「さらばADSL!」を読んで

 収容されている基地局がサービス対象になるのを首を長くして待ったのは同じだ。

 違うのはADSLーというより Yahoo!ADSL といったほうが正解だろうーがもたらした「こと」への評価だ。ADSLがもたらしたのは、定額での時間・容量無制限通信環境だ。速度よりコストだ。それ以前もISDN回線による定額契約はあったが、回線料金が高かった。ISDNは電話回線の置き換えだからISP契約が別途必要になる(今のフレッツ光と同じ仕組みだ)が、Yahoo!ADSL はISPと抱き合わせなのでーISPを選べないがートータルコストが大幅に下がった。このインパクトが日本におけるインターネット普及に拍車をかけたといっていい。

 Yahoo!japan の情弱を騙すようなやり方は気に食わないが、ADSLとiPhone発売による日本市場へのインパクトは高く評価すべきだと思う。Yahoo!ADSL と iPhone をそれぞれのタイミングで開始しなかったら日本のインターネットやスマートフォンの普及は、キャリアに阻まれてもっともっと遅れていたし、今でも高価な回線料を支払わされていたに違いないと思っている。

 因みに、社宅では Yahoo!ADSL を継続して使っている。2年毎に他社に切り替えるつもりでいたが、切り替えられる対象が見当たらないので諦めた。Nifty ADSL の広告は見たが、サービス提供は softbank というので、切り替えても回線の品質向上は期待できそうにないし価格も大差ないのでやめた。いろんな企業や自治体が競ってADSLサービスを立ち上げていたが、今はほとんど残っていない。

 ともかく、自分が生きているうちになるかどうかは分からないが、光も銅線も無線通信に取って代わられるだろう。ADSLがそれまで生き残るかどうかは分からないが。とはいうものの、相変わらず、遅くブチブチと切れる社宅の Yahoo!ADSL 回線には悪態をついてるけどね^^

情報源: さらばADSL! 我が青春のブロードバンドよ! | ギズモード・ジャパン

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