やばいのは樋口社長>「(Surface Pro 3は)やばい、すごいデバイス」、「シェアが30%」

縦に持ってタブレットを強調する
縦に持ってタブレットを強調する
 タブレットとしてアピールするためか、オプションであるキーボードが別売であることを表現しているのか。

 しかし、キックスタンドとキーボードは縦での使用を全く考慮していない。iPad 3 で業務上の資料を読む時に有効なのが縦持ちだ。A4資料を一番快適に読める。サードパーティのキーボードを使えば縦にして文章を打つことも可能だ。A4縦の文書をWysiwygで編集できる。20年くらい前の富士通OASYSのポートレートディスプレイモデルのようだwww(自分が使っているキーボードは Logicool の Ultrathin keyboard cover for iPad 2,3)。

 話がそれるが、iPad 3 の縦置きで文章を編集するのは現時点ではそれほど効果的ではない。横置きでも十分な行数を表示することが可能だから。むしろ、インサーションポインターが画面の上のほうにある時にキーボードから遠くなりすぎる。しかし、iOS 8 で噂されているスプリット表示が可能になれば、上半分に参照用の画面を表示し下半分でテキストを編集できるようになる。そうなると話は違ってくる。ちなみにこの機能は Surface や Android でもサポートされる(されている?)。

「ほら、膝の上でも使えるよ」
「ほら、膝の上でも使えるよ」
 記事の一番下の写真を見ればわかるが、ホール氏は身長が180cm以上ある。その人がソファに座ってこの状態だ。こんなものが、ウルトラブックやキーボードに載せたタブレットより快適なはずがない。必要なフットプリントが大きいのだ。これは物理的な設計の問題だ。

  この記事で最も衝撃的だったのは、「タブレット参入は遅れましたが、現時点でシェアは30%を超えたとアピールしました。」という一文だ。タブレット市場の 30% が Surface なんて、自分の感覚と全く違う。どこのソースなんだろう?Microsoft内だけの現実歪曲空間を作っているだろうか?自分の周りだけに歪曲空間を作って市場の事実が見えなくなっていたとしたらヤバイ。樋口社長がヤバイ。

 下に2014年8月18日~8月24日のBNCランキングを引用した。BNCランキングは問題は多く順位はあてにならないが、市場全体で 30% ものシェアを持つものが上位 20 位にも入らないということはさすがに無い。タブレット市場で 30% もの売上があったらもっと存在感があっても良さそうなものだが・・・9月期決算のシェアが楽しみだ。

速報:Surface Pro 3 日本版発表。樋口社長「やばい、すごいデバイス」、7月17日発売、9万1800円〜 – Engadget Japanese
 樋口社長は現行のSurfaceについて語り、「分厚く重かった」と語りタブレットの重さではなくPCの重さだったと語りました。タブレット参入は遅れましたが、現時点でシェアは30%を超えたとアピールしました。
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Surface 2 も在庫処分モード突入

 Surface2(RT)は6月の決算で2年連続の減損の対象にはならなかったので、在庫は初代ほどではなかったのだろう(SurfaceRTは900億円の減損を計上せざるを得なかった)。

 Proが3になった時に後継が発表されることも、継続をアナウンスされることもなく、そのまま放置モードに入ったので、フェードアウトと予想したが、その通りになった。

 自分でSurfaceを買った方々は、選択ミスを認めたく無いのか「Surface は使えるマシン」といったことを繰り返しているが、マシンが「使える」からといって Surface RT が成功だったというのは別のことだ。Microsoft 自身が失敗と認めている。Surface RT を買ってしまった人は「Surface RT は失敗だったが、このマシンはお金に見合うだけの働きをしてくれてるので損はしなかった」と考えるといいだろう。ここで散々書いたので繰り返さないが、Surfaceの失敗はマーケティングによるものだ。

 結局 Surface RT は市場を開拓できなかった。残ったのはモバイルとPCだけだった。しかも、この PC は Microsoft が作ったということ以外では、実は目新しさはない。中国や韓国、台湾メーカーが散々だしてきた変形 PC 延長線上程度のものだ。

 CM ではタブレット的な使い方を訴求しているが、まだ分かっていない。10 万円もする 800g のタブレットなんて誰も欲しくない。5 年前なら絶賛されたコンセプトかもしれないが、iPad がタブレットの価格ゾーンを規定し、Google がそれをさらに引き下げてしまったのだ。タブレットとして使う時には Office が使えるメリットは少ない。そのことは Surface がウリ文句として「iPad にないキーボードでOfficeが快適」といっていることの裏返し「キーボードが無ければOfficeは快適には使えない。だから、タブレットとして使うときにはメリットがない」なのだ。

 タブレットとして Pro 3 が競争力を持っていると思っているとしたらおめでたいとしか言いようがない。縦に持った時に Windows PC 用のアプリが快適かどうか試さなくても分かる。Androidの倍、iPadの1.5倍の価格。キーボードをつけると1kgの質量。10万円の価格・・・タブレットを買う身になって考えれば分かりそうなものなのに。

使い込まなくても分かる「Surface Pro 3を5日間使い込んだリアルな感想」

 Surface Pro 3を5日間使い込んだリアルな感想《戸田覚の読みごたえ重視の超辛口レビュー》賛同できる記事をあまり書かれない戸田さんだが、今回のレビューは、提灯レビューやMicrosoftわっしょい系ブログでは語られない点について納得できる評価が多かった。

 ところで、こういった点について提灯レビューやわっしょい系(木澤)ブログでは、「全く気にならない」と言っておいて、次機種で改善された途端、「前モデルでは不便だった」になるから笑える。Surface RT のキーボードカバーのタッチパネルも、発売当初は「タブレットでタッチパッドが使えるのは画期的に便利で、感度も悪くない」とか書いてあったが、世代が上がる度に、「前モデルよりタッチの反応が良くなった」と書いてあった。

 キックスタンドは自由に角度を調整できるようになった。角度を測ったわけではないが、120~130度は動くだろう。高さのある机からテーブル、床置きであぐらをかいて使いたい時にまで最適な角度に保てる。ただし、後述するキーボード(Surface Pro Type Cover)を取り付けても、ノートパソコンと同じように使えるわけではない。

 気になるのが奥行きだ。ノートパソコンはほぼ本体サイズの底面積で設置できる。液晶を倒したとしても、あくまでも底面積は本体サイズに収まるのだ。ところが、Surface Pro 3は、倒せば倒すほどにキックスタンドが寝ていく。つまり、設置のための底面積が増えてしまうのだ。これがかなりくせ者で、新幹線や飛行機のエコノミークラスだと、置き場所に困ることになるだろう。一部のカフェに見られる狭いテーブルの上でも扱いづらく感じるはずだ。

 また、最小角度で立てていると、キックスタンドが簡単に閉じることになり、ちょっとした弾みで倒れてしまう。特に、手前のスペースを確保するために、後ろ方向に押した際に倒れやすい。故障を防ぐためにもこの点は気をつけたい。

 また、膝の上でキーボードを使う作業もできなくはないが、かなり不安定。ノートパソコンのようには扱えないと思った方が無難だ。

 これについては、触らなくても分かっていた。キックスタンドという方式の根本的な問題だ(前に書いた)。

 後ろを上げるスタイルだと画面の下が隠れてしまい、タッチ操作でスワイプしづらい。

 これは、前に電器屋で数分触っただけで分かったことだ。が、これを指摘した記事はこれが初めて。

 最も評価したいのが、縦横比を3対2としていること。液晶の縦横比はどんどんテレビに近づき、16対9が主流になっている。ところが、パソコンのソフトを使う際にはワイドすぎてサイズ以上に画面が狭く感じるのだ。その点、3対2の縦横比は画面が広くてとても快適。特にExcelやWordで書類を作成する際には、A4用紙に近い縦横比なので、理にかなっているのだ。

 A4書類を縦で表示した時に最も効果的だろう。それは、iPad 3 と XOOM で同じpdfを表示しした場合との視認性の差ではっきり分かる。ボディサイズは XOOM のほうが大きいのに縦に持った時にA4横と合わせると小さくなってしまう。黄金比の印刷物がレガシーになるまではこのアドバンテージは無くならない。

 ただし、せっかく3:2 (黄金比ではないが)の比率にしてA4縦をフル画面表示できるのに、キックスタンドが縦で使うことを想定していないので、キーボードを使ってA4縦の文書を作るときにはページの一部を表示することになってしまう。(自分は iPad 3 を logicool Ultra thin keyboard cover for iPad にセットして使っているが、A4 の文書のレイアウトを考えて作らなければならない場合には縦て使う。)

 「PCに近い環境」という意味では A4 縦を表示できないのが標準的なので、困らないのかもしれないが、「Surface Pro 3 なら Word で A4 縦の文書を最終出力を確認しながら編集できる」とアピールするチャンスを失ったのはもったいない。キックスタンドを諦めて Ultra thin keyboard cover みたいな構造の純正キーボードを作ったほうがいいと思うが・・・キックスタンドは Surface のアイデンティティの一つだから引っ込めるのは難しいのだろう。

 僕は、ノートパソコンとiPadを両方鞄に入れているケースがままあるのだが、ノートパソコンとSurface Pro 3を両方鞄に入れて持ち歩く気にはなれない。個人的には、“タブレットとしても使える携帯ノート”だと考えている。すなわち、iPadのライバルになる製品ではないと言うことだ。競争相手に考えるなら、MacBook Airが妥当だ。

 Surface Pro 3を実際に使ってみて思うのは、これはタブレットではないと言うことだ。利用中にはキーボードが付いている時間がとても長い。ハイブリッドタイプのパソコンに近い存在だと思ってもよいだろう。僕は、Surface Pro Type Coverなしで持ち歩く気には、まったくなれない。タブレットとしても使える携帯ノートと考えると、かなり良い製品だ。

 タブレットを買おうと考えている方は、Surface Pro 3を選ぶべきではないだろう。携帯ノートを狙っている方こそ、選択肢に加えることを推奨する。

 これについても、ずっと前から書いてきたことだ。Surface は Windows PC。面積が減っているパイの角度を減らされる Windows PC メーカーにとっては脅威でしかない。Microsoft は Windows 8 のリファレンスとして水準のアップと Windows 市場の活性化を Surface を出す意味といっているが、Microsoft 関係者やパソコンオタク以外から Surface Pro 3 欲しいという声を聞いたことがない。

Surface Pro3 雑感

 数分触っただけなので、細かいことは分からないがデスクトップモードでステータスバーに置いたアプリアイコンをタップしようとしたらキーボードが邪魔になったことが印象的だった。デスクトップモードで使う場合にはキーボードを装着していることが期待できるし、キーボードにはトラックパッドが付いているので画面をタップする必要はないはずとはいえるが、キーボードが邪魔になって操作感を損なうのは、しかも純正の組み合わせでそれが発生するのは、残念な感じがする。

 自分は最初からずっとタッチパネル型PCには懐疑的でここでも散々書いた。たとえ Apple が Macbook をタッチパネルにしても変わらない。今、iPad 3 に ultrathin keyboard for iPad を付けて愛用してるが、特に便利に感じるはホームボタンと矢印キーだ。Surface よりキーボードとモニタの距離は近いのにそう感じる。ホームポジションから手を動かさずに済む快適さは大きい。

2014725_00 ノートPCとしての動作には全く不満はない。社給の東芝製モバイルノート(R731/B)よりはるかに快適った。社給PCのスペックと Surface Pro 3 のスペックはかなり近い(i5,8GB,SSD)が同じモデルでも2世代の差は大きい。CPU の処理能力だけでなくメモリ帯域や SSD の速度も改善されているのだろう。

 デモ機はキーボードと固定されていて動かせないので、重さとかボリューム感は分からなかったが、存在感としては完全にノートPCだった。逆に言えば、ノートPCとしてウルトラブックと正面対決ということだろう。右の広告でも「これさえあれば、何もいらない」と言い切っている。「Windows ノートPCを買わなくてもいいよ」という宣言だ。これが売れている要因だろう。

 ただ、「これだけでいい」とはならない。なぜなら回線がないから。Wi-Fiのホットスポットになれる回線デバイスが必要だ。ルーターかスマートフォンかタブレット化知らないが、WAN 回線とつながる端末が必要だ。それに、Pro 3 はタブレットの代わりにはならない。mini を発売しなかった理由がわからないが、回線付きの NEXUS 7 か iPad mini と Pro 3 の組み合わせというのは魅力的だと思うんだが。iPad mini retina ほどのスペックも Nexus 7 の価格にも対抗できなかったのだろう。

podcast: WoodStreamのデジタル生活#249 Surface Pro 3日本発売!!

 第249回 Surface Pro 3日本発売!! (2014/7/20配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)は安定の、わっしょい回。先日SONYのパソコンを買ったばかりなのに買うらしい。119Macのゲストに出た時に「いつも、Apple信者は新製品が出るたびに買ってすごい(笑)」とか言ってたが、この人の購入スパンも全然負けていない。

 ハードの評価はほぼ予想通りで、よくできたWindowsパソコンということには賛同。前にも書いていたとおりだ。ただ、「完成度が高まったから人気が出た」というのは間違いだと思う。ハードの完成度はPro2の時から高かった。

 違うのは、液晶を大きくして、宣伝の際にMacBook Airと比較したことだ。つまり、「Surfaceはパソコン」というメッセージを明確にしたことだ。Surface Pro3 はiPad や NEXUS と比較するんじゃなくて、Windows8 搭載のウルトラブックやコンバーチブルPCの一種だと宣言したのだ。これで売り場でも分かりやすくなるだろう。

また、皮肉なことだが、Surface RT の後継を出さなかったのも売り場的には正解だろう。説明する時に「こっちの安い方はRTなので、パソコンで使ってるソフトは動きません」とか言わなくても済む。

ラインナップ上は Surface 2(RT) も継続していることになっているが、木沢さんですら一切言及しないことでも明らかなように、Surface 2 は無かったことになっているのだろう。マイクロソフトの取り巻きの間では黒歴史として話題にしないという意思統一が図られているのだろうか。

 後、Surface Pro 3 が売り切れているらしいが、一部の店舗だけだろう。というより、Surface シリーズは新機種が発売されるたびに売り切れてって言ってきた。そして、数か月後に「売れ行きが悪くて値下げ」とか「在庫の評価替えで特損900億」といった報道にフォローされるの繰り返しだ。

 会社の近くのエディオンに行って、Surface Pro 3 を触ってきた。売り切れてはいなかった(予想通り)。好きなだけ触れたが、エディオンのデモ機は回線が繋がっておらずデモ機として全く機能していなかった。いつものことだが、これでは触っている人がいなくても不思議ではない。

体調不良の梅雨の日は Edion のチラシがネタ

EDION の Surface 2 (RT)
EDION の Surface 2 (RT)
 こんな梅雨空にはDMチラシを読むのが楽しみ。(参照:EDION のチラシを見て潰す台風の午後。情弱搾取の現場

 ”Surface 2” という名称がどこにもない P3W00012 と書かれて Surface 2 だと分かる人間がどれだけいるだろうか。また、Windows 8.1 RT と Windows 8.1 の違い、Office Home & Business 2013 RT と Office 2013 との違いを理解している個人消費者は少ないだろう(このチラシはEDIONカード加入者へのDMなので、広告ターゲットは個人限定だ)。

 Microsoft は pro だけを3にアップデートし、Surface RTシリーズについては在庫処分モードなのかもしれない。

 ただ、この写真はオプションで別売のキーボードを写真に載せていないという点は評価できる。このチラシを見て店舗に来た客が「ええ?この写真のやつキーボード別売なん?」というやりとりをしなくて済む。しかし、Office をタッチインターフェースだけで使うのは悪夢だとは思うが・・・

Microsoft が新しい概念 “lapability” を主張

Surface Pro 3 は lapability を向上
Surface Pro 3 は lapability を向上
これについては散々書いた。

 写真の人は日本人より大柄なアメリカ人男性だろう。キックスタンドの足が膝頭ギリギリなのが分かる。そして、そこまでしてもキーボードが体に近すぎるため、肘を大きく開かなければならなくなっている。通勤電車のベンチシートでは左右に人がいない時にしか使えないだろう。キックスタンドとヒンジまでの距離分キーボードを体に近い位置に置かなければならないのが原因だ。

 足の長いアメリカ人ですらこうなのだから、自分のような短足だとキックスタンドを膝頭に置いたらキーボードの手前は腹に密着するのではないだろうか。これについては、「通勤電車でタイピング対決!>どれも端の席でないと難しい・・・」で結論を出した。キックスタンドを採用する限り膝の上においてタイピングすることは快適にならない。キックスタンドを否定することが真の “lapability” 獲得への道だろう。

薄く軽く大きく。Surface Pro 3は12インチ大画面、Airより軽量 : ギズモード・ジャパン
なんでこんな微妙な角度を追加したかと言いますと、「ラッパビリティー(膝に快適に置ける度合い)」を高めるためなんだとか。しょうもない造語ですが、まあ、いいんじゃないでしょうか。

さらにタイプカバーも新サイズに合わせて大きくなって新登場。もっと薄くなってます。取り付け方も変わりました。下にカチンと嵌めるのは一緒ですが、少し上に行ってから曲がるので、下のベゼルにきっかり嵌ったままを維持できます。すごく安定していて、ラップトップとかわりない、というのがマイクロソフトの説明です。だといいな。

Surface Pro 3 の 標的は Windows PC に決まってんだろ

 ここで書き連ねてきたことと一緒だ。興味深いのは、他の Windows ノート PC の反応だ。Mcrosoft は盛んに Macbook Air との比較を訴求しているが、消費者は Macbook Air とより他社の Windows マシンと比較するだろう。売り場に行けば分かる。自分がノートPC売り場の責任者なら Surface Pro 3 は Windows PC 売り場に並べる。Windows のデータやソフトウエア資産を持っているユーザがノートPCを買い換えようと売り場に来た時に比較対象とするのが Windows マシンだからだ。

 パソコンの普及率が低い時代なら、初めてパソコンを買うという人が多かったかもしれないが、現在売り場に来るのは、Windows XP を買い換える人たちだ。同様に、Mac のノートPCを買おうとしている人は売り場で Windows マシンと比較しない。もちろん、Macrosoft はよく知っているだろう。ただ、HP や Acer、Lenovo と比較することはできない。「Windows ハイブリッド PC の中で最軽量・最薄」とかいったキャンペーンは打てないのだろう。ここが Microsoft の辛いところだ。

 大多数の Windows XP 個人ユーザは Macbook Air と言われてもピンと来ないだろう。そこに訴求するキャンペーンが打てないのが Surface の弱点だ。Pro 3 は Windows PC として魅力的なマシンになったと思う。Windows パソコンの中で大きくシェア取れるポテンシャルを持っている。ノートPCのパイ自体が減少傾向(Windows XP 買い替え効果による好調は伝えられるが、一時的なものでしかないだろう)にある今、縮小するパイの奪い合いに Microsoft が参加することで、他のプラットフォームに逃げようとするメーカーを生みかねない。というか、今PC市場に残っているプレーヤーは撤退したプレーヤーのシェアを食って生き延びている状態だろう。Surface pro 3 がノートPC市場で存在感を増すためにはどこかの撤退を招くしかないだろう。次の脱落者がどこになるのか愉しみだ。
 

Surface Pro 3はマイクロソフトを救うか? 標的はiPadからMacBook Airへ : ギズモード・ジャパン
タブレットでの戦いを捨てて、薄軽ラップトップとしての勝負へ。

マイクロソフトがSurface Pro 3を発表しました。それはより薄く、より早く、すべてが前より改善しています。が、この発表の重要なポイントは、Surface Miniがなかったということです。それにより、マイクロソフトはついにiPadにはかなわないことを認めたのです。

でも同時に、MacBook Airには手が届くかもしれない、そんな見方もできるようになりました。

もうiPadは追わない

今日のSurface発表イベントの前には、より小さなSurfaceタブレットが出てくると予想されていて、それはアップルのiPad Miniに正面から対抗するものになるはずでした。もしマイクロソフトがiPadを倒そうとするなら、Surface Miniには意義がありました。敵が小さいタブレットを作ったんなら、我々だって作ってやるぜ、小さいキーボードも付けてね、と。望みのない戦争を戦うつもりなら、全面戦争したっていいわけです。

でも結局、Surface Miniは登場しませんでした。代わりに、Surface Megaとも言うべき、一回り大きな12インチタブレットが出てきました。それは、ちょっと太めのタブレットだった従来のSurfaceに代わり、ラップトップの世界に属するといってもいいものです。キーボードも大きくなり、タッチパッドも改善しました。価格は約1,000ドル(約10万円)です。

これはもう、「キーボードをくっつけられるiPad対抗タブレット」ではありません。むしろ、「キーボードを取り外せるMacBook Air対抗ラップトップ」と言ったほうがいいです。そしてその位置づけの変更は、大きな違いになります。

ちなみにBloombergによると、マイクロソフトはSurface Miniもしっかり準備していましたが、最後の段階で今日のプレゼンテーションから外したそうです。理由は、「競合と十分差別化できておらず、ヒットしないだろうから」とのこと。つまり、その領域はあきらめたということです。

Surface Miniをあきらめたことと、代わりにMacBook Air対抗のSurface Pro 3を投入したことで、マイクロソフトは小さいながらも「勝てる」ポジションに付けることができました。Surface Pro 3の方が、より軽く、薄く、ペンみたいなスタイラスで書き込むこともできます。また、ユーザーの期待値のマネジメントという意味でも有効です。12インチのSurface Proを持つと、それはもう大きなタブレットとは感じられません。むしろ、「ラップトップにしちゃえらく小さくて軽いな」と思うわけです。

Surfaceのねらいの変遷

この戦略変更は、もうだいぶ前にしてもいいものでした。初代Surfaceはタブレットプラスとして、マイクロソフトに勝利をもたらすつもり、でした。特にSurface RTは、機能を省いたOSと10.2インチディスプレイで、iOS搭載9.7インチディスプレイのiPadを直接ターゲットにしていました。キーボードカヴァーを(有料で)付ければ、未来のコンピューティングが完成するはずでした。「ラップトップにもなるタブレットがあるのに、なんでiPadを買うの?」そんなスタンスでした。ただ実際、そのコンセプトの素晴らしさと実物の出来栄えが全然違っていました。

大きく勝とうとするのは恥ずかしいことではないし、いつか誰かがiPadに代わるか、匹敵するタブレットを作ることでしょう。でもSurfaceにはそれができませんでした。パソコンのようにふるまうタブレットは、マイクロソフトのパノス・パネイ氏が指摘するように、タブレットを持つ人のうち96%の人がコンピューターを持っている今、あまり必要とされていませんでした。

それにiPadは、いまだに一番大きな競合機の2倍以上の売上を保っています。もしSurfaceがそのコンセプトを完ぺきに実現していたとしても、それに打ち勝つにはありえないほど長い道のりになったことでしょう。しかもSurfaceは実際、完ぺきとはほど遠い代物でした。

ただ、フルのWindowsを載せた初代Surface Proはちょっと違いました。もっと洗練されたSurface 2も含めて、スペック的には大きく改善されていました。が、まだまだ狙うところには届きませんでした。タブレットとしては高価すぎ、パソコンと比べれば小さすぎ、性能も低すぎでした。

でも、MacBook Airより薄くて軽い、でも本当に使えるラップトップなら、話は別です。さらに、タブレットにしたいときはキーボードも取り外せるんです。

長期的にパソコンがなくなるのか、タブレットが一時的なものなのか(ハイブリッド機も売れてはいますが)、誰にもわかりません。でもマイクロソフトにとって遠い未来のことより大事なのは、手遅れになる前に今すぐ、選ばれる存在に返り咲くことなんです。

iPadをいつまでもターゲットにしていたら、それは決して実現できない夢でした。でも重量級を少し落としたことで、彼らはようやく、勝てる相手を見つけたのかもしれません。

Surface pro3

surface pro3 Surface pro3 が発表された。

 詳しくは見ていないが、プレゼンで Macbook Air と比較するシーンが有ったらしいことをは読んだ。Surface を最初に発表した時は iPad キラーであることを強調し、ノートPCとは競合しない、つまり Windows ノートPCを作っているメーカーの需要を奪うことはないと言っていた。今回も「Surface Pro 3 は PC とタブレットの間を埋める」と windows ノートPCメーカーに対する配慮を見せているが、ポーズにしか見えない。

 iPad と Surface を比較する人がいなかったのと同様に Macbook Air と Surface pro 3 を比較する人はいない。WindowsノートPCの代替品としてしか Surface Pro 3 の意味は無い。だって Windows 8.1 を搭載した intle core マシンなんだから。Windows PC 用のアプリが普通に使えることがアドバンテージなのだから。元々 Windows アプリを使っていない(あるいは使おうと思っていない) Mac ユーザーや Mac OS 入門者にとって Windows が動くことしかメリットのない端末なんて比較の対象にすらならない。逆に、Windows アプリを動かすことが必要なユーザにとって Surface pro 3 は選択肢の一つになる。そして、きっとそうする。Surface pro3がヒットしたとして、影響を受けるのは Windows ノート PC だ。

 個人的には全然欲しいとは思わないが、社給のPCとしては魅力的だ。windows アプリを動かすことが必須だからだ。それに、Macbook Air を Bootcamp等でwindowsアプリを使うことはコスト的に難しいし。

 キックスタンドの角度が調節できるようになったり剛性が上がったりしたらしいが、この位置とバランスでは、真四角のアタッシュケースでも使っているのでもないかぎり、電車で座った状態でのタイピングは快適にならない。構造的に無理がある。Surface 礼賛のマスコミが「これで膝の上においてもタイピングが快適になった」と書いていたら、そいつらの過去の記事をさかのぼってみるといい。きっと Surface RT が出た時にも「iPad と違って純正のキーボードがあるのでタイピングが楽。膝の上でもタイピングできる」とか書いていたに違いない。そして、そいつらは「iPad や Android の第一世代が出た時にも 700g でもパソコンに比べれば気軽に持ち運べる」とかも書いていただろう。Xoom の記事では「iPad 2 よりこれくらい重いほうが安定感がある」とか書いていた奴がいたなぁwww

mini が出るのか?Microsoft Surface Event on Tuesday May 20th

surface logo 来週が楽しみだ。Surface mini が出るのか、RT(2)が消えるのかといったところが焦点か。Pro は正常進化型へのアップデートくらいしかすることがないだろう。

 ただ、mini を出すなら、ライバルは iPad mini Retina ではなく NEXUS 7 か Kindle fire HDX だ。後発が市場に食い込むには既存のものを大きく上回る「何か」か低価格が必要だ。しかも、mini の場合にはこれまで Surface が訴求してきたアドバンテージを失うことになる。フルサイズのキーボードやOfficeだ。Office は入ってくるだろうが、当然、7インチや8インチではメリットが薄い。小さなキーボードが発売されるかもしれないが、フルサイズのノートPCに近い従来の Surface とは別物だ。

 Google や Amazon が肝を冷やすような低価格を提示できるのか。iPad mini retina が古臭く見えるような魅力を持っているのか、興味は尽きない。iPhone 6 や iPad 5 より興味があるほどだww

 とは言っても、0時からなので、Giro のゴール後に冒頭だけでも観るかもしれないが、Giro のゴールが遅くてその前に寝てしまう可能性のほうが高い。

Live Webcast: Microsoft Surface Event on Tuesday May 20th | Surface Blog

Watch live the Microsoft Surface Event starting at 8 a.m. Pacific Time on May 20th.

The Surface team has an event coming up next week in New York City. Invitations went out to a select group of press last week, and while the venue doesn’t allow us to invite you all to be there, we’re hoping that you’ll join us via a live webcast of the event that will be presented by the Microsoft News Center.

The webcast will begin at 8am Pacific Time (11am Eastern). For specific details on the webcast, visit the Microsoft News Center on Tuesday, May 20th. You should also follow Surface on Facebook and Twitter to keep up with all the latest.

Dan Laycock

Sr. Manager – Microsoft Surface