Nikon COOLPIX P330 #01 外観、Unboxing

 専門家のレビューは「新製品レビュー:ニコンCOOLPIX P330 – デジカメ Watch」をお読みいただきたい。ここでは、カメラは5年以上使う、写真行に行ったりはしない、カメラは自腹で購入する、他の機種のことは知らない、ユーザ視点で感想を書き連ねたい。

 一応自分のカメラ歴を整理しておきたい。この程度の経験を元に感想を書く。比較の対象は現行の他機種ではなくこれまで使ってきたデジカメや iPhone 4S となる。

  1. Pentax KX with 50mm f1.4 + 100mm macro
  2. Pentax auto 110
  3. Canon EOS 10QD + zoom
  4. Richo DS-2E
  5. Canon IXY degital
  6. Panasonic Lumix FX100
  7. Sharp J-SH04
  8. Mitsubishi JD-06
  9. A5502K
  10. Nokia N73
  11. iPhone 3GS
  12. iPhone 4S

 デジタルカメラは4代目だが、携帯電話系では 6 代目となる iPhone 4S を使用中だ。この機種を選ぶきっかけはIYH! Nikon COOLPIX P330に書いたので、ここでは触れない。

第一印象

20131020-P330 外観は写真等で見ていたとおり。35mmフィルムカメラのレンジファインダー機のような印象だ。操作用のボタン・ダイヤル類は多いが、フィルムカメラのそれとよく似た配置で誤作動しないように配慮されているのがわかった。人体の構造に基づいた操作体系はフィルムカメラによって磨かれているものが合理的ということなのだろう。だから、どのメーカーのカメラも似た形に収束しつつあるのは、自然な流れなのかもしれない。

 個人的には、このカメラのように液晶モニタしかない機種の場合はシャッターボタンの位置に一工夫欲しいと思う。カメラに顔を密着して光学ファインダーを覗いて撮るのと顔から数十センチ離して構えるカメラとでは合理的な手の角度が違うはずだ。この角度の不自然さが手ブレの原因の一つになっているに違いない。個人的には前面下付近に置いて中指で押さえるようにしたほうがいいと思う。

同梱品

P330-box 日本製デジタルデバイスの王道を行く構成。紙のマニュアル、CD2枚、ケーブル類、ACアダプタ(AC/USB)、保証書。サポートソフトのCDが付いているデバイスを買うのは久しぶりだ。諦めていたが、Mac にも対応していた。このパッケージとPCがあれば、OS にかかわりなく追加投資なしで RAW 現像ができる。このクラスのデジカメを買う人は Photoshop をはじめとする高価なデジタルイメージング操作ソフトを持っている可能性は低いだろうから(自分もそう)、この配慮は嬉しい。写真機メーカーの心意気を感じた。

 マニュアルは標準的な内容。分り易いとは言い難いが代案も思いつかない。活用ガイドというCDにはウェブサイトでダウンロード出来る pdf が入っていた。マニュアルの pdf と似た印刷物の原稿のようなファイルで、CD で配布する意味が分からないようなものだった。せっかくデジタル配布するのなら html で作っておいてくれたらリンクで目的の用途を探せるし、作例を載せたりもできるだろうに。残念だ。

 もう一枚のCDはViewNX2という現像ソフト。簡単なレタッチができるらしい。ただし、同梱のCDに入っている現像ソフトより新しいバージョンが公式サイトにあるので、CDは使わなかった。サイトに合ったのはアップデータだったので、CDからインストールした後アップデートする必要があった。デジカメを持っていてPCを持っていないというシチュエーションは理解できないが、今でも常時接続をしていない人もいるようなのでCDを同梱しておくことは親切だろう。ただ、今は光学ドライブの付いていないパソコンもあるので、ソフトのインストーラーもサイトに置いて欲しいとは思う。

 ケーブルは UBS 給電のケーブルで、PCのUSBポートからでも充電ができる。ということは、出先でもモバイルバッテリーから給電できるということで、モバイルバッテリーが活用できて助かる。専用の高価なスペア電池を買う必要はない。

ガッカリポイント

 レンズの周りにギザギザが切ってあるので、当然何らかの操作に使うものだと思っていたが、ただの飾りだった。これにはがっかりした。大きなリングは遊んでいる左手で微妙な操作をするのに最適だ。マニュアルフォーカスの操作には手前の円形のダイヤルを回して行うが、どうしてこれをレンズの周囲にリングを設けてできなかったのかと思う。

 マニュアルフォーカスを使うユーザはほとんどいないのかもしれない。そのためだけに機械的な構造を一つ加えるのは、この機種の予想市場価格的に、難しかったのかもしれない。それは理解できる。理解できないのは、回転する場所に使われる滑り止め加工状の飾りをつけたことだ。動かないものに滑り止めは不要だ。こんなものをつけるのは金型の製造費用を増やすだけだ。これは、本当に機能する操作リングをつけた競合他社の製品と見た目を似せるためのこけおどしの飾りでしかない。このカメラの唯一のデザイン状のマイナス要素がこれだ。

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