XOOM #15 UIは専用が吉。棚も分けてくれ。

 android は ICS から同じバージョン番号でスマートフォンとタブレットをカバーするらしい。中身は違っているはずだが、見た目やAPIの統一が図られるようだ。この考え方は iOS も同様で iPhone も iPad も現在のバージョンは 5 だ。この方が分かりやすいしAPIが共通化されることで開発者の対応も少しは楽になるだろう。ICS の速報を見る限りでは Honeycomb の UI をスマートフォン版にして機能を追加したものというイメージだった。

 問題は、android の9インチクラス(iPadに対抗する機種)のタブレットは横持ちが前提で、2011年夏頃から出始めた7インチクラス(Kindle fireと同じ)は縦持ちを前提にしていることだ。言うまでもなく、スマートフォンは従来通り縦持ちだ。

 物理的な大きさの違いはUIにも影響する。スマートフォンで使い易いからといってそのままタブレットにしていいかというとそうではない。まして、横画面と縦画面とでは操作系の配置は異なって当然だ。

 iOS はタブレットもスマートフォンも同じ縦横比で縦持ちなので整合性は高い。それでも、iPadで使い易いと思われるアプリはスマートフォン版と異なるデザインを専用に作りこんだものだ。

 少なくとも、2011年10月下旬時点で Honeycomb 対応をうたいながら、Honeycomb でアプリケーションが動くといったレベルのアプリが多い。というか、大半がそうだ。このような状態では、ハードウェアのカタログスペックで上待ったところで iPad と同レベルの使い心地(ユーザーエクスペリエンスか?)に追いつくことはできない。

 また、これについては google の android market の責任が重い。タブレットに最適化されて快適に使えるアプリとそうでない物との区別がつかないのだ。快適に使えるアプリをgoogleが審査して、store で優遇すればサードパーティの意識も変わるだろう。

 iTunes sotore の場合はiPad対応、専用、両方対応とが一目でわかる。iPad 専用アプリだけを表示することもできる。こういった配慮がない限り android market は、数が増えれば増えるほど、新しいアプリを探してインストールしてみる楽しみから遠ざかっていくだろう。

実際のところ iTunes でさえ不十分だと思う。iPad を活かした作りこんだ専用アプリと iPhone/iPad 両方で動くというアプリが並んでいて見分けがつかない。太古の昔、Mac OS がバージョン7になった時、7savvy アプリと 7compatible というバッジをつけてアプリケーションが売られ、system 7 の機能を活かしたソフトなのか system 7 上で動作確認されただけのソフトなのか見分けられた。こうすれば、開発者は手間をかけてでもタブレット用に作りこむだろうし、ユーザはタブレット用に最適化されたアプリを探す手間が省け、購入にもつながるだろう。

#タブレットでダウンロードされるアプリの大半がゲームという現実があるので、そんなしんどいことしれられないというのかもしれないが・・・それは別の機会に考えたい。

Android3.0搭載タブレット型端末

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