Docomo、iPhoneの取り扱い開始するも流出止まらず

 これは意外だった。iPhnoe 5s 待のユーザが Android の購買をストップしたことは間違いないだろう。そして、docomo の流通が iPhone 発売の怒涛に対して準備不足だったのではないだろうか。docomo のショップ店員はこれまで iPhone の発売日には、閑散とした店内で他キャリアの店舗に人が並んだり売り切れたりするのを眺め、仕事といえばMNPの解約事務手続きだけだったのだろう。それが、勤務して初めてというような契約者に驚いたのではないだろうか。docomo ショップや docomo 本体も必要な数を見積もれなかったのではないだろうか。

 しかも、発売後すぐに、回線速度を比較した記事が出て、これまで機種が違うために比べられなかった「docomo って意外に速くない」という情報が明らかになったのも、MNP 退出に拍車をかけたのだろう。これまで、docomo が回線品質が一番高く速いだろうから iPhone が docomo で出るのを待っていたユーザにとっては愛想を尽かすきっかけとなったのは想像に難くない。

 ただ、この記事にもあるように、巻き返すのは時間の問題だろう。販売網という意味では未だにダントツなのだし、回線品質についても技術的に他社に劣っていないのだから。問題は、dナントカとか i モードとかに固執する姿勢だ。キャリアメールもキャリア依存のアプリも要らない。腹をくくって土管屋として立派な土管作りに励んで欲しい。

 「これまでのデバイスを、馴れたキャリアで使い続けて数週間待つことよりも、すぐに他のキャリアで使い始めたいという気持ちになってしまうものなのだ。」とまでは思わない。日本のキャリアの回線数争いの弊害を勘案すべきだ。どこのキャリアも機種変更でiPhoneを買うより他社にMNPで新規契約したほうが経済的合理性が高いのだ。だから、iPhone を待っていた docomo ユーザはdocomoの価格プランを見て、「機種変更で iPhone にするより他社にMNPしたほうが安い」と思って大挙転出してしまったのだろう。

 同じことは au や softbank でもあるので、両社から docomo に流れる数も徐々に増えていくはずだ。

NTT Docomo、ついにiPhoneの取り扱いも開始するも(在庫不足もあり)加入者流出が止まらず | TechCrunch Japan
日本の通信キャリアであるNTT Docomoは、9月に加入者が大幅に減少したことを発表した。NTT Docomoは、これまで日本のメジャーキャリアの中では唯一iPhoneを提供していなかった。しかし今回のiPhone 5sおよびiPhone 5cにあわせて、9月からのiPhoneの提供を開始した。iPhoneを求める利用者の流出を防ぐ狙いもあったはずだが、どうやら奏功しなかった形だ。NTT Docomoは、むしろiPhoneこそが顧客流出の原因になった可能性があるとしている。つまりiPhoneの取り扱いを決定したことで顧客層の心に火がついたものの、販売店では品薄が続き、それにより待ちきれなくなった顧客が流出してしまった面もあるようだ。
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アホ記事www:ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台

 自分たちが何を調べているのが何なのかを認識せずにアンケート調査の結果を分析するとこうなるという例として記録しておきたい。

 どこがアホなのか列記してみたい。見落としや間違った所があればコメントに記入していただきたい。

  • 母集団が「マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人」しかも、「20〜60代の各年代ごとに男女100名ずつ。スマートフォンのメインユーザーからは少々はずれる高年齢層も含んでいる状態であるため、いわゆる“スマートフォン好き”から得られる回答とは趣が違っているのがおもしろい。」とも書いているように、iPhoneがdocomoから発売されないから au や softbank にMNPで流出した層ではない。この母集団からは、iPhone にしたくてキャリアを変えるような人間の行動がどう変わるかを予測することはできないのだ。
  • MNPの乗り換えを調べる調査に「携帯電話を使ってない」人を入れる意味があるのか?
  • 「【ドコモ以外のユーザーへの質問】ドコモからiPhone5s/5cの販売開始が発表されました。あなたは現在のキャリアからドコモへ、キャリアの乗り換えをしますか?」の質問が漠然としてわかりにくいために答える側も何を答えていいのか分かっていない。それは答えで分かる。フィーチャーフォンでいいとかAndroidでいいとか、買い替え後時間が経っていないというのは iPhone と関係がない。また、この中には iPhone ユーザがいるのかいないのかが示されていない。iPhone 5 を他キャリアで使っているような人は残債が残ってもいる。これらは docmo から iPhone が出るとか出ないとかと無関係だ。
  • docomo契約者の返事にも問題が浮き彫りだ。「まだスマホにしたくないから」「メールと電話の機能だけで十分」「今の携帯で十分機能しているから」「文字入力が、ガラケーのほうが楽」といった、フィーチャーフォンユーザーらしきものが目立った。というのは docomo iPhone とは関係がない、スマートフォンにしたいかどうかという意向の調査でしかない。機種に対する動向調査の対象ではない。

 全体の調査事態は、サンプリング母集団がマクロミル登録者という偏った母集団なので話半分で読み飛ばせば充分だが、この記事はその調査で得られた結果すらねじ曲げている。この調査では iPhone が docomo から発売されることで従来と異なった購買行動が現れるかどうかは分からない。

 スマートフォンにすることに抵抗を感じているような人や、残債が多くて機種変更したくてもできない人を調べても、iPhone を買う時にどのキャリアから買おうか考えている人の行動パターンは読めないのだ。

 まあ、エースラッシュさんはそんなことは百も承知の上で、「見出しに”docomo から iPhone が出てもMNPの動向は変わらないし、iPhone もそんなに売れないよと”書いたらクリックするバカが多いだろ」と計算したのだろう。まんまと引っかかってしまったwww

 とにかく、この記事では docomo の中の機種別売上で iPhone が15%しかないという分析になっているが、iPhone がどれくらい売れて、キャリアの回線数の増減がどうなるかで分かる。その時にビジネスジャーナルのエースラッシュさんがどんな記事を書くのか楽しみに待ちたい。

ドコモiPhone、他キャリアからの乗り換えは3.5%、ドコモユーザー内でも1割台 | ビジネスジャーナル

 9月に発売されたiPhone 5s/5cは、iPhone シリーズとしてはNTTドコモでも初めて販売され、国内主要3キャリアがすべてiPhoneを扱うことになった記念すべきモデルだ。

 これまで「ドコモでのiPhone販売」は何度も話題に上ってきた。さまざまな報道が出るたび、毎回インターネット上で盛り上がりを見せるなど、期待している人の多さを感じられる状況だったといえるだろう。また、今回実際にドコモが参戦することによって、一度ドコモから流出した人々の出戻りを含め、「キャリア間の移動を行う人が多くなるのではないか?」と予測する声も聞かれる。
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docomoは本気やで|iPhone 5s / 5c 端末価格、料金プラン

 詳細は記事を読んでいただくとして、自分が注目したのは下の表。基本料金、パケット料全ともに docomo が勝っている。端末買い取りまでやるとは思わなった。本気やで。

 それに対して、ソフトバンクが完全に負けている。ここにきて体力が尽きたか・・・もし、ソフトバンクに対する支持が iPhone のおかげでしかないという現実が分かってないのか。

 ひとつ言えること。日本のキャリアは完全に Apple に負けた。

iPhone5s-cost

iPhone 5s / 5c 端末価格、料金プラン、ネットワーク 各キャリア比較シート : ギズモード・ジャパン各社から発表が来ました!

今日発表されましたiPhone 5sとiPhone 5cの料金プラン。iPhoneを使っているユーザーの皆さんは今後支払いがどうなるのか、気になると思いますので、ギズモードでは各キャリアから発表された端末料金と料金プラン、ネットワークの比較シートを作りました。iPhone購入を考えている皆さんは、こちらでご確認ください!

docomo が土管屋の意地を見せるか(iPhone)

docomo どこまで土管屋に徹しているかを確かめたい。Softbank と au の対抗策にも注目が集まる。au の料金プラン発表を待って社長判断をした孫社長が今度はどのような決断をするのか。完全に iPhone 依存になってしまった au が守る側としてどのような戦略を持っているのか。

 日本人ユーザにとっては、iPhone 5S のスペックより、キャリアの競争のほうが面白いかもしれない。端末の差がなくなってキャリアのサービスだけで比較することが可能になる。

 docomo が iPhone 5S を SIM ロックフリーで発売すれば恐ろしいことが起こる。後発としてそれくらいのことはやってほしい。インフラでは圧勝している(と主張している)docomo なら SIM ロックフリーで端末を売ることも可能だろう。

docomo-iphone

アホっか。只でも要らんちゅうねん:ソフトバンク,インターネットからMMS送受信

 微妙なサービスだ。というか、このサービスは15年くらいまえに各キャリアがやっていたものだ。ウェブのフォームから skymail が送信できて重宝していた。しかし、web フォームから無課金で送信できるということにスパマーが気づかないはずもなく、送信制限が加えられ、最終的にはサービスが停止されてしまった。

 当時は非常に残念だったが、今、このサービスが始まることを歓迎する気持ちはゼロだ。パケット料金は定額なのでPCで送受信できることは経済的な合理性はない。1GB の容量も gmail の 10GB の前には色褪せる。gmail もスマートフォンやタブレット、PCからアクセスできて同期もできる。全然不自由していない。それ以外にも、LINE を代表とするメッセージサービスや Facebook、Twitter などの SNS 内のメッセージサービスで事足りる。

 もう、キャリアメールは終わっている。キャリアのメールアドレスを常用するとキャリアの移動の足枷になる。しかも、自分のように「基本パック」とやらに入っていない人間には月額 315 円もかかる。表題のセリフを口に出してしまったくらいだwww

ソフトバンク「S!メールMMSどこでもアクセス」は8月末提供、インターネットからMMS送受信・1GB保存 – Engadget Japanese

ソフトバンクは、携帯電話向けの新サービス「S!メール(MMS)どこでもアクセス」を8月29日から提供します。

インターネットから My SoftBank 内の専用サイトにアクセスすることでMMS (S!メール)の送受信ができ、また1GBまたは8万通までの過去メールをどこからでも、PC やタブレットなどさまざまなデバイスから確認できます。

「S!メール(MMS)どこでもアクセス」は有料サービスで、単独では月額 315円の料金がかかります。ただし8月29日にリニューアル予定の各種「基本パック」とともに加入すれば、どこでも〜の分は無料になります。
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すでに死んでいる:「神尾寿の時事日想:ケータイメールは死ぬのか」

 以前、ISPの移行を繰り返していた時、ISP変更の面倒さに嫌気がさし、メールをレンタルサーバのものにした。携帯のメールアドレスは基本的に使わずに、必要な相手からのメールを携帯端末に転送していた。こうしておけばISPやケータイキャリアを変えても誰にも通知する必要がない。独自メールアドレスを作れなくても、今なら gmail がデファクト・スタンダードとしてすべての端末で共有できる。なので、キャリアメールには自分の手で簡単にメールアドレスを変更できるということしかメリットに感じてなかった。

 だが、いまでもキャリアメールをメインにしている人たちがいるらしい。その人たちにとっては、これがためにキャリアを移れない状態だったようだ。しかし、それを LINE の一見不便に思える(自分はこれが嫌いでほとんど使わない)電話番号にアカウントを紐つける方法がブレイクスルーになった。MNP を使ってキャリアを変えればメールアドレスがどうなろうと連絡をする必要がない。これは自分のような人間には盲点だったし、キャリアにとっても青天の霹靂だったのではないだろうか。キャリア移行のハードルが一つ減ったことを意味する。

 キャリアメールは携帯電話時代の遺物だろう。スマートフォンになってPCで使うメールアドレス(ISP、レンサバ、Gmail、会社の業務メール…)を扱えるようになったのだから。

 もちろん、物事には両面有る。電話番号はキャリアメールアドレスより変え難いということだ。キャリアメールアドレスなら、スパマーに広まったらと思ったら金銭的・時間的コストなしに変更できる(その後の連絡は個人差があるだろうが)。しかし、電話番号は自分では換えられないし手続き費用もかかる。

 この記事では、キャリアメールの流量が減ることを危惧しているが、キャリアとして必要なのはメールの流量ではないだろう。減ったらサーバの負荷が減って嬉しいくらいだろう。キャリアにとって問題なのは移行障壁が減って囲い込みができなくなることだけだ。ユーザにとっては移行の障壁は少なければ少ないほうがいいので、この流れは止まらないだろう。

 ただし、LINE にも盲点が有る。電話番号に紐ついた端末でしか使えないことだ。複数の回線や端末、電話番号を持たない端末を使い分ける時に一台のモバイル端末でしか通信できない(PCは別に可能だが)というのはお粗末な仕様だ。電話番号で登録することと複数端末で使えるようにすることを解決したサービスが次の覇者になるのではないか。というか、自分はそうなればそのサービスをメインに使うだろう。

 まあ、一般のLINEユーザはそんなことには気にもせずにキャリアのメールと同じくらいの気持ちで LINE のメッセージングを使っているだけかもしれないが・・・

Business Media 誠:神尾寿の時事日想:ケータイメールは死ぬのか

 今から10年前、「メアド教えて」といったら、ドコモのiモードやauのezwebといった携帯電話会社(キャリア)のメールアドレスを尋ねることだった。これら通信キャリアが提供するメールサービス、キャリアメールはケータイメールとも呼ばれ、“ケータイ”の普及とともに急速に広がった。日本ではPCよりも先にケータイが1人1台のネット端末になったことや、海外に比べてショートメッセージサービス(SMS)の使い勝手が悪かったこともあり、キャリアメールは人々の生活に欠かせないコミュニケーションインフラになったのだ。

 そのキャリアメールが、衰退し、死につつある。
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ひかりTV 解約完了 eoもアカンけど NTT も大概・・・

bnr_2month_206_o 息子がフレッツ光の登録時に電話営業に押し切られて登録してしまったのだった。

 息子が電話したらまた押し切られかねないので自分が電話した。自動応答で解約の担当者にかかったはずなのに、こちらのステータスを調べて一回も使っていないということが分かったら、「接続してから2ヶ月無料で試せます。テレビ番組が・・・本、映画が・・・本見放題です」とセールストークが2分近くあった。「分かりました。じゃ、解約の手続きを進めてください。」と言っても、接続は簡単だからとか言って食い下がってきた。

 要らんねん。要らんから電話してんねんて。設定が難しいのでも、タイトルが少ないからでもない。月々6000円近くもコンテンツに払うほどコンテンツ消費できへんから電話してんねん。だから、タイトル数とか設定とかお試しとか持ちだしても気が変わるわけないねんて。

 最終的には解約手続きが終わってチューナー回収になった。7〜8分かかった電話のうち8割はセールストークだった。

 電話口では他にもかなりの人数の男性の声が聞こえてきていた(担当も男性だが)。お試しで回線契約してしまった情弱を説得するセールス部隊がいるんだろう。男性の比率が多いのは土日シフトを嫌う女性が多いせいかもしれない。

 まあ、ビジネスモデルとして携帯電話と一緒で、回線あたりの利益率は非常に高いので、多少のコストを掛けても数分の一でも解約を食い止められたら利益に貢献するということだろう。どこかのウェブサービスがなかなか解約できなくて冷笑を浴びていたことを思い出したwww

 そもそも、独り暮らしのサラリーマンがこんなものに入ってもしょうがない。会社員なら、勤務日は通勤時間や休憩を入れて一日に12時間〜15時間は拘束されている。残りで睡眠や食事、風呂、買い物などの生活活動をすれば残りは2〜4時間程度だろう。その時間すべてをテレビ視聴にあてるだろうか?しかも、ひかりTVを契約しなくても通常の放送は観られるのにだ。

 4人家族で、家にいる時間が長い人がいるような家庭ならメリットがあるかもしれないが、そうじゃなければ高すぎる。もちろん、ここでしかやっていないような特定の番組が有るというような人は別だ。その番組に月5000円かけてもいいと思っているのなら無問題だから。

 後、オプションで入っていた音楽サブスクリプションサービスは微妙。月980円払うのなら、レンタルで5枚借りられる。しかも、この5枚は全部自分が好きなものだ。そしてこれは iTunes ライブラリに入りいつでも取り出せる。サブスクリプションサービスは当然ながら、解約したらゼロだ。ダウンロードし放題ではないからだ。それに、これは自分のローカル事情だが、iPod shuffle で聴けない。

 これなら、ダメダメサービスで絶対に自分では契約する気はないが、eo 光 TV のほうがマシ。

 NTTは土管屋からコンテンツサプライヤーになろうとしているようだ(おそらくeoも)。しかし、現金化が目先にちらついてユーザにそっぽを向かれる割高なものになってしまっている。実にNTTらしい。

iPhone 5 ソフトバンクLTE テスト

 予約受付当日(14日)の21時頃にオンラインで予約した息子の iPhone 5 が 26 日に届いた。通販なので自分でアクティベーションしなければ開通しないが、20:30までにやらなければならないことを知ったのは 20:32 だった。そこで、息子と交渉し、ルーターを貸すので iPhone 5 を借りることにした。どっちみち、息子は学校でアクティベーションはできないし、ルーターがあれば 3GS でメールが使えるので連絡に困ることはない。

 昼休みにアクティベーションし電源を投入したら、当然ながら回線が繋がった。3GS で使っていた環境で復元をかけてあるので、おなじみの(といっても、息子の端末なので自分ではどこに何があるかは良くわからないが問題ではない)ホーム画面だった。

 自分のフロアでは3Gしか繋がらなかったが、外に出て駅前(会社のビルから50mくらい)で確認するとLTEの文字。Speedtest で速度を計測。12時台のスコアが主にJR尼崎駅北の陸橋上。20Mbpsを超える速度を屋外で目にするのは初めてだった。自宅のWi-Fiよりも速い。

 20時の17Mbpsは帰宅途中で先日プラチナバンドが来ていることを確認した場所。3G でも LTE でも速い。自宅近辺も一応LTEにつながっていたが7Mbps程度しか出なかった(それでも 3G よりはずっと速いが)。そして、自宅に入ってしまうと3Gになってしまった。自宅ではWi-Fiが基本だから問題はないが釈然としない。

 しかし、まだうちは恵まれている方だろう。兵庫県の中部以北はまったくLTEのサービスを受けることはできないのだから。また、ソフトバンクのLTEが2.1GHz帯を使っているということで、繋がりやすさという意味では従来のソフトバンクそのままだ。大きなビルの中心部付近は圏外だし、速度も極端に遅くなる。

 この速度ならば、PCにつないで巨大なファイルのダウンロードをやることが普通に出来てしまう。自宅の光ファイバー+Wi-Fiで繋いでいるのと大差がない(それより速い場合にもある)。3G 以前の回線では容量制限以前に時間的に非現実的でしなかったことが可能になる。映画などのダウンロードコンテンツを買うことは、容量制限以前に時間的な問題で従来の回線でやろうとは思わなかったが、これなら可能だ。それを考えると容量制限は止むなしかもしれない。

 ただし、容量制限が従来の3G回線の時に設定された 7GB と同じというのには疑問がある。LTE は 3G

右のグラフで面白いのは、下りの速度差は大きくても上りの速度にはあまり差がないことだ。というか、下りが速くなっても上りはあまり速くならないということかもしれないが。ストリーミングの配信をするのでもなければ上りの速度はそれほど重要ではないが。

 119mac で iPhone 5 の電池消耗が激しいという話があった。LTEの電波が安定していないところだと接続を繰り返して電池を消耗させてしまうらしい。息子の感覚では異常に早いとは感じないということだった。

wwwiPhone 5成功の影で泣く通信事業者――高額な販売奨励金が重荷に

 末岡洋子さんが書いたとは思えない間抜けな記事。5〜6ヶ月で収益につながる端末1万台と9ヶ月かかる端末10万台とでどちらが儲かるか考えてみろ。ソフトバンクが儲かっているのは一重にiPhoneのおかげだ。しかも、iPhoneユーザはおそらく99%以上がパケット定額だ。それまでのガラケーでメールくらいしか使わなかったユーザの ARPU が数千円アップする。iPhoneによる回線契約数増加と ARPU の増加がソフトバンクの好調を支えている。

 末岡さんは装置産業の収益構造というのものを根本的に理解していないようだ。9ヶ月後だろうが利益につながる回線が増えるのは長期的には利益につながるのだ。だからこそ、最近MNPで負け続けていた KDDI の社長が大喜びしてる(au版「iPhone 5」で真に注目してほしいポイント–KDDI田中社長が熱弁 – CNET Japan)のだ。まあ、土管屋が他人の褌でとった相撲で勝ったからって、ドヤ顔してるのを観るのは不愉快でしか無いが、これは別問題。

iPhone 5成功の影で泣く通信事業者――高額な販売奨励金が重荷に – ITmedia プロフェッショナル モバイル

 3日間で500万台を売り切ったと報告された米Appleの「iPhone 5」。しかしiPhoneが成功を収める陰で、世界中の通信事業者は複雑な思いを抱えているようだ。

 悩みの種は、1台あたり425ドルともいわれる高い販売奨励金。あまりに高額だが、iPhoneにはその条件を飲んででも提供する魅力があるというわけだ。Reutersなど複数のメディアが、通信事業者の複雑な胸の内をリポートしている。

 今や世界の通信事業者の多くが、モバイル端末と通信サービスの契約をセットで提供している。この事業モデルでは通信事業者が端末コストの一部を販売奨励金の形で負担するわけだが、この販売奨励金がiPhoneの場合、Androidなど他のスマートフォンと比較してかなり高いという。

 BarclaysのアナリストがReutersに語ったところによると、推定されるiPhoneの販売奨励金は約400ドル。Androidなど他の携帯電話はおおむね250ドル~300ドルというから、iPhoneは他よりも最大60%高いことになる。DowJonesも、iPhone以外の最新機種が平均199ドルであるのに対し、iPhoneの販売奨励金は400ドル~425ドルと報じている。

 販売奨励金が高ければ、通信事業者が負担分を取り戻すまでの期間が長くなる。Barclaysのアナリストの試算では、他のスマートフォンなら5~6カ月後に収益に転じるところが、iPhoneの場合は収益発生まで9カ月はかかることになるという。

 それでなくても通信事業者には、次世代ネットワークの構築やトラフィック対策、新たなビジネスモデルの創出といった課題が山積しており、販売奨励金の負担は無視できない問題だ。Gigaomによると、Stifel Nicolausのアナリスト、クリストファー・キング(Christopher King)氏は2012年中に通信事業者が負担するiPhoneの販売奨励金が100億ドルに達すると予想し、これを理由にAT&TとVerizon Wirelessの株を格下げしている。

 通信事業者にとってiPhoneは、短期的には利益を生まない端末であり、利益を生むまで待つしかない。Deutsche Bankの証券アナリスト、ブレット・フェルドマン(Brett Feldman)氏によると、実際に収益をもたらすまでの期間は「唯一明らかにしているSprintの場合で、見通しは2015年」とDowJonesに語っている。

 だからといって、iPhoneを自社の端末ラインナップに入れないわけにはいかないのが難しいところだ。他社がiPhoneを売れば、顧客はそちらに流れてしまう。結果として、iPhone 5が人気を博すのは喜ばしいが、自社の収支を考えると手放しでは喜べず、iPhone所有者がデータ通信のヘビーユーザーになることを願うしかない――という心情のようだ。通信事業者の中には端末の買い替えサイクルを遅らせるような条件をプランに組み込む動きもあるようだ。

 AppleはiPhoneの販売当初から、端末を提供する通信事業者を自ら選ぶなど、これまでの端末メーカーとは異なる関係を通信事業者との間で築いてきた。通信事業者にとって、Appleとの複雑な関係はしばらくの間続きそうだ。

iPhone5 料金プランに想いを馳せる

ソフトバンク au
基本使用料 980円 980円
ISP料金 315円 315円
パケット定額 5460円 5460円
(7GBまで、最大2年)
テザリング ×
(最大2年無料)
合計 6755円 6755円

 ソフトバンクの料金プランを見てガッカリした。

 ソフトバンク iPhone の唯一と言っても過言ではないメリット「定額パケット料4410円」が大きく失われた(auの5460円は2年間だけの期限付きなので、500円程度はSBMのほうが安いが)。同じ端末で悪い回線で価格もほとんど変わらない上にテザリングができないことで、ソフトバンクの魅力は大きく減った。自分の回線は定額パケット料が現在の水準に引き下げられない限り今の契約を続ける(つまり機種変更しない)ことに決めた。

 ソフトバンクが電波改善宣言を打ち出したのは2年前だったと思うが、未だに docomo や au は電波が届いているのにソフトバンクだけ圏外のところが自分の知っている範囲でもたくさんある(逆は少ない)。LTE対応端末でも従来の回線でしか繋がらないことが予想される。

 カタログ上の75Mbpsとか要らんねん。今の規格上限の半分すらほとんどの場所で出ないのをどうにかしてくれ。右の図の一番下のスコアが自宅での3G回線の速度だ。この時だけいつもより遅かったわけではなくいつもこんな数字だ。iPhone 4S の規格上の上限は 14.4Mbps だったはず。

 ちなみに、3GS は 7.2Mbps だったはずだが、実測値はほとんど変わらない。つまり、上限値が上がっても回線品質が変わらなければ実効速度は上がらないのだ。息子の iPhone 5 が到着したら試してみるが(一応自宅は LTE サービス区域内)、おそらく 75Mbps の 1/10 も出なくて、体感上は大差がないと思う(それでも、レンダリング速度などハード側の高速化で体感速度は上がるかもしれないが、それは別の話だ)。

 じゃあ、auはどうかというと、テザリングと容量制限をどう評価するかにかかるだろう。端末を単体で使う分には、「自宅でWi-Fiを使い、外で動画のダウンロードなどをしない」といった使い方では 7GB で余裕だろう。が、テザリングしてタブレットやノートPCの回線としても使うとなるとどうかは分からない。回線速度が遅いので大きなデータをダウンロードするような使い方は快適ではないのでしないとは思うが、同じウェブページを見てもPC用のページはデータ容量が大きいので、転送量は増えるだろう。

 そして、au のパケット料金体系の怖いところは、月額制なので、例えば20日頃に残り僅かになった時に追加料金を払うかセーブして使うかを考えなければならないところだ。28日になってオーバーしたら最悪だろう。7GBで切った後を2GB単位ではなく500MB単位で500円くらいにしてくれればいいと思うが。

 テザリングの解禁と容量制限はセットでも構わなし、LTEを使いたい人にLTEプランを設けるのもいい。それらを選べるようにして欲しいのだ。従来のパケット(テザリング不可)4410円、テザリングOK容量制限7GB 4910 円、LTE有りは+500円にしてくれれば自分のようなビンボ人でもiPhone5に機種変更できる。

 とりあえず、全ては iPhone 5 (ソフトバンク)が届けば分かる。自分の端末ではないのであまり自由には使えないが、幾つかのポイントで電波状況や速度をレポートしたい。au で購入する人も speed test を実行して結果を教えて欲しい。

 まあ、自分の場合は、今の SIM が使えなくなると IDEOS が使えなくなるから、テザリング可能でない端末に乗り換えることはできないが・・・