Fitbit Alta HR はウェアラブルデバイスの覇者になるか?

lady with fitbit  自分が fitbit charge HR 2 を発注し、配達を待っている瞬間に、フィットネス・トラッカーの新モデルが出たwww

 「薄い」というのが素晴らしい。charge HR を使っていて地味に不便だったのはその厚さだった。Pebble 2 のほうが大きいのに邪魔に感じないのは薄さのせいだ。

 日本人ユーザー(今は違うが)として嬉しいのは、これまでは、アメリカのサイトで製品が紹介されても手日本のサイトには乗らなかったり、日本のサイトに商品ページがあるのに日本国内未発売だったりした。今回は初日から日本語化されたページが有ること。もちろん、アメリカでも発売されていない3月7日現在では販売はしていないが、大きなタイムラグ無く販売されるだろう。

 アプリの睡眠分析が詳細になったのも嬉しい。睡眠ログデータをアップロードし続けた甲斐があるというものだ(今は使ってないが)。アプリのアルゴリズムで対処されたので、必要なデータを取れるセンサーを持った機種全てでこの恩恵に預かれるというのもクラウド時代のメリットだろう。ライフロガーとしては fitbit がベストかもしれない。

 ただし、自転車に乗った青年がカロリーを確認するシーンで「より正確なカロリー」と言っていたが、自転車に乗っている時に運動していると認識できるようになったのだろうか(charge HR では自転車で六甲山に登っても心拍数は140bpmとかでしか記録されていなかった)。また、徒歩やランニングの時に実際より遥かに高い心拍数を表示するという癖(Pebble 2 もそうだし、Epson もそうだった)は直ったのだろうか。光学式心拍計に対する猜疑心を払拭できないのだが・・・

 一番の問題は、フィットネス・トラッカーに興味を持っていて、未だにフィットネス・トラッカーもスマートウォッチも持っていない人がどの程度残っているかだ。多くの新しもの好きは初代のフィットネス・トラッカーやスマートウォッチに飛びついたものの使わなくなってしまっているのではないか。それらの人が、完成度が上がったからといって、新しいフィットネス・トラッカーを買うとは思えない。

 かといって、こういうエバンジェリストなしにフォロワーに普及するとは思えない。iPhone(スマート)がここまで来れたのは、アーリーアダプターがiPhoneに惚れて、「これ便利やで」とアピールして、新型が出る度に次々と買い替えていったからだ。その流れが完全に絶たれているという不安は残る。「そこに市場はあるか問題」だ。

 救いなのは、フォロワー層と考えられるような年齢層の人達が、運動に興味を持ち積極的に取り組んでいることだ。裾野がどれくらいあるのかは知らないが、こういうムードが一般に広がっているなら、フィットネス・トラッカーを拡販することも可能かもしれない。少なくともスマートウォッチよりは可能性があるのではないだろうか。

 一方その頃日本では、オムロンが自社のクラウドを、ユーザーの個人情報も履歴データもまるごと docomo に売り渡したり、それを買った docomo が Alta HR と大差ない価格でリストバンド型活動量計ムーヴバンド3(WMB-03)を売っている。Runtastic に目をつけてリンクできるようにした点ではオムロンより分かってるが、周回遅れだ。こんなもん、情弱が docomo ブランドに騙されて買うのでなければ買わないだろう。それでも、docomo は日本企業の中では分かっている方だ。少なくとも、本気でヘルスケア産業で地歩を固めようとしている。

Fitbit、”世界最薄”心拍計測フィットネストラッカー「Alta HR」を発表
 Fitbitは新型フィットネストラッカー「Fitbit Alta HR」を発表した。継続的な心拍数計測機能を備えるフィットネストラッカーとして、世界で最も薄型だという。確かに、「Fitbit Charge 2」と比べると、はるかに薄く見える。

 Alta HRは、初代「Fitbit Alta」と同じくらいのサイズだ。交換可能なバンドを備え、歩数や距離、燃焼カロリー、睡眠を記録することができる。着電やテキストメッセージ、カレンダーのアラートの通知も表示する。

 Alta HRはランニングやサイクリングなど、さまざまな活動を自動的に感知するが、ボタンが搭載されていないので、Fitbit Charge 2のように手動でワークアウトを開始することはできない。Fitbit Charge 2と違って、リマインダで呼吸を整えるよう促してくれる機能もない。上った階数も記録しない。

 Fitbitによると、Alta HRは1回の充電で最大7日間持続するという。Alta HRより大きいFitbit Charge 2のバッテリ持続時間が約5日であることを考えると、これはかなりの偉業だ。

 Alta HRには、光学心拍数センサを使って浅い眠りと深い眠り、レム睡眠のそれぞれのサイクルの時間を概算する「Sleep Stages」という新しい睡眠機能も含まれる。この機能は近いうちにFitbit Charge 2と「Fitbit Blaze」にも提供される予定だ。

 米国では、Alta HRはFitbit Charge 2と同じ150ドルで先行予約の受け付けが始まっており、4月上旬に出荷が開始される予定だ。

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