P.K.ディック トータル・リコール ディック短辺傑作選

 「悪夢器械」という紙の本で読んだ作品が大半だった。「悪夢機械」では、トータル・リコールは「追憶売ります」として、マイノリティ・リポートは「少数報告」というタイトルで収録されていた。映画が現代のカナ表記でヒットしたのでそれ以降語られる場合にはカナ表記が採用されているようだ。「悪夢機械」が絶版なので売り場で混乱することはないだろう。

訪問者

 ひいきメンの次のお題は「オススメSF作品」・・・難しいで書いていた。

 この作品がこの本の中で一番好き。環境を語る時に常に必要となる視点を端的に表現している。

 この作品を読むためだけに買ってもいいと思う。このブログ推奨作品だ。

非-O(Null-O)

 ディックの作品に対する感情にしては珍しく、違和感しか無かった。

  • 共感能力を一切持たない人間が、同じような人間に会えると知ってワクワクしたり、出会って喜んだりしている。
  • 宇宙は原子ではなくエネルギーの渦だということだが。今あるオブジェクトを「還元」しようとする信念はなんだろう。理論的にそうなるということが分かっているのなら放っておいてもそうなるだろう(時間はかかるかもしれないが)。
  • 架空の爆弾のような名前のモノを使って地球や太陽を「還元」するということだが、これについてのこじつけの説明すら無いのは手抜きだろう。そういう設定というのなら受け入れるが、太陽を「還元」できるような膨大なエネルギーを操れるなら地球なんか一瞬で跡形なくできるはずだ。なのに、中途半端に破壊して、その廃墟を見て悦に入っているし、生き残りの襲撃に耐えられずに宇宙船に乗って逃げている。
  • 恒星を「還元」できとして、宇宙全部の恒星を壊して回るつもりか?どんな目算があって旅立つのか全くわからない。

 完全に論理的な人物が何を動機に目的達成に向かうのかの説明がなされていないのが致命的だ。これは、AIが何を目指すのか目指さないのかにつながる問題だ。序盤で感情を持たない理性的な人間が提示された時に個々に説明があるのかと読み進めたが全く期待はずれ。

 理性的で感情を持たないタイプの人類が現れたらどうなるかの思考実験かもしれないが、想像が中途半端で残念なできだ。

世界をわが手に

 宇宙のシミュレーターという作品は子供の頃の学習の読み物で読んだ記憶があるが、この作品のオマージュだったのだろうか。

 ただ、太陽系の他の惑星に知的生命体がいないからという理由で地球に住む一般人が閉塞感を持つということが受け入れがたい。

 自分の住んでいる宇宙が誰かの世界球でないという保証はない。

マイノリティ・リポート

 映画の原作になった作品だが、映画を観ていないので映画との違いは知らない。

 予知とか超能力という設定を受け入れられれば面白いかもしれない。

トータル・リコール

 映画も観たが、映画とは別物。

 原作のほうが自分は好きだが、映画も別の娯楽作品として好き。

 原作自体が短いので映画化する際に付け加えたプロットやアクションがメインに描かれている。

 「胡蝶の夢」についての掘り下げは、原作・映画共にない。

fitbit charge 2 到着

fitbit charge 2 「なんで今さら」と思うかもしれないが、Apple watch series 3(LTE) は恐れていたとおり MVNO 運用できず、Android wear 2.0 の nano SIM スロットバージョンは日本では入手困難、GARMIN 630j はフィットネス・トラッカーとして使い物にならないということが判明。一方で、便利に使っていた Pebble 2 が使いものにならなくなってしまった。

 だから、2017年10月に fitbit charge 2 を買ったのだ。といっても、このタイミングで新品を買う意味もないので、eBay で中古品を落札した。この機種は人気機種らしく玉も多いが、落札者も多く正規の新品と比較してオークションでもあまり値段は下がっていなかった。機能的に charge 2 の上位に当たる Surge は$50程度で落札されているのに、charge 2 は$100前後が落札価格帯だった。何度か競り負けた後、buy it now で $99(+海外送料 $18) のものがあったので購入を決定した。

 箱に入っていなかったので安かったのかもしれないが本体と充電ケーブルさえあれば、自分には後は何もいらない。春に息子の charge 2 を使った経験があるし、fitbit charge HR を1年以上使っていた。当然 fitbit のアカウントも持っている。

 なので、箱から出したら充電して iPhone 8 とペアリングするだけだった。電池が完全に空になっていてなかなか充電が始まらなかったことと、ペアリングした途端ファームウェアのアップデートが始まったことに戸惑ったが、使い始めればなんの問題もない。

 fitbit は設定をスマホアプリでできるので数分もあれば一通りの設定が終わった。試行錯誤をしながらでも30分もかからないだろう。全設定を使いやすいアプリに集約するというのは正解だ。もちろん、GARMIN 630とは設定すべき項目の多さが桁違いに少ないことも大きいとは思う(だからこそ GARMIN はアプリで全部できるようにすべきだ)。

春に息子の charge 2 を借りたときの感想:
fitbit cahrge 2 setup
fitbit charge 2 heartrage monitor

GARMIN ForeRunner630J の感想まとめ

GARMIN ForeAthlete 630J (ForeRunner 630 の日本語化版)を買って約4ヶ月使ったので感想的なまとめをしたい。昨年出たモデルで、他に詳細なレビューを書かれている人がいるのでここでは自分が気づいたことだけを書く。
○外観
 外観は見たとおり。液晶の有効表示域と外枠の数ミリの差が残念だが、2016年の技術ではこれが限界なのだろう。そのうち外枠まで表示面が広がるのだろう。自分としては今の液晶の面積のままでいいから、ボディを小型化して欲しい。直径で5mmくらい小さくなれば嬉しい。多くの通信を行っているので非常に難しいとは思うが。

 外見で一番気に入らないのは色だ。630J がたたき売りになっているのは光学式心拍計がないことよりこの色のせいではないかと思うくらいだ。アメリカで売られている ForeRunner 630 には黒と青があり、青は 630J と同じだが、このぶどう色(マルサラというらしい)はない。黒の630Jがあったら、2,000円くらい高くてもそっちを選んだだろう。ちなみに、青も微妙な感じで今イチ。青でなくてこの色にしたのは通販で少し安かったから。

 ボディはプラスチックで高級感とか質感とは程遠いが、軽量化のためには必要な選択だったのだろう。ソーシャル・ウォッチ(造語)じゃないのでこれで十分。今時の自動車のような無意味な装飾やこけおどしのメッキパーツなどは要らない(そういう意味で、GARMIN が推している fenix シリーズには全く食指が動かない)。

 これだけの高機能・防水性能を持ちながらベルト込みで 44g しなかいというのは驚異的。普通の腕時計と同じ感覚で付けられる。

 ベルトは硬い。穴の間隔が近いのでフィット感は高い。ベルトは長い。海外モデルでワンサイズなので仕方がない。どうしても気になる場合には切ることもできるだろうが、切ることが前提のデザインではないので、切り口が残念な感じになりそうだ。

 fitbit charge HR と同様に、余りを止めておく輪っかの内側に突起がある。なので、着脱はちょっと不便だが、途中で外れてあまりがブラブラしてうっとうしいということはない(Pebble 2 ではよくある)。


○スクリーン
garmin 630 vs pebble 2 反射液晶を使っていた ZAURUS かゲームボーイカラーを思い出すような液晶パネルだ。省電力とタッチパネル、高解像度(ZAURUS と CGB は低解像度だったが)をバランスさせるための選択だったのだろう。広告のはめ込み写真とは全然印象が違うので期待しない方がいい。

 と書くと、批判しているようだが、自分は悪くない選択だと思っている。電池を大きくすればバックライトを点きっぱなしにできたかもしれないが、それではボディが大きくなり重量も増す。同時に、直射日光の下で見辛いというのも本末転倒だ。 また、Apple watch のように画面表示を消すというのもあり得ない。スポーツウォッチはいつでも一瞬で画面を確認できることが必要だから。

 ただ、他の選択肢も有ったのではと思う。マーケティング的に難しいかもしれないが、モノクロの液晶のほうが見易い可能性はある。スポーツウォッチに必要なのはミッキーマウスの文字盤ではない。必要な数値を一瞬で読み取れる視認性だ。

 画面の解像度が低い(Apple watch とくらべて)ので、凝った文字盤は斜め線がぎざぎざになる。

 全体にメニューのフォントが小さすぎる。余白が十分にあるのに読みづらいのはデザインセンスの問題だろう。この点、Pebble 2 は秀逸だ。モノクロのショボイ液晶なのに630より視認性が高い。さらに、日本語フォントは線が細く見づらい。せっかく通知が有っても文字が読めないので意味がない。

○操作感
 液晶はタッチパネルを兼ねている。が、あまり反応が良くない。ボタンでしかできないこととタッチしかできないこと両方でできることが混在していて分かりにくい。「ボタンで良くない?」と思ってしまう。ボタンででもできることをわざわざタッチパネルでやってる感が拭われない。ボタン前提で作られた操作体系の一部だけをタッチにしても全然効果的ではない。

 630J は解像度が高いが、日本語フォントの視認性が悪い。また、前機種との互換性を考慮してだろうが、文字が小さい。630以降の世代(235,735,935)の解像度と表示可能域をフルに使ったデザインにすればもっと使いやすいデバイスになるはずだ。

 GARMIN 630全体に言えることだが、操作体系に田舎の温泉旅館のような分かりにくさがある。この機能は本体でなければできないとか、アプリが必要とか、PCでないとできないとかあって、何かをしようと思った時にマニュアルを検索しなければならない。

 せっかくアプリがあるのだから、端末の設定や情報は全てアプリで確認・コントロールできるようにすべきだ。この点では fitbit シリーズは完璧だった。アプリで全設定ができるのは当然でwebから行った設定もアプリ経由で端末に反映された。

○GPS
 前にも書いたが、GPS の掴みは素晴らしいの一言。コールドスタートでも1分かからずに補足が完了する。昔、自転車で使っていた GARMIN eTREX VISTA Legende の数分の一だ。GPSヲタを喜ばせるような衛星データの表示などはないが。

 精度についても文句なしだ。eTREX よりも正確に走った道をトレースしている。谷間のようなところに入っても乱れることが少ない。GLONAS にも対応していることが功を奏しているのだろう。みちびきにも対応しているがこちらは運が良ければという感じだろう。

 A-GPS ファイルはスマホアプリ経由でダウンロードするらしい。特に意識する必要はない。

○ランニングアシスト
 データ表示画面はアクティビティの種類ごとに別々に設定できる。表示可能項目も多いが、自分の場合は小さい字は見えないので猫に小判だ。走行中に走り方にフィードバックできたらいいが、知ったからといってどうしようもないことも多いが。

○電池
 自分には十分。一回の充電で1時間程度のランのログを3~4回取れる。前日の移動を伴うような大会でも家を出る前にフル充電にしておけば不安はない。注意しなければならないのは心拍センサーの電池だ。心拍センサーの電池は残量がわからないし、取り替えるには工具が必要になる。なので、切れるのが嫌なら、定期的に交換する必要がある。電池はCR2032で自転車用のLEDランプ等で使えるので、早めに交換しても無駄にはならない。自分は2ヶ月に一回くらいのペースで交換するつもり。

○アドバンスド・ランニング・ダイナミクス(以下、ARD)
 興味深い。足の調子が悪かったときにバランスが崩れていたり、自分の癖が如実に現れる。走行中に確認することもできるが、走行中に修正することは難しいので、走行中に見ることはない。

 ARDを計測するには専用の胸バンド型心拍センサーが必要だ。この位置に取り付けるから左右のバランスや接地時間が計測できるのだから、腕時計型で完結しているトラッカーでは取れないものが取れる。

 ARDで取れる特徴的な指標は、接地時間・左右バランス・ケイデンス・ストライドの四つだ。これでランニングフォームの改善に取り組んでいる。

○パフォーマンス測定
 VO2max や乳酸閾値も参考になるが、こちらの改善は地道なトレーニングしかない。が、どういう条件で改善されるのかは分からない。

 特に、乳酸閾値に関してはいつ計測しているのかが定かではない。不定期に更新されている。また、乳酸閾値には心拍数とペースが表示されるが、ペースと心拍数が別々に増減する。

○リカバリーアドバイザー
 心拍センサーを付けて運動した際に、回復に要する期間が時間や日数で表示される。オーバーワークによる故障を防ぐためだろう。かなり安全を重視した設定になっている気がする。ただし、最後のトレーニングの強度からだけ算出しているので、回復に3日かかるという強度のトレーニングをした翌日にジョギングをしたらジョギング後のリカバリータイムだけが表示される。

 また、この指標は端末でしか確認できない。アプリやウェブサイトで確認することはできない。

○統計アナウンス
 STRAVA や Runkeeper のようなサービスと同様、スマートフォンアプリと接続している場合には、ラップ(時間や距離で設定可能)時に情報を通知してくれる(画面上にされる)。が、この音量が音楽やポッドキャストの音量に比べて小さい。STRAVA にしても Runkeeper にしても、その他のナビアプリにしてもアナウンスをするときにはその時に再生している音声の音量を落としてアナウンスするが、GARMIN connect は音楽等の音量を変えない上に(追記:当モデルでも音楽の再生音は小さくなっていた)音量が小さいから聞き取れない。

 アプリと他の音声再生との相対的な音量を調整できないので、音声コンテンツを聴きながら使うことは事実上不可能だ。天下の GARMIN なのに、なんでこんなアホな仕様なんだろう。これはGARMIN630の問題ではなく GARMIN connect というアプリの問題なので、アプリのアップデートで解決できる問題だ。早急に改善して欲しい。

この点ではやはり STRAVA や Runkeeper の専業メーカーが優秀だ。アナウンスの声の聞き取りやすさや統計の選択肢の多さ。そして、当然アナウンスを聞きやすくする工夫が凝らされている。特に Runkeeper は再生をストップして、再開時に少し巻き戻す(この言い方自体が伝わるかどうか分からないが)芸の細かさだ。

○ダウンロードコンテンツ
 ダウンロードコンテンツには、アプリ・watchface・ウィジェット・データの四種類がある。ダウンロードにはスマホアプリまたはPCが必須。

・アプリ
 630が持っていない機能を追加することが可能だが、数は少ない。

 スタートボタンを押したところから iQ メニューに移動し、選んで起動する必要があるので面倒。ほとんど使わなくなった。

・watchface(文字盤)
 インストール例として掲げられた写真と実際にインストールしたときの落差は大きい。液晶の発色が悪いので色を多用したデザインは逆に見づらい。一番見やすいのは標準のデジタルウォッチだ。Pebble のような楽しい文字盤はほとんどない。

・widget
 アプリと同じように機能を持ったアプリだが、時計表示をスクロールすれば表示されるところが違う。こちらのほうが起動が簡単。

 アプリ以上に数が少ない。

・data
 アクティビティ中に表示される文字盤。標準の画面でもカスタマイズできるが、標準のアクティビティ画面では設定できない組み合わせやデザインが選べる。

 一画面の情報量を多くすることができるが、多くすると文字が小さくなってしまい、老眼には辛い。また、走行中に参考にならない情報を増やしたところであまり意味はない。ランニング中に電池残量が見えたからといって充電することはできないし、レース中に現在時刻を知る必要もないだろう。

 結局、自分がよく表示するのは心拍のみが表示される画面だ。数字が大きくて読みやすいだけでなく色で心拍レベルが分かる。そして、現在心拍がわかれば運動レベルを上げ下げする参考になる。

○スマートウォッチ的機能
 スマートウォッチに求められることの多くはできることになっているが、はっきりいって全く使い物にならない。スマートウォッチとして日常的に使うことは諦めた。Pebble 2 のほうがはるかに便利。一番問題なのは信頼性がないこと。

 通知をフィルターできない。そもそも、文字が小さすぎて読めない。画面いっぱいに表示すればいいのに・・・

 アラームについては前に書いたとおり。平日が定休日の人は使えないだろう(休日でも同じ時刻に起きるという人なら無問題だが)。スマホアプリで設定することはできない。しかも、設定通りに機能しない。単発のアラームは正常に機能するが、繰り返しで設定したアラームは機能しないことが多い。ならないかもしれない目覚まし時計なんて危なすぎて使い物にならない。スマートフォンの目覚ましを併用しないといけないのなら最初から要らない。

○設定の謎
 ライフログという機能があるが、勝手にONになったりOFFになったりしている。閾値の値が更新されたりされなかったりする。

 アラームの件といい、実装が雑で不安定だ。あれもできますこれもできますと詰め込んだ物の大半は使われずに終わる。カタログの星取表で好成績を上げるためだけの機能でしかない。

○ウェブサービス
 ウェブサイトのアクティビティログは最高。アドバンスド・ランニングダイナミクスを大きな画面で見られるのは代えがたい。

○結論
 スマートウォッチやフィットネス・トラッカー的な用途にも使いたいというのならこの機種はやめたほうがいい。絶対後悔する。

 トレーニング用としては申し分ない。胸バンド式の心拍センサーが必要というのは面倒だが、胸バンド式のセンサーがなければアドバンスド・ランニング・ダイナミックスを確認するためには選択肢はない。

 価格は自分が買ったときより更に下がっている。ランニング・ウォッチに求められることは全てできる。今の価格(2017/10/16時点25,661円 amazon調べ)からすれば十分に価値のあるものだ。GARMIN(ガーミン) ランニングウォッチ GPS タッチパネル VO2Max ライフログ ForAthlete 630JをAmazonで買う。少し安い心拍センサー無しも並んでいるから要注意。心拍センサーがないとこれを選ぶ意味が全くない。

Boruit のヘッドライトを買ってみた

head light  手で持って走るのとヘッドライト無しで走れない季節になってきたので手で持たずに走れるLEDヘッドライトを買ってみた。

 例によって Aliexpress で買った。箱に入っていないしタグも保証書もマニュアルもないというバルクっぽい商品は久しぶりだ。メーカー名も一切記載されていない徹底ぶりだ。OEM 供給用の半製品のようなものなのではないだろうか。ここで買った。日本のAmazonでもこのメーカーの製品は扱っていたが、この製品はなかった。

 Specifications:
 * Emitter Type: White LED
 * Brightness/Lumens: Max Output 1000 Lumens brightness
 * Light Color:White
 * LED Lifespan: 50000 hours
 * Modes: 1mode +IR Sensor
 * Lighting Distance: About 100m
 *1*3.7v 18650 lithium ion battery
 * Switch Type: Clicky/Clickie
 * Lens:Acrylic Plastic Lens
 * Material: Aluminium
 * Color:Black
 *USB Rechargeble

 本体はで堅牢な感じだ。アルミダイキャストボディでUSB充電機能まで内蔵しているのでこの重さになってしまうのだろう。アルミボディの作りは普通。日本メーカーの名前がプリントされていても違和感はない。防水性はないが、弱点はUSB充電ポートだけだ。充電機能を持たせなければ十分に防水といえるケーシングだ。USB充電ポートにはゴムのフタがついているし、奥まった位置にあるので水没させなければ壊れる心配はなさそうだ。

 明るさについては、先日まで使っていた・・・とは比較にならない明るさとしかいない。最近の自転車についている明るいLEDライトと変わらないくらいというと分かるだろうか。1000ルーメンとあるが、他にルーメンを記載したライトを持っていないので、本当に1000ルーメンの明るさを発揮しているのかは分からない。ただ、平地の自転車(20km/hくらい)なら十分だと思われる。ただ、明るいので対向車や対抗する歩行者を照射しないように配慮は必要だろう。それくらいの明るさだ。

 IRセンサー付きと書いてあるが全然反応しないし、明るさの調整もできないが、ランニングでしか使わないから最高輝度付けっぱなしだろうからいい。

 ランニング用にしては少し重いかもしれない。単体の重さでは・・・と大差ないが頭に取り付けた時に揺れるのが気になりそうだ。・・・・・・

 なお、全く同じモデルで充電池が付属しない商品も出品されているので、確認してから買わないと割高になる。ちなみに、Boruit の電池は日本の Amazon にもあった。「18650 リチュウムイオン 充電池2本パック BORUIT 製造工場直入 4000mAh 正規品 3.7V」これが一本ついて$11なので、非常に割安だ。

 届いてすぐUSBで充電しようと、USB ケーブルを繋いだらボタンが緑色に点灯した。「普通充電時は赤やろ?満充電やからかな?」と思いながらスイッチを押してみたが反応しなかった。充電が不十分なのかとそのまま1時間近く様子を見た。サイドケーブルを外してスイッチを押したがライトは点灯しない。

 「不良品かぁ・・めんどくさいことになったなぁ。」と思いながら、電池を取り出してみた。すると、電池にシュリンクパッケージの透明のプラスチックが半分残っていた。しかも、+極をプラスチックがほとんど覆った状態だった。プラスチックを取り除いて本体に入れたら点灯した。ホッとした・・・その後、USBケーブルを繋いだらボタンが赤く点灯した。そのまま寝て起きたらボタンが緑色になっていて、正常に点灯した。

 昨晩、走るときに使ってみた。暗くなってからは走らないようにしていた歩行者・自転車専用道を通ってみたが不安なく走れた。重さと振動による揺れが不安だったが、恐れていたほどではなかった。ヘルメットの上に装着するのが一番しっくりしそうだが、ランニングの場合は無理なので、つばの短い帽子かなにかをかぶった上から装着するほうが良さそうだ。

running dynamics
赤い線以降がヘッドライトを装着後の走り。ただし、街灯があるところでは影響はなくなっている。

 ただ、一つ気づいた弊害は物理的なものではなく心理的なものだった。それは、走り出して数百メートル走ったところでやたらきつくなってきたことだった。その時はライトの中心が自分より4m位先になるように装着していた。そうすると視線が近くなりすぎて前かがみになって変にピッチが上がってしまったのだった。その後、ライトの角度を調整し視線を普段のようにするとましになった。

 それでも、自分の周辺は暗くて前方だけが明るいので、違和感があった。単に暗いだけなら感じない焦りのようなものを感じる。無意識に明るい方向に近づきたいと引っ張られているようで、スロージョグでいいと思っているのに5分30秒くらいのペースで走ってしまっていた。歩幅は短くなり、ピッチがやたら上がり、そのくせ接地時間は短いというすり足のような走りになっていたようだ。

 慣れで克服できるものか検証していきたい。ランニング用のライトは周辺光量もあるマルチLEDの方が適しているかもしれない。

Team SKY 強し(ロードレース個人優勝はチームの勝利である証拠)

チーム・スカイ
19ステージでフルームを守りながら集団を牽く Team SKY
 ツール・ド・フランス2017は今日最終ステージ。今年の優勝者は Team SKY の Chris Froome(クリス・フルーム)。もう順位が変わることは、トップの選手が急病で出走できなかったりしない限り、ない。それがツール。

 今年も Team SKY は強さが際立った。去年も圧倒的だったが、去年まではフルームが山岳でのエース直接対決で他のエースに対してタイムを大きく稼ぐという印象が強かった。今年はステージ優勝はないし、山岳で並み居るライバルを蹴散らして差をつけるシーンも、去年よりは少なかった(それでも、何度もライバルを引き離してゴールしてるので、あくまで去年よりという意味。今年のパフォーマンスも優勝にふさわしいものだった)。

 Team SKY はゼッケン一桁という唯一のチームだが、ゼッケン一桁を背負い、イエロージャージを要してステージの半分以上を走るというのは並大抵のことではない。今年も随所でチャンピオンチームとしての重責を担うに足る偉大なチームであることを示した。印象的だったのが14ステージでホイールトラブルで集団から脱落したエースを集団に牽き戻したシーンがそれだ。

 AG2R のペースアップによりふるい落とし(セレクションと呼ぶことも有る)がかかっている最中だった。トラブルを抱えていない選手たちですら集団からふるい落とされ、優勝候補の一人だった(これまでにタイムを落とし今年の優勝の可能性は潰えていたが) Nairo Quintana すらもが脱落してしまう強力な攻撃だった。その際中にマイヨ・ジョーヌを着るフルームがホイールトラブルで止まってしまったのだった(後の報道でスポークが折れた事がわかった)。

 「チームメイトが自分の自転車のホイールをフルームに渡し、他の2名が牽引し、その2名が力を使い果たした後、集団に近づいたエースを前方集団にいた他のチームメイトが待ち構えて集団まで牽引した」起こったことはこれだけだが、Team SKY のチーム力がなければ「集団がスピードを上げているときにホイールトラブルに見舞われて大きくタイムを落とした」となるところだった。

 ホイールトラブルで止まったフルームに自らのホイールを渡して送り出したという時点で、エースの近くにアシストが控えていたことが分かる。近くにアシストがいなければ、チームカーか MAVICカー(ホイールメーカーの MAVIC がサービスのために走らせている黄色い車で、チームにかかわらずホイールトラブルに見舞われた選手にホイールを供給する)が来るのを待たなければならないところだった。

 次に、アシストが2人フルームを牽いて集団に追いついていった。AG2R がチームで作っているハイペースに 2 人で追いついていった。集団から脱落してくる選手たちの間を縫うようにして3人で登っていた。「追いつく」ということは前を行く選手たちより高速で走ったということだ。これが並大抵のことではないことは誰でも分かるだろう。

 さらに、AG2Rの牽く集団に残っていたチームメイトはフルームが近づいてくるまで集団内に留まり、フルームが単独で近づいてきたとき(アシストした2人が力を使い尽くして落ちていった)、スピードを落としフルームが追いついてくるのを待って追撃を開始、集団までエスコートした。自らが総合上位にいるランダが集団に残ることで集団のペースを牽制したのだ。もし、ランダが完全に集団から落ちていたら、AG2R だけでなく他の総合上位の選手たちも協力してペースを上げたかもしれない。そうなると、Team SKY の力を持ってしても追いつけたかどうかは分からない。

 強力なチームメイトが統制の取れた行動と献身的で圧倒的なパフォーマンスでフルームをアシストした。こんなことのできるチームは今は Team SKY しかない。

 右の写真は19ステージで集団を牽く Team SKY。ツールの3週目の木曜日にこれだけの陣容を残している。しかも、マイヨジョーヌを守りながら、ちゃんと集団を牽引するというマイヨジョーヌ・チームの責任を果たす。これがチャンピオンチームだ。

ぼでー!ザナチュラルキラーズ ライブ動画@西成ニューワール堂

 昨晩は7時半頃から SASAYAMA. の定期公演を twitcast を観ていてザナチュラルキラーズのライブが始まっているのに気づかなかった。ツイキャスの録画が残っていたので、楽しませてもらった。おすそ分け。

 冷房を切って汗だくになって楽しんで欲しい。
○201707/15 西成ニューワール堂
 05:15 1.ハリー!ハリー!ハリー!
 09:15 2.ミラクルシンプル
 13:15 3.最高
 20:00 4.好きな事やるんだ
 22:50 5.カネカネロケンロール
 26:00 6.赤裸々きらら
 33:00 1.サンキューエイトビート

ぼでー!ザナチュラルキラーズ ライブ動画@神戸スタークラブ

 2017/07/09 神戸スタークラブの動画も残っていたので貼っておく。

 16:55 オープニング
 18:12 見返り美人
 22:40 1.2.3.GO(ワン・ツー・スリー・ゴー)
 26:30 最高
 31:58 好きな事やるんだ
 34:45 超回復
 39:55 赤裸々きらら

ザナチュラルキラーズ動画紹介@twitcast

 Twitcastナチュキラをサポートしておくと通知が来る。結構高い頻度でやってるよ!

 ダウンロードやCDで販売している曲はお買い上げ頂きたい。

 0:13:30 オープニング
 0:15:50 見返り美人(iTunes)
 0:20:15 1.2.3.GO
 0:23:10 フォーカス
 0:26:45 最高
 0:32:00 太陽光線
 0:37:55 肩こりブルース
 0:41:00 好きな事やるんだ
 0:43:33 サンキューエイトビート(iTunes)
 0:47:25 お腹へった
 0:53:15 このまま
 0:57:40 幸せな気分(iTunes)
 1:02:00 赤裸々きらら(iTunes)
 1:07:45 超回復(iTunes)
 1:13:00 サンキューエイトビート(てふてふさんとのスペシャルコラボ)

 ザナチュラルキラーズが着ているエイトビートTシャツはこちらで買える(送料・消費税込みで2300円)。

有意義なオフが結果につながる・・・のかww ベルギー奇想の系譜展

 人気ポッドキャスターのおかよさん(@OKYstakes_G2)のツイートで知って行ってきた。普段、そんな情報に触れる機会がないので、このツイートがなければ気づけなかっただろう。感謝!

 阪神電車岩屋駅で降りるのは初めてだった。駅から美術館は徒歩で10分くらい。遠くからそれとわかる建物で、美術館までにも色鮮やかなオブジェがあったりする。美術館を地域のシンボルにしているようだ。

 ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)は一番好きな画家だ。自分の筆力では表現できないので、出品目録で検索してみるといいと思います。自分が好きだったのは、第一部とフェリシアン・ロップスの一部。デルヴォーとマグリットも楽しみにしていたが、好きな作品は僅かだった。それ以降の作品は自分的にはピンとこなかった。一つだけ、レンズが一つしかないメガネがあった。でも、あれは実用的だだってマイク@モンスターズインクがかけてたやんwww

 感想としては、「ボス、マジ天才」しかない。あの時代、想像力を刺激するようなものを目にすることのないような時代に、いや、だからこそだろうか。人が見たことのないものを描くことができた。日本でも妖怪や幽霊といった怪異を図にした例はあるが、あそこまで突き抜けたものはないと思う(自分の不勉強の可能性はあるので、ご存知ならお教えいただきたい)。彼の作品を見た後だと、シュールレアリスムも現代アートも色褪せて見える。

 閑話休題

 客はあまり多くなくてゆっくり観覧できた。人溜まりができている場合には飛ばして空いている作品に行き後で見れば一人で見ることができた。そうしないと行けない事情があったのだ。駅までカブだったので運転用眼鏡をしていった。作品まで距離があるだろうからこれでないとと思っていた。で、適当なバッグがないので手ぶらで行くために短距離用の眼鏡は持たなかった。このため、細かい線画は見えなかった。仕方なくメガネをはずして作品まで20cmくらいまえ顔を近づけて見なければならなかった。そして、人がいなければ十分にそれができる環境だった(近くまで行けた)。

 袋物を持っていっていなかったので絵葉書も買えなかった。図録を買うかどうか迷ったが、どうせ読み返さないしと思って止めた。セットで売っていた(単体でも売っていたが)エコバッグが面白かったのでセットで欲しいとは思ったが・・・今になって買っときゃ良かったかなと思い始めているwww

 こういうことを繰り返していたので美術館だけで2時間近くいた。阪神岩屋駅からずっと立ちっぱなしでゆっくり歩いていたので疲れた。顔を近づけるために重心を前にやってのぞき込んだせいか腰が痛くなった。1時半頃に美術館を出てJR東灘駅まで歩いた(阪神岩屋駅をスルーした)。朝9時頃に玄米フレークとゆで卵を食べただけだったので腹が減ったが、もう一つの目的であるQBHOUSEで散髪をするを実行。6人待ちで30分近く待った。

kobe landscape from mint 15F
ミント神戸献血センターの男性トイレからの景色
 さっぱりして外に出たら15時に近かった。どこかで何か買って公園ででも食べて帰ろうかと思った(一人ではカフェとかに入れない病なので)が、献血の呼び込みをしていたので、「この機会にやっとくか。先週会社でやってたのに参加できんかったし」と、献血センターに行った。待ち時間の間にスポーツドリンクとカフェオレを飲みビスケットと小さいドーナツを食べて昼食にしたw 成分献血が終わったら17時近かったので家に帰った。

 立っている時間が長かったこと。空腹のまま献血したことで怠くて辛かった。家について車でスーパーに行きガソリンを入れて帰ってきたら、娘が帰るまで30分くらい倒れ込んでいた。娘が帰ってから夕食を作り、ザナチュラルキラーズのツイキャスを視聴しながら食べた。その後、シャワーを浴びてチーズスフレを食べ紅茶を飲んだらかなり回復した。

 疲れたが、したいと思っていたことをできたので満足。特に、献血はなかなか機会がないので、できてよかった。先日、会社に献血車が来た時に応じれなかったのは、献血車は全血献血しかできないから。全血で400mlとると回復に10日近くかかる(10年近く前でそれだったので今だともっと掛かるかもしれない)。ハーフマラソンが迫っているので、この時期に血を抜くのは、回復力の衰えを感じる今となっては怖いのだ。

 陽射しの割に気温が低く空気が乾燥していて、運動に最適な一日だった。走っている人やスポーツ自転車に乗っている人も多かった。羨ましかったが、帰ってから夜に走るということは全く考えられない状態だった。明日は最低でも10㎞は走っておきたいのだが・・・

GW 二日目といってもゴールデンウィークじゃない

 GW とは Galaxian Wars のこと。自分は昨日出勤だったので Golden Week 二日目じゃないしな。

 昨日は、偶然最初から聴くことができたが、今日は綿密に計画した上で最初から観た(今日は観たなのだ)。18時過ぎに東京から兄が返ってくるというので駅まで迎えに行き、両親の家に送り届けて帰ってきたらちょうど ザナチュラルキラーズのツイキャス開始通知が来た。夕食を食べながら待っていたら始まった。

 ザナチュラルキラーズのツイキャスは画像も配信してくれているので臨場感が増して楽しかった。

 が、画像が無理だったのか、会場の電波状況が悪いのか、画像が乱れたり音がおかしくなったり止まったりを繰り返すようになり、最終的には音もしなくなった。現場で何回も再開をしてくれているようだが改善はされなかった。そこに、救いの女神が現れて音声の配信をしてくれた。そこからは快適に聴くことができた。感謝!

 残念ながら、録音は聴けないが、聴ける範囲で楽しんでいただきたい。後半のSASAYAMA.も途中から切れたりとハプニングに見舞われた。自分的にはパノラマのアレンジバージョンが一番だった。

全部ではないが、twitcast の録画ラジオでお聴きいただけます。聴いたらアイテムを投入しよう!

 GALAXIAN WARS がザナチュラルキラーズとSASAYAMA.というミュージシャンが出るということはここまで読めば嫌でもわかるだろう(ここまで読んだ人がどれだけいるか知らんが)。二人イマズマンというポッドキャストをやっている。「イマズマン」は二人が住んでいる兵庫県西宮市今津から来ている。この時点で西宮市民は応援したくなるじゃないですか(今は単身赴任で別の所に住んでるが自宅は西宮市にある)(イマズマンの Youtube チャネル)。自分は、ライブに行ったことのないネット・ファンで紹介はおこがましいので、リンクだけ貼っておく。興味を持った人はクリックして、「いいね」を押してください。

 ザナチュラルキラーズは某宅配便会社で配送を副業にしながら、本州四国の様々な都市に出かけてライブを行っている。北海道と九州からも呼んであげて。

 SASAYAMA. は他にも多くの番組を持っていて、自分が好きなリビング・オン・ザ・トーキン(LOT)もやっている。普段は神戸16bitというライブハウスを経営したり出演したりしている。今年の2月からなんであのときcafeでずばりこの夜という定期ライブを行っている。

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