ARで失われた腕を取り戻す

 脳はホントに面白い。「脳の中の幽霊」で挙げられた症例も人間の知覚について教えてくれる。

脳の中の幽霊 (Phantoms in the brain)
 「脳の中の幽霊」という本では暗箱と鏡を使って同様のことを行っていたがARヘッドセットならもっと効果がありそうだ。

 この記事の「拡張現実を用いた新しいタイプの治療が、最も難治の幻肢痛でさえ和らげるのに驚くほど効果的なのだ。」という表現は誤りだ(誤訳かもしれないが)。治療方法はすでにあった。「鏡によって行われていた治療法をARにすることで、従来の方法では困難だった幻肢痛でさえ和らげられた。」が正しいだろう。

 それはともかく、このARによる治療は従来の鏡と暗箱による仮想現実と異なる可能性を秘めている。それに、暗箱では鏡で右手を見ているだけだから、右手からのフィードバックが邪魔をしそうな気がする。ARなら右手と関係なく左手を操作できるので、効果があるのではないだろうか。また、両手がない患者の治療にも使えるはずだ。

 なお、このエントリの表題は幻肢痛の治療と正反対だ。ARによって脳に腕がないことを教えるのだ。それによって、異なる部位から送られる信号を手から来たと勘違いしなくなるのだ。

ARを用いた治療が、幻肢痛を和らげる | TechCrunch Japan
幻肢痛は、不思議な病だ:切断手術を受けた人たちが、そこには存在しない腕や脚にずきずきとした痛みや急激な痛みを感じる — 実際には存在しないということが治療を極めて困難にしている。ところが、拡張現実を用いた新しいタイプの治療が、最も難治の幻肢痛でさえ和らげるのに驚くほど効果的なのだ。
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安藤友香選手のフォームはトレッドミル走法?

 12日の名古屋女子マラソンで2位、日本人1位でゴールした安藤友香選手の走りを下の動画で初めて観た。たまげた。

 優勝のキルワ選手の上半身の回転を使って腰を振って足を大きく振り出すダイナミックな走法と対照的だ。前にトレッドミル走法でとりあげた走法に似ている。目立つのは腕の振りが少ないことだが、それ以上に、骨盤より上がほとんど正面に向いたままというのが気持ち悪い(いい意味で)。足も高く蹴り上げないしヒールストライクにすら見える。

 あんな走り方でもあんなに速く走り続けることができるんだと驚いた。そして、同じチームの清田選手も同じようなフォームだ。コーチの意図があってそうしているのだろうか。偶然、似た特徴の選手がいたのか分からない。どちらにしても、あのような個性的なフォームを触らずに伸ばせたのは素晴らしい。

 でも、真似したい走りじゃないなぁと5時間もかかるジJJYは思う。どうせ遅いんだから見た目くらいカッコよく走りたいじゃんww

 下の動画で2人のフォームを堪能していただきたい。消えている場合は「名古屋女子マラソン2017」で検索だ!

トレーニングログ 2017/03/14 季節の便り

サンテ ALクール まだ寒い日が多い 2017年3月の京都府北部。花粉だけが春の便りだ。

 日曜日くらいから目が痒い。昨日(月曜日)、花粉症用の目薬を買ってきた。目薬をさしたらしみて痛い。痛いけど気持ちいい。やはり花粉症だ・・・

 薬を飲んでいるせいか、毎日食べるヨーグルトのせいか、症状はきつくない。マスクも要らない。このまま4月まで行ければいいが。涙ボロボロハナミズズビズビでハーフマラソンに出場というのは勘弁して欲しいから。

 昨日、負荷を強めにしたせいか、軽い疲れが残っている。これくらいのが必要なのかもしれない。これまでは膝の調子が悪くてレッグプレスで負荷をかけられなかったしできない運動(レッグエクステンション、レッグカール、グルート)もあったから仕方がないが。レッグプレスとグルートを中心に鍛えたい。

 筋トレはレッグレイズとチェストプレスのみ。トレッドミルを8km/hくらいでゆっくり。ウォームアップとクールダウン込みの35分。

 

トレーニングログ 2017/03/13

 春を実感する気温と陽射しだったので、昼休みに歩いた。昨日、息子のウォーキングのスピードに衝撃を受けて足に力を入れてスピードをあげようとしてみたが 6km/h が限界だった。昨年、アキレス腱周囲炎になってから速く歩かないようにしていたが、力を入れて歩いても痛くならなかった。

 歩きは意外に筋力を使う。膝が伸びた状態でカカトで着地し体重を前に持っていく時に大臀筋を使い、最後にふくらはぎを使ってつま先で地面を後ろに押し出す。ここで使う筋肉はランニングでも使う。ランニングでは着地位置がもっと後ろで、膝が伸びることはないが、大殿筋を使って大腿骨を後ろに振る運動は共通だ。

 とりあえず、夜の時点ではアキレス腱や足底筋膜に異常はない。調子が良ければ通勤ウォークでももっと速度を上げてもいい。暖かくなったらベアフットシューズも使って鍛えるためのウォークを取り入れたい。

 ジムが空いていたのと、二日間来ていなかったのとで、下半身を中心に筋トレを多めにやった。

 レッグプレス、トーソローテーション、シットアップ、ヒップアダクション(内・外)、プルダウン、レッグエクステンション。代わりにトレッドミルには乗らずにエリプティカル・ワークアウトを40分。

ひさしぶりに房室結節回帰性頻拍

meet spagetti 今日は朝からいい天気で気温も上がってきそうだった。昨日、寒くて諦めたのが恨めしい気持ちになるほどだった。かといって、寒がりの自分がロードに乗りたくなるほどではなかった。息子が帰ってきていて、ウォーキングにいくというので付き合うことにした。

 舩坂から有馬温泉に回り込む周回コース12kmに行こうと家を出た。が、息子のウォークは速すぎて歩きでは着いていけなかった。そこで、自分のペースで歩きジョギングで追いつくことにした。300mくらい話されたらランを開始し追いつくというのを2回繰り返し、3回めのスタートを切った時に胸に嫌な感じがした。

 「きたか?」と不吉な感じがしたが、ランで心拍が上がっているので、頻拍による心拍数なのか分からなかった。30mくらいゆっくり走って様子を見たら、体全体の脱力感が襲ってきた。手で脈を取ったが脈を感じない。房室結節回帰性頻拍だ。深呼吸をしたり上体を胸を押したり、息を止めたりしてみたが改善しない。こういう時に Pebble 2 の心拍計は全く当てにならない・・・

 すぐに息子にLINEで引き返すというメッセージを送り歩いて帰った。強度はそれほどひどくなかったので休まずに帰ることができた。気温は昨日よりは高かったが、運動強度が下がったので寒くて辛かった。手袋をしていたが、指先の感覚がなく家の鍵を回したり靴紐を解くのに手間取った。部屋に入ってまずお湯を出して手を温めることだった。1分くらい温めてから薬を取り出して飲んだ。ソファに座り2分くらいで心拍が落ち着いた。ここで検索したら2015年4月以来だった。

 昼食は玉子丼、夕食はスパゲッティ・ミートソースを息子が作ってくれた。

 夕食後、息子を駅に送り、自分は社宅に移動した。

 社宅に着いたのは8時頃だったが、暖かかったので、45分くらい歩いた。1時間くらい歩くつもりだったがヘッドセットの電池が切れたので、電池が切れた地点から最短コースで帰った。暖かいといっても、通勤仕様の服装を着ていたらという意味で朝のウォーキング時より気温が高いという意味ではない。歩いた時に、調子がいいのでジョギングしようかと思ったが、タイツ+裏フリースパンツ、フリース+N2-B という厚着だったので歩きだけで帰ってきた。(Runkeeper

トレーニングログ 2017/03/11 青野ダム

 先週と同じルートを走った。先週は2周走ったが、今日は寒さに心が折れて1周で引き上げた。

 天気予報で神戸市北区や三田市は晴れとなっていた。昨夜の予報では最高気温が15度だった。なので、4月のハーフマラソンの予行になるかと思っていた。暑かったときのために薄いコンプレッションウェアも用意していた。

 ところが、朝から社宅付近は雨模様。天気予報を信じて出発したが雲は厚く雨は降り続いた。しかも、道路の気温表示では5度とか3度。篠山市を境に雲が切れ道路が乾き出し、青野ダムは雨の心肺はなさそうだった。しかし、気温が低く北風が吹いていた。先週より寒いくらいだった。今日はTeslaの起毛フリース上下だったが、もう一枚欲しいくらいだった。ランニングポンチョを持っていたら迷わずかぶっていた。

 Reebok Zprint 3D を初めて履いてみた。馴れてないので、違和感があった。予想以上にクッションが薄い感じがした。感想は少し使ってから書きたい。

 体調は悪くなかったが、昨日のレッグプレスの疲れが残っている感じがあった。アキレス腱や足の裏、膝は全く痛みはなかった。序盤では2周走るつもりでいたが、寒くてテンションがガタ落ちしてしまった。中距離周回を一周するのが精一杯だった。車に着いてシャツを着替えたらすぐに車内に入ってエンジンをかけて暖を取らなければならなかった。

トレーニングログ 2017/03/09,10

9日

 グルート、チェストプレス、プルダウン、腹筋、レッグレイズ。トレッドミルに乗ったが、テンションが保てなかったので 8.5km/h 20分と9.8km/h 5分で降りた。汗が滴り落ちるのが嫌過ぎる。9.8km/hと刻んでいるのは偶然。8.5km/hからスピードアップする時に押しにくいパネルを走りながら押しているため。適当に長押しして適当に止めた時の数字。わざわざ切りのいい数字まで上げ下ろしする気になれない。

 残念UIの典型だ。これについては別に書きたい。

10日

 レッグプレスを 80kg にしてみた。足の角度を注意してセットすれば膝は痛まない。80kgでも筋肉痛にはならないけど、みんな何キロぐくらいでやるんやろ?

 レッグプレス、ヒップアダクション(内・外)、トーソローテーション。エリプティカル・ワークアウトを35分(内15分インターバル)。

 体調は良いが心の調子が悪い。うんざりする仕事ばっかり押し付けられる。できないのは、できないやつにやらせるからなんだよ。これまでできんかった奴らにやらせて、できるわけ無いやん・・そんな奴らと一緒にされて、こっちまで仕事できないことにされるのはかなわん。

 今週、ジムで腹に付けて腹筋を鍛えるという健康器具の営業姐さんが2人営業をしている。ジムに来ている人は見込み顧客じゃないと思うがどうなんだろう。月々7,000円払ってジムに通う程度の可処分所得と時間的余裕、意欲は兼ね備えているという点では見込み顧客として有望に見えるが、しんどい思いをしてでも体質改善を図ろうというのと、「運動しなくても腹筋が鍛えられる」というのは対極のような気がする。実際、商談に結びついているような気配は感じない。

 まさか歩合給ではないと思うが、暇そうにしていると気の毒になってしまう。そういう時にちょっかいを出せないので、目を合わせないように通り過ぎるのみだ。

Reebok Zprint 3D first impression

Reebok Zprint 3D box 最初に送られてきたものに製造上の瑕疵があり、交換のために時間がかかってしまったが、無事正常なシューズが届いた。感謝!


Reebok Zprint 3D weight
220g (jp 25.5cm)
 片足220gなので、New Balance VAZEE RUSH より少し軽く、NIKE FREE 4.0 flyknit より少し重い。

 二つを両方持って比較すれば分かるが、履いただけではどちらが軽いかは分からない。高速で走る人の気持ちは分からないが、自分のような初心者には十分な軽さだ。

 シューズの軽さは素材の単位あたり質量と使用量で決まる。今の要素技術では、初心者が必要とするクッション性能を確保するためには200g前後になる体積が必要なのだろう。金に糸目を付けないなら、カーボンファイバーでアッパーを編んだりCFRPで剛性をもたせることが可能だろうが、量産化は無理だろう。今のところスポーツシューズメーカーでカーボン繊維のノウハウを持っている所はないだろうから、一般に売られるシューズに採用されるのはまだ先だろうが。

 今、カーボンが使われてないか調べたら 100m のスパイクではソールに使われていた。ロードシューズの底と同じ使い方だろう。

 このシューズを特徴づけるのはこの特徴的なソールだ。
 

Reebok Zprint 3D sole
このソールの複雑な形状は写真では難しい。

 このシューズは、3種類の性格の異なる素材を組み合わせているが、その使い分けが独特だ。

 黒いフォームは柔らかく中央の溝になっている部分の出っ張りは手で押さえたらへこむくらいだ。カカトで衝撃吸収を担うミッドソールになっている。写真では分かりにくいが、中央の溝部分の黒いフォームの出っ張りは一つ一つが微妙に異なる高さで立体的になっている。着地の衝撃を時間的に分散して受け止めることで衝撃が集中しないようにという配慮だろうか。

Reebok Zprint3D sideview

 白いフォームは固く、土踏まず付近の変形を防ぐ構造となっている。アーチ付近は手では変形させられない。耐摩耗性は高そうだが、グリップ力的には低いかもしれない。このフォームが前部ではミッドソールになり、前方部ではまた表面に出て摩耗を防ぐ役割を果たしている。前方からえんじ色のアウターまでは一体で、土踏まずから左右に分かれている。非常に複雑な形状だ。

Reebok Zprint3D sole 拇指球部分が特に変わっている。ミッドソールとして白いフォームが配置され、その断面が波打っていることで屈曲性と反発力を調整している(デザイン的要素もあるかもしれない)。アウターのえんじ色の部分はゴムっぽい素材で弾力がある。通常のアウターソールと違って、グリップと耐摩耗性だけでなく、衝撃吸収も狙っているようだ。

 黒いフォームと同様、突起の高さは一つ一つ異なっていて、非常に複雑な形状をしている。高さが違うだけでなく傾斜がついているものもある。何を意図しているのかわからないアンジュレーションが前後方向にも横方向にもある。前足部がこんなに立体的なシューズは見たことがない。

 突起は四角に配置されているので溝部分が屈曲点になる。アウターの溝とミッドソールの厚みによりソール全体の屈曲がコントロールされている。ミッドソールの形状のために横方向には曲がらない。NIKE FREE も New balance VAZEE も前足部は柔軟で曲がりやすい方向というものはない(こっちのほうが少数派かも知れないが)。

トレーニングログ 2017/03/08

 膝の調子がいいのでレッグプレスの負荷を上げてみた。80kgでも筋肉的には余裕だ。ホントはもっと重いもので筋肉に負荷をかけないと鍛えられないんだろう。グルートももっと負荷を上げたいが、膝を介して力を伝えるので重くすると大殿筋より膝が負けてしまう・・・

 今日は調子に乗ってレッグプレスのマシンでカーフレイズをやってみた。負荷は60kgで自重より10kg高めにして10回3セット。明日の朝アキレス腱に痛みがなければ続けたい。今は足が冷たくてソールの薄いシューズを外で履くことは考えたくもないが、4月になれば通勤には使えるようになるだろう。それまでにはVFFを使ってジョギングくらいはできるようにしたい。

 ふくらはぎが鍛えられればベアフットシューズで足を鍛えてフォアフットストライク走法への道が開かれる。と、願う。

 レッグプレス、レッグカール、レッグエスクテンション、トーソローテーション。エリプティカル・ワークアウト45分(15分間30全力30流しのインターバル)。

Fitbit Alta HR はウェアラブルデバイスの覇者になるか?

lady with fitbit  自分が fitbit charge HR 2 を発注し、配達を待っている瞬間に、フィットネス・トラッカーの新モデルが出たwww

 「薄い」というのが素晴らしい。charge HR を使っていて地味に不便だったのはその厚さだった。Pebble 2 のほうが大きいのに邪魔に感じないのは薄さのせいだ。

 日本人ユーザー(今は違うが)として嬉しいのは、これまでは、アメリカのサイトで製品が紹介されても手日本のサイトには乗らなかったり、日本のサイトに商品ページがあるのに日本国内未発売だったりした。今回は初日から日本語化されたページが有ること。もちろん、アメリカでも発売されていない3月7日現在では販売はしていないが、大きなタイムラグ無く販売されるだろう。

 アプリの睡眠分析が詳細になったのも嬉しい。睡眠ログデータをアップロードし続けた甲斐があるというものだ(今は使ってないが)。アプリのアルゴリズムで対処されたので、必要なデータを取れるセンサーを持った機種全てでこの恩恵に預かれるというのもクラウド時代のメリットだろう。ライフロガーとしては fitbit がベストかもしれない。

 ただし、自転車に乗った青年がカロリーを確認するシーンで「より正確なカロリー」と言っていたが、自転車に乗っている時に運動していると認識できるようになったのだろうか(charge HR では自転車で六甲山に登っても心拍数は140bpmとかでしか記録されていなかった)。また、徒歩やランニングの時に実際より遥かに高い心拍数を表示するという癖(Pebble 2 もそうだし、Epson もそうだった)は直ったのだろうか。光学式心拍計に対する猜疑心を払拭できないのだが・・・

 一番の問題は、フィットネス・トラッカーに興味を持っていて、未だにフィットネス・トラッカーもスマートウォッチも持っていない人がどの程度残っているかだ。多くの新しもの好きは初代のフィットネス・トラッカーやスマートウォッチに飛びついたものの使わなくなってしまっているのではないか。それらの人が、完成度が上がったからといって、新しいフィットネス・トラッカーを買うとは思えない。

 かといって、こういうエバンジェリストなしにフォロワーに普及するとは思えない。iPhone(スマート)がここまで来れたのは、アーリーアダプターがiPhoneに惚れて、「これ便利やで」とアピールして、新型が出る度に次々と買い替えていったからだ。その流れが完全に絶たれているという不安は残る。「そこに市場はあるか問題」だ。

 救いなのは、フォロワー層と考えられるような年齢層の人達が、運動に興味を持ち積極的に取り組んでいることだ。裾野がどれくらいあるのかは知らないが、こういうムードが一般に広がっているなら、フィットネス・トラッカーを拡販することも可能かもしれない。少なくともスマートウォッチよりは可能性があるのではないだろうか。

 一方その頃日本では、オムロンが自社のクラウドを、ユーザーの個人情報も履歴データもまるごと docomo に売り渡したり、それを買った docomo が Alta HR と大差ない価格でリストバンド型活動量計ムーヴバンド3(WMB-03)を売っている。Runtastic に目をつけてリンクできるようにした点ではオムロンより分かってるが、周回遅れだ。こんなもん、情弱が docomo ブランドに騙されて買うのでなければ買わないだろう。それでも、docomo は日本企業の中では分かっている方だ。少なくとも、本気でヘルスケア産業で地歩を固めようとしている。

Fitbit、”世界最薄”心拍計測フィットネストラッカー「Alta HR」を発表
 Fitbitは新型フィットネストラッカー「Fitbit Alta HR」を発表した。継続的な心拍数計測機能を備えるフィットネストラッカーとして、世界で最も薄型だという。確かに、「Fitbit Charge 2」と比べると、はるかに薄く見える。

 Alta HRは、初代「Fitbit Alta」と同じくらいのサイズだ。交換可能なバンドを備え、歩数や距離、燃焼カロリー、睡眠を記録することができる。着電やテキストメッセージ、カレンダーのアラートの通知も表示する。

 Alta HRはランニングやサイクリングなど、さまざまな活動を自動的に感知するが、ボタンが搭載されていないので、Fitbit Charge 2のように手動でワークアウトを開始することはできない。Fitbit Charge 2と違って、リマインダで呼吸を整えるよう促してくれる機能もない。上った階数も記録しない。

 Fitbitによると、Alta HRは1回の充電で最大7日間持続するという。Alta HRより大きいFitbit Charge 2のバッテリ持続時間が約5日であることを考えると、これはかなりの偉業だ。

 Alta HRには、光学心拍数センサを使って浅い眠りと深い眠り、レム睡眠のそれぞれのサイクルの時間を概算する「Sleep Stages」という新しい睡眠機能も含まれる。この機能は近いうちにFitbit Charge 2と「Fitbit Blaze」にも提供される予定だ。

 米国では、Alta HRはFitbit Charge 2と同じ150ドルで先行予約の受け付けが始まっており、4月上旬に出荷が開始される予定だ。