Surface 電池付 keyboard

Microsoft-twitt 「Surfaceの駆動時間が60%以上も伸びるバッテリー内蔵キーボードが日本でも発売決定

 Surface についての記事が出て、中「新型の発表か」というものがあり期待したが電池付きキーボードカバーだった・・・ウォッチャーとしてはガッカリ・イリュージョンだがビジネス上は大きなアイテムだと思う。Surface pro2の発表時からノートPCとしての訴求に切り替えてきたが、ここに来てやっと Surface Pro が one of Windows PC であることを公に示したといえるのではないだろうか。

 このキーボードは Surface Pro 2 のノートPCとしての可能性を大きく開く。重量的には最軽量クラスのクラムシェルPCより重くなってしまうが、価格・ウェイトレシオは悪くない。純正の Windows と Office がプリインストールされているというのもビジネスノートPCユーザには訴求するだろう(ほとんどがまともに使いこなせてないくせに Office を欲しがるからね)。これにより Surface Pro 2 はノートPC市場で大きな存在感を得られる可能性がある。というか、次期社給PCをこれにしてほしいくらいだ。少額資産で会計処理できるのも魅力的だし。

 因みに、Microsoft はデスクトップ Windows のバージョンアップにおいて以前のUIへの回帰を示唆している。Microsoft のビジネスはポッと出のベンチャーとは違う。Microsoft自身ですら簡単には舵を切れないくらいの大きな慣性モーメントなのだろう。方向転換には大きな力と時間が必要だ。この慣性モーメントこそがWindowsの強さだが、制御は困難だ。大きな戦力を持っているが、暴れ始めたら手をつけられない象軍団のようだ。

Windows RT 打ち切り。Surface RT(2)はディスコン?>Windows PhoneとWindow RTを統合したOS

 Surface を街で見かけたことは一度もないが、東京だと目にするんだろうか。

 新しくできる OS が Surface RT(または Surface 2)で動くかが全てだ。動かないのなら、どんなに美辞麗句を並べても「Windows RT 打ち切り」でしかない。元々 RT も Phone も Windows NT カーネルのバリエーションでしかない。元々一つのものだったのだから統合じゃなくて、邪魔な枝葉を除いただけだ。

 「統合によって一体どんなOSが生まれるのか、興味津々です!」とあるが、Windows RT みたいな OS でしかないだろう。Windows シリーズのモダンUIを具現化したモバイル OS なんだからそれ以上でもそれ以下でもないはずだ。

 こういう書き方をすると否定的に捉えているように見えるだろうが、Surface シリーズについては結構高く評価している。デザインは自分好みではないが、後発の利を活かして先発の iPad や Andoroid タブレットを凌ぐ部分も多い。批判するのは、そのマーケティングだ。PC の代替品としてアピールすべきところを間違って iPad を代替する製品として売ろうとしたところや、キーボードに依存した売り方(しかもキーボードは別売)がちぐはぐで何を誰にどう売りたいのかが伝わらないまま失敗したのだと思っている。

 自分は iPad 3 を持っているので買わなかったが、これがなければ Surface 2 が値下げされた時点で買ってもいいかもと思ったし、Windows PC を買うなら Surface Pro 2 が最有力候補だ。社給PCの次のモデルはこれにして欲しいくらいだ。

 とにかく、「Windows RT とSurface RT (2)は Microsoft の歴史に残る大失敗作だったので打ち切り。これからはモバイル用の Windows Phone OSでスマートフォンと個人向けタブレットをカバーする。Surface Pro は Windows PC として企業ユーザ向けに売っていく」というメッセージを出すべきだろう。せっかく前の CEO が置き土産として「Surface は自分の失敗」と言ってくれたんだから。

マイクロソフトが6月に8.5インチ以下のモバイルデバイスを発表? Windows PhonとWindow RTを統合したOSを搭載するらしい
小型版のSurfaceが登場するという噂はこれまでもありましたが、DigiTimesによるとマイクロソフトは8.5インチ以下のディスプレイを搭載した複数のモバイルデバイスを6月に発表するそうです。

さらに、このモバイルデバイスには「Windows RTとWindows Phoneが統合されたOS」が搭載されるんですって! 統合によって一体どんなOSが生まれるのか、興味津々です!

実は、Windows RTとWindows Phoneが統合されるという情報は以前にもMobile-Reviewの編集者のEldar Murtazinさんによって語られたことがあります。

同氏によると、Windows Phone 9ではモダンUI(タイル状のUI)がオプションとして提供され、Windows RTがWindows Phone 9に統合されるそうです。さらに、タブレット端末とスマートフォンの両方にWindows Phone 9が提供されるとか…。これが本当なら、マイクロソフトのOS戦略に大転換が予定されているのかもしれません。

最近、Windows製品には様々な方針転換が試みられているという報道がいくつかありますが、試行錯誤の結果より使いやすいOSが誕生するのなら期待して待ちたいと思います!

法人向けSurface普及戦略に黄信号?

 Surface 2 (RT) はこのまま在庫整理してフェードアウトだろう。だからといって、「法人向けSurface普及戦略に黄信号」など灯っていない。Windows 上で作成されたシステムが動かない Windows RT は企業に売れなくて当然なのだから。

 PC メーカーと競合することを辞さない姿勢に舵を切った Microsoft にとって妥協の塊である Windows RT は不要になったのだろう。近い将来、iOS と Mac OS と同様、Windows Phone と RT をカバーするモバイル用の OS と Windows 8 とになるだろう。そして、Surface 2 はこのままフェードアウトして Surface pro 2 が生き残ると予想している。

 ここにきて、2013/10-12 決算の発表が相次いで興味深い事実が明らかになった。

Surface revenue more than doubled sequentially, from $400 million in the first quarter to $893 million in the second quarter.Microsoft reports record revenue of $24.52 billion in second quarter

 売上台数は書けなかったのだろう。$893M ということは、一台あたり $1,000 とすれば、893,000 台となる。Microsoft のような世界市場プレーヤーのメイン機種にしては少ないと言わざるをえない。縮小しつつある PC 市場で大きくシェアを伸ばしたとは言えるかもしれないが・・・

 「個人向けに販売しているエディオン、ケーズホールディングス、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラにはSurface 2の新規受注停止の措置は取られていない」らしいが、エディオンの店頭では、Surface 2 か pro 2 かを問わず、足を止めている人を見たことがない。ただし、エディオンの端末はネットに繋がっておらずデモとして全く意味をなしていないので、それは差し引く必要があるかもしれない。

 これはエディオンの抱える問題点(他の端末の多くも同じ状態)ともいえる。しかし、だからこそ Microsoft は店頭を回って Surface が自社のイメージを伝えられているかをチェックしなければならない。デモ機として値引きしたら店舗が喜んで宣伝してくれるとでも思っているのではないか。デモ機を消費者が待っていて、触っては Twitter や Facebook に競って取り上げるような商材ではないのだ Surface は。店舗を営業マンが回って、売り場に置いた端末がちゃんと動いているか、ポップや価格はどうなっているか。ノベルティを配っているか。こういう泥臭いことをやらないといけないのが低価格 Windows PC だ。新製品が出るからとショップに徹夜で並ぶ人間が出る iPad と同じことしててもダメだ。

Surface 2の一部機種が3月末まで新規受注を停止 ~法人向けSurface普及戦略に黄信号か? – PC Watch
 日本マイクロソフト株式会社が発売するタブレット端末「Surface」の一部機種が、2014年3月末まで、新規の受注を停止していることが明らかになった。
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podcast : woodstream #222 HyperCard と 「使いこなし」について考えた

HyperCard icon 第222回 Windowsタブレットに必要なアプリ?(2014/1/12配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)でHyperCard という単語がこの番組で出てきた。タブレットのフルスクリーンアプリとしても可能性があるソフトだと思う。アプリが開発されれば Android や Windows でも構わないから移行する。このソフトは自分にとっては Killersoft だ。このソフトが使いたくて Macintosh SE/30 を3年ローンで買ったくらいだ。

 開発環境が欲しいというのには同感。OS によらず今のコンシューマデバイスはプログラミング環境を持たないものが多い。Mac の場合は Apple script があるが、一般ユーザが作るには敷居が高く、そもそも存在を紹介されていない。そんなものがあるとは知らない人が大半だろう。とはいうものの、プログラムすることが生産であり他の活動は娯楽だとするのは間違いだろう。宮﨑駿がスケッチブックと鉛筆で創造するのと同様に、タブレットやスマートフォンで創作する人もいる(そのうち、スマートフォンで書いた小説が権威に付く時代がくるだろう)。プログラミングは開発環境がなければできないというだけだ。

 木沢さんのような方をして、「Surface を使いこなせてない気がする」と言わしめるのは何なんだろう。PCでもスマートフォンでもタブレットでもそうだが、「使いこなす」ということの意味に疑問を持った。SNS アプリしか使ってなくても十分使いこなしていると言えるんじゃないだろうか。高級一眼レフを持っている人がいて、一方はカメラ任せでいい写真を撮る、一方はカメラの全機能を熟知しているが写真は今イチだったらどちらが「使いこなしている人」なんだろう。また、道具の用途を全部使うためにタスクを考えるのは本末転倒だ。自動車の発煙筒なんて使わずに済めば越したことはない。

 Surface のキックスタンドは膝の上において使うことを想定していないと思う。木沢さんは色々と工夫されているようだが、構造的に無理がある。これは Surface の問題ではなくキーボードとキックスタンドの問題だ。膝の上でタブレットを使うもっとも合理的な形は Logicool の Ultraslim keyboard cover タイプだと思う。このシリーズが Surface に出れば自動的に膝に置いて使えるようになるはずだ。しかし、Surface シリーズは純正のキーボードの印象が強すぎるのと同時に販売数が少ないのでサードパーティの参入が妨げられている。

Podcast : やっぱり RT はディスコンでしょ | Woodstream 217

 第220回 2013年のマイクロソフトと番組を振り返る(2013/12/29配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)で、フォロワー泣かせの Windows RT | woodstream #217で言っていたことを繰り返していた。

 原文を読んだがそうは取れない。be going to というかなり強い予定で三つの OS を保有し続けることを否定している(実際は Xbox も Windows と兄弟だが、Xbox はハードと OS が一体化して OS としてライセンスしないのでカウントに入れていないのだろう)。木沢さんが力説していた、「一つのカーネルでデバイスに適応した OS を出していく」ということは特に強調はしていないように読める。一つになるというのは、One Microsoft という組織改革のことじゃないだろうか。自分の英語能力不足で見落としているのかもしれないが。下のリンクにインタビュー全文があるので暇な人は読んで教えてください。

 因みに、一つの共通のカーネルを複数のプラットフォームに対応させるというのは、Apple が iOS と Mac OS でやっていることだし Google は Android と Chrome OS でやろうとしていることでしかない。というより、すでに Windows でやっていることだろう。その中のバリエーションとして Windows phone と Windows RT と Windows という三つのバリエーションを作ったことが失敗だということを認めたのだろう。

UBS_LarsonGreen.docx

We have the Windows Phone OS. We have Windows RT and we have full Windows. We’re not going to have three. We do think there’s a world where there is a more mobile operating system that doesn’t have the risks to battery life, or the risks to security. But, it also comes at the cost of flexibility. So we believe in that vision and that direction and we’re continuing down that path.

上のリンクがない切れている場合はこちらをどうぞ。Microsoft LarsonGreen interview

Surfaceの品薄が、マイクロソフトのQ4ハードウェア売上に打撃

 「直近の四半期、Surfaceの売上は4憶ドルだった」ということは、全てが Surface 2 ($500)としても 80 万台でしか無い。Surface Pro 2 を勘案すると大きく平均単価が上がることを考慮すると 50 万台程度の売上しかなかったことになる。この数字はタブレット市場ではその他大勢でしかない。Windows PC 市場ではどの程度の位置付けなんだろう。

 売り切れは需給のアンバランスがあれば発生する。なので、Surface が本当にモバイル市場で大きな存在感を持ち得たのかどうかはまだ分からない。分かるのは「Microsoft が売れると予想していた以上の需要があった」ことだけだ。

 iPad シリーズ、Nexus シリーズ、Kindle Fire HDX シリーズの売上と合わせてこの四半期の成績には目が離せない。

Surfaceの品薄が、マイクロソフトのQ4ハードウェア売上に打撃 | TechCrunch Japan
Microsoftの新タブレット、Surface 2およびSurface Pro 2の需要は供給を上回り、ネットのあちこちで品不足が指摘されている。

ここ数日、新ハイブッドリッド・タブレット、Surface 2とSurface Pro 2の在庫不足がかなり深刻だという報告が相次いでいる。ちょっと検索しただけでも確認できる。Mashableが数日前に品不足について書いた記事によると、Best Buyの社員は同機について「驚くほどの人気」だと話している。
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デジャブwww「Surface Pro」米国のMSオンラインストアで一時売り切れに

 Surface Pro 2 の一部のモデルが売り切れらしい。PC であることが認知されたのだろうか。256GB の SSD を搭載した windows 8.1 コンバーチブルと考えればそこそこのコストパフォーマンスなのだろう。

 しかし、忘れてはならないのは、Surface Pro も発売当初は売り切れになっていたということだ。売り切れというのは必ずしも製品の成功を意味しないことはここからも分かる。供給量が少なければ売り切れを演出することは容易い。

 それに、今でもエディオンにいけば Surface シリーズは全て売っている。売り切れどころか立ち止まって見ている人すらほとんど目にしない。iOS デバイスが売り切れた場合は自分の生活圏のショップ全てで売り切れていた。

日本マイクロソフト、「Surface Pro 2」256GBモデルの販売を一時中止 – ライブドアニュース
日本マイクロソフトは6日、Surface Proの第二世代版「Surface Pro 2」256GBモデルの一時販売中止を発表した。10月25日の発売以降「予想を超える注文により生産が追いつかない状況になった」として、各販売店および同社直販サイト「Microsoft Store」での販売を一時中止している。

同社は”ユーザーに心よりお詫びする”とし、販売再開の見込みが立ち次第改めて告知するという。

「Surface Pro 2」は、OSにWindows 8.1 Pro、CPUにCore i5-4200Uを搭載するタブレットで、初代と比べCPU性能やバッテリ駆動時間の向上が特徴となる。

 これが 2013/2 に Surface Pro が発売された時の記事。この時は両方のモデルが売り切れになったらしい。

「Surface Pro」、米国のMSオンラインストアで一時売り切れに – CNET Japan
 Microsoftの「Surface Pro」は発売されてから数時間で、同社の米国向けオンラインストアで一時、両モデルとも売り切れの状態となった。

 MicrosoftStore.comでは、同タブレットの128Gバイト版と64Gバイト版が一時いずれも在庫切れの状態となった(本稿掲載時点では128Gバイト版のみ在庫切れとなっている)。Microsoftのカナダ向けオンラインストアでは、本記事掲載時点でいずれのバージョンもまだ在庫が残っている。なお、同製品は米国のさまざまな実店舗でも販売されている。

 実際に販売されたSurface Proの台数は明らかにされていない。Microsoftの担当者は米CNETの問い合わせに対し「ノーコメント」とした。市場調査会社IHS iSuppliが1月下旬に米CNETに語ったところによると、先行して発売された「Surface RT」の初期出荷台数は約125万台であったものの、発売から2カ月間の販売台数はおよそ68万~75万台にとどまったという。IHS iSuppliは130万台が販売されると予想していたものの、実販売台数は意外な数字ではないと述べている。一方、返品率は高くなっている。その理由には、タッチ操作が主体の新OS「Windows 8」の習得に時間がかかることもあるだろう。

 IHS iSuppliは、Surface RTよりも性能の高いSurface Proの販売が好調な理由として、企業の採用機運が高まっている点を挙げている。Surface ProはSurface RTとは異なり、主流となっているIntel製のプロセッサ上でフルバージョンのWindows 8が稼働し、本格的なWindowsアプリケーションを実行させることができる(また、そういったアプリケーションの旧バージョンとの後方互換性も備えている)。

フォロワー泣かせの Windows RT | woodstream #217

 同じ報道を目にしても、バックグラウンドによって感じ方が違う。自分はこの記事や Surface 2 の発売早々の値下げを受けて、Windows RT を諦めるんだと感じた。(さようなら Windows RT 、Surface RT、Surface 2 |ハードウェア責任者がRT消滅を示唆)。

 しかし、木沢さんは違うようだ。Windows が一つになっていくのだという説を語られていた。Windows phone と Windows RT は ARM 向け Windows で Windows 8 は 86 向け Windows で同じカーネルだから Microsoft の役員が「3
つのWindowsを続ける気はない」からといって、RT が失敗だったという意味ではない。といった主張だったが、それが RT の失敗・撤退ということだろう。

 他のプラットフォームではモバイル系 OS でスマートフォンとタブレットをカバーし、パソコンは別OSで展開している。Microsoft はここにスマートフォンの Windows phone とパソコン用 Windows 8 に加えて意味不明な Windows RT を投入した。ハードウェア仕様的にはデスクトップOSを搭載した Surface Pro と似て、中身はスマートフォンOSに近い中途半端なものだった。失敗の原因はこれだ。

 役員が失敗だったというのはこのことだろう。どっちつかずのハードウェアにデスクトップOSと同じ名前をつけてしまった。iPad で Mac OS X 用のアプリが動かないのなんか当たり前だとだれでも分かる。でも、Windows 用のソフトが動かない Windows 機では混乱するだろう。

 カーネルが一緒なら Windows phone OS を載せればよかった。というか、中身的にはほとんど一緒なはずだ。同じプロセッサで動く同じカーネルなんだから、iPhone 用と iPad 用との違いくらいしか無いはず。というより、そういうように作れたはずだ。

 Surface RT を値下げ前に買ってしまった人柱としては無念かもしれないが、Surface RT は大失敗作で Microsoft はプラットフォームごと葬り去ろうとしているという事実は変わらない。将来的にモバイル系 OS に収束したからといって発展的統合ではないし、その新しい Windows mobile(仮名)がスマートフォンとタブレットに搭載されようになるかもしれないが、Surface RT や Surface 2 に載ることはないだろう。

さようなら Windows RT 、Surface RT、Surface 2 |ハードウェア責任者がRT消滅を示唆

 Microsoftとしては消したい過去なのかもしれないが、Surface RT や Surface 2 を買ってしまった人の残念感は簡単には消えないだろう。特に日本の RT ユーザは発売が遅かったので、ショックは大きいだろう。発売数ヶ月で大幅値引きされ、その後大幅に強化された後継機が発売されたと思ったら、プラットフォーム自体が消滅だ。鳴り物入りでスタートしたビッグネームのプラットフォームが1年半で消滅というのは自分でもあまり見た記憶が無い。

 発表時に話題になったのに製品化されずに終わった(ベーパーウェアと呼ばれる)製品はこれまでにもたくさん見てきたし、ベンチャーが立ち上げたが普及に至らずに消えていったものも珍しくない。しかし、Microsoft がこんな失敗をしたのは初めて見た。Windows CE や Pen for Windows とかも消えたが、資金力にものをいわせて採算が合わないまま続けてきたものだった。

 ありがとう Surface RT、Surface 2、Windows RT。全然サイトのPV向上にも貢献しなかったし何の反応も得られなかったが、話題にするのは楽しかった。素晴らしいチャレンジだった。

 断っておくが Surface Pro が終わったとは一言も言っていない。Surface Pro はニッチな市場で生き延びる可能性はある。

Microsoftの3つのOSはWindowsに統合へ──ハードウェア責任者がRT消滅を示唆 – ITmedia ニュース
 「MicrosoftにはWindows Phone OS、Windows RT、Windowsがあるが、3つのOSを維持するつもりはない」──。米Microsoftでハードウェア開発を統括するDevices and Studios Engineering Group担当上級副社長、ジュリー・ラーソン-グリーン氏が11月21日(現地時間)、スイスの金融大手UBSの投資家向けカンファレンスでこう語った。

 これは、インタビュー後の質疑応答で、RTはサプライチェーンと消費者に混乱をもたらしたが今後もRTとWindowsの併存を続けるつもりかという質問への答えの中で語られたものだ。

 同氏は、Windows RTの目的はWindows搭載PCのプロダクティビティをシンプルなタブレットで体験してもらうことだったと語った。米AppleのiPadを引き合いに出して「iPadでできることは限られているが、そのユーザー体験はシームレスだ」とし、Windows RTではそうしたユーザー体験の提供を目指したという。だが、「(Surface ProとSurface RTは)同じように見えるのに、(Surface RTは)ユーザーがWindows端末に期待することすべてができるわけではなかった。(RTを)Windowsと呼ぶべきではなかった」と話した後、冒頭の発言となった。

 MicrosoftはWindows 8.1へのアップデートのタイミングで、Surface RTのブランドから「RT」を消している。

 「バッテリー持続時間やセキュリティのリスクのない新しいモバイル向けOSを構築するという選択肢もあるが、その選択は(PC、タブレット、モバイル端末、その他のウェアラブルな端末を横断するような)柔軟性を犠牲にすることになる。従ってわれわれは(OSの統合という)ビジョンを信じ、その方向に進んでいる」(ラーソン-グリーン氏)

 同氏はインタビューの冒頭で、自分が生きているうちに仕事とプライベートに必要な機能を持つ腕時計型や頭部装着型のウェアラブルコンピュータが登場するとし、「われわれは準備万端だ」と語った。Microsoftはスマートウォッチを開発中とみられている。

日本マイクロソフト、「Surface」64GBモデルを3万7800円に値下げ

 年末商戦に向けたタイムリーなパンチだ。Windows 8.1 PC を買おうというユーザに対して強いメッセージになる・・・かどうかは市場の判断を待つしか無い。

 発売後間もない Surface 2 が在庫処分ということはないだろうが、Microsoftが Surface 2 (RT) に引導を渡したということなら納得はできる。「Microsoftの3つのOSはWindowsに統合へ──ハードウェア責任者がRT消滅を示唆 – ITmedia ニュース」。安価な Windows 8.1 タブレットが Android や iPad の対抗になるなら RT がなくなってもいいという判断を下したのだろう。今回の値下げはこれを受けたものかもしれない。

 64GB の SSD を搭載したモバイルとして 37,800 円というのは安い。が、繰り返しになるがキーボードは別売だ。ここが残念ポイントだ。商品説明も広告でもTVCMでもキーボードが付いているタブレットの優位性を説きながら実際には追加支出が必要という所に割高感があるのだ。家電量販店では商品の真ん前に「下記に示した価格にはキーボードは含まれておりませんのでご注意ください」という但し書きがあった。こんなのがあるだけで購買意欲はガタ下がりだろう。同時に店の気持ちもわかる。客が来る度に、キーボードが無料ではないことの説明をしなければいけないのにうんざりなのだろう。

日本マイクロソフト、「Surface」64GBモデルを3万7800円に値下げ
日本マイクロソフトは、12月2日、販売中のマイクロソフト製タブレット「Surface(旧 Surface RT)」の64GBモデルの価格を改定した。

「Surface RT」は、日本では今年3月15日に発売。2世代目となる「Surface 2」の発表に合わせて「Surface」に名称を改めたうえで、Surfaceファミリーのエントリモデルとして、販売を継続していた。64GBモデルの旧価格は4万4800円で、新価格は7000円安い3万7800円。今回の価格改定で、3万4800円の32GBモデルとの価格差は3000円に縮まった。なお、価格はいずれも参考価格で、実売価格は店舗によって異なる。