「さらばADSL!」を読んで

 収容されている基地局がサービス対象になるのを首を長くして待ったのは同じだ。

 違うのはADSLーというより Yahoo!ADSL といったほうが正解だろうーがもたらした「こと」への評価だ。ADSLがもたらしたのは、定額での時間・容量無制限通信環境だ。速度よりコストだ。それ以前もISDN回線による定額契約はあったが、回線料金が高かった。ISDNは電話回線の置き換えだからISP契約が別途必要になる(今のフレッツ光と同じ仕組みだ)が、Yahoo!ADSL はISPと抱き合わせなのでーISPを選べないがートータルコストが大幅に下がった。このインパクトが日本におけるインターネット普及に拍車をかけたといっていい。

 Yahoo!japan の情弱を騙すようなやり方は気に食わないが、ADSLとiPhone発売による日本市場へのインパクトは高く評価すべきだと思う。Yahoo!ADSL と iPhone をそれぞれのタイミングで開始しなかったら日本のインターネットやスマートフォンの普及は、キャリアに阻まれてもっともっと遅れていたし、今でも高価な回線料を支払わされていたに違いないと思っている。

 因みに、社宅では Yahoo!ADSL を継続して使っている。2年毎に他社に切り替えるつもりでいたが、切り替えられる対象が見当たらないので諦めた。Nifty ADSL の広告は見たが、サービス提供は softbank というので、切り替えても回線の品質向上は期待できそうにないし価格も大差ないのでやめた。いろんな企業や自治体が競ってADSLサービスを立ち上げていたが、今はほとんど残っていない。

 ともかく、自分が生きているうちになるかどうかは分からないが、光も銅線も無線通信に取って代わられるだろう。ADSLがそれまで生き残るかどうかは分からないが。とはいうものの、相変わらず、遅くブチブチと切れる社宅の Yahoo!ADSL 回線には悪態をついてるけどね^^

情報源: さらばADSL! 我が青春のブロードバンドよ! | ギズモード・ジャパン

終わりの始まりあるいはIoTデバイスの寿命

Pebble
iPhone 8 plus とつながらないという質問者への返事も悲観的なものばかり・・・
 去年の暮に fitbit が Pebble を買収した時に予想されたことだが、予想以上に早く使えなくなってきた。

 春に、有志による Pebble アプリのアップデートが行われ Pebble のサーバーが止まっても天気などの情報を取り込めるようになった。が、Apple との契約の問題でもあるのかヘルスケア(アプリ)のソースから外され、Pebble 2 の歩数データがヘルスケアに表示されなくなった。

 その後、個人的な理由で SIM カードをいろんな端末に入れて使っていたので、そのたびに Pebble アプリ上の履歴は消えた。それでも、目覚ましとカウントダウンタイマーとして腕に巻き続けていた。

Apple watch 3 の回線付きが出て、IIJmio で運用ができるなら買うつもりでいたが、発表されたものは MVNO では使えないものだった。なので、fitbit charge 3 が出るのを待ってそれを買うつもりでいた。

 しかし、iPhone 8 をメイン端末にした時に状況が変わった。iPhone 8 と Pebble 2 がつながらなくなったのだ。現行機種なら当然端末のOSのアップデートが行われるが、Pebble には期待できない。しかたなく、Jelly pro 上の Pebble アプリと同期するようにした。

 が、Pebble 2 でカウントダウンタイマーを使おうとするとアプリが見つからなくなることが有り始めた。timer を起動しようとしたら再起動がかかって工場出荷状態になったりもした。そんなときは Jelly との接続をやり直す必要があった。ストレッチの時に30秒カウントダウンタイマーを使いたいために一々ペアリングしなおすのは辛い。

 今は Jelly のアプリと同期できるので時刻を合わせる必要はないが、Jelly がなければ時刻を合わせることもできなくなる。Pebble 2 には単体で時刻を合わせる手段はない。Pebble がアプリとの同期にここまで依存しているとは意識していなかった。

 そういえば、Nintendo DS lite にはDS storeとかいうサービスが有ったが、動かなくなっていた。また、iPhone で遊んでいたゲームが動かなくなっていた。

 クラウドに依存するデバイスの末期はこういうことなのだろう。

さようなら Windows 10 Mobile 、 AIM

 秋は別れの季節。iOS の 32bit アプリに別れを告げたばかりだが、IT界のガリバーとも思われたプラットフォームが2つ消える。

 一つ目は Windows 10 Mobile。Windows CE や Surfece RT など実は Apple より前からモバイル OS に挑戦し続けてきた Microsoft がついにモバイル OS に別れを告げた。Windows CE は palm、RT は iOS、Windows 10 mobile は Android に挑戦しては敗れ去ったというイメージだ。

 Windows 10 が載った Nokia の端末は美しかった。が、盲目的な Microsoft フォロワーのおもちゃで終わってしまった。「iPhone よりいい」とか得意げに言っていたのが懐かしい。その人達は今でも Winows 10 mobile 端末を使っているんだろうか。

Microsoftは、「Windows 10 Mobile」の愛用者に対し、同プラットフォームにもう新機能は追加しないと宣告した。 MicrosoftのWindows Experience担当バイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は米国時間10月8日、スマートフォン向けプラットフォームであるWindows 10 Mobileに対する新しい機能やハードウェアを同社が計画していないことを認めた。

情報源: 「Windows 10 Mobile」、新機能の開発はもうない–マイクロソフトが認める – CNET Japan

 こちらも来るべくして来たということだろう。自分では使ったことはなかったが、AOL(America On Line)はダイヤルアップのパソコン通信の頃から名前はしっていた(自分は当時N ifty serve だった)。Mac の Finder のようなGUIのメニューなどには憧れたものだった。

 SNS の普及に伴って、Yahoo!メッセンジャー、MSN messenger といったメジャーサービスも消えた。AIM が消えるのも時間の問題だとは思っていた。しかし、LINE だけはメッセンジャーサービスとして(Facebook messenger とか Twitter の DM は付随サービスだろう)生き残っている。この違いは何だろう。

 自分の周りでも多くの人、どちらかと言うとITリテラシー低目の人たちでもLINEは個人のスマホに入れて活用している。Twitter や Facebook 以上の普及率といっていい。その人達はメッセンジャーサービスを使ったこともSNSとも無縁の人たちだ。そんな人達がなぜLINEは受け入れたのだろう。

「AOL Instant Messenger」(AIM)に別れを告げるときが来た。 インターネット草創期に人気を集めたコミュニケーションツールのAIMは、米国時間12月15日をもって姿を消すこととなった。AOLの事業を現在運営しているVerizon Communicationsの子会社Oathが10月6日に明らかにした。 AIMはかつて、インターネットのインスタントメッセージプラットフォームとして独占的地位を築いていた。AIMを手がけるAOLのインターネットサービスを使って、ダイヤルアップでネットに接続するユーザーが大勢いたからだ。1997年にリリースされたAIMは、90年代の終わりから2000年代初期に絶頂期を迎えた。

情報源: ネット草創期に人気を集めたAOLのメッセンジャー「AIM」が終了へ – CNET Japan

すべて消え行く定めなのさ(ルパン三世)

iTunes 12.7 は与えたり、されどアプリと着信音を奪うことこそ主眼

 iPhone 8 を買って自宅で iPhone 6 の環境を復元しようと iMac で iTunes を起動したら勝手にアップデートが走り出した・・・30分近くかかって起動したら、噂通り App がなくなっていた・・・

 サーバーが止まって使えなくなったゲームアプリとかも、アイコンを消すのが忍びなく iMac 上にだけ残していたが、それを見ることもできなくなった。データはHDD上に残っているがアイコンを見ることはできないから。

iMandalArt
iMandalArt のゲット画面トップ。ゲット・マンダ・ラートの使い分けが面倒でとっつきにくかった。スケジュールとかは一切使わなかった。

iOS6 home
iPhone 4S のホーム画面。これはメインで使っていたときとは違っているが、ドックにはいつも iMandalArt は入っていた。
 今回の iOS の仕様変更でついに iMandalArt が動かなくなった。Mandal-Art 終了のお知らせのときに iOS 7 で動かなくなるというアナウンスを受けていたが、変な表示になるが(解像度が固定だった)起動はできた。なので、昔作ったマンダラートをたまに使っていた。それすらできなくなった。

 MandalArt というアプリに引き継がれたが、サブスクリプションモデルが前提となってしまって使う気にならなくなった(前のバージョンは有料)。ファイル数限定で使えるが、ファイル数が限定されたら過去のデータを引き継ぐことができない。過去と同じ状態に持っていくためには月額使用料を払わなければならない。価格は安いので前のバージョンと同じなら迷わず契約しただろうが、UI が変わって自分には使いにくくなってしまったために、インストールだけして放置だ。

 まあ、仕事で使う機会が減ったのと、メモくらいなら evernote のほうが便利というのがある。そして、MandalArt は iOS 版しか無いというのが大きい。web 版の MandalArt で PC (Windows & Mac) からクラウドに置いたマンダラートを編集できるようになればと切に思う。


楽天がFREETELのMVNO事業を買収 プラスワンは端末事業に専念 (ITmedia Mobile) – Yahoo!ニュース

 両親が使っているスマートフォン(priori2)の回線がフリーテルだ。特に不満なく使っていたが、楽天に売られることになってしまった。

 サービスが悪くなるかどうか分からないが、楽天の回線を使うくらいなら freetel を解約したい・・・

 Yahoo!BB ADSL の契約が2年経過するので、乗り換えたいと思ったが、ADSL は softbank が独占状態だった。違うブランドのサービス名称でも実プロバイダは softbank とある。とういことは、回線品質は一切改善されないということだ。まあ、Yahoo!BB は ADSL 開始時に自力で設備投資し普及させたのが今になって効いているのだろう。利益も薄いから競争相手が消えてしまったのだ。

 小さい利益でも勝ち残って独占できればそれなりに継続できるというマーケティングの事例になりそうだ。

Homtom HT20 初期不良 カメラは直るのか? STEP2,3

 これまでの経緯が気になる方はHOMTOM HT20 2 茨の道STEP1をお読みください。

返送6/16

 EMS で送った(送料は2,000円くらいだった)

 田舎の郵便局ではEMSで海外に送ることがめったにないらしく、Mobile phone と書いたら、カウターの奥で3人がかりで色々と調べ始め、電話までかけだした。「いやいや、この状態で送ってきたんで特別なことは要らんでしょ」と思ったが、素人が口出ししても納得されないだろう。しかも、電話はどこかの本局のEMSの専門家にかけたものだろうが、そこでも即答できなかったらしく返信を待つことになった。

 昼休みに行っていたのでかなり迷惑だったがしょうがない。

 そのうち、局員の一人が、マニュアルで該当箇所をみつけて「なにもしなくていい」という結論に落ち着いた。その局員は結構早い段階からそう主張していたが責任者がなかなか納得しなかったのだった(これは相手ともHT20とも関係のない話だが)。

先方到着 6/18

 長い住所を狭い枠の中に小さな汚い字で書いたので、届くか不安だったが、ちゃんと届いていた。しかもたった2日で・・・Aliexpress で買い物をした時に先方の郵便局で受け付けてから何週間もかかるというのはなんでなんだろう??

 国際送料無料のものばっかり買ってるからEMSとは根本的に違う方法で送っているのだろうか・・・ eBay で買ったものも3週間近くかかったから、安くて時間のかかる送り方があるのかもしれない。コンテナが一杯になるまで溜めておいて発送する業者とかはいそうだ。

確認メール送信 6/27

 相手から何の連絡もないので、「HT20はそっちに届いたはずやけど、どう?」と送った。

メール受信 6/30


dear friend,
really sorry for the delay answering
yes
we have received the return
so , now do you want resend or refund ?
looking forward to your reply
have a nice day

 払い戻しだと送料が丸々損になるし、HT20はそこそこ使える端末なので、送ってくれと返信した。これからどれくらいかかるか・・・まあ、急がないけどね。それよりもっと急いで受け取りたいブツがあるから。それはまた別の話www

Microsoft は “Android first” : Skypeを大幅刷新

 相手がいなくて使う機会が全く無いからどうでもいいが、下のフレーズには驚いた。Microsoft のサービスなのに、Windows からではなく Android からリリースされるというところ。さらに Windows 10 mobile が無いところ。

 Microsoftは、約数週間かけてこの刷新版をAndroidユーザーに提供した後、iOSユーザーへの提供を開始する。2017年夏には、「Windows 10」、Mac、Linux、ウェブを対象にこの新しいクライアントのプレビュー版がリリースされる予定だ。

情報源: マイクロソフト、「Skype」を大幅刷新–チャットや共有機能など – CNET Japan

リカバリーウォークと iPhone 6 のGPS精度

 故障的な痛みはまったくなかった。筋肉痛は腸腰筋の一部にあるが、痛みというほどではなく疲れが残っているという程度だった。が、回復期間ということで、今日は New Balance VAZEE RUSH を履いて一日過ごした(就業時間中も)。

 昼休みに3kmと帰りに6kmくらいリカバリーウォークをした。Runkeeper でログを取ろうとしたが、GPSの計測がおかしくて諦めた。100mくらいしか歩いてないのに 1km アナウンスがあったり、”activity paused” と “resume” を繰り返したりした。”activity paused” というアナウンスは本来、静止した時に言われるものだが、GPSを見失ったときに言われることのほうが多い。歩いている最中に”activity paused” と “resume” のアナウンスが繰り返されてうっとうしい。その度にPodcastが少し戻って再生されるから同じフレーズを何回も聞かなければならないときもある。

 昨日のログを見れば PGS の乱れ具合が分かる。道路を走っているのに蛇行しているように認識されるために実際の走行距離より長く記録される。同じルートを同時に走った人が STRAVA にログを上げていて、GARMIN で取ったものがあった。差は一目瞭然。

 STRAVA にしろ Runkeeper にしろ、GPSのデータを正直に地図上に描くしかできない。カーナビのルート検索のように道路に沿って走ったものとしてログを作れば、iPhone 6 程度の乱れがあっても補正できる。端末(スマートフォンや腕時計)側でこれをやるのは困難としても、クラウド側ではできるはずだ。そうなれば、走行中の距離計測はともかくとして、記録としてのログは正確になる。

 なお、更に他のランナーのログを見ていたら、iPhone 上の STRAVA で取ったものでもかなり正確なものがあった。iPhone 7 で取ったものだろうか・・・だとしたら、iPhone の次機種を買えば改善されるんだろうか・・・

ヘルスケアビジネス プラットフォーマーは誰だ?

 様々なプレーヤーの今後目指すべき方向性を列記してきた一連のエントリもこれが最後。合従連衡による、名実ともに戦国時代の様相を呈している。最終的にヘルスケアビジネスを統べるものが現れるのか、群雄割拠してそれぞれが得意分野で利益を分け合うのか、未だわからない。キーとなるのはユーザのデータだ。センサー技術で集めた精度の高い情報を収集しサービスに結びつけることがヘルスケビジネスの向かう方向だ。

 ここで、プレーヤーを列記する。現在はこれらのプレーヤーが互いに依存しながらヘルスケビジネスのパイを広げつつあるところだ。共依存関係にあったり、複数を兼ねている場合もある。今後他のカテゴリに進出するものもあるだろう。

 例えば Apple や Google は他社アプリ(デバイス)で収集したデータの収集を行っているし、Apple はそのデータを医療研究機関に提供している。ウェアラブルデバイスメーカーの多くはオンラインでヘルスケアサービスを提供している。オンラインサービスに乗り出した医療機関も目にした。

 もったいないのは、オムロンの失策だ。体組成計や血圧計、フィットネス・トラッカーを販売しているのに、そこで集めたデータを docomo に譲渡(販売?)してしまった。オムロンといえば他のプレーヤーとの長い間の関係を持っていて、データ資産を活かす方法がいくらでもあったはずなのに、自らそれを捨ててしまった。

 もったいないといえば SD fitness のようなトレーニングジムもデータを活かしていない。データ取得の最前線として、非常にユニークな情報を取得するチャンスを全く活かせていない。月8,000円もの現金を払って自らジムに来るような有望な顧客をみすみす取り逃がしている。しかも、ジムに入会する場合にはかなり詳細な個人情報を得ている。これは Apple や Google では入手できない(自ら記入するかもしれないが、データの精度・信頼度は低い)。

  • プラットフォーマー(Apple,Google,MicroSoft)
  • クラウドサービス(Google,MicroSoft,IBM,Amazon…多数)
  • デバイスメーカー(Apple, OMRON, withings, SUUNTO, GARMIN, Fitbit, misfit, Tanita, Epson, Jawbone, Nike…多数)
  • ヘルスケア・オンラインサービス(STRAVA, runkeeper, nike, Apple, Google, SUUNTO, GARMIN…多数)
  • 衣料品・スポーツ用具メーカー(Nike, New balance, under armer, adidas…多数)
  • マシンメーカー(life fitness)
  • 民間保健サービス機関
  • フィットネスクラブ・トレーニングジム
  • 医療機関(治療)
  • 政府・地方自治体
  • 研究機関(基礎研究・治療法開発)
  • 製薬メーカー・医療器具メーカー
  • 学校・教育機関
  • 総合商社、大企業の保険組合のスピンオフ企業(https://www.desc-hc.co.jp/、https://japan.thediary.com/mimamori/)
  • ネットワーク回線業者(NTT, docomo, softbank, au…多数)

※見落としがあればコメント頂きたい。

iPhone 6 Plus Multi-Touch 修理プログラムと Apple の罠

 息子の iPhone plus は昨年くらいから不調になっていた。画面の上部がチラチラするようになって、今年に入ってからは遂に液晶がタッチに反応しなくなっていたらしい。息子は iPhone 5 を持っていたので plus のテザリングで iPhone 5 を携帯電話として使っていたらしい。友人との連絡は LINE でやっているらしく、通常の電話は使えなくてもそれほど不便ではないと強がっていた。

 iPhone 6 Plus Multi-Touch 修理プログラムで修理した。継続して使うつもりはなく、直ってきたら中古で売るつもりだった。故障したままではジャンク品だが、修理すれば完動品ととして売ることが出来るだろうから。そのままでは回線が無くなるので、自分の iPhone 6 を息子に渡し、自分は Homtom HT20 で秋まで凌ぐことにした。

 しかし、戻ってきたのは新品の iPhone 6 plus だった。14,800円で新品交換された(息子の iPhone 6 plus が交換になったのは2度目で一回目は4万以上かかった)。


 そこで、方針を転換し、息子は iPhone 6 plus を使うことにした。新型が発表されて、移行したければこれを使用期間半年の美品として中古で売れるし、移行する必要を感じなければあと2年は余裕で使える。自分の iPhone 6 は電池がヘタってきてるし、液晶も端が暗くなってきているので、新機種によらず更新したいところだ。だが、中古で販売するにも高くは売れないだろうから、娘の iPhone 6 とセットで両親に使わせようかと思っている(両親は今 Freetel の priori 2 という Android 端末を使っているが、性能が低いゆえの使いにくさがあるように思えるから)。

 次に出る iPhone シリーズの一番小さなモデルがもし 6, 6s, 7 と同じ函体だったら新機種にはしないだろう。6 を使い続けるか radiko や銀行系アプリが使える Android にするか・・・は、その時考えよう・・・

復元に潜む罠

 iPhone 6 を iMac に繋いでバックアップし、SIMカードを plus に移動し復元。しようとしたら、「plus に入っている OS のバージョンが古すぎて復元できない」とのメッセージ(iPhone 6 は最新にアップデートしていた)。そこで、まず plus のシステムアップデートから開始。これに時間がかかった・・・OSのバージョンを確認するのを忘れていたが、3年近く前に作ったときのまま倉庫においてあったんだろうか・・・

 アップデートが終わってすぐに復元をしたら、バックアップしたはずの 6 のバックアップが戻らなかった・・・iCloud のバックアップがどうとか、Apple ID のアカウントがどうとか言ってきたときの選択を間違えたんだろうか・・・後、iCloud drive が使用するになっていて、iTunes に入っている楽曲データをアップロードし始めていて、「5GBを超えるから、これ以上は金払え」みたいなダイアログが出て慌てて iCloud ドライブの使用をやめた。このあたりのやり取りで変になった気がする・・・

 息子はあまりアプリを入れていないので、ダメージはほとんどなかったようで助かった。ゲームとかはIDとPWで入ればそれまでのデータははクラウドで管理されているので困らないらしかった。

 ただし、音楽のデータは別の理由で復元に時間を要した。息子が一人暮らしする時に iMac 2007 を息子に譲って iPhone の母艦にさせていた(当時は iPhone 5)。その iMac が限界に来ていて、最新の iTunes をインストールできなくなったらしい。ところが iPhone 自体は単体でOSのアップデートが行われるために iMac 上の iTunes と同期することができなくなったのだ。自宅の iMac には引っ越した当時のデータしか残っていない。

 そこで、iMac2007 で使っていた Timemachine 用HDDを持って帰ってきて、そこから楽曲データを iMac 2013 にコピーしたのだ。これに時間がかかった。このドライブを iMac 2013 の Time machine バックアップに設定したら何かが上書きされる可能性がある(ないかもしれないが確かめる勇気はない)。そこで、Timemachine バックアップの中から引っ張り出す必要があった。TMの中は年月日ごとのフォルダになっていてHDDのディレクトリが入っている。なので、過去の全部の楽曲を入れ直すにはすべてのバージョンを舐めていくしか無い。これに時間がかかった。

 それを iTunes のフォルダにコピーしてライブラリの取り込みをしたら、なぜかiTunesがタイトルをダブらせた上に、楽曲ファイルも複製してくれた。息子は重複を探すを駆使して千曲以上の重複を、2時間くらいかけて削除していた・・・

 次に自分の iPhone 6 を復元。こちらは Apple ID の認証ができないとか言われて、iCloud にログインできなくなり連絡先やカレンダーが真っ白になったが、後で入り直して事なきを得た。かなり多くのアプリでIDとPWを求められ、銀行系に関しては電話によるPIN連絡まで使って環境の復元をしなければならなかったが。

 これは Apple の責任ではないが、以前は Time machine バックアップや iTunes のバックアップから復元したらそのまま使えた。今は一々ログインし直さなくてはならない。不便になる一方だ・・・

 それとは別に、iPhone 6 で以前 iTuens store で購入した楽曲をダウンロードしようとしたら「この端末は他のアカウントに紐付けられたので、60日間は他のアカウントと紐つけることはできない。あと49日待て」と言われた。自分で買った音楽データを自分で聞くために再ダウンロードできない・・・ワケガワカラナイヨ(-_-)

 iMac にケーブルで繋いで iTuens で iMac に保存したデータを転送すれば聴けるようになったが、PC の iTunes でバックアップしていないと出来ない技だ。

iTunes

 話はそれるが iTunes は Apple の黒歴史といっていいアプリだ。未だに使いにくいし、バージョンアップする度にUIを変えて学習効果を無にする。ひどいのはpodcastのライブラリだ。購読して保存していた podcast の音声データを勝手に断り無く消したこともあった。好きな順番に番組を並べることすらできない(これは音楽データにも一部当てはまる)。自分のライブラリにも重複している楽曲があるがもう放置しているヽ(`Д´#)ノ

ケース

crashed iPhone 6 plus iPhone のトラブルに辟易した息子が iPhone 6 に防水・耐衝撃ケースを買っていたので、そのケースを引き継ぐことにした。HT20 と大差ないボリュームにはなるが、HT20 の心理的小ささについて前に書いたとおり、ランニング時の心理的負担が大きく軽減される。普段使うかどうか決め兼ねているが、ランニングやシャワーを浴びる時の安心感は大きいし出し入れする手間を考えると入れっぱなしになるかもしれない

 ちなみに、息子は iPhone 6 plus 用にも同じケースを買っていた(^^)

 これについては別に紹介する。

ヘルスケア IoTデータに群がる野獣共

 各種センサーから得られる情報を集めれば、これまで見えなかったものが見えるようになるかもしれない。

 オムロン、タニタ、EPSON などを使ってきて失望したのはデータをハードウェアを売るための販促サービスの一部としてしか考えていないことだ。下に引用したのは、公開され日本語化された記事の一部だ。きっと氷山の一角にすぎない。

 フィットネスクラブ、ヘルスケアサービス企業(団体)、医療機関、大学などの研究機関、製薬メーカー、医療保険、政府機関、デバイスメーカー、クラウドサービス、デバイスプラットフォーマー(Apple、Google)・・・どこが覇権を握るか。健康や保健サービスへの支出が国の財政に影響を及ぼすようになってきた今、個人の健康は社会資本とも言える。

ウェアラブルデヴァイスのデータから、深夜に地震が起こったときの人々の行動が明らかになった。 2017年2月24日
graph earthquake  深夜に地震が起こったときの人々の行動を正確にとらえた、意外なガジェットがあった。健康のために腕に装着するフィットネス・トラッカーだ。

 フィットネス・トラッカーのデータは、それなりの客観性が感じられるものだ。もちろん、装着している人たちに限られたデータだとはいえ、こうしたウェアラブル技術が今後さらに普及するようになれば、以前には得られなかったような、集合的な体験に対する「目」が、ますます得られるようになっていくだろう。

 今のところ、このデータでリードしているのは、Apple に見える。health kit を使って多くのデバイスから情報を収集できるプラットフォームに育ちつつある。Google fit は対応するサービスが少ないようだ。自分が使っている Withings の体重データを取れないし、Pebble の運動記録も取り込めない。

 ただし、これらは Apple や Google だけの責任ではなくデバイスメーカーの意向でもある。fitbit が health kit への対応を行わないという判断を下したのは、Instagram(fitbit) や Twitter がトラフィクを囲い込むために API を閉じたのと同じ理由だろう。既に戦いは始まっている。


ストレスを測れるウェアラブル機器が明らかにした「トランプショック」
breath censor Spireはウェアラブルな活動量計です。といってもフィットネス端末のようにカロリー消費や心拍数を測るのではなくて、心理状態をチェックして必要に応じてアドバイスしてくれるという変わり種。チェックに使うのは「呼吸」です。


trump shock
 先日の米大統領選挙の開票速報中の米国ユーザーにおけるストレスグラフです。サンプル数が3000と少ないですが、トランプ氏がオハイオ州とフロリダ州で勝った時、(非常に重要だとされる)ペンシルベニア州で勝った時、そして、トランプ氏の勝利が確定した時がストレスのピークになっています。

 既存の、加速度センサーと心拍センサーによるモニタリングでははなく、新しいモニタリング手法での参入だ。既存のウェアラブルデバイスに対する挑戦だ。

 興味深いが、喜んで興奮した場合でも呼吸は上がるのではないだろうか。だから、上の記事で取り上げられた事象についても、トランプ当選を喜んで興奮した人が含まれているのではないか。だとしたら「ショックを受けた人が多かった」とは言えないのではないだろうか。

 ただ、新しいモニタリング手法が出てくるのは面白い。

心臓発作防止プラットホームのAliveCorが製品をAI化、Omronなどから$30Mを調達 | TechCrunch Japan KardiaProは、リスクを抱える患者の体重、活動、血圧など複数の要素を調べて、それらのデータをAliceCorのAIに分析させ、医師が気づかないかもしれない兆候を見つける。そしてAliveCorのCEO Vic Gundotraが患者の“パーソナル・ハート・プロフィール”(personal heart profile)と呼ぶものを作り、そのデータを元に、医師が次の診療内容/方針を決めるための注意情報(アラート)を送る。

 重要なのは、Mayo Clinicという、数百万の患者を対象としている大手のヘルスケア企業とパートナーしたことだ。またOmronも、血圧計などのヘルスケア製品を世界中に提供している企業なので、貴重な情報が得られるだろう。

 いよいよ真打ちだ。医療サービスからフィットネスデバイスに殴り込みだ。データをAIに食わせるというアプローチは必ず訪れると思っていたが、もう始まっていた。

 一般人が心拍計を24時間付けて、その結果を報告するというのは過去には考えられなかった。健康に見えても爆弾を抱えている人がいるかもしれない。不調を訴える前にビッグデータとAIモニタリングにより予防策を打てるようになれば素晴らしい。

 ここに、omron の名前がある。プラットフォームのオーナーになることを諦めて IoT デバイスを作るだけの下請けになるのか・・・まあ、コンシューマーは諦めて医療関係に絞るというのも一つの考え方ではある。