Fitbit が Pebbleを買収間近。Pebbleブランドは廃止

pebble 2  製品ラインナップが丸かぶりだから、Pebble の製品ラインを打ち切るのは当然だろう。自分が経営者でもそうする。

 欲しいのは「スマートウォッチ技術や知財関連」らしいが、具体的には core の技術だろう(This new $70 device might be one of the best products of the year)。fitbit はスマートフォンに依存しているが core があれば回線を手に入れられる。Spotify を使えるというのは大きなアドバンテージとなるのではないだろうか。こういうサービスで面倒なのは権利や契約だ。技術的に真似をするのは簡単だ。が、類似のサービスができない契約や特許で縛りをかけられたら手も足も出ない。これは Apple が日本で iTunes の音楽配信やICカード決済に2年近く時間がかかったことが示すとおりだ。

 Fitbit は Core をそのまま使うかどうかは分からないが、近いうちにこれに類するデバイスを導入するだろう。そうなると一気に Fitbit の魅力が大きくなるなぁ。

活動量計のFitbit、スマートウォッチのPebbleを買収間近の報。Pebbleブランドは廃止へ – Engadget 日本版

日本でもアクティビティトラッカーのメーカーとして名前を浸透させつつあるFitbitが、スマートウォッチなどを製造するPebbleを買収すると複数のメディアが報じています。またPebbleブランドは段階的に廃止されるとの情報も出ています。

The Informationなどが報じたところでは、Pebbleはかなり前から続く財政難のため身売り先を探していたとのこと。このため買収価格はさほど高額ではない(匿名筋情報として3400万~4000万ドルほどとの話も)とされます。Pebbleは2016年3月に全社員の25%を解雇しています。

Pebbleにはこれまで、何度か良い条件での買収提案が合ったとされます。たとえば2015年にはシチズン時計が7億4000万ドルを提示して買収提案を実施したもののこれを拒否、その後Pebble Time Roundの販売不振を経て、インテルがPebble 2とPebble Time 2のKickstarterキャンペーン延期を条件に700万ドルでの買収を申し出たときは、賛成する役員を放出してまでこれを拒否してしまい、現在の状況へと至りました。

伝えられるところではPebbleはFitbitとの買収交渉に合意間近とのこと。Fitbitの興味はPebbleブランドよりはスマートウォッチ技術や知財関連にあるとされ、もし買収が成立すればPebbleの名は市場から消えることになりそうです。