kizasi.jp 調べ : ブロガーが選ぶタブレット

 Web2.0サービスとして、ブログデータを収集して情報を抽出しようとするサービスが雨後の筍のように現れた時期があった。それらの多くは、Facebook と twitter に情報が集中することで勢いを失い消えていった。自分はこういったサービスが好きで片っ端からアカウントを作っていたが、今ではほとんどアクセスすることが亡くなった。

 先日、それらのブックマークを削除していたら、生き残っているリンクがあった。kizasi.jpがそれ。思いついて、モバイル端末の名前で検索してみた。

 ここに示された数字はブログの一部であり、ユーザの総意とは言えないかもしれないが、関心の強さは出ているのではないだろうか。

ipad
 iPad。iPad mini 発売の前後が山になっているのがよく分かる。一日平均 150 回程度か。


surface
 このブログでは iPad 以上に取り上げる回数が多いのではと思われる Surface。RT と pro の両方が含まれるが、発売前後にもこれといったっピークはなく、一日 15 回程度。Microsoftほどの知名度のある企業があれほどの金額をかけたキャンペーンをやったとは思えないほど低い。


nexus
NEXUS は NEXUS 10 と 4,7 があるが、7がほとんどだろう。日本での発売前後がピークだが、最高で73回程度で現在は30回程度。


kindle
 発売時の立ち上がりがすごく、それ以降も発売前よりはるかに高い水準を保っている。Kindle paperwhite を含めた数字なので、タブレットとはすこし違うかもしれないが。それでも、50回程度。

NEXUS 7 2013, Android 4.3(Jelly Bean)

NEXUS 7 2013

nexus7-2013
 スペックの比較は「Google 新 Nexus 7 (2013) vs 旧 Nexus 7 詳細比較。ASUS MeMO Pad HD7 も参戦 – Engadget Japanese」が分かりやすい。

 性能的なものは前にも書いたように、正常進化型で予想されたものだが、予想できなかったのは日本での価格だ。攻撃的な価格付けだ。この機能・性能で 19,800 円で来るとは思っていなかった。一部弱点とされていたところを全て潰してきたと言っていい。なにより、この軽さと薄さは素晴らしい。これに対抗しうる端末を出すのは大変だろう。というか、日本メーカーでは無理なのではないだろうか。

 後、一連の記事を見ていて気づいたのは、NEXUS 7 2013 の商品写真が 7 インチなのに横になっているという点だ。これまで、Android の端末は 7 インチは縦で 10 インチは横で写っていることが多かったが、2013 からは 7 インチも横持ちを推奨するのだろうか。7インチの場合横持ちすると上下が狭苦しく感じると思うが。ステレオスピーカーの配置が横なんだろうか?

Android 4.3

jellybean 速報:Android 4.3 発表。マルチユーザ強化やBluetooth LE、OpenGL ES 3.0対応と性能向上 – Engadget Japanese 「Android 4.3は 新 Nexus 7 にプリインストールされるほか、 旧 Nexus 7 や Nexus 10、Nexus 4 に本日より順次 OTAアップデート提供されます。」が素晴らしい。Android 端末では極めて珍しい、日本のキャリア端末では絶対にあり得ない、発表後すぐのアップデート開始だ(ただし、Google 製品に限る)。ますます、NEXUS 以外の Android 端末の OS アップデートとの差が開いてしまう。

 その他については下のページが詳しかった。Android 4.3 の最大のメリットはマルチユーザーアカウントの機能充実だと思う。これについては iOS 7 に搭載して欲しい最大のものだ。

 人に貸した時にシステムの設定やアプリのインストールをされたり使用にできるのは、タブレットの場合重要だ。

Muti-User Restricted Profiles

これは4.2で実現されたマルチユーザーアカウントを拡充するものだ。新たに導入されたのはRestricted Profile(制限付きアカウント)だ。タブレットで、ペアレンタルコントロールを実施する際に便利な機能だ。どのアカウントで実行されてるかによって、アプリケーションのパフォーマンスやサービス範囲を制限することができるようになっている。アプリケーション内販売機能をオフに。引用元: Google、Android 4.3を正式発表。制限付きマルチユーザープロファイルや、Bluetooth Smart、OpenGL ES 3.0を採用 | TechCrunch Japan

Google 新 Nexus 7 価格公開16GB 230ドル、32GB 270ドル

newnexus7 リークされていた情報そのままらしい。価格は$230 と前モデルより約 $30 アップ。日本でどれくらいの価格になるのか、いつ発売されるのかは分からない。

 スペックアップで価格維持という戦略だが、市場でどう受け止められるかは分からない。スマートフォンのように機能が明らかに劣っていても安ければ売れるほどに市場は成熟していないとは思うが。

 Android の 7 インチタブレットを買おうと思っているならこれを待つべきだろうが、旧スペック(tegra 3, 1280×800, 1GB mem, Wi-Fi, 16GB, Android 4 以上)が1万円前後なら旧スペック製品を買ってもいいだろう。できることに大差はない。

Google 新 Nexus 7 予約受付開始、16GB 230ドル、32GB 270ドルで7月30日発売 – Engadget Japanese

米国の大手家電量販店 Best Buy が、Googleの正式発表も待たずに新 Nexus 7 の予約受付を開始しました。価格は16GBモデル229.99ドル、32GBモデル269.99ドル。出荷予定は7月31日。

7インチ1920 x 1200 IPS液晶 (10点タッチ、輝度300cd/m2)、Snapdragon S4 Pro プロセッサ(APQ8064, 4コア1.5GHz, Adreno 320グラフィック)、2GB RAM、16GBまたは32GBストレージ。背面5MPカメラ、前面1.2MPカメラ、802.11a/b/g/n WiFi、Bluetooth 4.0、GPSなど。Androidバージョンは 4.3。

またデータとデジタル映像・音声出力に対応する ” Micro USB port with SlimPort ” 搭載、重量11.2オンス(約317g)、 厚さ0.3インチ(約7.6mm)など。

またタブレット市場に悲鳴が起こるか:Google 新 Nexus 7「Razor」1920×1200液晶、Snapdragon S4 Pro

 要素技術の世代交代でしかない。既存タブレットユーザが買い換えたくなるようなものではない。問題は価格だ。

 NEXUS 7 は 7 インチ Android のルールだ。2013 年 8 月からの Android 7 インチタブレットは、1920×1200液晶に Snapdragon S4 pro、2GB メモリで $200 だ。これに劣るスペックのものは大幅に価格を下げるか、市場から撤退するしかない。そう5万円値引きしてでも在庫処分をしなければならなかった NEC 900 億もの評価損を出した Micorsoft のようにだ。

Google 新 Nexus 7「Razor」非公式ベンチマーク、1920×1200液晶にSnapdragon S4 Pro搭載 – Engadget Japanese
至って順当というべきか、新 Nexus 7 フライング入手報告に続いて今度は実機ベンチマークや仕様詳細が出てきました。Googleブランドで ASUS製造の新 Nexus 7、コードネーム『Razor』(剃刀)は、1920 x 1200 WUXGA 解像度の7インチ液晶ディスプレイ、Qualcomm Snapdragon S4 Pro (APQ8064)プロセッサ、2GB RAM を搭載します。

プロセッサやRAM容量などの基本構成は、LGが製造する Nexus 4 スマートフォンとほぼ共通しています (Nexus 4 は4.7インチ1280 x 768液晶)。

各種ベンチマークやシステム情報表示アプリを試した Android Police によれば、Androidプラットフォームのバージョンはやはり 4.3、ビルド JWR66N。

Microsoft、Surface RT 在庫の減損処理に思う

img5 売れていない製品在庫を売るために行なう値引や価格改定を「たたき売り」というのは間違いではないだろう。日本マイクロソフトの社長がこれまで出してきたメッセージがすべて嘘だということがこれではっきりしてスッキリした。

 この製品が発表された時から、「Office が動くことしかセールスポイントのない高価なタブレットを欲しがる人がいるのか」と興味を持っていた(下の Surface タグで過去のエントリを読んでもらえば分かる)。3月くらいにはほぼ結論は出たような気がしていたが、日本マイクロソフトの関係者や御用マスコミの記事は頑なに認めなかった。日本での期間限定1万円引きキャンペーン(期間終了後その価格に固定されたが)やアメリカの価格改定はほぼ失敗だったことを認めたようなものだったが、その発表の際にまで、「iPad の値上げに合わせた攻めの価格改定」とか言っていた。「どんだけ負け惜しみキツイねん」と冷笑た。

 この報道ではっきりした。会計上も不良在庫として認定ということだ。そして、それを処分するための値引きをするために900億円もの減損をしなければならなくなった。会計人に「この在庫、この金額の価値はないですよね?」と言われたことだろう・・・

 一台あたり 10,000 の評価替とした場合に 90,000,000,000 かかるということは 9,000,000 台の在庫があるということ?アメリカでは $150 の価格下落だったのでこれよりは少ないし他にも費用を見積もったかもしれないが、少なく見積もっても 500 万台以上の売れ残りがあるのではないだろうか。Microsoft は昨年秋の時点で年内に 500 万台といった数字を出していたような記憶がある。その時点で完成していた製品が 500 万台近くあったとして、売れないことが判明して生産をストップするまでの惰性(契約上、引き取らなければならない台数)を加えれば、7月時点で500万台以上の在庫が残っていても不思議はない。計算が大雑把なので大きな差があるかもしれないが、そう遠くないのではないだろうか。どんなに誤差があっても在庫が100万台以下ということはないだろう。

 900億円もの減損を出しても最終利益が赤字にならないのが Microsoft のすごいところだ(自分が勤めているところなら潰れる前に、それだけの在庫を1年も経たないうちに作ることさえできない)。たったひとつの製品の失敗でこれだけの痛手を負うのは同社でも初めてではないだろうか。

 まあ、作ったものは置いておくわけにもいかないし捨てるのにも費用がかかる。減損も出してしまっているから、なりふり構わないたたき売りをしてでも在庫をなくさないといけない。限られた流通チャネルだけではなく、kakaku.com やディスカウントショップに出回るのも時間の問題かもしれない。そうなれば、利益はともかく台数的には「その他」から抜け出せるかもしれない・・・

 最後に書くが、下の記事にもあるように、Surface RT という端末自体が駄目とは思っていない。コンセプトが謝っていたのだ。これは、設計や製造をした人間の責任ではない。市場を見誤り誤った製品コンセプトでプロジェクトを進めた人間の責任だ。

Microsoft、誰もSurface RTを欲しがっていないことをようやく認める | TechCrunch Japan

Windows RTは失敗作だ。われわれは最初からそう言っていた。本誌だけではなかった。Windows RT、より具体的には生後9ヵ月のMicrosoft Surface RTに好意的なレビューを探すのは非常に困難だ。そして今Microsoftは、自社の最新収支報告で、ついにわれわれが正しかったことを公に認めた。
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どう出る Google : 次世代Google Nexus 7

new-nexus7 アメリカでの発売から 1 年が経過し、上回るスペックで同価格帯のライバル(ASUS MeMO Pad HD 7)も出現したので、価格の見直しか要素技術のアップデートによるスペックアップが来るのは時間の問題だろう。

 興味が有るのは、スペックと価格だ。それまでの 7 インチタブレットの仕様・価格のハードルを大幅に上げ、それまで市場にあった 7 インチタブレットをゴミにしてしまった。そのような攻撃的なスペックアップや低価格化が出来るとは思えない。

 リークした写真を見る限りでは、背面にカメラが付いた事くらいしか分からない。要素技術の進歩としては液晶の解像度アップ、CPUの世代交代、メインメモリの増加、メモリカードスロット搭載といったことか。発表が楽しみだ。

 日本の場合は、円安によるレートの設定が変わるかどうか(現在は 16GB のアメリカ価格が $199 で 19,800 円)も注目ポイントだ。

【リーク】これが次世代Google Nexus 7でしょうか? : ギズモード・ジャパン

本物、なの?

長らく噂されているNexus 7の新バージョン。今月の24日にグーグルがイベントを催し、その場で発表されるなんて言われています。だとすればもう来週の話ですが。
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「Surface ProはRTと比べてどこが魅力?」<CPUが違う、あるいは参考になる記事とは

 多くのレビュー記事ではキックスタンド+軽量キーボードを持ち上げているが(キーボードもそれほど軽くはないが)、iPad 3 を Logicool Ultrathin bluetooth keyboard cover (今ならアマゾンでなんと5881円)と使った経験から類推すれば、Surface のこの構造はモバイルで安定の悪い場所でのタイピングには向かないと感じていた。Ultrathin を始めとして多くのタブレット用キーボードの多くがキーボード上にスリットを設けてタブレットを置くようにしているか考えれば分かる。Ultrathin のような構造なら膝の上のような所に置いた時に硬いキーボードと一体感があり重量物が中心に近い位置にあるので安定が良い。また、奥行きがキーボード(タブレットの奥行き)と大差がないので、ノートPCよりも使い易い。

 Surface のキーボードはどちらも無理だ。軽量でキーボードが付いた Windows ノートPC の代替品として期待されているのに、一番能力を発揮しそうなシーンで使いにくいのだ。この点にツッコミをいれた記事を初めて読んだ。

 後、この記事では触れていないが、Surface の重量はノートPCにたいしてアドバンテージはない。軽量の RT ですらキーボードを加えれば SONY VAIO PRO 11 にたいしてアドバンテージはない。まして、Pro なんてキーボードを足したら 1.2 kg だ。そう考えると Surface のアドバンテージは「Offce 込みの価格」しかない。

 ただ、この機材を自腹で買っていないことについて、旅費や参加費のほうが多いことを根拠に、「只で貰ったものじゃない」と書かれているが、これは見苦しい。旅費や参加費は現金で払ったのでそちらが減額されないしご自身で支払われたことも事実だろうが、それにより記事を書く際の投資が不要になったことは事実だし、それがなければこの記事の原稿料は入らなかっただろう。

 それ以前に、ライターが自腹で買ったというのと一般ブロガーが自腹で買うのとは訳が違う。金持ちかどうかという意味ではなく、回収可能性の問題だ。ライターは掲載される(原稿料が入る)ことを前提に買うだろう(当然だ)。だから10万円のノートPCを買っても、記事を何本か書けば元は取れる。個人営業なら経費に計上も出来るだろう。

 しかし、一般人は違う。エントリーを書いてアフィリエイトリンクを張っても年間で数百円にしかならない。それを使って会社の仕事をしても収入は一緒だ。また、数年間は買い替えはしない。つまり、一台の選択の重要性がぜんぜん違うのだ。ライターは話題になる機種が出るまでのつなぎでしかない。その程度の薄っぺらい感想でしかないと思って読むのが正解だろう。

Surface ProはRTと比べてどこが魅力?《塩田紳二「モバイルトレンド」》
バッテリー駆動時間とスタンドの安定性

 全体としてProは悪くない出来なのですが、バッテリー駆動時間が短く、バッテリー交換もできない点、そして、どうしても買いたくなるような強力な理由が見当たらないところが欠点と言えば欠点です。筆者のようにWindowsそのものを評価するというのであれば、リファレンスとして重要な存在なのですが、内蔵スタンドとカバーと一体になったキーボードの組み合わせによる2in1構成ぐらいしか特徴がありません。このカバーとキーボードが一体になっているというのは「メリット」ではあります。クラムシェル構造になるキーボード分離型のタブレット(俗に2-in-1などといいます)は、バランスを取るためにキーボード部にムダに大きなバッテリーが含まれていて、キーボードを付けて持ち歩くときにはクラムシェル型でしかなく、重量もほとんど変わりません。また、キーボード部がスライドして液晶部分が立ち上がったり、後ろに反り返ってタブレットになるなどの「クラムシェル変形型」のタブレットもやはり、ヒンジ部などを頑丈に作る必要から、重量が増加しがちです。
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Surface RT値下げから透ける誤算:そこに市場はあんの?

 無関係な人間からしたら簡単に見えることでも当事者になったら見えなくなるんだろうか。Android 端末メーカーが良く「これで iPad に勝てる」とかいうお花畑発言をする。ここで取り上げられている「iPad購入をためらっている方にSurface RTの魅力を訴求したい」とうのもこのお花畑語録に加えるべきか。

 iPad を買おうかどうか迷っている人間は Surface RT なんて買わない。自転車を選んでいる人間にスクーターを持ってくるようなものだ。Surface はローエンドの Windows ノート PC の代替物として認知されている。そして、広告では散々「Officeが使える(から Windows PC の代わりなる)」とのメッセージを出した。

 「Surface RTが採用しているOSはWindows RT。当初の設計ではWindows向け既存アプリが動作する仕様だったが開発が難航、結局時間切れでソフトメーカー各社がWindows RT向けアプリを開発する仕様に急遽設計変更した」というのは初めて聞いた。Arm を採用した時点で既存の Windows ソフトが動かせないのなんか周知だったはずだ。リソースの大きな Windows PC で Arm を動かす(それに近いことを Mac OS は何度かやったがパフォーマンスは低かった)のならともかく、CPU パワーもメモリも少ないハード上でエミュレータを動かすことなど非現実的なことは誰も知っていると思っていた。

 「そのWindows RT対応アプリの開発が遅れている。業務用ソフトはもちろん、画像編集ソフト、年賀状作成ソフト、家計簿ソフトなど個人向け主要アプリの大半が、開発予定さえ立っていないという。」というのは肯定できない。年賀状作成や家計簿ソフトを使いたくて Surface RT を買おうかどうか検討するような人間はいない。自宅の PC で年賀状を印刷するような人間が今年の年賀状をどうしたと考えているんだろう。

 原因は「チグハグな販売戦略」ではなく、チグハグな製品コンセプトだ。Windows ノートPC製造メーカーを刺激しないようにしながらも Windows PC 購入見込み客に売るという綱渡りに無理があったのだ。Windows OS と Office を搭載したことをセールスポイントにしなければならなかった時点で RT の存在価値は無かったし、Pro はノートPCの需要”だけ”を侵食することは決定的だった。

 「米MSが現行モデルで流れた悪評や販売システムの失敗を、次世代モデルでどのようにリカバリーするのかに業界関係者の関心は移っている」とあるが、Windows 8 のライセンス条件変更によって RT の息の根は止められたと考えているんじゃないだろうか。RT が「ARM 搭載の Windows 互換ノートPCという市場はなかった」ことを教えてくれたのだから。

 過去のエントリを”Surface”で検索したら、同じ事を発売前から書いていた・・・リンクするの面倒くさいので興味が有る方は検索してください。

Surface RT値下げから透ける誤算 チグハグな販売戦略、増えないアプリ… (Business Journal) – Yahoo!ニュース

 日本マイクロソフト(日本MS)は、6月14日からMS製タブレット・Surface RTの本体価格を、全モデル一律1万円の値下げをした。値下げは7月14日までの期間限定。競合するアップルが5月31日、同社製タブレット・iPadを値上げしたのを機に、一気に攻勢をかけるのが狙いと見られている。
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ASUS FonePad 2 を日経ビジネスオンラインが持ち上げるが「買う」とは書かないww

fonepad2 予想通り売れてないようだ。SIMロックフリー文化が無いということも原因の一つだが、それ以上に”高い”からだ。

 10インチタブレットとスマートフォンのハードウェアの価格から考えたらこの価格は悪くない。が、実際の運用をするためには回線が必要だ。しかも、このケースでは携帯電話として使うことが前提なので、格安の通信専用 SIM は使えない。

 SIM ロックフリー端末で携帯電話回線を使おうとすると、パケット通信料の定額プランが割高に設定される(ゴニョゴニョな手段があるかもしれないが、そんなことをするのはヲタだけだ)。更に、端末価格割引も受けられない。ここが克服されない限り SIM ロックフリー端末が普及することはないだろう。手持ちの回線用のSIMをこの端末に入れて、通信料金が変わらないのならともかく、そうでないなら普及する経済的合理性がない。

 しかも、au と SBM のスマートフォンは月額 500 円でテザリング出来る(前モデルかどうかは知らないが)。回線一本でスマートフォンとタブレットを使えるというメリットが薄められてきている。さらに、前にも書いたかもしれないが、この機種ではスマートフォンで電話しながらタブレットを使うということは物理的にできない。

 ASUS と Acer のギミック満載の端末はいつも楽しませてくれる。Windows 8 のハイブリッド機はずっと前から両社が切り開いてきたといってもいいくらいだ。これからも思いつきを具現化したような製品を出していただきたい。この点では記事のライターと同じ気持だ。そして、このライターが FonePad 2 を買わないのと同様自分も買わないだろう。

なぜか気になる“合体ロボ”端末「ASUS FonePad 2」:日経ビジネスオンライン

 日本ではスマートフォンをメーカーから購入するという文化がなく、通常はNTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルなどの販売店で購入する。そうした背景もあり、PadFone 2の売れ行きは「それほど好調でもない」とシンシア・テン氏は正直に打ち明ける。

 「日本ではSIMロックフリーの端末が浸透していないので、消費者が購買するまでのハードルは高いですね。しかし、こういうイノベーティブな製品はほかにはないので、中国や香港、台湾などの中華圏ではよく売れています」

 実際に使ってみたが、PadFone 2の使い勝手はスマートフォンもタブレットも文句はない。デザインや性能、重さやバッテリー駆動時間のバランスなども含めて、よく考えて作られているという印象だ。

 こういうチャレンジングな製品が、なかなか日本のメーカーから出てこないのは残念なところだ。何年かに一度は奇抜なアイデアの製品が出てくることもあるのだが、「アイデア倒れ」に終わってしまい、時代のあだ花として消えていっているように思う。

 一連のASUS製品のアイデアは、次世代にも受け継がれていくのか、それともあだ花で終わってしまうのかは分からない。しかし、今後も「なにコレ?」と思えるような、果敢なチャレンジを見せてもらいたい。

Swype 日本語対応が Android にやってきた。(1)

 なぜ、マカーで iPhone、iPad 使いが Android 版が出たことを喜んだのか奇異に思った人もいるだろう(いないかw)。それは、iOS の制限でキーボードを入れ替えることができないからだ。ATOK やその他のキーボードアプリはリリースされているが、それらは全て専用のアプリ上でしか入力できない。PC の IM のように組み替えて使うことができない。だから、iOS 版のキーボードが出ても対岸の火事、招待されないパーティの盛り上がりを Facebook で観るのと一緒だ。

 しかし、Android は違う。Android なら標準の日本語変換システムを置き換える形でのインストールが可能だ。しかも、日本語入力が可能で無料となれば試さずにはいられない。早速、Motorola XOOM にインストールした。

 機能は豊富で、3種類のレイアウト(フル、シュリンク、スプリット)と音声入力をサポートしている。他に、全てのモードから呼び出し可能な記号・数字入力用のオプションレイアウトがある。スプリットレイアウトでは、当然ながら、スワイプ入力はできない。

 感想はApp/Swypeに列記しているので、興味が有る方はそちらをお読みいただきたい。

 日本語入力時に限定して感想を抜書きしてみる。

 日本語は母音を入れる機会が多く、特に多い「A」がQWERTY配列では左端にあるために、スワイプで移動しなければならない距離が長くなる。一文字ごとに子音と母音を往復する入力となり、英語入力時のスムーズな入力感は得られないし、ヒット率が上がらない。

 スワイプ入力の限界として同じ文字の連続を動作から読み取ることができない。日本語は単語の一分になる場合「学校gakkou」や「知っとる sittoru」というように活用語尾の一部で使われたりするので、桁違いに大きな辞書が必要となるのではないだろうか。

 後、日本語入力のかな漢字変換効率を上げる入力方法に、単語や文節で入力するのではなく、複文節や連文節で入力する方法がある。これによって同音で異なる漢字が使われる場合のヒット率を上げることが可能になる。しかし、Swype では一度に入力できる文字数はあまり多くない(途中で手を離すと、その時点で入力が終了したと判断されるので)。また、かな漢字変換部分が貧弱で、一部の文字列の変換を修正することができないので、単語レベルでの入力が多くなる。その度に、左上の(PCのキーボードならTABキーの上)にある候補文字列をタップしなければならない。

 ただでさえ、ボイントの往復によってスワイプの距離が長くなるのに、短い入力毎に遠い位置にある候補を確定のためにタップしなければならないので、手数が全然減らない。というより、通常のタップ入力より手間がかかるのが現状だ。将来的に辞書が強化され、かな漢字変換エンジンが改良されたら、今よりはましになるかもしれないが、QWERTY 配列で日本語を入力する際の非合理性が拡大されるという欠陥の克服は難しいだろう。

 もし、スワイプによる日本語入力を快適にしたいのならQWERTY配列を捨てるべきだ。

 POBox のような認識エンジンを採用すれば、子音をつないでいけば変換できるのでは意だろうか。

ギネス記録の高速入力を実現するSwype、日本語にも対応してついにPlayストアに登場 | TechCrunch Japan

2010年3月に、Swypeはごく限定的なプライベートベータとしてスタートした。スワイプして文字を入力するという驚くべき(今では多くの入力システムで同じ仕組みを採用というか模倣している)仕組みを備えていた。以来、多くの端末にプレインストールされたり、一般公開ベータとして徐々に普及していった。そして1億ドルにて買収されることとなったのだった。いろいろな動きを見せてきたのだが、それでもこれまでβ版であると主張し続けてきた(まるでGoogleのようだ)。
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