ポップスマホ襲来か?/Firefox 端末世界戦略。 デバイスは途上国低価格機

Firefox を au が扱うことについて書いた。その時はコンテンツ販売・課金サービスを Apple や Google のて方取り返すためのプラットフォームを狙っているのだと思っていた。当然、iPhone や Galaxy の最新モデルと同世代の要素技術を使ったものが出てくるのだと思っていた。

 しかし、Firefox は違う方向を向いているようだ。途上国向けの廉価版という位置付けらしい。Firefox が利益を求めなくても良い団体であることがその理由だろうか。が、そこはすでに Android があるだろう。十分に安価で安っぽい二世代前の SIM ロックフリー端末が日本でも 1 万円未満で買える。Firefox を待つ必要が無いと思うのだが・・・

 「ソニーモバイル、Xperia E向け「Firefox OS ROM」をリリース – ITmedia ニュース」というニュースが有った。ソニーの端末を Firefox 端末にできるらしい。

 個人的にはここに載っているようなポップで小さめの液晶のスマートフォンは魅力的に感じる。高精細モニタとそこそこのプロセッサが動いて、メールとメジャーなSNSのアプリがあれば楽しいかもしれない(その場合には iOS アプリは iPad で実行することが前提)。こういうプラスチックなスマートフォンも選べるようになれば楽しみが広がる。

firefox 自分が伸びる場を見つけたFirefox OS: アプリはHTML5, デバイスは途上国低価格機 – TechCrunch

ZTEの昨日(米国時間2/25)の記者会見の内容は旧聞ばかりだったが、少なくともこの中国のOEMの初のFirefox OSスマートフォンで遊ぶことはできた。低コストを第一目標とするこのOpenと呼ばれる機種は、ZTEのキャッチフレーズによれば、“冒険好きで新しいものを試したがっている若者たち”がターゲットだそうだが、どこがそうなのか?

Openの3.5インチディスプレイは、好悪両面がある。スワイプやタッチへの反応は速くてスムースだが、小さいからアクションに精度を要する(テキストの正しい場所をタップするときとか)。指の太い人は困るかもしれない。色の再現力はそれほどではないし、視野角も狭いが、まあお値段相当か。
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なんでもかんでもリンクすな

 数年前からブラウザに限らずアプリやファイルシステムなど全てのデータがクラウドで同期され始めている。メリットを書き並べる必要は無いだろう(だよね)。ここでは自分が積極的にクラウドによる同期を使わない理由を考えたい。

 デバイスの種類や使用する状況によって使う対象は変わる。自宅でアクセスするサイトと会社でアクセスしたいサイトは違う。だからブックマークを共有するメリットを感じない。というより、自宅のPCでXX省のサイトなんて見たくもないし、自宅でご愛用のサイトのブックマークやタブが勝手に会社のパソコンで表示されるのも困る。プロジェクターで表示しているときにブックマークを開こうとメニューをクリックしたときに、趣味のブックマークがずらっと並ぶなんて恐ろしい。まして、間違えて履歴でも開いた日には悲鳴が上がりかねない(^^;

 物理的UIが異なれば見たいサイトも変わる。PCで愛用のサイトとタブレットで快適なサイトは別だ。また、モバイルに限っていえば、ブラウザで開くよりアプリで開いたほうが速くて快適だ。将来的には、サイト側が対応することで最適化したページを表示できるようになるかもしれないが、大きな写真や動画を見るためのサイトを最適化されていてもスマートフォンの小さい画面で見たいとは思わない。

過渡期の問題かもしれないが、共有デバイスの問題もある。パソコンならログインユーザごとにブックマークは管理できるが、タブレットはそれが出来ない。個人や会社のブックマークをリビングデバイスのタブレットに同期されては困ることが多い。

 後、これらのサービスがブラウザの囲い込みの手段としてのみ使われている点だ。ブックマークやタブの共有が出来るのは同じブラウザ間でしかない。iMac では Safari と Firefox を使い、会社では Firefox と Sleipnir、iPhone では Safari、Android では Y!ブラウザ を使っている。iPhone では OS の制約のために選択肢が限られているし、Android も快適なブラウザは違う。ブラウザごとに違うブックマークが作られていしまっている。

 ここまではブックマークに限定して書いたが、写真や動画データも全く同じだ。クラウドストレージに置いてくれるのはいいが、共有しているタブレットに表示されて困るものも多いだろう。

 Dropbox のフォトアップロードや iCloudのフォトストリームなどは便利だが、知らないうちに数十メガクラスの通信をしているということでもある。これは、予想外の電池の消耗につながるだろう。

 また、驚いたのはGoogle docs で作ったファイルが Google drive の設定をしたPCのHDDにあったこと。Google docs はIDとパスワードを知らないとアクセスできないが、Google drive の同期フォルダにあるということは、PCを見せる機会があったら見られるということだ。そして、切実なのは、会社でウィルスを強制インストールされていて、操作したファイル名をすべてログに取られているようなケースだ(つまり自分)。このような状態で、不用意にそのファイルを開いてしまうとログに残ってしまう。ブラウザなら暗号化されたセッションでプロキシに残っていても解読はできないのにだ。

 さらに、Dropbox,Google drive,Sugar sync,Never drive… サービスによって同期フォルダの作られる位置がまちまちでめんどくさい。また、Explorerでフォルダが特別なフォルダで表示されるのも困る場合がある。会社のPCはプロジェクターで表示して使うことが多い。そんな時に、ファイルを開こうとした時にダイアログに Google drive とか Dropbox といった名前のフォルダがあると、一発で「こいつ会社のPCにDropbox入れとる」と分かる。

Android ブラウザ試用 #5 FireFox

 テキストがきたない。なぜか、フォントの選択がおかしいのか縮小がかかったような不自然な汚さ。

 メニューが右上。しかし、メニューを示すグラフィックは標準のものと異なる。

 ブックマークを出すための明示的なグラフィックパーツやメニューが存在しない。アドレスバーをタップするとオーバーラップして表示される。


 今回試した中で、唯一テキストエリアの選択が正しい。

複数のタブを開くと左にサムネイルが並ぶ。XOOM のようなワイド画面のタブレットでは効果的。横にフル画面にするより文章を読み易い。

その他

 クイックコントロールはない
パソコンと同期可能
アップデートがあったが XOOM は対象外。OSのバージョンなのかハードなのかは不明。

Android ブラウザ試用 #4 Dolphin HD

 スパイ行為を糾弾されたことで有名な Dolphon browser。最新版ではその動作を行わないようにしたと主張しているので、使うのなら最新版にしたほうがいいだろう。開発元は、意図してやったものではないし不正なアクセス結果はサーバ上に残っていないと主張しているが、確認はできない。それが嫌なら使わない方がいい。


ドルフィン


ブックマーク

 テキスト

ジェスチャー

 ジェスチャーを使えるのが Dolphone の最大の特徴。ジェスチャーといっても、iOSのマルチタッチジェスチャーではなく、一筆書きの文字や記号を書いて、登録したコマンドを実行するというもの。左下のイルカマークをタップするとジェスチャー入力画面になり、指でコマンドを描くことで登録された動作を行うことができる。メニューやグラフィックパーツをタップして行うことの大半ができる。

 コマンドは懐かしの graffiti のようで分かりやすい。任意のジェスチャーを登録することもできるのでひらがなの一筆書きのような物にしてもいいかもしれない。

 このモードで一番下にあるボタンのうちマイクの絵をタップすると音声入力モードになる。



 ただ、ジェスチャーは覚えておくしか無いので、パワーユーザー向けといえるかもしれない。すべてのデバイスで Dolphin を標準ブラウザにすれば快適かもしれないが、いろんなデバイスでいろんなブラウザを使い分ける場合にはメリットは少ない。これは UI の限界でもある。

 一般的なコマンド(ホーム、バック、ブックマーク、新タブ・・・)は最初から登録されているし、自分で学習させることも可能だ。

Addon

 Addon を Google play からダウンロードして簡単にインストールできる。GUI のテーマを変えられるが、タブレット用アプリはスペースの制約上GUIパーツが少ないためにあまり影響はない。

 addon は様々な機能があり、使いこなせば快適になる。

Android ブラウザ試用 #3 Y!ブラウザー

 Yahoo! が作った Android 用ブラウザ。

 2.3 にも対応しているので、HoneycombやICSで搭載された機能を 2.3 端末でも使えるのはメリット。

 メニューボタンが下のバーに格納されてるのはいい

ブックマーク

あとで読む、履歴、ブックマークはアイコン+テキストで一覧性が高い。しかし、10インチタブレットでは横方向に無駄が多い。

QC

 クイックコントロールはアイテム数が限られているのが惜しい 設定出来るのはいい

text

 テキストペインの拡大はこの程度の精度。ブラウザによって左が切れる場合と右が切れる場合とがあるのが面白い。

other

 現在開いているタブを同時に開くとサムネールで表示される。

 スピードダイアルという UI。最近のブラウザでよく見かけるブックマークのようなものだが、表示アイテムが少ないのが残念。


Android ブラウザ試用 #2 Chrome

ブックマーク


フィッティング

 Chrome でも縦にすると正しく表示できない。

クイックコントロール

 Honeycomb であったクイックコントロールを Chrome に入れなかったのか分からない。開発の順番から考えて盛り込めて当然だろう。

 開発チームが別で、プラットフォームをまたがった Chrome 開発チームと Android OS 開発チームが別なのかもしれないが、こういう足並みの揃わなさが Android の混乱につながるのだろう。

音声検索

 音声入力の UI が統一されている。

Android ブラウザ試用 #1 ICS 標準ブラウザ

  Android 端末に標準で入っているブラウザ。Android 純正なのに Google の Chrome ではないというところが Android の足並みの揃わないところだ。青い球体アイコンで名前は「ブラウザ」。ここでは「ICS標準ブラウザ」と書く(これだけではないが、一般名詞をアプリ名にするのはやめて欲しい)。Honeycomb 版からはほとんど変更は無かった。

ブックマーク

 ブックマークがサムネイルなのは微妙だ。似たような画面構成のポータルサイトなどは、小さなサムネイルではつぶれて見分けがつかない。
 履歴と「あとで読む機能」もブックマーク画面のタブとして切り替えてサムネールで管理される。「あとで読む」機能はローカル。

フィッティング

 CSSで画面を複数のペインに区切って使っているようなサイトで、特定のペインをダブルタップするとそのペインを拡大して画面いっぱいにするというのは、iOS と同様だ。しかし、Androidのブラウザでこれが正しくできるものは少ない。

 このブラウザでも同じ傾向がある。XOOM クラスのワイド画面になると横画面ではフィッティングを使う機会は少ないが、縦で使いたい場合には必須となる。少し手でピンチすればいいが、iOS のびしっと決まるのに馴染んでいると残念感は否めない。

メニュー

 「PC表示をリクエスト」というものがあり、PCレイアウトをサーバに明示的にリクエストすることもできるが、期待通りの動きをするかどうかはサーバの設定次第。これについては、同様の機能を持つアプリでも同じ。

 メニューを呼び出すためのボタンは右上にある。タブレットの場合、最下行のシステム領域が余っているのだからそちらのほうが便利だ。

クイックコントロール

 設定メニューから、ラボ、クイックコントロールにチェックを入れると画面の左右の端っこを押さえることでクイックコントロールという UI を呼び出せるようになる。この機能はハニカムの頃からあった機能で Android の幅広画面を両手に持って操作しているような時、ブックマークや同時に開いているタブに移動したいときに手を動かさなくてもいいので便利だ。

 クイックコントロールで表示されるアイテムを設定することはできない。

 このモードではアドレスバーが表示されなくなるので画面を広く使える。しかし、このモードにしておくと他の人に貸す時に説明がめんどくさいので一長一短だ。

音声検索

 サポート

Android ブラウザ試用 #0

iOS デバイスは標準のブラウザが Safari に固定されている。Safari は使い易いがサードパーティの意欲的な UI のブラウザを使いたいこともある。もちろん、iOS でもブラウザをインストールすることは可能だ。しかし、他のアプリとの連携が面倒なので Safari を使わざるをえない。

 例えば、Twitter を使っているときにリンクをブラウザで開こうとしたような場合だ。iOS では Safari しか選択肢にない。Android なら PC と同様デフォルトを標準のブラウザアプリから代えることが可能だし、それを設定していない場合にはインストールしてあるブラウザが表示されて選択が可能だ。

 ICS になってからウェブブラウジングが軽快になり、使う機会が増えたので、定評のあるブラウザを幾つかインストールしてみた。どれも実用的には問題のないレベルだが、デフォルトには設定していない。右がインストールしたブラウザ。他にも Opera や Sleipnir もあるし、他にもあるかもしれないが、収集がつかなくなりそうなので現在インストールしている5本でまとめた。厳選して選んだ結果がこの5本という事ではないので、ご理解いただきたい。

 Android のブラウザアプリ共通の問題点というか、iOS 版アプリにあって Android のブラウザにない機能で一番なのが「リーダー」だ。タブレットではあまり使わないが、iPhone ではこれをデフォルトにして欲しいくらいだ。しかし、広告を表示することが目的の Google にこのレイアウトを期待するのは難しい。

Safari は意外に「使える」

 Windows 版の Safari があることを知らない人も多いと思うが、Apple からダウンロードすることが可能だ。今でも、IE の他に Firefox、Chrome、Sleipnir などブラウザの選択肢は多いし機能的にも不自由していないのに Safari を入れる意味がわからない人も多いだろう。しかし、少なくとも iPhone や iPad を使っている人なら入れておくことをお勧めしたい。

 なぜなら、iCloud を介してブックマークとリーディングリストが同期されるからだ。ブックマークは一概に便利とは思わないが、リーディングリストは間違い無く便利だ。ウェブをクリップする方法は他にもあるが、iPhone の Safari から登録できるのが便利だ。移動中の電車で Twitter のリンクで面白い記事を見つけて、PCやiMac で読みたいと思った時に便利この上ない。URL をメールしたり専用のサイトに登録したりすることもできるが、付加的な操作を介する必要がないのは大きい。

 iPhone でリーディングリストを見るのは、Bookmark メニューの「リーディングリスト」を選択。パソコンではウィンドウの左上にあるメガネのボタンを押す。

 クリップするには、iPhone のサファリでは保存したいページを表示して矢印メニューから「リーディングリスト」を選択。パソコン版では、メガネのボタンを押してリーディングリストペインを表示し、「ページを追加」ボタンを押す。



 あと一つが「リーダー」だ。パソコンでも鬱陶しいバナーや広告を見なくて済むのは精神衛生上効果的だ。

 これなら、「ああ、寄生虫が年金を食い潰したんだなと一目瞭然だ。」

 これは、PCの例だが iPhone だとさらに顕著。惜しむらくは、ページを全てダウンロードしないとこの[リーダー]というボタンが現れないこと。最初からこのモードでアクセスできたらどんなに快適かと思う。

IDEOS U8150 #11 Yahoo!ブラウザー インスコ検証

 「Yahoo!ブラウザー : クイックコントロールが超便利!スマホブラウザの新定番となるか!?無料Androidアプリ」を見て、早速 Yahoo! の Android 用ブラウザを U8150 にインストールした。Froyo 標準搭載のブラウザですら重い IDEOS U8150 で果たしてマトモに動くのだろうか。

 動作は、標準のブラウザと比較して特に遅くはない(元々遅いので差が分からない)。下のメニューを非表示にできるのは画面の小さな IDEOS にとっては大きなメリットだ。クイックコントロールも小さな画面なら片手操作でも余裕でサムネイル画像までたどれる。ただし、ご覧いただければ分かるように、画面解像度が低いので視認性が悪く、直感的に操作することはほとんど不可能だ。大きな文字のメニューにしてくれたほうがよっぽどいい。このことは XOOM のブラウザでも指摘したが。

 クイックコントロールに表示されるメニューの数が少ないのは画面の大きさの制限上しょうがないだろう。が、メニューアイテムは設定が可能なので、使い込んでチューニングすれば困らなくなるかもしれない。

 このブラウザが威力を発揮するのは 十分なCPUパワーを持っているのにICSにアップデート出来ないような多くの Gingerbread 端末だろう。4インチを超える端末なら恩恵は大きと思う。