podcast で目から鱗が落ちまくり

GEEK があなたの人生のお悩みに答えます!
GEEK があなたの人生のお悩みに答えます!
 先週のなんであの時放送局と三十代あずましくない乙女たちには目からウロコが落ちまくりだった。

 失業した事を誇らしげに伝えるイチガキさん。「い〜な〜」というありあどねさん。自分の偏狭で貧しい価値観を打ち砕かれた。職を失うことをこの世の終わりのように捉える風潮を笑い飛ばすようで爽快だった。多くの人が就職できないことに悩み、失職することを怖れ、心を病んだり自殺する人が後を絶たない。そんな中で、自分たちの価値観を失わないのは素晴らしい。

 美容室での会話が面倒くさいから話しかけないで欲しいというイチガキさんへの、「人間大好き、イチガキさん。ありがとうございました」というありあどねさんだが、職場の人間関係に悩んでいる人への対応について、「嫌な人に対しては積極的に嫌われに行く」「悪口言われてるだろうけど、それも面白くなってくる」らしい。こちらもかなりの人間大好きだ。

 こういう時に、企業向けの教科書には実際には使えないようなことしか書いていない。そんなものが現実で機能して人間関係が円滑になるなら、こんなに電車が止まることはないだろう。また、インチキ占い師や宗教家の人生相談は口をそろえて「自分が変われば周りも変わる」とか言うが、んなわけねーだろ。そんなことを言っていた上司がいたが、「能力のないあんたの部下(中間管理職で自分の直属の上司)をあんたが指導して変えられないのに自分が変わってもアカンでしょww」とせせら笑って聞き流していたが、自分の予想の方が正しかったことが誰の目にも明らかだ。

 デストロイラジオでは、職場のパワハラに悩んでいる人にJHONJがアドバイスを送った。「突然『パオー』と叫んだれ」という解決方法も初めてだ。職種柄メンタルヘルスやパワハラ・セクハラの相談への対応について読んだり聞いたりする機会は多いが、こんな痛快なものは聞いたことがない。

 その後のデストロイラジオでは JHONJ が「会社辞めたったで」と会社を辞めたことをたった一言で終わらせた。こういった悩み相談を受けた人が、「病気になる前に会社を辞めなさい」といったアドバイスをするのは聞く。一理ある。しかし、追い詰められた気持ちになっている人にどこまで通じるかは分からない。そういう相談を受けている人は法律家や医者、労基署の役人、学校の先生とかだから、「お前は余裕があるだろうからな」と思えるからだ。そういう人は、広い視野を持ち同様の事例をいっぱい見てきて、本心からアドバイスをくれているんだろうが、溺れている人間に安全なところから藁を投げているようにしか見えないだろう。実際に仕事を辞めそうにないし、辞めても困らないような仕事だから、本人がどうであれそう見えてしまう。

 ところが、デストロイヤーズは違う。彼ら(トクマスもその後コンビニを退職)やあずおとの二人の言う「辞めちまえ」は単なるアドバイスではない。自らの「辞めたった」に裏付けされている。

podcast 目の付け所がシャープ・・・でしたね 流行りモノ通信簿 239回

sharp SH-04239回「こんな時だからシャープについて思い出してみようじゃないか」 – 流行りモノ通信簿 – トレンドトークポッドキャストを聴いて・・・

 シャープ製品といえば、power zaurus PI610、J-phone の SH-02 SH-04 を思い出す。Zaurus は電子手帳の代名詞で、SH-02は初めてのカラー液晶、SH05は初めてのカメラ付き写メール対応端末だった。

 特に、SH-04 のカメラ付きケータイはエポック・メイキングだった。当時は「なんでケータイにカメラ?」といった懐疑的な声が多かったが、これが新しいモバイル・コミュニケーションを切り開いたと思う。その後の高画質デジカメ付きケータイやスマートフォンにも受け継がれ、今ではカメラのない端末が少数派だしカメラの性能は端末の重要なスペックとして考えられるようになった。

 「選択と集中」という経営スタイルが流行った時に、液晶に全力を尽くすシャープは、日経新聞を始めとする多くのビジネス誌で、成功例としてもてはやされていた(これらの経済誌や経済評論家が手のひらを返したように批判的に取り上げてるのは噴飯物だが、別の話)。

 ただ、メーカーに勤務している身としては、他人事ではない。利益率を上げるには経営資源は集中した方がいいが、それがこけたり環境が変わったら屋台骨が揺らぐ。かといって、バブル以前に流行った「多角化経営」というのは経済効率が上がらないし、片手間で手を出したものの多くは失敗に終わっている。

 「バランス良く、儲けのある本業と将来の投資を組み合わせるポートフォリオが重要だ」なんて、経済評論家やアナリストなど自分でビジネスをやっていない外野だから言える机上の空論だ。

 今は、経済誌では「Apple みたいになりたい」という論調の記事が目立つが、iPhone のリニューアル版が不調だったらどうなるか分からない。今、Appleを持ち上げてる「評論家」が、「iPhone 依存が不味かった。Apple watch に手を出したが iPhone の損失をカバーできなかった」と叩くだろう。

LOT (リビングオン・ザ・トーキン)トークライブ TRICKY at Kobe16bit

Tricky 日曜の夜に残席があるか問い合わせるという非常識っぷりを存分に見せつけ、SASAYAMA.、シンザキのご両名に迷惑をかけながら、ど厚かましく行ってきた。リビングオンザトーキン!トークライブTRICKY。

 神戸16bitに行くのは二度目(前回は LOOSE)。前回、寒くて痛かったので、今回は万全の装備で臨んだ。持っていったダウンは着ずに終わったが、背もたれのクッションとして活用できた。

 最初からほぼ最後まで、SASAYAMA.の手のひらで踊らされるシンザキンというストーリーだった。進行表無視の・・・いや、”しんこうおもて” 無視の “進行裏(しんこううら)” 進行にもパニックにならず最後まで走り続けるシンザキンに感心した。普段から SASAYAMA. の引き出しの多いボケに反応できる対応力には一目を置いていたが、それを発揮させる舞台だった。

 今回は、演出のほとんどを SASAYAMA. 一人で行っており(打ち合わせはシンザキンと共同で行ったそうだが)、シンザキンの弄られキャラの魅力を引き出すよう、ライブを成功裏に終わらせるよう、計算しされていたと思う。安定のネタや観客席参加型のゲームを取り入れたあたりがそうだろう。長時間のライブでダレないような配慮を感じた。

 二部で客席から突然呼び出されたペガさん(from ペガの屋根裏部屋)と SASAYAMA. が考えたゲームも、企画としては平凡だが、出題とゲームバランスがよく、神がかった展開で白熱した。最初、「このポイントシステムではすぐに終わるんと違う?」と危惧したが、ドラマチックなミスでポイントを大きくロスするというハプニングが起こって盛り返した。三人が「持ってる」証拠だろう。クリアの賞品はボードゲームのPANDEMIC。パンデミックについては「「ペガさんがアウトブレイクしましたよ」ルーム25オープン会を遊び尽くした男達!逃れられないテキトーキンパンデミック!(ゲスト:ペガ from「ペガの屋根裏部屋」)」をお聴きください。

 因みに、ペガさんはLOTで宣言したとおりにカッコいいトンガッた靴で登壇された。素晴らしい!ここだけの話、予想以上に若くてシャレオツなので若干引いた(^^)

 一つだけ残念なのは、SASAYAMA. が podcast で見せる唐突のボケが出なかったこと。フリートークが転がった先に突如繰り出される予想外のボケが SASAYAMA. の真骨頂だと思うので、次回にはそれを披露いただきたい。

 帰りの地下鉄で座布団を忘れてきたことを思い出したが後の祭り。LOTさんにDMして処分をお願いした。最後の最後まで、というか終わってまでお手数をお掛けして申し訳ない。

podcast : 第250回 WoodStreamのデジタル生活

 第250回 Windowsの統合 / iPadを通してWindowsタブレットについて考えたこと (2014/7/27配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)は面白かった。先々週くらいにアップされたが、人間病院ばっかり聴いていて聞く機会がなかったのだww

 今回は大きく分けて二つ話題があった。一つは One Windows について。Windows Phone と Windows RT と Windows 8.1 が将来的に統合されるという話。番組内でも話されていたが、昨年頃から聞かれた話が、決算説明の際に現CEOが明確に言い切っただけだ。が、若干自分と評価が違うところがある。タブレットの位置付けだ。RT はディスコンだと考えている。RT という中途半端な OS はなくなり Atom 向けの非PCとPC用になると考えている。今回 Surface mini を出さないといったのも、Surface 2(RT) の後継を出さなかったこと、Surface Pro の液晶を 12 インチにスイッチしたことすべてが、純タブレットからの撤退を示している。木沢さんは初期型 Surface RT を定価で買ったエバンジェリストなので認めたくないが RT は黒歴史だ。Microsoft の黒歴史として大事に保管して置いて欲しい(どうせ使ってないでしょww)。

 あとひとつは iPad 初期型をどなたかに頂いての感想。iPad について誠実に評価しているが、4世代前の機種と Surface と比較して「Surface も同じくらい快適なタブレット」というのはあまりに Microsoft に対して失礼だろう。「Surface に対して、過大な期待をしておいて、使えないというのは不当だ」と言っていたが、そういう期待を抱かせたのが Microsoft だということを忘れているようだ。ここでも散々指摘したが、「Office があるから PC と同じようにも使える」といったイメージの広告を散々打っていた。だから ノートPCと勘違いして RT を買う人やタブレットと勘違して Surface Pro を買う人がいたのだ。ショボイタブレットとして Surface RT を買った人や Windows PC と思って Surface Pro を買った人は後悔していないだろう。

 後、windows で 4 インチから 80 インチまでを一つのアプリでカバーできるとも言っていたが、UIについての意識が低すぎる。iPhone と iPad ですら違うUIを設計しなければならない。そうしていないアプリは使いにくい。メモリやエンジンパワーも違う。AC電源で動くデスクトップPCと携帯電話とで同じ設計ではどっちつかずにならざるを得ないだろう。それに、80 インチ用のアプリって何?大きさが違えば用途から違ってくるだろう。そんなものに同じアプリを使いたいか?

 

podcast: WoodStreamのデジタル生活#249 Surface Pro 3日本発売!!

 第249回 Surface Pro 3日本発売!! (2014/7/20配信) | WoodStreamのデジタル生活 (マイクロソフト系Podcast)は安定の、わっしょい回。先日SONYのパソコンを買ったばかりなのに買うらしい。119Macのゲストに出た時に「いつも、Apple信者は新製品が出るたびに買ってすごい(笑)」とか言ってたが、この人の購入スパンも全然負けていない。

 ハードの評価はほぼ予想通りで、よくできたWindowsパソコンということには賛同。前にも書いていたとおりだ。ただ、「完成度が高まったから人気が出た」というのは間違いだと思う。ハードの完成度はPro2の時から高かった。

 違うのは、液晶を大きくして、宣伝の際にMacBook Airと比較したことだ。つまり、「Surfaceはパソコン」というメッセージを明確にしたことだ。Surface Pro3 はiPad や NEXUS と比較するんじゃなくて、Windows8 搭載のウルトラブックやコンバーチブルPCの一種だと宣言したのだ。これで売り場でも分かりやすくなるだろう。

また、皮肉なことだが、Surface RT の後継を出さなかったのも売り場的には正解だろう。説明する時に「こっちの安い方はRTなので、パソコンで使ってるソフトは動きません」とか言わなくても済む。

ラインナップ上は Surface 2(RT) も継続していることになっているが、木沢さんですら一切言及しないことでも明らかなように、Surface 2 は無かったことになっているのだろう。マイクロソフトの取り巻きの間では黒歴史として話題にしないという意思統一が図られているのだろうか。

 後、Surface Pro 3 が売り切れているらしいが、一部の店舗だけだろう。というより、Surface シリーズは新機種が発売されるたびに売り切れてって言ってきた。そして、数か月後に「売れ行きが悪くて値下げ」とか「在庫の評価替えで特損900億」といった報道にフォローされるの繰り返しだ。

 会社の近くのエディオンに行って、Surface Pro 3 を触ってきた。売り切れてはいなかった(予想通り)。好きなだけ触れたが、エディオンのデモ機は回線が繋がっておらずデモ機として全く機能していなかった。いつものことだが、これでは触っている人がいなくても不思議ではない。

podcast 流行りモノ通信簿 186,187 情弱企業の脆弱性

2014513_ie_ vulnerability 流行りモノ通信簿で、こへいさんが5月2日に社内ボランティアサポートとして各所からの IE の脆弱性に対する質問に振り回されていたことを聴いて、自分が勤めている会社の惨状が思い出された。

 IE の脆弱性については連休中に知って、自宅の iMac の Windows 8.1 上の IE はアップデートしていた。そして、会社について、とりあえず Windows update を実行しBing desktop 以外のアップデートを全部(といっても3つくらい)をインストールした。同時にメールボックスを見たら、情報システム部門から注意喚起とアップデートをするようにというメールが届いていた。こういうことで連絡が来るのが初めてだったので、「おっ、ちゃんと仕事してるやん」と思っていた。

 しかし、これはその後の騒動の端緒に過ぎなかった。

 予想していたとおり、大半の社員は Windows update を行っていなかった。というより、Windows update の存在すら知らなかった。このため累積したアップデートは大量で。中にはSP1が当たっていないものまであった。その結果、1台あたりに数百MBから1GBを超えるアップデートをダウンロードすが一斉に始まってしまった。このため、プロキシサーバがオーバーフローし反応しなくなった。社内のサーバにしか繋らない状態断続的に数日間続き、現在13日に至っても、時折外部への接続がタイムアウトする現象が起こっている。

 さらに、アップデートの際に IE が11へとアップデートされたたことで一悶着あった。社内のメールシステム Cybermail が IE11 に対応しておらず、使いづらくなり(条件によって送信できないなど)、情弱系の人たちから悲鳴が上がった。自分はメインを chrome にしているので特に困りませんでしたが。また、それとは別に IE しか使用できない銀行の企業向けオンラインシステムで別の設定が必要になったりしてさらに一騒動。

 番組でも指摘されていたが、「今日突然危険になったわけじゃないから冷静になれ」だ。XP のサポート終了も似たようなものだ。そもそも、これまで3年近く Windows update を当てていなかった端末と、4月までのアップデートを適用していた XP とで XP のほうが危険ということはないだろう。自分の Windows 7 のアップデートをしてないような人間が「XPのサポート終了によって危険になる」と心配するのは滑稽ですらある。

 一番滑稽だったのは、企業向けの銀行オンラインシステムにアクセスする担当者のPCを「アップデートしたらIE11になって使いにくくなるから」という理由で Windows update をしないように上司が止めていたこと。億円単位の資金を動かす、一番安全にしなければならない端末が、セキュリティアップデート後回しとはorz…

 因みに、Cybermail を開発している会社のサイトを見たら 「Microsoft Internet Explorer 11 CyberMail V6 SP3 最新パッチ適用後。」とあった。IE11でまともに使えないのはパッチを当てていない情報システム部門の責任だった。

 脆弱性は OS やブラウザではなく、情弱社員と低能情報システム部門で Factory Automation。

podcast #217 「弱虫ペダル」- 狭くて浅いやつら

3年生の活躍で昨年優勝した箱学。今年の主将はジャージを引っ張って優勝に貢献した福富。 「俺は強い(`ω´)キリッ (目撃者さえいなけりゃ何やってもいいんだもんねw)」
3年生の活躍で優勝した箱学。今年の主将はジャージを引っ張って優勝に貢献した福富。
「俺は強い(`ω´)キリッ」
 必ず聴いているポッドキャスト「狭くて浅い奴ら(通称「せまあさ」)で弱虫ペダル(略称「弱ペダ」)を俎上に上げた回があった。#217 「弱虫ペダル」- 狭くて浅いやつら 漫画・ゲーム・アニメ・映画の感想ポッドキャスト

 「知っているから楽しめる」「知っているから楽しめない」「知らないから楽しめる」「知らないから楽しめない」という分け方には納得した。スポーツに限らず、職業に題材をとったものを読む(観る)とどれかに当てはまりそうだ。自分は「知っているから楽しめる」から始まって「知っているから楽しめない」に移行し「知っているから楽しめる」に戻ってきた。最近は専ら「それはないやろ」と言いながら楽しんでいる。

 ただ、自転車のロードレースというマイナースポーツだからの危惧がある。ルールや物理法則を無視しているスポーツ漫画(にかぎらずすべてのジャンルの創作物)は珍しくない。また、現実に忠実なシリアスなスポーツものもある。しかし、競技自体が一般的なら「これはトンデモだな(例:アストロ球団、ドカベン、巨人の星、テニスの王子様、赤き血のイレブン・・・)」とか「こっちはシリアス路線(例:プレイボール、おおきく振りかぶって・・・)」と切り替えられる。深くは知らなくても、サッカーのボールで人間やゴールが飛ぶことがないことはだれにでも分かるだろう。

 しかし、自転車のロードレースでは事情が違う。多くの読者(視聴者)が、弱ペダで繰り広げられるドラマの多くが、現実のロードレースでは発生し得ない状況に依存していることが分かる。トンデモスポーツマンがなんだとわかり易い表現にしてくれたら安心するんだが・・・まあ、別に弱ペダはロードレース普及のためのものではないからしかたがないんだが、ちょっと残念。

2014-05-02 16.47.04 小野田の天才無理矢理なドラマについては、マンガ演出と割り切っても、次の点はひっかかる。

・ルールが不明確。どうやったら勝つのかが説明されていないので、彼らが何を目指してあんな行動を取るのかが理解不能。同じチームのスプリンターが縦に並ばずに並列するなんてアホ過ぎるし、空気の抵抗を舐めすぎ。
・「黄色い看板が出たら追い越し禁止」というような安全に関するルールは走行開始前に徹底しないと意味が無いし、実際のレースやアマチュアの走行会でも安全に対する確認は繰り返し行われる。高校生の公式な部活でやっている合宿でこんな指示が4日の3日目に、しかも、走行中にたまたま近くにいた先輩から聞かされるなんてあり得ない。主将も顧問の先生もいい加減すぎる。
・金城は、ウェルカムレース前に「1年生から2人選ぶ」と言っていた。ということは、2年生の内選ばれるのは1人しかいないとあの時点で決まっていた。にも関わらず、合宿3日めのスプリントで「これでインターハイ出場者が決まる」とか言っていた。こいつ行き当たりばったりすぎるだろう。
・前年のインターハイでライバル校の選手(福富)が負けそうになって金城のジャージを掴んで落車したというエピソードがあった。しかし、インターハイの残り数キロの地点のトップ争いに審判車が付いていないなんてあり得ない。こんなところで目撃者がゼロなんて、考えられない。
・福富はレース後金城の所に謝りに来て誠意があるように描かれていたが、あんな反則危険プレーは許せるものではない。謝罪する気持ちがあるなら、レース主催者に申し出てチーム全員失格が順当だ。福富はインターハイ出場禁止だ。それくらいに危険なことをしたのだ。この件については、自分でもロードレースに出場するという作者の見識を疑わざるをえない。しかも、福富はそんなことをしておいて、翌年のレースに出場するだけでなく、「自分たちは強い」と胸を張っている。同級生や下級生には去年自分がやったことは語ってないようだ。飛んだインチキ野郎だ。

 他にもあり得ないことは毎週あるが、福富事件と金城後出しジャンケンルール改変意外はなんとかスルーできるが、事象が発生する度に iPad にツッコミを入れて娘に嫌われてしまうww

podcast 狭くて浅いやつら #208 「ケリ姫スイーツ] またはスマホゲームの旬

 #208 「ケリ姫スイーツ」- 狭くて浅いやつら 漫画・ゲーム・アニメ・映画の感想ポッドキャストは面白かった。自分はケリ姫スイーツはやったことはないが、同じ会社のパズドラはダウンロード数が100万になる前からやっている。そこで、中ノ浦さんの蹴り姫スイーツに対する評価と同じことを感じていた。

 バランス調整や新しいシステム追加、操作性の改善で、最初の頃とは全く違うゲームのように育つのをリアルタイムで見てきた。ユーザの声を聞いているのか、自分たちでも遊んでいるのかは分からないが、「そうそう、そこ不便やったよねぇ」というところが解消されていったのでアップデートが楽しみだった。これがゲームを続けるためのモチベーションにつながったと思う。

 この、出した後で機能や要素(キャラやマップ、アイテム)を追加できるのはスマホゲームというよりオンラインゲームのアドバンテージだ。売り切りのコンソールゲームでこれをやろうとすると大きなコストがかかる。以前、QMA DS ではバグが見つかった時に郵送しなければならなかった。ユーザの不便さもあるが、メーカーの負担はさらに大きかっただろう。

 ただ、パズドラと魔法使いと黒猫のウィズは新しい要素が増えるに連れてシンプルさがなくなって、「空き時間にちょっとだけやる」というようなユーザにはしんどくなってきた。オプション要素でユーザー側が強くなることに応えるべく追加されるダンジョンの強さがインフレしてきて、普通にやり込んだだけでは太刀打ち出来なくなってきた。

 これを感じているユーザは自分だけではなく、自分が初期にフレンド登録したようなユーザも同じようだ。以前は最新のキャラクタを競って取得していた人のレベルアップが止まり、最終プレイ時間も日単位になってきて、完全にやめた人もかなりいる。自分も最近はコラボダンジョンが現れた時に上級以下をクリアする程度で進化合成は半年くらいやっていない。「進化させるのに何が必要で」というのを調べるのも面倒くさい。

 スマホゲームは、「黎明期・機能追加・ユーザ増加期」、「刈り取り、新規プレーヤー減少期・複雑化」を経て「ユーザのプレイ時間減少期」に入る。パズドラと魔法使いと黒猫のウィズのピークは終わった。今年中に売上は低下に転ずるだろう。

podcast はブログと同じ運命をたど・・・て欲しくないが

 podcast はボイスブログと呼ばれていたように性格はラジオというよりブログに近い。個人が配信可能なメディアを荒っぽくまとめてみた。

視聴タイミング 視聴スタイル media
podcast タイムシフト 個別 音声
ブログ タイムシフト 個別 テキスト
Twitter/LINE 即時 個別・同時 テキスト
Twitcast 即時 同時 動画

タイムシフト

 ブログもpodcastも生産物(テキストや音声)がネット上に残りあとで消費(読む・聴く)される所がハードルの高さだと思う。自分が書いたものや喋ったことについて何ヶ月も後で非難されるかもしれない。趣味でやっているものに対してそのような危険を買って出る人間は多くない(ここは海へ小石を投げているようなものなので平気でいられるがwww)。

 また、自分が残したものを後で見て、「ピンぼけやがな」というのも凹まされる。また、その後の環境の変化や学習により考えが変わったりした場合も複雑だ。狭くて浅い奴らのサワダシンヤ氏が「初期に配信したものは聴かない」と言われてたものも分かる。

形式

 ストリーミング動画は twitter に似ている。思いついたことをリアルタイムで投げる即時性に価値がある。なので、一つ一つのツイートを完成とした文章にする必要はないし、そうできない仕組みとなっている。podcast のエピソードはブログのエントリと同じだ。一応完結した完成品としてアップロードする。そのためには編集作業が必須だ。

 どちらが良いという問題ではないが、podcast は手間がかかる分ハードルが高いことは言えるだろう。

技術

 podcast はブログに似ているがブログより敷居が高い。テキストは適当に下書きを書いて後で書き足していけばいいが、音声の録音はそうはいかない。前もって言うべきことを整理しておかないと、自分の場合は、グダグダになった挙句無言になってしまう。また、ブログなら後から手を加えることは簡単だが音声データを後から追加することは難しいだろう。

 今は他にも音声配信の仕組みは多く、簡単にライブ配信ができる。Twitcast などはスマートフォンだけでいい。録音とかアップロードといったことを一切考える必要がない。10年前くらい前ならストリーミングで動画を流すためにはいろんな機材やソフトを使いこなさなければならなかったことを考えると天地ほどの差がある。一方 podcast は初期の頃から全く変わっていない。相対的に podcast の技術的は上がってしまったとも言える。

 podcast のような番組作りを趣味にできるような人以外は Twitcast などに流れるのも無理は無い。

モチベーション

 これは、ブログでも一緒だが、受け取る側の反応が全くわからない。反応がない。たまに反応があったと思ったらスパムや非難・・・iTunes のレビューを見ればほとんどのタイトルでレビューが付いていない。目立つのは批判的な意見ばかり。これでは、試しにやってみても長続きする人が少ないのも無理はない。

 ストリーミング動画は視聴者数がリアルで見える。数人でもいて馴染みの人からコメントが付けばモチベーションは保たれるだろう。友人と会話しているのと同じと思えばいいのだから。

 podcast が続かない理由の最大のものはこのモチベーション維持ではないだろうか。エピソードを配信するのには大きなコストがかかる。1時間の番組を録るためには、準備や編集の時間を含めると4~5時間かかるのではないだろうか。複数人で集まって録るような番組なら移動の時間や費用もかかる。Skype 収録であってもスケジュールを調整するのは難しい。機材を購入するコストも掛かるし、サーバの費用もかかる場合がある。

 これだけのコストをかけても得られるものは視聴者からのメールと iTunes のレビューだ。自分は、番組が続くように投稿とレビューを書くようにしている。こんなおっさんが書いたところでモチベーションにつながるかどうかは分からないが・・・

これから

 podcast がこれからメディアとして流行することは、残念ながら、ない。作る苦労と得られるもののバランスが悪すぎる。ブログも似たようなものだが、作ることの負担が比較にならないくらい小さい。

 後、メールがメッセンジャーやショートメールになったように、アウトドアのモトクロスがスーパークロスになり、現在では走りのないトリックジャンプになったように、アニメが半年から12回になったように、ブログがTwitterになったように、娯楽は簡単で短時間なものに移っている。

 ブログはマスコミのニュースサイトや芸能人の広告媒体として残っているが、個人で各人間は減る一方だろう。podcast も同じ道を辿ると思う。しかし、podcast は何度も書くが作るコストが大きい。しかも、RSS で配信するとウェブサイトへのトラフィックは全然増えない。ウェブサイトの広告で利益をあげようとする企業にはRSS配信で直接ダウンロードされる podcast は全然メリットがない。現在のネット広告会社(Google,Yahoo,Amazon,Facebook,Twitter)は全て自社のウェブサイトへのトラフィックを分析し広告主に売ることが商売だ。podcast はこのモデルと相容れない。これが、podcast が普及しない最も大きな理由だろう。

podcast 東京ゲーム事変 68回 音と知覚

 東京ゲーム事変というポッドキャストを聴いている。息子と同い年の美大生さんがやっている番組で、いろいろと刺激になる。そこで音の知覚について興味深い話を聴いた。「祭りに行った時に祭りの音を録音したが、家で聴き直したらただの雑音のように感じた(第068回「ゲームと共にあらんことを」)」というものだった。

 昨年から何冊か読んだ心理学の本で人間の近くについて、主に視覚情報について興味深い話を知った。人間は外界の情報を感覚器官から脳が受け取った時に、脳の中で自分にとって都合のいい像を作り当てはめて「知覚する」というものだった。そして、脳は無意識のうちに注意しているものの情報を優先的に知覚する。

 祭りの喧騒の中で口上が聞き取れたのは、視覚でとらえた猿回しの姿に注意していたために脳がそれに整合する音を拾いだしていたのではないか。そして、家に帰って視覚情報がない中で音だけを聞いたら、口上の声は特別なものではなくなってしまい、雑音に埋もれてしまったのだと思われる。

 雑踏の中での会話も同じことが起こるのではないだろうか。「相手と話したことのある人なら雑踏の音の中からでも会話を拾い出せるのに、その相手と話した経験がないと聞き取れない」といったことは起こりそうだ。

 後、音は指向性がないというところが写真と違うとはいえそうだ。写真だと人間が視覚から得た刺激のうち脳で”見た”と知覚したものとほぼ同一の範囲しか写せないが、無指向性のマイクは360度から音を拾う。人間の耳は構造上後方からの音は拾いにくくなっているので、音源が後ろにある音は現場では聞こえない(邪魔にならない)が、録音では顔の前方の音と同じくらいの音量で入っているので感覚とずれることはありそうだ。

 年末から年始にかけて、写真撮影(ひいきびいき)や音についての刺激になる話を podcast で聴けて楽しかった。感謝!