盲点:Brydge (keyboard cover for iPad)

 以前、kickstarter で出資を募集していたBrydge。目標額を大幅に上回ってビジネスを開始したようだが、出荷は未だのようだ。初期の $150 の時に気づいていたら発注するところだった。

 その後、Ultarathin bluetooth keyboard cover for iPad を使って分かったのだが、ノートPCのような位置にiPadを立てるためにはキーボードにある程度の重量が必要になる。Ultarathin bluetooth keyboard cover for iPad は 300g 以上あるが、それでも奥に立てることはできずに1/3くらいの位置にスタンド用の溝が切られている。これがギリギリの位置なのだ。

 BrydgeはノートPCと同じ位置にあって、寝かしてもキーボードが浮いていない。ということはそれなりの重量があるということだ。そう思って調べてみたら、1.28ポンド(580g)もあった。キーボードとしては剛性もあり質感もよく申し分ないだろうが、この重さはiPadのコンセプトを台無しにする。iPad と Brydge キーボードを合わせると Macbook Air 11 インチより重いのだ(Ultarathin bluetooth keyboard cover for iPad + iPad だってかろうじて11インチより軽い程度だが)。

 kickstarter での受付は終わっているが、The Brydgeでは受け付けている(スピーカー無し $170、スピーカー有り $210)。10月には発送開始らしい。Apple の Almiun bluetooth keyboard と同じような質感と固定角度を自由にできることはこのキーボードの大きなメリットだ。スタバでドヤ顔をしたい向きには悪くないかも知れない(リンゴマークの向きが違う)。

 まあ、自分なら Macbook Air 11 を買うところだろうが、すでに iPad 2 か iPad 2012 を持っているならためして欲しい。

Logicool ultrathin keyboard cover for iPad #6 座りタイピング

 Ultrathin keyboard case と書いて来たが、箱には Ultrathin keyboard Cover とあった。今後はカバーで統一したい。

 今回は膝の上に乗せて打てるかの検証を行った。iPad は磁石でキーボードと一体化しているので、ぐらつくことはない。ただし、いくつか膝において作業する上で適さないところがある。

1:iPad の角度を変えられない。この角度は机などの上において作業する場合に快適に設定されている。膝の上に置いた場合には目と iPad の高低差が大きくなるのでもう少し寝かせた方が正対し易い。ただし、膝(というより太ももの上面)の上は前下がりになっているので低い机の上に置いた時よりは見やすいが。

2:キーと iPad が手前に寄っているために打ちにくい。このキーボードはパームレストがなく、iPad は比較的手前にスタンド用の溝が入っている。端にスタンド用の溝を配置すると、平面においたときにキーボードの手前が浮き上がったりキーボードがたわんだりすることになるからだろう。それを防止するために強度を上げたり重量を増やすのはこのキーボードのコンセプトに反する。

手前にキーがあるということは、肘を開かないといけないということだ。このことは、家のソファでは問題はないが、電車の中では大きな問題となる。恐らく左右に人がいない場合しか使えないだろう。

それ以前に、左右に人がいる状態でこんな高精細な画面でチラシの裏の落書きを書く蛮勇は自分にはないので、実用上は差が無いとも言える(実際、社給PCを持っている時でも、通勤電車の中で取り出したことはない)が。

3:自宅のソファの上では非常に快適。上に書いた不満点はほとんど感じない。ソファだと背もたれが寝ているので、iPad との距離も取れるし角度も問題がない。最新のWindows ultrabook には iPad + ultrathin keyboard よりも軽いものが出て来たらしいし、MBAでも重量的には大差がないが、キーボードが要らないときに切り離して軽量化するということができない。価格も高い。

MBA と比較したときのアドバンテージがこれだ。逆に、iPadではストリーミングサイトが観られないし、PC用の特定のアプリケーションに依存した作業はできない。

後、このブログのように思いつきだけをダラダラ書き殴るようなテキストなら iPad とこのキーボードでいいが、資料を検索したり、参照したり、引用したりして書かなければならない「記事」を書くのにはマルチウィンドウが必須だろう。iOS に DA があればいいと思うが、むずかしいんだろうな・・・技術的ではなく。

Logicool Ultrathin keyboard cover #5 Amazon から買える

 自分は Appbank から購入したが Amazon からも買えるようになった。価格も900円程度安いのでお勧め。Appbank は発売日に先駆けて送ってくれたので満足している。それだけの価値はあった。

 Amazon から買う場合にはAmazon で Logicool Ultrathin keyboard case TK710 を買って寄付をするから買っていただけると管理人が喜びます。

ウルトラスリム キーボードカバー TK710

Logicool ultrathin keyboard cover #4 物理的大きさ比較

 Apple Bluetooth keyboard、TMC、iPad のソフトウェアキーボードと物理的な大きさを比較した。

◯上段:Ultrathin keyboard と Apple 純正。Ultrathin はホームポジション(A~;)の距離が約1cm狭い。また、純正では独立しているファンクションキーが数字キーに割り振られている。

◯中段:Ultrathin keyboard と TMC の Bluetooth keyboard Case for iPad。TMCは明らかにキーが小さい。ファンクションキーが独立しているのがメリットだが、肝心のメインのキーが小さくて打ちづらいのでは本末転倒。その点、Ultrathin はメインのキーを優先した配置になっていて、キーボードとしても打ちやすい。

◯下段:Ultrathin keyboard と iPad 。iPad はソフトウェアキーボードの利点を活かしてキーを最大限大きくしている。その代わり数字や記号を入れるときにモードを切り替えなければ表示すらされない。なお、日本語入力モードでは、英語モードの時には記号として表示されないい「ー」が常時表示されるようになっている。もし、「ー」キーが通常の記号と同じようにモード切り替えしなければ表示されない所に置いてあったら、日本語入力は大きく効率が下がる。Apple の技術者は日本語の入力の特殊性を理解して、イレギュラーだが、日本語キーボードの標準状態に「ー」を入れたのだ。これは素晴らしい。

 ちなみに、iPad のキーボードでは通常のキーボードの右手小指にあたる;キーが表示されない。これは記号にまとめられている。ホームポジションのキーを減らしてでもキーのピッチを稼ぐ割り切りだ。この点もiPadのソフトウェアキーボードが Android タブレットのソフトウェアキーボードより打ちやすい原因だろう。

 こういう、考えぬかれた UI こそが Apple だと思う。ただ、こういうことはほんとに使い込まないと分からないんだよね。CPUの数やクロック周波数が豊かな UX につながるのではない。むしろ、こういった工夫(Apple のソフトウェアキーボードの特許については前に書いた)の積み重ねこそが UX なのだ。これを理解せずに、防水機能だワンセグチューナーだとか言ってるからダメなんだ(話しそれたww)。

Logicool Ultrathin keyboard cover for iPad #3 使用感

質感

TMC と比べると全く比較にならないくらい質感はいい(価格からいって当然)。が、Appleの Alminum Bluetooth keyboard (以下純正キーボード)や Macbook Air などのキーボードとは同等ではない。価格的には純正により高価ではあるが、複雑な形状であることや販売数量が少ないことで純正に勝てないのは仕方が無いだろう。

バックパネルの質感や工作精度は iPad と比べても大きく劣ることはない。突起物はなく、平面に置いた時に平面に密着する(TMC は端が浮いている)。

タッチ

 ノートPCや 純正キーボードと同じくらいのストロークがあり、押し戻し感も普通だ。今時のアイソレーション型のキーボードの標準的なタッチに近いと思う。キーボード自体の高さ(厚さ)が低いのでパームレスト的なスペースが無くても全く気にならない。

 ただ、キーがわずかに左右方向に遊びがあるのがちゃちな印象につながっていて惜しい。ただ、これは比較する対象が純正だったりノートPCだったりするからで、TMCやMP0118との比較では全く気にならないレベルだ。

ファンクション

 数字キーはモディファイアキーと同時に押すことで iOS デバイス用の機能が実行できるようになっている(ホームボタンだけは特別でキー単体で作動する)。

 TMC と MP-0118 ではできなかったが、Ultrathin ではスリープ、アウェイクをキーボードからできる。これは大きい。

 テキスト選択のためのショートカットはOSの認識する文節単位で選択範囲が広がる。しかし、クォーテーションマークを超えて右に行く事ができない(shift + 矢印では普通にできる)。パソコンとの操作の共通性という意味で PC で使えるキーボードショートカットはそちらで使うほうが手に馴染みやすいと思い、積極的には使ってない。音量調整やメニュー、スリープ、スリープ解除はパソコンには存在しないのでショートカットキーが便利。

 入力モードの切り替えもショートカットを使うよりコマンド+スペースのほうが iMac と互換性があり手が馴染んでいるので使うことはないが、windows 人だと ALT+[半/全]とかに馴染んでいるので、そちらのほうがいいのかもしれない。

配列

 配列は US 。少し残念なのは、数字段のキーが小さいこと。なぜか、最下段のキーだけが他の段のキーより縦方向に長いので、ここを他のローマ字キーの段(下から2〜4)と同じ高さにして数字キーの段を高くしたらもっと良かったのにと思う。

 このことは日本語入力に使う場合の特殊事情だが、この段には特別なキーがある。日本語入力と英語の入力では使うキーの傾向が違うのは当然だ。日本語は母音のタイプ回数が英語より多いはずだろう。他にも統計的な偏りがあるかもしれない。しかし、それとは別に一般人が感覚的に分かる特別なキーがある。それは enter(return) と “-” (マイナス)キーだ。この “-” (マイナス)キーが最上段にあるのだ。

 日本語入力の際、”-” (マイナス)キーは記号としてより、長音記号としてカタカナ言葉を入力することに使うことが多い。記号としてのマイナスやハイフォンは日英で差は少ないだろう。普通に文を打つときにはしょっちゅうは出ないはずだ。このエントリでも記号としてのマイナスは一回も使っていない。しかし、キーやキーボード、ホーム・・・など”-” (マイナス)キーは40回以上も使っている。

 enter キーも差が大きいキーだ。1 バイト文字の文章を入力するときは enter は段落ごとにしか打たない。日本語では漢字変換を確定するたびに打つ(IM によっては確定後次の入力をすれば enter キーを打たなくてもいいが)。一段落に一回どころか、一文を打つ間に数回 enter を押さなければならない(だからホームポジションが US 配列より遠い JIS 配列を作った奴がアホだというのだがこれは別問題)。

 ただし、このキーボードについては、enter については US 配列なので気にならない。というより、日本製ノートPCのJIS配列キーボードより打ちやすい。

使用感

 キーボード単体の評価ではなく、このキーボード+iPad 2012 の評価になると思うが、非常に快適。テキストを打つことが楽しくなった。

 ただし、これは iPad だけの問題ではなく、現在のタブレットの UI の限界だが、アプリがフルスクリーンなので、資料を参照しながら作業するということができない。他の文章を読みながら考えをまとめることは多いが、それができない。自分が家でテキストを打つときには手元に XOOM があるので、そちらを参照しながら作業するが、XOOM を持ち歩くことはできない。

ことえり

 打鍵スピードが上がってくると IM の変換効率が問題となる。iPad の IM は使い込んでいないせいか iPhone のものより効率が劣る気がする。

 複文節の文章を入力して変換が思い通りに行っていない時、shift + 左矢印で文節を切り再変換するというのはパソコンの IM と同じで、その操作はソフトウエアキーボードよりはるかに簡単だ。ただ、iPad の辞書では単語レベルで辞書にない場合に単漢字変換を組み合わせて目的の文字列にしていくという作業が不便。iPhone でそのような作業になった時にはキャンセルして入力するというのに慣れてしまっているのかもしれない。本来は、単漢字の組み合わせで単語にし学習させることで次回の入力に活かすというのが正しいが、iPad の IM では同じ事を繰り返す(2回目以降は漢字の表示順位が上がっているので楽にはなるが)。

 このあたりについては、時間を置いて辞書を使い込んでから再度レビューしたい。

磁石マウント


 スマートカバーを固定するたに iPad 2 から導入された磁石。Ultrathin キーボードはこれをうまく利用している。この磁力は強くてキーボードを保持することができる(逆は怖くて試せないが)。


  スタンドにセットした状態で iPad を持ち上げてもキーボードが落下することはない。もちろん、横にセットした場合だけだ。

その他

 電池のもちは分からない。箱から出した時から電源スイッチは入ったままだったが、コネクトボタンを押すとすぐに認識された。まだ合計で 10 時間も使ってないので、どれくらいのスパンで充電が必要かはわからない。ただ、このデバイスの場合はキーボードとして使えなくてもソフトウェアキーボードでしのげるのでそれほど神経質にならなくてもいいだろう。

 ちなみに、ひと月くらい前に買った Bluetooth keyboard case for iPad も一度も充電せずに使えている。タッチが悪すぎて使う機会が少ないというのもあるが、ほぼ電源スイッチはオンにしたままスリープで待機しているが、スリープによる電池の消耗はほとんどなさそうだ。少なくとも、「電源スイッチを入れっぱなししてたら次に使おうとしたら使えなかった」ということは無さそうだ。

Logicool Ultrathin keyboard cover for iPad #2

Unboxing

 大きな箱に入っていたが、製品のパッケージは厚さ2センチ程度だ。



 日本語化されたパッケージ。


 取り出したところ。特に緩衝材も入っていないが、製品の性格上これで十分だろう。フィルムにくるまれた状態は iPad を思わせる。


  マイクロ USB ケーブルとクリーニングクロスが入っていた。アメリカでの発売から2ヶ月くらい遅れたのは仕方がないかもしれない。これらのコストはバカにならない。キーボードのメーカーロゴは Logicool と入っている。こういう日本語化に時間的にも金額的にもコストがかかるのだろう。

 マイクロUSBケーブルはショボイが充電しかしないのでこれで十分なんだろう。汎用品でも代用できるので 100 円ショップで買い足して自宅と会社とに置いておけばいいだろう。この点では TMC のほうが iPad ユーザには便利だった。


 製品のバックパネル。iPad を思わせる仕上げで違和感がほとんどない。

 足のようなものは一切ない。単体で持っても剛性感が高い。周囲が数ミリ狭いだけだが、従来のカバー型より小さく感じる。


 右がキーボードで左がiPad本体だ。iPadは角の角度が浅いので薄く見える。TMC は iPad を覆って固定しているので、その分サイドの高さがあったが、これはフラットなので非常に薄く感じる。

 ケースとiPadの固定は磁石のみ(写真のヒンジ部分)で行われる。綴じた時に固定するものは一切ない。大昔のノートPCは液晶パネル側を本体に固定するためのロックがあったが、今のPCにはない。持ち運ぶときに一方だけを持ち上げるということは考えにくいのでこれで十分だ。


 キーボードの中央付近にある溝にiPadをはめて固定する。溝の部分にも磁石があってiPadを持ち上げてもキーボードがついてくるくらいに強く固定される。安定感は高い。ただし、縦に置くとiPad側に磁石が入っていないので横に置いた時ほど安定は良くない。


 マイクロUSB の充電コネクタと電源スイッチ。

GIZMODEのレビュー

【レビューモード】デザインも純正クラス。iPadを最高に実用的にする「ロジクール ウルトラスリム キーボードカバー」 : ギズモード・ジャパン ほぼすべて同意だが、「文字全選択のショートカットキーがあればもっと使いやすかっただろうなあと感じます。」というのは意味不明。コマンド+Aでできる。日本語の変換モード切り替えや文字列選択も一番上のキーを使うよりいつも使っているキーコンビネーションのほうが便利だ。

Logicool Ultrathin Keyboard Cover for iPad が届いた!

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29日発売だったが、昨日発送のメールが届き今日届いた。

unboxing 動画はすでにいっぱい上がっているので撮らなかった。

今も、これを書いているが、快適そのものだ。詳細なレビューは週末に書くつもり。

アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ

 「プロセッサとか画面とかで勝負してもだめ」という主張には賛成だ。2012年6月に10インチの非iOSタブレットを出すなら 4 コアCPUが必須だと思うが、iPad 2012 に勝つためではなく、中国・韓国・台湾の Android に負けないためだ。4 コアにしたからといって iPad 2012 に太刀打ちできるはずがない。勝負を挑むのなら、タブレットを使っている人間が不便に感じていて、Apple が手を付けないところを突くことだ。その点で、MS のアプローチは正しい。

 ただ、iPad ソフトウェアキーボードが不便で困るというのは、テキスト書き屋さんだけだろう。メールやTwitter、Facebook の近況程度のテキスト量なら、荷物を増やしてまでタッチタイプのしやすいキーボードが必要とは思わない。そして、そのようなテキスト書き屋さんなら Macbook Air を持ち運べばいい。重量が 300g くらいしか変わらないし、この記事を書いている人物もそうだが、すでに Macbook Air を持っているのだから。そのようなテキスト書きのプロが今持っている Macbook Air を手放してまでタブレットをメインにすることはあり得ないのではないか。

 自分はテキスト書きのプロではないが、仕事の出張には社給ノートPCを持っていく。残念ながら、Macbook Air ではなく1.2kgのwindowsマシンだが。それでも、仕事で必要なら持ち運ぶことにやぶさかではない。それを運ぶのも仕事のうちだから。これを、キーボードがついているからといって Surface に代えることはあり得ない。

 しかし、ハードとしてこのキーボードは魅力的だ。磁石による固定は iPad のスマートカバーのパクリだし、キーボードでは logitech のパクリだが、ビデオを見る限りではうまく機能しているようだ。ただ、トータルの前後長が ultrathin keyboard のようにキーボード上にタブレットを載せるものより長くなるのは実用上どうかと思った。記事では「膝の上において」と書いているが、タブレットの短辺+数センチが必要になる。ultrathin keyboard ならiPad の短辺長と同じなのに。またフットプリントが広くなればなるほど安定は悪くなるはずだ。このキーボードとsurface を置いてキーボードを使うためには Macbook Air より前後長が必要になるのではないだろうか。

 iPad の周辺機器でも磁石を活用したものは多くないが、このキーボードが刺激となって活性化したら嬉しい。いっそのこと、MS はこのキーボードを単体で iPad 用のアクセサリとして売り出したらどうだろうか。Surface 用よりはるかに売上は上がるだろうwww

 それらとは別に、この記事を読んで、業種にもよるがタブレットがますます PC の代替物として存在感を増していることを感じた。

アップルに勝ちたいならプロセッサとか画面とかで勝負してもだめ、キーボードですよ(動画あり) : ギズモード・ジャパン

もう覚えてないかもしれませんが、iPhoneやiPadにあるようなソフトウェアキーボードも、出始めの頃はみんな文句言ってたもんです。iPhone発売当時は「物理キーボードの方がソフトキーよりずっといい」という認識が主流だったので、「物理キーボードついてないからiPhone買わない!」という人がいても、へーそうなんだって納得したりしてね。あれは馬鹿だった…あのロジック鵜呑みにした人はみんな、ある重要な点が見えなくなってたんですよ。つまり…携帯のキーボードは酷い、どんなに素晴らしいものでも酷い、ということです。

iPadとiPhoneもいざ発売になってみたら入力は結構あれで間に合っちゃうことがわかりました。あとはOSとアプリのエコシステムの目覚しい成長に押されてあれよあれよという間に売れまくりです。今も状況は変わっていません。iPadは最新版も完璧には程遠いのだけど、市場の他のタブレットよりはベターという立ち位置なんですね。ただ、昔そうだったように今も物理キーボードほどには速くは打てない。僕が買った新世代のiPadもテキスト入力は初代iPadから全く進化していません。まあ、Androidはこれに輪をかけて酷いんですけどね。

んな感じで、TouchCoverってものすごく薄くて、前後にパタパタパタパタ簡単に動かせるので、キーボードという感じが全くしないんです。スリーブなんだけど、触ってタイプできるスリーブ。スタンドも隠れてて。膝に載せてタイプするには、ちょうど良い感じですよね。

まあ…たぶんね。発表通り使えるなら。

Bluetooth keyboard case for iPad #3 結論的な

 気づいたことはBluetooth keyboard case for iPadにまとめたので細かいことはそちらをどうぞ。ここでは、感じたことをまとめたい。

 とにかく、一番強く感じたのは精度の低さだ。

 ケースとして使いものにならないのは、函体の構造材であるアルミ板の成形の精度の低さが原因だ。これが iPad に正確に合っていないので、iPad が密着せずにロック部分が浮いてしまう。手で押さえればケースが曲がって固定できるが、プラスチックの弾力だけで固定されているので、ケースの弾力に負けて外れてしまうのだ。仕様を設計した時点ではこの機構でも目的は果たせたはずだが、工作精度がついていっていない。

 ケースの背面には4つの突起があって、設計ではこの4点で机の面などに接地するはずだったはずだ。しかし、ケースのアルミ板が膨らんでいるために平面上に置くと中央部が接触してしまう。平面においても安定せず、キーボード手前が浮いているので右手前や左手前のキーを押すとケース本体がたわむ。成形時にパネルが平面になっておらず、その後の工程で修正もしていないのだろう。というより、日本のメーカーなら不良品だろう。

 頭にきて、手で反らすように力を加えたらちゃんと固定できるようになったwww ま、熱や力が加わったら元に戻るのだろう。剛性不足は誤魔化せない。

 キーが連動して動くのは設計上の問題(キーが独立していない)が大半だが、ベースの固定をしっかりしておけば緩和は可能だったはずだ。(ゴムのキーボードでも独立して動くものはある)。そして、この剛性のないキーによる誤動作を防ぐために無駄に深いキーストローク(ちょっと押しても反応しない)にしなければならなくなり、結果として浅いくせに奥まで押し込まないと反応しない状態となってしまっている。

 キーの手前のパームレスト状の部分がムダで邪魔。これは、工作精度の問題ではなく設計上のミスだ。手前に枠があるし、面積が狭いので手を置くことは一切できない中途半端なスペースでしか無い。無意味なだけならいいが、最下段のキーと近いのでキーを押すときに指に干渉して邪魔になるから困る。自分はスペースバーを押すとき、左手の親指の第二関節と爪の間の右側面付近で押す。ホームポジションに人差し指から小指までを置いた時に自然に当たる位置だ。このキーボードではその押しかたをすると、関節付近がキー手前の角に当たってキーを十分に押しこめないのだ。

 Logicool から Ultrathin keyboard cover for iPad が発売されるまでのつなぎにしかならないが、慣れてくれば iPad のソフトキーボードと同等程度には打てるようになる。矢印キー、ショートカットが使えること、数字を入力モード切り替えなしに入力できること、iOS 用のファンクションキーなど、トータルでは iPad の入力環境を多少は改善してくれる。価格も安いし他のデバイスでも使えるので、iPhone や Android 端末の入力用に持っていても無駄ではないだろう。お買い上げは新発売!! 新しいiPadにも対応 スタンド付き ipad 3 Bluetooth キーボード アルミ ケース Black × Black 日本語&英語 説明書付からどうぞ。アフィリエイトで入金した分は寄付しますので。よろしく。

Logitech からソーラー充電 Bluetooth キーボード K760、Mac / iOS 計3台まで接続 – Engadget Japanese

 Windows 用のキーボードやマウスを探すと Logitech(日本では Logicool)が自分にヒットする。デザインのセンスといい、仕様の設定といいいいところを付いてくる。これはワイヤレスデバイスの弱点とも言える電源管理に焦点を当てた製品だ。マルチペアリングも魅力的だ。今一番欲しいのは、Ultrathin keyboard だが、この製品も魅力は十分だ。Apple の Bluetooth keyboard を買っていなければこれを買ったかもしれない。

 日本のメーカーにも頑張って欲しいが痒いところに手が届かない仕様であったりダサいデザインだったりでなかなか触手が動かないんだよなぁ・・・

Logitech からソーラー充電 Bluetooth キーボード K760、Mac / iOS 計3台まで接続 – Engadget Japanese

Logitech の Wireless Solar Keyboard K760 は……まあそのままですが、ソーラー充電に対応したワイヤレスキーボードです。ポイントは、Bluetooth 接続により Mac / iPad / iPhone と、端末を横断しながら利用できること。あらかじめ設定しておけば、毎回ペアリングに手間をかけることなく、ボタンひとつで接続先を切り替えることができます。ボタンで切り替えられるのは3台まで。Mac 向けらしく、コマンドキーやイジェクトキーなども一通り備えています。