プレゼントは意外な所から。(XOOM3.2 update, google 日本語入力 for Android)

 皮肉なものだ。これだけ apple 製品に貢いでいるのに、誕生日にプレゼントをくれるのは、au や google だったりする。まあ、単に発表が誕生日だっただけだが。

XOOM 3.2 update

 一つ目は、完全に諦めていた XOOM の Android 3.2 update。大きなアップデートではないが、忘れられていなかったことが確認できただけでも au 版 XOOMer には嬉しい。この勢いで ICS もお願いします。

 アップデートはWi-Fiで行う。iTunes のような母艦ソフトのない Android 端末では選択肢はない。途中ダイヤログが何回か出る以外にはなんの問題もなく完了した。iOS 5 の改善点として挙げられていた「差分アップデート」が iTunes を持たない Android では当然に使われているのかもしれない。台数が出ていない XOOM なのでアップデートサイトの混雑もなくアップデートがダウンロードされた。3.1 へのアップデートをしていない場合には 3.1 へのアップデートを適用してから 3.2 へのアップデートを行わなければならないらしい。

 アップデートで自分的に一番大きいのは QuickOffice のフル機能版が追加されたこと。これまでも表示だけはできたが、とりあえず簡単な編集ならできるようだ(これについては詳細にレビューしたい)。Android market が縦でも表示できるようになったのは7インチタブレットを意識したのか。

KDDI、「MOTOROLA XOOM」をAndroid 3.2にアップデート – ITmedia +D モバイル

 KDDIは12月15日、Androidタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」のOSをAndroid 3.2にするアップデートソフトを配信開始した。Wi-Fiを通じてダウンロードする。

 アップデート後は、スマートフォン向けアプリを表示した画面の拡大表示方法が選択できるようになるほか、プリインストールアプリにQuickOfficeが追加され、ドック接続時のアプリ起動機能も追加される。

 Android 3.1から3.2にする場合のアップデートソフトは約40Mバイト。ダウンロード時間を除く、アップデートの所用時間は約10分。OSがAndroid 3.0の場合は、一度3.1にアップデートしてから、3.2へ段階的に更新する。3.0から3.1へのアップデートソフトも約40Mバイトで、所要時間も同じ約10分(ダウンロード時間を除く)。

google 日本語入力

 前にも書いたとおり、google 日本語入力には期待していた。その期待は変換エンジンや辞書ではなく、UIだった。google の考えるタブレット用 IM のユーザインターフェースを見てみたかったが、今回は見送りだった。タブレットには対応していないと書いてあるが、XOOM 3.2 でも問題なく動作した。が、当然ながらタブレット向けの UI ではないので、タブレットで使うメリットはない。IDEOS U8150 では普通に使える IM だった。確かに、その語彙の豊富さはうならされるものがある。しかも、IDEOS U8150 のようなプアなハードウェアでもストレスなく使えるというのは素晴らしい。

 確かに変換の辞書は強力だ。家の近所でどんなIMでも登録する必要があった地名があるが、それも変換候補に挙がっていた。

「Google日本語入力」Android版リリース – ITmedia ニュース.

 Googleは12月14日、日本語入力システム「Google日本語入力」のAndroid版をリリースした。無料で利用できる。Android 2.1以降に対応。タブレット端末とハードウェアキーボードはサポート対象外としている。

 PC版は正式版としてリリースされているが、Android版はβ版として公開。アプリケーションの互換性問題や誤変換、未実装機能など多くの改善点が残っているとして、ユーザーからのフィードバックを募っている。

誰得? (iPhone 4S 狂騒曲)

 ソフトバンクはauがiPhone販売に参入することで、auからの移籍が減る可能性が高い。docomoからの移籍も一部は減るだろう。

 短期的に見ればこれは大きな痛手だろう。そのために、ソフトバンクは既存iPhoneユーザに対して引き止め工作を行っている(縛りが切れたり切れかかっている3Gユーザへの割引)。それだけにとどまらず、ネガティブキャンペーンkoまで展開する始末だ。ソフトバンクがかなりの危機感を持っている証拠だろう。

 しかし、長期的に見ればメリットもあるのではないかと思う。au からiPhoneが販売されることで iPhone を購入するユーザには選択肢が現れた。今後、iPhone を使うユーザは自分の意志でキャリアを選んだということになる。ということは、プランや端末料金、回線の品質などを勘案して自分にとって総合的に良いと思えるキャリアを選んだのだ。

キャリア GOOD BAD
SBM パケット料金、理論回線速度 カバー範囲、混雑による実効速度の低さ
au カバーエリア、周波数帯 パケット料金、理論回線速度、データ通信と通話の同時使用不可

 人は、押しつけられたものに対して反発する。これまで、ソフトバンクが叩かれたのは、iPhoneを使いたいためだけにいやいやソフトバンクと契約していたという意識があるからだ。今後、上の表のどちらを選ぶかを自分で決めたうえで契約をしたら、回線品質に対する不満の声も弱くなるだろう。安かろう・悪かろうは as is サービスの常で、そちらを選んだのだから。

 これからは、純粋に回線サービスのレベルと価格で比較される。これは、消費者にとって大きなメリットだしソフトバンクにとってもメリットと言えるだろう。

※CDMA2000がデータ通信中に着信があった時にデータ通信が止まることについて、ネガティブキャンペーンで叩いているが、これまでだって au は android 端末だってガラケーだって同じ仕様だった。端末の仕様ではなく回線の仕様だ。これまで au の android 端末やガラケーの時に批判しなかったことを今頃(CDMA2000になって数年経つ)批判するのはおかしい。これまで、au の回線を使っているからといって、株の取り引きやオークションで失敗したなんて話は聞いたことがない。

※ソフトバンクの批判に対して au は実効速度はうちのほうが速いと訴え始めた。これについては、両キャリアの iPhone 4S ユーザによる実証を待ちたい。恐らく、すぐにでも同じところで別キャリアによる回線の検証は始まるだろう。

XOOM #06 マニュアル

XOOM au Quickstart guide ここからは一つ一つ話題を絞って考えていきたい。第一回目はマニュアル。

 unboxing動画はアメリカモデルだが、添付される書類はほぼ同等。詳しい書類のマニュアルが添付されることもなければpdfを収めたCDがつくこともない。こういう点は iPad を見習わなくてもいいんだが。

 auのサイトからpdf版のユーザーガイドをダウンロードすることはできたが、事前にインストールしておけばいいのにと思う。あるいは、XOOMの場合はデフォルトのウィジェットでブラウザのブックマークがホーム画面に表示されているのだから、そこにマニュアルへのリンクを入れておけばいいのにと思う。

 マニュアルを pdf でインストールすれば電子書籍の取扱の練習にもなるし、ブックマークにしておけばブックマークの使用例にもなるだろう。iPadの場合だとiBooksの操作の練習にもなるはずだ。

 しかし、このマニュアルは標準搭載されたアプリケーションの操作を説明したものが大半で、android を初めて使う人に向けてのマニュアルにはなっていない。ホーム画面のカスタマイズの仕方やナビゲーションといった基本操作こそページを割くべきだろう。

XOOMまとめwiki