Pebbleがスマートウォッチサービス終了の準備に入った

写真 pebble 2 起動画面
リセット後起動画面
 まあ、悪い予感はよく当たる。というより、これは予定通りという感じではある。記事では「準備に入った」とあるが、fitbit による買収が発表された時点で決まっていたプロセスのひとつでしか無いだろう。

Fitbit が Pebbleを買収間近。Pebbleブランドは廃止
Pebble cancels Pebble Time 2 and Core as acquisition by Fitbit approaches: report – The Verge

 「Pebble クラウドに頼らず使い続けられるよう開発者が奮闘中」した結果が公開されたようだ。数ヶ月で形にしたのはホントに素晴らしい。感謝!

 まあ、元々それほどクラウドに依存していないデバイスだったので、それほど変化はないかもしれない。ヘルスデータだって、クラウドではなくスマートフォンアプリに保存していた(iPhone 6 から HT20 にした時に iPhone 6 で取ったデータを見ることはできなくなかった)。常時クラウドを必要としていたのは天気予報くらいだろう。

Pebbleがスマートウォッチサービス終了の準備に入った | TechCrunch Japan

Pebbleの終わりが近づいてきた。最新のアップデートはクラウドサーバーへの依存をなくすことで、Pebbleウォッチの寿命を少しのばすだろう。これまでさまざまな操作に必要だったPebbleサーバーに接続をしなくても端末がを使えるようになった。

2016年11月にFitbitがPebbleを買収した時、不安がのしかかった。FitbitはPebbleウォッチのサポートを続けるのか? そうではなかったようだ。最終的にFitbitは、2017年いっぱい火を消さないことを宣言し、デバイスやユーザーが使っているクラウドサービスや、デベロッパーツール、APIなどのサポートを続けることを約束した。2018年については保証はない。

この最新アップデートは、Pebbleが終焉の準備をしていることをうかがわせる。最新のアプリには、認証サービスが利用できない時にログイン手順をスキップするかどうかのオプションが追加された。その場合でもアプリやファームウェアのサイドロード(公式サイト以外からのインストール)が可能だ。Pebbleチームは、Pebbleのサーバー接続設定を変更してサードパーティーサービスからアップデートを受けられるようにもしている。

リリースノートの全文はここにある。

数々の物語を生んだウェアラブルメーカーにとってこれが最後の主要アップデートになりそうだ。

ヘルスケア IoTデータに群がる野獣共

 各種センサーから得られる情報を集めれば、これまで見えなかったものが見えるようになるかもしれない。

 オムロン、タニタ、EPSON などを使ってきて失望したのはデータをハードウェアを売るための販促サービスの一部としてしか考えていないことだ。下に引用したのは、公開され日本語化された記事の一部だ。きっと氷山の一角にすぎない。

 フィットネスクラブ、ヘルスケアサービス企業(団体)、医療機関、大学などの研究機関、製薬メーカー、医療保険、政府機関、デバイスメーカー、クラウドサービス、デバイスプラットフォーマー(Apple、Google)・・・どこが覇権を握るか。健康や保健サービスへの支出が国の財政に影響を及ぼすようになってきた今、個人の健康は社会資本とも言える。

ウェアラブルデヴァイスのデータから、深夜に地震が起こったときの人々の行動が明らかになった。 2017年2月24日
graph earthquake  深夜に地震が起こったときの人々の行動を正確にとらえた、意外なガジェットがあった。健康のために腕に装着するフィットネス・トラッカーだ。

 フィットネス・トラッカーのデータは、それなりの客観性が感じられるものだ。もちろん、装着している人たちに限られたデータだとはいえ、こうしたウェアラブル技術が今後さらに普及するようになれば、以前には得られなかったような、集合的な体験に対する「目」が、ますます得られるようになっていくだろう。

 今のところ、このデータでリードしているのは、Apple に見える。health kit を使って多くのデバイスから情報を収集できるプラットフォームに育ちつつある。Google fit は対応するサービスが少ないようだ。自分が使っている Withings の体重データを取れないし、Pebble の運動記録も取り込めない。

 ただし、これらは Apple や Google だけの責任ではなくデバイスメーカーの意向でもある。fitbit が health kit への対応を行わないという判断を下したのは、Instagram(fitbit) や Twitter がトラフィクを囲い込むために API を閉じたのと同じ理由だろう。既に戦いは始まっている。


ストレスを測れるウェアラブル機器が明らかにした「トランプショック」
breath censor Spireはウェアラブルな活動量計です。といってもフィットネス端末のようにカロリー消費や心拍数を測るのではなくて、心理状態をチェックして必要に応じてアドバイスしてくれるという変わり種。チェックに使うのは「呼吸」です。


trump shock
 先日の米大統領選挙の開票速報中の米国ユーザーにおけるストレスグラフです。サンプル数が3000と少ないですが、トランプ氏がオハイオ州とフロリダ州で勝った時、(非常に重要だとされる)ペンシルベニア州で勝った時、そして、トランプ氏の勝利が確定した時がストレスのピークになっています。

 既存の、加速度センサーと心拍センサーによるモニタリングでははなく、新しいモニタリング手法での参入だ。既存のウェアラブルデバイスに対する挑戦だ。

 興味深いが、喜んで興奮した場合でも呼吸は上がるのではないだろうか。だから、上の記事で取り上げられた事象についても、トランプ当選を喜んで興奮した人が含まれているのではないか。だとしたら「ショックを受けた人が多かった」とは言えないのではないだろうか。

 ただ、新しいモニタリング手法が出てくるのは面白い。

心臓発作防止プラットホームのAliveCorが製品をAI化、Omronなどから$30Mを調達 | TechCrunch Japan KardiaProは、リスクを抱える患者の体重、活動、血圧など複数の要素を調べて、それらのデータをAliceCorのAIに分析させ、医師が気づかないかもしれない兆候を見つける。そしてAliveCorのCEO Vic Gundotraが患者の“パーソナル・ハート・プロフィール”(personal heart profile)と呼ぶものを作り、そのデータを元に、医師が次の診療内容/方針を決めるための注意情報(アラート)を送る。

 重要なのは、Mayo Clinicという、数百万の患者を対象としている大手のヘルスケア企業とパートナーしたことだ。またOmronも、血圧計などのヘルスケア製品を世界中に提供している企業なので、貴重な情報が得られるだろう。

 いよいよ真打ちだ。医療サービスからフィットネスデバイスに殴り込みだ。データをAIに食わせるというアプローチは必ず訪れると思っていたが、もう始まっていた。

 一般人が心拍計を24時間付けて、その結果を報告するというのは過去には考えられなかった。健康に見えても爆弾を抱えている人がいるかもしれない。不調を訴える前にビッグデータとAIモニタリングにより予防策を打てるようになれば素晴らしい。

 ここに、omron の名前がある。プラットフォームのオーナーになることを諦めて IoT デバイスを作るだけの下請けになるのか・・・まあ、コンシューマーは諦めて医療関係に絞るというのも一つの考え方ではある。

トレーニングログ 2017/03/22,23 不調

 不調なのは心拍センサーとアプリだが。fitbit charge 2 の心拍センサーの精度を確かめたかったのだがなかなかうまくいかない。

 karadabeat のセンサーを iPhone 6 の Runkeeper と同期させようとしたらなぜか Pebble 2 が割り込んできた。すぐにキャンセルしたが、それ以降 Runkeeper で心拍が表示されなくなった。デバイスとしては認識されているのに、表示されなくなった。

 レッグプレス、トーソローテーション、チェストプレス、プルダウン、グルート。トレッドミル(30分)、エリプティカル・ワークアウト(25分)。

 単体でしか見られないが、fitbit charge 2 で記録された心拍は、Pebble 2 とは比較にならないくらい、納得できる。これなら、うっとうしい胸ベルト型センサーを着ける必要はないかもしれない。

 部屋に帰って Pebble 2 を HT20 とペアリングしようとして苦労した。近くに iPhone 6 があるとそちらがつながってしまうようだった。iPhone 6 の Bluetooth を止め、HT20 の Bluetooth 詳細で Pebble 2 の設定を消し、Pebble 2 上のHT20とiPhone 6 の設定を全部消してからやり直す必要があった。

 23日は部署の懇親会でジムに行けなかった・・・最悪。

fitbit charge 2 setup

 息子への数年分の誕生日プレゼントが届いた。息子の了解を得て開封。

fitbit charge 2 box outside view こういうガジェットの定番的な梱包だ。量販店の売り場のことを考えているのだろう。

fitbit charge 2 unbox フタは磁石で固定されていた。これも今の流行りだ。バンドと同梱品が小奇麗に並べられている。

 非常に珍しく、Windows mobile 版のアプリまで用意されている。アメリカにはまだ windows phone を使っている人が市場として見込まれるほどいるんだろうか。まあ、Windows phone ユーザはフィットネス・トラッカーを使う=fitbit になっているとは思うが・・・

fitbit charge 2 同梱品
同梱品USB充電ケーブルとマニュアル。
 充電ケーブルの仕様が大きく変わった。

 charge HR は独自形状のコネクタに専用のケーブル端子を差し込んでバネで固定していた。これは結構難しくて斜め向きに入れて壊さないように気を使う必要があった。コネクタのトラブルが多かったのではないだろうか。今回はクリップ式で金属の摩擦を利用する箇所はない。ケーブルがかさばるが、トラブルよりはマシだろう。それに、充電頻度が低く持ち歩く必要はないから困らないだろう。自分的には歓迎だ。

 スマートフォンのように電池切れが致命的になりかねないデバイスのケーブルがこのようでは困る。これはUIを考える点でも重要だ。同じ機能の物でも、使用目的や頻度に寄って最適なUIは変えるべきということだ。

fitbit update
セットアップはシステムのアップデートから始まる
 fitbit アプリでスマートフォンと同期する。初めての同期でいきなりシステム・ソフトウェアのアップデートが始まった。10分くらいで完了。

 自分は charge HR を使っていたので、アプリに新規で charge 2 を追加するだけだった。新規の場合には fitbit のアカウントは前もって作っておくとスムーズに進むかもしれない。

fitbit charge 2 vs Pebble 2 thickness
charge 2 のほうが厚い。
 厚さは charge HR とほとんど変わらない。幅が太くなった分目立たなくなった気はする。Pebble 2 よりは明らかに厚い。

fitbit charge 2 vs Pebble 2
幅は Pebble 2 よりは細いが charge HR よりだいぶ太い
 Pebble 2 は Apple watch の大と小との中間くらいの大きさ。小ぶりな女性用の腕時計と同じくらいの幅だろうか。しかし、ベルト部分が本体と同じ幅があるので、ボリューム感はそれなりにある。

 少なくとも、通常の腕時計と同時にすることは無理だ。

 今回からベルトが交換可能になったので、バックル部分とかが劣化して切れても本体を交換する必要はない。また、防水機能も強化されているのでシャワーくらいなら大丈夫だ。今日は初期設定と充電のみ。

Fitbit Alta HR はウェアラブルデバイスの覇者になるか?

lady with fitbit  自分が fitbit charge HR 2 を発注し、配達を待っている瞬間に、フィットネス・トラッカーの新モデルが出たwww

 「薄い」というのが素晴らしい。charge HR を使っていて地味に不便だったのはその厚さだった。Pebble 2 のほうが大きいのに邪魔に感じないのは薄さのせいだ。

 日本人ユーザー(今は違うが)として嬉しいのは、これまでは、アメリカのサイトで製品が紹介されても手日本のサイトには乗らなかったり、日本のサイトに商品ページがあるのに日本国内未発売だったりした。今回は初日から日本語化されたページが有ること。もちろん、アメリカでも発売されていない3月7日現在では販売はしていないが、大きなタイムラグ無く販売されるだろう。

 アプリの睡眠分析が詳細になったのも嬉しい。睡眠ログデータをアップロードし続けた甲斐があるというものだ(今は使ってないが)。アプリのアルゴリズムで対処されたので、必要なデータを取れるセンサーを持った機種全てでこの恩恵に預かれるというのもクラウド時代のメリットだろう。ライフロガーとしては fitbit がベストかもしれない。

 ただし、自転車に乗った青年がカロリーを確認するシーンで「より正確なカロリー」と言っていたが、自転車に乗っている時に運動していると認識できるようになったのだろうか(charge HR では自転車で六甲山に登っても心拍数は140bpmとかでしか記録されていなかった)。また、徒歩やランニングの時に実際より遥かに高い心拍数を表示するという癖(Pebble 2 もそうだし、Epson もそうだった)は直ったのだろうか。光学式心拍計に対する猜疑心を払拭できないのだが・・・

 一番の問題は、フィットネス・トラッカーに興味を持っていて、未だにフィットネス・トラッカーもスマートウォッチも持っていない人がどの程度残っているかだ。多くの新しもの好きは初代のフィットネス・トラッカーやスマートウォッチに飛びついたものの使わなくなってしまっているのではないか。それらの人が、完成度が上がったからといって、新しいフィットネス・トラッカーを買うとは思えない。

 かといって、こういうエバンジェリストなしにフォロワーに普及するとは思えない。iPhone(スマート)がここまで来れたのは、アーリーアダプターがiPhoneに惚れて、「これ便利やで」とアピールして、新型が出る度に次々と買い替えていったからだ。その流れが完全に絶たれているという不安は残る。「そこに市場はあるか問題」だ。

 救いなのは、フォロワー層と考えられるような年齢層の人達が、運動に興味を持ち積極的に取り組んでいることだ。裾野がどれくらいあるのかは知らないが、こういうムードが一般に広がっているなら、フィットネス・トラッカーを拡販することも可能かもしれない。少なくともスマートウォッチよりは可能性があるのではないだろうか。

 一方その頃日本では、オムロンが自社のクラウドを、ユーザーの個人情報も履歴データもまるごと docomo に売り渡したり、それを買った docomo が Alta HR と大差ない価格でリストバンド型活動量計ムーヴバンド3(WMB-03)を売っている。Runtastic に目をつけてリンクできるようにした点ではオムロンより分かってるが、周回遅れだ。こんなもん、情弱が docomo ブランドに騙されて買うのでなければ買わないだろう。それでも、docomo は日本企業の中では分かっている方だ。少なくとも、本気でヘルスケア産業で地歩を固めようとしている。

Fitbit、”世界最薄”心拍計測フィットネストラッカー「Alta HR」を発表
 Fitbitは新型フィットネストラッカー「Fitbit Alta HR」を発表した。継続的な心拍数計測機能を備えるフィットネストラッカーとして、世界で最も薄型だという。確かに、「Fitbit Charge 2」と比べると、はるかに薄く見える。

 Alta HRは、初代「Fitbit Alta」と同じくらいのサイズだ。交換可能なバンドを備え、歩数や距離、燃焼カロリー、睡眠を記録することができる。着電やテキストメッセージ、カレンダーのアラートの通知も表示する。

 Alta HRはランニングやサイクリングなど、さまざまな活動を自動的に感知するが、ボタンが搭載されていないので、Fitbit Charge 2のように手動でワークアウトを開始することはできない。Fitbit Charge 2と違って、リマインダで呼吸を整えるよう促してくれる機能もない。上った階数も記録しない。

 Fitbitによると、Alta HRは1回の充電で最大7日間持続するという。Alta HRより大きいFitbit Charge 2のバッテリ持続時間が約5日であることを考えると、これはかなりの偉業だ。

 Alta HRには、光学心拍数センサを使って浅い眠りと深い眠り、レム睡眠のそれぞれのサイクルの時間を概算する「Sleep Stages」という新しい睡眠機能も含まれる。この機能は近いうちにFitbit Charge 2と「Fitbit Blaze」にも提供される予定だ。

 米国では、Alta HRはFitbit Charge 2と同じ150ドルで先行予約の受け付けが始まっており、4月上旬に出荷が開始される予定だ。

Android Wear 2.0 端末

ZTE smart watch leaked photo Android Wear 2.0 の発売情報をメモする。飽きるまでトップ固定ww(更新:2017/03/02)

MWC後

 関心自体が薄れているのだろうか、スマートウォッチの発表はほとんど無い。Huawei がほぼ予想通りのスペックの端末を発表したのみだ。今月初旬の Android Wear 2.0 発表時に、弾を持っているメーカーは出してしまったということだろうか。27日現在で詳細不明なままなのは ZTE
のみだ。Samsung からは Android Wear 2.0 設計の新型の噂も見当たらない。

Huawei watch 2

Huawei Watch 2 SIM card slot
SIMスロットがよく考えられている。
 小ささと軽さで他社をリードしているらしい。といっても、「フルスペックのスマートウォッチの中で」という意味。普通の腕時計や Apple watch と比較してという意味ではない。

 機能的には見るべきものはない。価格と発売時期も記事には記載されていない。日本でも4月に発売されるとの情報があった。価格については言及されていない。また、日本でLTEモデルが出るかどうかについても。よりカジュアルになった「Huawei Watch 2」発表。日本発売は4月。

 追記:Huawei Watch 2 sport の価格情報が見つかった。「Huawei、LTE 通信対応 Android Wear 2.0 搭載スマートウォッチ「Huawei Watch 2」準備中、製品プレス画像リーク」。ヨーロッパで約45000円。また別に、アメリカではLTEモデルは出ないとの情報があった。ということは・・・


 以前に販売されていた Android wear 端末の一部は 2.0 へのアップグレードに対応しているが、ここには載せない。SIM カードスロットが無いので、自分にとって圏外だから(回線非対応でいいならGARMINを買う)。また、ハードと OS は不可分な存在だ。Android Wear 1.0 を前提に設計されたハードが 2.0 のフル機能を快適に使えるとは限らない。OS が 3 ボタンと回転する竜頭を前提として設計されている時にハードして持っていなければどうしようもない。これは iPhone シリーズでもよく起こる減少で、指紋認証や 3D タッチなどは対応している機種でなければその UI の恩恵に預かることは出来ない。なので、SONY が Smart watch 3.0 をAndroid Wear 2.0 にアップデートしないとしたことは正解だろう。

 Android Wear 2.0 は大きなジャンプなので、今買うなら最初から Android 2.0 を前提に設計されたものを買うべきだ。

「回線付きスマートウォッチは使ってみる価値アリ」と言い直そう

Android wear 2.0 2年前に書いたエントリ「「スマートウォッチは使ってみる価値アリ」だそうすよ、奥さん」で「スマートウォッチは失敗する」と言い切っていたwww。

 今でも、この主張は間違っていないと思っている。今、市場に出回っているスマートウォッチの魅力の無さが物語っている。昨年末頃に出回った「スマートウォッチ市場の失速」報道の大半は Apple watch の世代交代のタイミングをスマートウォッチ市場全体のトレンドと勘違いしただけだが、「Apple watch によりウェアラブル端末への認知が上がり、市場全体が拡大する」としていた、Apple watch 発売前の業界の見方は完全にお花畑だったことは分かった。つまり、今出回っているスマートウォッチではデジタルガジェットヲタクしか惹き付けられないということだ。

 しかし、fitbit charge HR や Pebble 2 を使うようになって考えが変わった。足りないのは回線だ。Pebble 2 だから不満だということではない。今の世代のスマートウォッチやフィットネス・トラッカー、GPSランニングウォッチを運用する時に不便に感じること全ては、「結局、スマートフォンがないと何も出来ないし、スマートウォッチでできることは全部スマートフォンでできる」ということに尽きる。

 回線があれば、スマートフォンが今のタブレットのような位置になる。

 もちろん、全員が全員スマートウォッチを使うようにはならないだろう。数十万もする装飾品として(というより金持ちアピールのため)の”高級腕時計”が使えなくなることに抵抗がある人は多いだろう。Apple watch が最初のラインナップで富裕層のステータスシンボルとしてのスマートウォッチをアピールしようと Edition をラインナップしたがそこには市場はなかった。すぐに旧モデルになって数年後には無価値になるデジタルガジェットと何十年も使える上に価値が上がるような”高級腕時計”は根本的に違うのだ。それが普通の感覚だ。Apple watch edition は Apple が犯したミスのリストに入れるべきだろう。

 が、スマートウォッチが通信機として有効になることが認識されれば、仕事中にはスマートウォッチを使い、プライベートでは装飾品としての”高級腕時計”を使い分けるようになるのではないだろうか。

 まあ、実際問題、本格的な普及には電池性能についていのブレークスルーが必要だろう。電池性能が上がれば、スマートウォッチに対する不満の多くが解消される。5年後くらいにはなんとかなるんじゃないだろうか。
 

Huawei Watch 2 は Android Wear 2.0 と LTE でしょ

Huawei watch 2 広告 早くも Huawei からフォロワーが出てきた。通信についてはLGをはるかに凌ぐHuaweiだから、当然LTEを搭載してくるだろう。LGより薄くて軽くて価格が安ければ嬉しい。今のモデルのデザインはいただけないので、もっとガジェットよりのカラフルなものをお願いしたい。

ファーウェイCEOが「Huawei Watch 2」発表を予告–よりスポーティに? – CNET Japan

 Huawei(ファーウェイ)は、2月下旬にバルセロナで開催されるMobile World Congress(MWC)で、第2世代の「Huawei Watch」を発表する予定だ。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるRichard Yu氏が、中国のソーシャルネットワーク「微博(weibo)」で明らかにした。Yu氏は、この次期スマートウォッチについて詳述は避けたものの、スポーツウエアを着た男性と「MADE FOR FREE SPIRITS」(自由な精神のために作られた)という文字が書かれた広告写真をWeiboに投稿した。

 初代のHuawei Watchは、中間価格帯のスマートウォッチとしては優秀で、米CNETスタッフのお気に入りの「Android Wear」ウォッチだった。われわれが評価したのは、スタイリッシュなデザイン、まずまずのバッテリ持続時間、傷のつきにくいサファイアクリスタル製ディスプレイなどだ。Huaweiが第2世代のモデルで異なるアプローチを採用する可能性もあるが、Googleのスマートウォッチ向けOSであるAndroid Wearは、初代のHuawei Watchが発売されて以来大きく進化した。

 これまでの報道によると、「Huawei Watch 2」は初代より「一層スポーティーに」なりそうだ。Yu氏が投稿した画像も、この予測を裏付けているように思われる。さらに、2種類のモデルが提供されるといううわさもある。1つはWi-FiとBluetoothを備えたモデルで、もう1つはSIMカードを挿入して携帯電話回線を利用できるモデルだ。また、この第2世代のHuawei Watchには、「Android Wear 2.0」が搭載される可能性が高い。Googleは2月8日にAndroid Wear 2.0をリリースし、LGと提携して開発した同OS搭載の「LG Watch Sport」と「LG Watch Style」も発表した。

 Huaweiは、MWCの報道機関招待日である2月26日にイベントを開催する予定で、報道機関に招待状をすでに送付している。

LG Watch Sport のレビューと早くも始まる価格競争

LG Watch side view 早くも LG Watch Sport のレビュー記事が上がっていた。一気に購買意欲が下がった。性能とかデザインとか、ベルトの仕様とか色々理由はあるが一番は厚さ。厚い時計が嫌いなのだ。Fitbit charge HR から Pebble 2 にした時に感激したのはその薄さだった。薄いデバイスは大きくても苦にならないことを再認識したばかりだ。

 外出着のように使う装飾品としての腕時計なら少々大きくても気にならないかもしれないが、フィットネス・トラッカーは風呂と充電のとき以外は身につけることが前提だ。寛いで過ごす時も寝る時も身に着けていなければ意味がない。

 更に、ベンチマークで現行モデルより劣る性能しか無いという点も気になる。初代の Apple watch で批判があったのはそのレスポンスの悪さだった。Series 2 になって大きく改善されたというレビューを見れば、レスポンスが UX 上重要であることが分かる。Apple watch がそうであったように、Android Wear デバイスも次の世代ではもっと完成度を上げてくるだろう。アリババでしか見ないようなメーカーが Android Wear 2.0 対応機種を出すのも時間の問題だ。どうせ日本では当分販売されない(というか販売されない可能性も高い)から、LG Watch Sport は保留か。

 ただ、今の要素技術では回線付きスマートウォッチをこれ以上小さくするのは難しいかもしれない。Android Wear が 5.0 に、Apple Wach が Series 10 くらいになるまでは、でっかいスマートウォッチをするしか無いのかもしれない。まあ、回線付きスマートウォッチがキャムズを超えるのには 10 年近くかかるかもしれないからデジタルヲタとしては初代を押さえて頂きたい。がんばってください!

Android Watch 2.0を搭載したLG Watch Sportのレビューとベンチマーク結果が公開、新しいOSによるUIの変化は? – GIGAZINE

総括としてArs Technicaは、「Android Wear 2.0は手首に装着できるコンピューターになる。ただし、ハードウェアが追いついた場合に限る」と結論づけています。Wear 2.0の初代モデルとなるLG Watch Sportの場合、SoCなどのハードウェアの能力が追いついていないため、パフォーマンスのボトルネックとなる部分が存在している模様です。

 早くも、ZTEの新スマートウォッチ「Quartz」、円形かつ3G/LTE対応に?という記事があった。LG が先行者優位を確立する前に競争が始まってしまうのが Android 市場だ。Aliexpress では 3G 対応の Android 5.1 スマートウォッチが1万円程度で売られている。これらのメーカーからしたら OS を Android Wear 2.0 にしただけで 4 万円近い価格になるなら、「やらいでか」だろう。

Google のスマートウォッチの発表を楽しみにする日が来るとは

LG watch Android Wear 2  Google の正式な発表前に提携モデルが公表されるのが Apple と違うところだ。ここにリストされたモデルの内どれが SIM カードスロットを持っているかが自分には重要。ここに記されたモデルの多くが現行モデルなので回線は使えないし Android Wear 2.0 のフル機能は使えないだろう。

 販売価格を見るのは初めてだ。回線対応で $349 は妥当なところだ。というより、思っていたより安い。日本では4万円くらいか。Apple watch 2 と同価格帯といっていいだろう。日本で売る場合には Apple watch 2 NIKE+ ver と同額の 37,800円にしてほしいところだ。