iPad、世界タブレット出荷で圧倒的首位守る SamsungとASUSも急成長

2Qの速報値が出た。iPadが圧倒的首位なのは予想通りで、Samsungが追い上げているのも1Qの傾向のままだが、ASUSまでもがシェアを広げているのは意外だった。いち早くICS+クアッドコアを出したのが正解だったか。パイは広がっているのに上位4社以外はシェアも売上も下がっているところに厳しさが伺える。

 2011 年の年末商戦で 400 万台を売った kidle fire が3ヶ月で120万台程度しか売れていないのは、期待ほどのものではなかったという認識が市場に広がったせいだろうか。

3Q は NEXUS 7 がどれくらいのシェアを取るのか、それによってシェアを落とすのが何処かが焦点だ。4Q には Windows も再参戦するし、kindle fire のリニューアルや iPad mini、Blackberry のタブレット参入といった噂も跡を絶たない。面白いなぁ。直接は関係無いけど、観ているだけで楽しい。

 ちなみに、日本メーカーはこれっぽっちも名前が出てこない。「(5万円の1280×800タブレットを出して)これで iPad と対等だ」と言った NEC のドン・キホーテさんはこの表を見てどう感じてるんだろう。後「新モデルを出すたびに、革新的な何かを消費者に提示してきたアップルの勝ちパターンが、今回の新型iPadで崩れた」といった、日本メーカーの技術者の開発した端末はどこにあるのか聞きたい。

 市場の流れも読まず、(当社比)だけで「革新」ごっこをして自己満足した結果がこれだろう。

iPad、世界タブレット出荷で圧倒的首位守る SamsungとASUSも急成長――IDC調べ – ITmedia ニュース

 米調査会社のIDCは8月2日(現地時間)、2012年第2四半期(4~6月)における世界のタブレット端末出荷に関する調査結果を発表した。総出荷台数は前年同期比66.2%増、前期比33.6%増の2500万台だった。

 3月に新しいiPadを発売した米Appleの出荷台数は過去最高となり、前年同期よりシェアを6.7ポイント伸ばして圧倒的な首位を守った。

 Appleに続く2位~4位のメーカーもそれぞれ出荷台数を伸ばしている。2位の韓国Samsung Electronicsは117%増、3位の米Amazon.comは2011年11月に発売した「Kindle Fire」で5%のシェアを獲得した。前期には5位以内に入っていなかった台湾ASUSが115%増で4位に躍進した。5位は台湾Acerで、前期に3位と4位だった中国Lenovoと米Barnes & Nobleは圏外に落ちた。

 ASUSが製造する米Googleのブランドタブレット「Nexus 7」の発売は7月だった。米Microsoftが「Windows 8」をリリースする10月26日には、米Microsoftのオリジナルタブレット「Surface for Windows RT」をはじめとするWindows RTやWindows 8搭載のタブレットが多数発売される。また、Appleが第4四半期中に小型iPadを発売するといううわさがある。

順位 メーカー 2012-2Q&br;台数 2012-2Q&br;シェア 2011-2Q&br;台数 2012-2Q&br;シェア 増減率
1 Apple 17,042 68.2 9,248 61.5 84.3
2 Samsung 2,391 9.6 1,099 7.3 117.6
3 Amazon.com 1,252 5.0 0
4 ASUS 855 3.4 397 2.6 115.5
5 Acer 385 1.5 629 4.2 -38.7
その他 3,067 12.3 3,668 24.4 -16.4
合計 24,994 100 15,042 100 66.2

呉越同舟:Windows RT タブレット第一陣は ASUS、レノボ、東芝、サムスン

Windows RT Windows 8 周辺も賑やかになってきた。実際には数ヶ月以上前からの調整と契約を経ての発表だろうが、プレーヤーとしては実力十分なラインナップを揃えた。Surface の発表で離反者が出たのか出なかったのかは分からないし、全社が運命共同体とは思っていないだろうが、呉越同舟で船団を組むことに合意したらしい。

 この船が沈むのか勢い良く船出するのかは今年のクリスマス商戦の結果で分かる。対 Android、iOS でけでなく、Windows 8 の中でも競争となる。Android 市場での力関係そのままになるのか、どこかが逆転の足がかりをつかむのか、見所は多い。

 他人事ながら懸念されるのは、同じメーカーが Android と Windows RT をリリースしていることだ。同じ見た目のハードウェアで OS が違うということが売り場で正しく伝わるだろうか。ここでは取り上げられていないが、Surface には Windows RT と Windows 8 が存在する。

Windows RT タブレット第一陣は ASUS、レノボ、東芝、サムスンから – Engadget Japanese

水平分業が Windows 成功の秘訣だったはずですが、i帝国が垂直統合で勢力を伸ばすなか、マイクロソフトもパートナーの選択と集中を進めているようです。同社は ARM 版 Windows こと Windows RT について、すでに NVIDIA、Texas Instruments、Qualcomm の三社がチップセット供給の役割を担うと発表していますが、China Times によれば MS はさらにチップセット各社に OEM パートナーを2社だけ選ぶよう指示したとのこと。

これを受けて NVIDIA はレノボと Asus を、Texas Instruments は東芝を、そして Qualcomm はサムスンと HP を選択。ただし HP は当面 x86 に集中するため候補から下り、かわりに Dell が浮上しているという話です。というわけで Windows RT デバイスが10月に発売されたあかつきには、以上の4-5社と MS 自身による Surface という布陣になりそうです。そのほかの企業への開放は来年1月以降になる見込み。

こちらは、Surface の価格について。こちらは Windows RT ではなく、intel core を載せたハイエンドバージョンなので、あながち間違いではない可能性もある。また、Microsoft がパートナー企業の需要を侵食しないようにあえて、高価格で他社の割安感を演習する作戰かもしれない(Microsoft ならそんな戦術を取ることも可能だろう)。個人的には、intel core 版の Windows pro なんて商品企画の時点で失敗決定だと思っているが、噛ませ犬としてなら理解できなくはない。

【噂】7万8000円から? マイクロソフト「Surface」の容量と価格がリーク!? : ギズモード・ジャパン

いやいや、高すぎだろー!

と信じがたい価格設定だから、この噂はちょっと疑ってかかっていった方がいいかも。

スウェーデンのオンラインストア「Webhallen.com」。こちらのサイトには、まだマイクロソフトが発表していない新タブレット端末「Surface」の価格が提示されているようです。

実際にアクセスしてみたところ、確かにありますね……。Surface。「1kr(スウエーデン・クローネ)=11.21円」くらいなので、32GBモデルの6990krは7万8000円くらい。128GBとなると14999krなのでなんと16万8000円! ノートパソコンのイイヤツ買えちゃうよ!!

……うーん、税金とか考慮してもちょっとコレはないと思うんですが、どうでしょうか? ショップ独自の先行予約受付によるプレミア価格(ボッタクリとも言う)って感じかもしれませんが、それにしてもボリ過ぎ。混乱を防ぐためにも、マイクロソフトには早く正式な価格発表してもらいたいところです。

もう、終わったんや/iPhoneは何を破壊したのか

 繰り返し書いていることだが、下の指摘はスマートフォンよりタブレットによりよく当てはまる。ここで必要なのは、メインプレーヤーの中に、一般に Apple と競合していると思われているようなデバイス製造メーカーの名前がないということだ。日本のマスコミやメーカーが勘違いしている人間が未だにいるようだが、日本の製造メーカーは Apple と競合していない。同じスタートラインに経っていると思う事が勘違いだ。

 1年遅れの要素技術をかき集めて作った端末にプリインストールソフトを山盛りしただけで、「iPad と対等の勝負ができる」というような賭け金の安いビジネスではないのだ。PC 互換機で、大昔に成功したビジネスモデルを持ってきて済ませられると思っているところが痛い。

 今年中に打たれるという各プレーヤーの手を整理してみた。ここで、面白いのは、iPad や NEXUS 7 で Amazon で買い物をするケースや iPad で Google のサービスを使うケースもあるということだ。なので、端末の売上シェアとエコシステム全体の収益は一致しない(この点で Google と Amazon は有利だ)。

 また、ここには書いていないが、台数的にはここに上げたメーカーの新製品を上回る可能性がある勢力がある。廉価版旧モデル Android 互換機だ。世界レベルの Android のシェアの増加を支えているのは実はこの層だ。日本でも1万円前後で買えるタブレット端末は多い。Google のエコシステムはこれらを取り込むことができるが、他のプレーヤーには無理だ(Amazon や iTunes soter がない国もある)。

時期 プレーヤー フィールド 攻撃相手
2012/3 Apple 10 インチ New iPad,iPad 2
2012/3 Apple 低価格市場 Amazon,Samsung iPad 2
2012/7 google 7 インチ Amazon,Samsung NEXUS 7
? Amazon 10 インチ Apple kindle fire 10
? Amazon 7 インチ Google,Samsung New kindle fire
2012/10 Microsoft 10 インチ Apple,(Amazon) Surface
? Apple 7(8)インチ Amazon,Google,Samsung iPad(mini)

iPhoneは何を破壊したのか – (page3) –
また、このエッセイ公開の数日後に公開されたBusinessweek誌の記事——この日に浮上した「アマゾンのスマートフォン投入」の可能性に触れた記事は、もっと明け透けな言い方で次のように書いている。

ここで我々が話をしている企業各社——アップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、それにフェイスブックにとって、この戦いの掛け金はとても高いところまでつりあがっている——あっちこっちの分野でハードウェア(単品)を開発・投入すればいい、という状況ではない。単に携帯電話機や電子書籍端末を作ったり、あるいはクラウドベースのストレージサービスを提供すれば、それで十分という話ではない。どの企業もいずれは、テレビ分野の戦略、ゲーム分野の戦略、小売分野の戦略、ブランディングの戦略、それに知的財産のポートフォリオやコンシューマー向けのアレコレ、そしてメディアやデータ関連のウェブサービスなどが、巨大なスケールで必要となってくる。そうしたものが用意できないのであれば、このゲームには参加しないほうが得策だろう。

 これは、つまりiPhone登場で比較的静かに始まった地殻変動が、今やごく少数の強者にしか勝ち目のない大戦に至っている、と言う認識に基づく見解だろう。

 ところで、Facebook は株式市場やIT投資家が評価するほどハードの売上に影響は与えないのではないか。Facebook で話題になったデバイスの売上は伸びるかもしれないが、それらは Amazon や Apple store で買うだろう。少なくとも自分の中では「今流行ってるSNS」でしかない。数年後には mixi や myspace と同じ流れをたどるのではないだろうか。

 「もうおわったんや」というのは、日本のメルヘンさんの作る端末のことで、ビジネスモデルの戦いはこれからだ。今年の年末商戦が今から楽しみだ。まあ、タブレット市場自体がそれほど伸びずに終わる可能性も含めて見守りたい。

【噂】サムスンが10月にWindowsタブレットを発売するらしい


 タブレット市場はホットだ。複数のプレーヤーとビジネスモデルが交錯して競合関係が分からないくらいだ。未だに発生すらしていない Windows 8 タブレット市場に Samsung が参戦する。Microsoft としては Samsung の加入は歓迎だろうが Asus は穏やかではいられないはずだ。他の OS のオーナーとしては Windwos 8 プラットフォームが食い込んでくることは阻止したいところだろう。

 その他大勢の Android メーカーはこのまま Android でいくか Windows 8 に乗り換えるのか、両方作るのかの選択に迫られる。どちらの市場も厳しいが、弱小メーカー(日本メーカー)が独自のプラットフォームで割って入れるような市場では無くなってしまっている。安く大量に早く作るには標準的な要素技術を利用することが必須だから。それを唯一できるのは Apple だけだ。Apple の販売量があれば一社でも十分な規模の経済効果を作り出すことができる。

 しかし、Samsung が Windows 8 タブレットを出すということは、Google への牽制にもなるだろう。Samsung は Android 普及の大きな牽引力となって貢献した。Galaxy シリーズは Android のフラッグシップであり続けているしアメリカの店頭ではそこそこの存在感があるのだろう(ただし、多くの機種を出しているので、iPhone と互角の単一機種があるというわけではないと思われる)。

 数日前には Nexus 7 が発売されたとの報道もあった。iPad 圧勝のフェーズから群雄割拠に以降するきっかけとなるのか、10インチと7インチの2つの市場が並行的に残るのか。様々なシナリオが考えられる。windows 8 の実機販売開始、kindle fire のリニューアル、Apple の 8 インチ投入、など噂の域を出ないものが実際にどうなるかにもよるが、今日現在 7 インチタブレットを選ぶなら NEXUS 7 一択だろう。コストパフォーマンス、基本性能、どちらも妥協のない一品だ。日本製のタブレットや日本キャリアで売られている7インチは情弱さん向けとなってしまった。
 

【噂】サムスンが10月にWindowsタブレットを発売するらしい : ギズモード・ジャパン

日本でも買えるかな?

いよいよ今年の10月に「Windows 8」の発売が決定しましたが、複数の情報筋からの噂として、どうやらサムスンが「Windows RT」を搭載した初のタブレットをリリースする準備を進めているみたいですよ。

すでにAndroidタブレットでは「GALAXY Tab」シリーズを販売しているサムスンですが、なかなかライバルとなるアップルの「iPad」に勝利するには至っていませんよね。しかしながら、これまでサムスンが培ってきたタブレット業界での経験を糧にして、新たにQualcomm製の「Snapdragon」ARMチップを採用したWindowsタブレットにより、一気にユーザー層の拡大を目指したいとの算段でもあるようです…。

マイクロソフトが投入してくるWindows RTベースの「Surface」タブレットと真っ向勝負するサムスンの新製品により、この分野で初めてハードウェア事業へ進出するマイクロソフトが洗礼を浴びる可能性もあり、なんだか行方が楽しみになってきましたよ。個人的にはサムスンにもキーボード一体型の新タブレットデザインを期待してみたいんですけどね~

Surface の波紋? HPは当初Windows RT搭載タブレットを市場投入せず

 Microsoft 自らが windows 8 タブレットを出すことに対するメーカーの反応の一つだろう。

 この影響はどのような形で広がるかは分からない。ハードメーカーは競争が減ることは歓迎だろうが、Windows 8 プラットフォーム自体が尻すぼみになるのも望んでいないはずだ。Microsoft も市場シェア数%を独占しても意味が無いはずだ。

 この決断が HP にとってどのような結果になるのか。Microsoft にとってはどうなのか、全く予想を許さないタブレット市場だ。結果がたのしみだ。

ニュース – HPは当初Windows RT搭載タブレットを市場投入せず、Bloombergの報道:ITpro

 米Bloombergは現地時間2012年6月30日、米Microsoftの次期OS「Windows 8」について、米Hewlett-Packard(HP)は当初、ARM版である「Windows RT」を搭載するタブレット端末を市場投入しない方針だと伝えた。HPは当面、x86版Windows 8搭載製品の開発に専念する。HPの広報担当者であるMarlene Somsak氏がBloombergの問い合わせに対し、そう答えたという。

 パソコン世界最大手のHPがx86版に専念するということは、米Intelや米AMDにとっては有利な展開となるが、ARM陣営にとっては後退を意味する。一方、Microsoftにとっては自社マルチOS戦略への協力を、最大規模のパートナー企業から得られなかったことを意味するとBloombergは伝えている。

 次期OSのWindows 8については、Microsoftが同OSを搭載する自社ブランドのタブレット端末「Surface」を市場投入する計画を明らかにしている(関連記事:Microsoft、独自のタブレット端末「Surface」を発表)。

 HPのSomsak氏によると、HPの「当初はx86版に専念する」という方針はSurfaceの発表以前から決まっていたもので、HPは顧客の意見を参考に方針を決定したという。HP製Windows 8搭載タブレットの最初のモデルは、法人市場に向けて出荷する。Somsak氏はその理由について「x86アプリケーションの確立されたエコシステム(生態系)は当面、最高の顧客満足体験をもたらす」と述べている。

  ARM版のWindows RTタブレットはバッテリー駆動時間が長いというメリットがあるが、新たにWindows 8向けに開発されたアプリケーションしか利用できないというデメリットがある。米Wall Street Journalは、パソコンメーカーはこうしたアプリケーションの少なさ懸念しているほか、Windows RTタブレットが消費者市場で受け入れられるかどうかも疑問視していると伝えている。

はい、終了! ついに黒船来航!Amazon.co.jpからKindle

日本メーカーのタブレット担当者にとっては安らかに眠れない日が続きそうだ。

Microsoft が自社ブランドで Windows8 タブレットを出すかと思えば、Google が 7 インチタブレットの標準的なコストパフォーマンスを大幅に上げる端末が発表され、普通の情報収集能力を持ったユーザは買い控えるか、iPad、廉価タブレットを買う状況となった。

そこに、発売後2ヶ月で年末商戦の台風の目となりAndroid市場のメジャーになった、Androidの異端児 kingle fire がやってくる。Amazon という日本メーカーが(というより、Apple以外の端末メーカーが持っていない)エコシステムを従えてだ。

iPad 2012 が発表された時に、「新モデルを出すたびに、革新的な何かを消費者に提示してきたアップルの勝ちパターンが、今回の新型iPadで崩れた」とか言っていた日本の大手電機メーカーの端末開発者のいる会社が、iPad 2、iPad 2012、Surface、NEXUS7、kindle fire のどれかに対等に戦えるマシンを出したのか聞いてみたい。後、先日すでに終わっている端末を発表した時に「iPadに十分対抗できる製品になった」と語った西大和男パーソナルソリューション事業本部長にもね。

2012年のタブレット市場が熾烈を極めることは素人の自分でもわかった。ここには何度も書いた。そして、日本メーカーが出す端末が全て発売前から終わっていることも書いた。実際に起こったことは、自分の予想を上回ることが多い。つまり、自分でも予想できた、日本メーカーが勝ち目がないくらい厳しい市場をさらに上回る厳しい状態になったということだ。

まあ、こういう業界を外から眺めているだけのウォッチャーにとっては面白い。kindle fire がどれくらい魅力的なオファーを行うか、NEXSUS7 がなんぼのもんか。いつ発売されるか。Surface が製品として既存のプラットフォームと対抗できるほどの商品力を持つのか。いつ発売されるのか。日本市場に投入されるのか。楽しみは尽きない。

ついに黒船来航! Amazon.co.jpからKindle、近日発売 : ギズモード・ジャパン

くるぜよ! 大陸から、すげえのが!!

Amazon.co.jpがついにKindleを発売すると発表しました。公式ページでは「近日発売」の文字と、発売開始のメール通知リンクが用意されています。

現在の所出ている情報はこれだけで、発売日、価格、スペックなどの情報は不明ですが、
海外と同じ「Kindle」/「kindle Fire」/「kindle Touch」の3トップでの展開だと選択肢が広がって良いですよね。

Google セレクション開始:7 インチタブレットは混沌に

 標的は Amazon だった。昨年末突然 Android タブレット市場に割り込んできて、Android 市場の拡大に貢献した他のメーカーを蹴散らしてしまった。しかも、Google がタブレット用とした Honeycomb を無視し独自の UI やストアを載せた。Jobs が Android を敵視したのと同様に Google にとっては Kindle fire は目の上のコブだろう。

 特に、Android のエコシステムをコントロールしたい Google としては Amazon を放置しておくわけにはいかなかっただろう。そして、7 インチタブレットで利害が一致する ASUS と共同して 7 インチ Android タブレットを焦土と化す作戰に出た。

 気の毒なのは 7 インチタブレットを出している他のメーカーだ。Tegra 3 搭載の 7 インチタブレットを $200 で出せるメーカーは少ないだろう。10 インチで iPad 2012 と iPad 2 に叩かれ、7 インチに逃げ込んだら kindle fire に割り込まれ、最終的に Google によって踏み潰された形だ。

 7インチ市場は Google によるセレクションの場と化した。kindle fire と nexsus 7 に対抗できないメーカーには Android タブレットを作ってもらわなくてもいいというメッセージだ。例えばこれとかこれとか。

 ライターや日本メーカーの役員は「iPad と比べて・・・」という。しかし、何度も書いたが、タブレット市場はそんなものではない。iPad と戦う以前に Android 市場で生き残らなければならないし、競合他社が多いという意味でこちらのほうが厳しいかもしれない。

 この Google の行動と似たことを最近見た。そう、MS の Windows 8 タブレットだ。プラットフォームオーナー自らがリファレンスマシンを出すことで、参加者がこれ以下の競争力しかないようなハードウエアで参加することができなくなる。

 以前から書いているように、タブレット市場はビジネスモデルの戦いだ。ここまでのフェーズでは Apple が一人勝ちで、残りを分け合っていた Android タブレット市場に Amazon が割り込んで、Android 陣営ではあるが Google のエコシステムはシェアを減らした。これに業を煮やした Google と、それを横で見ていた Microsoft が次に打ったのが Nexus 7、Surface だ。実際に市場に投入されていない Surface がどの程度のシェアを、どこから奪うか。今年の年末商戦も見逃せない。
Googleタブレット「Nexus 7」、199ドルで登場 – ITmedia ニュース
 台湾ASUSが製造パートナー。7インチで1280×800ピクセル表示のIPS液晶ディスプレイ(216ppi)とクアッドコアTegra 3/12コアGPU、1Gバイトメモリを搭載。120万画素フロントカメラ、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth、NFC、micro USBポート、ジャイロセンサー、加速度センサー、GPS、マイクを備える。サイズは198.5×120×10.45ミリ、重さ340グラム。

 OSは発表したばかりのAndroid 4.1(開発コード名「Jelly Bean」)を搭載。Chromeが標準Webブラウザとなる最初のデバイスになるという。新しいYouTubeやGoogle20+ 件 Mapsアプリなどのほか、雑誌スタイルのリーダーアプリ「Google20+ 件 Currents」も搭載する。

グーグルのNexus 7タブレットが登場。Kindle Fireキラーなスペックと価格設定 : ギズモード・ジャパン

Google I/O:新しいGoogle Nexus 7タブレットに触ってみた!

アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ

 「プロセッサとか画面とかで勝負してもだめ」という主張には賛成だ。2012年6月に10インチの非iOSタブレットを出すなら 4 コアCPUが必須だと思うが、iPad 2012 に勝つためではなく、中国・韓国・台湾の Android に負けないためだ。4 コアにしたからといって iPad 2012 に太刀打ちできるはずがない。勝負を挑むのなら、タブレットを使っている人間が不便に感じていて、Apple が手を付けないところを突くことだ。その点で、MS のアプローチは正しい。

 ただ、iPad ソフトウェアキーボードが不便で困るというのは、テキスト書き屋さんだけだろう。メールやTwitter、Facebook の近況程度のテキスト量なら、荷物を増やしてまでタッチタイプのしやすいキーボードが必要とは思わない。そして、そのようなテキスト書き屋さんなら Macbook Air を持ち運べばいい。重量が 300g くらいしか変わらないし、この記事を書いている人物もそうだが、すでに Macbook Air を持っているのだから。そのようなテキスト書きのプロが今持っている Macbook Air を手放してまでタブレットをメインにすることはあり得ないのではないか。

 自分はテキスト書きのプロではないが、仕事の出張には社給ノートPCを持っていく。残念ながら、Macbook Air ではなく1.2kgのwindowsマシンだが。それでも、仕事で必要なら持ち運ぶことにやぶさかではない。それを運ぶのも仕事のうちだから。これを、キーボードがついているからといって Surface に代えることはあり得ない。

 しかし、ハードとしてこのキーボードは魅力的だ。磁石による固定は iPad のスマートカバーのパクリだし、キーボードでは logitech のパクリだが、ビデオを見る限りではうまく機能しているようだ。ただ、トータルの前後長が ultrathin keyboard のようにキーボード上にタブレットを載せるものより長くなるのは実用上どうかと思った。記事では「膝の上において」と書いているが、タブレットの短辺+数センチが必要になる。ultrathin keyboard ならiPad の短辺長と同じなのに。またフットプリントが広くなればなるほど安定は悪くなるはずだ。このキーボードとsurface を置いてキーボードを使うためには Macbook Air より前後長が必要になるのではないだろうか。

 iPad の周辺機器でも磁石を活用したものは多くないが、このキーボードが刺激となって活性化したら嬉しい。いっそのこと、MS はこのキーボードを単体で iPad 用のアクセサリとして売り出したらどうだろうか。Surface 用よりはるかに売上は上がるだろうwww

 それらとは別に、この記事を読んで、業種にもよるがタブレットがますます PC の代替物として存在感を増していることを感じた。

アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ(動画あり) : ギズモード・ジャパン

もう覚えてないかもしれませんが、iPhoneやiPadにあるようなソフトウェアキーボードも、出始めの頃はみんな文句言ってたもんです。iPhone発売当時は「物理キーボードの方がソフトキーよりずっといい」という認識が主流だったので、「物理キーボードついてないからiPhone買わない!」という人がいても、へーそうなんだって納得したりしてね。あれは馬鹿だった…あのロジック鵜呑みにした人はみんな、ある重要な点が見えなくなってたんですよ。つまり…携帯のキーボードは酷い、どんなに素晴らしいものでも酷い、ということです。

iPadとiPhoneもいざ発売になってみたら入力は結構あれで間に合っちゃうことがわかりました。あとはOSとアプリのエコシステムの目覚しい成長に押されてあれよあれよという間に売れまくりです。今も状況は変わっていません。iPadは最新版も完璧には程遠いのだけど、市場の他のタブレットよりはベターという立ち位置なんですね。ただ、昔そうだったように今も物理キーボードほどには速くは打てない。僕が買った新世代のiPadもテキスト入力は初代iPadから全く進化していません。まあ、Androidはこれに輪をかけて酷いんですけどね。

んな感じで、TouchCoverってものすごく薄くて、前後にパタパタパタパタ簡単に動かせるので、キーボードという感じが全くしないんです。スリーブなんだけど、触ってタイプできるスリーブ。スタンドも隠れてて。膝に載せてタイプするには、ちょうど良い感じですよね。

まあ…たぶんね。発表通り使えるなら。

ギズモード・ジャパンが過去のものになるの? / SurfaceでiPadとMacBook Airは過去のものとなった :

 革のインターフェースへの批判には同意だ。Windows 8 についての賞賛は実物が出てから評価したい。MS の純正ソフトしか入っていないような状態でプラットフォームを語っても無意味だから(Android は統一性のない UI で汚いが、Android 純正アプリしか並べないならそれほどひどくはないはずだ)。後、どんなにクールでも高価だったり実用性が劣っていたら市場には受け入れられない。それは、昔 Apple が苦しんでいたことだ。

 「カバーをキーボードとして使うアイディアもおお~ときました。独創的なデザインのブレイクスルーと言えそうです。」って、1年以上前からこのコンセプトのキーボードカバーはあったんやけどなぁ・・・

 「プロフェッショナルのプログラムもフルに使えちゃう」って、Windows 8 版のプロフェッショナルのプログラムって具体的に何?Windows 7 用の業務用アプリがそのまま使えるってこと?そんな話はどこにも無いけど。intel core 版ならともかく ARM プロセッサ(しかもまっさらのOS)用に既存のプロフェッショナル用プログラムを書きなおすデベロッパはいないだろう・・・それに、書くのもめんどくさいけど、タブレットにはタブレット用の UI がなければ使いやすくなんかならない。Office 2010 をこのタブレットに載せたからといって使いやすくなんかなるはずがない。

 それに、業務で使っているローカルシステムのアプリとか Office の UI が「美しい」Windows 8 上で違和感なく使えるはずがない。

 Microsoftはこれまでもキーボードやマウスなどを熱心に作ってきた(そのラインナップはAppleのそれをはるかに上回る)。しかし、CPU を出すのはこれが初めてだろう。iPadのようなハードのサプライチェーンを作れるとは思えない。ハードを作ることはWindowsのCDをコピーするのとは根本的に異なる。また、前のエントリにも書いたように、市場の中での他の Windows 8 製造業者との関係もある。それらを無視することは出来ないだろう。

 また、ここには、ユーザが実際にタブレットを購入するときに考慮に入れる条件が全く考慮されていない。CPU、ストレージ、ネットワーク、価格。特に価格は重要だ。同程度のハードウェアの仕様で価格が1万円以上も高ければそっぽを向かれる。日本のメーカーの端末が Android 市場で蚊帳の外なのと同様にだ。

マイクロソフトSurfaceでiPadとMacBook Airは過去のものとなった : ギズモード・ジャパン
マイクロソフトはガッツありますね。アンダードッグになったらガッツで反撃しないと、RIMのように丸まってても座して死を待つだけですもんね…
ソフトウェア利用者の数こそ億単位だけどクールネスも未来もアップルに持ってかれっ放しのマイクロソフトが、この不利な形勢にSurface発表イベントで待ったをかけました! 販売戦略でヘマ踏まなければ、これでゲイツ・チルドレンもジョブズ後継陣営の破竹の勢いを止め、流れを変えることができるかも…またエキサイティングになりますね~はい~。
命運をかける新兵器、Microsoft Surface。美しいデバイスです。美しく、機能的で、シンプル、実直。MacBook AirもiPadもSurfaceの前では前座に追いやられてしまいます。それもそのはずで、Surfaceはアップルのジョニー・アイヴがジェダイマスターと仰ぐ巨匠ディーター・ラムスが唱える「良いデザインの十原則」を驚くべきことに全部きっちり踏襲してるんです。
1個1個見てみましょう。

良いデザインはイノベーティブである。

Surfaceでは強度そのままに軽量化できる新工法「VaporMg」採用。内蔵のキックスタンドもこれで実現しました。タブレットモードで使う時には見えなくて、後ろに立てかけたい時にだけ出てくるんだけど、これってなかなか思いつきそうで思いつかない斬新なアイディアですよね。

カバーをキーボードとして使うアイディアもおお~ときました。独創的なデザインのブレイクスルーと言えそうです。Proモデルはマルチタッチと感圧式ペン入力をコンボで搭載してるんですが、これも両方同時にっていうのは今市販のタブレットやコンピュータではまだないです。

ソフトのユーザーエクスペリエンスもこれまた斬新で、単なるPalmやNewtonの進化の延長ではありません。Metroのライブタイル見れば、もうアプリ立ち上げなくても情報がリアルタイムでチェックできるし、分割画面でマルチタスクも可能。Metroはタッチ向けに一から開発したものなんですが、物理キーボード+トラックパッドでも操作できるのです。いんや~Metroほどイノベーティブなユーザーエクスペリエンス、地球はもとよりスタトレのU.S.S.エンタープライズにだってないでしょう。

良いデザインは製品を有用にする。

タッチスクリーン、ケース兼用キーボード、内蔵スタンド、これ全部合わせてPro版ではIvy Bridgeの頭脳をどんと搭載。Surfaceはその辺のどんなタブレットやウルトラブックよりも便利に使えます。ソファでも机でも、用途に合わせてSurfaceは自らその姿を変える―これぞ本当のモーフィングコンピュータ、そう納得できる初の製品ですねー。

有用なのはソフトウェアも一緒で、ライブタイル、マルチタスキング、そしてPhotoshopなどプロフェッショナルのプログラムもフルに使えちゃう。まさに娯楽と仕事を両方こなせるコンピューティングデバイスに地平を拓く製品、なのです。

良いデザインは美しい。

Surfaceは文句なく美しい。オフにして美しく(iPad、MacBook Airもですが)、オンにして美しい。シンプルかつスリークなミニマリズム。この特性はソフトにも共通しています。

一度でも見たり触ったりした人はみんなSurfaceは本体からしてゴージャスだって思うみたいですよ。中身のMetroもカラフルでシンプル…ハードウェアにぴったり似合います。OS XとiOSは中身だけ昔の装飾残して敢えて「スキュアモーフィズム(skeuomorphism)」と呼んでるわけですが、ああいう小細工はありません。

良いデザインは製品をわかりやすくする

Surfaceはハードもソフトも説明書見なくても使いこなせます。3秒使えば、タブレットからウルトラブックに変身させる方法もわかるし、Metroは起動一発で丸わかり。高度な機能もどんどん見つけられますよ~はい~。

良いデザインは邪魔にならない

Surfaceはやりたいこと一直線で、邪魔するものは何もありません。ハードウェア的には、手にもつことを念頭にデザインされたタブレットで、ちゃんと手に馴染む角度がついてます。ウルトラブックモードで使う時のキーボードは他のどんなキーボードよりもいいんだぜ、とマイクロソフトは自信満々でした。そこまで言うなら触らせてくれたっていいのに誰にも触らせてくれないんですよね。でも確かに邪魔にならない。タブレットの画面をカバーすると、その度にキーボードは消えちゃうんです。トラックパッド内蔵なので、キーボードから手を離さなくても、文書のどの箇所でも編集できるし。なにしろ速い。アップルみたいにワイヤレスの周辺機器で補うより、絶対こっちの方がエレガントです。

ソフトのMetroも同じで一番大事なもの(=あなたの情報)一直線! 間に立ちふさがるものは何もなし。

良いデザインは正直

小細工は排除し、SurfaceもMetroも各々の役割をしっかり果たすようデザインされています。見た目だけで中身のないお飾りもなくて、ハードウェアの全カーブ、全部品、全ノッチに意味があり、任務遂行のために存在するんです。Metroは一番ちっこいアニメーションに至るまで意味を持たせてデザインされていまる。ここには暇潰しに存在するものは何もありません。iOSやOS Xと違って人工皮膚も皮革もナシ、既に廃れちゃってるもののフェイクもナシなのです。

良いデザインは長もちする

マイクロフトはVaporMg工法でつくったものは半端無く長持ちすると力説してました。画面のガラスはゴリラガラス2で、今あるものでは最高のもの。キーボードもしっかりした造りに見えますね。Metroも昔のビジュアルメタファーとか一切使ってないので、時の風化に耐えそうです。全情報がユーザーに丸見えで、余計な装飾はゼロ。隣に並べるとiOSが古臭く見えてしまいますよ。みんなタッチスクリーン使わなくなったら話は別だけど、このMetroのユーザーエクスペリエンスは今世紀ずっと行けそうな予感。

良いデザインは細部の細部まで首尾一貫している

Surfaceは、明らかにハードウェア、ソフトウェアの隅々まで一貫した哲学で造られています。あらゆるものが同じひとつの価値体系の元にあり、全ディテールがあるひとつの発想の中に組み込まれていて、同じ原則に従っているんです。

これはアップルにはない良さ。アップルのハードは細部の細部まで首尾一貫しているんだけど、そのハードの原則にユーザーエクスペリエンスがついていってないんです。比べちゃうと客観的に言っても雑然としてます。アイヴのデザインがフォーストール(iOS上級VP)の革で汚れがついちゃってる印象です。

良いデザインは環境にやさしい

製造の詳しい話は取材してないので、ここは割愛。

良いデザインは可能な限りデザインしない

マイクロソフトもアップルもハードはこの法則を厳格に守っています。が、先述のようにマイクロソフトはユーザーエクスペリエンスにまでこの原則を徹底したところがアップル以上にアップルなんですね、どうしちゃったんでしょうね。

Metroのデザインは可能な限りミニマルにとどめてますし、フェイクな面やピカピカのドアノブが闊歩するiOSやOS Xとは真逆…。Metro界では情報が神。どのグラフック要素も表示を可能な限りクリアにするために存在するんです。ユーザーと情報の間にへらへら割り込んでくる余計なグラフィック要素は一切ない、という言い方もできますが。

これが興奮せずにいられようか

マイクロソフトが実用化でヘマ踏まなければ…つまり価格・バッテリーもちでアップルに対抗できるものを打ち出し、キーボードが太鼓判通りなら…向かうところ敵なしのアップル帝国の勢いを本当に止められるかもしれません。少なくとも緩めることはできるんじゃないでしょうか。

もしMicrosoft Surface Proの値段が約束通り800ドルか900ドルで、バッテリー寿命が6時間か7時間で出たら…形勢はきっと変わりますよ。アプリのエコシステムがまだないので厳しいけど、マイクロソフトにはユーザーも開発者もエコシステム完成に必要な資金も潤沢にあるので、そのうち揃うんじゃ…。

昨日までマイクロソフトに唯一欠けていたもの、それはもっと良い戦いのプラットフォームです。が、これでまた昔のようにがっつり戦えるピースがすべて揃ったかたちですね。

秋発売の暁には、チョイスは2つです。1)仕事用にMacBook Airを買って遊び用にiPadを買うか、2)ウルトラブックにも使える美麗デザイン&スリークなタッチUIの超高速タブレットを1台買う。

コンピューティング新時代を始めたのはiPadです。が、ハードウェアは革新的で美しくても、レガシーも背負ってるんですね…。便利で楽しいカラーのNewtonをゴージャスでサクサクなハードに乗せたのがiPadなら、MacBook Airはおそらく完璧なウルトラブック。アップルのラップトップの進化で頂点に立つ製品です。だけど悲しいことに中身がOS X/iOSのフランケンシュタインLion…。 あれは一時代の終わりを画するものであって、未来ではないんです。 どちらも死ぬほど素晴らしく売れてる製品なのだけど、ハードウェアとソフトウェアを合わせた全体をパッケージとして眺めると、ラムスのデザイン十原則のテストは落第なんです。

ですが、Surfaceは落第ではありません。土台から上まで新しい。iPadのようなタブレットにも使えるし、MacBook Airのようなウルトラブックにも使える、コヒーレント(論理一貫型)な製品。古さと新しさをひとつに融合したのに、しっかり馴染んでる、そんな新製品なんですね。

いや、神タブレブックの再来…ではないし、そう、アップルだって黙ってはいませんよね(それを期待してる自分もいる!)。でもSufaceはもしかして、iPadが先鞭をつけたコンピューティング新時代の約束を満たす最初の端末になれるんじゃないかな。

いや~ワクワクワクワク血が騒ぎますね。Surfaceは見た目もゴージャスだけど、僕が80年代からずっと追い続けているクパティーノとシアトルの抗争の新たなドラマの始まりを画すものだと思うんですよ。前と違うのは、同じ役者で役割りが入れ替わったこと。アップルが勝ち組で自らの成功と伝統にがんじがらめに縛られてる囚人なら、マイクロソフトはアンダードッグ(負け犬)、今のMSには捨てるものが何もない者だけが享受できる自由がある。果たしてアップルはジョブズの遺産食いつぶして生きるのをやめ果敢にイノベートし続けていけるのか? 

どうなるにせよ、今秋、新たな戦いが始まります。これは面白いことになってきましたね。

JESUS DIAZ(原文/satomi)

Microsoft Surfaceにさわってみた, 独特のこだわりで超力作になってる

windows 8 tablet タブレット市場がまた活性化される。もう、カオスだ。ウオッチャー(傍観者)としては楽しい限りだ。少なくとも、日本メーカーのタブレットよりは可能性が高い。

 後発の利をフルに活かした端末に仕上がっていることは間違いはないだろう。風呂ぶたをパクった磁石を使ったカバーが一番のセールスポイントか。この薄いキーボードが Bluetooth だとしたら充電はどうやるのだろう。また、この薄っぺらいキーボードがどれくらい「使える」のか、触ってみたい。

 Windows 8 タブレットのアスペクト比は android タブレットと同じに見える。XOOM と同じとしたら 1280×800 だ。この解像度だとすれば、横で使うときにソフトキーボードは快適ではない(このことは前にも書いた)。テキストを書くのには向かないのだ。なので、キーボードによる入力を推して来たのは正解だ。ただし、ソフトキーボードが全て不便なわけではない。ワイドスクリーンを横にしてソフトキーボードを使うということが不便なだけだ。windows 8 のソフトキーボードが使いにくいからといって、iPad のソフトキーボードまで含めた形で否定することはできない。MS としては、ソフトキーボードを否定することでキーボードを標準で持たない iPad へのマイナスイメージを植え付けようという作戦だろう。

 しかし、こんなものを windows 8 市場が立ち上がる前にプラットフォームオーナーが発売することにを他のメーカーが歓迎するとは思えないが・・・まだ明らかにされていない仕様があって、それ次第で他メーカーが船から降りるかどうかが決まるだろう。液晶の詳細仕様(Retina のような高解像度かどうか)、プロセッサ(コアの数とクロック)、そして価格だ。

MS はどのような価格で販売するか最後まで明らかにしないかもしれない。Windows 8 丸の乗員が android 丸に戻りたくなるような成功を納めてはいけないし、かといって Windows 8 丸が android と iOS とが競っている場所にたどり着けなければ本末転倒だ。このように MS ブランドで大々的に発表してしまったら、Google が Motorola を距離を置いているような、他のハードメーカーに対する配慮をすることは難しいだろうし※。どう舵を取るのか楽しみが増えた。

Windows8が長期的に戦うための足掛かりを作れるか windows CE や pen windows のように忘れ去られるのかどうか見守りたい。

Microsoft Surfaceにさわってみた, 独特のこだわりで超力作になってる

Microsoft Surfaceにさわった。この、Microsoftの“大声”は、AppleのiPadとMacBook Air、多様なAndroidタブレットの一群、それに既存のWindowsタブレットなど、要するに今ある人気モバイルコンピューティング製品全員に勝負を挑んでいる。だからすごく意欲的な製品であり、Microsoftはハードからソフトまでのすべて、あらゆる細部がMicrosoft製であることを、くどいほど強調している。

しかしまだ、Surfaceの詳細仕様は明らかにされていない。Windows RTを載せたバージョンと、Windows 8 Proを載せたバージョンがある。提携メーカーがいる、とは言ったが、それ以上のことは分からない。主要部品のメーカーや機種も分からない。お値段も、“競争に勝てる価格”と言うだけで、それ以上のことは分からない。RTバージョンはWindows 8の発売と合わせてクリスマス〜年末商戦には間に合わせるつもりだろう。Proバージョンはそれからさらに3か月後ぐらいか。

※Google が Google ブランドで強力なタブレットを出すという噂はあるが、そうなったら Motorola や他のハードメーカーとの関係がどうなるか。こちらはこちらで観ものだ(^^)