスの登場はDropboxの将来に影を投げかけるものだ。

 ちなみに、iCloud はどうかというと、ほとんど使っていない。便利に使っているのは、Safari のリーディングリストと Photo Stream だ。iPhone で撮った写真を特別な操作不要で iPad で見られるのは面白い。ただ、30日間という制限はあまりに短い。結局、iPhoto にダウンロードした上で Flickr! にアップロードしなければならない。

 その他、iCloud を活用するには新しい iLife や iWork アプリが必要なので乗り切れないでいる。Mac をメインに使っているのなら迷わずデータを Apple に預けるが、自宅ではブログを書くのと wiki のメンテナンスをするくらいなので豚に真珠なのだ。退職したら Mac しか触らなくてよくなるから、iCloud を使うようになるかもしれないが、その時まで今のようなコンピュータが使われているかどうか分からない。

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