Nikon COOLPIX P330 #03 諸々

全然写真が出てこないカメラのレビューがこちらですwww 受け取ったのが日曜日の夜だったから。写真が載るのは週末になると思われる。。今回は、手にして設定をしながら気づいた残念ポイントを考える。

充電の仕様

 USBケーブル給電で充電できるというのはイマドキのモバイルデバイスとして標準的な仕様といえる。PC でも充電できるのは、専用の充電器を持ち運ばなくていいという点で便利なことが多い。

 しかし、残念なのは対応しているUSBの仕様がイマドキではないこと。今はスマートフォンやタブレットを充電できることを売りにしたACアダプタやモバイルバッテリーが主流だ。スマートフォンを充電するには最低でも 1A、iPad では 2A が必要だ。

 ところが、P330 付属のACアダプタは505mAだ。そして、1A のACアダプタ(普段 iPhone の充電をしている)につないだら、バッテリーに異常があるという表示がされた(LEDの点滅)。

 これが不便なのは、例えば旅行とかに出る際に、カメラのためだけに専用の充電アダプタを持ち運ばなければならないということだ。また、一日で大量に写したいときは専用の高価な電池を購入しなくてはらない。

 1Aでの充電に対応していれば、普及しているモバイルバッテリーや他のデバイス用のACアダプタが使えるし、充電時間も短縮できるだろう。飾りでしかないリング風の装飾を付ける暇があったらこういうところを改善して欲しい。

 試しに cheero Palette の 1A ポートにUSBケーブルを挿してみたら、通常の充電状態を示すLED点滅が始まった。cheero Palette の出力が小さいのかACアダプタのそれが大きいのかは分からないが、カメラは違いを認識したらしい。これは自分的には大きい。ACアダプタを旅行時の持ち運ばなくていいことより、充電可能ポイントまでに電池を使い切る心配がなくなるという事が大きい。しかも、そのような場合には絶対に持ち歩いているであろうモバイルバッテリーから給電できるので増えるのはケーブル一本だけだ。cheero Palette なら iPhone と P330 を一回ずつ充電可能だ。

 こんなダラダラ書きをここまで読むような人間なら大丈夫だと思うが、このカメラはこのような充電は禁止している。cheero Palette についても1A と 2A 以外のデバイスへの給電を保証はしていない。なので、全て自己責任でお願いします。リチウムイオン電池は火を吹いて火事になったりやけどしたりというトラブルが起こっていますので、そこんとこヨロシク。

 また、カメラとモバイルバッテリーの個体差によってたまたま充電できたのかもしれない。再現性の有無についても分からないので、同じ組み合わせでやって充電できないからといってニコンや cheero にクレームを付けてはいけない。同様に、自分に言ってこられても困る。というより、無視します。

上面デザインおよびガイド

20131022_P330-top 機能上の問題ではないが、よくよく眺めると、雑然としている。

 マイクとGPSロゴは要るかい?操作をする際に、そこにステレオのマイクがあってこっちの穴はLだなどと知っている必要はないだろう。GPSにしてもそこにアンテナがあるというアピールは不要だ。スマートフォンにはモバイル回線やGPS、Wi-Fiのアンテナがあるが、「ここにXXのアンテナが入ってます」というマークなんかない。差別化のつもりかもしれないがダサいとしかいいようがない。

 また、他の機種にも付いているが、ズームバー付近のマークも意味不明だ。それがズームレバーであることさえわかれば体感で学習できるし、モードを変えなければ機能しない(サムネイル表示や拡大)アイコンは無意味だ。再生時にユーザは液晶面に正対してメニューボタンと送り・戻り・削除ボタンを操作しているはずだ。そんな時にズームレバーに機能が割り当てられているかどうかは予備知識がないと気づかないし、予備知識があればアイコンが無くても操作はできる。ズームレバー付近に固定的に印刷するより液晶画面上でガイドすべきだ。

メニュー

 機能が多いのでメニューは項目が多く階層も深い。モードによって使える機能と使えない機能もある。相関を考えれば納得できるものだが、覚えるのは面倒だ。

 残念なのは、メニュー項目の説明がないこと。メニューは画面上のリストやポップアップメニューからダイヤルでアイテムを選択しボタンで確定するという流れだが、そのメニュー項目の意味することの説明がない。一昔前のPDAよりはるかに大きな液晶モニタを持っているのだから、もっとメニューに沿った内容で操作をアシストするようなメッセージが出せるはずだ。メニューを選んだ時にその意味がポップアップするようになればと思う。

 今の状態では、マニュアルを手元において言葉の意味を覚えなければならない。ほとんどのユーザは技術陣が作りこんだ機能を、存在も知らないまま、使わずに終わってしまうだろう。

共有サイト

 知らなかったが、ニコンが nikonimagespace.com という写真共有サイトを運営していた。ニコンユーザでなくてもアカウントは作れて 2GB まで無料で使える。ニコンユーザなら 20GB まで使えるらしい。しかも、RAW データをそのままアップロードできるらしい。

 付属のソフトからアップロードできるのは気が効いているが、PC のバックアップは iPhoto で行い共有は Flickr!、SNS へは iPhone から instagram 経由で twitter と Facebook に連携という流れが出来上がってるから、nikonimagespace に投げるかどうかわからない。

Nikon COOLPIX P330 #02 マニュアル斜め読み

Nikon coolpix P330 マニュアルは pdf 版がサイトに公開されている。Nikon だけではないがこれは助かる。これは、購入前にその機種の詳細な機能を調べる際にも有効だ。これを事前に落としておけば、レンズの根本の滑り止め加工が飾りでしかないことは分かっただろう・・・

 機能は豊富だが、例によって要らない機能も多い。フィルターとか加工は要らない。後からできることをわざわざメニューを開いて設定を変えてまで撮ることはない。そもそも、フィルターを掛けて楽しむような類の写真はスマートフォンで十分だ。スマートフォンならアプリのインストールで次々新しいフィルターを使うことができる。これからのカメラはスマートフォンのカメラでできないことをしないと持ち運んでもらえない。そういうコンセプトで機能を絞った方がいい。FX100 にはいろんなフィルターがあるが使ったことはない。ついでに言うなら、iPhone でもフィルターは instagram しか使ったことはない。

 設定項目は非常に多い。使いこなせば相当に細かいことができる。が、自分にはそんな記憶力も情熱もないし。撮影対象もない。人物や動物、スポーツの光景を撮ることはないし花火も撮らない。なので、露出優先AEとマニュアルフォーカスがあれば充分だ。

 マニュアルを読んでいて、サイトの説明にはなかった項目があった。GPSロガーとしての使い方だ。これができたらら、GARMIN の出番は完全になくなる(iPhone を買ってから GARMIN で地図を使ったことはない)。内部にPOIデータを持っていて、側位の結果によってファイルに埋め込んでくれるらしい。これについては後日検証したい。

 なお、GPSについては、アシスト用のファイルを読みこませることで捕捉時間を短縮することができる。このことがマニュアルに記載されていないのは残念だった。後、このファイルは一週間ごとに更新する必要があるので、GPSを使うと分かっている場合には自宅でダウンロードしておく必要が有る。これは、非ヲタにとってはかなり面倒な作業だろう。

 GARMIN などの単体の自律測位型のGPSデバイスを使ったことがあればわかるが、コールドスタート(前回側位してから長時間が経っていたり長距離移動したりの後の電源オン)では測位して場所が特定されるまでに数分かかる。スマートフォンや携帯電話の測位が短時間で済むのは基地局と常時つながって場所の確認をしているからだ。基地局の位置は事前に分かっているので、半径数キロまではGPSを使わずに特定できる。また、アシストファイルに該当するデータを基地局から受け取ることもできるし、昔の au 端末がやっていたように、GPSの情報をサーバに送ってサーバで計算してもらうということも可能だ(今の端末のパワーを持ってすれば端末で計算したほうが速いかもしれないが)。

 GPS ロガーは棚ボタ機能だった。Wi-Fiはどうしても欲しければWi-Fi機能付きのメモリカードを購入すれば済むが(Wi-Fi機能付きカメラと同じことはできない)、GPS ロガー機能を追加することはできない。

 http://nikonimglib.com/agps2/index.html.ja

Nikon COOLPIX P330 #01 外観、Unboxing

 専門家のレビューは「新製品レビュー:ニコンCOOLPIX P330 – デジカメ Watch」をお読みいただきたい。ここでは、カメラは5年以上使う、写真行に行ったりはしない、カメラは自腹で購入する、他の機種のことは知らない、ユーザ視点で感想を書き連ねたい。

 一応自分のカメラ歴を整理しておきたい。この程度の経験を元に感想を書く。比較の対象は現行の他機種ではなくこれまで使ってきたデジカメや iPhone 4S となる。

  1. Pentax KX with 50mm f1.4 + 100mm macro
  2. Pentax auto 110
  3. Canon EOS 10QD + zoom
  4. Richo DS-2E
  5. Canon IXY degital
  6. Panasonic Lumix FX100
  7. Sharp J-SH04
  8. Mitsubishi JD-06
  9. A5502K
  10. Nokia N73
  11. iPhone 3GS
  12. iPhone 4S

 デジタルカメラは4代目だが、携帯電話系では 6 代目となる iPhone 4S を使用中だ。この機種を選ぶきっかけはIYH! Nikon COOLPIX P330に書いたので、ここでは触れない。

第一印象

20131020-P330 外観は写真等で見ていたとおり。35mmフィルムカメラのレンジファインダー機のような印象だ。操作用のボタン・ダイヤル類は多いが、フィルムカメラのそれとよく似た配置で誤作動しないように配慮されているのがわかった。人体の構造に基づいた操作体系はフィルムカメラによって磨かれているものが合理的ということなのだろう。だから、どのメーカーのカメラも似た形に収束しつつあるのは、自然な流れなのかもしれない。

 個人的には、このカメラのように液晶モニタしかない機種の場合はシャッターボタンの位置に一工夫欲しいと思う。カメラに顔を密着して光学ファインダーを覗いて撮るのと顔から数十センチ離して構えるカメラとでは合理的な手の角度が違うはずだ。この角度の不自然さが手ブレの原因の一つになっているに違いない。個人的には前面下付近に置いて中指で押さえるようにしたほうがいいと思う。

同梱品

P330-box 日本製デジタルデバイスの王道を行く構成。紙のマニュアル、CD2枚、ケーブル類、ACアダプタ(AC/USB)、保証書。サポートソフトのCDが付いているデバイスを買うのは久しぶりだ。諦めていたが、Mac にも対応していた。このパッケージとPCがあれば、OS にかかわりなく追加投資なしで RAW 現像ができる。このクラスのデジカメを買う人は Photoshop をはじめとする高価なデジタルイメージング操作ソフトを持っている可能性は低いだろうから(自分もそう)、この配慮は嬉しい。写真機メーカーの心意気を感じた。

 マニュアルは標準的な内容。分り易いとは言い難いが代案も思いつかない。活用ガイドというCDにはウェブサイトでダウンロード出来る pdf が入っていた。マニュアルの pdf と似た印刷物の原稿のようなファイルで、CD で配布する意味が分からないようなものだった。せっかくデジタル配布するのなら html で作っておいてくれたらリンクで目的の用途を探せるし、作例を載せたりもできるだろうに。残念だ。

 もう一枚のCDはViewNX2という現像ソフト。簡単なレタッチができるらしい。ただし、同梱のCDに入っている現像ソフトより新しいバージョンが公式サイトにあるので、CDは使わなかった。サイトに合ったのはアップデータだったので、CDからインストールした後アップデートする必要があった。デジカメを持っていてPCを持っていないというシチュエーションは理解できないが、今でも常時接続をしていない人もいるようなのでCDを同梱しておくことは親切だろう。ただ、今は光学ドライブの付いていないパソコンもあるので、ソフトのインストーラーもサイトに置いて欲しいとは思う。

 ケーブルは UBS 給電のケーブルで、PCのUSBポートからでも充電ができる。ということは、出先でもモバイルバッテリーから給電できるということで、モバイルバッテリーが活用できて助かる。専用の高価なスペア電池を買う必要はない。

ガッカリポイント

 レンズの周りにギザギザが切ってあるので、当然何らかの操作に使うものだと思っていたが、ただの飾りだった。これにはがっかりした。大きなリングは遊んでいる左手で微妙な操作をするのに最適だ。マニュアルフォーカスの操作には手前の円形のダイヤルを回して行うが、どうしてこれをレンズの周囲にリングを設けてできなかったのかと思う。

 マニュアルフォーカスを使うユーザはほとんどいないのかもしれない。そのためだけに機械的な構造を一つ加えるのは、この機種の予想市場価格的に、難しかったのかもしれない。それは理解できる。理解できないのは、回転する場所に使われる滑り止め加工状の飾りをつけたことだ。動かないものに滑り止めは不要だ。こんなものをつけるのは金型の製造費用を増やすだけだ。これは、本当に機能する操作リングをつけた競合他社の製品と見た目を似せるためのこけおどしの飾りでしかない。このカメラの唯一のデザイン状のマイナス要素がこれだ。

IYH! Nikon COOLPIX P330

 Sony QX100 が自分の望んでいるものからかなり離れているようで購入を諦めたが、高画質のデジカメに対する購買欲を抑えることはできず物色を繰り返していた。チェックポイントは以下。

  1. 自転車ジャージの背中ポケットに入れても苦にならない大きさ・重さ(250g未満)
  2. ピクセルあたりの面積が広い大型のセンサー
  3. マニュアルフォーカス、露出
  4. 24mm(35mmフィルムカメラ換算)からの 3 倍以上のズーム
  5. GPS
  6. Wi-Fi

 1は外せないので、2以降をどうバランスさせるかだ。QX100 は 1 インチセンサーで期待できたがカメラとしての基本的な操作性に問題がありそうなのとワイド端が 28mm ということで外れた。ジャンル的にはコンデジというプラットフォームになる。

 今、コンデジはほぼ3つの層に分かれている。1/2.3 インチで10倍ズームといったオート中心。1/1.7〜2/3 で3〜4倍ズームでマニュアル操作可能。それ以上(1インチ、APS-C、35mm)だ。

 Amazon でカメラの検索を繰り返しているとさすがに Amazon さん。デジカメ情報のオススメを送ってくるようになった。その中にあったのがこの Nikon デジタルカメラ COOLPIX P330 開放F値1.8NIKKORレンズ搭載 裏面照射型CMOSセンサー搭載 ブラック P330BK。全く予備知識がなかったので、公式サイト:COOLPIX P330 | ニコンイメージングに飛んで仕様を見た。上の条件のほとんどをクリアしていた。しかも、たった 21,000 円程度でだ。

 コンセプトが不明確だったのが商品的に失敗だったのだろうか。2万円前後でデジカメを買うような層はセンサーの大きさには関心はないだろうが、1200万画素でズームも3倍しかないものより、1/2.3 センサーで10倍ズームのほうがアピールするのかもしれない。かといって、1インチ以上のセンサーを欲しがるような層には 1/1.7 センサーはカタログ的に弱かったのかもしれない。

 自分的にも、1/1.7 が引っかかった。なぜなら、今持っている Panasonic LUMIX FX100 が同じサイズのセンサーだからだ。せっかく世代交代させるのに今のと同じセンサーサイズは無駄なのではないかと数日逡巡した。P330 のセンサーは裏面照射型と新しい技術が使われていることと、そもそも、FX100の画質自体に特に不満はないことで、「これでええやん」になった。

 因みに、FX100 の不満点はフォーカスと露出のコントロールができないことと広角側が 28mm からということだけだ。画素数なんか過剰なくらいだ。20 インチの iMac ですら等倍で表示できないような写真をとってもリサイズするのが不便なだけだ。なので、FX100 でも画素数を落としていることが多い。ウェブで使うのが前提なら 200万画素もあれば十分だ。もちろん、デジタルデータはハードの進化によってリッチになるので、今要らないからといって、その大きさが将来役に立つ可能性はあるから、持て余し気味でも、可能な限りオリジナルで記録を残しておくことは重要だ。(まあ、個人のスナップ写真を残すことにどの程度の価値があるかは別問題だが)。

 Youtube にある世界中のユーザのレビューを見て素振りを繰り返す。既に、一つがっかりポイントを発見したが、それは到着後に・・・

ソニー「QX100」ギズレビュー:画質は最高、でも使用感は苦痛そのもの

QX100 予想以上に使えないもののようだ。Rolly魂はここにも活きていて嬉しい。

 持ち運びについてはコンデジと大差がないとは思っていた。スマートフォンにつけっぱなしにできるようなものではないからだ。別に200gの、しかも、ゴロンとした収まりの悪い精密機械を持ち運ぶ必要があるのだから。

 源投入から撮影可能になるまで30秒かかるのは辛い。ポケットかバッグから取り出してマウントするだけでコンデジを取り出すより手間がかかるのに、そこからの30秒だからだ。更に、スマートフォン側でのアプリ起動やWi-Fi接続などのタイムロスも重なる可能性がある。NFC 対応機種ならここらは解消されるかもしれないが。

 これらを覆すだけのモノ・コトを支払ってもいいという価格内で実現していれば問題はない。しかし、どうやらそうではないようだ。自分が一番がっかりしたのは、「撮影の設定があまり細かくできないのは少し悲しいです」だ。撮影の設定がコンデジと同レベルしかできないのならトータルで大マイナスになってしまう。

 

一眼
含ミラーレス
コンデジ
非高画質機
携帯電話 QX100
センサー ×
持ち運び ×× ×
自由度 × ×× ×
価格 ×× ×

 要はバランスだ。そして、重要視する要素は人によって違う。自分の場合は、200g以下の重量・大きなセンサー(高画質)・マニュアル操作(フォーカス、露出)に比重を置いている。これを高次元で満足してくれるのではと期待したのだ。しかし、センサーと重量は満足するが、それらを覆して余りある実用性の低さのようだ。

 これは人柱向けのアイテムとしてウォッチしていきたい。2万円以下で叩き売られるようなことがあれば買いたいが、SONYもSurface RT みたいには作っていないだろう。

ソニー「QX100」ギズレビュー:画質は最高、でも使用感は苦痛そのもの : ギズモード・ジャパン

名実あるカメラメーカーが、スマートフォンからでも素晴らしい写真が撮れるようにと自社のテクノロジーを結集させた成果を見るのは興味深いですね。

オートフォーカスはお世辞にも良いとは言い難いし、誰でも簡単に使えるとも言い難い、ソニーが培ってきた素晴らしいカメラテクノロジーを全て結集して作られた、不可思議なレンズスタイルカメラ、その名も「QX 100」。

コンセプトはとても斬新で素晴らしいのです。でも実際の使用感は素晴らしくありません。

WiFiを搭載したカメラレンズとイメージセンサーのコンボ、つまりスマートフォンから使えます。レンズカメラ単体でも利用することが可能です。20メガピクセル、1インチイメージセンサー搭載、28-100mm(35mm換算)でF1.8-4.9のカールツァイス製のズームレンズは、去年リリースされた素晴らしいカメラ「RX100」の流れを汲んでいます。
 
こんなに素晴らしいイメージセンサーを搭載しているのに、撮影の設定があまり細かくできないのは少し悲しいです。またQX100はRAWに対応していないため、現像するという選択肢はありません。

被写体を見つけて実際に写真を撮影するまで…つまり、電話と接続してから撮影できるまでに約30秒ほどかかります。カメラが立ち上がるまで実際非常に長い時間を要し、写真に収めたい一瞬を、いとも簡単に逃してしまいます。はっきり言って、これは苦痛以外の何者でもありません。

このカメラを実際に使ってみての欠点は「すぐに終わらない」こと。

スマートフォンアプリを使って写真を撮って、カメラから電話に画像を転送している間、タイムラグが発生するのです。この仕様はきっとワイヤレスで画像を転送する以上、不可避なのでしょうが…それでも辛いですね。

カメラの使用感は苦痛を感じるためにデザインされたかのようですが、スマートフォンに接続せず、QX100のカメラ単体で使ってみた場合はかなり楽しめますよ。手のひらの中にすっぽりと完全に隠れ、周りの人々に気付かれず撮影することができます。 #creepshots タグが付けられそうな写真(何とも言えない変わった写真)にはうってつけ。

唯一の問題は、カメラがどこを向いているか正確にわからないならないこと、カメラを水平に保つのが難しいことですね。不安定で、歪んでて、ごちゃっとした写真になりがちです。

画質は本当に素晴らしい!

すでに良く慣れ親しんでいるRX100 IIの流れを汲むハードウェア、光学系を搭載しているので、こういう感じになることは最初から分かっていたわけですが。それでもスマートフォンのディスプレイに高画質の写真が現れるのは、驚きと喜びを与えてくれます。

写真の画質は素晴らしいけれども、写真の画質だけで議論するならば450ドル(約4万5千円)も出せばもっと良いカメラが買えます。そして実際使ってみてわかったけれど、このカメラはやっぱり非現実的。ソニーのリスクをとってまでクリエイティブに挑戦する姿勢は尊敬するけれど、QX100はシンプルなわけでも、とってもコンパクトにできているわけでもなく…。普通のカメラの方がやっぱり使いやすいという印象です。

いや、もしかしたらこれからアプリがすごい改良されて、サクサク動くようになって、これからものすごい進化をしていく可能性はあるかもしれませんけどね。

Sony DSC-QX100 動画はリア充感満載で辛い

QX100 メガネのイケメンがこのカメラを持って街を歩けば色んな物や人に出会い、美人とお近づきになれることを訴えている。しかし、対人スキルが高いイケメンメガネならカメラの機種に関係なく出会いがあるだろう。

 それは別として、モニタとレンズを別に持って写真を撮れるのは効果的だと思う。iPhone でクローズアップを撮ろうとするとiPhoneの影が入ってしまう。特に、室内でマクロを取りたいときなどは影響が大きい。レンズだけならかなり減らせるのではないだろうか。また、レンズとモニタが一体化したカメラでは絶対に取れないアングルも可能になるだろう。カメラでも、カメラを差し入れて撮ることができてもどのように写せるかは勘だよりだった。

 また、レンズを固定できるマウントが用意されれば、例えばヘルメットに付けたカメラがどのように写っているかを手元で確認できて調節できる。

 まだ、日本国内価格が発表されていないが、同じレンズ・センサーを使ったデジカメが売れなくなるのではなどというミミッチイ価格付けではなく、このプラットフォームへの追従者が現れないような低価格で勝負して欲しい。「49,800ではダメだ」とだけ言っておきたい。Experia tab みたいに、高価格で発売して市場の反応を見てどんどんと下げていくというようなのは最低だ。



デジカメ=センサー。ソニーのスマホ合体レンズカメラ『DSC-QXシリーズ』

130905qx_spec02 全て事前に報道されていたもので価格もどうやら5万円程度のようだ(日本での価格はまだ発表されていないが)。

 バランス的には QX10 のほうが良さそうだが、センサーが 1/2.3 では意味が無い(今持っているコンデジは 1/1.7)。光学ズームの倍率は QX10 のほうが高い(QX100 は 3.5 倍で QX10 は 10 倍)が、高性能なのではなくセンサーがちっこいだけだ。

 QX100 のセンサーは1インチある。画素数が多くなっているのが残念だが、それでも QX10 よりも一つ一つの画素の面積は大きい(はず)。このセンサーが大きければ大きいほど光に対する感度が上がり階調の表現が豊かになる(はず)。天体望遠鏡の性能がレンズ(というか凹面鏡だが)の口径で表現されるのはこれと基本的に同じだ。

 デジカメを選ぶということはセンサーを買うということだ。センサーがデジカメの性能の大半を決める。銀塩カメラでレンズが命であると言われるのは、フィルムが交換可能な消耗品だからだ。デジカメの場合にはセンサーを交換することはできない。どんなに良いレンズを付けてもセンサーがタコならセンサー以上の絵を作ることはできない。NOKIA N73 がカールツァイスレンズをつけながらしょぼい色しか出せなかったのはセンサーと画像処理エンジン(プログラム)がタコだからだ。センサーやエンジンが得意な色調では当時のコンデジに匹敵する絵がとれたものだった。

ソニーのスマホ合体レンズカメラ『DSC-QXシリーズ』の詳細スペックがコレだ! | TABROID(タブロイド)

本当に今までにないモノが登場しちゃいましたね。

スマホに取り付けたり、分離してても撮影できると話題を呼んでいたソニーのレンズカメラ『DSC-QX100』と『DSC-QX10』がベルリンのテクノロジーショーIFA 2013で発表されました(プレゼンの様子はコチラの記事をどうぞ)。

プレゼンの限られた時間では明らかにならなかった詳細スペックが公開されましたので、さっそく気になるポイントをまとめて紹介しましょう。

本当に今までにないモノが登場しちゃいましたね。

スマホに取り付けたり、分離してても撮影できると話題を呼んでいたソニーのレンズカメラ『DSC-QX100』と『DSC-QX10』がベルリンのテクノロジーショーIFA 2013で発表されました(プレゼンの様子はコチラの記事をどうぞ)。

プレゼンの限られた時間では明らかにならなかった詳細スペックが公開されましたので、さっそく気になるポイントをまとめて紹介しましょう。
 
ハイ/ローの2モデル構成、ホワイトモデルもあるぞ

130905qx_spec04.jpg
カールツァイスレンズと1インチセンサーを備えた高性能モデル『DSC-QX100』(上写真 左)は20.2メガピクセルの解像度を持ち、光学ズームの倍率こそ3.6倍にとどまるものの総じて高めの光学性能です。

対する『DSC-QX10』はソニーGレンズ、センサーも2/3インチですが10倍の光学ズームが可能。こちらのモデルでさらに嬉しいのがブラックとホワイトの2色が用意されていること。合体させるスマホのカラーにあわせてチョイスできます。

“SONY Cool” :「DSC-QX10」「DSC-QX100」は QUALIA の夢をみるか?

DSC-QX10-2 SONY がいい意味で SONY らしいデジカメを市場に投入するらしい。前のエントリで、コンバージョンレンズの購入を保留しているように書いたのは、このカメラが気になるからだ。これが本当に「使える」ものなら買いたいと思う。

 このコンセプトは初めてだ。このカメラ以前のコンデジはスマートフォンによる侵食を、スマートフォンの機能を取り込んだり連携することで生き残ろうとした。しかし、このモデルはスマートフォンと重複する部分を切り捨ててスマートフォンの一部となろうとしている。これは面白い。使ってみたい。


DSC-QX10  詳しいこと(現在分かっていること)は、【噂】操作はスマホにおまかせなソニーのレンズカメラ「DSC-QX10」「DSC-QX100」 : ギズモード・ジャパンをお読みいただくか ggrks。

 9月10日にはAppleの発表があるという噂だし、Nexus 7 2013 の発売も近い。Kindlle Fire の 3,000 円引きキャンペーンもモデルチェンジが近いことを伺わせている。更に、このカメラ。忙しいなぁ・・・とにかく、細かい仕様が分かるまでコンバージョンレンズの購入は保留だ。

 因みに、悪い意味での “SONY らしい製品” の代表は Rolly だ。QUALIA も威勢よく始まったもののフェードアウトして消えた。今ではどちらもリンク切れで無かったことになっている。

追記:これと同じセンサーを使っている現行のデジカメである RX100 II のスペックを見たらワイド端が28mmだった。これなら今のと大差ないやん・・・

コンバージョンレンズで凌ぐ・・・か?

 お手軽コンデジは死んだ。スマートフォンの基本性能・機能と大差無いようなコンデジを持ち歩こうとは思わない。スマートフォンの機能を取り込んだり(GPS、Wi-Fi)、スマートフォンとの連携を可能にしたりして生き残りを図っている。

 スマートフォンがデジカメ市場に割り込んで競争力を持つことで市場に大きな変化が起きた。F1カーでレギュレーションが大きく変わった時と似た状況だ。各コンストラクターが様々なチャレンジを行い、様々な形が入り乱れるのだ。これが収束するには何年かかかるだろう。

 写真が趣味という人なら、暫定ベストを買って使い倒すのが正解だろう。レンズへの投資を優先して、数年後にボディを買い換えるという選択肢もある。しかし、自分のような頻度の人間にはコストパフォーマンスが低すぎる。

 そこで。今の中から選ぶのではなく、手持ちの機材をチューン・アップして時間稼ぎをすることを思いついた。手持ちの機材といっても、Panasonic DMC-FX100 しかない(Canon IXY Degital 初期モデルもあるがさすがに無理)。このカメラで不満なのは、「あとちょっと」な広角(28mm)とマニュアルモード(ピント、露出)の不在だ。マニュモードの不在についてはどうしようもうないが、広角レンズについてはコンバージョンレンズを追加することで改善することは可能だ。しかも、コンデジサイズのレンズは数千円からあるし、レンズ自体も小さくて軽い(一眼レフの交換レンズと比較して)。

 株式会社トダ精光という会社のコンバージョンレンズがFX100でも使えそうだ。しかも安い。これを最有力候補としてクリップしておきたい。

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コンデジ再入門

 カメラは iPhone 4S で充分だが、時々スマートフォンのカメラでは太刀打ち出来ない光景に出会うと、まともなカメラが欲しくなる。

 「まともな」というのは、焦点距離と絞り(シャッタースピード)が自分で任意に決められるという意味だ。なので、フォーカスを任意に選べないコンパクトデジカメは基本機能がどれだけ上がっても対象外だ。同時に、写真を取ることを目的に行動することはないので、荷物になる35mm銀塩カメラ用のレンズを使えるようなカメラも興味の対象外だ。

 先日、写真を趣味とする(写真を撮りに出かける)母が、「(年をとって)今のカメラ(Cannon EOS D?)は重くて写真を撮りに行かれへん」と言っていたので、カメラを買い換えるのを趣味としている兄に、遊んでいるコンパクトデジカメを母に送ってくれるように連絡した。

gx100 二つ返事で兄が送ってくれたのが、リコーのCaplio GX100だった(Caplio GX100スペシャルサイト / デジタルカメラ | Ricoh Japan)。ちょうど、実家に帰る予定があったので、使い方を教えるために触ってきた。

 ビューファインダ、コンバージョンレンズ、PLフィルターなどが付属していたが、持ち運びや取り付けが面倒そうなので、基本操作[電源、シャッター、露出補正、再生(削除)、絞り、ズーム]を繰り返し教えた。

 写真を取るための機能の充実度ではスマートフォンや簡単コンデジとは一線を画していた。フォーカスや露出を自分で選べるというのは大きい。簡単コンデジでは、「そこやないねん」とか「もうちょっと被写界深度を狭くしたいのに」と歯がゆいことが多いが、このカメラなら、一眼レフとまではいかないまでも、そこそこ「絵を作れる」のではないかと感じた。24mm広角は使えそうだし、19mm のコンバージョンレンズが1万円程度で入手可能というのも魅力的だ。しかも、この機能をパッケージングして250gを切っている。これなら、「ロードに乗る」ときは別として、クロスバイクで散歩するような時なら持ち運べそうだ。

GXR Richo GXR A16(24mm-85)23.6mm×15.7mmセンサー が気に入ったが、500g という重量と大きさがネックだ。GX200 は軽くて機能は同じくらいあるが、センサーが小さい(1/7 インチ)。センサーの大きさが大きくなるとレンズの口径も大きくなり本体も大きく重くならざるを得ない。

 光学的な限界はあるだろうが、マーケティング上の問題もあって、大きなセンサー=高機能・高価格になってしまっている。大きなセンサー+非高級レンズ+低画素数+低価格というコンセプトのデジカメはバランスが悪すぎて誰も買わないか・・・上記の A16 ユニットのセンサーは 23.6×15.7mm という比較的大型なものだが、1650万画素になっていて、大型センサーの良さを活かせていないのではないだろうか。大きなセンサーにしたからといって画素数を増やすのではなく、画素を大きくして欲しい。そうすれば、コントラストの再現性の良いセンサーになるのではないだろうか。

 センサーとして一番使ってみたいのはシグマの foveon だ。実質シグマしか使っていないために、選択肢が少なすぎる。自分の欲しい超広角レンズを使うためには一眼レフボディしかない。これは自分には完全に許容範囲外だ。foveon センサーを Richo の GX100 のようなボディに搭載すれば大ヒット・・・しないだろうな。この価格帯のコンデジを買うような層はセンサーに種類があることすら知らないだろうし、foveon だから同じような機能の他機種より2万円も高ければ絶対に買わないだろうから。

 後、最近の機種には GPS やWi-Fiを搭載しているものがあり、デジカメ本来の機能とは異なるが、魅力を感じる。欲しい機能・性能を全て満足するものは見当たらない・・・といっているうちに興味を失って現在に至っているがwww