旧型タブレットという選択 NEC Lifetouch(10,500), NEXUS 7(2012)-32GB(16,800)

 全然問題外として切り捨てていた端末だが、Amazon のアフィリエイトで売れていたので見直したら、価格改定によりコストパフォーマンスをあげていた。もちろん、パフォーマンスが上がるわけはないのでコストが下がったということだ。

1:NEC LifeTouch (静電式タッチパネル) D000-000001-S25 10,500円
NEC lifetouch 発売時点の勘違いしたとしか思えない値付けから 80% 引きとなって、やっと価格と機能・性能がバランスしたのがNEC LifeTouch (静電式タッチパネル) D000-000001-S25。在庫整理の投げ売りだろうから、買おうと思うなら早くした方がいいだろう。

 ただし、ラジオか目覚まし代わりにしかならないと思っておかないと失望します。買った後で、画面がショボイとか動きが遅いとか、使いたいアプリが動かないとかで当方に文句を言われても全て無視します。思いつく問題点を列記しておきます。

  • Android 2.2 でアップデートも用意されない。ハードウェアスペック的に ICS 移行のOSは絶対に載らない。
  • 2.3 以降にしか対応していないアプリが増えてきているので、話題になっている新しいアプリがあっても使えない可能性が高い。
  • 画面解像度が低いので小さいテキストが読みにくい。
  • 動きが遅い。レスポンスが悪くイライラする。
  • ストレージが小さい。メモリカードはサポートしているが、メモリカードに置けないアプリがあるので、すぐに一杯になってしまうだろう。
  • セキュリティの脆弱性に対する OS レベルでの対応は一切受けられないので、ブラウザでいろんなサイトに行くのはやめた方がいい。

2:ASUS Nexus 7 (2012) TABLET / ブラウン ( Android 4.1 / 7inch / NVIDIA Tegra3 / 1G / 32G / BT3 ) NEXUS7-32G 16,800円
 Nexus 7 2013 はアメリカ国内では 2012 と同じ価格設定らしいが、日本は円安の影響で大幅に値上がりしてしまった。その中で、2012 年モデルの 32GB が大幅に安く売られているのを見つけた。16,800円で 32GB なら上の NEC Lifetouch よりコストパフォーマンスが上だと感じる。価格差 5,000 円でできることが大幅に増えるからだ。後継機と比較すると見劣りするが、他社の端末と比較すれば今でも一線級に近いパフォーマンスを持っている。これはオススメできる。Nexus 7 2013 32GB は 33,800 とほぼ倍の価格なのだ。これは自分の中で 2014/1 の 7 インチタブレットの中でベストバイだ。iPad mini すらこれには敵わない(自分調べ)。

 この端末は Google 純正の Android リファレンスモデルなので、Android との整合性が最も高く余計なものが入っていないのも魅力だ。Kitkat へのアップデートも行われている。他者の端末、特にキャリアカスタマイズの端末が OS のアップデートから取り残されることが多い Android にあって、Google 純正端末というのは心強い。

Google 新 Nexus 7 価格公開16GB 230ドル、32GB 270ドル

newnexus7 リークされていた情報そのままらしい。価格は$230 と前モデルより約 $30 アップ。日本でどれくらいの価格になるのか、いつ発売されるのかは分からない。

 スペックアップで価格維持という戦略だが、市場でどう受け止められるかは分からない。スマートフォンのように機能が明らかに劣っていても安ければ売れるほどに市場は成熟していないとは思うが。

 Android の 7 インチタブレットを買おうと思っているならこれを待つべきだろうが、旧スペック(tegra 3, 1280×800, 1GB mem, Wi-Fi, 16GB, Android 4 以上)が1万円前後なら旧スペック製品を買ってもいいだろう。できることに大差はない。

Google 新 Nexus 7 予約受付開始、16GB 230ドル、32GB 270ドルで7月30日発売 – Engadget Japanese

米国の大手家電量販店 Best Buy が、Googleの正式発表も待たずに新 Nexus 7 の予約受付を開始しました。価格は16GBモデル229.99ドル、32GBモデル269.99ドル。出荷予定は7月31日。

7インチ1920 x 1200 IPS液晶 (10点タッチ、輝度300cd/m2)、Snapdragon S4 Pro プロセッサ(APQ8064, 4コア1.5GHz, Adreno 320グラフィック)、2GB RAM、16GBまたは32GBストレージ。背面5MPカメラ、前面1.2MPカメラ、802.11a/b/g/n WiFi、Bluetooth 4.0、GPSなど。Androidバージョンは 4.3。

またデータとデジタル映像・音声出力に対応する ” Micro USB port with SlimPort ” 搭載、重量11.2オンス(約317g)、 厚さ0.3インチ(約7.6mm)など。

どう出る Google : 次世代Google Nexus 7

new-nexus7 アメリカでの発売から 1 年が経過し、上回るスペックで同価格帯のライバル(ASUS MeMO Pad HD 7)も出現したので、価格の見直しか要素技術のアップデートによるスペックアップが来るのは時間の問題だろう。

 興味が有るのは、スペックと価格だ。それまでの 7 インチタブレットの仕様・価格のハードルを大幅に上げ、それまで市場にあった 7 インチタブレットをゴミにしてしまった。そのような攻撃的なスペックアップや低価格化が出来るとは思えない。

 リークした写真を見る限りでは、背面にカメラが付いた事くらいしか分からない。要素技術の進歩としては液晶の解像度アップ、CPUの世代交代、メインメモリの増加、メモリカードスロット搭載といったことか。発表が楽しみだ。

 日本の場合は、円安によるレートの設定が変わるかどうか(現在は 16GB のアメリカ価格が $199 で 19,800 円)も注目ポイントだ。

【リーク】これが次世代Google Nexus 7でしょうか? : ギズモード・ジャパン

本物、なの?

長らく噂されているNexus 7の新バージョン。今月の24日にグーグルがイベントを催し、その場で発表されるなんて言われています。だとすればもう来週の話ですが。
続きを読む どう出る Google : 次世代Google Nexus 7

iPad の販売シェア首位陥落と統計の罠

 日本ローカルの 12 月の資料。しかも、全体の 40% しか調べられていないとか・・・Amazon や SAMSUNG といった世界以上でのビッグプレーヤーが入っていないので世界市場でどうなのかはさっぱりわからない。

 この結果は Apple より Android 端末を出している日本メーカーにとって脅威だろう。この2社で 85% 近くシェアを持っているということは、iPad のシェアが低下しても日本メーカーの存在感は相変わらずだということだ。Apple が昨年から 16% 落としたシェアのほとんどを Google が奪ったということだ。

 日本メーカーの出している端末については、事ある毎にダメ出しをしてきたが、日本市場ですらコストパフォーマンスの悪さが気づかれてしまったのだろう。

 ただ、この表は日本市場の特殊性を見ることはできる。世界市場で iPad のシェアを食っている GALAXY tab のシェアがほとんど無い。日本人の嫌韓意識と Google 信仰により Android 市場内での評価につながっているのかもしれない。Amazon と同じように調査対象から外れているだけかもしれないが。

 問題は、この資料が全体の 40% しか網羅していないという点だ。均質的(ランダム)な母集団から無作為抽出の 40% なら統計的に有意といえるが、データが取れる流通経路だけのデータが全体のおよそ(全体が分かっていないのだから本当にそうなのかどうなのかは全くわからないが)40% というのとでは全く異なる。

 例えば、ハンバーガーチェーンでの売れ筋商品の調査をするときに 60% を占めるチェーン店をはずして調べて、一般人の嗜好が分かるだろうか?一般人の嗜好を調べるなら、ハンバーガーチェーンで買い物する人を母集団にしなければならない。これが基本だ。BNCBCN の調査はこの視点が欠けている。この調査でわかるのはBNCの調査母集団のことで、市場全体ではない。

 このページにはamazonについてはただし書はあるが、Apple についてのただし書がない。Apple の直販ルートのデータが載っていないのではないだろうか。Googleにしても Google play からの購入数量はあがっていないし、それ以外のメーカーについても Amazonからの購入はカウントされない。価格ドットコムの上位に来るような零細の通販業者も対象外だろう。ヲタな端末の大半は通販で買われることを勘案すると、BNCのPCランキングで Ultrabook や VLCU などが2スピンドルノートに勝てない理由がここにあるのではないだろうか。

 一番問題なのは BNCBCN ではない。BNCBCN の調査では市場の全体傾向を見ることは不可能だが、BNCは限界について自ら説明を行なっている。サンプリングがPOSでしかないことや Kindle fire を入れていないことに対する断りもある。問題なのは、孫引きする一般マスコミだ。条件付きの部分調査でしか無いものを取り上げるから実情と異なる情報が社会に流布されてしまう。孫引きするならちゃんとサンプリング条件や限界についても引用すべきだ。

 おそらく、記事を書くライター(記者?)に統計を扱うリテラシーがないのだろう。そして、チェックすべき責任者にも。さらに、記事を読む読者にもだ(ここが一番問題かも)。

BCN、2012年の年末商戦を分析、タブレット端末で波乱

20130117bcn_5 年末に向けてWindows 8搭載タブレット端末が発売されたほか、家電量販店では10月2日に発売されたASUS/GoogleのAndroid搭載7インチタブレット端末「Nexus 7」が、タブレット市場を盛り上げた。さらに「Nexus 7」は、「iPad超え」まで達成した。

 タブレット端末といえば、これまでアップルの「iPad」シリーズが市場を独占していた。販売台数で、今年3月から4か月連続で6割を超えるシェアを獲得。常に市場の半分以上を占めていた。ところが「Nexus 7」が発売した10月は、39.6%までに落としている。

 代わりに、9月まで1割以下だったASUSがシェアを伸ばしはじめ、10月36.5%、11月32.4%と好調に推移。12月には44.4%を獲得し、40.1%のアップルを抜いて1位に躍り出た。アップルがタブレット端末で他社に抜かれるのは、初めてのことだ。

 道越アナリストは、「タブレット端末は秋口から非常に伸びている。パソコンの使い方のなかでも、情報消費型の用途に関してはタブレット端末やスマートフォンに分がある。これからは、パソコンならではの使い方・機能などを見直し、存在意義の再定義が必要になるだろう」と話した。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

Google planning cheaper Nexus 7

 もう、Android のローレベル市場を根こそぎ持っていく気か。日本円で 1万円を切るんならネタに買ってみよかな。

 まあ、これで Google play が動かないような Android 端末(kindle を除く)をなくして API レベルを一気に 4.2クラスに上げることが目的かもしれない。他の会社に任せていたらフラグメント化を止めることは出来ないので、NEXUS で地ならしできれば Google や開発コミュニティにとってもメリットは大きいだろう。

 2012 年はタブレットの年だったが、2013 年も目が離せそうにない。

Google planning cheaper Nexus 7, report claims | Mobile – CNET News

oogle and Asus wowed consumers with the $199 Nexus 7 and now they’re aiming at price points below $150, ultimately going as low as $99, according to Taipei-based Digitimes, citing sources at display component maker O-Film Tech.

アイコンの位置は重要:Google Nexus 10(GT-P8110)開封の儀

 Google NEXUS 10 の開梱レビューがあった。

 やっちまった Google。しつこいようだが、液晶サイズが変われば UI も変わるべき。縦で使うのがデフォルトの 7 と同じ UI では快適にはならないのに。システムのナビゲーションボタン(バック、ホーム、他アプリ)が中心に寄り、通知が上に移動したらしい。この端末は横持ちで使用されることが前提だろう(スピーカーの配置からわかる)。そして、この重さなら何かに置いて使うことが多いはずだ。そういう時に手をどこに置いて使うかを試せば分かる。10インチタブレットでは画面の上はホーム(自然に手を置く場所)からは遠いはずだ。右利きの人間にとって左上部は一番タッチしにくい場所だ。

 iOS シリーズは全て縦持ちが標準(メニューボタンの位置)で、バランス的な違和感は少ないが、通知は遠い。iPod mini については手にしたことがないので、物理的なボタンの大きさやフィールドの大きさについて問題が有るのか無いのか分からない。どなかた、貸してください(^^;

Google Nexus 10(GT-P8110)開封の儀 | juggly.cn

タブレットの操作性を統一するために行った変更なのでしょうが、操作ボタンがナビゲーションバー中央に表示されるので、Nexus 10を横向き表示で持った場合、前の画面・ホーム画面に戻る操作やアプリ履歴を表示する操作をする際には必ず手を伸ばさなければならないので、少々使いづらいと感じています。どちらか片方に寄せるオプションがあっても良いのではないでしょうか。

肩透かし?>Nexus 7の月間売上台数が100万に接近

 予想外に少ない。iPad は 3Q に 1,400 万台を売り上げた。kindle fire は昨年の年末商戦(発売後約1ヶ月)で400万台を売り上げたのに。下の記事によると 3Q で 200 万台だ。これでは、Android 市場の上位に入ることすらできていないのではないだろうか。kindle fire や Galaxy tab の台数がどれくらいか分からないが・・・

 季節的要因や kindle fire の新モデルが出るまでの買い控えや不況の影響などが影響したのかもしれない。iPhone 5 や Galaxy SIII といった端末が消費者の可処分所得をかっさらっていった可能性もある。

 勝負は 4Q 商戦だ。全てのプレーヤーが揃った 2012 年のクリスマス商戦。どのプラットフォームが勝ち残るのか、ウォッチャーにとっては目が離せない状況だ。

iPad miniを待ちかまえている強敵: Nexus 7の月間売上台数が100万に接近
今週の火曜日にAsusのCFOがThe Wall Street Journalで、Googleの7インチAndroidタブレットNexus 7は消費者に人気があり、価格も手ごろなので、毎月100万台近く売れている、と述べた。とくに先月は、売上台数が大きく伸びたそうだ。発売直後の6/7月はほぼ50万台だったが、そこから着実に増えていった、という。Asusのタブレットの売り上げはアナリストたちの期待を上回り、その主な要因はGoogleブランドのNexus製品にあった。しかもそれは今週初めに、どちらの価格の製品もストレージの仕様がアップされた*。〔*: この記述のほうが正しいのでは?〕

Asus CFO David Changのこの説が正しければ、これまでのNexus 7の累積売上台数は300万台前後だろう。それは、今の小型タブレット市場のサイズから見て、たいした数ではない。しかし今後のことを考えると、意外と重要な数字かもしれない。近く発売されるiPad miniのことを考えると、とくにそう言える。Appleはいつもの慣例に従って、発売直後の売上台数を発表するはずだから、それが楽しみだ。

Nexus 7の成功は、その進歩の度合いを測るためのもっとも具体的な規準かもしれない。というのも、小型タブレットの市場では、ほかの機種の数字がなかなか上がってこないからだ。Amazonは今のところ、Kindle Fire の売上について公然と沈黙を守っている。iPad miniの発表後にはFire HDの売上が“三倍増”した、とは言ったが、具体的な数字は分からない。しかしAsymcoのHorace Dediuが8月の終わりに発表した推計では、Kindle Fireの最初の9か月の売上台数はほぼ500万台だそうだ。

一方Appleは、2012年度に6000万台近いiPadを売っている。でもそれは、別の市場、Appleが自力で創り出した市場だ。それと、iPad miniがどうなるかは、別問題だ。ただしApple自身は先週のイベントのステージで、これまで通りのAppleタイプの成功を心に描いていたようだ。しかしiPad miniは、これまでの小型タブレットの市場よりも大きな市場、より多くの国で売られることになるから、Appleが競合製品の売れ行きを抑えてトップに立つ、という筋書きもあり得る。ただし、その市場席巻の具体的な規模を、われわれは知りたいのだが。

しかし今後の競合がどうであれ、Nexus 7の売上台数はAsusとGoogle両社にとって希望の星だ。とりわけ、これまでのAndroidタブレットはどれもこれも、市場にしっかりした足場を築き、着実な成長路線に乗ることが、できなかったのだから。今度の仕様アップでNexus 7の売れ行きがさらに加速しても、意外ではない。今後のソフトウェア機能の充実、たとえばAndroid 4.2による複数アカウントの切り替えなども、同じく今後の売上増に貢献するだろう。

〔参考: Nexus 7は画面の精細度〜画素密度がiPad miniより良く、しかも価格が安いので有利、という説もある(未訳)。〕

Google、「Nexus 4」「Nexus 10」、32Gバイトの「Nexus 7」

 Google もついに 10 インチで iPad と直接対決だ。NEXUS というシリーズ名は Android の標準機としてのイメージを浸透させた(と、思うが、非ヲタはどうなんだろう)。複数のメーカーから調達することで、Motorola 買収で懸念された Android メーカーとの関係を良好に保つことも貢献しただろう。4,7,10 全てが別のメーカーなのは偶然や、競争入札の結果だけではないだろう。

 Samsung は Apple への依存を減らすいいチャンスだ。自社の ARM 互換プロセッサは Apple の A6 を作るより利益率は高いだろうし、Retina を作る技術を応用して自社ブランドのタブレットを作ることができるのは渡りに船だったはずだ(Galaxy tab 10 では NEXUS 10 ほどの需要は喚起できなかったに違いない)。

 ただ NEXUS シリーズはデザインはどうしようもない。7 の背面のゴルフボールのような背面は、提灯レビューでは「滑りにくくて傷もつかない」とあるが、もしあの素材を使った携帯電話があったらどう評価されるか考えればその「有り得なさ」が分かるだろう。10 も写真で見た限りでは XOOM のようなダサいデザインのように見える(提灯レビューでは男らしいとあったがwww)。

しかし、10インチの横画面でフリック入力をアピールって・・・アメリカの秀才は日本語環境について何も考えていないのが分かる。頭が良くても実際に使った経験がなければいいものを作ることは出来ないことの証明になりそうだ。ちなみに、iPad 4 との比較記事へのリンクを貼っておく。「Google Nexus 10 対 iPad (4代目)、Kindle Fire HD 詳細スペック比較 – Engadget Japanese

Google、「Nexus 4」「Nexus 10」、32Gバイトの「Nexus 7」を発表 – ITmedia ニュース

 米Googleは10月29日(現地時間)、オリジナルスマートフォンの「Nexus 4」、10インチタブレット「Nexus 10」を発表した。また、これまでWi-Fi対応の16Gバイトモデルのみだった「Nexus 7」に、32Gバイトモデルと3G対応の32Gバイトモデルを追加した。

 Nexus 7の32GバイトモデルとNexus 10は日本でも発売される。スマートフォンのNexus 4は「現時点では販売されていません」となっており、今後日本で販売されるかどうかは不明だ。

 Googleは同日ニューヨークで開催する予定だったAndroid関連の発表イベントはハリケーンSandyのために延期したが、製品発表自体は予定通り行った。

 発表された新端末のラインアップとスペックはおおむね予測通りで、いずれも新モバイルOS「Android 4.2(コードネームはJelly Beanのまま)」を搭載する。
Samsung製10インチタブレット「Nexus 10」

 うわさ通りメーカーは韓国Samsung Electronics。10.055インチのディスプレイは2560×1600ピクセル(300ppi)で“地球一高解像度のタブレット”としている。米AppleのiPadのRetinaディスプレイは2048×1536ピクセルの264ppiだ。プロセッサはSamsung製デュアルコア1.7GHzのA15で、カメラは500万画素と190万画素の2台。RAMは2Gバイトでストレージは16Gバイトと32Gバイトの2モデル。ネットワークはWi-Fiにのみ対応する。BluetoothとNFCをサポートする。バッテリーは9000mAh。サイズは263.9×177.6×8.9ミリで重さは603グラム。

 価格は16Gバイトモデルが3万6800円、32Gバイトモデルが4万4800円で、Google Playに登録すると、入荷次第メールで通知をもらえる。

 こちらもうわさ通り、メーカーは韓国LG Electronicsだ。ディスプレイは4.7インチ(解像度:1280×768)、プロセッサはQualcomm製4コア1.5GHzのSnapdragon S4 Pro、RAMは2Gバイト、ストレージは8Gバイトと16Gバイト。カメラは800万画素と130万画素の2台で、ネットワークはWi-Fiおよび3Gに対応する。Bluetooth、NFC、無線充電機能を搭載。バッテリーは2100mAh。サイズは133.9×68.7×9.1ミリで重さは139グラム。

 米、英、オーストラリア、仏、独、スペイン、カナダのGoogle Playで11月13日にSIMロックなしの端末を発売する。価格は8Gバイトモデルが299ドル、16Gバイトモデルが349ドル。米国ではT-Mobileが2年契約付きで16Gバイトを199ドルで販売する。日本での発売は未定。

 32Gバイトモデルの日本での価格は2万4800円(16Gバイトモデルの価格は従来通り1万9800円)で、Google Playで購入できる(本稿執筆現在“在庫あり”になっている)。スペックは、16Gバイトモデルとストレージ容量以外は同じだ。

 3G対応モデルは、米、英、オーストラリア、仏、独、スペイン、カナダで11月13日から299ドルで販売する。

むしろ遅かった。>新iPad発表は「早すぎる」か

新iPad発表は「早すぎる」か « WIRED.jp
「アップルは製品リリースのサイクルを短くしているように見える。その結果、競合各社がアップルに追いつくことがより難しくなってきている」と、フォレスターのアナリスト、サラ・ロットマン=エプスはWIREDに述べた。

アップルに合わせて、アマゾンやサムスンといった競合各社も製品サイクルを速めなければならない。しかし、アップルは製造のあらゆる側面を非常に厳格に管理していることで有名であり(日本語版記事)、製品開発サイクルは全般的に競合他社よりはるかにスピーディーだ。アップルは、それを最大限に利用し始めたわけだ。

これについては、Wiredの記事にも言及されているが、「【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 iPad miniと第4世代iPad発表の裏に隠された半導体プロセスの移行」に書かれている、Samsung の 32nm A6 開発スケジュールが要因だろう。ただ、これはこの時期に iPad 4 を出した説明でしかない。3月に中途半端な iPad 3 を出したのは毎年春に出していたからだけではないだろう。

Wiredに書かれているほど Apple はタブレット市場を甘くは見ていないのだろう。A6 32nmを待つことができなかったのだ。Kindle fire や Amazon の ICS の完成度の高さは Apple に iPad のリニューアルを急がせたにちがいない。A6x + Retina で Android の出鼻を完全に叩きたかったのに、A6 の生産の遅れから実現されなかった本来なら、iPad 4 は 2012/3 に発売されるべき端末だったのではないか。

Wired の記者(投稿ライター?)は Kindle fire がいつ発売された製品かわすれたのか?去年の今頃は噂しかなかったのだ。それが、初代Kindle fire を発売し半年程度で Kindle fire HD と一気に競争力をあげてきた。windows8 の動向も気になっているはずだ。

どこのメーカーも熟睡しているひまなどない。それが今のタブレット市場のプレーヤーの姿だ。