Kindle Fireの次は Amazon スマートフォンか?

 kindle fire はギークなオッサンの予想をくつがえす売れ行きを見せているようだ。試供品をテストしてるセレブのレビューを経て、一般ユーザの厳しい評価が下されるまでには少し時間が必要だ。kindle fire が iPad と比較してショボいのは消費者も分かっている。問題なのはその差が価格差による許容範囲を越えているかどうかだ。

 そんななか、タブレット市場を制したかのような勢いでスマートフォン市場への参入宣言がとびだした。しかし、kinde fire にあったコンテンツによる後追い利益はほとんど期待できないし、本やCDの通販で築いた同社のブランドを否定することにならないか?

 携帯電話と本を結び付ける人はいない。kindle fire には kindle という前例があった。携帯電話はそうじゃないだろう。アメリカの消費者のAmazonに対する忠誠心がどの程度なのか自分には分からないからかもしれないが。android の旧バージョンに専用の UI をかぶせただけの低価格スマートフォンなんて ideos 8150 のようなもので十分じゃないのか?それらに対する優位性をどこの持たせるつもりだろう。

 タブレットが普及すればスマートフォンに対する要求も変わってくると思う。本や雑誌をスマートフォンの画面で見たいとは思わないだろう。同時に、タブレットでスケジュール管理やメッセージのやり取りをする必要はない。そうなった時に、amazon スマートフォンの優位性がどこに残るのか。現時点では見えてこない。

Kindle Fireの次は? Amazonスマートフォンだ.

Amazonは、Kindle Fireでタブレット市場に今週参入したばかりだ。しかし来年の今頃は、自社製スマートフォンを出しているかもしれない。Citiのアナリスト、Mark MahaneyとKevin Changは、「Amazonのスマートフォンは来年出てくる可能性がある」と言う。

中国のハードウェア製造会社のサプライチェーン調査に基づき、CitiはAmazonがFoxconnと共同でスマートフォンを開発しているが、電話機そのものの製造はTMS(Kindleの製品ラインを製造している)が行うものと確信している。

心臓部となるチップは、現時点ではテキサス・インスツルメンツのOMAP 4プロセッサーと、Qualcommの「デュアルモード 6シリーズ・スタンドアロン・ベースバンド」(HSPA+ / CDMA EVDO)であると考えられている。

推定ハードウェア原価150~170ドルから見て、小売価格300ドル以下の中間クラススマートフォンになると思われる。しかし、Amazonは、200ドルのKindle Fireの時と同じように、コストの大半をサービスに転嫁することで、さらに競争力を高めるに違いない。「注意すべきなのは、Amazonがハードウェアで儲ける必要がないということ」とMahaneyとChangは書いている。

Amazonは、モバイル機器を自社デジタルメディアのフロントエンドとして見ている。それらは現在進行中の定期購読サービスの配信機構であり、したがってハードウェアによる利益は気にしていない。Amazonは、デジタル書籍、映画、ゲーム、Eコマース等によって、徐々にもっとずっと大きく稼ぐことに賭けているのだ。

タブレットウォッチ 2011/11 NEC、SHARP

 2系を採用した NEC の説明が意味不明。意思決定をする人間が android を使っていないんだろう。少なくとも、自分でタブレットを使って android market でアプリを探したことはないことはわかる。タブレットではタブレット向けに最適化された UI が必要だ。スマートフォン向けのアプリなんか何本あっても意味が無い。むしろ邪魔なのだ。タブレットで使えるアプリを探しまわったことがある人間ならすぐわかることだ。タブレットの広いモニタに小さくスマートフォンサイズのウィンドウが浮かんでいるものを見たことがないのだろう。経営者が新製品(または試作品)を触るときには取り巻きがチューニングしたものなのだろう。だから、自分で andoid market を探索し android market でアプリを探したことがあればすぐに分かることに気づかないんだろう。

 もう一つ、3が2.3より安定が悪いというのも個人的には不明。XOOM (Honeycomb) を使い始めて長くないからかもしれないが、不安定なOSだと感じたことはない。意味不明に OS が落ちることも経験していない。ideos u8150(Froyo) と全く変わらない。むしろ、ハードウェアの限界かもしれないがアプリが落ちる回数は圧倒的に ideos が多い。しかし、OS が不安定なんじゃなくてアプリの不安定さや、アプリが OS のアップデートに対応できてないだけのように感じる。

NEC、法人向け防滴Androidタブレット「LifeTouch B」 (誠 Biz.ID) – Yahoo!ニュース.

nec_lifetouchNECは11月9日、Android端末「LifeTouch 」シリーズの新機種「LifeTouch B」を発表した。LifeTouch Bは法人向けの7インチAndroidタブレットで、店舗でのデータ入力端末や屋外の保守現場、家庭内の電力消費状況を把握するHEMS(Home Energy Management System)、CATVのリモコンなどの利用シーンを想定している。参考価格は3万円台後半で、システムを含めたトータルソリューションとして販売す る。

「LifeTouch」はNECのAndroid端末に与えられた名称で、シリーズとしては2010年11月発表の法人向け端末 「LifeTouch」、2画面タイプの「LifeTouch W」、フルピッチキーボード端末「LifeTouch NOTE」があり、LifeTouch Bは4機種目となる。

LifeTouch Bは、202.5(幅)×121.8(奥行き)×11.9(厚さ)ミリ、重量は約400グラム。7インチ静電式タッチパネル液晶(800×480ピクセ ル)、デュアルコア/1GHz動作のOMAP4430、AF付き5Mバイトカメラを搭載しており、OSはAndroid 2.3。バッテリーは3000mAhと大容量で、ユーザーが交換可能。IPx4相当の防滴機能を備える(現在検証中)。

Android 2.3を採用した理由は、「法人向けモデルということで、安定性や対応アプリケーションの数などを考慮したため」(NEC)。法人向け端末ということで、 「LifeTouch NOTEビジネス向けモデル」相当のセキュリティ機能、無線LANのアクセスポイントが複数ある場所を移動する場合、最も近いアクセスポイントへ自動的に 切り替える「無線LANハンドオーバー機能」などを備えている。

本端末は11月10~11日に東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2011」の会場に展示される。

 こちらにも、チャレンジャーが。こちらの OS は 3.2 。2011年の標準的なスペックと言えるが、年末には海外勢から Ice Cream Sandwitch (4) 搭載機が発売されることが発表されているのでインパクトはゼロだ。この時期に発表する場合 ICS へのアップデートの予定を発表しないと誰も買わないだろう。GALAPAGOS STORE は市場では完全にオワコンなんだから入れないほうがいいくらいだろう。特定のプラットフォームでしか開けないようなフォーマットは終わるんだ。というより、消えて欲しい。

 唯一魅力的なのは辞書とフォント。辞書を他のアプリから検索できるようにしてあればセールスポイントになるかもしれない。10年近く前に使っていたvisorではできたのに iPhone 4S ではできないことの一つだから。そして、android なら実現可能なはずだから。

 追記2011/11/21:タブレットにテザリングがついていて意味があるのか?どこのだれがそんなものを求めていると考えたんだろう?小一時間問い詰めたい。

シャープGALAPAGOS にWiMAX内蔵 7型モデル、テザリング対応 — Engadget Japanese.

galapagosシャープがメディアタブレット GALAPAGOS の新モデルを発表しました。型番は EB-A71GJ-B。イー・アクセスが8月に発売した GALAPAGOS A01SH と同一仕様の7型モデルにWiMAX 通信機能を内蔵し、テザリングにも対応します。主な仕様は 7インチ1024 x 600 液晶ディスプレイ、Tegra 2 プロセッサ、1GB RAM、8GB内蔵フラッシュ、microSDHCスロット。背面に5MPカメラ (AF、LEDライト)、前面2MPカメラ。無線は WiMAX に加えて 802.11b/g/n WiFi、Bluetooth v2.1+EDR。ほかGPS 、コンパス、加速度センサー、ジャイロなど。

本体サイズはA01SHとおなじ195 x 122 x 11.9 – 12.6mm ですが、本体重量は7gほど重くなって約396g。静止画表示で7.5時間、動画約6時間、サスペンド約10日のバッテリーは変わりません。ソフトウェアはAndroid 3.2。売りのテザリング機能は同時に7台までのWiFi 機器を接続できます。また電子書籍ストアの GALAPAGOS STORE アプリをプリインストールし、新聞・雑誌コンテンツの自動配信にも対応。

そのほか GALAPAGOS App for Tablet として、辞書アプリに明鏡国語辞典MX、ジーニアス英和MX、ジーニアス和英MX、日本語フォントに秀英横太明朝、秀英角ゴシック、LC明朝、LCゴシックを搭載します。本体色はブラック系の1種のみ、価格はオープン、発売は12月9日。

「Kindle Fire徹底レビュー」をレビュー

 ついに出荷が始まったらしい。タブレット市場に新たなビジネスモデルで参入する amazon の新型 kindle の出荷が。これまでは、電子ペーパー端末という入り江にいたが、マルチメディアタブレットとして iPad とその他 android 端末が覇を競う大海原に漕ぎだした。既存ハードウェアメーカーだけでなく、既存の本の販売経路とも戦い、android アプリでgoogleと戦い、音楽や映画の販売で Apple と戦う。

 amazon には、リアルな商品配送システムというバックグラウンドがある。流通業としての実績も十分だ。自分はマカーだが、実際に apple の製品を買う機会はそう多くないし、apple のオンラインショップで買うと決まっているわけではない。むしろ、iPhone や iMac で使うような周辺機器や消耗品でも amazon で買うことのほうが多いくらいだ。まあ、日本では本という amazon 最大のコンテンツを扱うことができないからその影響度は大幅に減じられてしまうが(それ以前に日本市場には入ってこないが)。

 気になる kidle fire のレビュー。

無敵iPadについに好敵手登場! Kindle Fire徹底レビュー : ギズモード・ジャパン

Fireは他のAndroidタブレットとは何かが違う。何か…、何か違ってとても良い。電源を入れると実にシンプルな画面が映る。中には「ホーム画面は?」と疑問に思うユーザーもいるかもしれないが、電源を入れてすぐ映るのは「本棚」である。この本棚には最近チェックした小説や雑誌、アプリやテレビ番組等がぎっしり並んでいる。電源いれて他のことはとりあえず置いてすぐにこの画面、実に刺激的である。ユーザーインターフェースがシンプルだというだけでなく、何よりも直感的である。Fireをどうやって使うの?なんて考える必要はない。全てが使い勝手抜群なのだ。

シンプルな本棚だけが使い勝手の全てではない。検索だって重要な機能だ。1番上の検索ボックスでは自分が所持しているモノ全てから検索ができる。さらにスクリーンの上部から、新聞・雑誌・本・音楽・動画・ドキュメント・アプリ・ブラウザと言った具合に、タブでカテゴリーにわけた検索も可能。どの画面にいてもストアへは最多で2クリックの距離。この距離でAmazonの全カタログにアクセスでき簡単にダウンロードできるのだ。

 この UI は興味深い。apple は iOS でアプリとデータを一致させようとしたが成功しなかった。android よりは一貫性の高い UI となっているが、kidle fire に比べると中途半端な印象は拭えない。kidle fire のそれは、iOS の iBook や Newsstand をメイン画面にするようなものだろう。そして、その店に並ぶコンテンツの一種類としてアプリがあるというイメージなのではないだろうか。

 android の PC のような自由な UI モデル(データを含む)と対局となるのが kindle fire の UI だ。これは低価格のタブレットを欲しがるような層には強くアピールするかもしれない。アプリやシステムの設定やカスタマイズに余念のないヲタには向かないだろう。問題はどちらが数が多いかだ。それは、年末までの2ヶ月で証明される。

キンドルの製造コストは実際の販売価格を上回って売れば売るほど赤字だけど… : ギズモード・ジャパン

しかしユーザーは一度キンドルを手にしてしまうと、アマゾンから書籍を買い続けなくてはならないというエコシステムの中に組み込まれます。本を買うという行為を全てアマゾンで行う故に、ユーザーはアマゾンに支払い、支払い、支払い続けることになります。アマゾンは、ハードウェアの赤字をそこで回収して、利益を上げていくというビジネスモデルなのですね。

つまり、ユーザーはキンドルを激安で手に入れることができるけど、「後から徐々に払わされる」ということです

 従来の携帯キャリアのビジネスモデルに近い。端末を普及させることでその回線を通じての金の流れに食い込むこと。これが重要なのだろう。

明日はどっちだ? タブレット編

 2012年のタブレット市場はスマートフォン市場以上にハードそうだ。ビジネスモデルの違う企業の参入が主な理由だ。これらの企業は、ゲーム機や家庭用プリンタのようなビジネスモデルで端末の売上には多くを期待していない。本や雑誌をダウンロードするための端末に特化しているので、汎用端末のような高性能は要らないし、緊急性の高いデータ通信も必要とはしないので、3G回線も要らない。

速報:アマゾンのタブレットは Kindle Fire、199ドル — Engadget Japanese
B&N Nook Tablet 発表、コミックや絵本の読み聞かせ録音にも対応。Nook は99ドルに — Engadget Japanese.

 これらに対して、ハードメーカーは iPad ショックから立ち直り攻勢に転じるかどうか。やっと iPad に追いついた端末を作ったと思ったら iPad 2 に打ち砕かれ(XOOMがそうだ)、7インチに逃げ込もうとしたら amazon が低価格で入ってくるという逆境に立ち向かわなければなくなった。

 真っ先に対抗の狼煙を挙げたのはレノボ。A-1で一気に市場価格を引き下げて年末商戦に向かう姿勢だ。

レノボ A-1
特長
7.0型ワイドHD 液晶(1024×600ドット)
オフラインでも使用可能なGPS機能
筐体サイズ(W×D×H):195x125x11.95mm
Texas Instruments ® OMAP™ 3622 モバイルプロセッサー
Android™ 2.3
7.0型ワイドHD 液晶 マルチタッチパネル
400g
約7.2時間
最大16GB
512MB メモリー

 サムスン、ACER は7インチ10インチに加えてTegra 3 搭載のスピードバンプやキーボード一体型などの色物も揃えて迎え撃つが、スマートフォンほどの躍進を見せられるようには感じない。

 さらに、日本からの挑戦者。残念ながらこれは売れない。テレビを観ながら使うという用途が多いWi-Fiタブレットでテレビ番組が観れても意味がない。価格も市場価格を完全に無視した水準だ。Motorola が XOOM でやった失敗と同じ失敗をなぜここで繰り返すのか。全く理解に苦しむ。

REGZA タブレット AT700 は、先月のIDFで Toshiba AT200として発表されていた製品の国内版。主な仕様は10.1型1280 x 800 液晶ディスプレイ、TI OMAP 4430 (1.2GHz デュアルコア, POWERVR SGX540)、1GB RAM、32GB ストレージ (内蔵 eMMC)、Android 3.2など。分厚い前モデルはフルサイズのコネクタ類が売りでしたが、AT700はmicroUSB や microSDなど小型を採用しています。無線は802.11b/g/nとBluetooth、バッテリー駆動時間は約7時間。

追記:量販店などの予価では6万9800円くらい。また「11月上旬」とやや早めの出荷時期になっています。
引用元: 東芝 REGZAタブレット AT700 発表、10型で世界最薄・最軽量 — Engadget Japanese.

 他にも日本メーカーのタブレットは出るようだが、どれもこれも発売前から終わっている機種ばかりのように感じる。7インチのWi-Fiモデルは2万円。10インチのWi-Fi デュアルコアは3万円。クアッドコアは4万円だ。例外は iPad だけだ。

付録:2011年春のプレーヤー達:iPad 2, Motorola Xoom, HP TouchPad, BlackBerry Playbook 比較チャート

7インチはホントに来るか?歴史は繰り返すのか?

 7インチが扱いやすいサイズだということは否定しない。kindle や レノボの廉価7インチタブレットは大きく売上を伸ばすだろう。しかし、携帯電話サイズの端末を駆逐することは絶対にない。今後100年間、技術革新がないと思っているのかこの人?こんな人が編集長務まっていたパソコン雑誌て・・・

 2011年後半、9インチで iPad に叩き潰された android メーカーが行き先を求めてたどり着いたのが7インチだろう。読書用端末としての観点からは扱いやすく価格を下げられるということで、amazon がこのサイズにしたこともあって、廉価版タブレットとして台数だけは大きく伸びるだろう。そして、数では iPad を凌ぐ日が来るだろう。しかし、その時の利益はほとんどが apple でコンテンツプロバイダは別のところで金を稼ぎ、android 端末製造メーカーの多くは薄利に苦しみ撤退するもの多数・・・あれ?今の携帯端末市場といっしょやんwww

 それ以前に、タブレットに市場があるかどうか疑問がある。本や雑誌を買いたくても売ってないんだからどうしようもない。iBooks も NewsStand も宝の持ち腐れ。amazon はそんな日本の状況を分かっているから、kindle fire を日本では売らない。こんな状態で「7インチは軽くて持ちやすい」と言われてもねぇ・・・これは元編集長の責任ではないが。

 たまたまXOOMで読めるニュースを探していて見つかったものの一つがこれだったから書いたけど、タブレットのことは考えていないレイアウトで記事の内容もこれなんで、削除した。今後、ここの記事に突っ込むことはしないのでご安心ください。

http://weekly.ascii.jp/e/65167/
24時間寝ているとき以外は7インチタブレットと共にいる、元月刊アスキー編集長 遠藤諭に、7インチタブレットの魅力とこれからについて話を聞いてきました。

アップルが7インチを出さないのは便利すぎるサイズだから

 7インチってのは、要はシステム手帳の大きさなんですよ。自分がやりたいことを補完してくれる情報端末としてカンペキなサイズなんです。
 アップルが7インチを出さない理由って、わかります?
アップルにとってのシステム手帳サイズ(=7インチ)というのは、なんだかビジネスくさいんだと思います。アップルは、自社の立ち位置をアカデミズムとテクノロジーの交差点としているから、ビジネス臭が強いとちょっと外れてしまうんですよね。
もっというと、7インチというのは、仕事だけでなく、手帳状で扱うような世の中の雑務を吸収してしまうような、アップル的には“超カッコワルイ”端末と見えているんでしょうね。
 A4サイズのタブレット、つまりiPadなら、アカデミズムもエンターテイメントも全部カバーしてしまえる。さらにOSとしてのアンドロイドはPDAの延長ですけど、iOSはマルチメディアプレーヤーの延長だから設計思想がまるで違うとも言えますね。

7インチというサイズはこの先100年持続する普遍性がある

 ゲーム機なんかがそうですけど、これからのユーザーインターフェースは、片手から両手での操作が主流となるとみています。両手をフルに使って、効率がいいサイズが7インチなんですよ。そのくらい7インチは黄金サイズというわけ。
将来、ヘタするとスマホではなく7インチが主流になっているかもという可能性もあります。さらに軽量化したら、もうこの先100年は定番端末になるくらい普遍性があるサイズのハズなんです。

 なんと、7インチ時代は100年間続くかもしれないそうですよ。これまで7インチタブレットを意識していなかったという人も、ぜひ大いに気にしていただきたい!

7インチ好きな人! もう隠れてないで、出ていこうよ!

 最新7インチタブレット事情については、11月22日号で徹底紹介しています。ぜひご覧ください!

2012年、droid 君は4倍の夢を見るか?

 マカーとして気になるのは iPad 3 だ。液晶よりこちらのほうが重要だと思う。タブレットの場合、スマートフォンと違いパネルまでの目からの距離は遠いし、画面が広いから文字を大きくしても表示できる情報量が十分だ。それより、リッチなコンテンツを高速に更新するめの CPU パワーのほうが快適性に貢献すると思う。apple が 2012 年の早い時期に 4 コアのプロセッサを出せる気がしないけどどうなんだろう。

 追記:Tegra3 搭載のスマートフォンが発表された。2011/11/10:クアッドコアのスマートフォンが登場…HTC EdgeがTegra 3搭載 via @gizmodojapan #gizjp

Eee Pad Transformer Prime 正式発表、4コア Tegra 3で12+6時間駆動 — Engadget Japanese.

ee Pad Transformer Prime 正式発表、4コア Tegra 3で12+6時間駆動

Asus の次世代 Androidタブレット Eee Pad Transformer Prime が正式発表を迎えました。モバイルキーボードドックと合体する現行品 Eee Pad Transformer TF101 の後継モデルにあたり、NVIDIA の4コアモバイルプロセッサ Tegra 3を世界で初めて採用します。Kal-El の開発名で知られてきた Tegra 3 は、最大1.3GHz (シングルコア1.4GHz)駆動のCPUコア 4つに加えて低負荷時専用の低消費電力コア「コンパニオン・コア」を備え、現行のAndroidタブレットで採用例が多い Tegra 2 の総合5倍というパフォーマンスと、さらに長いバッテリー駆動時間の両立をうたうプロセッサです。

仕様は 10.1インチ 1280 x 800 Super IPS+ 液晶ディスプレイ (最大輝度 600cd/m^2)、コーニング Gorilla Glass コーティング、Tegra 3 プロセッサ、1GB RAM、32GBまたは64GBストレージ、microSDスロット、マイクロHDMI出力。サイズは iPad 2 や サムスン Galaxy Tab 10.1 よりわずかに薄い 8.3mm厚、重さ586g 。本体内蔵バッテリーで12時間、加えてモバイルキーボードドックと合体時にはさらに+6時間駆動します。

そのほかの仕様は前面1.3MPカメラ、背面には8MPカメラ(裏面照射CMOSセンサー、AF、F2.4レンズ)、SonicMaster オーディオなど。本体は背面が Asusのウルトラブック ZENBOOK と共通したアルミのヘアライン(スピン仕上げ) を採用し、シャンパンゴールドとアメジストグレーの2色のバリエーションが用意されます。

別売り149ドルのオプションとして提供されるモバイルキーボードドックはフルサイズのキーボードとタッチパッド、USB 2.0ポートや SDスロットを備え、+6時間駆動のバッテリーを内蔵。現行より薄く軽くなった一方、初代トランスフォーマー との互換性はありません。

ソフトウェアは Android 3.2 プリインストールで出荷され、4.0 Ice Cream Sandwich へのアップグレードは12月の早期に詳細が告知される予定。本体単体の北米向け価格は 32GBモデルが499ドル、64GBモデルが599ドル。12月中に発売予定。

XOOM #13 アプリ:ブラウザ

使用感

XOOM browser  2カラムや3カラムのページで本文をダブルタップするとその範囲が全画面にズームするというのはiOSから始まり、モバイルデバイスでは必須の機能となった。このマシンでもその機能は取り入れられているが使いづらい。わずかに、「なって欲しい」状態にならない。右の写真ではサイドバーが中途半端に見切れているしテキストのペインの中でテキストが左に寄り過ぎている。

 速度は iPad 2 の物に較べて特に見劣りはしないが、リンクをタップした時のレスポンスがわかりにくかったりフィードバック無しに画面遷移に時間がかかったりするので、快適度ではかなり劣っている。「iPad は速く感じるようにUIで誤摩化している。実際の速度では XOOM のほうが速い」というような問題ではない。0.8秒か1秒かというのは実際にはたいした問題ではない。「反応したかどうかわからない状態から突然画面全体が更新され、トータルでちょっと短時間」というより、「タップしたらリンクの色が変わりロードを受け付けたことが分かる。その代りちょっと時間がかかる」ほうが使っていてストレスが少ないのだ。

 Flashに対応しているのでFlashによるメニューがあるサイトでは助かる。flash動画も観られるらしいが普段使っているサイトには存在しないので関係がない。そもそも、Flashがないとナビゲーションできないというのはサイトの問題だ。特定のプラグインに依存しないメニューを別画面で用意するのは常識だった。

 これもサイトの側の問題だが、スマートフォンのレイアウトを返してくるところが多い。スマートフォンの小さな画面に最適化したレイアウトで読みやすくという配慮だが、XOOM の場合は逆効果だ。XOOMに限らずタブレットではPC表示のほうが見易いことが多い。もう少し普及すればサイトのデザイナーもタブレット向けのデザインを作ってくれるかもしれないが、それまではいちいちPC表示に切り替えなければならない。サイトによってはPC表示に変えられないケースもある。因みにWordPressの管理画面もXOOMで表示するとモバイル表示なって間延びしたレイアウトになってしまって残念だ。

 フォントは読み易い。windows7でこのブログを表示すると日本語フォントに汚さにうんざりするが、XOOM ではそのようなことはない。Mac OS X の Safari や Firefox で表示するのと遜色がない。

 操作体系は PC 用の chrome と似ているので操作に戸惑うことはないと思われる。ただし、左下のシステムのメニューボタンは表示もされない。

クイックコントロール

XOOM_browser クイックコントロールをアクティブにするとこのような状態。上部のタブやアドレスバーが表示されなくなり横画面にした時に上下が短いことをカバーしてくれる。ただし、このモードではナビゲーションのための基本的なコントロールすら表示されないので、エキスパートモードのようなものと考えておくべきだろう。

XOOM_quickcontrol 「クイックコントロール」を使用するよう設定すると、画面の左右端を押すと写真のような操作用のインターフェースがポップアップするようになる(メニューは押している間だけ表示され手を離すと消える)。

 ボタンは外側上から、進む、リロード、ウィンドウメニュー表示、新規ウィンドウ(タブ?)、ウィンドウを閉じる、メニュー
内側上から、戻る、検索画面を新規で開く(開いた時点で検索文字列入力モード)、ブックマーク管理画面


XOOM_quickcontrol left 左でも表示できる。このナビゲーションコントロールは重いXOOMを両手で持っている時に両手で持ったまま親指を動かすだけでナビゲート出来て便利だ。通常モード画面でクイックコントロールメニューが使えるようになるとさらに良いと思う。



XOOM quickcontrol menu 同時に開いているタブへのアクセス。youtubeウィジェットのようなサムネールが表示される。たくさんのタブを開いている場合には、指を浮かさないように注意しながら微妙に指を動かす必要があり、選びにくい。文字のメニューのほうがはるかに便利。



XOOM_browser menu 設定メニュー。メニューアイテムは通常表示の時に表示されるメニューボタンと同じ。



追記:
  3に対応していないアプリを動かすとこんな感じ。大きくすることも出来ない。



Android3.0搭載タブレット型端末 Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #12 ホームについて追記

 ICS(Ice Cream Sandwitch) では iOS のようにアイコンを重ねることでフォルダが作れるようになるらしい。Honeycomb ではその機能はないが、一画面に置けるアイコンの数が全然違うので特に困らない。また、これはAndroidの良いところだが、アイコンを自由に配置できるので、「この一角は画像関係。左上はメール関係にして間をあける」といった運用が可能だ。一画面に置けるアイコンの数が少ないスマートフォンではメリットが少ないだろうが、タブレットでは効果的だ。この点で、順番しか決められない iOS は不便だしフォルダが必須だ。

 アプリとホーム画面を別管理とすることであと一つ iOS でできないことができる。同じアプリを複数のデスクトップに置くことだ(同じ画面内に複数の同じアイコンを置くこともできるが意味ない)。android ではデスクトップ(ホーム画面)に置かれたアイコンは全てエイリアス(ショートカット)の扱いなのだろう。だから、ホーム画面から削除してもアプリケーションは削除されない。削除するためにはアプリケーションの管理画面から削除する必要がある。このあたりの違いは、iOS と Android の思想の違いを表わしているいるのだろう。

 ICS には Honeycomb にある「最近使ったアプリ(以後 Recent Apps)」ボタンが置かれるらしい。Honeycombでははっきり言って不便であまり使えない。派手で見栄えがするのでデモでは必ず取り上げられるが、一画面に表示されるウィンドウが5枚ではメリットは少ない。縮小画面が特徴あるものならともかく、似たような色合いの画面だったら右下に表示されるアプリケーションアイコンで判断するしかない。だったらアプリケーションアイコンだけ並べてくれたほうがはるかに一覧性が高い。まして、スマートフォンの小さな画面にサムネールを数個並べても目的のアプリを探すのが大変だろう。現行のインターフェースをデフォルトにしてもいいから、設定で選べるようにしてほしい。Google の秀才さん達なら数時間コードを書くだけで追加できるだろう。少なくとも、現在のサムネール表示を作るプログラムに比べたらほんのわずかの工数でできるはずだ。

 Honeycomb ではリストからアプリを削除することができないので、常時使うために起動したわけではないアプリ(設定など)がリストに居残ってスクロールが不便になってしまうが、ICSでは簡単に取り除けるようになるらしいので、評価は変わるかもしれない。Recent Apps メニューがタスクマネージャの代わりになってくれるとタスクを落とすためだけにアプリを一本起動しっぱなしにする必要が無くなる。

 ホーム画面で気になったことを思い出した。左右への画面の移動が画面によって異なっていること。画面の端をタップする場合とスワイプする場合とがある。また、端に次の画面のアイコンのシルエットが表示されるのも他にはなく必要性が分からない。別々のプログラマーが思いつきでコードを書いているとしか思えない。これがサードパーティなら問題はない(ガイドラインに沿ってないとして批判されるかもしれないしユーザからクールな機能として喝采されるかもしれない)が、ホームは違う。ホームは特別だ。macならfinderだしwindowsならエクスプローラーだ。これらのUIは他のアプリの基準となるものだ。他のアプリの手本となるべきものだ。特に新しいバージョンのOSを出す際に、「新しいこのメニューはこうやって使うんだよ」とサードパーティのプログラマに示すものだ。それがこんな独特なことをやってはいけない。

 このことは、システムにプリインストールの純正アプリについても言える。システム領域にメニューボタンを設けたのだから、アプリ独自がメニューアイコンを表示させるべきではない。なのに、ホームやブラウザといったアプリすらそれに従っていない。こういった不統一が iOS マシンとの大きな違いだ。GEEK や Nerd はこういうものを使いこなすことに喜びを見出すかもしれないが(まさにこのブログがそうだが)、そんなことは本来OSが統一感を持って作ってあればユーザが気にすることすらないはずだ。

 Honeycombはgoogle自身も認めているように過渡期のバージョンだ。1年も経たずにICSに道を譲ることになり、これから改善されることはないだろうが、スマートフォンとタブレットという全く異なるプラットフォームの製品を満足させるUIが作られたのか、au には一刻も早いアップデートを実現していただきたい(する気を完全に失っているかもしれないが・・・)。

Android3.0搭載タブレット型端末 Android3.0搭載タブレット型端末

XOOM #11 保護シート

 エレコムの保護シートを購入。これにしたのは値段が安かったこと。

 マットと光沢とが選べたが、でかい画面に不細工が表示されるというバグを解消するにはマットの保護シートを張って液晶の神の怒りを鎮めるしかないという言い伝えに従ってマットにした。スマートフォンにはマットを使う気にはならないがタブレットはマットのほうがいいというのが結論。

 保護シートに良くついている、貼る前にゴミをふき取る布はついていないが、空気を追い出すための小さなプラスチックのヘラは付属していた。ヘラは適度な弾力があり指より広い範囲を押さえられるので貼るときに便利だった。カメラに干渉しないようにという配慮からシートの上端には切れ込みが入っている。しかし、この切れ込みは不要に長い気がする。カメラの位置が違うバージョンが存在したんだろうか?

 大きな画面に保護シートを貼るのは難しい。最初のわずかなずれが致命的になってしまう。ホコリが入る可能性も面積比で増加する。まず最初に液晶面に付着した指紋やホコリをとる。眼鏡拭きを使って5分くらいかけて磨き上げる。普通のタオルやハンカチではこのときにそれ自身からホコリを発生させてしまうが、メガネ拭きなら大丈夫。しかし、空気中に漂っているホコリが付着するので貼る直前まで眼鏡拭きをかぶせておく。

 シートには腰があって気泡が入りにくく貼り易かった。途中何箇所かホコリが混入したがテープで除去できた。スタートが10分の数ミリずれていたのか下端(上から貼り始めて)が縁に干渉してわずかに浮いてしまったが、表示領域がほぼ完璧に貼れたので無問題。

 液晶がない状態より指の滑りが良くなって非常に快適になった。不細工の霊も鎮まった。画面の視認性も俺基準では全く問題ない。

 タブレットの場合はスワイプの際に移動する物理的な距離が遠い。なので、滑りのいい保護シートによる効果が大きい。さらに、XOOM というか android Honeycomb は操作体系にドラッグ&ドロップを使っている(アイコンの削除やブラウザでの階層メニュー操作)。このため、最長で20cm近く画面をスワイプしなければならない。iPad の場合にはこのような操作がないので、XOOM を使っているときほど指の滑りが悪いことが気になることはなかった。

ELECOM XOOM 2011 TBi11M 保護フィルム マット TBA-MOX11FL

ELECOM XOOM 2011 TBi11M 保護フィルム マット TBA-MOX11FL

Hybrid は自動車の専売じゃない/Asus

ASUS hybrid tabletAsus Padfone は2012年Q1発売、Android 4.0 採用の携帯 / タブレット ハイブリッド

 以前、コンセプトモデルだけが発表されていた製品が実際に販売されるのかもしれない。この手のギミックを使ったポータブル機はAcerやASUSのお得意分野で、彼らなりの挑戦ととらえられる。iデバイスのデザインが流行ったら右に倣えで全部そうしてしまう日本のメーカーにも見習ってほしい。

 その時にもどこかで書いたが、このコンセプトは面白い。電話とタブレットで同時にネット接続する必要はない。今のOSなら通話アプリで電話しながら他のアプリを使うことは余裕だ。何より、回線契約が一本でいいというのはユーザにとっては大きい。ICSというOSもこの製品のコンセプトにぴったりだ。HoneycombのUIを多く取り入れたこのOSならスマートフォンとタブレットで同じように使うことが可能だろう。

 ただ、ハードルは多い。スマートフォンを買い替える時に形状が変わったらドックにはまらなくなる。そのたびにタブレットまで買い換えるのはもったいない。スペース的な制約からタブレットが専用マシンに比べて大きく重くなることが予想される。

 また、アプリの互換性にも課題は残るはずだ。現在Honeycomb対応をうたっていても横持ち用のUIを用意していないアプリが多いし、タブレットの広い画面を活かしたアプリはほとんどないといってもいいくらいだ。タブレットにはタブレットのUIが必要だ。逆にスマートフォンにはスマートフォンのそれがある。専用のアプリを開発するか両方で使えるものとするかはデベロッパの意向だが、別バージョンとしたものの方が圧倒的に使い易い。このような状況で、このハイブリッドマシンにどのようなアプリを入れるのか。スマートフォン専用アプリやタブレット専用のアプリを入れた場合に逆のハードで実行したらどうなるのか。

 最後に、最も大きな壁というのか疑問は「そこに市場はあるのか?」というものだ。タブレットにキーボードをドックさせるというアイデアは市場に却下されたようだ。キーボードで文字列を多量に入力する用途ならノートPCを買ったほうがいいということだろう。タブレットのPCに対するアドバンテージは取り出してすぐに使える運用時の軽さだ。ここにワンクッション必要となるドックがどこまで受け入れられるのか、見守りたい。