自分たちが何を調べているのが何なのかを認識せずにアンケート調査の結果を分析するとこうなるという例として記録しておきたい。
どこがアホなのか列記してみたい。見落としや間違った所があればコメントに記入していただきたい。
- 母集団が「マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人」しかも、「20〜60代の各年代ごとに男女100名ずつ。スマートフォンのメインユーザーからは少々はずれる高年齢層も含んでいる状態であるため、いわゆる“スマートフォン好き”から得られる回答とは趣が違っているのがおもしろい。」とも書いているように、iPhoneがdocomoから発売されないから au や softbank にMNPで流出した層ではない。この母集団からは、iPhone にしたくてキャリアを変えるような人間の行動がどう変わるかを予測することはできないのだ。
- MNPの乗り換えを調べる調査に「携帯電話を使ってない」人を入れる意味があるのか?
- 「【ドコモ以外のユーザーへの質問】ドコモからiPhone5s/5cの販売開始が発表されました。あなたは現在のキャリアからドコモへ、キャリアの乗り換えをしますか?」の質問が漠然としてわかりにくいために答える側も何を答えていいのか分かっていない。それは答えで分かる。フィーチャーフォンでいいとかAndroidでいいとか、買い替え後時間が経っていないというのは iPhone と関係がない。また、この中には iPhone ユーザがいるのかいないのかが示されていない。iPhone 5 を他キャリアで使っているような人は残債が残ってもいる。これらは docmo から iPhone が出るとか出ないとかと無関係だ。
- docomo契約者の返事にも問題が浮き彫りだ。「まだスマホにしたくないから」「メールと電話の機能だけで十分」「今の携帯で十分機能しているから」「文字入力が、ガラケーのほうが楽」といった、フィーチャーフォンユーザーらしきものが目立った。というのは docomo iPhone とは関係がない、スマートフォンにしたいかどうかという意向の調査でしかない。機種に対する動向調査の対象ではない。
全体の調査事態は、サンプリング母集団がマクロミル登録者という偏った母集団なので話半分で読み飛ばせば充分だが、この記事はその調査で得られた結果すらねじ曲げている。この調査では iPhone が docomo から発売されることで従来と異なった購買行動が現れるかどうかは分からない。
スマートフォンにすることに抵抗を感じているような人や、残債が多くて機種変更したくてもできない人を調べても、iPhone を買う時にどのキャリアから買おうか考えている人の行動パターンは読めないのだ。
まあ、エースラッシュさんはそんなことは百も承知の上で、「見出しに”docomo から iPhone が出てもMNPの動向は変わらないし、iPhone もそんなに売れないよと”書いたらクリックするバカが多いだろ」と計算したのだろう。まんまと引っかかってしまったwww
とにかく、この記事では docomo の中の機種別売上で iPhone が15%しかないという分析になっているが、iPhone がどれくらい売れて、キャリアの回線数の増減がどうなるかで分かる。その時にビジネスジャーナルのエースラッシュさんがどんな記事を書くのか楽しみに待ちたい。
ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台 | ビジネスジャーナル
9月に発売されたiPhone 5s/5cは、iPhone シリーズとしてはNTTドコモでも初めて販売され、国内主要3キャリアがすべてiPhoneを扱うことになった記念すべきモデルだ。
これまで「ドコモでのiPhone販売」は何度も話題に上ってきた。さまざまな報道が出るたび、毎回インターネット上で盛り上がりを見せるなど、期待している人の多さを感じられる状況だったといえるだろう。また、今回実際にドコモが参戦することによって、一度ドコモから流出した人々の出戻りを含め、「キャリア間の移動を行う人が多くなるのではないか?」と予測する声も聞かれる。
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