便利ユーティリティ

その1:YouSendIt
 ファイル転送というよりアップローダーだ。プロバイダのサイトにデータをアップロードしそこへのアクセス用URLをメールで送信してくれるのだ。これを使えば、数メガのファイルを添付ファイルにしてメール送信するというような非常識なことをしなくても済む。

 1Gまで使えるのでUSBメモリカードで家と会社を往復する必要はなくなる。また、ftpのように防火壁に邪魔されることもない。電子手紙のように盗み読みされる可能性もない。

 なお、大きなファイルのやり取りをするなら、ADSL以上の回線が必須になるだろう(会社から家で使うようにデータを持ち帰ったときにダウンロードに2時間かかったら意味がない)。また、送ったファイルの保管期限は1週間なので、オンラインストレージとしては使えない。

 YouSendIt
 YouSendIt(SSL:お勧め)

その2:日産デスクトップ
 OSX Tiger で話題なのが、Dashboardだ。内部的な革新やspotlightのような機能は使い込まないと分からないが、見た目が派手なDashboardはアピール満点だ。しかし、あまり革新的なものとも思えない。どこかで見たことがあると思っていたら、日産のデスクトップツールだった。日産デスクトップは、特定の機能(ガジェットと読んでいる)を呼び出すときに、右ボタンでプルダウンメニューを出して、そのメニューの一つ下の階層から選ぶ必要がある。小回り勝負のユーティリティで階層メニューを使って呼び出すのはまずい。

 用意されているガジェットも痒いところに手が届かない感じだ。ティッカーは標準的なニュースティッカーだが、日産のコマーシャルが半分以上を占める。また、ニュースはasahi.comに固定されていて変更はできない。日産のCMが入ってくるのは仕方がないにしても、RSSを表示できればなあと思う。保存操作をしなくてもいいメモはwindowsにはないので、重宝しそうな気がしたが、最大5枚では・・・。天気予報とか占いは別にクイックなアクセスが必要なものではないだろうし、でかいアナログ時計は邪魔なだけ(blogに設置している人もいるが理解できない)。

 アイデアは悪くないが、お仕着せのCM添付ガジェットしか使えないこと。仕様を公開していないので、日産デスクトップ用のユーティリティを開発するようなコミュニティはできそうにないことなどから、総評としては、「使えない」に、俺の中で、決定した。

 こういったユーティリティを遡ると、スティッキーズ、メモパッドやスクラップブックを思い出す。特に便利だったのがスクラップブックだった。クリップボードにコピーできるものなら何でも(テキスト、音声ファイル、アプリケーション固有のデータも)保管することができた。いつでもワンアクションで呼び出せた。(アップルメニューはメニューバーが上にあるために、マウスボタンを押しながら下にマウスを動かすという一連の動作にアサインされている。このため、Macのメニュープルダウンメニューはメニュー表示とアイテムの選択がワンアクションに感じられるのだ。左手をホームポジション、右手でマウスを持って、「コピー対象選択、コマンド+C、マウスでスクラップブック起動、コマンド+V」という一連の動作だけで保存できるのは、OSXではまだ実現していない。アプリケーションを起動してペーストして保存(名前を考えて、保存ディレクトリを選ばなければならない)では絶対に実現できない操作性なのだ。wigetもガジェットも起動するのにワンクッション(ガジェットの場合は3クッション)余分に必要となる。

 フリーやシェアウェアを探せば、ショートカットで呼び出せて保存操作不要なメモとか、グラフィックデータ管理ソフトがあるのかもしれない。しかし、これくらいは純正のシステムで何とかして欲しいと思う(特にOSXの場合は10年以上前のバージョンでできたことなのだから)。

 ただ、繰り返しだが、このようにローカルHDDにデータを保存するものは面白くない。サーバー上に汎用ファイル形式で保存するフロントエンドのようなユーティリティができたらいい。起動したら、最後に使っていたファイルが表示される。クリップボードにデータが入っている状態でペーストすれば自動的にページができてファイルの形式にあわせたファイルで保存されるのだ。ファイル名は日時でいいだろう。保存先をオンラインストレージに置いてWebDAVで公開すれば、他のマシンから使うことも可能だ。

その3:WinDeskWide
 mac用のユーティリティで感激した複数デスクトップユーティリティがwinにもあった。linuxのようにデスクトップを複数持てるのだ。巨大なモニタを持っているのでなければ、重なったウィンドウが邪魔になることが多い。

 複数のアプリケーションを平行して使用し、参照したりコピー・ペーストしながら作業をするときはウィンドウの配置にも気を配る。ところが、別の用事が入ったりして配置を変えるともとに戻るときにもウィンドウをリサイズしなければなくなる。これが面倒。ところが、複数デスクトップだと、セットごとにデスクトップを切り替えられる。

 これはお勧め。macOSX用のDesktop Managerができない、ウィンドウのデスクトップ間移動もできるし。XGAクラスのモニタを使っているwin2000,winXPの人は即入れよう。WinDeskWideのサイトからどうぞ。作者のSOTAさんに感謝!

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