Kindle Fireの次は Amazon スマートフォンか?

 kindle fire はギークなオッサンの予想をくつがえす売れ行きを見せているようだ。試供品をテストしてるセレブのレビューを経て、一般ユーザの厳しい評価が下されるまでには少し時間が必要だ。kindle fire が iPad と比較してショボいのは消費者も分かっている。問題なのはその差が価格差による許容範囲を越えているかどうかだ。

 そんななか、タブレット市場を制したかのような勢いでスマートフォン市場への参入宣言がとびだした。しかし、kinde fire にあったコンテンツによる後追い利益はほとんど期待できないし、本やCDの通販で築いた同社のブランドを否定することにならないか?

 携帯電話と本を結び付ける人はいない。kindle fire には kindle という前例があった。携帯電話はそうじゃないだろう。アメリカの消費者のAmazonに対する忠誠心がどの程度なのか自分には分からないからかもしれないが。android の旧バージョンに専用の UI をかぶせただけの低価格スマートフォンなんて ideos 8150 のようなもので十分じゃないのか?それらに対する優位性をどこの持たせるつもりだろう。

 タブレットが普及すればスマートフォンに対する要求も変わってくると思う。本や雑誌をスマートフォンの画面で見たいとは思わないだろう。同時に、タブレットでスケジュール管理やメッセージのやり取りをする必要はない。そうなった時に、amazon スマートフォンの優位性がどこに残るのか。現時点では見えてこない。

Kindle Fireの次は? Amazonスマートフォンだ.

Amazonは、Kindle Fireでタブレット市場に今週参入したばかりだ。しかし来年の今頃は、自社製スマートフォンを出しているかもしれない。Citiのアナリスト、Mark MahaneyとKevin Changは、「Amazonのスマートフォンは来年出てくる可能性がある」と言う。

中国のハードウェア製造会社のサプライチェーン調査に基づき、CitiはAmazonがFoxconnと共同でスマートフォンを開発しているが、電話機そのものの製造はTMS(Kindleの製品ラインを製造している)が行うものと確信している。

心臓部となるチップは、現時点ではテキサス・インスツルメンツのOMAP 4プロセッサーと、Qualcommの「デュアルモード 6シリーズ・スタンドアロン・ベースバンド」(HSPA+ / CDMA EVDO)であると考えられている。

推定ハードウェア原価150~170ドルから見て、小売価格300ドル以下の中間クラススマートフォンになると思われる。しかし、Amazonは、200ドルのKindle Fireの時と同じように、コストの大半をサービスに転嫁することで、さらに競争力を高めるに違いない。「注意すべきなのは、Amazonがハードウェアで儲ける必要がないということ」とMahaneyとChangは書いている。

Amazonは、モバイル機器を自社デジタルメディアのフロントエンドとして見ている。それらは現在進行中の定期購読サービスの配信機構であり、したがってハードウェアによる利益は気にしていない。Amazonは、デジタル書籍、映画、ゲーム、Eコマース等によって、徐々にもっとずっと大きく稼ぐことに賭けているのだ。

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