「回線付きスマートウォッチは使ってみる価値アリ」と言い直そう

Android wear 2.0 2年前に書いたエントリ「「スマートウォッチは使ってみる価値アリ」だそうすよ、奥さん」で「スマートウォッチは失敗する」と言い切っていたwww。

 今でも、この主張は間違っていないと思っている。今、市場に出回っているスマートウォッチの魅力の無さが物語っている。昨年末頃に出回った「スマートウォッチ市場の失速」報道の大半は Apple watch の世代交代のタイミングをスマートウォッチ市場全体のトレンドと勘違いしただけだが、「Apple watch によりウェアラブル端末への認知が上がり、市場全体が拡大する」としていた、Apple watch 発売前の業界の見方は完全にお花畑だったことは分かった。つまり、今出回っているスマートウォッチではデジタルガジェットヲタクしか惹き付けられないということだ。

 しかし、fitbit charge HR や Pebble 2 を使うようになって考えが変わった。足りないのは回線だ。Pebble 2 だから不満だということではない。今の世代のスマートウォッチやフィットネス・トラッカー、GPSランニングウォッチを運用する時に不便に感じること全ては、「結局、スマートフォンがないと何も出来ないし、スマートウォッチでできることは全部スマートフォンでできる」ということに尽きる。

 回線があれば、スマートフォンが今のタブレットのような位置になる。

 もちろん、全員が全員スマートウォッチを使うようにはならないだろう。数十万もする装飾品として(というより金持ちアピールのため)の”高級腕時計”が使えなくなることに抵抗がある人は多いだろう。Apple watch が最初のラインナップで富裕層のステータスシンボルとしてのスマートウォッチをアピールしようと Edition をラインナップしたがそこには市場はなかった。すぐに旧モデルになって数年後には無価値になるデジタルガジェットと何十年も使える上に価値が上がるような”高級腕時計”は根本的に違うのだ。それが普通の感覚だ。Apple watch edition は Apple が犯したミスのリストに入れるべきだろう。

 が、スマートウォッチが通信機として有効になることが認識されれば、仕事中にはスマートウォッチを使い、プライベートでは装飾品としての”高級腕時計”を使い分けるようになるのではないだろうか。

 まあ、実際問題、本格的な普及には電池性能についていのブレークスルーが必要だろう。電池性能が上がれば、スマートウォッチに対する不満の多くが解消される。5年後くらいにはなんとかなるんじゃないだろうか。
 

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