明日はどっちだ? タブレット編

 2012年のタブレット市場はスマートフォン市場以上にハードそうだ。ビジネスモデルの違う企業の参入が主な理由だ。これらの企業は、ゲーム機や家庭用プリンタのようなビジネスモデルで端末の売上には多くを期待していない。本や雑誌をダウンロードするための端末に特化しているので、汎用端末のような高性能は要らないし、緊急性の高いデータ通信も必要とはしないので、3G回線も要らない。

速報:アマゾンのタブレットは Kindle Fire、199ドル — Engadget Japanese
B&N Nook Tablet 発表、コミックや絵本の読み聞かせ録音にも対応。Nook は99ドルに — Engadget Japanese.

 これらに対して、ハードメーカーは iPad ショックから立ち直り攻勢に転じるかどうか。やっと iPad に追いついた端末を作ったと思ったら iPad 2 に打ち砕かれ(XOOMがそうだ)、7インチに逃げ込もうとしたら amazon が低価格で入ってくるという逆境に立ち向かわなければなくなった。

 真っ先に対抗の狼煙を挙げたのはレノボ。A-1で一気に市場価格を引き下げて年末商戦に向かう姿勢だ。

レノボ A-1
特長
7.0型ワイドHD 液晶(1024×600ドット)
オフラインでも使用可能なGPS機能
筐体サイズ(W×D×H):195x125x11.95mm
Texas Instruments ® OMAP™ 3622 モバイルプロセッサー
Android™ 2.3
7.0型ワイドHD 液晶 マルチタッチパネル
400g
約7.2時間
最大16GB
512MB メモリー

 サムスン、ACER は7インチ10インチに加えてTegra 3 搭載のスピードバンプやキーボード一体型などの色物も揃えて迎え撃つが、スマートフォンほどの躍進を見せられるようには感じない。

 さらに、日本からの挑戦者。残念ながらこれは売れない。テレビを観ながら使うという用途が多いWi-Fiタブレットでテレビ番組が観れても意味がない。価格も市場価格を完全に無視した水準だ。Motorola が XOOM でやった失敗と同じ失敗をなぜここで繰り返すのか。全く理解に苦しむ。

REGZA タブレット AT700 は、先月のIDFで Toshiba AT200として発表されていた製品の国内版。主な仕様は10.1型1280 x 800 液晶ディスプレイ、TI OMAP 4430 (1.2GHz デュアルコア, POWERVR SGX540)、1GB RAM、32GB ストレージ (内蔵 eMMC)、Android 3.2など。分厚い前モデルはフルサイズのコネクタ類が売りでしたが、AT700はmicroUSB や microSDなど小型を採用しています。無線は802.11b/g/nとBluetooth、バッテリー駆動時間は約7時間。

追記:量販店などの予価では6万9800円くらい。また「11月上旬」とやや早めの出荷時期になっています。
引用元: 東芝 REGZAタブレット AT700 発表、10型で世界最薄・最軽量 — Engadget Japanese.

 他にも日本メーカーのタブレットは出るようだが、どれもこれも発売前から終わっている機種ばかりのように感じる。7インチのWi-Fiモデルは2万円。10インチのWi-Fi デュアルコアは3万円。クアッドコアは4万円だ。例外は iPad だけだ。

付録:2011年春のプレーヤー達:iPad 2, Motorola Xoom, HP TouchPad, BlackBerry Playbook 比較チャート

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