掘り返し:両方買って分かった! MOTOROLA XOOMがiPad 2より便利に使える3つのポイント 日経トレンディネット

 Motorola XOOM を使っているのはここに何回も書いた。というより、このブログを立ち上げるきっかけが XOOM だった。そして、Honeycomb にはうんざりさせられていて、同時期に父に贈った iPad 2 との UX の落差について何回も書いた。まともに使えるようになったのは去年の今頃 ICS へのアップデートが行われてからだった。それ以降は、iPad 2 や昨年の3月に買った iPad 3 には及ばないもののそれなりに使える端末になった。

 この記事は 2011 年5月にHoneycomb搭載の XOOM。それも、3.0 搭載の XOOM を使用したレポートだ。日経トレンディの記者の提灯記事っぷりが清々しい。ほぼ全部が負けているのに、いくつか勝っているところを探して、全体的に XOOM のほうが優っているかのような印象に仕上げている。

 起動から、操作感、タッチの反応、全てにおいて圧倒的に iPad 2 のほうが上だった。両方持っているから言える。こんな記事を読んで XOOM を買った人がいたら気の毒としかいいようがない。iPad 2 は今でも販売が続けられているし、大した不満もなく最新の iOS が使える。iOS 7 へのアップデートも約束されている。対する XOOM はJerry Bean へのアップデートパスは打ち切られた。昨年に行われた ICS アップデート以降一切のアップデートは受けられていない。その間、セキュリティ上の脆弱性が報告され、問題にもなっているのにだ。原 如宏さんは今でも XOOM を使っているのだろうか?

両方買って分かった! MOTOROLA XOOMがiPad 2より便利に使える3つのポイント 日経トレンディネット
2011年05月16日
 3月から5月にかけて、次々と新製品が登場したタブレット端末。その中でも注目されているのは、KDDI(au)の「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(以下、XOOM)と、アップルの「iPad 2」だ。価格.comの売れ筋ランキングでは、iPad 2が1位、XOOMが2位に入っている。筆者は、タブレットの新潮流を見極めようと、両端末を発売日に購入。プライベートで愛用している。今回はXOOMにスポットを当てる。タブレット端末の王道であるiPad 2よりAndroid 3.0タブレット、XOOMが優れているのは、インターフェース、GPS、Googleアプリとの連携の3点だ。

 XOOMは、米モトローラが開発したAndroidタブレット。OSにはAndroid OS 3.0採用している。国内ではauからの販売となったが、本製品は3Gのデータ通信機能はなく、Wi-Fi専用モデルとなる。内蔵メモリーは32GB。マイクロSDスロットも搭載しているが、現段階では利用できず、今後のアップデートで対応する予定だ。液晶は解像度が1280×800ドットの10.1型。iPad 2(9.7型の1024×768ドット)をわずかに上回る。“やや横に長い”という印象を受けるが、これは本体横向きで使うことを前提としているため。ホームボタンも、横向きで持ったときに押しやすいよう、背面にある。

 一方のiPad 2は、これまで通り3G+Wi-Fiモデルをソフトバンクモバイルが販売。Wi-Fiモデルはアップルストアや家電量販店などで販売する。iPad 2は初代iPadよりも本体が薄く、軽くなり、「A5」という最新のデュアルコアCPUを搭載した。動作も快適になっている。初代iPadユーザーからは、液晶の解像度が変わらなかったことを残念がる声を聞くが、液晶の品質は確実に改善され、「Retinaディスプレイ」を備える「iPhone 4」を彷彿させる出来になっている。単なるマイナーチェンジ版ではなく細部にわたって手が入り、初代iPadの不満点を改善している。

 XOOMの価格は6万5100円。米国での販売価格は599米ドルなので、昨今の円高を考えると、やや高いという印象だ。XOOMの6万5100円という価格は、初代iPadの32GB Wi-Fi版(5万8800円)よりも高く、初代iPadの64GB Wi-Fi版(6万8800円)に近い。iPad 2が初代よりも価格が下がり、32GBのWi-Fiモデルで5万2800円、64GBでも6万800円となった。iPad 2と比べると割高感を感じざるを得ない。

 筆者がXOOMを購入したときは、データ通信端末「Wi-Fi WALKER DATA05」を同時購入し、データ通信サービスに加入することで、本体価格を割り引くキャンペーンを実施していた。しかし、せっかくのWi-Fiモデルなのだから、2年縛りのある3Gデータ通信端末とのセットはうれしくない。

 個人的にはDATA05ではなく、auが4月15日に発売したWiMAX対応のスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」とXOOMのセット販売があると良かったと思う。高速のAndroidスマートフォンと、最新のタブレットで同時に導入できるというのは、非常に魅力的だ。筆者ですらグラッと来てしまう。反映を踏まえ、次の販売戦略に生かしてほしい。

 少々厳しい意見を書いてしまったが、実際にiPad 2は機能面での死角が少なくなり、価格面でもリードする。強力なライバルに対し、XOOMはどういった点で勝負できるのか? 次ページから具体的に見ていきたい。

 XOOMがiPad 2より優れている点。1つ目は、標準のインターフェースだ。マイクロSDスロットを内蔵していることもそうだが、個人的にはHDMI出力機能が気に入っている。iPad 2も別売りの「Apple Digital AVアダプタ」でHDMI出力ができるようになるものの、やはり本体に内蔵している方が断然使いやすい。

 使い方も非常に簡単。マイクロHDMIケーブルで大画面テレビと接続すると、XOOM上の画面がそのままテレビへ映し出される。タブレット用にカスタマイズされたYouTubeアプリなどは、フルHDのテレビで見ても違和感が少ない。スマートフォンにも同様の機能があるが、画面が大きくて解像度が高いブレット端末の方がテレビとの相性がよい。

 最初は「HDMI出力なんて誰が使うのか」と思っていたが、タブレット端末で試すと納得。プレゼンテーション用の資料を映し出すといったビジネス利用から、写真のスライドショーやゲーム画面を映し出し、プレイの様子を見ながら盛り上がるといったプライベートの利用までいろいろと使えそうだ。

 2点目はGPS機能を内蔵している点だ。iPadでは、3G+Wi-FiモデルしかGPSに対応していない。せっかく大きくて見やすい液晶があるのにGPS機能がなければ、外出先で現在位置を確認できない。iPad 2のWi-FiモデルにもGPS機能が欲しかったところだ。

 データ通信を使えないWi-Fi版にGPSを搭載しても、屋外でオンライン地図のデータを取得できないから意味がないという判断なのだろうが、今は「Mapfan」などのオフラインで使える地図アプリも販売されている。これならデータ通信が使えない場所でも、GPSの電波さえ拾えれば、現在位置が分かる。筆者も使っているが、とても便利だ。インターネットの通信も、モバイルWi-Fiルーターを持ち歩いているなから関係ない。3Gが使えなくても問題なく、むしろ毎月のコストが少しでも安くなる方が何倍もうれしいのだ。

 3つ目は、Googleアプリの使いやすさだ。Android OSは、Googleが開発しているだけあり、専用アプリが充実している。iPadにもYouTubeやGoogleマップなどのアプリは用意されているが、Android版と比べると使える機能が少し落ちる。Googleでも率先して新機能をAndroid版に投入しているので、どうしてもiPadと差が生じる。

 Android 3.0版に対応したアプリが少ないと嘆く声も聞こえるが、Googleの公式アプリだとその心配もない。例えば、定番のGmail。iPadの標準メールアプリだと、メールの履歴を最大200件までしか取得できない。また、古いメールを探そうとして検索しても、目的のメールが検出されないことがある。このためGmailを快適に使うには、Safariを立ち上げてGmailにログインすることになる。

 この点、Android 3.0対応のGmailアプリなら、全く問題ない。アプリを起動すると、受信トレイが2カラムのインターフェースで開く。左側に件名一覧、右側にメールの本文という構成だ。件名欄を下から上へスクロールさせると、過去のメールをGmai上から取得してくれる。また メールの階層を1つ上に移動すると、左側にはスター付きやラベル、送信済みのメールの欄が表示され、右側には差出人名と件名を併記する一覧に切り替わる。ウィジェット機能を使い、ホーム画面で新着メールを確認できるのもAndroidならではだ。自宅でのメールチェックは、もっぱらXOOMを使っている。

 Webページを見るときもXOOMの方を使うことが多い。Android用のFlash Playerをインストールすると、Web上に使われているFlashムービーが再生されるようになる。パソコンとほぼ同じ画面が見られるというのは、やっぱり安心だ。また、XOOMを縦向きで使うとiPad 2よりも広い範囲を一画面で表示できる点も気に入っている。文字は小さくなるものの縦長のブログページなどは、スクロールする量が少なくなるため読みやすく感じる。

 パソコンとのデータ連携も非常に楽だ。ポータブルストレージとしてパソコンに認識されるので、あとは持ち歩きたい楽曲データや動画、写真を投げ込むだけ。標準アプリの「ギャラリー」が各データを区別しながら自動的に認識してくれる。

 XOOMは快適か? 気になる点を体感ベースで語ってみたい。iPad、iPad 2、そしてXOOMの3機種で比較する。3つのタブレット端末を使ってみての感想は、XOOMの動作は初代iPad以上、iPad 2未満というところだ。XOOMは、CPUにデュアルコアのNVIDIA Tegra 2(1.0GHz)を搭載している。アプリの起動やメニューの切り替えなどは高速だ。シングルコアのCPUを搭載するiPadよりは軽快に動作する。同じデュアルコアCPUを搭載するiPad 2はかなりサクサクと動く。軽快感はXOOMより上回っている。

 では、XOOMはダメなのか? というと、そうは思わない。先日、同じCPUを搭載する、NTTドコモの「Optimus Pad L-06C」を試したのだが、体感的にはXOOMの方が軽快に感じられた。コンマ何秒といったわずかな差だが、XOOMの方が快適だったのだ。選択肢の少ないAndroid 3.0タブレットだが、XOOMはその中の最右翼となることは間違いないだろう。

 最後に、XOOMのいけていない部分について触れよう。まずはiPad 2と決定的に違うのは、液晶の品質だ。真正面から見ると問題のないXOOMの液晶だが、少し横方向から見ると色が変わってしまう。視野角が狭く、視点が上下左右にずれると、正しい色で見えなくなる。白色もやや黄色みがかかっている。iPad 2とは比べものにならない。

 また手持ちで持ちスタイルにこだわりすぎたことも問題だ。ホーム(電源)ボタンが背面にしかないため、テーブルの上に置いて使おうと思っても画面を復帰できない。毎回、本体を持ち上げて背面のボタンを押す手間がかかる。前面にもボタンが欲しかった。700gある本体をずっと手持ちで使うと、さすがに疲れる。やはりテーブルに置いて使うのが基本だと思うのだ。現状はいろいろ不満もあるのだが、Androidタブレットとしてのベンチマークとして購入したことは後悔していない。Android向けのアプリも充実してきているので、仕事にプライベートにどんどん活用してみたいと思っている。
(文/原 如宏)

一部の「MOTOROLA XOOM」に「Android 4.0」へのアップデート – CNET Japan

 嬉しいニューだが、あとワンクッション必要なのが android。Google がOSをアップデートしても、メーカーがアップデートしてもユーザには届かない。日本で販売された au 版の XOOM は au がさらに日本向けに動作確認しない限り au 版 XOOM にインストールはできないから。3.2 へのアップデートでいいところを見せた au にはあと一つ頑張ってもらいたい。

一部の「MOTOROLA XOOM」に「Android 4.0」へのアップデート – CNET Japan
 「MOTOROLA XOOM」タブレットで、「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)へのアップデートが一部でようやく開始されたようだ。

 Motorola Mobilityの担当者は米国時間1月13日、CNETの取材に対して、限られた数のXOOMユーザーにテスト目的でAndroid 4.0へのアップデートを提供していることを認めた。また、アップグレードをさらに多くのユーザーに提供できる時期について、詳しい情報を確認すると同担当者は語った。

 技術ブログのAndroidCentralによると、Motorolaは当初、一部のXOOMユーザーに宛てた12日付けの電子メールの中で、Android 4.0には特に言及しない形でアップデートの実施を示唆していた。

 このプロジェクトの開始まで、お待たせして申し訳なく思っている。当社は「Google Experience Device」(GED)の認定を受けたデバイスを取り扱っているため、これまでのようにアップデートの時期を確実に把握しづらいのである。ともあれ、アップデートは今夜にも開始できる見通しだ。また、予定が数日遅れたためテスト期間をもう少し長くとることにし、週末にかけて実施する予定である。

 当面、初期の限定的なテストの一環として数千人のWi-Fi対応XOOMユーザーのみにアップデートが提供されると、Androidファン向けブログTalkAndroidは報じていた。ただし、すべてが順調に進めばXOOMユーザーにAndroid 4.0を一斉配信する、とMotorolaは述べている。

プレゼントは意外な所から。(XOOM3.2 update, google 日本語入力 for Android)

 皮肉なものだ。これだけ apple 製品に貢いでいるのに、誕生日にプレゼントをくれるのは、au や google だったりする。まあ、単に発表が誕生日だっただけだが。

XOOM 3.2 update

 一つ目は、完全に諦めていた XOOM の Android 3.2 update。大きなアップデートではないが、忘れられていなかったことが確認できただけでも au 版 XOOMer には嬉しい。この勢いで ICS もお願いします。

 アップデートはWi-Fiで行う。iTunes のような母艦ソフトのない Android 端末では選択肢はない。途中ダイヤログが何回か出る以外にはなんの問題もなく完了した。iOS 5 の改善点として挙げられていた「差分アップデート」が iTunes を持たない Android では当然に使われているのかもしれない。台数が出ていない XOOM なのでアップデートサイトの混雑もなくアップデートがダウンロードされた。3.1 へのアップデートをしていない場合には 3.1 へのアップデートを適用してから 3.2 へのアップデートを行わなければならないらしい。

 アップデートで自分的に一番大きいのは QuickOffice のフル機能版が追加されたこと。これまでも表示だけはできたが、とりあえず簡単な編集ならできるようだ(これについては詳細にレビューしたい)。Android market が縦でも表示できるようになったのは7インチタブレットを意識したのか。

KDDI、「MOTOROLA XOOM」をAndroid 3.2にアップデート – ITmedia +D モバイル

 KDDIは12月15日、Androidタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」のOSをAndroid 3.2にするアップデートソフトを配信開始した。Wi-Fiを通じてダウンロードする。

 アップデート後は、スマートフォン向けアプリを表示した画面の拡大表示方法が選択できるようになるほか、プリインストールアプリにQuickOfficeが追加され、ドック接続時のアプリ起動機能も追加される。

 Android 3.1から3.2にする場合のアップデートソフトは約40Mバイト。ダウンロード時間を除く、アップデートの所用時間は約10分。OSがAndroid 3.0の場合は、一度3.1にアップデートしてから、3.2へ段階的に更新する。3.0から3.1へのアップデートソフトも約40Mバイトで、所要時間も同じ約10分(ダウンロード時間を除く)。

google 日本語入力

 前にも書いたとおり、google 日本語入力には期待していた。その期待は変換エンジンや辞書ではなく、UIだった。google の考えるタブレット用 IM のユーザインターフェースを見てみたかったが、今回は見送りだった。タブレットには対応していないと書いてあるが、XOOM 3.2 でも問題なく動作した。が、当然ながらタブレット向けの UI ではないので、タブレットで使うメリットはない。IDEOS U8150 では普通に使える IM だった。確かに、その語彙の豊富さはうならされるものがある。しかも、IDEOS U8150 のようなプアなハードウェアでもストレスなく使えるというのは素晴らしい。

 確かに変換の辞書は強力だ。家の近所でどんなIMでも登録する必要があった地名があるが、それも変換候補に挙がっていた。

「Google日本語入力」Android版リリース – ITmedia ニュース.

 Googleは12月14日、日本語入力システム「Google日本語入力」のAndroid版をリリースした。無料で利用できる。Android 2.1以降に対応。タブレット端末とハードウェアキーボードはサポート対象外としている。

 PC版は正式版としてリリースされているが、Android版はβ版として公開。アプリケーションの互換性問題や誤変換、未実装機能など多くの改善点が残っているとして、ユーザーからのフィードバックを募っている。

XOOM #23 BTKB on WordPress app

XOOMでのキーボード入力についてちょっと使い込んだ感想を書き留めておきたい。

mini easel 100円ショップでミニイーゼルを買ってきた。これで少なくとも家では XOOM でキーボードを使うのが楽になった。

 変換候補が画面の一番下にあることが分かると思う。入力フィールドは画面の一番上の方にあるのに。予測変換候補をタッチで選ぶ場合にはこの位置のほうがキーボードから近くていいともいえるが、キーボードの先にある画面をタッチするのはすごくめんどくさい。


iPhoneでは非常に便利なWordPress。XOOMにもアプリがあったので、ダウンロードしてみたがリストでの操作が簡略化されていてエントリーの状態がわからないのが残念。というかかなり不便。電車の中でiPhoneから下書きを書いて後で文章や写真を追加するというパターンが多く、適当にタイトルをつけているので、どのエントリが公開済なのかどうか分からない。確認するためには、一々エントリを開いて確認しなければならない。iPhone版ではエントリ一覧で下書きかどうか一目瞭然になっている。

 また、android 版 WordPress は写真をいれるのがめんどくさい。というか、このアプリからは写真を入れることができない(この写真は iPhone でとったものを iPhone の WordPress アプリでアップロードした。まあ、XOOM のカメラは iPhone3GS を下回るダメっぷりなので直接使うことはないが。それ以前に、XOOM の写真は XOOM では撮れんしね)。

 XOOMの場合にはブラウザのフォームを使うということも可能ではある。しかし、XOOM のブラウザで WordPress を開くと日本語入力が尋常ではないくらい遅くなるので事実上使い物にならない。他のサイトのフォーム入力ではそんなことはない。WordPress の java script が高機能すぎて重いのかもしれないが、快適とは程通い状態になってしまう。あっちを立てればこっちが立たず・・・便利なようで不便な事のほうが多いという Android らしさ満載だ。

 ただ、この感想は WordPress の日本語入力をキーボードでするということが前提なので、組み合わせによって評価は変わるかもしれない。変換候補の表示位置が入力位置と遠いことやモード切替の不便さ、変換候補の選択の不便さなどは android でキーボードを使うときにつきまとうことなので、iOS デバイスでキーボードを使うまでの快適さになることは無理だろう。これはプロセッサの速度で改善できることではない。また、フリーのIM での感想をプラットフォームの評価とすることは適当ではないだろう。google は PC 用に優秀な IM を開発したのだから android 用にも開発して欲しい。

xoom on easel
 Honeycomb の弱点として、アプリの対応が少ないということは書き続けていることだが、縦画面固定のアプリに移動すると右の写真のようになる。システムのボタン類も全部そっちに動くから、「おっと、このアプリは縦専やったか。元に戻さな」という時の鬱陶しさは自乗倍だ。


XOOM #20 眠らない奴

 XOOM は今のところ自宅のネット端末として絶賛活躍中だ。しかし、平日は1時間も使わない事が多い。ところが、1時間しか使っていなくても3日目には電池切れを起こして起動しなくなることがある。こんなことは iPad 2 ではなかった。もちろん、10時間使えるからといって1時間を10回に分けて使えたという事ではない。しかし、1回1時間程度の使用なら4〜5日は使えた。XOOMは絶対無理。

 XOOM はスリープ状態での電池の消耗が大きいようだ。フル充電した状態でスリープにして朝みたら80%になっている。この機種は電話回線のないWi-Fi専用機だ。だから、スリープ中に何らかの着信や基地局との交信があって電池を消耗するということはない。なのにこの消耗・・・

XOOM AC-adopter iPad のように普通のUSBポートで充電できるならそれほど困らないが、かさばる専用ACアダプタでないと充電できないから余計に鬱陶しく感じる。話はそれるが、このACアダプタ。本体部分はそれほど大きくないが、ACアダプタとコンセントを繋ぐためのケーブルが太くて重いうえに硬くて収まりが悪い(写真の上のほうにまとめてある分)。30cmくらいのケーブルがACアダプタからXOOMまでの1m以上ありそうなケーブルよりかさばるとは・・・ACアダプタから XOOM へのケーブルも長すぎて邪魔。ACアダプタに繋いだ上で使うということを想定して長くしたのかもしれないが、手前のど真ん中に華奢なコネクタが刺さるようになっていて非常に邪魔。

 これをデザインした人間はACアダプタに繋いだまま使うことを考えていなかったのだろう。なのに、実際には電池のもちが悪くてACアダプタなしでの運用は難しかった。そこで、「ACアダプタのケーブルを長くしといたらええやん」と考えたとしか思えない。話は変わるが、ヘッドフォンのジャックは横持ちした時の上のど真ん中で、あんなところに挿したらケーブルが邪魔になって仕方がない。iPad と違うことをしなければと思ったんだろうか。だったら電源コネクタを横にしたらよかったのに・・・

 久しぶりにamazonを見たら33,700円に値上がりしていた。市場はこのマシンを最評価したかwww

Android3.0搭載タブレット型端末Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #17 アプリ:標準

 ブラウザ以外のアプリ群を見ていきたい。

1.カレンダー

XOOM calender image google カレンダーと同期してくれる。デバイスの初期設定時に既存の google アカウントを入れれば自動的に過去のメールも読むことができるのは新しい体験だ。それ以外に特記することはない。月間表示をPCのように表示できるが、それ以外のメリットは少ない。ウェブのgoogleカレンダーと比較して機能が少ないし、このマシンではウェブ版でも十分に使えるので、アプリを使う必要性はあまり感じない。

 このアプリも左下のメニューを使っていない(メニューは一番右上)。

 月間表示の時に月を送るのに左右スワイプができない。月間表示ではなぜか上下スクロールしかできない。ウェブ版の google カレンダーは月送りは左右ボタンによる月単位だ。にもかかわらずHoneycombでこのような仕様にした理由が全く分からない。

2.住所録

 これも、googleの連絡先と同期される。googleの同期を使っている人には便利だろう。特にスマートフォンも Android なら最高だろう。iPhone でも、google の連絡先を同期するようにすれば自動的に iMac、iPhone、XOOMを一元的に管理できるだろう。

 自分は仕事のアドレスと個人のアドレスは分けたいし、iPhone は個人所有なので、仕事のアドレスを同期する必要性を感じないので、iOS標準の住所録だけ使っている(家族のみgoogleの連絡先に入れている)。

3.Youtube

 レビューでも絶賛されているが、特に便利でもなんでもない。興味のない動画のサムネイルが大量に表示されているだけだ。自分のアカウントをメンテナンスして管理しているような人なら好みの動画が並ぶのかもしれないが。

 検索結果は3X5のサムネールで表示される。一画面のフラットな表示で上のような画面にはならない。また、2画面目に移動することはできない。インターフェースを統一するなら横フリックで次画面が表示出来るようにすべきだろう。最低でも検索結果をもっと表示出来るようにすべきだ。関連動画は上下にスクロールするしもっと沢山が候補として上がってくるのだから。検索結果のほうがユーザが望んでいるものに近いはずなのだから。なぜ、検索の代名詞となっている google が検索結果を蔑ろにするのか分からない。

4.map

 機能的には google map を iPad で使うのと特に差は感じない。3G回線がないので、自分には使い道はない。

 オフラインで読める地図データとアプリを入れておけば回線に依存せず地図が使えるようになるという意味ではGPSレシーバーが入っているのはメリットだろう。3G回線に依存しないGPS地図というのは3G回線依存型地図アプリより場所によってはメリットが大きい。とはいえ、それが活かされるのは自動車で旅行するようなケースのみだろう。自動車で田舎を旅行する機会が多いような人なら便利かもしれない。

5.gMail、メール

 gMail 専用のアプリと汎用メールクライアントのメールの二つがインストールされている。プロバイダや会社のメールアカウントに pop3 や IMAP でアクセスしたいような場合には後者を使う。両方ほとんど使ってないので特に感想はない(メールはアカウントの設定すらしていない)。

 gMailは初期設定で既存のgoogleアカウントを使えば勝手に同期してくれる。

 「大きな画面で使い易い」という記事があったが、そうは思わない。 Gingerbread のメールアプリのレイアウトをタブレット用にしただけだろう。広い画面を活かしてPCと同様の操作ができればいいが、このメーラーではスパムの報告やフィルターのメンテナンスができない。

 因に、iPad 2 に自分のアカウントを入れたことは無い(親のものなので)ので、良くは分からないが、iPadのPVでアップルの役員が「一から作り直した」と言っていたわりにお粗末な出来だと感じた。

 まだ、タブレットを活かしたメーラーは標準的な解を探して模索しているようだ。

Todo

 シンプルなTodo。これもgoogleと同期できること以外何もないが、個人のTodoを書き留めておく程度なら十分でもある。自分は iPhone で PocketInformant + Toodledo pro という組み合わせで運用しているので使わない。

電卓

 iPad にはなぜか存在しない電卓アプリだが、Honeycomb には標準で搭載されていて嬉しい。

 しかし、10インチのフル画面で電卓を出されても使いにくい。何より不便なのは3ケタ区切りが表示されないこと。桁区切りがない電卓は仕事では使えない。スペース的にもマシンパワー的にも区切りのカンマを表示するのは簡単なはずなのでICSではぜひアップデートしてほしい(興味ないのかもしれないが)。

 フル画面ではなく、小さなパレットのようにして他のアプリで表示された数字を見ながら使えるようになれば、タブレットのアクセサリとして有効だろう。

 または、ウィジェットとしてホームに置いたらどうだろう(探していないが、サードパーティのウィジェットが出ているかもしれない)。

android market

 iOS デバイスでは iTunes が該当するのだろうが、iTunes のようにすべてのコンテンツにはアクセスできない。アプリを検索・ダウンロードするためのインターフェースでしかない。

 Honeycomb 専用アプリだけをブラウズするといったことはできない。また、アプリを選ばないとそのアプリが Honeycomb で動くかどうか分からない。探すのが苦痛になる。

 「アプリの数は無意味だ。ブラウザが動けばいい」といった無茶苦茶な提灯記事があったが、単なる負け惜しみにしか聞こえない。なぜなら、android market は iTunes と互角のアプリ環境を提供できていないからだ。android market が iTunes store 並みの使い易さを備え、十分な数のアプリが用意されたときにこの人は同じことを言うんだろうか?言うはずがない。(それ以前に、提灯記事ライターはとっくの昔にXOOMを使うのをやめて他機種を使っているか、タブレット自体使ってないんじゃないのか。)

メモ

 入っているべきなのに入っていない。テキストを書き留めるためのアプリは標準で入っているべきだろう。テキスト入力アプリを開発する際のリファレンスとなるものだ。サードパーティが高機能なものを開発することは予想されるが、だからといって蔑ろにしていいものではない。

 初めてデバイスを使う人が文字入力を試す際に使用するのが標準のメモアプリだろう。

office

 google の OS なのに、google docs は入っていない。market からダウンロードする必要がある。honeycomb をタブレット専用に開発したのなら、どうしてこういうアプリをプリインストールしなかったのか分からない。apple はオフィス用のアプリを別売しているだからプリインストールしなかったのは分かる(機能限定版でも入れておいて欲しかったが)が、google docs (Android アプリとしては「ドキュメント」という名前だが)は無料の純正ソフトだ。インストールベースを増やすためにもプリインストールすべきだろう。こういうちぐはぐさが至る所に見られるのがhoneycombだ(Gingerbread は知らないだけで存在するのかどうか知らない)。

 pdf リーダーとしては quick office の機能限定版がプリインストールされている(pdfを開こうとすると対応するアプリとして表示される)。しかし、このアプリはアプリメニューには存在しないので、単体で起動して文書を作成することはできない。

XOOM #14 android の謎仕様:キャプ

 自分が情弱なだけかと思っていたが、Honeycomb には、というより Android にはスクリーンキャプチャを撮る方法がないらしい。一部の機種ではメーカー独自でシステムに手を加えてキャプチャ―を撮れるようにしているらしい。

 また、開発環境をPCにインストールしたり、rootを奪取して特別なソフトをXOOMにインストールすることで撮ることもできるらしいが、キャプチャを撮るためだけにそんな苦労をする気はないのでこのブログの画面は汚いままだ。

 ただし、ICSにはシステム標準でキャプチャを撮るためのショートカットが組み込まれるので、ICSをインストールしてからは普通のキャプチャをご覧いただける。まあ、ICSが発売される頃にはXOOMは市場から姿を消しているだろうし、このブログを読む人はいないだろうが。それ以前にauがXOOM用のICSを提供するかどうか不明だ。

 アメリカの人にはキャプチャを撮って楽しむという文化がないのかもしれない。以前使っていた NOKIA の N73 でも単体ではキャプチャが撮れず、PCにインストールした連携ソフト(iTunes みたいなもの)を使って撮る必要があった。

XOOM #12 ホームについて追記

 ICS(Ice Cream Sandwitch) では iOS のようにアイコンを重ねることでフォルダが作れるようになるらしい。Honeycomb ではその機能はないが、一画面に置けるアイコンの数が全然違うので特に困らない。また、これはAndroidの良いところだが、アイコンを自由に配置できるので、「この一角は画像関係。左上はメール関係にして間をあける」といった運用が可能だ。一画面に置けるアイコンの数が少ないスマートフォンではメリットが少ないだろうが、タブレットでは効果的だ。この点で、順番しか決められない iOS は不便だしフォルダが必須だ。

 アプリとホーム画面を別管理とすることであと一つ iOS でできないことができる。同じアプリを複数のデスクトップに置くことだ(同じ画面内に複数の同じアイコンを置くこともできるが意味ない)。android ではデスクトップ(ホーム画面)に置かれたアイコンは全てエイリアス(ショートカット)の扱いなのだろう。だから、ホーム画面から削除してもアプリケーションは削除されない。削除するためにはアプリケーションの管理画面から削除する必要がある。このあたりの違いは、iOS と Android の思想の違いを表わしているいるのだろう。

 ICS には Honeycomb にある「最近使ったアプリ(以後 Recent Apps)」ボタンが置かれるらしい。Honeycombでははっきり言って不便であまり使えない。派手で見栄えがするのでデモでは必ず取り上げられるが、一画面に表示されるウィンドウが5枚ではメリットは少ない。縮小画面が特徴あるものならともかく、似たような色合いの画面だったら右下に表示されるアプリケーションアイコンで判断するしかない。だったらアプリケーションアイコンだけ並べてくれたほうがはるかに一覧性が高い。まして、スマートフォンの小さな画面にサムネールを数個並べても目的のアプリを探すのが大変だろう。現行のインターフェースをデフォルトにしてもいいから、設定で選べるようにしてほしい。Google の秀才さん達なら数時間コードを書くだけで追加できるだろう。少なくとも、現在のサムネール表示を作るプログラムに比べたらほんのわずかの工数でできるはずだ。

 Honeycomb ではリストからアプリを削除することができないので、常時使うために起動したわけではないアプリ(設定など)がリストに居残ってスクロールが不便になってしまうが、ICSでは簡単に取り除けるようになるらしいので、評価は変わるかもしれない。Recent Apps メニューがタスクマネージャの代わりになってくれるとタスクを落とすためだけにアプリを一本起動しっぱなしにする必要が無くなる。

 ホーム画面で気になったことを思い出した。左右への画面の移動が画面によって異なっていること。画面の端をタップする場合とスワイプする場合とがある。また、端に次の画面のアイコンのシルエットが表示されるのも他にはなく必要性が分からない。別々のプログラマーが思いつきでコードを書いているとしか思えない。これがサードパーティなら問題はない(ガイドラインに沿ってないとして批判されるかもしれないしユーザからクールな機能として喝采されるかもしれない)が、ホームは違う。ホームは特別だ。macならfinderだしwindowsならエクスプローラーだ。これらのUIは他のアプリの基準となるものだ。他のアプリの手本となるべきものだ。特に新しいバージョンのOSを出す際に、「新しいこのメニューはこうやって使うんだよ」とサードパーティのプログラマに示すものだ。それがこんな独特なことをやってはいけない。

 このことは、システムにプリインストールの純正アプリについても言える。システム領域にメニューボタンを設けたのだから、アプリ独自がメニューアイコンを表示させるべきではない。なのに、ホームやブラウザといったアプリすらそれに従っていない。こういった不統一が iOS マシンとの大きな違いだ。GEEK や Nerd はこういうものを使いこなすことに喜びを見出すかもしれないが(まさにこのブログがそうだが)、そんなことは本来OSが統一感を持って作ってあればユーザが気にすることすらないはずだ。

 Honeycombはgoogle自身も認めているように過渡期のバージョンだ。1年も経たずにICSに道を譲ることになり、これから改善されることはないだろうが、スマートフォンとタブレットという全く異なるプラットフォームの製品を満足させるUIが作られたのか、au には一刻も早いアップデートを実現していただきたい(する気を完全に失っているかもしれないが・・・)。

Android3.0搭載タブレット型端末 Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #09 アプリ・蜂の巣の憂鬱

android のアプリは iOS と異なり、指定のサイト以外からもインストールが可能らしいが、多少は安全と思われる google 純正のサイトからダウンロードするように心がけている。スマートフォン用には au one android market というサイトが用意されていて、デバイスにリンクがあるらしいがXOOMにはリンクが見当たらないし、パソコンからアクセスするためのURLも見当たらない。

 iTunesで一括管理されている iOS は非常にわかりやすい。使い慣れたインターフェースそのままに対応するアプリを検索することが可能だ。デバイスでダウンロードすることも可能だが、回線速度やブラウジングの効率から考えてパソコンで管理するほうがはるかに簡単だ。

また、ウェブ上の Android market で驚いたのはインストールというボタン。 usb でつないだデバイスに直接インストールするというイメージは iTunes に慣れていると違和感がある。iTunesでは、パソコンでダウンロードしたアプリを選んでインストールするというイメージだ。

unmatch for honeycomb sample screen  しかし、android market には致命的に使えないところがある。対応するアプリの要件が不明確なのだ。android の honeycomb(3) はタブレット専用のバージョンで、そのメリットを活かすためには専用のあるいは両方に対応したアプリが必要となる。iOS の場合は iPad 側でiPhoneをエミュレートして、画像は荒くなるが全画面に表示して実行することができる。honeycomb にはその機能がないので3に対応していないアプリだと小さなケータイ画面が真っ黒な背景の中にポツンと浮き上がるような状態になる(右写真)。つまり、XOOM は iPad よりバージョンに対して依存度が高いということだ。にもかかわらず、android market は3専用あるいは3と互換性有というカテゴライズがされていない。

 アプリによっては縦画面を前提としていて回転出来ないものがある。iOS アプリにも方向を固定しているものがあるがそれほど不便には感じなかった。なぜか考えたら、固定アプリは全て縦画面で固定しているということが大きいと思われた。基本画面が縦に規定されていて全てのUIがそれを前提にしているから固定されても違和感が少ないのだ。それに対して、haneycomb はそこまでデベロッパに浸透していないのか、2以前のアプリケーションを焼き直しただけのものが多く、横画面用のインターフェースに作り変えられていないものがあるのだろう。この動画をご覧いただきたい。アプリによっては縦固定で方向まで固定されているものがある。android market は google 純正なのに横固定だ。ただし、180度には移動出来る。

 2011年秋から android のタブレット機は7インチにシフトしてきている(非iOS タブレットの最大勢力になると予想される amazon の kindle fire も7インチで縦持ちだ)。XOOM の悲惨な状態を見て iPad と直接対決することを避ける戦略かもしれない。そして、それらの多くがデフォルトの持ち方を縦にしている。縦持ちアプリは2からの移植が比較的簡単に行えるメリットもあるだろう。横の大きな画面を活用するには全く異なったデザインが必要となるからだ。

 このように、スマートフォン、縦持ちタブレット、横持ちタブレットの三つのインターフェースを一種類のアプリケーションでサポートするのは難しいかもしれない。次にgoogleが出すであろうタブレット端末のリファレンスモデル、Honeycomb の次OS Ice Cream Sandwitch でどのような対応をするのか興味深い。