「反発力」にこだわるのがヲタ

 活かせもしないのに「反発力」という言葉に反応してしまう。「フォームの厚方向での復元による反発力は走行には影響しない。が、屈曲状態からの復元による反発の可能性はある。ただし、それを活かせるかどうかは走り方による」というのが自分なりの結論だ(シューズの反発力って・・、 天邪鬼ランナーの疑問 反発力の正体?)。そして、「この靴は反発力が高いので、押し出されるようだ」というのはプラシーボ効果だろうと疑っている。

 とはいうものの、NIKE の bleaking 2 ではカーボン板をバネとして使ったシューズが開発された。残念ながらそのシューズを手にする機会はないのでどのような屈曲に対する反発力か試せないが、プロジェクトの検証により有効性が確認されたのだろう。

 とりあえず、手持ちのランニングシューズで「反発力」を計測してみた。同じ力で押さえつけたときに反発力の強いものほど曲がりにくいだろうという考え方だ。秤の上限が2kgなので、約1.5kg で試した。右手で押さえて左手で iPhone で写真を撮ったので、角度や強さは大体だが、はっきりと違いが出た。

 MIZUNO Be や NIKE FREE 4.0 はコンセプトからいって全く反発力はない。Reebok zprint 3D はランニング用と銘打っているが、全く反発力はない。独特なコンセプトだ。ランニング用のシューズはある程度の抵抗がある。New Balance VAZEE RUSH < Adidas boston boost < Adidas Japan boost の順に曲がりが少なくなっている。手応えでもはっきり分かる。Japan boost を曲げるためには2kgでは無理だった。  ランニング用に特化したモデルほど「曲がりにくい」ことがわかった。しかし、たった 1.5kg でこれだけ屈曲する程度の反発力で 50kg 以上ある人体を送り出す足しになるだろうか。走り方のせいかもしれないが、Boston boost を履いても NIKE FREE を履いても速く走るという意味では差はない。
 購入順:

Adidas Adizero Boston boost 2 を買ってみた

photo Adidas Adizero Boston boost 2 side view
白いミッドソールが BOOST フォーム。見えている分より前まで入っている。青い部分はEVA(多分)。
 New Balance VAZEE RushNike Free 4.0 Flyknit の走行距離が500kmを超えたので、Adidas Adizero Boston boost 2 を買った。今回 Reebok Zprint 3D と合わせて2足体制になったので、安心して VAZEE と Free を引退させられる。それほど深く考えずに買った2足だったが、去年の福知山マラソン(VAZEE)、神戸バレンタインラブラン(VAZEE)、芦屋サクラファンラン(Free)、神戸森林植物園ハーフ(VAZEE)まではトレーニングもレースもこの2足で走った(昨年は Asics Gel 1120 でも少し走った)。6月のたたらぎ湖ハーフは Zprint 3D で出たが、トレーニングには2足を併用していた。

 NIKE の Flyknit の履き心地は大好きだが、今のラインナップで Flyknit を使ったものは自分のレベルには合わないものばかりだったので却下。Reebok と Adidas はボックスが少し狭くて親指の爪が当たるので、Adidas から探した。ASICS と Mizuno ももちろん探したが、自分のレベルだと ASICS GEL 1120 のような見た目のシューズしか無いのでやめた。

 サブ4を目指すレベルでクッションがありながら、それなりに軽いシューズというと Boston boost に落ち着いていた。ここまでは4月くらいに出ていた結論だったが、買いに行くのがめんどくさいのと、とりあえず Zprint 3D を買って3足体制となって負担が減ったことで、放置していた(このブログではよくある状況w)。

 先日、Reebok の floatride run がいくらぐらいか見ようと思ってヒマラヤのサイトを覗いていたら、 Boston boost 2 が安くなっていた。しかも、今週末までヒマラヤのネット会員には500円引きのクーポンが貰えるとあった。すぐにアカウントを登録しクーポンをダウンロード。金曜の業務終了後に最寄りのヒマラヤに行って買った。amazon にしなかったのはワイドと履き比べしたかったから。

 Adidas の足型が合っているのか、25.5 で靴下を履いてもきつさを感じない。親指の爪がボックス上部に当たるのはワイドにしても変わらなかったので普通のモデルを買った(多分ワイズD)。

photo Adidas Adizero Boston boost 2 heel
大きくて硬いヒールカウンターと厚いBOOSTでカカトを守る。
 カカトの周辺のサポートは自分が持っている他のシューズとは一線を画する硬さだ。ヒールカウンターは大きく硬い。Boost が厚いことや Boost と continental ラバーの間に配された TORSION SYSTEM と書かれた樹脂の剛性も相まって、土踏まずより後部は全く屈曲しない。

 横から見ると Boost フォームは土踏まずの少し前までしか入っていないように見える(右上写真)が、実際には指の付け根付近まで入っているので、着地の際にもBoostは効いている・・・はずだが、実際にはこの部分は薄いので、VAZEE や Zprint 3D のようにソールの衝撃吸収生を感じることはない。

 反発性については、前にも書いたが、よく分からない。拇指球付近に屈曲点があって、手で曲げた時の反発は感じるが、手で曲げられる程度の弾性で体重を押し返すような反発があるとは思えない。が、VAZEE や Zprint 3D より弾性係数が高いことは間違いない。

photo Adidas Adizero Boston boost 2 weight 215g
25.5cmで215gなので、Adizero Japan boost 3 (adios 3) と同等
 

Boston boost 220g
NIKE FREE 189g
Japan boost 208g
Zprint 3D 220g
VAZEE Rush 230g

 この程度の差は靴下の有無で違ってくるので、体感的には差はない。感じる人は感じるのか知らないが自分にはわからない。GEL1120 の 320g とか VFF の 150g だとさすがに分かるが、走りに影響があるかと言われると、自分のレベルの走りでは分からない。同じルートを走ったとしても、他の要因による差のほうがはるかに大きいから検証のしようもない。


photo Adidas Adizero Boston boost 2 sole
黒いのが continental ラバー。土踏まず付近の銀のパーツが TORTION SYSTEM の樹脂。見難いが内側のカカトまで伸びている。
 走ってみた感じはニュートラルに尽きる。これまで履いてきたシューズと違うのは continental ラバーだ。これが着地する時に硬いものが地面に当たる感じがする。これまで履いてきたランニングシューズがミッドソールがそのままアウトソールになっているようなものばかりだったせいかもしれない。GEL 1120 を思い出したが、GEL 1120 のような鈍重な感じではないし、路面の凹凸を踏んだ時に足首に負担が来るようなものではない。

舗装路面をしっかりグリップしてる感じはあった。さすがにタイヤメーカーといったところだろうか。荷重をしっかりかければかけるほど食いつく感じがあるのは自転車やバイクのタイヤに似ている。アウトソールは一枚でできていて、場所による特性の違いは持たせていない。アウトソールは路面とのコンタクトに特化するという考え方のようだ。この辺はメーカーの設計思想が見えて面白い。

 土踏まずから前は薄いので、調子がいい時は軽快に歩が進む。少し体が遅れ気味になっても土踏まずから後半部がしっかりサポートしてくれるようだ。かといって、斜め後ろから路面に着地するようなヒールストライクでも快適というわけではない。ソールが前から見えるような状態で着地したら滑らかに重心を前に移動するのは、土踏まずから後半が屈曲しないので、難しいだろう。少なくともミッドフットストライクに近い状態で着地するフォームは必要だろう。

 Boost フォームのクッションはあまり感じなかった。というか、VAZEE RUSH や Zprint 3D、NIKE FREE 4.0 のクッションが厚目なので、感じれないのかもしれない。が、これらのクッションシューズと比較して、特に厳しいというものではない。なので、ターゲットとするスピード域の割にはクッションがあると言えるのだろう。

 とにかく、ランニングギアという感じがする靴だ。自転車に例えるなら VAZEE や FREE、Zprint 3D はクロスバイクで Boston boost 2 はロードレーサーだ。街乗りだって出来なくはないが、コンビニ行くのにロードレーサーに乗りたいとは思わない。

シューズの反発力について・・・答えは出ていた

 シューズの反発力について懐疑的なエントリを書いた。
 天邪鬼ランナーの疑問 反発力の正体?
 シューズの反発力って

 このように、バネのような反発をシューズに期待するのであれば、バネの伸長サイクルに合わせて体重をのせる必要がある。体操選手がロイター板を使うようにだ。が、実際のランナーが地面に足を付いている時間は短い。

 極端な話、短距離の選手だとソールは自転車のロード用のシューズみたいに固くていいんではないだろうか。カーボンのソールに直接スパイクピンを生やしてやればエネルギーロスが減らせるだろう。(天邪鬼ランナーの疑問 反発力の正体?

NIKE carbon spring system
NIKE 赤いプレートがカーボンのバネ
 実際にこれをやったメーカーがあった。ナイキのBreaking2で取り上げたプロジェクトで作られたシューズにはカーボンの反発プレートが入ってた。

 興味があるのは、ランナーたちがそれまでのシューズと走り方を変えたかどうかだ。シューズの、とういよりカーボンプレートの復元力を推進力に使うフォームにしたのかという点だ。もしそうしたのなら、彼らは今後もこのシューズを使い続けるだろう。

 もしカーボンプレートの効果が絶大だとしたら、公式試合で使っていいかの議論を生むだろう。スラップスケートや競泳用水着であったような。

New balance VAZEE RUSH の代わり

 Reebok Zprint 3D を VAZEE と NIKE FREE 4.0 Flyknit の代わりにしようと考えていたが、代わりにはならない感じがしてきた。どちらもあと 100km くらいなら走れると思うので、1ヶ月以内に買えばいいかなと思っている。

 VAZEE RUSH は履いていて気持ちいいので、この2017年モデルが出たらと考えていたが、今年の押しはFRESH FORM ZANTE らしい。アメリカではどちらも売っていて、Head to Head: New Balance Zante v2 vs Vazee Pace v2というページが有った。ターゲットはほとんど同じようだ。

 他社はフルマラソン 4 時間前後というとおおきなクッションシューズになってしまう。そのほうがいいのかもしれないが、ASICS GEL1120 がトラウマになっていて抵抗がある。足型的には Adidas か Asics が合う。NIKE FREE 4.0 は例外的な形状をしているので他のランニングモデルは親指がキツイ。 New balance も親指が当たるが許容範囲ギリギリセーフ。Reebok Zprint 3Dはギリギリアウトな感じだ。

 先日、ヒマラヤのシューズコーナーに行ったら、 New balance VAZEE シリーズが安くなっていた。旧モデルの在庫処分価格らしい。かなり心が動いたが、RUSH は青しかなかった。RUSH は安心だが、あの青は嫌いな感じの青だから保留した。VAZEE RUSH で画像検索すると、日本では売っていない色がいっぱいある。今日見た価格で黄色があれば即買っていただろうwww

ナイキのBreaking2 2:00:25

 公認記録ではないがあと25秒にまで迫った。現在の世界記録でも十分人間離れしてると思うが、それを更に2分も上回っている。

 自分でタイムを測ってランニングをする経験は無かったので、ペースが秒単位ということ自体が良くわからなかった。しかし、スプリットタイムを測って走ってみると、1km のペースが予想外に一定していることがわかった。実際には坂や交差点などでブレるが、同条件の区間についてはほぼ一定で、10秒上げるだけで息の切れ方が違ってくる。自分のように走りが安定していない人間ですらそうなのだから人間の限界付近では1kmあたり1秒(122分を120秒縮めると2時間ちょうど)上げることが大きなステップなのだろう。

 この記録が公認レースで達成されるとは思えない。起伏があったり路面が悪かったりする公道ではこの記録は出ないだろう。ペースメーカーも通常の大会とは異なり、途中交代し最後まで牽いていた。給水についても、給水ポイントで水を受け取るのではなく、伴走電動自転車から受け取っていた。

 このような馬鹿馬鹿しい試みに全力で取り組んだ NIKE や選手、関係者全員に感謝したい。「公式記録にはならなかったけど2時間切りを目指したチャレンジが有って2時間25秒まで迫った」ことを覚えておきたい。

 個人的には、自転車のアワーレコードみたいに次の挑戦者が現れて欲しい。
 

ナイキのBreaking2は驚異的な身体の勝利であり、見事なマーケティングキャンペーンでもあった | TechCrunch Japan

ナイキのBreaking2イニシアチブは、2時間でマラソンを完走するという目標には達することができなかったが、それでもその結果を同社は大いに誇っている。

ナイキは2時間の壁を破るべく、3人のランナー、Eliud Kipchoge、Lelisa Desisa、そしてZersenay Tadeseと協力してきた。単にZoom Vaporfly Eliteシューズの特別バージョンを提供しただけでなく、様々なテストを通して彼らが最高のスピードを出すことのできるレース条件(正しいコースや日時の選択も含む)を探り出したのだ。

その結果は?Kipchogeが3人の中で最速だった。その2:00:25という記録は、彼自身のベストであった2:03:05を打ち破っただけではなく、もう少しで2時間の壁を破れるところまでに迫ったのだ。そしてそれは、Dennis Kimettoの持つ世界記録2:02:57を、2分も縮めるものだった。

Reebok Zprint 3D first impression

Reebok Zprint 3D box 最初に送られてきたものに製造上の瑕疵があり、交換のために時間がかかってしまったが、無事正常なシューズが届いた。感謝!


Reebok Zprint 3D weight
220g (jp 25.5cm)
 片足220gなので、New Balance VAZEE RUSH より少し軽く、NIKE FREE 4.0 flyknit より少し重い。

 二つを両方持って比較すれば分かるが、履いただけではどちらが軽いかは分からない。高速で走る人の気持ちは分からないが、自分のような初心者には十分な軽さだ。

 シューズの軽さは素材の単位あたり質量と使用量で決まる。今の要素技術では、初心者が必要とするクッション性能を確保するためには200g前後になる体積が必要なのだろう。金に糸目を付けないなら、カーボンファイバーでアッパーを編んだりCFRPで剛性をもたせることが可能だろうが、量産化は無理だろう。今のところスポーツシューズメーカーでカーボン繊維のノウハウを持っている所はないだろうから、一般に売られるシューズに採用されるのはまだ先だろうが。

 今、カーボンが使われてないか調べたら 100m のスパイクではソールに使われていた。ロードシューズの底と同じ使い方だろう。

 このシューズを特徴づけるのはこの特徴的なソールだ。
 

Reebok Zprint 3D sole
このソールの複雑な形状は写真では難しい。

 このシューズは、3種類の性格の異なる素材を組み合わせているが、その使い分けが独特だ。

 黒いフォームは柔らかく中央の溝になっている部分の出っ張りは手で押さえたらへこむくらいだ。カカトで衝撃吸収を担うミッドソールになっている。写真では分かりにくいが、中央の溝部分の黒いフォームの出っ張りは一つ一つが微妙に異なる高さで立体的になっている。着地の衝撃を時間的に分散して受け止めることで衝撃が集中しないようにという配慮だろうか。

Reebok Zprint3D sideview

 白いフォームは固く、土踏まず付近の変形を防ぐ構造となっている。アーチ付近は手では変形させられない。耐摩耗性は高そうだが、グリップ力的には低いかもしれない。このフォームが前部ではミッドソールになり、前方部ではまた表面に出て摩耗を防ぐ役割を果たしている。前方からえんじ色のアウターまでは一体で、土踏まずから左右に分かれている。非常に複雑な形状だ。

Reebok Zprint3D sole 拇指球部分が特に変わっている。ミッドソールとして白いフォームが配置され、その断面が波打っていることで屈曲性と反発力を調整している(デザイン的要素もあるかもしれない)。アウターのえんじ色の部分はゴムっぽい素材で弾力がある。通常のアウターソールと違って、グリップと耐摩耗性だけでなく、衝撃吸収も狙っているようだ。

 黒いフォームと同様、突起の高さは一つ一つ異なっていて、非常に複雑な形状をしている。高さが違うだけでなく傾斜がついているものもある。何を意図しているのかわからないアンジュレーションが前後方向にも横方向にもある。前足部がこんなに立体的なシューズは見たことがない。

 突起は四角に配置されているので溝部分が屈曲点になる。アウターの溝とミッドソールの厚みによりソール全体の屈曲がコントロールされている。ミッドソールの形状のために横方向には曲がらない。NIKE FREE も New balance VAZEE も前足部は柔軟で曲がりやすい方向というものはない(こっちのほうが少数派かも知れないが)。

Reebok Zprint 3D 到着したものの

Reebok 不良品
赤の丸で囲った部分が足に当たるが、縁取りのミシン目が乱れている。
Reebok Zprint 3D 発注したものの発注したものを土曜日に受け取った(ネットで指定日を土曜日に変更していた)。天気が良かったので、午後のランニングで使って感想を書くつもりだった。

 所が、受け取って箱から出して左足を入れたら違和感があった。左足の甲の左上に何か突起物があるような気がした。「梱包材の切れっ端でも引っかかってるんかな」と脱いで確認したが見当たらない。新しいし、この部分は靴紐のサポート部分だから固くなってるんかなと、釈然としないまま右足を履いた。こちらは何の違和感もない。おかしい。再度脱いで確認したら畳み込んでミシンを掛けなければならない縁取りが織り込まれずに縫われている部分があった。

Reebok
右足の同じ箇所。縁取りがキレイに縫われているのが分かる。

 足に当たらない部分なら気にしないが、試着しただけで分かるくらいはっきり当たっているのではどうしようもない。すぐにサポートにメールをした。3回の往復で送料着払いで送り返すことになった。同じものがあれば交換になり、在庫がない場合には返金になるらしい。

 右足を履いた感じが良かったので、在庫があってくれることを祈るのみだ。

追記(2017/03/01):宅配の集配センターに持ち込んで着払いで発送した。

Reebok Zprint 3D 発注したものの

 そろそろ New Balance VAZEE Rush が 500km で、芦屋のハーフをどうするか迷っていたところに「広告でセール品が更に 30% 割引」というバナーを見てポチってしまった。Reebok のシューズは初めてで足型が合うかどうかはギャンブルだが、Reebok は Adidas の子会社なので、Adidas と同じサイズで大丈夫だろうという希望的観測で発注した。

 モデルは Zprint 3D 女性用。女性用にしたのは男性用の 25.5cm が売り切れていたから。ここで、Zprint 3D のコマーシャルを見ていただきましょう。どうぞ。

 続いて、もう一本どうぞ。

Reebokアメリカの説明
Reebok アメリカの説明文。最下行に注目。

 走りに対する評価はあまりない。軽くて柔らかいというのがコメントの大半だ。そして、Reebok のアメリカのサイトを見ていたら、”Up to 5K”。という記述があった。この 5K というのが 5Km なのか 5Mile なのか分からないが、どちらにしても練習にも使えない距離だ。これをランニングカテゴリに入れた意味が理解できない。分厚いソールで衝撃吸収性が高そうなので、初心者用のクッションシューズかと思っていたが、衝撃吸収が少ないんだろうか。

Reebok日本後サイトでのカテゴリ
日本のサイトでははっきりと「長距離ランニングメイン」とある。
 問題なのは日本のサイトにこの記述が無いことだ。これはスポーツ用具を売る際に、その用具の特性や使用用途を騙って売るというのは不誠実だ。ランナーとってシューズは最も影響が大きい。故障にもつながりかねない。Tシャツや時計とは訳が違う。その情報が無いというのなら仕方がない(それはそれでメーカーの能力が問われる)が、Reebok 社はこの情報を知っていたのに日本のサイトでは公表しなかったのだ。この姿勢が不誠実なのだ。この製品を設計する際に、「走行距離は短くていいから軽いもの」というコンセプトがあったはずだ。それに基づいて、素材や形状が決められたはずだ。それを蔑ろにしたともいえる。

 走行感については、走ってから書く。

30km走のダメージとアウトレットは秋の空

 初めての30kmオーバーだが、思ったほどダメージは残っていない。一番恐れていたアキレス腱とカカトの痛みはほとんどない。というか、昨日の朝とほとんど変わりなく悪化はしていない。大腰筋が疲れているといった程度で筋肉痛的なものもほとんど無い。

 はっきり痛いのは左足の甲だ。今日でも、筋肉的な部分では10kmくらいのジョギングならできそうだったが、左足の甲が痛むのでやめておいた。腱鞘炎が完治はしていないのだろう。ここが腱鞘炎になるということは、蹴り出しているということだろう。まだ蹴り出しを使って走っていいいレベルではないのだ。自分は。土踏まずが高い靴のほうがアーチを保つための負担が減るのかもしれない。中敷きで調節できないか・・・

 いくつかこれまでのランでは発生しなかったことがあった。

1.右手首と肘から手首にかけての筋肉が痛むのは初めての経験だ。腕を振る時に力まないことを意識しすぎて手首をブラブラさせていたためかもしれない。

2.肩というか首筋の凝りはかなり残っている。これは自分の体質のようなもので、長時間同じ姿勢を続けると必ずなる。先日のバイクツーリングで一番つらかったのは首だった。が、これが原因で足が止まる性格のものではない。自転車で琵琶湖を一周した時は半分程度走った時点でパンパンになったがそこからさらに5時間近く漕ぎ続けられた。

3.上腕二頭筋が疲れて肘を曲げているのが辛かった。これも長時間のせいだが、故障ではないので我慢するか、屈伸してリフレッシュするか、ペースが落ちるだろうがダランと垂らして回復を待ってもいい。

 これからは、左足の甲の調子と相談しながらのトレーニングになりそうだ。しかしそうなるとスピード系のトレーニングはできない。あと一つ気づいたことがあったが長くなるので別エントリで考えたい。

 午前中に娘のリトルカブのブレーキワイヤーを交換した。はずすべきネジの個数を間違えていて不要な苦労をした。また、リトルカブのブレーキワイヤーは外から見えない所を通っているので古いものを抜くのにも通すのにも苦労した。昔XT250Tというオフロードバイクに乗っていたが、そのワイヤーは5分もかからず交換できたので、舐めていた。自分でやったのでパーツ代1500円くらいで済んだが、ショップに頼んだほうが良かったかもしれない・・・

 午後に、Bianchi minivelo8 でアウトレットモールに行って、ランニングシューズを試し履きをしてきた。人が多いので店員に絡まれることもなく、ゆっくりと色んな種類を試せた。

 しかし、商品の入れ替え時期のせいかラインナップが少なく、一番試したかったAdidas boston boost と Japan boost が無かった。Adidasのランニングシューズ棚のduromoで占められていた。Nike はAdidasよりは種類があったが、店頭在庫のみという状態で、現行モデルはあまり多くなかった。New balance は完全に旧モデルしか無かった。このへんは、アウトレットの宿命で、新しいものが欲しかったら定価で売ってるところに行けというコンセプトなので不満はない。とりあえず、店員に邪魔されずに履き比べられて満足。欲しいモデル・サイズがあれば文句なしだが、無くても情報収集にはなる。

adidas takumi-ren shoesAdidas:Ren takumi を履いてみた。レーシングモデルなので自転車のロードレーサーのような潔さを感じる。前足部はほとんど厚みを感じないので、VFFやBeを履いているような感覚だ。価格は公式通販より安い9890円だったので、本当に錬Takumiを買うならここだ。

Nike:履いてみたかった Rival が無かったのが残念。前に来たときには6000円台であったような記憶があったのに。Air zoom ペガサス33(8980円)を試着。アッパーが普通のシューズっぽくて、ソールのクッションも見た目ほどではなく、全く欲しくならなかった。Air Zoom エリート8(9890)を試着。こちらは New Balance VAZEE rush と似ていて自分には良さそうに感じた。前足部の zoom がどの程度効くのか売り場で足踏みしただけでは分からなかったが。本番用に買うほどの違いは感じられないのでパスしたが、VAZEE RUSH の後継として有力候補になった。

 あれこれ試履していると雲行きが怪しくなって、雨が降り出した。自転車で来ていて、洗濯物を屋外に干していたので急いで返った。秋の空も自分のほしいものもコロコロと落ち着きがないwww

トレーニングログ 2016/09/19 15.0km

 一日中雨だと思ってダラダラし、12時過ぎに昼食を食べた。13時頃には空が明るくなってきたので、走りに出ようかと思ったが昼食を食べた直後には出られないので(以前、食後すぐにジョギングに出て苦しくなった)、14時頃まで待って出掛けた。

 昼間だが厚い雲に覆われていて気温が低く風もあったので走りやすかった。ライトを持たなくてもいいし、荒れた路面でもペースを落とさずに走れる。夜、あんなに走りにくい道も昼間ならほとんど苦にならない。

 アキレス腱もカカトも膝も痛くなくて快適だったが、最近の走行距離が短くて鈍っているのか、10kmを過ぎたあたりから足全体に疲れが溜まり始めた・・・そして、13kmくらいで「今日は15kmで切り上げよ」と思い15kmでSTRAVAを止めた。社宅からかなり離れた中途半端な場所だったので、以前なら切りの良い所まであと1kmくらい走っただろうが、STRAVAで「15kmです」という声を聴いた途端に足が止まった。

 そこから歩いて帰ろうとしていると雨が振り始めた。昼食を食べる前にスタートしていたらと思っても後の祭り。そこから再スタートを切りクールダウン・ジョギングペースで帰ってきた。途中からはウォーキングに切り替えたので歩いている間は寒いくらいだ。

 週に一回は最低でも15km以上のランをしないと距離が走れなくなりそうだ。6分未満にペースを上げると心拍が150bpmを超える。せめて145bpmで6分を走れるようになりたいのだが・・・

 インターバル・トレーニングやウィンド・スプリント、坂道ダッシュなど取り入れたいメニューはいっぱいあるが、どれもアキレス腱に負担をかけるものばかりなので怖くてできない。9月こそが鍛錬期間なのに(マラソンが11月23日なので。来年の2月とか3月に走るならまだLSDでもいい)。

 今日は NIKE FREE 4.0 で走ったが、こっちのほうが走りやすい気がする。もちろん、反発力などは皆無だしサポートもないが、微妙な路面の凸凹に乗り上げてもバランスを崩したり足首を捻ったりはしない。どっちがいいのか・・・それか本番用のシューズを買うべきか・・・

 今日は、昨日届いたヘッドセットを着けて走ったが、完全に裏目に出た。振動で外れて200mおきにヘッドセットをはめなおさなければならなかった。電池の持ちは U5plus が一番長いので本番ではこれを使いたい。途中で電池が切れるとペースが掴めなくなるし、退屈でテンションが下がってしまうから。とりあえず、フックを装着して次回に走ってみる。これでだめならsoundpeats Q12しかないなぁ。

 ちなみに、U5 plus の Amazon のレビューでメッセージを英語に切り替える方法があって感謝。「電源オンの状態で+ボタンと-ボタンの同時長押しで英語音声ガイドに変更できます。」