iPad mini はiOSデバイスの断片化の引き金となるか [ ガジェットさん家 ]

 UIはモニタの大きさ毎に作るべき>iPad Miniアプリケーションを開発する際に考慮すべき3つのポイントでも書いたが、iPad mini について、iPad アプリをそのまま実行したのでは同じ UX は得られないのは当然だろう。これについて、あまり不満を述べているのを聞いたことがないので、不思議だった。同じように感じている人がいた。

 従来は、iPhone と iPad の2つのデザインだけで良かったのに、今では iPhone 4S 以前、iPhone 5、iPad mini、iPad Retina の4種類に最適化した UI を作らなければならない(iPad 2 は Retina と解像度は違うが物理的サイズが一緒なので UI デザイン的には共通)。3.5 インチスクリーンの機種が新規に出ることはないから数年後には終息するだろうが、今でも iPhone 4S は2年縛りの契約で売られていることや累計の稼働台数を考えると相当に4〜5年くらいかかるだろう。Android の無節操さに比べるとまだマトモだが、妥協した共通デザインが増えることは予想される。そうなると、iOS デバイスのアドバンテージが薄れていくだろう。残念だ。

iPad mini はiOSデバイスの断片化の引き金となるか [ ガジェットさん家 ]

iPad mini の発売後にこの報告が出てこない事が、私は不思議で仕方なかったんですよ。

Geek.comは発売が開始されたiPad miniにおいて、いくつかのアプリかうまく動かない事を伝えています。
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小さ過ぎるボタンと狭過ぎるテキストエリア

Geek.comは今まで使っていたiPadアプリをiPad miniで動かしてみると、いくつかのアプリでボタンサイズや配置に違和感を覚え、またテキスト入力フィールドが小さ過ぎて非常に使い辛い印象を受けたと述べています。

またiPad miniでWindows をリモート操作してみたところ、従来のiPadと比較してスタートボタンが非常な押しにくくなった等の弊害が報告されています。

iPad miniは解像度を変えずディスプレイサイズを小型化した為に従来のiPadアプリがそのまま使えますが、アプリによってはインターフェイスに難が出てきているのも事実のようです。

これは断片化ではないのか

iPadアプリの開発者は、9.7インチに最適化したボタンサイズと配置を最適化したデザインをアプリに施してきました。iPadシリーズはバージョンアップされても、ディスプレイサイズは変わらなかったからです。解像度についてはiPad 3(第3世代)よりRetina Displayへの移行に伴い変更されましたが、基本的に等倍であった為、対応は比較的簡単だったと言えます。

しかしディスプレイサイズが違うiPad miniがリリースされ今回の様な意見が出てくれば、従来のiPadに加えてiPad miniのサイズの要件も満たすアプリ開発が求められるわけです。

故スティーブ・ジョブズは過去に7インチのタブレットについて「指を紙ヤスリで削る必要がある」と揶揄しました。この発言の真意は「デバイスのサイズに応じてインターフェイスは最適化されるべきだ」という意味だと、私は解釈しています。ディスプレイサイズが違うデバイスで同じアプリを動かす事がナンセンスだとジョブズは言っていたわけです。

今回Geek.comは2種類のiPadアプリを例にしていましたが、これ以外にも問題があるアプリもあるかもしれません。iPadアプリ開発者は今後、テスト機にiPad miniを追加する必要があるでしょう。またApple自身も、iPadアプリについて、開発者向けのガイドラインを現実に即した物に更新する必要があるのかもしれません。

それにしてもAndroidの象徴の様に語られてきた断片化の兆候が、Apple製品にも現れてきたのは何とも皮肉な話です。iPhone/iPadアプリ開発者は「これ以上ラインナップが増えませんように・・・!」と祈るばかりでしょうね。

“QWERTYキーボード×フリック操作” で入力 Blossom

 興味深いアプローチだが、10 インチクラスのタブレットでフリックは非現実的だろう。なぜなら、指の移動だけではキー全てに届かないからだ。これは、ノートPCのキーボードを片手で操作してみれば分かる。しかし、7 インチの端末には最適かもしれない。7インチのQWERTYキーボードは両手で打つには狭すぎるし、かなのフリックには広すぎるからだ。

 こういう野心的なアプローチが UI の分野で出てくるのは嬉しい。Android ならシステムの IM として組み込むことが可能なので、プロトタイプを公開してほしいものだ。まあ、7インチのタブレットは持っていないから、XOOM で試すしか無いが。

 確かに、濁音や半濁音をワンフリックで入れられるのは便利そうだ。促音や拗音は逆に不便そうだが、フリックと比較すれば同じくらいだろうか。マルチタッチを活かして、例えば「シフト」+「K」で「きゃ、きゅ、きょ」がポップアップするとかは難しいか。

SFC ORF 2012 Report:“QWERTYキーボード×フリック操作”で入力、タブレット向け新入力インタフェース「Blossom」がスゴい – ITmedia PC USER

 「タブレットにはタブレットに適する入力UIを」――QWERTYキーボードとフリック操作を組み合わせ、タブレットでの文字入力に最適化したという入力インタフェース「Blossom」が「SFC Open Research Forum 2012」(11月22〜23日、東京ミッドタウン)で展示されていた。

 Blossomは、日本語ローマ字入力用のインタフェースだ。スマートフォンなどでよく見られる、フリック動作を使う日本語入力は「か」のボタンを押してフリックし、か行のかなを入力するのが一般的なスタイルだが、Blossomは、QWERTYキーボードでフリック操作を行い、かなを入力する。

 「s」を押すとキーの周りに「さ」「し」「す」「せ」「そ」の選択肢が表示され、その方向にフリックすると入力できる仕組みだ。同様に「m」を押してフリックすればま行のかなを、「h」なら、は行のかなを入力できる。QWERTYキーボードはキーの数が多いので、「が」や「ぱ」といった濁音や半濁音のかなもワンアクションで入力可能とするのがポイントだ。「きゃ」のように小文字を入力する場合は、まず「k」をシングルタップした後に、「y」をフリックすればよい。

Win8タブレットのUI/品評 – Windows 8 Consumer Preview

 UIに対する考えは自分と同じなので、リンク先を読んで欲しい。

 一つだけ違うのは、タブレットの持ち方。iPad を使い込んだ結果として縦持ちを標準として感じるようになっただけで、最初から横持ちをメインで使っていればそれに馴染んでしまう可能性は高い。自分の場合は Ultrathin keyboard cover をつけた状態で置いているのでデフォルトとして横持ちになっている。まして、ワイド画面の XOOM は縦持ちで使うことなどほとんど考えられない。形が使い方を規定してしまうからだ。「iPad なら縦にして快適に作業できるのに」とは思うが、それは iPad を使ったことがあるから感じることで、そうでない Android ユーザにとっては大きなお世話だろう(社給でワイド画面のタブレットを支給されてたら腹立たしいとは思うが)。

 「しかしユニバーサルUIという考えそのものがはたして正しいのだろうか?」という問は鋭い。自分的には、モバイルデバイスでも物理的な大きさ(重さ)によって UI は変えるべきと考えているので、PCとタブレットとの UI を同じにすることは間違いだと思う。ただし、類似した機能に類似した見た目の UI を使うといった操作の根本的な意味でのユニバーサル化は歓迎だ。

404 Blog Not Found:Like! Love? – 品評 – Windows 8 Consumer Preview

同じ公道を走るからといって、原チャリのハンドルをステアリングホイールにするか?

Metro UIは「ユニバーサルUI」の実装としては、現状で最高だと思う。小は(今は亡き)Zune HDから大はSurfaceまで同じUIで行くのであれば、あれしか私にも思いつかない。

しかしユニバーサルUIという考えそのものがはたして正しいのだろうか?

Android 4.2 ~マルチユーザーなどに対応

 ユーザ管理機能だけは iPad にも取り入れて欲しい。iPhone には必要性は感じない。ここがスマートフォンとタブレットの違いだ。繰り返しになるが、画面が大きくなることは GUI が変わるだけではないのだ。持ち方も使われるシーンも変わる。

 大型のタブレットの場合は特にこれが当てはまるだろう。家庭のソファに置いてあるものを家族でかわりばんこに使うという場合は家族の共通PCを使うのと同じ配慮が必要だ。メール(SMS)ブラウザのブックマークやSNS(Twitter,Facebook,Line,Skype…)のアカウントやリマインダー、カレンダー、Todo、全てが対象だ。今は、iPad も XOOM も通知は切っている。せっかくの通知機能もユーザー切り替えができないと危なくて使えない。

 将来的には一人一台の時代が来るのかもしれないが、当分は来ないだろう。邪魔だし。

【西川和久の不定期コラム】 Android 4.2 ~マルチユーザーなどに対応した最新Android

 個人的に注目したいのが、マルチユーザー対応だ。特にタブレットの場合、所有者だけでなく、例えば家族なども使いたいのはよくある話だ。単一ユーザーしか考えていない従来のシステムでは、メールだったり、写真だったり、プライベートの情報が簡単に他人でも見れてしまう。この問題に対応すべく、4.2から複数のユーザーを切り替えて同一デバイスを使えるようになった。

長らくNexus 7を使い、久々にiPadへ戻るとどうも物足りなく感じる。ホーム画面で何も動いてないのが原因のようだ。また最近Windows Phone 7.5も少し触っているが、Windows 8も含め、ライブ・タイルと呼ばれる、アイコン兼ウェジェットのような見せ方でアイコンの中に動きがある。つまり何も触っていないホーム画面でも、ある程度欲しい情報を得ることができるのだ。

 ところがiOSは更新や新着があった場合、赤丸に数字があるだけ、文字情報は一切無く、詳細は通知領域で確認することになる。バッテリ駆動を考えるとこちらの方がより省エネなのかもしれないが、あの広い画面に単にアイコンを配置するだけでは、何かもったない感じがしてきた。

「Windows 8のUI、ユーザビリティを抑圧」:UI専門家が批判

 ほぼ予想通りの感想だ。タブレットやスマートフォンの液晶サイズが変わったら最適な UI が変わる(UIはモニタの大きさ毎に作るべき>iPad Miniアプリケーションを開発する際に考慮すべき3つのポイント)というのに、タブレットで評判がいいという理由で、モバイル端末だけでなくデスクトップまでに同じ UI を載せようというのだから無理があるのは当然だ。

 PC においても、GUI が万能なわけではない。まして、タッチ操作は更に限定された環境でしか快適にはならない。Apple の Philip Schiller が Macbook Air の PV で「(立ったパネルをタッチ操作するような手振りで)こんな風に操作しても快適じゃない」と言ったときに正解だと思った。自然に手を置く位置に操作用のデバイス(キーボード、マウス、パッド、液晶)を置くべきだ。タブレットやスマートフォンは手でモニタを持つことが前提だからモニタ上で操作するのが合理的なのだ。PCとは全く条件が違う。

「Windows 8のUI、ユーザビリティを抑圧」:UI専門家が批判 – CNET Japan
ユーザーインターフェース(UI)デザインの専門家であるJakob Nielsen氏は、「Windows 8」で目にしたものに全く満足していない。Nielsen氏は同OSを「見当違い」の製品と呼んでいる。

 あらゆる種類のUIの分析にキャリアの大半を捧げてきたNielsen氏(最も著名なものにはウェブアニメーションを実現する「Flash」ソフトウェアが含まれる)は、新しいWindows 8のUIは「必要な機能を隠して、巨大でカラフルなタイルを表示することによって、ユーザビリティを抑圧する」と述べる。

 Nielsen氏は、12人の「経験豊富なPCユーザー」を招いてPCと「Surface RT」タブレットの両方を試してもらうことで、そうした結論に達した。その調査の中で、タブレット向けの「Start」画面と従来のものに近い「PC向けのデスクトップ画面」を含む同OSのいわゆる「二重性」に対し、ユーザーが異議を唱えていることをNielsen氏は発見した。Nielsen氏によると、それらの異なったデザインコンセプトは、「どこに行けばどの機能にアクセスできるかを覚える」ことをユーザーに強いるという。さらに、同OSの二重性は「一貫性のないユーザー体験」を作り出し、全体的なユーザビリティに悪影響を及ぼす。

 Nielsen氏によると、Windowsと呼ばれるソフトウェアが実際には複数のウィンドウをサポートしていないことに経験豊富なユーザーは非常に困惑している、ということが今回の調査で明らかになったという。

 「Windows」は、画面上に複数のウィンドウを表示することをもはやサポートしない。Windows 8は実際には画面の小さな部分に2つめの領域を一時的に表示するオプションを備えているが、われわれのテストに参加したユーザーの誰1人としてそれを機能させることはできなかった。さらに、メインのUIでは、ユーザーは単一のウィンドウしか利用できない。それなら、同製品は「Microsoft Window」に名称を変更するべきだ。

 そうした複数ウィンドウのサポートの欠如は、Nielsen氏にそれを「パワーユーザーから見たWindows 8が持つ最悪の側面の1つ」と呼ぶことを余儀なくしている。

 結局のところ、MicrosoftはWindows 8でPCを犠牲にしてタブレットに注力した、とNielsen氏は考える。同氏は、Windows 8は「タブレット上でも性能が劣っている」が「PCで使う場合はもっとひどい」と主張し、「通常のPC上では、Windows 8は『ジキル博士とハイド氏』のハイド氏である。つまり、哀れなオフィス職員に恐怖を与え、彼らの生産性を抑えつける怪物だ」と付け加えた。

UIはモニタの大きさ毎に作るべき>iPad Miniアプリケーションを開発する際に考慮すべき3つのポイント

iPad mini に限らず、全てのアプリ開発の際に肝に銘じて欲しい。特に、「スマートフォン版を拡大して事足れりとしてしまっているのだ。そうした間に合わせの衝動にとらわれることなく、きちんとタブレット向けにデザイン」が重要だ。開発者は大変だと思うが、iOS 向けには3種類の UI が必要となったということだ(Android に比べたら1/10くらいだが)。

 このことはこのブログでしつこいほど書いてきたことだが、デバイスの大きさに合わせて UI を変えなければ良い UX は得られない。同じアプリ・データでもデバイスの大きさに合わせて操作の仕方が違うからだ。iPhone で便利だったボタンの配置は iPad xでは遠すぎる。逆に、iPhone では並べられなかったボタン類も iPad x や mini なら困らない。

 iPhone は片手で持って親指で操作することが多い、mini は片手で持って逆の手でタッチ操作をするのが主流だろう。iPad x は縦でも横でも両手で持つことが多いし、膝の上や机の上に固定して使うことも珍しくない(mini や iPhone ではめったにないだろう)。それぞれの持ち方によってコントロール類の配置は変えなければならない。

iPad Miniアプリケーションを開発する際に考慮すべき3つのポイント

編集部注:Boris ChanはXtreme Labsのプリンシパル。プロダクト開発およびイノベーション部門を率いている。氏のTwitterアカウントはこちら。

Appleが先日、ついにiPad miniをリリースした。小さいながらもiPadと同じ解像度を実現し、以前のアプリケーションがそのまま快適に動作するのが大きなウリのひとつだろう。但し、新たなデバイスが登場してくれば、それに応じて開発者が考慮しなくてはならない点がいろいろと出てくるものだ。iPad miniにて素晴らしいエクスペリエンスを提供するために考慮すべき3つのポイントを記してみようと思う。

1. 片手使い サイズが小さくなったことによりiPadも片手タブレットの世界に参入したことになる。すなわち、利用者がどのように片手でアプリケーションを操作するのかを考えながら、アプリケーションをデザインする必要があるのだ。言うまでもなく、片手で実行可能なジェスチャーによって簡単にコンテンツを操作することができるようにしておく必要がある。iPadではピンチ動作やズーム動作が大いに流行したものだが、iPad miniにおいてはこのジェスチャーについても再考する必要がある。タップやダブルタップ、スクロールの動作をいろいろと練りあげていくことになるのだろうと思う。Letterpressというワードゲームは片手でも簡単に操作することができ、良い参考例になるのではないかと思う。

またページ分けも減っていくのだろうと思う。iBooksの縦スクロールのように、ページからページへといくつも移る代わりに、長いスクロール動作を経ても同一ページ内にコンテンツをおさえるという方向性も出てくるだろう。但し、シンプルな動作でコンテンツ間を移動するのも素晴らしいインタフェースで、この面ではFlipboardの動作が非常に参考になるものと思う。

2. 標準はポートレイトモード 現在のところランドスケープモードを標準としているアプリケーションが多く存在する。iPad miniでは片手操作が多くなるので、ランドスケープモード優先の考え方は変わっていくと思われる。そして双方のモードで使いたいというニーズはさらに高まり、両方での動作をサポートする必要が高まっていくと考えている。一部のアプリケーションにあるように、ランドスケープでなければ使えない機能があるというものも敬遠されるようになることだろう。ポートレイトモードでも主要な機能はすべて使えるようになっていなければならない。また、とくに読書系アプリケーションでは、回転ロックの機能が必須ともなる。ちなみにiPad版をリリースしたPathが、ランドスケープモードとポートレイトモードの違いを十分に活用していると言えるだろう。

ところで、iPhone用アプリケーションを単純に大きくすることでiPad mini用とするのはやめるべきだ。Nexus 7でも、きちんとしたタブレットアプリケーションがないことが問題視されている。スマートフォン版を拡大して事足れりとしてしまっているのだ。そうした間に合わせの衝動にとらわれることなく、きちんとタブレット向けにデザインして、iPad miniでの利用者に素晴らしいエクスペリエンスの提供を心がけるべきだ。

3. 情報の識別容易性 iPad miniは外出先で利用されることも多くなるだろう。しかしそれだけを考えるのではなく、いろいろな利用シーンに応じたインタフェースを考えていく必要があるだろう。アンケート調査やレストランのメニューで使われるということも多くなると思う。開発者は、1台のデバイスがさまざまな用途に利用されることになり、ひとつひとつのシーンにおける最適なインタフェースというものを考えていく必要がある。

また、外出先で利用されることが多くなるということは、何か他のことをしながらデバイスからの情報を入手しようとするケースも増えてくるということだ。ナビゲーションや地図情報などの分野で、いろいろと面白いアプリケーションも生まれてくるだろう。サイズが小さくなったことで、ドライブ中の車の中などでも一層簡単に利用できるようになった。Wazeや、あるいはGoogleがこの分野で素晴らしいアプリケーションを展開している。Wazeには便利でわかりやすいマップビューが備わっており、Googleの音声検索機能もすばらしく使いやすい。

さらに、iPad miniのサイズを活かして、今後は室外でもさまざまな機能が利用されるようになってくると思う。カメラやビデオを使う人も多くなるだろうし、またタブレットで位置情報ツールを使うようになる人も増えていくだろう。iPad mini用のアプリケーションを開発しようとする人は、こうした面も考慮にいれておくべきだと思う。

まとめておこう。iPad miniがiPadと同じ解像度であることから、開発は容易であると考えがちだ。しかしiPad miniには独特のユースケースがあることを考慮にいれておくべきだ。その上で、iPad miniユーザーが使いたくなるようなデザインを十分に考えるべきなのだ。

期待のデバイスの明暗を分けたもの──なぜ3Dが失敗しタッチは成功するのか

 タッチ操作対応UIに賭けるMicrosoftの思惑とユーザーの評価 - TechTargetジャパン システム運用管理とか、「Windows 8のUI、ユーザビリティを抑圧」:UI専門家が批判 – CNET Japanといった見方もある。マイノリティ・レポートでバーチャルなモニタとジェスチャーでコンピュータを操作していたが、絶対にあんなふうにはならないと感じた。だって、一日10時間以上作業をするような事務屋としては、腕を前に上げっぱなしなんてあり得ない。椅子の肘掛けに肘を置いてノートPCのパームレストに手首を固定しているのが一番楽だ。この状態で操作できるインターフェースでなければ乗り換えられない。また、集団で仕事をする現場で音声入力もあり得ない。

 タッチインターフェースはタブレットやスマートフォンでは残るだろうが、PCの、ましてデスクトップでは使いものにならないし誰も使わない。Windows 8 は Windows XP,Vista,7 の後継としてそれなりの台数が出るが、タッチインターフェースが成功したからでも Windows 8 のユーザーインターフェイスが使いやすいからでもなく、XP のサポートが切れるからに過ぎない。

期待のデバイスの明暗を分けたもの──なぜ3Dが失敗しタッチは成功するのか - TechTargetジャパン IT戦略

 ここ数年、3DはPCの「次の大物」ともてはやされてきた。しかし、一部のゲーマーやマニアたちを除き、いまだ広く普及したとはいい難い。今、タッチスクリーンが新しい「次の大物」と叫ばれている。だが今回はどうやら本物らしい。

 3Dは家庭にトップダウンから、つまり大画面テレビの映画から入った。しかし、タッチ機能はボトムアップから入り込もうとしている。高感度タッチスクリーンを搭載した最新式のスマートフォンがコンシューマーをタッチに向かわせた。

 スマートフォンがタブレットに影響を及ぼし、各メーカーはタッチスクリーン型のノートPC、オールインワンのデバイス、モニターを製造するに至っている。

 タッチスクリーン型のノートPCやオールインワンは決して新しいものではないというのは事実だ。しかし、これまで最も売れた製品(恐らく、米Hewlett-PackardのTouchSmartシリーズのデスクトップとノートPC)が、メインストリームレベルで成功したとはいい難い。同じことは3Dについてもいえるだろう。

 ところがタッチスクリーンには3Dには存在しなかったエースがいる。Windows 8だ。Windows 8は基本的にタッチおよびマルチタッチをサポートする。タッチサポートは、新しいModern(以前Metroと呼ばれていた)UIの基礎部分に組み込まれており、従来型のデスクトップにも関連している。

 Windows 8のタッチは機能するだろう。十分使えるレベルだ。ついに来たのだ。そう、タッチはこれまで見たこともない方法で、ユーザーエクスペリエンスを拡張し、強化している。3Dの場合、単純にそうはならなかった。

 3Dは映画をより一層没入型のものにした。幾つかのゲームも、かなり没入できる仕上がりになった。ただし、それらの多くは後から追加的に3D化されたものであり、映画、テレビ、ビデオゲームを問わず、3Dを念頭に一から作られたものは少なかった。その理由は簡単だ。非常にコストが掛かるからである。

 一方のタッチは、そういった意味ではコストが掛からない。マウスを利用するゲームやアプリケーションでもタッチ操作を利用できる。またタッチ操作を前提に開発されたタイトルも文字通り数百、数千種類ある。

 その点で、3Dは全く太刀打ちできない。なぜか。

 3Dのの問題は、これもコスト絡みだが、消費者側にもコストが掛かることだ。3Dを楽しむのは安上がりではない。毎秒120フレームの表示が可能の特殊なモニターが必要となる。そして、利用者それぞれが高価で特殊な眼鏡をかけなければならない。また最新のGPUなど、パワフルなハードウェアも要求される。今のところ、3Dは表示画像をフレームごとに2つのセットに分解するため、実質的にゲームの見た目のスムーズさが半減する。例えば、もし毎秒45フレームで3Dをプレイしたければ、グラフィックスカードは毎秒90フレームの表示が可能なものでなければならないのだ。

 新型のディスプレー以外、タッチには余計なものは必要ない。システムのパフォーマンスを大きく低下させることもなければ、特殊な眼鏡を要求することもない。新しい対応スクリーンはこれまで以上に反応が速く、進化している。Windows 8を搭載した新しいノートPCやオールインワン製品は、ほとんどが10本全部の指のマルチタッチエクスペリエンスをサポートする。なかなかの優れものだ。

 こうしたマシンも、しばらくはコストが1つの要因になるだろう。しかし3Dとは異なり、それらのタッチディスプレーは、急成長するモバイルテクノロジー分野からの恩恵を受け、時間とともにどんどん安価になってシステムに組み込まれていくだろう。

 既にハードルはもう十分低くなっている。ソニーの全く新しい「VAIO Tap 20」など、安価なマシンも出回ってきた。3D対応のオールインワンをその価格帯で探すのは難しい。ノートブックでも同様の状況になりつつある。タッチスクリーン対応のノートブックやUltrabookも、驚くほど安価な製品が市場に登場している。

 タッチスクリーン技術は間違いなく、コンピューティングの未来だ。日常的に使うようになると、従来型の画面には戻れない。もし対応しないディスプレーがあったら、タッチ操作に応答しないことに気付くまで、見境なく指をたたき、突っつき回す自分にあきれることだろう。今やLeap Motionなどの専業ベンダーがどのような形態であれ、あらゆるモニター、ノートPC、デスクトップにタッチ機能を組み込んでいる。

 コンピュータの世界では、結局、3Dに居場所はなく、成長することもない。遠い将来、この技術がもっと安価に手に入るようになれば、復活することがあるかもしれない。だが、そうした未来は遠いかなただ。タッチは今ここにあり、もうすぐあらゆるところに存在するようになる。そしてWindows 8アプリケーションの最初の一群が楽しいものであれば、その先には明るい未来があるだろう。

GEEK_XP版「Windows 8は『買い』か『待ち』か?」

 混乱した記事を読んで自分まで混乱したので、ちょっと考えてみた。難しい理由は Windows 8 がどのカテゴリーに向けての製品なのかが漠然としているせいではないか。Microsoft では明確なものがあるのかもしれないが、それは自分には全く伝わっていないし、多くの紹介記事でも混乱が見られる。

 Windows 8 として紹介されるのがタブレットで、しかもそれはWindows RT という「非 Windows 8 だけど UI は一緒」という中途半端なものだ。Surface というハードが出てきたからますますわからなくなった。Surface は Windows RT マシンなはずなのに、一部では「Windows 8 が搭載されるのでパソコンと同じソフトが使える」といった記事もある。もし、パソコンと同じソフトが使えるモデルが出るとしたら、それは安価な Windows RT ではなく10万円近い Windows 8 搭載機となる(アーキテクチャの異なる、ソフト互換性がないのに同じブランドで売られることになる)。そして、当然のことながら Microsoft Office を購入する必要がある(+数万円)が、そこまで考えた記事を読んだことがない。

 ここでは、Windows 7 の後継としての Windows 8、新しいプラットフォームとしての Windows 8 搭載タブレットを対象に考えたい。ARM アーキテクチャ向けのタブレットOSとして、iPad と Android タブレットとの直接対決は Windows RT が担当すると思われるからだ。

アップデート

 フルスペックPC で使う OS をWindows8にアップデートするのは、ハードの制約さえクリアしていれば一番簡単に「買う」ことができる。しかし、OSのメジャーアップデートにつきものの互換性問題が解決されるまでは待つべきだ。また、「Windows 8は買いなのか待ちなのか、OS別に考えてみる : ギズモード・ジャパン」や「Windows 8はユーザの負担が大きすぎ, そのメリットは見えない」にもあるように、キーボードとポインティングデバイス、非タッチスクリーンという現在のフルスペックPC では快適かどうかは分からないので、個人的には Windows 7 で行けるところまで行くというのが正解のような気がする。

 少し話しはそれるが、「Windows 8はユーザの負担が大きすぎ, そのメリットは見えない:GEEK_XP」にも書いた通り、UI は前提とするハードの構成との整合性が重要だ。フルスペックPC の物理的インターフェースはモニタ・キーボード・ポインティングデバイスの三つだ。というより、OS の GUI、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスがセットで一つのUXを作り上げるのだ。だから、OS の GUI だけをタブレットで使いやすいものにしてもトータルの UX が改善されるかどうかは分からない(出てみないことには分からないが)。

Windows 8 タブレットの新規購入

 新しいプラットフォームとして Windows 8 搭載タッチスクリーン搭載のタブレット(または、ハイブリッドノート)を購入する場合だが、「だったら Ultrabook でいいんじゃね」と思う。金額的にもほとんどめりっとのない Windows 8 より実績のある Windows 7 のUltrabook のほうが実用度は高いはずだ。また、職場や業種によっても違うのでユーザによるだろうが、「パソコンと同じソフトが動く」ことがそれほど大きなアドバンテージではないと考える。自分は業務では Windows 7 ノートPC を支給されて使っているが、業務上で必須の Mcrosoft offce や Filemaker Pro は自宅の iMac には入っていないし要らない(業務用のDBや共有ドキュメントへのアクセスが出来なければテキストエディタでできる以上の仕事はそもそもできない)。なので、Windows 8紹介記事で真っ先にあげられる、唯一といっていいAndroidやiOSに対するアドバンテージなど存在しないと考えている。

 そして、Windows8搭載タブレットの価格がこの考えを後押しする。intel core duo を搭載したタブレットは本体のみで7万円くらいの価格帯(iPad より $100上)ではないか。そして、パソコンと同じバイナリを動かすとしたらソフトの価格は当然パソコンと同額だ。office はバンドルモデルで+$200としたら、10万円近い価格帯になってしまう(officeを単体で買うともっと高い)。さらに、今のフルスペックPC でも重い Office がタブレット環境で快適に動くとは思えないのだが・・・

 また、記事ではほとんど検証もされずに「Windows8はパソコンと同じOSなので同じ物が動く」としているが、今のパソコンは65bitアーキテクチャが進み家庭用のTVチューナー付きモデルですら4GBのメモリを搭載している。これらを全とするソフトを省電力ハードでまともに動かせるんだろうか。

 さらに、既存PCにWindows8を載せることにメリットがないのと同様に、Windows8タブレットで既存の UI を前提としたソフトを動かすことが快適とは思えない。

結論

 以上より、このブログでは2012年8月の結論

  • パソコンのOSをアップデート:待ち。今使っている環境が全て対応するのを確認したうえで、実際に使った人のレビューを参考にして考える(自分のハードウェア環境とも相談)
  • Windows8タブレット購入:すぐに使えるタブレットがほしいなら NEXUS 7 か iPad を買う。1年くらい待てるなら Windows RT 機も選択肢に入るかもしれない。
  • Windows8タブレット購入(現行のノートPCのリプレース):Windows7 搭載 Ultrabook への買い替えが吉
  • (番外)人柱上等な人:すぐにアップデートした上で Windows 8 タブレット(キーボードポインタ付き)を購入しレビューを書く!

酔っ払って書いたのか?「Windows 8は買いなのか待ちなのか、OS別に考えてみる」

Windows 8は買いなのか待ちなのか、OS別に考えてみる : ギズモード・ジャパン
 まだ発売されいない製品のカタログスペックや前評判だけで議論を戦わせるのはヲタの楽しみだ。このライターさんもそのノリで書いたんだろう。コメント欄の方が参考になるので、このエントリを読む前にそちらを読まれることをお勧めします。

自分は Windows8 タブレットはもちろん、PCにβ版をインストールもしていないので、Windows8 に対する評価はできない。なので、この記事について一々ツッコミを入れたい。

Windowsユーザー

2つにわかれると思います。これまでノートPCをメインに使っているモバイルユーザーであれば、Windows 8は買いだと思います。できればタブレットPCでWindows 8がいいですね。外付けキーボードとマウスも持ち歩けば、ヘビーな作業もこなせますし、ちょっとした調べ物などは、タブレットPC単体で使うことができます。

一方、デスクトップPCメインの人は、しばらくはWindows 7でいいんじゃないでしょうか。Windows 8は動作は軽くていいんですが、デスクトップモードに「スタート」メニューがなく、マイコンピュータやアプリを起動するのも、ちょっと勝手が違います。やはり、タブレットPCがメインターゲットなんだなと思わせるOSです。

また、Windows 8はタッチジェスチャなど、画面を直接触って操作するのがウリ。これを使いたいなと思ったら、タッチパネル式のディスプレイがないといけません。

 既存のPCのOSをアップデートするだけという意味ではハードルは低いだろう。しかし、 「ノートPCをメインに使っている」人が持っているノートPCはタッチスクリーンではないので、「タッチパネル式のディスプレイがないといけません。」に当てはまらなくなる。ノートPCをタブレットにするコストを払ってまで買うメリットがあるのだろうか?さらに、「タブレットPCがメインターゲットなんだなと思わせるOSタブレットPCがメインターゲットなんだなと思わせるOS」を従来のノートPCをメインに使っていたような人に勧めるのはおかしいだろう。

 Windows7の次期バージョンとしてのWindows8とタブレット環境としてのWindows8とがゴチャゴチャになっている。

 これ以降も、既存の端末を単体で置き換えることしか考えていない。

Macユーザー

う〜ん、難しいですね。Mac一筋でやってきた人にとっては、別にWindows自体に必要性をあまり感じていないでしょうし。OSだけ買ってBootCampでデュアルブートさせて使うといった感じなら買いですかね。でも、それではWindows 8のポテンシャルを全開にすることは不可能ではないでしょうか。

MacをやめてWindows 8にスイッチするという選択肢もあります。ただ、Windows 8はMac OSともちょっと違うコンセプトのOSなので、そこによほど魅力を感じていなければ、乗り換える必要はないと思います。

 「Windows 8のポテンシャルを全開にすることは不可能」というのはmacOSだけではなく、ハードウェアに依存しているだろう(上にも、ノートPCやデスクトップのWindowsではメリットを発揮できないと書いたばかりだろう)。だから、ここで書くことではない。

 下の段落ではMacを辞めることに言及しているが、これは対象がWindows8だから発生する問題ではなく、Windows7だろうがXPだろうが、発生した問題だ。ゆえに、これもこの記事に書くことではない。何について書いているのか理解していないんだろうか?

Androidユーザー

ここでは、Android OS搭載のタブレットPCユーザーという前提で考えてみます。うーん、悩みますねー。個人的には、Windows 8のタブレットにスイッチしてもいいんじゃないかと思います。Windows 8スタイルは、Android OSとは違う思想のインターフェイスを採用しているので、操作面では慣れが必要だと思います。しかし、デスクトップモードがあることで、これまでのWindowsのソフトがそのまま使えるという点を考えると、Android OSよりもできることの可能性は広がります。

Android OSで不満はないけれど、もっとパソコンらしい作業がしたいという人には、Windows 8のほうがいいのではないでしょうか。

 ここからは、既存のタブレットとの話題に変わっている(自分もタブレットに限定して考える)。既存のタブレットを買い換えてまでWindows8にするメリットとそのコストパフォーマンスについて何ら考察をしていない。

 また、Windowsに限らず、メジャーバージョンアップの度に使っているソルトやハードウェアが使えなくなることは珍しくない。なのに、「これまでのWindowsのソフトがそのまま使える」と言い切れるんだろうか。して、従来パソコンで使っていたアプリがタブレットで快適に動くとは考えにくいがどうだろう。

 それに、Android端末を使っているからといってタブレットだけを使っているケースはほとんどないだろう。Windowsマシンを持っているはずだ(中にはAndroidとMacという組み合わせの変態もいるかもしれないが、自分だ)。だとすれば、タブレットでパソコンと同じアプリケーションが動くことに大きなメリットはない。既存のパソコン用アプリはタブレットで使いやすくはできていない(少なくとも現時点では)。ポインタとキーボード操作が前提のアプリをタッチスクリーンで操作するのは快適とはほど遠い。

 また、Windows8がATOMマシンよりパワフルだとはいえ、フルスペックのパソコンと同等のリソースを持ってはいないだろう。今、会社で支給されているWindows7はcore i5 -8GB-128GBSSDのノートPCだが、MS office とFMPとブラウザを開いて、数メガクラスのExcelワークシートで作業していると不安定になることがある。この人の「ヘビーな作業」ってどの程度のものなんだろう。自分などは数字を扱うだけだが、画像や動画を扱う人の「ヘビーな作業」などはこれに輪をかけてヘビーなはずだ。そんなものを扱えるのか?Windows8タブレットは?

iPadユーザー

買いです。特に、Windowsパソコンを母艦としてiPadを使っている人は、乗り換えてもいいのではと思います。iPadは洗練された素晴らしい端末ですが、どちらかというと何かを「作る」というよりは、何かを「見る」ためのもの。よりクリエイティブな作業をしたいという人ならば、Windows 8のほうが向いているでしょう。

ただし、Macを母艦にiPadを使っている人は、無理にWindows 8に乗り換える必要はありません。iCloud関連の機能は、一度使い始めるとなかなか便利。それをWindows 8に置き換えるよりは、これまで通りiPadを使ったほうがストレスは少なくなるでしょう。

 だから、今iPadを持っているのに、買い換えるほどのアドバンテージがあるのだろうか?「よりクリエイティブな作業」って具体的になんだろう。自分の場合はテキストを書くくらいしか無いからiPad+Ultrathinで十分(今これを書いている環境だ。実に快適)。

 これまで環境構築するのに使ったコストに見合うとは思えない。これは、母艦がWindowsであっても変わらないと思う。

BlackBerry PlayBook

買い換えましょう。BlackBerryが大好きで大好きで、結婚したいと思っている人ならば別ですが、総合的に見てWindows 8のほうがどう考えても上です。BlackBerry PlayBookは、自宅の寝室に置いて、寝る前にちょっとメールチェックしたりする程度の使い方でいいのではないでしょうか。

 大きなお世話だ。今使えているものを置き換えるほどのアドバンテージを全然示ていない。次に買い換えるときにはWindows8のほうが継続性があると予想できるだろうが、今の時点で、今の用途で使えているなら買い換える必要などまったくない。これは、全OSで言えることだ。

まあ、僕の独断と偏見がかなりの割合を占めておりますが、いかがでしたでしょうか。
(三浦一紀)

 心配しなくても、独断や偏見があると怒るほど内容がないから断る必要はない。何の参考にもならなかったけど、参考になるコメントがついているので消す必要もない。このエントリを書くネタにもなったし(このエントリも同程度以下のチラウラですが、すみませんでした)www

 ただ、この記事を観てWindows8に対する混乱がわかる。自分でもそうだったが、Windows8がタブレットはマシンと同義で使われる事が多く、Windows7の後継OSとしての認知が広がっていないのではないか。

 前にも書いたが、UI はプラットフォームによって最適解は異なる。Mac SE/30 の画面と27インチ iMac では違ってて当たり前なのだ。パソコン同士ですらそうなのに、物理的インターフェースが異なるパソコンとタブレットを同じUIで統一なんてアホとしか言いようがない。

Windows 8 は MS-DOS の夢をみるか

 Windows 8 のUIを見て思い出した。MS-DOS のユーティリティに画面いっぱいにメニューが並ぶランチャーのことを。windows 8 (RT) の UI はあれを見栄え良くカラフルにしただけに見える。XP 以降からパソコンを使うようになった人は知らないだろうが、windows 3.2 (XP の前のバージョンだ)ではプログラムマネージャーとファイルマネージャーとが分かれていて、ファイル操作はファイルマネージャーを起動しなければならなかった。

 おそらく、デバイスにより最適な UI は異なるのだろう。800×600程度のモニタでは Mac OS のメニューバーが最上部にあり、アプリケーションにより切り替えられるというUIが使いやすかったが、20インチクラスのモニタになると移動距離が多く、開いたウィンドウにメニューがあるほうが便利に感じることが多くなったようにだ。

 スマートフォンやタブレットでは違う UI が使われるべきだ。それが、windows 8 風(といっても、このUIはすでに日本製のAndroid端末のホーム画面として開発されていたような気がするが)がいいのか iOS 風がいいのかは自分もわからない。ファイルという概念を持たない iOS はアプリ=サービス(機能)のようなアプローチをとるが、スマートフォンで使うアプリが複雑化していくと不便に感じる場合もある。特に、標準的なフォーマットのファイルは一カ所にまとめていろんなアプリで共有して使うほうが便利だし効率もいい(バージョン管理しなくてもいい)。今の iOS の UI ではこれに答えられない。

 まあ、実際に市場で受け入れられるかどうかは、端末価格が最重要項目出会って、UIの出来の良さなんて気にするのは一部のヲタだけだろうが・・・

慣れたらこれ1台でいいんじゃないか…。Windows 8タブレットファーストインプレッション : ギズモード・ジャパン

このWindows 8タブレットは、通常Metroで操作することが大半になると思うんですが、Metroのアプリの中に「デスクトップ」が用意されており、これを起動することで今までの慣れ親しんだWindowsデスクトップ画面が現れます。

もう今までのデスクトップは、Windows 8ではタイルの1つ、アプリの1つとして扱われてるんです。マイクロソフトとしては、「デスクトップは捨てきれないからとりあえず入れておくけど、Metroがメインだよ」って言いたいんでしょう。