フォロワー泣かせの Windows RT | woodstream #217

 同じ報道を目にしても、バックグラウンドによって感じ方が違う。自分はこの記事や Surface 2 の発売早々の値下げを受けて、Windows RT を諦めるんだと感じた。(さようなら Windows RT 、Surface RT、Surface 2 |ハードウェア責任者がRT消滅を示唆)。

 しかし、木沢さんは違うようだ。Windows が一つになっていくのだという説を語られていた。Windows phone と Windows RT は ARM 向け Windows で Windows 8 は 86 向け Windows で同じカーネルだから Microsoft の役員が「3
つのWindowsを続ける気はない」からといって、RT が失敗だったという意味ではない。といった主張だったが、それが RT の失敗・撤退ということだろう。

 他のプラットフォームではモバイル系 OS でスマートフォンとタブレットをカバーし、パソコンは別OSで展開している。Microsoft はここにスマートフォンの Windows phone とパソコン用 Windows 8 に加えて意味不明な Windows RT を投入した。ハードウェア仕様的にはデスクトップOSを搭載した Surface Pro と似て、中身はスマートフォンOSに近い中途半端なものだった。失敗の原因はこれだ。

 役員が失敗だったというのはこのことだろう。どっちつかずのハードウェアにデスクトップOSと同じ名前をつけてしまった。iPad で Mac OS X 用のアプリが動かないのなんか当たり前だとだれでも分かる。でも、Windows 用のソフトが動かない Windows 機では混乱するだろう。

 カーネルが一緒なら Windows phone OS を載せればよかった。というか、中身的にはほとんど一緒なはずだ。同じプロセッサで動く同じカーネルなんだから、iPhone 用と iPad 用との違いくらいしか無いはず。というより、そういうように作れたはずだ。

 Surface RT を値下げ前に買ってしまった人柱としては無念かもしれないが、Surface RT は大失敗作で Microsoft はプラットフォームごと葬り去ろうとしているという事実は変わらない。将来的にモバイル系 OS に収束したからといって発展的統合ではないし、その新しい Windows mobile(仮名)がスマートフォンとタブレットに搭載されようになるかもしれないが、Surface RT や Surface 2 に載ることはないだろう。

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