「スマートウォッチは使ってみる価値アリ」だそうすよ、奥さん

 見たことないもんなぁ・・・「話題の活動量計はあまり使われていない?」の視点が完全にない。この人は自腹で買ったらしいが、記事一本が日経BPに掲載されれば安いものだろう。「使ってみる価値アリ」という題名に現れている。買って使うのではなく「使ってみる」なのだ。数ヶ月でポイでもいいという発想だ。今の世の中デジタルおもちゃを「使ってみる」ためだけに数万円払える人は少ない。必要なモノやもっと有効な使い道がいくらでもある。

ナウなヤングはイケてるウェアラブルがマストアイテム
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 分析も甘い。腕という限られた場所をユーザがどう使っているか、そこにつけてもらうために何が必要かという視点がゼロだ。この人は「腕時計をしない派」らしい。だから腕には新しいデバイスを付けることへの抵抗が少ないのだ。今、何十万もするお気に入りの時計をしているような人がその時計をタンスに仕舞ってこのデバイスをつけるなんて考えられないだろう。

 それと、右の写真を見れば分かるだろうが端末はかなり大きい。こんな大きなものを女性が付けるだろうか。しかも、LINEやメールがプッシュで配信されるのだ。本気でこれを女性がつけると思っているとしたらおめでたいとしか言いようがない。

 また、「時刻、天気、新着メール・LINEなど、頻繁にチェックしたいことを腕で素早く確認できる便利さは、一度体験すると手放せなくなる」というのも残念。そんな人がどれだけいる思っているんだろう。そんなに時刻がいつでも知りたいならなんで腕時計をしてなかったんだろう。腕時計をしていなかった時には気にならなかったのに、この端末を付けた途端時計を確認できることが便利になったのだろうか・・・まさかね。天気だってそうだろう。移動する前に傘が要るかどうかの参考に使う程度で一日に何回も天気を確認することはないだろう。

 新着メールやLINEに至っては、全然頻繁にチェックしたくない。必要もない。そんなことで手放せなくなるのはライター様(W)やノマドワーカー様(爆笑)くらいだろう。学校を出てマスコミに就職して独立したノマドワーカーの周囲ではどうなのかは知らないが、世の中の多くの人や個人のメールアドレスをしょっちゅうチェックする必要なんかない。SNSなんてやってない人間も多い。そもそも、就業時間中には個人端末を持てない職業も珍しくない。

 少なくとも、ここで取り上げられたデバイスではデジタルヲタクの見せびらかしアイテムを出ない。絶対に普及しない。仮に Apple が出したとしても無理だ。マカーの自分が言うのだから間違いない。

 腕時計型のウェアラブル端末が普及するには、ブランド時計と一緒にできるようなものでなければならない。主婦が家事をしているときにでも便利に感じるようなものでなければならない。

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 筆者は、そもそも腕時計を使わない。できれば腕には何も着けたくなく、ケータイを持つようになってからは、長年、腕時計を買うこともなかった。

時刻、天気、新着メール・LINEなど、頻繁にチェックしたいことを腕で素早く確認できる便利さは、一度体験すると手放せなくなるようにも感じている。Androidスマートフォン単体での機能や操作性に飽きてきた人は、導入を検討してみる価値はあるだろう。

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