IDEOS U8150 #03 設定:テザリング

 電源on(22:00)

 端末は完全に日本語化されていて、simeji や skype などがインストール済だったが、アカウント設定等はすべて消してあった。「最悪英語のままでもいいか」と思っていたので、助かった。

 日本通信版のような無料通信SIMは無いので、iPhone 3GS のSIMを入れてみる。カードが認識されてsoftbankの表示がされた。試しに自宅に電話してみたら普通にかけられた。拍子抜けするほどに簡単。とりあえず、自宅の無線LANに入るように設定を追加。サクッと認識し繋がった。あらかじめこの端末用に作っておいたアカウントを gmail に設定したら、market や 地図も使えるようになった。(22:15)

 次は、テザリング。このためだけに買ったと言っても過言ではない重要事項だ。テザリングのメニューはすぐ見つかり、iPhone 3GS の無線LAN設定からつかむことが出来た。しかし、インターネットができない。iPhone はもちろん、ideos からも繋がらないことを確認した。さっきブラウザで確認したときは自宅の無線LANでつながっていたのだった。よくかんがえたら、3Gでの接続を試していなかった。テザリング以前に 3G によるパケット通信が出来ていないのだ。そういえば AP の設定とかが必要だった。キャリアで端末を買った時にはショップでSIMを入れてアクティベートしてくれるから自分でやったことはなかったことを思い出した。

 設定を探したがそれらしいそれらしいメニューが見当たらない。「アクセスポイント名」というものがあって、ここに設定が必要そうだが、押しても画面は真っ暗なままだ。「なんか制限がかかったゴミをつかまされたか?電話機専用か?」と焦った。しかし、良く考えたら、skypeも入れてくれてるし、amazonでは skype が使えるとアピールしていたので、ネット接続出来ないはずは無い。

 そこで、このような参考になるサイト仙石浩明の日記:Huawei IDEOS U8150 の各国キャリア向けファームウェアの比較を発見。この端末がSBMで使えるかどうかを調べる方法があった。そして、その通りに調べると、この端末に入っていたのは実績のあるイタリアのファームウェアだった(返す返すも並行輸入業者に感謝)。ここで、端末が悪くないことを確信、再度設定に取りかかるべく調べていると、ドライバ置き場:HuaweiのAndroidスマートフォン、Ideos U8150-Bに「・アクセスポイント名に入ると黒い画面のまま先に進みませんが、焦らずにハードキーのメニューボタンを押すとメニューが現れて新規APNが作成出来ます」という記述を発見。しかし、いくらメニューボタン(と勘違いしていた黒の物理ボタン)を押しても反応はなかった。ふと、honeycomb の下にあったあまり使われていないメニューボタンを押してみた。画面が変わった…(23:30)

 そこから、さらにネットを徘徊して必要な情報を収集。APNを設定するががなかなか繋がってくれない。そして、どこかのまとめサイトで「認証タイプはPAPまたはCHAPに」という書き込みを発見。入れてみてもダメだった。(01:30)

 ここまで、色々と入れたり戻したりを繰り返したので、一休みして最初からやってみることにした。工場出荷状態にするとショップがやってくれた日本語化やアプリのインストールが無になりそうな気がしたので、APNの設定を削除し再開。

 一つ一つ入力ミスがないか確認しながら入れ直したら、ステータスエリアにアイコンが追加された!! gmalを起動すると先ほどまで出ていた「接続されていない」通知が出なくなった。他のアプリも試したが正常に動作した。APNの設定のどこかを入れ間違えていたようだ。字が小さい上に文字がにじんでいるので確認が難しくはまってしまった(老眼入ってるからなぁ)。入力のキーボードが小さい上にローマ字と数字をキーボードを切り替えていれなければならないのも難しさを助長している。成功のポイントは simeji ではなく android 標準のIMにしたことだった。

ideos 8150 catched 3G この状態で、ideos のテザリングをオンにして iPhone 3GS で接続。普通に繋がった!さらに XOOM からも接続。OK!(2:30)

 テザリングしている間は左上にアイコンが表示される。前にチャレンジしたプロキシとは違い、インフラストラクチャーモードなのでクライントからは簡単そのもの。ポートの制限もない。当然、radikoでラジオを聞くことも可能だ。


 通知をプルダウンしてテザリングの設定を表示できる。テザリングをストップするときに便利。開始の際には、設定か・ネットワーク設定・テザリング。

 ポータブルWi-Fi接続をチェックするとテザリング開始。USBでもできるらしい。Wi-FiがないPCをつなぐような場合にはこちらを使うといいのかもしれない。



 チェックボックスをオンにするだけで開始するが、暗号化キーなしになってしまうので、SSIDと暗号化キーの設定を行うほうがよい。設定しなければSSDIDは AndroidAPだ。暗号化キーはWPA/PSEKのみ。これより強くも弱くもできない。故にゲーム機等は繋げない可能性がある。

 APN設定をメモる。自分のための覚書なので、Softankの黒いSIMカードの設定。法外な請求が来ても責任とれません。また、端末のバージョン等の違いで動作しないかもしれません。

使用端末
IDEOS 8150-D

 ファームウェア    :U8150V100R001C02B827SP01
 Androidバージョン  :2.2
 ベースバンドバージョン:22201003
 カーネルバージョン  :2.6.32.9-perf
             huawei@product #1
 ビルド番号      :U8150V100R001C127B818SP05

・Softbank 黒SIM(iPhone用)
 名前:(なんでもかまわない)
 APN:smile.world
 プロキシ:<未設定>
 ポート:<未設定>
 ユーザー名:dna1trop
 パスワード:so2t3k3m2a
 サーバー:<未設定>
 MMSC:http://mms/
 MMSプロキシ:smilemms.softbank.ne.jp
 MMSポート:8080
 MCC:440(最初から入っている)
 MNC:20(最初から入っている)
 認証タイプ:PAPまたはCHAP
 APN:<未設定>

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IDEOS U8150 #02 第一印象

ideos android 2.2 軽くて小さい。手にすっぽりと収まる端末は久しぶりだ。液晶はGUIパーツをタップしたりパネルで文字入力をするのには小さいが、メールやTwitterを読むのには十分といっていい大きさだ。QVGA 今でこそ小さいと思われるが、二世代前のA5502KはQVGAでも大画面と呼ばれていた。ケータイメールが始まった頃は切手くらいの大きさの8文字X4行くらいのモノクロ液晶だったんだから。




 ホーム。シルクボタンはiPhoneやHoneycombに慣れていると古臭く感じる。というか、アクティブな画面としたのメニューボタンとの中間的なコントロールがあるというのに違和感がある。

 物理ボタンの左は電話機能呼び出し。iPhoneの電話アプリをフォルダに閉まっていて困らないような自分には全く無駄で間違えて押しそうで邪魔。右はホームへの復帰ボタンでシルクのホームと全く役割は一緒。電話を使うときに使うのかもしれないが、自分的にはこれも微妙。小さなホームボタンより押しやすいのでこっち一つでいい。最初、真ん中のボタンの意味がわからなかった。iPhoneではメニューボタンだが、このボタンはスリープ解除以外の点でiPhoneのメニューボタンとの共通点はない。

 このボタンの周りの金属のリングがカーソルキーのようになっていて、真ん中が決定ボタンとして機能する。画面をタップする代わりにtabキーでターゲットを移動してENTERキーでリンクをクリックするように使える。画面が小さいので、他のデバイスをターゲットに作られたようなサイトでリンクをめぐるときには便利だ。ケータイのカーソルキーと決定ボタンとほぼ同じ使い方ができるということだ。



 OS は Android 2.2 (Froyo)。2.3(Gingerbread) へのアップデートは多分期待できないし、次期の Android のメジャーアップデートである 4(ICS) へのアップデートはさらに可能性が低いだろう。しかも、Android の場合はメーカーアップデートがないということはセキュリティアップデートも存在しないことを意味する。外国から買ってきた端末でも iTunes によるアップデートで最新の OS アップデートやセキュリティ・アップデートが受けられる iPhone と異なると考えておくべき。下に公式サイトへのリンクを貼っておくので、詳細はそちらに。

 では、なぜ iPhone 使いのマカーがこのようなコアなAndroid端末を購入したのか。それは「SIMフリー」という言葉に集約されている。SIMフリー。なんという心地よい響き。「あなたの色に染まります」という純白のウェディングドレスに込められた思いにも似た「フリー」。挿入したSIMによって処女にも娼婦にもなる聖女。永遠のモバイルヲタの夢。それがSIMフリーだ。

 具体的にいうと、W-CDMAのSIM(海外のGSMも)を入れるとそのキャリアでの通信が可能になり、キャリアによって課せられた制限を無効にできるのだ。日本では dococmo と softbank、e-mobile、b-mobile 、イオンの SIM が使えるらしいが、自己責任でお願いします。

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IDEOS U8150 #01 unbox

ideos boxHuawei IDEOS U8150-D Pocket WIFI skype (SIM Free海外版)が届いた。珍品に近いヲタ端末なので、unboxing 動画を録ってみようと思ったがyoutubeにあったのでやめた。興味がある方はHuawei IDEOS unboxing videoをご覧いただきたい。


box ideos vs iphone huawei というのは中国のメーカーでカタカナではファーウェイと表記するらしい。日本にも法人があるが、この端末は並行輸入品なのでファーウェイジャパンのサポートは受けられない。

 分かりやすいように iPhone 4S の箱と並べてみた。一回りというか縦に長い。本体は小さいはずなのにと思ったが、理由はすぐに分かる。


idos fron vies iPhone 4S の箱と並べても違和感は無い大きさ。液晶から下の部分が多い所やシルクボタン(palmではそう読んでいた固定のボタン)は palm zire だったかを思いだす。



ideos back vies 写真のマットな質感の部分がバックパネル。ゴム質の素材でコーティングされていて滑りにくい。IDEOS と Google のロゴしか無く好感が持てる。

 バックパネルは電池やmicroSDカード、SIMカードを脱着するときのために取り外し可能だ。海外のモデルでは色違いのバックパネル附属のものもあるらしいが、これにはついてない。


ideos AC adapter ACアダプタとマイクロUSBケーブルがついている点で XOOM より親切だ。ACアダプタはケーブル付ではなくUSBアダプタなので、他の用途にも使える。しかし、このACアダプタがくせ者だったw プラグの形状が海外の3本のもので、日本でも使えるようにアダプタが同梱されていた。箱が大きい理由はこれだった。でも、同梱品だけで充電やPCとの接続も出来るようにする配慮は行き届いている。

 この AC アダプタはスマートフォンには使えるだろうが、電源容量的に iPad には使えないと思われる。他の Android タブレットデバイスでどうなるかは不明。iPhone 3GS では無問題(ACアダプタやケーブルによってiPod を充電出来てもiPhoneの充電は出来ないケースがある)。


 用途の分からないミュートスイッチが付いたヘッドフォンがついている。

micro USB ケーブルも同梱。このケーブルはXOOMのデータ転送用にも使えそうだ。手持ちのアダプタやUSBケーブルが流用できるのは便利。会社に一本 microUSB ケーブルを置いておけば AC アダプタを持ち歩く必要も無い。

ideos docs 添付書類。MALIBU TELECOM LIMITEDの保証書がついているが当然無効だろう。(どこにあんねんw)

 英語の簡易取説を翻訳した一枚ものの日本語解説が付けられているのは、知りたいことはほとんど書かれていないが、良心的だ。

 買ってみようと思う好きものは下のリンクから買ってもらえると管理人が喜ぶだけでなく募金されます。管理人が買った時は、11,680円で送料が1,480円だったが、生ものなので注意が必要。同じ商品が違う値段で出品されていることがあるし、もっとコストパフォーマンスの高い機種が発売されているかもしれない。また、IDEOS8150には様々なバージョンがあるので、使いたいSIMとの互換性を確認してから Go!

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droid 君の憂鬱

droid eat apple「Android」搭載端末の多くが旧版OSを搭載–米調査

 「ブロガーが調べてみた」という程度のもので、「米調査」というようなレベルのものではないだろう。CNET さんにはこれの日本版を作っていただきたい。「買った時から旧バージョンで、アップデートが来たと思ったらすでにそれも旧バージョンだった。そして、それっきりアップデートされずに縛りが終わるまで待つしかなかった」というユーザは既にいる。

 端末オタクどもは知っていたが、体系だって確認できていなかったことがはっきり見えて興味深い(アメリカ版なので機種は違うが)。Android のバージョンアップの速さと端末メーカーのカスタマイズが裏目に出たといえる。ガラパゴス機能を搭載する日本では Android のバージョンアップにカスタマイズが追い付かず、新製品が旧バージョンで出荷されることも珍しくない。Goole が Gingerbread (2.3) の次のバージョンをジャンプアップとなる ICS(4)としたことで、時間が生まれ(ICS の出荷時期は2011年12月頃)、日本製の端末も追いついてきつつあるが、ICS 出荷後に速やかに対応できる端末があるのかどうかは分からない。当分は 2.3 を搭載した新機種が出荷されるのではないだろうか。

 また、ハードウェア的な要求も 2.3 と4では異なっているだろう。今年後半に出荷された機種は多くがデュアルコアを搭載しているが、ちょっと前まではシングルコアも多くあった。それらが ICS を快適にドライブできるのか。もしできなかった場合に選択肢があるのかがポイントになる。買って半年も経ってないのに OS は旧バージョンとなり、アップデートに見放される状況になることを予想している人は少ないのではないか。というか、そういう観点で端末選びをしていない大多数の元ガラケーユーザが放置されかねない。今年ガラケーからスマートフォンに乗り換えたユーザーで自分の端末のプロセッサを答えられる人がどれくらいいるだろうか。たまたま、見た目が可愛いからとシングルコアマシを買った人がが、ICSへのアップデートができないと言われてがっかりするんじゃないだろうか(元々、興味も無い可能性はあるが・・)。

 メーカーもキャリアもマスコミもそんなことは書かないし、ショップでも説明はしない(ショップ店員がスマートフォンのOSについて十分に理解しているとは思えないことも多い)。

 Android アプリはほぼ無法地帯と思っておいたほうがいい。危険なアプリがあった時に OS での対応が不明確で遅い。メーカーで機種ごとにカスタマイズされているのでアップデータを出すことが難しいのだろう。google が OS のセキュリティアップデートを作ってもガラケー化された個々の端末にインストールしていいものかどうかはキャリアが検証するしかない。キャリアは新製品開発に忙殺されて販売終了したマシンのOSへのアップデートまで手が回らないのではないか。iPhone を使っていると時々 OS のアップデートがあった。しかも、iTunes で最新のバージョンが世界中で同時に使えるようになる。この6月くらいに 3.1 へとアップデートされた XOOM の Honeycomb は 3.1 アップデート後一回もアップデートされていない。

 OS のアップデートにこだわるのは、セキュリティ上の脆弱性に対する最も効果的な対抗策が OS のアップデートだからだ。そして、スマートフォンの楽しみの一つでもあるからだ。iPhone 3GS を買ってから2回のメジャーアップデートがあり、その度に新しいマシンを触るような新鮮な楽しみがあった。それは、スマートフォンのようなデバイスを持つ者としての大きな喜びだ。iPhone 3GS と同時期に発売された android 端末で2.3までアップデートされた機種があるんだろうか(そもそも、その頃に日本製の android はなかったかもしれないが)?

 ついでに、Android がセキュリティ上 iOS より危険だと思う理由を簡単に挙げておきたい。

  1. 審査されていないアプリをインストールできる。honeycombの設定には「提供元不明のアプリ」をインストールできるようにするチェックボックスがあり、これを入れると提供元不明のアプリがインストール出来るらしい。iOS でアプリを配布するには apple に対してデベロッパ登録する必要があり、「提供元不明のアプリ」という物は存在しない。(このことは、iOS アプリ開発の不自由さにもつながり、Apple の審査基準が厳し過ぎて、ユーザが望んでいるものすら閉め出されているケースもあるが、別問題。)
  2. API の自由度の高さ。iOS では許されていない情報へのアクセスやコントロールが可能。先日話題になったカレログは iOS では作ることができない。ソフトウェア開発的には出来るかもしれないが、1の審査で「許可されていない情報へのアクセス」を理由に配布できない。
  3. 上にも書いたとおり、メーカー(日本の場合はキャリア)のローカライズやカスタマイズのために、対策がローカルのメーカー依存になってしまい、放置されかねないこと。

XOOM #17 アプリ:標準

 ブラウザ以外のアプリ群を見ていきたい。

1.カレンダー

XOOM calender image google カレンダーと同期してくれる。デバイスの初期設定時に既存の google アカウントを入れれば自動的に過去のメールも読むことができるのは新しい体験だ。それ以外に特記することはない。月間表示をPCのように表示できるが、それ以外のメリットは少ない。ウェブのgoogleカレンダーと比較して機能が少ないし、このマシンではウェブ版でも十分に使えるので、アプリを使う必要性はあまり感じない。

 このアプリも左下のメニューを使っていない(メニューは一番右上)。

 月間表示の時に月を送るのに左右スワイプができない。月間表示ではなぜか上下スクロールしかできない。ウェブ版の google カレンダーは月送りは左右ボタンによる月単位だ。にもかかわらずHoneycombでこのような仕様にした理由が全く分からない。

2.住所録

 これも、googleの連絡先と同期される。googleの同期を使っている人には便利だろう。特にスマートフォンも Android なら最高だろう。iPhone でも、google の連絡先を同期するようにすれば自動的に iMac、iPhone、XOOMを一元的に管理できるだろう。

 自分は仕事のアドレスと個人のアドレスは分けたいし、iPhone は個人所有なので、仕事のアドレスを同期する必要性を感じないので、iOS標準の住所録だけ使っている(家族のみgoogleの連絡先に入れている)。

3.Youtube

 レビューでも絶賛されているが、特に便利でもなんでもない。興味のない動画のサムネイルが大量に表示されているだけだ。自分のアカウントをメンテナンスして管理しているような人なら好みの動画が並ぶのかもしれないが。

 検索結果は3X5のサムネールで表示される。一画面のフラットな表示で上のような画面にはならない。また、2画面目に移動することはできない。インターフェースを統一するなら横フリックで次画面が表示出来るようにすべきだろう。最低でも検索結果をもっと表示出来るようにすべきだ。関連動画は上下にスクロールするしもっと沢山が候補として上がってくるのだから。検索結果のほうがユーザが望んでいるものに近いはずなのだから。なぜ、検索の代名詞となっている google が検索結果を蔑ろにするのか分からない。

4.map

 機能的には google map を iPad で使うのと特に差は感じない。3G回線がないので、自分には使い道はない。

 オフラインで読める地図データとアプリを入れておけば回線に依存せず地図が使えるようになるという意味ではGPSレシーバーが入っているのはメリットだろう。3G回線に依存しないGPS地図というのは3G回線依存型地図アプリより場所によってはメリットが大きい。とはいえ、それが活かされるのは自動車で旅行するようなケースのみだろう。自動車で田舎を旅行する機会が多いような人なら便利かもしれない。

5.gMail、メール

 gMail 専用のアプリと汎用メールクライアントのメールの二つがインストールされている。プロバイダや会社のメールアカウントに pop3 や IMAP でアクセスしたいような場合には後者を使う。両方ほとんど使ってないので特に感想はない(メールはアカウントの設定すらしていない)。

 gMailは初期設定で既存のgoogleアカウントを使えば勝手に同期してくれる。

 「大きな画面で使い易い」という記事があったが、そうは思わない。 Gingerbread のメールアプリのレイアウトをタブレット用にしただけだろう。広い画面を活かしてPCと同様の操作ができればいいが、このメーラーではスパムの報告やフィルターのメンテナンスができない。

 因に、iPad 2 に自分のアカウントを入れたことは無い(親のものなので)ので、良くは分からないが、iPadのPVでアップルの役員が「一から作り直した」と言っていたわりにお粗末な出来だと感じた。

 まだ、タブレットを活かしたメーラーは標準的な解を探して模索しているようだ。

Todo

 シンプルなTodo。これもgoogleと同期できること以外何もないが、個人のTodoを書き留めておく程度なら十分でもある。自分は iPhone で PocketInformant + Toodledo pro という組み合わせで運用しているので使わない。

電卓

 iPad にはなぜか存在しない電卓アプリだが、Honeycomb には標準で搭載されていて嬉しい。

 しかし、10インチのフル画面で電卓を出されても使いにくい。何より不便なのは3ケタ区切りが表示されないこと。桁区切りがない電卓は仕事では使えない。スペース的にもマシンパワー的にも区切りのカンマを表示するのは簡単なはずなのでICSではぜひアップデートしてほしい(興味ないのかもしれないが)。

 フル画面ではなく、小さなパレットのようにして他のアプリで表示された数字を見ながら使えるようになれば、タブレットのアクセサリとして有効だろう。

 または、ウィジェットとしてホームに置いたらどうだろう(探していないが、サードパーティのウィジェットが出ているかもしれない)。

android market

 iOS デバイスでは iTunes が該当するのだろうが、iTunes のようにすべてのコンテンツにはアクセスできない。アプリを検索・ダウンロードするためのインターフェースでしかない。

 Honeycomb 専用アプリだけをブラウズするといったことはできない。また、アプリを選ばないとそのアプリが Honeycomb で動くかどうか分からない。探すのが苦痛になる。

 「アプリの数は無意味だ。ブラウザが動けばいい」といった無茶苦茶な提灯記事があったが、単なる負け惜しみにしか聞こえない。なぜなら、android market は iTunes と互角のアプリ環境を提供できていないからだ。android market が iTunes store 並みの使い易さを備え、十分な数のアプリが用意されたときにこの人は同じことを言うんだろうか?言うはずがない。(それ以前に、提灯記事ライターはとっくの昔にXOOMを使うのをやめて他機種を使っているか、タブレット自体使ってないんじゃないのか。)

メモ

 入っているべきなのに入っていない。テキストを書き留めるためのアプリは標準で入っているべきだろう。テキスト入力アプリを開発する際のリファレンスとなるものだ。サードパーティが高機能なものを開発することは予想されるが、だからといって蔑ろにしていいものではない。

 初めてデバイスを使う人が文字入力を試す際に使用するのが標準のメモアプリだろう。

office

 google の OS なのに、google docs は入っていない。market からダウンロードする必要がある。honeycomb をタブレット専用に開発したのなら、どうしてこういうアプリをプリインストールしなかったのか分からない。apple はオフィス用のアプリを別売しているだからプリインストールしなかったのは分かる(機能限定版でも入れておいて欲しかったが)が、google docs (Android アプリとしては「ドキュメント」という名前だが)は無料の純正ソフトだ。インストールベースを増やすためにもプリインストールすべきだろう。こういうちぐはぐさが至る所に見られるのがhoneycombだ(Gingerbread は知らないだけで存在するのかどうか知らない)。

 pdf リーダーとしては quick office の機能限定版がプリインストールされている(pdfを開こうとすると対応するアプリとして表示される)。しかし、このアプリはアプリメニューには存在しないので、単体で起動して文書を作成することはできない。

XOOM #16 ソフトキーボードについて考える

キーボード

 XOOM vertical flick  タブレットは大きな QWERTY キーボードがあってスマートフォンより入力が楽。というのが広告や提灯記事の合言葉だが、ソファに座ったような持ち方で iPhone のフリックより速く打つことはできない(おそらく他の Android スマートフォンのフリックだってそうだろう)。XOOM は左右の幅が広く標準的に横持ちするので iPad より困難さが際立つ。キーボードが大きいと入力が楽になるというのは短絡的な発想だ。小さすぎるキーボードが打ちにくいからといって大きけりゃ打ちやすいというものではない。


XOOM horizontal input mode
 さらに、タッチパネルのソフトキーボードはPC用の単体キーボードやノートPCのビルトインキーボードとはまったく事情が異なる。キーボードとなる本体を手で持ったり支えたりすることが必要となる。10本の指でタッチタイプすることが前提の大きさや配置とは全く異なるアイデアでレイアウトすることが必要なのだ。自由に配置できるソフトウェアキーボードなのだから、従来の配置にこだわる必要はない。iOS5が搭載したスプリットキーボードはその一例(サードパーティからは以前からあったらしいが)。英語の入力にはこの方法は有効と思われる(まだ試していないのであいまいにしておく)が、日本語には違う方法があると思う。

 標準搭載の iWnn でフリック入力キーボードも使えるが、縦画面でもでかすぎて使いにくい。スマートフォンのUIをそのまま拡大して搭載するなんてアホとしか言いようがない。フリックをスプリット化して両手で本体を持った状態で親指入力できるよう小型化すれば面白いと思うが、Android タブレットの市場が今の状態では開発資源をつぎ込むことも難しいかもしれない。

 XOOMの場合の特殊事情だが、画面の枠の部分が狭いため、膝の上に本体を置いて両手でタイピングしようとすると手のひらが当たってしまうことが良くある。また、同じ理由で一番下に配置されるスペースバー(変換)が非常に押しにくくなってしまっている。PCでは左手の親指でスペースバーを押すことが習慣となっているが、ほぼ不可能だ。

 キーボードを入れ替えるアプリ(SwiftKey Tablet X Free)を入れてみた。iPad 用 iOS5 で採用されたスプリットキーボードのように使えるものだ。横長で横持ちすることが標準の XOOM では大変効果的に思ったが日本語入力ができなかった。キーボードとして実装されるのではなく、インプットメソッドの一種として組み込まれる。なので、このインターフェースを使って日本語変換することはできないのだ(日本語入力をできなくなる)。

 タッチパネルキーボードは入力を受けるインターフェースと変換エンジンが一体化している。bluetooth キーボードによる入力が可能であることを考えると、入力インターフェースと変換エンジン(キー入力を受けてアプリに結果を返す)を別にすることは可能だろうと思われるが、OSがそういうAPIを持っているのかどうかは分からない。iOS の場合には、標準と同じレベルで動作する変換エンジンは作れないのでそれよりはマシだが期待とは違った。これには正直がっかりした。

日本語変換

 インプットメソッドはオムロンソフトウェアの iWnn 。標準的な変換性能を持っている。PCでATOKを常用しているような人がどう感じるか知らない。これについては別のエントリで書きたい。

Android3.0搭載タブレット型端末 Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #15 UIは専用が吉。棚も分けてくれ。

 android は ICS から同じバージョン番号でスマートフォンとタブレットをカバーするらしい。中身は違っているはずだが、見た目やAPIの統一が図られるようだ。この考え方は iOS も同様で iPhone も iPad も現在のバージョンは 5 だ。この方が分かりやすいしAPIが共通化されることで開発者の対応も少しは楽になるだろう。ICS の速報を見る限りでは Honeycomb の UI をスマートフォン版にして機能を追加したものというイメージだった。

 問題は、android の9インチクラス(iPadに対抗する機種)のタブレットは横持ちが前提で、2011年夏頃から出始めた7インチクラス(Kindle fireと同じ)は縦持ちを前提にしていることだ。言うまでもなく、スマートフォンは従来通り縦持ちだ。

 物理的な大きさの違いはUIにも影響する。スマートフォンで使い易いからといってそのままタブレットにしていいかというとそうではない。まして、横画面と縦画面とでは操作系の配置は異なって当然だ。

 iOS はタブレットもスマートフォンも同じ縦横比で縦持ちなので整合性は高い。それでも、iPadで使い易いと思われるアプリはスマートフォン版と異なるデザインを専用に作りこんだものだ。

 少なくとも、2011年10月下旬時点で Honeycomb 対応をうたいながら、Honeycomb でアプリケーションが動くといったレベルのアプリが多い。というか、大半がそうだ。このような状態では、ハードウェアのカタログスペックで上待ったところで iPad と同レベルの使い心地(ユーザーエクスペリエンスか?)に追いつくことはできない。

 また、これについては google の android market の責任が重い。タブレットに最適化されて快適に使えるアプリとそうでない物との区別がつかないのだ。快適に使えるアプリをgoogleが審査して、store で優遇すればサードパーティの意識も変わるだろう。

 iTunes sotore の場合はiPad対応、専用、両方対応とが一目でわかる。iPad 専用アプリだけを表示することもできる。こういった配慮がない限り android market は、数が増えれば増えるほど、新しいアプリを探してインストールしてみる楽しみから遠ざかっていくだろう。

実際のところ iTunes でさえ不十分だと思う。iPad を活かした作りこんだ専用アプリと iPhone/iPad 両方で動くというアプリが並んでいて見分けがつかない。太古の昔、Mac OS がバージョン7になった時、7savvy アプリと 7compatible というバッジをつけてアプリケーションが売られ、system 7 の機能を活かしたソフトなのか system 7 上で動作確認されただけのソフトなのか見分けられた。こうすれば、開発者は手間をかけてでもタブレット用に作りこむだろうし、ユーザはタブレット用に最適化されたアプリを探す手間が省け、購入にもつながるだろう。

#タブレットでダウンロードされるアプリの大半がゲームという現実があるので、そんなしんどいことしれられないというのかもしれないが・・・それは別の機会に考えたい。

Android3.0搭載タブレット型端末

Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #14 android の謎仕様:キャプ

 自分が情弱なだけかと思っていたが、Honeycomb には、というより Android にはスクリーンキャプチャを撮る方法がないらしい。一部の機種ではメーカー独自でシステムに手を加えてキャプチャ―を撮れるようにしているらしい。

 また、開発環境をPCにインストールしたり、rootを奪取して特別なソフトをXOOMにインストールすることで撮ることもできるらしいが、キャプチャを撮るためだけにそんな苦労をする気はないのでこのブログの画面は汚いままだ。

 ただし、ICSにはシステム標準でキャプチャを撮るためのショートカットが組み込まれるので、ICSをインストールしてからは普通のキャプチャをご覧いただける。まあ、ICSが発売される頃にはXOOMは市場から姿を消しているだろうし、このブログを読む人はいないだろうが。それ以前にauがXOOM用のICSを提供するかどうか不明だ。

 アメリカの人にはキャプチャを撮って楽しむという文化がないのかもしれない。以前使っていた NOKIA の N73 でも単体ではキャプチャが撮れず、PCにインストールした連携ソフト(iTunes みたいなもの)を使って撮る必要があった。

XOOM #13 アプリ:ブラウザ

使用感

XOOM browser  2カラムや3カラムのページで本文をダブルタップするとその範囲が全画面にズームするというのはiOSから始まり、モバイルデバイスでは必須の機能となった。このマシンでもその機能は取り入れられているが使いづらい。わずかに、「なって欲しい」状態にならない。右の写真ではサイドバーが中途半端に見切れているしテキストのペインの中でテキストが左に寄り過ぎている。

 速度は iPad 2 の物に較べて特に見劣りはしないが、リンクをタップした時のレスポンスがわかりにくかったりフィードバック無しに画面遷移に時間がかかったりするので、快適度ではかなり劣っている。「iPad は速く感じるようにUIで誤摩化している。実際の速度では XOOM のほうが速い」というような問題ではない。0.8秒か1秒かというのは実際にはたいした問題ではない。「反応したかどうかわからない状態から突然画面全体が更新され、トータルでちょっと短時間」というより、「タップしたらリンクの色が変わりロードを受け付けたことが分かる。その代りちょっと時間がかかる」ほうが使っていてストレスが少ないのだ。

 Flashに対応しているのでFlashによるメニューがあるサイトでは助かる。flash動画も観られるらしいが普段使っているサイトには存在しないので関係がない。そもそも、Flashがないとナビゲーションできないというのはサイトの問題だ。特定のプラグインに依存しないメニューを別画面で用意するのは常識だった。

 これもサイトの側の問題だが、スマートフォンのレイアウトを返してくるところが多い。スマートフォンの小さな画面に最適化したレイアウトで読みやすくという配慮だが、XOOM の場合は逆効果だ。XOOMに限らずタブレットではPC表示のほうが見易いことが多い。もう少し普及すればサイトのデザイナーもタブレット向けのデザインを作ってくれるかもしれないが、それまではいちいちPC表示に切り替えなければならない。サイトによってはPC表示に変えられないケースもある。因みにWordPressの管理画面もXOOMで表示するとモバイル表示なって間延びしたレイアウトになってしまって残念だ。

 フォントは読み易い。windows7でこのブログを表示すると日本語フォントに汚さにうんざりするが、XOOM ではそのようなことはない。Mac OS X の Safari や Firefox で表示するのと遜色がない。

 操作体系は PC 用の chrome と似ているので操作に戸惑うことはないと思われる。ただし、左下のシステムのメニューボタンは表示もされない。

クイックコントロール

XOOM_browser クイックコントロールをアクティブにするとこのような状態。上部のタブやアドレスバーが表示されなくなり横画面にした時に上下が短いことをカバーしてくれる。ただし、このモードではナビゲーションのための基本的なコントロールすら表示されないので、エキスパートモードのようなものと考えておくべきだろう。

XOOM_quickcontrol 「クイックコントロール」を使用するよう設定すると、画面の左右端を押すと写真のような操作用のインターフェースがポップアップするようになる(メニューは押している間だけ表示され手を離すと消える)。

 ボタンは外側上から、進む、リロード、ウィンドウメニュー表示、新規ウィンドウ(タブ?)、ウィンドウを閉じる、メニュー
内側上から、戻る、検索画面を新規で開く(開いた時点で検索文字列入力モード)、ブックマーク管理画面


XOOM_quickcontrol left 左でも表示できる。このナビゲーションコントロールは重いXOOMを両手で持っている時に両手で持ったまま親指を動かすだけでナビゲート出来て便利だ。通常モード画面でクイックコントロールメニューが使えるようになるとさらに良いと思う。



XOOM quickcontrol menu 同時に開いているタブへのアクセス。youtubeウィジェットのようなサムネールが表示される。たくさんのタブを開いている場合には、指を浮かさないように注意しながら微妙に指を動かす必要があり、選びにくい。文字のメニューのほうがはるかに便利。



XOOM_browser menu 設定メニュー。メニューアイテムは通常表示の時に表示されるメニューボタンと同じ。



追記:
  3に対応していないアプリを動かすとこんな感じ。大きくすることも出来ない。



Android3.0搭載タブレット型端末 Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #12 ホームについて追記

 ICS(Ice Cream Sandwitch) では iOS のようにアイコンを重ねることでフォルダが作れるようになるらしい。Honeycomb ではその機能はないが、一画面に置けるアイコンの数が全然違うので特に困らない。また、これはAndroidの良いところだが、アイコンを自由に配置できるので、「この一角は画像関係。左上はメール関係にして間をあける」といった運用が可能だ。一画面に置けるアイコンの数が少ないスマートフォンではメリットが少ないだろうが、タブレットでは効果的だ。この点で、順番しか決められない iOS は不便だしフォルダが必須だ。

 アプリとホーム画面を別管理とすることであと一つ iOS でできないことができる。同じアプリを複数のデスクトップに置くことだ(同じ画面内に複数の同じアイコンを置くこともできるが意味ない)。android ではデスクトップ(ホーム画面)に置かれたアイコンは全てエイリアス(ショートカット)の扱いなのだろう。だから、ホーム画面から削除してもアプリケーションは削除されない。削除するためにはアプリケーションの管理画面から削除する必要がある。このあたりの違いは、iOS と Android の思想の違いを表わしているいるのだろう。

 ICS には Honeycomb にある「最近使ったアプリ(以後 Recent Apps)」ボタンが置かれるらしい。Honeycombでははっきり言って不便であまり使えない。派手で見栄えがするのでデモでは必ず取り上げられるが、一画面に表示されるウィンドウが5枚ではメリットは少ない。縮小画面が特徴あるものならともかく、似たような色合いの画面だったら右下に表示されるアプリケーションアイコンで判断するしかない。だったらアプリケーションアイコンだけ並べてくれたほうがはるかに一覧性が高い。まして、スマートフォンの小さな画面にサムネールを数個並べても目的のアプリを探すのが大変だろう。現行のインターフェースをデフォルトにしてもいいから、設定で選べるようにしてほしい。Google の秀才さん達なら数時間コードを書くだけで追加できるだろう。少なくとも、現在のサムネール表示を作るプログラムに比べたらほんのわずかの工数でできるはずだ。

 Honeycomb ではリストからアプリを削除することができないので、常時使うために起動したわけではないアプリ(設定など)がリストに居残ってスクロールが不便になってしまうが、ICSでは簡単に取り除けるようになるらしいので、評価は変わるかもしれない。Recent Apps メニューがタスクマネージャの代わりになってくれるとタスクを落とすためだけにアプリを一本起動しっぱなしにする必要が無くなる。

 ホーム画面で気になったことを思い出した。左右への画面の移動が画面によって異なっていること。画面の端をタップする場合とスワイプする場合とがある。また、端に次の画面のアイコンのシルエットが表示されるのも他にはなく必要性が分からない。別々のプログラマーが思いつきでコードを書いているとしか思えない。これがサードパーティなら問題はない(ガイドラインに沿ってないとして批判されるかもしれないしユーザからクールな機能として喝采されるかもしれない)が、ホームは違う。ホームは特別だ。macならfinderだしwindowsならエクスプローラーだ。これらのUIは他のアプリの基準となるものだ。他のアプリの手本となるべきものだ。特に新しいバージョンのOSを出す際に、「新しいこのメニューはこうやって使うんだよ」とサードパーティのプログラマに示すものだ。それがこんな独特なことをやってはいけない。

 このことは、システムにプリインストールの純正アプリについても言える。システム領域にメニューボタンを設けたのだから、アプリ独自がメニューアイコンを表示させるべきではない。なのに、ホームやブラウザといったアプリすらそれに従っていない。こういった不統一が iOS マシンとの大きな違いだ。GEEK や Nerd はこういうものを使いこなすことに喜びを見出すかもしれないが(まさにこのブログがそうだが)、そんなことは本来OSが統一感を持って作ってあればユーザが気にすることすらないはずだ。

 Honeycombはgoogle自身も認めているように過渡期のバージョンだ。1年も経たずにICSに道を譲ることになり、これから改善されることはないだろうが、スマートフォンとタブレットという全く異なるプラットフォームの製品を満足させるUIが作られたのか、au には一刻も早いアップデートを実現していただきたい(する気を完全に失っているかもしれないが・・・)。

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