“QWERTYキーボード×フリック操作” で入力 Blossom

 興味深いアプローチだが、10 インチクラスのタブレットでフリックは非現実的だろう。なぜなら、指の移動だけではキー全てに届かないからだ。これは、ノートPCのキーボードを片手で操作してみれば分かる。しかし、7 インチの端末には最適かもしれない。7インチのQWERTYキーボードは両手で打つには狭すぎるし、かなのフリックには広すぎるからだ。

 こういう野心的なアプローチが UI の分野で出てくるのは嬉しい。Android ならシステムの IM として組み込むことが可能なので、プロトタイプを公開してほしいものだ。まあ、7インチのタブレットは持っていないから、XOOM で試すしか無いが。

 確かに、濁音や半濁音をワンフリックで入れられるのは便利そうだ。促音や拗音は逆に不便そうだが、フリックと比較すれば同じくらいだろうか。マルチタッチを活かして、例えば「シフト」+「K」で「きゃ、きゅ、きょ」がポップアップするとかは難しいか。

SFC ORF 2012 Report:“QWERTYキーボード×フリック操作”で入力、タブレット向け新入力インタフェース「Blossom」がスゴい – ITmedia PC USER

 「タブレットにはタブレットに適する入力UIを」――QWERTYキーボードとフリック操作を組み合わせ、タブレットでの文字入力に最適化したという入力インタフェース「Blossom」が「SFC Open Research Forum 2012」(11月22〜23日、東京ミッドタウン)で展示されていた。

 Blossomは、日本語ローマ字入力用のインタフェースだ。スマートフォンなどでよく見られる、フリック動作を使う日本語入力は「か」のボタンを押してフリックし、か行のかなを入力するのが一般的なスタイルだが、Blossomは、QWERTYキーボードでフリック操作を行い、かなを入力する。

 「s」を押すとキーの周りに「さ」「し」「す」「せ」「そ」の選択肢が表示され、その方向にフリックすると入力できる仕組みだ。同様に「m」を押してフリックすればま行のかなを、「h」なら、は行のかなを入力できる。QWERTYキーボードはキーの数が多いので、「が」や「ぱ」といった濁音や半濁音のかなもワンアクションで入力可能とするのがポイントだ。「きゃ」のように小文字を入力する場合は、まず「k」をシングルタップした後に、「y」をフリックすればよい。

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