待ち人は来ないけど、買ったモノは来た

 待ち人は来ないけど、買ったものは届く。今回も予想より早く届いた。

オーディオ・インターフェース

audio interface XOX KS108
すごく不安になるインジケータwww
 結局買ってしまった。Amazonで同じモデルらしき商品が売られているが、評価が割れていて非常に不安だった。しかも、ハズレを引いたら返金も交換も難しい中国からの通販。

つないだらUSBドライバが自動的にインストールされ、Audacity からも認識されて録音できた。一安心。

 期待したほど音量は上がらなかったが、音質の調整がちょっとだけできて、少し声の感じが変わったと思う。いや、思いたい。最適なセッティングを見つけるまでは試行錯誤が続くだろうが、まあ、とりあえず機能したので良かった。詳細な感想はポッドキャストでww

マイクスタンド、ポップ・ガード、ホルダーセット

 上のオーディオ・インターフェースを買う時に、同じショップで買えば受け取る手間は一回で済む。それに、オーディオ・インターフェースを売っているところなら、ポップ・ガードも扱っているはずと検索し、見つけたもの。Amazon でポップ・ガードを買う金額で三脚式マイクスタンドとポップ・ガードとマイクホルダーのセットが買えた。

 前に買ったアーム型のマイクスタンドは機能的には全く問題ないが、自分の使い方にフィットしていなかった。使っているマイクの問題なのか、数センチの距離で話さないと録音レベルが低すぎてノイズだらけになってしまう。口の前にマイクをもってこようとすると、アームがPCのモニタと干渉するのだ。誰かと会話するような収録ならPCのモニタは不要かもしれないが、自分は一人で喋るので、話すことをPCに表示しておかなければならない。

 しかし、よく調べずに買ったせいで、マイクの太さが対応していなかった・・・しかも三脚の高さが不十分で前かがみにならなければならない・・・800円の出費で学習できた。

Fresh Foam Lazr Sport M MB

newbalance-Lazr Newton GRAVITAS V がそろそろ 500km なので、クッションシューズを準備。

 NIKE がヴェイパーフライで提示した厚底のレーシングシューズというコンセプトに近いモデルが各社から出てきた。Reebok は去年フロートライドを出した。Adidas は sub2 という boost を全面に使ったハイエンド・レーシングシューズ sub2 を出した。

 今年はこの流れが、一般ランナー向けにも拡大されるようだ。Adidas の pure boost, ultra boost はこのカテゴリーの先駆者だし、NIKE からも新しくエピック・リアクトを出してきた 。New Balance Lazr Sport はレーシングシューズというよりはこのカテゴリーのクッションシューズだろう。

 感想は後日。

NEWTON running shoes GRAVITAS V review

newton running shoes gravitas V
2018/01/8日の25.5cmの価格。
 Amazon に書いたレビューを再録。なので、文体が普段と違うけど気にすんなww

 なお、2018/1/7現在、このシューズは19,440円になっているので買ってはいけない。

 幅の表記はないが、EE~EEEで甲の高さもあるのでかなり容量が大きいと感じました。ヒモが固く滑りにくこと、アッパーの素材や補強材が固いことのためにヒモによる調節範囲は狭く、D~Eの私は中で足が遊ぶ感じがしました。今は中敷きを交換し厚手の靴下を履くことで対処しています。

 見た目の通り、一世代前のジョギングシューズ風でしっかりした作りですが、重量は251g(25.5cm)とサブ4狙いのランニングシューズとしては重い方です。

 Newton の売りは前足部のアクチェーター・ラグです。アクチェーター・ラグは前足部に突起物で空気溜まりの上に配置されています。アクチェーター・ラグ自体は硬いゴムでそれ自体の変形は小さく、着地衝撃の吸収は空気の圧縮抵抗によってもたらされるようです。考え方はNike airなどと同じですが、ラグを介することでエアによる衝撃吸収をデフォルメする構造のようです。Nike のような構造ではエアは接地面の一部しかありませんが、アクチェーター・ラグ体重の大半を受け止めることで結果的に体重の大半をエアで受け止めるようになっています。

 このような構造なので、ヒールストライクではメリットはあまりないと思われます。ドロップが小さいのは、前方に体重を乗せやすくするためと思われます。着地位置を重心の真下にするようには意識する必要があると思われます。足を振り子のように振るようなフォームではこのシューズの良さは発揮できないと思われます。

 このシューズはアクチェーター・ラグの存在感が大きく、アクチェーター・ラグを感じるようなフォームを意識することで、自然に着地位置が補正されます。このシューズを履くメリットはここにあるかもしれません。

 一方、アクチェーター・ラグは少ない面積で体重を受け止めるため、硬質なゴムでできており、濡れた路面での蹴り出しで足が空回りすることが有りました。また、グリップ感に乏しいので、滑りそうで怖い思いをします。実際に滑って転倒するようなことはありませんでしたが、路面が濡れている時には使わないようにしています(この点では Adidas の continental ラバーのソールとは正反対です)。

 アクチェーター・ラグの前の角だけがすり減っているのが写真でわかると思います。走行距離は約300kmです。私はミッドフット・ストライクで蹴り出しも弱い方です。それでこの状態なので、寿命はあまり長くないかもしれません。


 ミッドフット・ストライクやフォアフット・ストライクを身につけるためにはいいかもしれません。

 私は7,000円程度で購入しました。1万円未満なら買ってみてもいいと思いますが、15,000円以上だとおすすめできません。ミッドフット・ストライクやフォアフット・ストライクに適したもっと新しい技術に基づいたシューズがありますので。

シューズの低ドロップ効果の正体

New Balance 1040
TARZAN No.728 P58 より
 ミズノ ウェーブ16のページを見ていて疑問を感じた。去年からランニングシューズを見始めたばかりで、長期的な流れがあったのかどうか分からないが、ドロップ(かかとと前足部の底の厚さの差)の少ないことをアピールする方向があるようだ。ミニマリストシューズやフォアフットストライクを推奨するようなメーカー(ビブラム、Newton runnin shoes など)やエリートレーサー向けは前からドロップは少なかったようだが、一般ランナー向けのクッションシューズでドロップの少なさをアピールするモデルが現れた。

 自分が見た範囲では New balance 1040 が 12mm から 8mm にしたことを雑誌のタイアップ記事でアピールしていた(ホームページには記載がない)。もう一つがミズノ ウェーブエアロ 16。前年のページにはドロップについての記載はない(ウェーブエアロ 15)が、ウェーブエアロ 16のページにはドロップが9mmであることをアピールする説明がある。さらにミズノのサイトにはドロップ別シューズチャートを用意されている。

 ウェーブエアロ 16の説明に少し引っかかった。
ミズノ wave aero 16

 「ドロップが小さいことにより、推進方向へ体重移動が促され、よりスピードに乗った走りをサポート。」とある。日本語が微妙な点は置いといて(副詞句が続いているのに名詞で受けている点)、ドロップが小さいことにより体重移動が促されるとしている点が分からない。

 シルエット図もおかしい。ランニングの違う瞬間を切り取っていて、ドロップの影響を全く表現できていない。左の図はヒールストライクで体重より前方で着地している図であって、その原因がシューズのドロップではない。ドロップが大きかろうが小さかろうが、このようなフォームで走れば同じような姿勢で着地する。

 物理的にはドロップが大きい方が体重移動は促されるはずだ。こんな事物理の初歩だろう。急な坂道のほうが自転車やスキーの速度が出るのと同じだ。鉛直方向から斜面にボールを落として急な坂とゆるい坂とでどちらが下方向に向かって前に落ちるか考えれば分かる。そもそも、ランニング用のシューズにドロップを付けたのは、体重移動がスムーズにできない初心者が前方に着地しても体重移動がスムーズになるようにだろう。

 では、ドロップが少ないことによるメリットはなんだろう。重心の下で着地できるミッドフット・フォアフットストライクのランナーにとっても、ドロップの角度は体重移動を助けないのか?

 まず、ドロップ角度による体重移動サポートだが、着地が重心位置に近いランナーは着地した時点でシューズのかかとより前に重心が来ているので体重移動をサポートする必要はほとんどないと考えられる。身体は慣性モーメントで着地した足を追い越すように前に進んでいるので靴の上を体重が移動している時間はない。体重を受け止めると同時に地面を押してジャンプしなければならない。なので、ドロップの角度による体重移動アシストのメリットはほとんどないと考えられる。

 しかしこれだけでは、速いランナー向けのシューズのドロップが少ないことの説明にならない。何らかのメリットがなければならないだろう。

 遅いランナーでしか無い自分の予想だが、ドロップが少ないほうが足首を使う角度が増えるからではないか。ドロップが多ければ、着地して体重が地面にかかった瞬間にドロップの少ないものより足首が伸びた状態になる。離陸時の足首の角度までが足首(ふくらはぎ)を使うが、その時に使える角度がドロップの少ないシューズのほうが多い。(ディババ選手のような極端なフォアフットストライク走法だと短距離選手のようにかかとを着くことがないから余り関係なさそうだが、例外だろう。)着地位置が重心に近づけばそこから離陸までの接地距離は短い。着地した時点で力をため、ふくらはぎの伸張反射によって地面を押し返すというイメージに見える(本人がどう思っているかは知らない)。

 実際に、ドロップがないVFFでジョギングをしたときにふくらはぎの筋肉が固まって10日くらいほぐれなかった。それだけふくらはぎに負担がかかるということは、ふくらはぎの筋肉が鍛えられればそのフォームで走れるようになるということだ。ふくらはぎにかかる負担とふくらはぎの筋肉を効果的に使える角度との妥協点とメーカーが考えるのが8mm前後というものなのだろう。同時に、VFFなどのミニマリストシューズは、ふくらはぎや下肢の筋肉に負荷をかける事で鍛えることを目指しているのだろう。

 話は逸れるが、このときにディババ選手がふくらはぎの筋力で進んでいると考えるのは間違いだろう。大腿骨を引っ張る大殿筋、下腿骨を引っ張るハムストリングスの筋収縮パワーこそがスピードの根源だろう。ふくらはぎの伸張反射は滞空時間(飛距離・ストライド)を稼ぐのに使われているのではないだろうか。知らんけどww

オレンジが足の裏で青がシューズの底。左がドロップが大きい。(左向きに走っている例)
 また、それらとは別にヒールストライクを危険とする認識が広がるに連れ、ヒールストライクをミッドフットストライクにしたいと願うランナーが増えてきたというのも、低ドロップの流行につながっているだろう。なぜなら、ドロップが多いとヒールストライクになりやすいからだ。ドロップが多いシューズを履くと厚みの分だけつま先を下げて着地しないと路面に対して平行に着地しないからだ。逆に言うと、同じように足を運んだとしてもかかとから先に着地してしまうということだ。

 だから、Born to Run でタラウマラ族に憧れた初心者がフォアフットストライクを身に着けようとミニマリストシューズあるいは極端には裸足で走ることが一時期ブームになったのだろう(今でも続いているのかは知らない)。

 ただし、この場合でもVFFを履けばフォアフットストライクになるのではないし低ドロップのシューズを履いたからといってミッドフットストライクになるわけではない。重心の下で着地するフォームを身につければそうなりやすいということでしかない。結局いちばん重要なのは着地位置と思われる。重心の下で着地できればドロップの多いシューズを履くメリットはなくなり、低ドロップのメリットが勝ってくるということだ。そのようなフォームを身に着けていれば結果として速度が、重心より前に着地していた時より速いのは当然だ。

 まあでも、先日のミズノ・ランニング・クリニックで試着させてもらったこのシューズには Adidas Boston boost のような感覚があったので、福知山マラソンのセールで買ってみるつもりだった(通常価格では Boston boost より高いので買う気にならなかった)が、16はなかった。New balance 1040 も旧モデル(上の写真で比較対象になっている12mmドロップ)しか無かったので諦めて、NIKEを買った。

Newton running shoes の意外な弱点

Newton running shoes rug 先日、夜中に雨が降った翌朝に Newton GRAVITAS を履いて走った。

 日陰の濡れたままのアスファルト路を走っている時、蹴り出しの瞬間に足が空回りするような滑りを感じた。うき砂に足をられるような感じだった。自分はほとんど蹴らない走りをしている(だから遅い)ので、こんな感触を、濡れているとはいえ舗装路面で感じたのは初めてだ。

 グレーチングやマンホールのふたで滑るようなコントロール不能な感じの滑りではないので恐怖感は少なかったが、濡れている区間はアキレス腱炎が悪化していたときのように足首固定して走った。

newton running shoes sole  ソールを見たらアクチュエーターラグの前面に滑った跡があった。ラグの前端がめくれたようになっている。

 Newton のアクチュエーターラグは硬い素材でできていて摩擦係数が低そうだ。プラスチック消しゴムに対する古いゴム消しのようだ(この例えが分かる人はもう少ないかもしれないが)。

 滑って転ぶということは無いとは思うが、雨上がりや、路面温度が低い日、霜が降りた後などにも注意したほうが良さそうだ。

 

Newton Running の落日

 Newton GRAVITAS V を買った後で runnersworld にこの記事を見つけた。

Newton Running Reorganizes Without Its Original Visionary | Runner’s World

Newton Running, the innovative shoe company that made a big splash when it launched 10 years ago, has undergone a major reorganization in recent weeks. As a result, visionary cofounder Danny Abshire is no longer with the company and the brand has closed its flagship retail store in Boulder, Colorado.

 ブランドの失速の原因として、似たコンセプトを掲げるブランドの参入やよりクッションを重視したモデルへのメジャーメーカーのシフトが挙げられている。ユーザーとして付け加えるならデザインが時代遅れだと思う。高価な部類のシューズなのに小学生男子向けのキャラクターシューズみたいだ。立体的紡織技術による縫い目の少ないアッパーが主流となりつつある2017年のモデルとは思えない。自分もデザインという点では NRS には全く食指が伸びない。

Newton achieved double-digit to triple-digital growth for several years, Lee said, before competition from other innovative brands—including Vibram, Hoka, and Altra—slowed its progress a bit. A major industry shift from more minimally designed shoes to well-cushioned models also affected the brand, Lee and Abshire said

 アクチュエーター・ラグによるメリットが明確であればいいが、アピールできるほどではないのだろう。下の記事では、「1%のランニング・エコノミー上のメリットがある」とした調査結果に疑問が投げかけられている。この疑問については自分も同感だ。サンプルが少なすぎる(6名)し、1%は有意差とはいえないだろう。

 アクチュエーター・ラグに限らず、シューズによる効果をランナーの身体的反応から数値化するのは不可能だろう。「Aシューズを履いたらキロ6分ペースで30分走った時の平均心拍数が 1bpm 下がった」からといってシューズの効果といえるだろうか?自分はいえないと思う。1%の差なんて体調によっていくらでも変わる。

 また、シューズの特徴として二重盲検法によるテストができないこともある。ランナー本人が「今度はNRSを履いて走るぞ」と思うだけで影響は出るだろう。

情報源: Do Newton’s Forefoot Lugs Improve Running Economy? | Runner’s World

 それより、このシューズのメリットはランニングフォームの改善にあると考える。このシューズを履いて効率の良いフォームを身に着けて、本番では軽いレース用のシューズを走ればいい。

 この考え方は Vibram five fingers などのミニマリストシューズについても言える。ミニマリストシューズのほうが足への負荷が高く足を鍛える効果は高そうだが、厳しすぎて故障しそうなので NRS を自分は採用したいと考えている。

 話がそれがた、Newton running shoes が勢いを取り戻すには、デザインの一新とフォアフット走法への貢献を訴求する必要があるだろう。そして、よりフォアフット走法の習得をサポートするシューズをラインナップに加えるべきだ。具体的にどのようなものが考えられるかは別のエントリに書く。

トレーニングログ 2017/09/14

 10kmくらい走るつもりで由良川堤防におりた。堤防に下りた頃には日は落ちていた。途中までは残照で走れたが途中でヘッドライトを投入した。真っ暗な土手の上でも全く不安なく走ることができた。前に試した時より長時間つけていたが特に不快感は無かった。

 ヘッドライトの照射位置が近づくと前かがみになっていることが分かる。暗い道だとどうしても路面を確認したいという本能のために前かがみになってしまうが、ヘッドライトを付けるとこれが矯正される。これは思ってなかった効果だ。一方で前に書いたとおり、自分の周りは暗いので焦りによってオーバーペースになりやすい。奥が深い。

 由良川の堤防を走っているとすごく明るく光る玉が堤防の下から上がってきて横切って下りていくのが見えた。犬や猫の高さではないし蛍の季節でもないし蛍なら点滅するはずだが点滅はしない。ヒトダマも季節外れだし、浮遊感がない。近づいてライトの光が届くようになったら鹿だとわかった。かなりの頭数がいて子鹿もいた。真っ暗な河原で火の玉のように目だけが光るのは、鹿だと分かっていても少し怖かった。

 こういうことがあるからランニングって楽しい。

 今日は Newton GRAVITAS V で走った。NRS で走った最長距離だ。ラグのクッションや反発は歩いているときには感じるが走っているときにはよく分からない。自分の感覚が鈍いだけかもしれないし、想定している体重より軽いせいでクッションが固く感じるのかもしれない。ドロップが少ないことは分かって、フォームがうまく決まって回転運動のように足を運べているとラグ付近で着地できる。しかし、ドロップがスック無いのでふくらはぎとアキレス腱に負担が掛かりそうな気がしてしっかり乗っていくことができなかった。アクチュエーターラグだけで設置できるようになったら評価が変わるのかもしれない。

 結局 18.5km を走っていた。最終盤で上りになるまでは息が上がることもなく呼吸系は楽だった。足は最初から少し重くて一昨日の疲れが抜けきっていない感じがしたが、故障の痛みはなかった。明日と明後日は休んで回復したい。今日のルートをreliveで再現

Adidas Adizero Adios 3 (Japan boost)を買ってみたよ

Adidas Japanboost heel, boost (※数ヶ月前に書いて放置していたが気にすんなww)昨年の11月に Wiggle のセールで Adidas Adizero Japan boost 3 にそっくりな Adios 3 というシューズを見つけて買ってみた。届いたシューズには Adios という小さなロゴ。Adidas のサイトで Japan boost の写真を見たら全く同じロゴだった。Japan boost というのは日本市場でのローカル名称なのだろう。

 Adidas Adizero Adios 3(Adizero Japan Boost 3、以下 Japan boost) は「サブ4ランナー向け」とあるので、使うのを躊躇していたのだ。足の調子が悪い時に保護の少ないシューズを履いて足を痛めたら元も子もないから。なので、このシューズを買ってからも Reebok Zprint 3D と Adidas Adizero Boston boost 2 を買って使っていた。

 デザインはほとんど Boston boost と同じで、見分けがつくのはかなりのヲタだけだろう。まあ、ランニングに興味のない人なら Boston と Japan どころか、3,000円位で売っているものとも見分けはつかないだろうが。Boost フォーム、TORSION SYSTEM、Continental ラバーという要素技術は全く同じだが、手にとって見ると、色々と違いが見えて興味深い。

 まず、メッシュの素材が異なっている。Japan Boost は織り目が大きい。糸が硬くほとんど伸縮しない。Boston は複雑な織り目で布に近いイメージで伸縮性がある。そして、Japan boost はニット状のメッシュが全体に使われているが、Boston は前足部だけで3本ラインより後ろは伸縮性の少ない平織りナイロンメッシュだ。場所によって剛性を変えるための配慮だろう。前半部に柔らかい素材を使っているので、Boston の3本ラインはすべてナイロン素材でつながっていて、メッシュ素材と縫い付けられている。対する Japan boost は薄いナイロンテープだけで、中の一本しか縫い付けられていない。他の二本は飾りだ。メッシュ素材自体に剛性が持たせてあるからだろう。

Adidas Japanboost sole Continental ラバーも、Japan boost は前後に分かれていているが、Boston は一体だ。代わりに、Japan boost の TORSION SYSTEM は Boston のものより大きく剛性が高い。一部はかかとの内側まで回り込んでいる。TORSION SYSTEM の剛性は非常に高く、特に縦方向には手ではほとんど曲げられないくらいだ。Boston boost も後半部の剛性は高いが、TORSION SYSTEM ので支えられている感じは若干少ない(Boost フォームの厚みに頼っているせいか)。


 ヒモの質感も違う。Boston はナイロン製で Japan は綿のようだ。細かい調整ができるようにしてあるのかもしれないが、扱いがめんどくさい。Boston boost はキャタピランにしたが、こちらもそうするか今のところ決まっていない。VAZEE Rush、Zprint 3D、Free 4.0 flyknit なんかは靴紐もデザインの一部になっていたので変える気は起こらなかったが、Adidas の場合あまり気にならない不思議ww

 その他では、曲げようとした時に曲がる場所が違う。Japan boost は土踏まずの少し前から全体が同じように曲がるが、Boston boost は拇指球付近で折れ曲がる感じだ。抵抗も Japan boost のほうが強い。これを反発力として使える人なら速度差に繫がるのかもしれないが、自分レベルではよく分からなかった。なお、拇指球付近で折れ曲がるのは VAZEE Rush もほぼ同じだが、曲げに対する強度(反発力?)はずっと弱い(FREE とか Zprint 3D は言わずもがな)。

Adidas Japanboost weight 208g 重量は 208g。12g の差はアッパーの素材の重量と Boost フォームの容積だろうか。

 履いた感じは Boston boost と同じで自分の足には合う。というか、Japan boost がしっくり来たから Boston boost を買ったようなものなので当たり前だ。アッパーのメッシュが硬い素材を使っているせいか裸足で履くと擦れる感じがある。

 走った感想は後日。

トレーニングログ 2017/09/03 インターバル 700mx5 8.8km

 昼のセッションが今イチだったのでフラストレーションが溜まった。夕方にはかなり回復していて気温も下がってきたので、日が沈む直前に出発してインターバルをやってきた。

 一周約1kmの工業団地の長方形のワンブロックを周回した。コの字型(約700m)にハイペースで走り、残りの短辺(約160m)をスロージョグで走った。それぞれ、3分半と1分程度になる。本当はもっと長距離を高速で走りスローペースの時間は短くするらしいが、そういうのはトラックでないと難しいだろう。

 心拍をレベル5まであげようと思って700mを走りきれる限界近くまでペースを上げたが、レベル5までは上がってなかった。レベル5まで上げようとしたら700mを走りきれなくなりそうだが、それくらいまで攻めなければならないのかもしれない。インターバルは負担が大きいから週に2回までと書いてあるけど、今日の場合でもそれほどのダメージはない。インターバルを5本終えてからも少し物足りなくてスロージョグで遠回りして変える余裕があったから。

 今日は Adidas adizero japanboost(Adios)を履いてみた。去年の年末に買ったけど、故障が怖くて使っていなかった。Boston boost との差は軽さとアッパーのフィット感、Boostの厚さやトーションシステムの形状くらいだ。当然、Japan boost のほうがよりダイレクトに路面に力を伝えられるようになっている。アウトソールは同じcontinentalのゴムなので、グリップ感は一緒。

 フルマラソンまでにハーフを2本と30km走を1本走るので、ボストンとジャパンとニュートンで走ってみて福知山マラソンで使うシューズを決めたい。

 夜のルート

Newton running shoes GRAVITAS V を買ってみた

 昨年から気になっていた Newton running shoes (NRS)を買ってみた。フォアフット・ストライク走法が身につくという話を読んだから。それを読んだのは昨年の今頃だと思うが、NRS は高くて試すのがためらわれた。このモデルは今でも Newton shoes japan の MSRP は 18,000 円もする。

 しかし、先日ネットを徘徊していたら、NRS の広告が現れて 6,980~14,500円 といった価格が提示されていた。これまでも、この手の広告は目にしていて、サイズを選んたら 13,500 円に表示が変わった。なので、「どうせサイズ入れたら 1万超えるんでしょ」と思いながら 25.5cm を選んだら 6,916円だった。

 そこから芋づる式に他のモデルを探して、このモデルか Distance S(7,560円) というモデルかで迷った。Distance のほうがレース寄りな仕様で軽い。「どうせならより NRS の性格が強く出てる方が面白い」と思ったが、コンビニ受け取りができない発送元なので、GRAVITAS にした。

 アッパーの見た目は Asics や Mizuno の初心者向けジョギングシューズのようだ。複数の素材が組み合わされて作られている。流行りの、縫い目の少ないアッパーとは正反対だ。技術的に一世代前の印象を受ける。色使いと相まってごちゃごちゃした印象を受ける。色についても、自分の好みには合わない。NRS を履くことはこういった色と付き合うことだと諦めるしか無い。

 ミッドソール(白い所)はEVAで全体にかなり厚い。このシューズのターゲット(フル3.5~4)となるであろう一般的なランナーで重要となる足の保護を強めに押し出している。

 かかと回りは分厚く作られている。Adidas のトーションシステムのような負荷的な構造材は無いが、ミッドソールが厚いので土踏まずからかかとにかけての剛性は高い。他の手持ちのランニングシューズと変わらない。

Newton running shoes GRAVITAS front 特徴的なのは前足部だ。普通のシューズと違い、拇指球の少し後ろに、メーカーが「ラグ」と呼ぶ出っ張りが有る。Reebok zrpint 3D と見た目は少し似ているが、性格は正反対だ。「POP (Point of Power)はAction/Reactionテクノロジーとラグ(突起部)に変化をつけたソール設計システムです(特許取得)。」とある。空気を閉じ込めたミッドソールの表面に厚いゴムの突起を設けて、狭い面積で体重を受け止めることで面圧を上げ、空気による減衰力を強調するのだろう。NIKE Zoom のようにソール面が空気溜まりのある部分とない部分が同じ高さだと空気による吸収が損なわれる可能性はある(それを計算して設計されているとは思うが)。NRS のシステムなら足裏にかかる重量の大半を空気溜まり越しに受け止めることが可能になりそうだ。

 外見的な NRS の特徴として、ドロップが極端に少なく 3mm しかないことがあげられる(ソールに書いてあるw)。自分が持っている他のシューズは 8mm から 10mm だ。大半のシューズが 8mm ~ 12mm 程度だ。横からの写真を見れば分かるが、ラグが飛び出ていて、前方のほうが高いような印象さえある。ラグに体重が乗りやすくするための設定だろうか。

Newton GRAVITAS V さらに、ラグはインソールよりかなり硬く縦方向の長方形なので前後方向の曲げに対する抵抗(反発?)は大きそうだ。屈曲抵抗(反発)を見るために、約1500gの圧力を加えてみたのが右写真。ほとんど曲がらない。「反発力にこだわるのがヲタ」の他のシューズの屈曲抵抗を御覧いただきたい。自分が持っている中で最も反発力があるとされている Adidas Adizero Adios(Japan boost) と同じくらいの手応えだ。


newton running shoes
 ボックス(足の指が入る部分、靴紐の穴のない部分)は広い。外国製の割に余裕がある。自分の場合は靴下を履かないと幅がゆるいという感じだ。Reebok や New Balance を狭いと感じる人でも余裕だろう(個人差があるので、購入の際には試着を強くお勧めします)。


Newton running shoes GRAVITAS weight 重さは 252g (25.5cm) 。自分が持っているシューズの中で ASICS Gel 1120 の次に重い。ボリュームのミッドソールと複雑で強度の高い素材で作られたラグ、アッパーの素材と構造が影響しているのだろう。(重さ比較表)



 装着感は「普通」だ。良くもないし悪くもない。フィット感も悪くないのでそれほど重さは感じなかった。VFF や Be を履き慣れているせいか、ドロップの少なさも気にならなかった。が、ラグの存在感は大きく、はっきりと主張するのがわかった。まっすぐ立ってもラグに体重がかかっているのが分かる。社宅の床はクッションフロアなので強い荷重があると何秒かは後が残る。裸足やスリッパだと面圧が低いので足跡はほとんど見えないが、このシューズを履いて歩くと、ラグの跡だけが残る。重量がラグに集中しているということだろう。

 実際の走行感は後日。
 

ニュートンランニング ジャパン(Newton Running JAPAN)MEN’S GRAVITAS V
トレーニング用シューズがほしいのだけれど、テンポランやレースにも使いたい。そんなニーズに対応するニュートラルタイプの長距離対応型・マイレージトレーナー。パフォーマンス性とコンフォート性をバランスよく追求したモデル。足の甲をサポートする4ウェイストレッチメッシュパネルと全体をシームレスにカバーするエンジニアメッシュの両方を進化させ、通気性とコンフォート感がさらにグレードアップ。屈曲性とクッション機能に優れレスポンスのよいPOP1プラットフォームを採用。

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ はレース用シューズを変えるのか?

NIKE Zoom Vaporfly
ギャルの厚底サンダルのようなバランスだ。従来のレース用のシューズと正反対の印象を受ける。
 NIKE が Breaking 2 のときに使ったシューズのレプリカだ。こんなに厚いミッドソールなのに180gくらいしかない。

 興味深いのがソールだ。まるで FREE のような切れ目が入っている。FREE のようにミッドソールまで切れ込みが入っているかどうかは分からないが。厚みのあるミッドソール内外の伸縮量の差により抵抗にならないようにしてあるのだろうか。

 内部にカーボンの板バネが入っているので耐屈曲性はそちらに任せているのだろう。

NIKE Zoom Vaporfly sole

 

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