スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン

140925designforthumb03 大きさが違えばUIも変える必要があるということやノートPCのスクリーンをタッチパネルにするという愚かさについては繰り返し書いた。これに対する一つの回答としてTwiteeというアプリを紹介した。

 下の記事に指の届く範囲を調査した結果を見易く表現された図があった。

 iPhone6で残念なのは、Appleのこの問題に対する回答がダブルタッチによる画面シフトだったことだ。UIを見直すことなく、対処療法的な新しい方法を導入してお茶を濁すというのがPCにGUIを持ち込んだAppleらしくない。本当にそれは、考え抜いて、自分で試した上で決定したのかと問いたい。

 とにかく、iOS アプリの開発者も負担が増えた。iPhone シリーズだけで 4 種類の画面サイズが有り、iPad を合わせると 6 種類だ。Android に比べたら桁違いに少ないのは事実だが、iOS のメリットが損なわれたことは間違いない。問題は、様々な大きさのデバイスを出しながらそれに対するガイドラインが示されていないか不十分なことだ。

 Apple自体がダブルタップでホーム画面がシフトするようなトリッキーなことをやるようでは困る。

スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン : ギズモード・ジャパン

市場のモバイル端末のディスプレイサイズは、大きい方向へと統一されてきました。これは、もちろん悪いことではありません。しかし、今までの小さいサイズの端末と同じように5.5インチレヴェルの端末を扱っていては、ストレスが生まれます。親指の届く範囲には限りがあるのです。端末サイズが変われば、持ち方自体が変わっていきます。さすれば、それにともなったインターフェースというものが必要になってくるわけです。これは、アプリ開発者にも課される使命となりますね。

「スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン」への2件のフィードバック

  1. Nexus 5 の画面幅いっぱいにATOKを展開していたのを、親指の届く範囲に少し狭めて小さくしてやることで、だいぶ楽になったのを、今頃実践しています。

    1. なるほど。キーボードでは Android がリードしてますね。というか、ATOKも最初はiOS版だったのにシステムに組み込むことができずに放置されてしまったんでしたよね。

      iOS もキーボードが差し替えられるようになるからこれから期待です。

      因みに、iPad のスプリットキーボードに期待してたんですが、ほとんど使うことなく終わりました・・・海外のKBは英語入力が前提のUIだから、日本のデベロッパにチャンスが有ると思うんですよね。

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