アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ

 「プロセッサとか画面とかで勝負してもだめ」という主張には賛成だ。2012年6月に10インチの非iOSタブレットを出すなら 4 コアCPUが必須だと思うが、iPad 2012 に勝つためではなく、中国・韓国・台湾の Android に負けないためだ。4 コアにしたからといって iPad 2012 に太刀打ちできるはずがない。勝負を挑むのなら、タブレットを使っている人間が不便に感じていて、Apple が手を付けないところを突くことだ。その点で、MS のアプローチは正しい。

 ただ、iPad ソフトウェアキーボードが不便で困るというのは、テキスト書き屋さんだけだろう。メールやTwitter、Facebook の近況程度のテキスト量なら、荷物を増やしてまでタッチタイプのしやすいキーボードが必要とは思わない。そして、そのようなテキスト書き屋さんなら Macbook Air を持ち運べばいい。重量が 300g くらいしか変わらないし、この記事を書いている人物もそうだが、すでに Macbook Air を持っているのだから。そのようなテキスト書きのプロが今持っている Macbook Air を手放してまでタブレットをメインにすることはあり得ないのではないか。

 自分はテキスト書きのプロではないが、仕事の出張には社給ノートPCを持っていく。残念ながら、Macbook Air ではなく1.2kgのwindowsマシンだが。それでも、仕事で必要なら持ち運ぶことにやぶさかではない。それを運ぶのも仕事のうちだから。これを、キーボードがついているからといって Surface に代えることはあり得ない。

 しかし、ハードとしてこのキーボードは魅力的だ。磁石による固定は iPad のスマートカバーのパクリだし、キーボードでは logitech のパクリだが、ビデオを見る限りではうまく機能しているようだ。ただ、トータルの前後長が ultrathin keyboard のようにキーボード上にタブレットを載せるものより長くなるのは実用上どうかと思った。記事では「膝の上において」と書いているが、タブレットの短辺+数センチが必要になる。ultrathin keyboard ならiPad の短辺長と同じなのに。またフットプリントが広くなればなるほど安定は悪くなるはずだ。このキーボードとsurface を置いてキーボードを使うためには Macbook Air より前後長が必要になるのではないだろうか。

 iPad の周辺機器でも磁石を活用したものは多くないが、このキーボードが刺激となって活性化したら嬉しい。いっそのこと、MS はこのキーボードを単体で iPad 用のアクセサリとして売り出したらどうだろうか。Surface 用よりはるかに売上は上がるだろうwww

 それらとは別に、この記事を読んで、業種にもよるがタブレットがますます PC の代替物として存在感を増していることを感じた。

アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ(動画あり) : ギズモード・ジャパン

もう覚えてないかもしれませんが、iPhoneやiPadにあるようなソフトウェアキーボードも、出始めの頃はみんな文句言ってたもんです。iPhone発売当時は「物理キーボードの方がソフトキーよりずっといい」という認識が主流だったので、「物理キーボードついてないからiPhone買わない!」という人がいても、へーそうなんだって納得したりしてね。あれは馬鹿だった…あのロジック鵜呑みにした人はみんな、ある重要な点が見えなくなってたんですよ。つまり…携帯のキーボードは酷い、どんなに素晴らしいものでも酷い、ということです。

iPadとiPhoneもいざ発売になってみたら入力は結構あれで間に合っちゃうことがわかりました。あとはOSとアプリのエコシステムの目覚しい成長に押されてあれよあれよという間に売れまくりです。今も状況は変わっていません。iPadは最新版も完璧には程遠いのだけど、市場の他のタブレットよりはベターという立ち位置なんですね。ただ、昔そうだったように今も物理キーボードほどには速くは打てない。僕が買った新世代のiPadもテキスト入力は初代iPadから全く進化していません。まあ、Androidはこれに輪をかけて酷いんですけどね。

んな感じで、TouchCoverってものすごく薄くて、前後にパタパタパタパタ簡単に動かせるので、キーボードという感じが全くしないんです。スリーブなんだけど、触ってタイプできるスリーブ。スタンドも隠れてて。膝に載せてタイプするには、ちょうど良い感じですよね。

まあ…たぶんね。発表通り使えるなら。

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