今更、Rendezvous(Bonjour)に驚く

 娘のiBookにOSXを再インストールする。娘のiBookは元々デュアルブートだったが、HDDのエリアを節約するためにアンインストールしていたのだ。娘が iPod をバイトで買うので、母艦として使うためにOSXを入れ直したのだ。

 CD からのインストール後アップデートを2回やって、スキャナのドライバを入れた。これだけでたっぷり3時間かかった。

 その後、ふと思い立って、iMac600につないだプリンタとiTunesを共有してみた。そして、iBookから見たら何の設定もなく普通に選択肢に現れた。久しぶりに、Apple のネットワークに感激した。OSのバージョンを合わせるとこういうときに楽になることを実感。ただし、winXP と linux からのプリントは未だ成功せず(というより放置だが)。

娘の引退試合

 娘の高校の女子サッカーが夏の大会で敗れた。あまり参加していなかった娘だが、最終戦ということで出場したようだった。

 何度か会場まで送ったが一度も観ずに終わった。親が応援したりするのがあまり好きではないし、娘も来てほしく無さそうなので行かなかったが、ユニフォーム姿の写真くらいは撮っておいたら良かったと思うが、それもうちらしくていいか。

 娘が高校に入ったときに、突然「サッカー部に入ろかな」と言ったときは驚いた。どちらかと言うと、運動嫌いな人間だったから。それまでも、特にサッカーに興味を持つようになったきっかけもなかった。俺自体も野球よりはサッカーだが、応援するチームがある訳でもないし特にサッカーの中継を観ていたということもない家庭だったから。彼女の中で何があったのかは知らないし、2年の途中には「やめる」とも言い出していたが、「できる範囲でいいから続けろ」という顧問と、そんな中途半端な状態でも仲間として受け入れてくれた友達のおかげで最後まで続けられたようだ。

 何はともあれ、お疲れさん。

雑用に明け暮れる

 洗濯機の修理が完了した。作業にかかってしまえば、1時間もかからなかった。

 故障箇所はクラッチ。洗濯用のフィンと脱水槽の間にあって、コントローラーの指示で、モーターの力を洗濯用フィンか脱水槽に伝えるかを決めるものだ。水を含んだ洗濯物を満載した脱水槽は相当な重さなので、クラッチにかかる負担は相当に大きいはずだ(それを回すモーターのトルクも相当なものだとは思う)。物理的な力がかかるパーツなのでごつくて大きかった。後は、ひび割れてしていたモーターとクラッチをつなぐベルトも交換。

 これで、二人の技術者(作業は職人さんのような年かさの人がほとんど一人でやったが)の出張とパーツ代計で13,270円だった。パーツはなんと2,600円だった。最初、「クラッチが悪くなっていると思います。これは交換するしかないので、13,000円くらいかかります」と言われたときに、パーツ代のことだと思っていた。

 多分、このパーツはこの時期の日立の製品の多くのモデルで共通だったのだろう。構造の違うものならともかく、性能差も少なそうだし、見えないので個別に作る必要はないだろうから。だから、こんなに安くできるんだろう。

 とにかく、ベルトを交換した効果か動かなくなる前より静かになった。ゼロに戻っただけだが、手絞りしていた昨晩までのことを思うと実に快適だ。何より、洗濯が開始したら放置しておいても正常するのがいい。パソコンのインストールでも面倒なのは、途中でオプションを入れたりしなければならないことだ。プロセス自体に2時間かかっても途中で一切手を触れなくてもいいのなら、寝る前や外出前に実行しておける。席を外して「そろそろ終わったかな」と見たときにダイアログが出て止まっているときほど萎えることはない。

 日立のサービスマンの作業は的確で素早く見ていて気持ちよかった。60近い職人気質のような人がほとんど無言で作業をし、終了後も片付けてさっさと引き上げて行った。その後の説明とか支払いなんかをもう一人がやっているときに、あっさりと「じゃ、ありがとうございました」と小さく言い残して去って行った。かっけぇぇ〜

 後は、掃除、洗濯、犬の散歩、お使いで一日が終わった。歯医者に予約を入れていたことを忘れて、頭痛に身を任せて寝てしまっていた。サッカーのWカップ予選を最後まで見ていたせいだ。

 ちなみに、ナッティ・ジャメイカの録音に失敗orz…

香ばしい調査

 香ばしい調査結果鑑定士を名乗る俺としては、こんな調査は避けて通れない。

asahi.com: 9割が著作権許諾なし 音楽ダウンロード社会

 「Winny(ウィニー)」「WinMX」などのファイル交換ソフトでダウンロードされた音楽ソフトの90%は、著作権を無視――。

 コンピュータソフトウェア著作権協会と日本レコード協会が31日発表した、交換ソフトの利用実態の調査でこんな実態が分かった。映像ソフトでも86%が、著作権の対象なのに許諾を得ていないという。

 「はぁ?」と声に出して言ってしまったが、lokiさんが的確に突っ込んでいるので、あらためて書くことはない。こちらをどうぞ。

ENSIS: 新人様が書いたのかな?

まず、見出しをセンセーショナルにするため(?)、大事な部分が抜けております。所謂、アプリオリ(大前提)の部分がまずい・・・というかやばい。

 次も似たような調査。まず、ケータイウォッチの記事。

先進的なITユーザーに人気のケータイメーカーはシャープ
 インターネット生活研究所は、年収の10%以上をIT関連製品やサービスで消費する先進的なITユーザーの消費動向に対する調査を行ない、「先進ITユーザー消費動向調査報告書2005」としてまとめた。調査期間は5月9日~16日で、インターネットを利用する男女1,850人から回答を得た。

 こちらが調査書の広告ページ。

インターネット生活研究所 – 先進ITユーザー消費動向調査報告書2005

 一般家庭におけるケータイやインターネットサービスプロバイダーの利用料金や、パソコンや周辺機器にHDDレコーダーやシリコンオーディオプレーヤーなどのデジタル機器の購入金額は、平均で年収の4~5%と言われている。しかし、中には年収の5~10%、中には20%を超える金額を、IT関連に支払っているユーザーが存在する。

 彼ら「先進ITユーザー」は、新製品や新サービスの情報収集に熱心で、また自ら製品を購入したりして実際に試すことを厭わない。それどころか、そこにある技術が新しければ新しいほど、試さずにはいられない。そういった彼らの製品に対する評価や、消費行動自体がその新製品の売れ行きを左右することもある。

 そんな先進ITユーザーの消費マインドを明らかにするために、今回IT関連のニュースサイトとしては国内最多のページビューを誇るインプレスWatchシリーズの読者を中心にアンケートを実施し、その分析結果をレポートとしてまとめた。

 調査内容は、年収に対するIT関連製品への支出を軸にして、IT関連製品やサービスに対する支出だけでなく、情報収集から実際に購入に至るまでの期間など、消費にかかわる行動について、さらにこれから市場に登場する予定の新技術に対する期待度など多岐にわたっている。

 情報家電メーカーや携帯端末メーカー、通信事業者のみならず、コンテンツ開発やIT関連メディアにとっても、今後の製品開発や企画立案に大いに役立つだろう。

 このページの下のほうに「IT消費指数」という、新しい経済指標(?)を提案していた。

<「IT消費指数」とは?>
IT関連の支出の合計(ISP接続料、NTT等回線使用料、ケータイ使用料、有料サービス料金、ハードウェア購入予算など)が年収に占める割合を示す。情報に対するエンゲル係数のようなイメージとして定義している。

 広告のページには見出しくらいしかないので、インプレスのリリースにある分析の要約を見ていこう。赤字は俺の突っ込み。

インプレス グループ:~インターネット生活研究所が「先進ITユーザー消費動向調査報告書2005」を発売~

先進ITユーザーにはシャープ製ケータイ端末が人気<2割以上のユーザーが使用>

 株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役:塚本慶一郎)のシンクタンクである「インターネット生活研究所は、年収の10%以上を IT関連製品やサービスで消費する先進的なITユーザーの消費動向、新技術・新製品に対する興味、嗜好など調査したレポート「先進ITユーザー消費動向調査報告書2005」を5月31日より発売いたします。

 「先進ITユーザー消費動向調査報告書2005」によると、年収の10~15%をIT関連サービスやデジタル製品で消費するユーザーにはシャープ製ケータイ端末の人気が高いことが分かりました。今回の調査におけるサンプル全体でのケータイのメーカー別シェアは、1位がシャープ(17.6%)、2位が松下電器(15.3%)、3位がNEC(12.3%)、4位がソニーエリクソン(11.8%)となっています。これをIT関連への消費の度合いでユーザー層を分けて見てみると、年収の10~15%をIT関連に消費する層はシャープ製端末に使用比率が22.1%と平均より5ポイントも上がり、2位の松下電器に7ポイントもの差を付けています。サンプル全体では3位のNEC端末は10.5ポイントと若干落ちて、4位のソニーエリクソン(13.7%)と順位が入れ替わります。また年収の5%未満しかIT関連に消費しない層では、シャープが16.2%、松下電器が15.5%、NECが14.6%と、上位3社がほぼ横並びになり、ソニーエリクソンが10.3%となっています。

『先進ITユーザー消費動向調査報告書2005』 注目の調査結果「注目」て・・・

■年収の10~15%をIT関連製品・サービスで消費するユーザーの1/3がインターネット通販でデジタル機器を購入する
 デジタル機器を主に購入する場所に関して尋ねたところ、調査対象の全体ではターミナル駅に立地するカメラ系大型量販店が最も多く(28.8%)、次いで郊外型の大型量販店(25.4%)、インターネット通販(25.2%)となって、この3つで約8割を占めている。また、年収の 10~15%をIT関連製品・サービスに投資するユーザーに絞ると、インターネット通販が32.1%にまで伸び、カメラ系大型量販店の28.7%を抜いて首位となる。逆に郊外型大型店は19.6%にまで落ちる。

 IT先進ユーザーでなくても25%が通販というのが調査の母集団の異常な偏りを示していないだろうか。デジタル機器を個人が購買する場合の購入先でネット通販が25%もあるとは信じがたい。

■FTTHはIT関連製品・サービスの消費が大きいほど導入率も高く、消費が少ない層とは最大で10ポイントの開き
 家庭におけるインターネットの接続方法はADSLが首位で(54.6%)、2位は27.4%で光ファイバー、3位は11.7%でCATVという結果。 FTTHの導入をIT関連への消費比率別に見ると、IT関連の消費が年収の5%未満のユーザーは22.9%なのに対して、年収の15%以上をIT関連製品・サービスで消費するユーザーは33.1%が導入しており、10ポイントの開きがある。

 ここでも母集団の特異性が際立っている。ブロードバンドが93.7%もある。一般家庭へのブロードバンド普及率は50%にもいってない。また、他の調査ではIT関連製品・サービスに投資するユーザーをIT先進ユーザーとして扱っているのに、ここでは15%以上となっている。10%~15%とするとあまり差がなくなってしまったんじゃないか。自分の都合の良い結果を導くために母集団に対する調査結果でしかないものを一般化したり、セグメント分けを変えるような調査は信用できない。

■年収の10%以上をIT関連の製品・サービスで消費するユーザーの50%以上がケータイを2年以内に変更する
  ケータイの買い換えサイクルは、全体では1年以上2年未満が34.1%、2年以上3年未満が33.4%となって、この2つでほぼ7割を占めている。1年以内に買い換えるというユーザーは6.8%にとどまる。 IT関連の製品・サービスへの消費比率別に見ると、ケータイを2年以内で買い換えるというユーザーは、年収の15%以上をIT関連で消費する層では半数以上(55.4%)なのに対して、IT関連の消費が年収の5%未満の層で31.7%にとどまり、20ポイント以上の開きがある。

ここでは10%以上。

■先進的なITユーザーほどケータイに新機能・新サービスと使い勝手を求める
 ケータイの買い換え理由を尋ねたところ、全体では「バッテリーの劣化」(1位、33.4%)と「新しいサービス・アプリを使うため」(2位、 30.0%)が飛び抜けており、続いて「3Gに移行したい」(3位、17.4%)、「現使用機種の使い勝手が悪い」(4位、15.7%)の順になる。IT 関連の消費比率別でみると、年収の15%以上を消費する層はバッテリーの劣化が29.5%まで落ち、新サービス・アプリの利用を買い換え理由に挙げる人が 37.5%まで伸びる。また「現使用機種の使い勝手が悪い」も21.0%と全体よりも6ポイント高くなっている。

また15%。それに、50%以上が2年以内(これが2年11ヶ月を含むのか2年未満を意味するのか不明だが)に買い換えるというユーザーの交換理由が「バッテリーの劣化」なはずはないだろう。

■先進的なITユーザーはマルチコアCPUと超高速無線LANに期待が大きい
 これから登場予定の新製品や新サービス、新しい技術が発売された場合、購入したいかどうかを尋ねたところ、もっとも期待が大きいのは次世代 Windows(37.8%)だった。その他の上位では、マルチコアCPU(26.8%)、Blu-ray Disc(25.8%)、モバイルIP電話(25.3%)、HD-DVD(24.2%)などに期待が集まっている。ITへの消費比率別では、先進的なIT ユーザーほど、ほとんどの技術・製品において一般層よりもポイントが高くなっているが、なかでもマルチコアCPUは35.5%と約9ポイント高く、 IEEE 802.11nも15.7%と全体(10.3%)よりも5ポイント高くなっている。

一位の「次世代 Windows」について見出しにしないのは何でだろう。超高速無線LANなんて15%しかない。どんな調査項目で「期待」を測ったのかわからないが、チェックボックスの複数回答に違いない。新しいものの名前を並べて「期待するものにチェックしてください」というような調査では何も分からない。最低でも回答数を制限しないと傾向は分からないだろう。高い数字を欲しい時に良く使われる調査だが、得られるものはほとんどない。

< 調査方法>

調査対象:インターネットを使っている男女個人
対象地域:全国
調査手法:インタラクティブウェブ調査
サンプリング:株式会社インプレスがインターネットを通じて提供するデジタル総合ニュースサービス「impress Watch」のウェブページで告知し誘導。また、「impress Watch」や株式会社インプレスが発行するパソコン入門書「できるシリーズ」の読者向けメールマガジン、ECサイトである「インプレスダイレクト」の利用者へのメールマガジンでの告知により誘導。
最終有効回答数:1,850人
調査期間:2005年5月9日(月)~16日(月)

 細かい突っ込みは赤字で入れた。ここからは、全体にかかるものだけにしたい。まず、「IT関連製品やサービス」の内容が説明されていない。ビデオやテレビがIT機器に入るのか?ケータイ電話もかなり怪しい。IT機器と呼べるかもしれないが通話料が多い人をして「先進的なITユーザー」とは思えない。

 また、「年収の10%以上をIT関連製品やサービスで消費する」人と「先進的なITユーザー」との関係が不明。母集団が全く分からない。その人の生活の中でIT関係に支出する傾向が強いだけで、先進的かどうかは関係ないだろう。年収が低ければ、ケータイ電話と回線費用だけで10%以上支出することになるかもしれない。ケータイの支出にPCやHDDレコーダーを買ったら年収の10%超える人も多いだろう。そして、突発的に10%を越えただけの人が来年以降も「先進的なITユーザー」として消費を引っ張るとは思えない。高価な財を買えば係数は上がる。係数の高い人間が高価なサービス(ADSLよりFTTH)を使っているのは、先進的だからではなく、高いサービスを使っているから係数が上がったに過ぎないだろう。

 「IT消費指数」がエンゲル係数のようなものということもおかしい。食費は、一般的な社会生活を営む大多数の人間は大きくは変わらない。収入が少ないからといって、月1万円では生活できない。かといって、年収が3倍になったからといって、5倍の食費を使うことも考えられない(外食や飲み屋の散財は食費ではなく遊興費)。だからこそ、世帯に占める必要最低な支出が収入の何パーセントになるか。それによる、生活の「きつさ・余裕」を表す指標として普遍性があるのだ。だから、国や通貨が違っていても比較することが可能なのだ(その他の税や社会保障費負担は添付資料として必須だが)。

 エンゲル係数の高い家庭が消費の牽引になるかどうか考えてみろといいたい。エンゲル係数の高い家庭のメニューが先進的だと思っているんだろうか。この指標を思いついたときに疑問に感じなかったんだろうか。

 繰り返しになっているかもしれないが、高い財を利用している人間の支出割合が高いのは当り前だ。「たくさんタバコを吸っているヘビースモーカーはタバコに対する支出率が高い」というのと同じだ。同じことを別の言い方で言っているだけなのだ。

 先進的なITユーザーというものの定義も分からない。ユーザーなんだから開発者や管理者ではないだろう。ビンボーなのにケータイ使いまくりの人?金持ちで次々最新パソコンを買い換える人?そんなセグメントとして共通点の少ない集合の好みを聞いたからって何か意味があるのか。PCやケータイに金をかけている人は却って先進的とは思えないのは俺がヲタなせいだろうか。しかも、分析項目によって、10%以上だったり15%以上だったりするし。また、その「先進的なITユーザー」がこの調査の何パーセントだったのかが、ここでは全く分からない。

 本の宣伝だから、詳細を書く必要はない。しかし、その調査結果を記事として紹介する場合は、その記事にした数字の根拠は示すべきだ。この場合は、「先進的なITユーザー」の数だ。これが示され始めて、「インプレスのサイトでやったアンケートで、年間収入の10%以上をIT関連に消費しているヲタXXX人ではシャープを支持する人が多いんだな」ということが分かる。

 こんな胡散臭い調査をしている「インターネット生活研究所」とは何だとリンクをたどったら、インプレスのグループ企業だった。

インターネット生活研究所

 ネット社会の普及期である現在、進むべき方向性については模索が続いています。 インターネットの普及率が半数になった今も、家庭や仕事場において、IT利用による本格的な効能はまだ表れていないのではないでしょうか。企業においても、IT投資による経済効果や効率向上が実感されているとは思えません。また個人レベルでも、デジタル化による生産性や楽しみ以上に、テクノストレスも生み出しています。  情報流通が水平方向に変化しているのに、企業の情報システムや商品開発プロセスが、まだ従来の一方通行モデルから抜け出せていないのでは、と疑問に感じ続けてきました。これが、このインターネット生活研究所(※1)を設立した最も大きな理由です。
 我々は研究活動を通して、商品開発を行う企業と、それを利用する消費者の距離を近づけ、利用者参加型の商品開発を提案します。それにより、企画・設計・製造・宣伝・販売という既存の商品開発プロセスの変革を起こそうとしているのです。結果として、企業においてはインターネット文化の成熟期(※2)にふさわしい商品やシステムのあり方、また利用者においては豊かな個人生活の実現に貢献したいと願っています。

 「個人レベルでも、デジタル化による生産性や楽しみ以上に、テクノストレスも生み出しています。」というのは、一般的な認識なのか?個人生活におけるテクノストレスって何だよ。初めて聞いたよ。PCの調子が悪くてストレスがたまることは人一倍多いが(^^;

 進むべき方向を模索するための調査に変なバイアスをかけるのはどうかと思う。というより、ミスリードに繋がると思う。個人が個人のサイトでアンケートをして好き勝手な解釈をするのは構わないし、大好きだ。しかし、マスコミが普遍性のある情報のように垂れ流すのは害がある。インプレスと日経BPはこういう業界ちょうちん持ち調査分析が多いから、見ていて楽しい。

NHK音楽・夢くらぶ:大貫妙子

 先週録画していた番組( NHK音楽・夢くらぶ「大貫妙子&一十三十一」)を観た。懐かしい曲がライブでやったり、若いシンガーと歌ったりした。素人の耳でしかないが、「いつも通り」をの曲が大好きだという一十三十一(「ひとみとい」と発音するそうな)とデュエットした曲では一十三のほうが歌えていたような気がした。

 作った本人よりそのファンのほうがオリジナル(どっちがオリジナルか難しいが、ここでは昔のレコードの楽曲という意味)に近いことはある。コピーバンドはオリジナルのレコードのコピーでオリジナルの再現をするが、アーティスト本人はそんなことはしないし、過去にリリースした曲をそのままやることには興味を持たないだろう。ひょっとしたらできないかもしれない(レコードの曲をライブでコピーするのは技術的にも大変だろう)。

 この番組で、「あなたを思うと」という曲をやったが、左右にいたアコースティックギタリストが山弦だった。全然予備知識はなかったのだが、2本のアコースティックギターが左右のスピーカーから聴こえて心地よくiTuneでもヘビーローテーションな曲だ。一人のギタリストが2テイクで録ったのかと思っていたが、違った。音場の再現の甘い俺のテレビ(いちおうステレオではあるが)では、左右に分かれている意味がいまいちはっきりしない音になってしまっていた。また、NHKのエンジニアの好みかなにか知らないが、ドラムとベースとのバランスが悪くギターの音が聴きにくかったのが残念(俺のテレビが悪い可能性もあるが)。少しでもこの曲が気になったらオリジナルの曲をヘッドフォンで聴いてほしい。

iMac600 Panther・MyBlogJapan トラブル

 今朝はぴるごむが動かなかった。巡回用の設定ファイルが見つからないという。昨日まで使っていて何の問題もなかったのに。問題のフォルダを確認したら本当になかった????仕方がないので、バックアップしていたファイルを使って再度起動したら巡回はできた。

 設定ファイルが消える・・・怪しい。ますます怪しい。PalmDeskTopとHotSyncが正常に動かなくなったりことえりの辞書が見つからなくなったりmailの設定ファイルが消えたり・・・通常のデータファイルが消えるようなことは今のところない(気づかないだけかもしれないが)。リード・ライトを繰り返すようなファイルが危ないんだろうか・・・

 デスクトップDBがおかしくなっていることが予想されるが、OS9のように簡単に再構築できない。

 トラブルといえば、MyBlogJapanへのpingが500エラーで失敗している。最近あまり失敗していなかったので、自宅サーバーのBINDがおかしくなったか、IPアドレスが変わったのが反映されていないのかと思っていたが、会社からsageでアクセスしてもエラーだった。調べてみたら、運営会社が今はドリコムになっていることが分かった。そして、そこから「MyBlogJapanのドメイン障害について-運営者ブログ」のページを見つけた。

 一時は、毎日アクセスしていたが、楽天とライブドアのエロブログが新着の大半を占めるようになってからはめったに見ることはなくなっていたが、あまりニュースにもなっていないようだ。一つの世代交代だろうか。

ドリコム、ドメイン更新ミスでMyblog系のサイトにアクセスできない障害

利用できないサービスは、ブログポータル「Myblog」、記事のクリップサービス「Myclip」、記事の更新通知サービス「MyblogList」など。サーバー自体は動いており、「http://210.233.66.164/」など、IPアドレスを直接入力することでサイトにはアクセスできる。

 原因は単純ミスのようだが、対処が悪い。昨日の時点ですぐにできるだけ多くのマスコミサイトに告知すべきだ。Myblogjapanにアクセスできないときにドリコムを思い浮かべられる人間などほとんどいないだろう。

遠近感の魔法

 駅までの道で幹線を使わずに田んぼの間を通る農道を通っている。気持ちがいいからだ。特に、この季節は特別な時期だ。田植え直前で水が張られた田んぼの間を走っていると不思議な浮遊感がある。朝に見える空や鉄塔もいいが、夜の月や星空はさらに気持ちいい。

050531_1931~001 自動車では、視点が低すぎて水面を見下ろす感じがしないのと視野に占める面積が少ないために、これを感じることはできない。また、徒歩だとスピード感(自分が移動しているという感覚)がないので、浮遊感がない。バイクと自転車でのみ感じられる浮遊感なのだ。バイクの場合はスピードが速いが、ライトと騒音があるのと、危険なのであまりゆっくり水面を眺められないのが減点。自転車はライトがなくてゆっくり水面を眺める時間があり騒音もなくていいのだが、自力でこぐというリアルな肉体的フィードバックがあるため現実感が消えない。理想は、田んぼにはさまれた細い道を自転車で下り降りるということだろうが、そんな都合のいいシチュエーションはめったにないだろう。

 眼の焦点距離を無限遠にして見下ろすということは普通の生活ではない。眼下に無限遠を望む感覚が脳にフィードバックされて、広い空間にいるような錯覚を起こすのだろう。これは、飛行機に乗ったり高い山に登って周囲を見下ろしたときの感覚に近い。これが、通常の風景の中で、田んぼの仕切られた枠の中にはめ込まれた鏡面から得られるから面白いのだろう。窓を異空間への扉とする寓意はよくあるが、それと同じように、昨日まで只の掘り起こされた地面でしかなかったところが無限への扉になる不思議さが心を捉える。人間が眼で見るのではなく脳で見るのだということを再確認させられる。

 この感覚はどんなカメラでも収められない。眼に映る光景を再生できても対象物への遠近感を再現することはできないからだ。浮遊感を代替できるのは、巨大なスクリーンでも5.1chサラウンドでも不可能だ。これを再現するには、感覚器官からのフィードバックを逆手に取るしかない。意思で感覚器官をコントロールし脳が「見る」ことを誤らせてしまうのだ。そう、感覚器官を能動的にコントロールして脳に錯覚を起こさせる方法。裸眼立体視だ(並行法が効果的)。小さな紙に打たれた黒のドットはこの広大な世界への入り口になるから面白い。裸眼立体視の快感、特に並行方で見る快感は、この浮遊感覚と似ている。

 裸眼立体視が苦手な人は、眼をつぶることだ。眼を閉じたとたん、回りの見慣れた風景は広大な空間になる。ならないのは、脳が、「今眼を閉じたからこんな感じなんだな」と、眼からのフィードバックにフィルターをかけてしまうからだろう。しかし、無心にして眼からの感覚をフィードバックすれば目の前には真っ暗な無限遠が広がるはずだ。

 話は変わるが、この光景はある意味、人間(動物)にとって恐怖の源泉だ。真の暗闇の恐ろしさはその広さにある。自分の手すら見えないほどの暗闇では、安全な通りなれた道であっても恐怖と広大ななかに放り出された寂寥感を感じる。

 この感覚が先天的なものか経験的に獲得したものかは俺にはわからない。先天的に視覚がない方はどうなんだろう。そこには、俺たちよりもはるかに深い闇の中に放り出された心細さの中にいるのか。それとも、それを克服した人間にのみ許される広大な自由な空間が広がっているのだろうか。

 しかし、真の自由こそが人をして不安にするのかもしれない。「闇の絵巻」の盗賊に対するようなあこがれ、自分が不安になることを克服したものに対する畏敬の念といばいいのか、を感じる。

 写真は、駅からの帰り道で撮ったもの。湖に山が写っているように見えるが、実際には田んぼに浅く張られた水面だ。日常的空間の中に突然湖のような水面が現れるところが面白い。

便利ユーティリティ

その1:YouSendIt
 ファイル転送というよりアップローダーだ。プロバイダのサイトにデータをアップロードしそこへのアクセス用URLをメールで送信してくれるのだ。これを使えば、数メガのファイルを添付ファイルにしてメール送信するというような非常識なことをしなくても済む。

 1Gまで使えるのでUSBメモリカードで家と会社を往復する必要はなくなる。また、ftpのように防火壁に邪魔されることもない。電子手紙のように盗み読みされる可能性もない。

 なお、大きなファイルのやり取りをするなら、ADSL以上の回線が必須になるだろう(会社から家で使うようにデータを持ち帰ったときにダウンロードに2時間かかったら意味がない)。また、送ったファイルの保管期限は1週間なので、オンラインストレージとしては使えない。

 YouSendIt
 YouSendIt(SSL:お勧め)

その2:日産デスクトップ
 OSX Tiger で話題なのが、Dashboardだ。内部的な革新やspotlightのような機能は使い込まないと分からないが、見た目が派手なDashboardはアピール満点だ。しかし、あまり革新的なものとも思えない。どこかで見たことがあると思っていたら、日産のデスクトップツールだった。日産デスクトップは、特定の機能(ガジェットと読んでいる)を呼び出すときに、右ボタンでプルダウンメニューを出して、そのメニューの一つ下の階層から選ぶ必要がある。小回り勝負のユーティリティで階層メニューを使って呼び出すのはまずい。

 用意されているガジェットも痒いところに手が届かない感じだ。ティッカーは標準的なニュースティッカーだが、日産のコマーシャルが半分以上を占める。また、ニュースはasahi.comに固定されていて変更はできない。日産のCMが入ってくるのは仕方がないにしても、RSSを表示できればなあと思う。保存操作をしなくてもいいメモはwindowsにはないので、重宝しそうな気がしたが、最大5枚では・・・。天気予報とか占いは別にクイックなアクセスが必要なものではないだろうし、でかいアナログ時計は邪魔なだけ(blogに設置している人もいるが理解できない)。

 アイデアは悪くないが、お仕着せのCM添付ガジェットしか使えないこと。仕様を公開していないので、日産デスクトップ用のユーティリティを開発するようなコミュニティはできそうにないことなどから、総評としては、「使えない」に、俺の中で、決定した。

 こういったユーティリティを遡ると、スティッキーズ、メモパッドやスクラップブックを思い出す。特に便利だったのがスクラップブックだった。クリップボードにコピーできるものなら何でも(テキスト、音声ファイル、アプリケーション固有のデータも)保管することができた。いつでもワンアクションで呼び出せた。(アップルメニューはメニューバーが上にあるために、マウスボタンを押しながら下にマウスを動かすという一連の動作にアサインされている。このため、Macのメニュープルダウンメニューはメニュー表示とアイテムの選択がワンアクションに感じられるのだ。左手をホームポジション、右手でマウスを持って、「コピー対象選択、コマンド+C、マウスでスクラップブック起動、コマンド+V」という一連の動作だけで保存できるのは、OSXではまだ実現していない。アプリケーションを起動してペーストして保存(名前を考えて、保存ディレクトリを選ばなければならない)では絶対に実現できない操作性なのだ。wigetもガジェットも起動するのにワンクッション(ガジェットの場合は3クッション)余分に必要となる。

 フリーやシェアウェアを探せば、ショートカットで呼び出せて保存操作不要なメモとか、グラフィックデータ管理ソフトがあるのかもしれない。しかし、これくらいは純正のシステムで何とかして欲しいと思う(特にOSXの場合は10年以上前のバージョンでできたことなのだから)。

 ただ、繰り返しだが、このようにローカルHDDにデータを保存するものは面白くない。サーバー上に汎用ファイル形式で保存するフロントエンドのようなユーティリティができたらいい。起動したら、最後に使っていたファイルが表示される。クリップボードにデータが入っている状態でペーストすれば自動的にページができてファイルの形式にあわせたファイルで保存されるのだ。ファイル名は日時でいいだろう。保存先をオンラインストレージに置いてWebDAVで公開すれば、他のマシンから使うことも可能だ。

その3:WinDeskWide
 mac用のユーティリティで感激した複数デスクトップユーティリティがwinにもあった。linuxのようにデスクトップを複数持てるのだ。巨大なモニタを持っているのでなければ、重なったウィンドウが邪魔になることが多い。

 複数のアプリケーションを平行して使用し、参照したりコピー・ペーストしながら作業をするときはウィンドウの配置にも気を配る。ところが、別の用事が入ったりして配置を変えるともとに戻るときにもウィンドウをリサイズしなければなくなる。これが面倒。ところが、複数デスクトップだと、セットごとにデスクトップを切り替えられる。

 これはお勧め。macOSX用のDesktop Managerができない、ウィンドウのデスクトップ間移動もできるし。XGAクラスのモニタを使っているwin2000,winXPの人は即入れよう。WinDeskWideのサイトからどうぞ。作者のSOTAさんに感謝!

調子悪いもの列伝

 列挙したらきりがないが、一番のトラブルメーカーは通勤バイクのSRXだ。次々にトラブルが発生する。まるで、昔のギャグアニメにあった、走りながらパーツを落としていってシートとハンドルしか残らない車みたいだ。歯医者に行ったときやコープに行ったときに押しがけしたことは書いた。しかし、この時は一度回ったものがミスファイヤで止まったものだった。今朝は一発目からセルが回らなかった。家の前は坂なのでいいが、帰りは駅でエンジンをかけなければならない・・・シートの破れは広がる一方。

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 SRXほどではないが、先日からiMac600の調子が悪い。どこがどうというわけではないが、おかしな挙動をするようになってきた。一月以上prismのHotSyncが成功しない。ソフトのインストールは行えるのに、予定表の同期でタイムアウトしてしまう。先日からはPalmDeskTopが終了時に異常終了してしまうようになった。そして、時々だが、ことえりがユーザー辞書を見失うようになってしまった。しかも、そうなったら手動で設定することもできない。再起動したら正常になるので、設定がおかしいとは考えられない。良く考えたら、1月頃にMailのアカウントが消失するという原因不明のトラブルもあった。ファイルシステムに何か起こっているのか・・・

追記:押しがけがデフォルトになってきた。今度の週末には充電したい。バッテリー液も補充しないとヤバイだろう。俺のSRXはヨーロッパ輸出仕様なので、ヘッドライトが常時点灯だ。片道15分しか乗らないのに、常時点灯なので消耗のほうが大きいんだろう。

独特のフォント

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 ひょっとして専用のフォントがあるんだろうか。乗り物や古い看板(注意書き)などで時々見かける。丸ゴシックを変形させたような面白い形だ。金属の板に彫るのにいいのかもしれない。

 右の写真は、阪神バスの乗車口の横に貼ってあるものだ。「ブザ」という表記には初めてお目にかかったような気がするが、「コンピュータの活用にはプログラマとユーザの協力が必要」というのと一緒か。どれも英語のerを発音せずに止めている。erが無いと違う別の単語になるし、その場合は発音が違うので、erを発音しないということは英語ではないはずだ。いつからか最後の長音記号を書かないことが増えてきているようだ。俺自身もプログラマーとはあまり書かない。ほかは未だに違和感があるが、これも時間の問題かもしれない。

programmer(プログラマー:名詞:プログラムを作る人)、program(プログラム:名詞:プログラム)
user(ユーザー:名詞:使う人)、use(ユーズ:動詞:使う)
computer(コンピューター:名詞:計算機)、compute(コンピュート:動詞:計算する)
buzze(ブザー:名詞:ブザー)、buzz(バズ:動詞・名詞・形容詞:騒ぐ・うるしさいもの・うるさい)

 この長音記号省略は今後「ブザ省略」と呼びたい。探せば他にもあるだろう。言語学の卒論テーマにいいんじゃね?社会学部的なアプローチも可能だろう。ネットワーク言語論とか、ネットワークで交わされる文章の語尾の変化とそのきっかけ、その心理的背景となれば心理学だってオッケーだ。学際的研究が重要視されているから、違う学部の学生が集まってblogや2chを中心に取材すれば、そこそこのサンプル数は簡単に集まるだろう。その上で、実際にそれらの言語を使っている人物(きっと学内にもいるはずだ)とコンタクトしてインタビューすればそれなりのページも稼げておいしそう。うん。助教授レベルと組んで、新書一冊いっとけ!

 残念ながら、卒論ネタにはならないことが判明。JIS用語らしい。だから、英語表記とか英語の発音をカナ表記したものとは一部異なるようだ。JISキーボードがそうであるように、海外で通じるとか通じないとかいったことと無縁の島国規格なのだろう。カナ表記自体オリジナルの発音を正確に表現できるわけではないのでこだわること自体が無意味ではある。

 問題は、日常語として使われているものと食い違っていることだろう。IT業界人が業界人の共通語(それは共通的背景を持たないものを排除するための踏み絵でもある)として使い始めたものが広がったようだ。このプロセスは、専門用語が日常語に染み出すプロセスと一緒だ。この辺は、既に何冊も本が出てるからダメだな。

 なお、用語については日本工業標準調査会のサイトで閲覧できる(ダウンロードできないのでものすごく不便だが)。ついでに、これについて考察を加えているページがあった。マニュアル製作請負業のテクニカルライティング、8・9話だ。混乱の原因と現状がほぼまとめられていた。